登録日:2023/05/02 Tue 17:46:32
更新日:2024/07/05 Fri 13:21:12NEW!
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世界各地が異常気象に覆われている。
日本列島でも毎日のように起こる小地震が不気味な地殻の変動を告げ、
そして、ついに怪獣達が一斉に目を覚ました。
●目次
【概要】
『帰ってきたウルトラマン』は1971年(昭和46年)4月2から1972年(昭和47年)3月31日にかけてTBS系列で全51話が放送された空想特撮ドラマ。
『ウルトラセブン』の放送終了後、怪獣ブームが終息していたことに伴い、
円谷プロダクションは新たに起こった妖怪ブームから『怪奇大作戦』を制作するも、ウルトラシリーズほど視聴率が得られず半年で打ち切られてしまう。
円谷英二も亡くなり、新たに番組も作れず冬の時代を迎えていたプロダクションだったが、『ウルトラQ』や『ウルトラマン』などの再放送が好評となり、苦肉の策で製作したミニ番組『ウルトラファイト』の反響も良かったことから、新作のウルトラシリーズの制作が望まれるようになった。
新社長となった円谷英二の長男・円谷一の〝親父の弔いをする〟という熱意もあり、『帰ってきたウルトラマン』が製作されることになる。
かくして本作は同時期に始まった『仮面ライダー』・同年1月開始の『宇宙猿人ゴリ』(後の『スペクトルマン』)と共に第二次怪獣ブーム(変身ブーム)の火付け役にして、第二期ウルトラシリーズとして、新たなウルトラシリーズの幕開けとなるのだった。
【解説】
プロデューサーの橋本洋二やメインライターの上原正三は「ウルトラマンと同じことをしても模倣なだけ」として、
これまでの作品とは明確な差別化を行うことにしていた。
当時の子供たちの流行が『巨人の星』や『柔道一直線』といったスポ根ものであったことから、
それまでのウルトラマンの崇高なヒーロー像を変えて子供達と同じ目線に合わせることになり、
「主人公が色々な苦労や努力を積み重ね、苦心の末に敵に打ち勝つ」というテーマで作品は作られ始めることになる。
また、SFや怪奇路線が強かった『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』では、主人公たちが最初から完璧超人、かつその私生活がほぼ描かれなかったのに対し、
人間ドラマを重視した本作では未熟な主人公の成長や日常的な私生活の場面が本格的に描かれるようになり、作風の幅を広げる結果に繋がった。
『ウルトラマン』では一話につき戦う怪獣は一体だけ、という暗黙のルールも本作からは撤廃され、
複数の怪獣、あるいは宇宙人+怪獣と同時に戦うケースも多くなったことも差別化の一つと言える。
しかし、当初のこのテーマ主義の路線は結果的に言えば大失敗であった。
主人公の成長やスポ根を意識し過ぎたことで、毎回仲間同士で対立したりする暗い場面ばかりになってしまった上、
『ウルトラセブン』よりもさらにハードかつ現実的な人間ドラマが子供達には受け入れられず、
放送開始時は25%以上だった視聴率は5話しない内に20%を切ってしまう。
もっとも後年、『ウルトラマンレオ』でもスポ根を意識し過ぎて失敗してしまったので、あまり反省はしていなかったようだ……。
5・6話のように視聴率とは別に好評を得た傑作もあれど、同時に上記のテーマに沿って作った結果、
主人公の成長や対立を演出させるために物語の展開や人物の行動に無理が出る*1といったシナリオ上の欠陥も起きていた。
また、番組開始当初は制作費の少なさから登場怪獣のバリエーションが少なかったり、
怪獣が登場する舞台も山中や荒野といった場所にのみ限定されていたため、戦闘シーンの見栄えが地味になりがちだった。
さらに「苦心の末に敵に打ち勝つ」という当初のテーマも、せっかくのヒーローであるウルトラマンが弱く見えてしまう弊害をもたらした。
『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』ではほとんどのバトルで苦戦することはあっても、最終的には勝利*2していたが、
本作では二対一で戦うハンデ戦であることが多いのを抜いても、4話でいきなりウルトラマンが敗北し、続く5話でも敗北と連続してしまうことから、
どうしても視聴者の目には主役ヒーローのウルトラマンが弱く映ってしまうことになっただけでなく、
結果的に同じ怪獣が二週連続で登場する前・後編的なエピソードが多くなる結果となり、子供達に飽きられるようにもなっていた。
その後の逆転劇こそ敗北を覆すカタルシスはあれど、当時の子供達は、
- ウルトラマンが弱すぎて面白くない
- 戦い方が前のウルトラマンより下手くそ
- 弱いヒーローをわざわざ地球に派遣したの?
- 主人公が努力しただけでウルトラマンも強くなれるの?
といった声を挙げていた。
放送開始前の雑誌では「前のウルトラマンよりもかっこ良く、ずっと強い」と宣伝していたのに、
いざ始まってみれば「前のウルトラマンよりもかっこ悪く、ずっと弱い」という全く逆の皮肉なものとなってしまったのである。
このようにテーマ主義に偏重した作風から、ついには第一クール終了直後に視聴率は15%を切ってしまうようになり、
こうした番組の醜態は生前の円谷英二が目指していた「子供に夢を見せてあげる」という目標からはかけ離れた、
キツく言うなら子供番組なのに子供に夢を見せられない現実の延長線のような、夢の無い作品になってしまったのである。
作り手の意図と視聴者とのすれ違いは、皮肉にも前作『ウルトラセブン』*3と同じ轍を踏んでしまっていた。
もしこの時期に英二が存命のままであれば、お叱りを受けていたことは想像に難くないだろう。
こうした視聴率の低下に悩んで制作側は色々とマーケティングを行い、
「ウルトラマンの強化」や「スポ根やドラマ路線は控えて娯楽性を強くする」
といった対策を考え、それまでのテーマ主義を捨てて路線変更を行うことになる*4。
このテコ入れは見事大成功を収め、18話でウルトラセブンの客演や新アイテム・ウルトラブレスレットの登場を皮切りに*5、
登場怪獣もバリエーションが増えて宇宙怪獣やユニークなデザインのものが登場して娯楽性が増し、23話以降は視聴率が一気に20%台に回復する。
31話にしてついに宇宙人も登場するようになり、『ウルトラマン』『ウルトラセブン』に匹敵するドラマ性の強いエピソードも作られるようになり、
後に「11月の傑作群」*6と呼ばれる名作も生み出していく。
番組制作費も増額された結果、舞台が都市部となることも多くなってより派手なバトルやエンターテイメント性が増していくようにもなった。
メインゲストの降板も起きたりはしたが、結果的にエピソードのシンプル化に繋がってより充実するようになり、終盤の視聴率は25%以上を常時マークするようになる。
ついには最終話にして惜しくも30%には届かなかったものの最高視聴率を記録するなど、有終の美を飾るのだった。結局は予算の問題なのか?
本作の成功は『ウルトラQ』から続いていた円谷プロダクションの累積赤字を一気に解消したほどだったが、
その代償なのか本作終了から一年もしない内に二代目社長だった円谷一は激務から持病を悪化させてしまい、僅か41歳という若さでこの世を去ることになった。
【世界観】
『ウルトラマン』『ウルトラセブン』が近未来を意識していたのに対し、放送当時と同じ1970年代頃の世界観が舞台となっている。
本作は海外での販売を考慮していないためか、前二作よりも団地など生活感のある市街地や公園といった場所も普通に描写され、
その点はどちらかと言えば『ウルトラQ』や実相寺昭雄作品に近い雰囲気と言える。
また、『ウルトラマン』では基本的に余程のことがなければ登場する怪獣は1話につき一体だけだったが、
上述の通り本作は世界規模で地殻変動や異常気象が発生した影響で各地で眠っていた怪獣達が活発化したという設定であるため、
二体以上の怪獣が同時に出現することが頻発している。
【地球防衛庁】
MATが所属する国連の地球防衛組織。
本部はニューヨークに置かれ、世界各国に支部がある。
前二作の国際科学警察機構や地球防衛軍と同じく地球防衛を目標としているのだが、より軍事組織としての面が強くなったためか、
地球防衛を最優先するあまり「多少の犠牲はやむをえない」と人命を軽視したり、小型水爆並みの破壊力を持つ爆弾で街もろとも*7怪獣撃破を強行しようとするなど、
人命を守るという観点から見れば本末転倒な作戦を平気でしでかそうともする。
上層部なりに強い使命感を持っているということの裏返しでもあるが、
その割には「いざという時はウルトラマンが助けにきてくれるさ」と楽観的な発言もしたりと、
「本当に地球防衛をする気があるのか?」と疑問を持たれやすい。
最前線で活躍するMATが苦戦していると度々解散の圧力をかけようとするなど、やや度量も狭い。
シリーズで初めて本格的に登場した防衛チームと対立する上層部であり、
以後のシリーズでも同じ構図がちょくちょく見られるようになっている。
前半ではウルトラマンが敗退し、怪獣の騒動が長引くと登場していたが、中盤以降はMAT隊長の交代もあってかほとんど絡まなくなり、影が薄くなった。
■岸田長官
演:藤田進
地球防衛庁の長官。MATの岸田隊員の叔父。
■佐竹参謀
演:佐原健二
岸田長官の副官で、MATと本部とのパイプ役を務める。
コロコロ呼び名が変わっており、「佐川」「佐竹」と一貫していない。
演ずる佐原氏は前作『ウルトラセブン』でもタケナカ参謀を演じたが、今回は今までと違ってやや厳しい役柄に変化した。
【怪獣攻撃隊 MAT】
地球防衛庁に所属する特殊部隊で、対怪獣戦や怪事件調査、侵略者からの防衛を任務としている。
日本支部の基地は東京湾の海底に建設されており、地上との行き来はパイプラインを通じて行われる。
防衛チームの名称が三文字のアルファベットで構成されるようになり始めたのは本作から。
活動は一般市民にも多く知られているが、その割には防衛隊と足並みを揃えられなかったり、上層部から圧力をかけられたりと発言力が弱い立場に晒されていることが多い。
誰が呼んだか『解散MAT』と不名誉なあだ名をつけられている……。
■加藤勝一郎
演:塚本信夫
日本支部の初代隊長。
ベムスターに破壊されたMATステーションに転属することになり、22話で退場することに。
防衛チームの主要メンバーが退場するケースはこれが初めて。
■伊吹竜
演:根上淳
日本支部の二代目隊長。加藤隊長の元上司。
MATステーションに転任した加藤隊長の後任で本部からやってきた。
この人が来てからは本部とのいざこざがほぼ無くなった。
■南猛
演:池田駿介
副隊長。柔道の有段者にして射撃の名手。
■岸田文夫
演:西田健
軍人の家系に生まれたエリート隊員。上記の岸田長官は叔父。
こちらも射撃の名手で兵器開発も担当。序盤はよく郷と対立していた。
■上野一平
演:三井恒
熱血漢かつムードメーカー。
キングマイマイの回ではイデ隊員に匹敵するギャグ要因に。
■丘ユリ子
演:桂木美加
文武両道の紅一点。
彼女がいなければナックル星人の回でMATは危うく全滅していた。
■郷秀樹
演:団次郎(後に団時朗へと改名)
本作の主人公。
元は怪獣の襲撃から子供を守るために命を落とすが、ウルトラマンと融合して復活した民間人。
加藤隊長にスカウトされて新メンバーに加わる。
ただし、勤めていた修理工場との掛け持ち。
【郷秀樹を取り巻く人達】
■坂田健
演:岸田森
坂田自動車修理工場の経営者。
元は一流のレーサーだったが、レースの事故で片脚が不自由になり、以降は杖をついている。
郷の最大の理解者であり、同じくレーサーとなるはずだった彼のマシン・流星号を作ったり色々相談に乗ったりしてくれる。
民間人ながら技術者としての腕は超一流で、マットビハイクルを改造して性能を大幅に上げたりとMATからも一目置かれる凄い人。
下記の妹の退場劇に巻き込まれる形で物語から退場することに……。
■坂田アキ
演:榊原るみ
坂田健の妹で、郷秀樹の恋人。
多忙な郷を献身的に支える強かな女性。
演者のスケジュールの都合で中盤からほとんど登場しなくなり、ついには後半でナックル星人に殺される形で退場してしまう。
それはあんまりだ……。
■坂田次郎
演:川口英樹
坂田家の末っ子の小学5年生。
『ウルトラマン』のホシノ君に続く、防衛チームのメンバーと強く関わりがある子供。
郷を兄貴分として慕っており、将来はMATの入隊を夢見ている。
坂田家の面々では一番登場回数が多く、ホシノ君のように途中降板もなく最終話にも登場できたりと非常に優遇されている。
但し演者の成人後が謎なためか、後の『大決戦!超ウルトラ8兄弟』で描かれた「アキが健在な並行世界」では(岸田森氏の死により)健の遺影が存在する一方彼の消息は語られなかった。
■村野ルミ子
演:岩崎和子
坂田アキの代わりに終盤から登場した二人目のヒロイン。
理解者に恋人、兄姉を失ってしまった郷と次郎の新たな心の支えとなった。
次作の『ウルトラマンA』でも次郎と一緒にゲスト出演している。
【エピソード】
話数 | タイトル | 監督 | 特技監督 | 脚本 | 登場怪獣・宇宙人 | 備考・余談 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 怪獣総進撃 | 本多猪四郎 | 高野宏一 | 上原正三 | ヘドロ怪獣ザザーン オイル怪獣タッコング 凶暴怪獣アーストロン | |
2 | タッコング大逆襲 | オイル怪獣タッコング | ウルトラマン初の変身失敗 | |||
3 | 恐怖の怪獣魔境 | 筧正典 | 岩石怪獣サドラ(サドラー) 地底怪獣デットン | シリーズ初の2vs1の戦い | ||
4 | 必殺!流星キック | 古代怪獣キングザウルス三世 | ウルトラマン初敗北 | |||
5 | 二大怪獣 東京を襲撃 | 富田義治 | 地底怪獣グドン 古代怪獣ツインテール | ウルトラマンまたも敗北 序盤の傑作回 | ||
6 | 決戦!怪獣対マット | |||||
7 | 怪獣レインボー作戦 | 本多猪四郎 | 透明怪獣ゴルバゴス | |||
8 | 怪獣時限爆弾 | 筧正典 | 田口成光 | 爆弾怪獣ゴーストロン | ||
9 | 怪獣島SOS | 本多猪四郎 | 伊上勝 | 古代怪獣ダンガー | ||
10 | 恐竜爆破指令 | 筧正典 | 上原正三 | 化石怪獣ステゴン | ||
11 | 毒ガス怪獣出現 | 鍛冶昇 | 金城哲夫 | 毒ガス怪獣モグネズン | 金城哲夫の円谷プロ最終作 | |
12 | 怪獣シュガロンの復讐 | 上原正三 | 音波怪獣シュガロン | |||
13 | 津波怪獣の恐怖 東京大ピンチ! | 富田義治 | 佐川和夫 | 津波怪獣シーモンス 竜巻怪獣シーゴラス | ||
14 | 二大怪獣の恐怖 東京大竜巻 | |||||
15 | 怪獣少年の復讐 | 山際永三 | 高野宏一 | 田口成光 | 吸電怪獣エレドータス | 鬱回 |
16 | 大怪鳥テロチルスの謎 | 上原正三 | 始祖怪鳥テロチルス | %%静弦太郎%%石橋正次がゲスト出演 | ||
17 | 怪鳥テロチルス 東京大空爆 | |||||
18 | ウルトラセブン参上! | 鍛冶昇 | 佐川和夫 | 市川森一 | 宇宙大怪獣ベムスター | ウルトラブレスレット登場 |
19 | 宇宙から来た透明大怪獣 | 上原正三 | 忍者怪獣サータン | |||
20 | 怪獣は宇宙の流れ星 | 筧正典 | 高野宏一 | 石堂淑朗 | 磁力怪獣マグネドン | |
21 | 怪獣チャンネル | 市川森一 | 電波怪獣ビーコン | |||
22 | この怪獣は俺が殺る | 山際永三 | 佐川和夫 | プラスチック怪獣ゴキネズラ | 隊長の交代 | |
23 | 暗黒怪獣 星を吐け! | 石堂淑朗 | カニ座怪獣ザニカ 暗黒怪獣バキューモン | |||
24 | 戦慄!マンション怪獣誕生 | 富田義治 | 大木淳 | 上原正三 | マンション怪獣キングストロン 宇宙小怪獣クプクプ | |
25 | ふるさと地球を去る | 市川森一 | 隕石怪獣ザゴラス | 鬱回 | ||
26 | 怪奇!殺人甲虫事件 | 筧正典 | 高野宏一 | 上原正三 | 昆虫怪獣ノコギリン | |
27 | この一発で地獄へ行け! | 市川森一 | 八つ切り怪獣グロンケン | “キックの鬼”沢村忠がゲスト出演 | ||
28 | ウルトラ特攻大作戦 | 山際永三 | 佐川和夫 | 実相寺昭雄 | 台風怪獣バリケーン | 本作における唯一の実相寺昭雄参加作品 |
29 | 次郎くん怪獣に乗る | 田口成光 | やどかり怪獣ヤドカリン | |||
30 | 呪いの骨神オクスター | 真船禎 | 高野宏一 | 石堂淑朗 | 水牛怪獣オクスター | |
31 | 悪魔と天使の間に… | 市川森一 | 宇宙怪人ゼラン星人 囮怪獣プルーマ | 11月の傑作群 宇宙人初登場 | ||
32 | 落日の決闘 | 大木淳 | 大木淳 | 千束北男(飯島敏弘) | 変幻怪獣キングマイマイ | 11月の傑作群 ギャグ回 |
33 | 怪獣使いと少年 | 東條昭平 | 上原正三 | 宇宙調査員メイツ星人 巨大魚怪獣ムルチ | 11月の傑作群 鬱回 シリーズ屈指の問題作 | |
34 | 許されざるいのち | 山際永三 | 佐川和夫 | 石堂淑朗 (原案:小林晋一郎) | 合性怪獣レオゴン | 11月の傑作群 鬱回 |
35 | 残酷!光怪獣プリズ魔 | 朱川審(岸田森) | 光怪獣プリズ魔 | 準11月の傑作群 | ||
36 | 夜を蹴ちらせ | 筧正典 | 石堂淑朗 | 吸血宇宙星人ドラキュラス | 巨大宇宙人と初戦闘 | |
37 | ウルトラマン夕陽に死す | 富田義治 | 大木淳 | 上原正三 | 暗殺宇宙人ナックル星人 用心棒怪獣ブラックキング | 坂田兄妹の退場 鬱回 |
38 | ウルトラの星 光る時 | 初代マン&セブン助っ人に参上! 黒部・森次両氏もそのまま出演 | ||||
39 | 20世紀の雪男 | 筧正典 | 真野田陽一 | 田口成光 | 雪男星人バルダック星人 | 冬の怪奇シリーズ |
40 | まぼろしの雪女 | 石堂淑朗 | 冷凍怪人ブラック星人 雪女怪獣スノーゴン | |||
41 | バルタン星人Jr.の復讐 | 佐伯孚治 | 佐川和夫 | 長坂秀佳 | 宇宙忍者バルタン星人Jr. ロボット怪獣ビルガモ | バルタン星人、シリーズを跨いで再登場 |
42 | 富士に立つ怪獣 | 石堂淑朗 | 宇宙怪人ストラ星人 蜃気楼怪獣パラゴン | |||
43 | 魔神 月に吼える | 筧正典 | 真野田陽一 | 発砲怪人グロテス星人 魔神怪獣コダイゴン | ||
44 | 星空に愛をこめて | 田口成光 | 宇宙牛人ケンタウルス星人 燐光怪獣グラナダス | 鬱回もとい悲恋回 | ||
45 | 郷秀樹を暗殺せよ! | 鍛冶昇 | 佐川和夫 | 斎藤正夫 | 電磁波怪人メシエ星雲人 鼠怪獣ロボネズ 白鳥座61番星人エリカ | |
46 | この一撃に怒りをこめて | 田口成光 | 宇宙参謀ズール星人 ブーメラン怪獣レッドキラー | |||
47 | 狙われた女 | 佐伯孚治 | 真野田陽一 | 石堂淑朗 | 人魂怪獣フェミゴン | |
48 | 地球頂きます! | 小山内美江子 | なまけ怪獣ヤメタランス 宇宙怪人ササヒラー | 屈指のギャグ回……や~めた | ||
49 | 宇宙戦士その名はMAT | 松林宗恵 | 伊上勝 | 銀河星人ミステラー星人(善・悪) | ||
50 | 地獄からの誘い | 斎藤正夫 | 原始地底人キング・ボックル | |||
51 | ウルトラ5つの誓い | 本多猪四郎 | 上原正三 | 触角宇宙人バット星人 宇宙恐竜ゼットン(二代目) | ゼットン、シリーズを跨いで再登場 |
【余談】
- 本作のタイトルを命名したのは、生前の円谷英二であるとされている。
元々本作の企画自体は放送開始の2年前から始まっており、当初は『特撮怪獣シリーズ/続ウルトラマン』というもので、
初代ウルトラマンから約30年後の世界が舞台の続編とされており、登場するウルトラマンも初代ウルトラマン本人だった。
主人公もバン・ヒデキという名前で、引退した科学特捜隊のメンバーも登場するというものだったが、スポンサーの都合で没になり、最終的にウルトラマンも(よく似た)別人という形になった。
- レギュラーキャスト陣はウルトラマンのスーツアクター・きくち英一氏含め、妙にこの後他特撮レギュラー出演した人々が多めで、ゲスト出演に留まった桂木美加氏も含めると岩崎和子氏以外の全レギュラー陣が後世の特撮出演者という豪華な面子であった。
- アニメ『ふしぎの海のナディア』や『新世紀エヴァンゲリオン』の監督で知られる庵野秀明氏は本作の大ファンであり、
学生時代には『帰ってきたウルトラマン マットアロー1号発進命令』という同人映画まで制作している。
彼が手掛けた作品にも、所々で本作のオマージュ的な要素が多々盛り込まれている他、
彼が代表を務める株式会社カラーの手掛けた作品において、同社のロゴが出る場面のSEは『帰ってきたウルトラマン』の変身シーンのそれである*8。
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▷ コメント欄
- 初代ライダーと同時期だったのか。制作陣はお互い意識してたのかな? -- 名無しさん (2023-05-02 18:40:52)
- ↑郷さん役の団時朗さんは後年のインタビューでライバルは仮面ライダーって公言はされてたね -- 名無しさん (2023-05-02 19:47:44)
- 確かに初期はギスギスしていてセブンとはまた違う暗さがあったよね 怪獣も地味なイメージが初期は特に強いわ -- 名無しさん (2023-05-02 20:30:38)
- 現代とは色んな事情が全然違うというのは重々承知だけど、視聴率15%で大幅低迷扱いってすごい時代やな -- 名無しさん (2023-05-02 21:40:32)
- ワンダバダ、ワンダバダ……ってシーンが勇猛というよりも重いとか悲壮な感じだったんで、子供ながらに暗い印象を受けてたてたねえ。セブンのときはもっと軽快だった。 -- 名無しさん (2023-05-02 21:41:45)
- レオでもやはり前半で同じ轍を踏んでいたが更に言えば次郎役の川口くんはこれまた同じ失策を繰り返した東映のV3のレギュラーでもあった訳か…… -- 名無しさん (2023-05-02 23:46:24)
- 見直してるけど初期の郷さんウルトラマンだからって調子ぶっこきすぎてて -- 名無しさん (2023-05-03 08:27:47)
- 見直してるけど初期の郷さんウルトラマンだからって調子ぶっこきすぎててそりゃ岸田とか上野に怒られるわと…むしろ加藤隊長とか南が聖人すぎる -- 名無しさん (2023-05-03 08:30:18)
- ゴーストロンのときなんかいくら一見トロそうな感じがしてたとはいえ、郷さん以外も緩んでたしな -- 名無しさん (2023-05-03 08:39:00)
- 仮面ライダーからは相当ライバル意識されてたのか、怪獣はもう時代遅れ、怪獣ショーで怪人に襲われるとか結構アレな演出があった記憶、まあこれを乗り越えて円谷と東映は仲良くなっていくわけだが -- 名無しさん (2023-05-03 13:40:08)
- 好きな怪獣も多いんだけど結構暗い色した怪獣も多い気がする -- 名無しさん (2023-05-03 14:25:05)
- えっ今までなかったの!? -- 名無しさん (2023-05-03 17:45:43)
- レンタルのVHSソフトだとやたら茶色味がかった画質だったから、DVD以降のデジタルリマスターの綺麗な発色な映像で見るとだいぶ印象が異なるんだよね -- 名無しさん (2023-05-04 00:46:00)
- 怪奇とスポ根は特撮畑の人たち的にはどうしてもやりたいものなのかな? -- 名無しさん (2023-05-08 10:17:58)
- ルミ子さんはぽっと出感が否めない…後のレオでも同じような事が起こったし。 -- 名無しさん (2023-05-08 13:32:11)
- 低予算ぎみな仮面ライダーのほうが人気が出たのに対して、本作スタッフはどうしてこれに負けるんだとか思ったんだとか… -- 名無しさん (2023-05-28 14:23:22)
#comment(striction)
*2 逆にウルトラセブンでは序盤の頃はセブンがすぐ敵を倒してしまうので見せ場が悪く視聴率の低下に繋がっていた。ウルトラマンではその辺りのバランスが大変良かったのである
*3 ウルトラセブンでも娯楽性より大人向けのドラマを目指した結果、子供達に受け入れられず視聴率の低下を招いてしまった
*4 ちなみに同期の『仮面ライダー』・『宇宙猿人ゴリ』でもそれぞれやり方や原因は違えど路線変更が行われている
*5 当初の放送が航空事故の報道で順延したり、時期が夏休みだったことから、まだまだ視聴率は伸びなかったが
*6 放送日は12月の頭だが、35話も含める場合もある
*7 もちろん、市民は避難させた上での前提だが
*8 版権元である円谷プロダクションに正式に許諾を得て使用している。
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