映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ

ページ名:映画 ハピネスチャージプリキュア_ 人形の国のバレリーナ

登録日:2023/04/30 Sun 07:35:42
更新日:2024/07/05 Fri 13:15:37NEW!
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友情きずなキセキをおこす!










概要


『映画 ハピネスチャージプリキュア! 人形の国のバレリーナ』とは、2014年10月11日に公開された日本のアニメ映画。
東映アニメーション制作のテレビアニメ『ハピネスチャージプリキュア!』の劇場版作品である。


監督は『ひぐらしのなく頃に』シリーズの今千秋。脚本は本編シリーズ構成の成田良美。
今監督は以前からプリキュアシリーズへの参加を熱望しており、プロデューサーの柴田宏明氏に頼み込んで『ドキドキ!プリキュア』の演出を担当後、本作で初の監督を務めるに至った。


「プリキュアシリーズ」の映画通算17作目で『ハピネスチャージプリキュア!』のレギュラー単独映画。
本編の時系列とは関わりがないが、『ハートキャッチプリキュア!』や『スイートプリキュア♪』の劇場版同様、本編の敵組織の隠されたメンバーが敵キャラとなっている。
だが、どこか人間臭かった本編の敵とは異なり、その極悪さはシリーズ最大級である。


そして、本作のテーマとして扱われるのは「プリキュアが救えない人間の心」、そして「それでもプリキュアが存在する理由」であり、ゲストキャラである少女つむぎの抱える悩みは「プリキュア」シリーズでも屈指の重さである。
それに対する主人公・愛乃めぐみ/キュアラブリーの真摯な答えなど、多くの観客の心を打ち、「プリキュアシリーズ映画の最高傑作」と呼び声が高い。





ストーリー


ぴかりが丘保育園で人形劇のボランティアを行っていたハピネスチャージプリキュアの面々。
そこで、劇で使っていた人形の中に、めぐみは見慣れない人形を見つける。
その人形は独りでに動き出し、自分を「つむぎ」と名乗り、「私の国『ドール王国』がサイアークに襲われているから助けてほしい」とめぐみ達に懇願。
二つ返事でその願いに応じためぐみの鶴の一声で、一同はつむぎに導かれてドール王国へと向かった。


ドール王国は、人形達が仲良く暮らす魔法の王国だった。
そこへサイアークが現れ、住民が襲われそうになったので、変身しサイアークを倒すプリキュア達。
だが、サイアークを倒してもプリカードは発生しなかった。


平和になったドール王国で歓待を受けるめぐみ達だが、ブルーと連絡がつかなくなり、誠司も姿を消してしまう。
そして、めぐみはつむぎの抱える悩みと、どうしても「幸せ」に出来ない彼女の現実を目の当たりにする。


やがて現れる真の敵。果たして、めぐみの想いはつむぎに届くのか?






登場人物


本編メインキャラ


  • [[愛乃めぐみ/キュアラブリー>愛乃めぐみ/キュアラブリー]]

ご存じ愛が大好きなプリキュア。
「みんな幸せハピネス」をモットーに掲げ、サイアーク被害に悩むと言うつむぎにも「心配事なら任せて」と太鼓判を押す。
……しかし、その事がつむぎにとっては欺瞞であると指摘され、「みんなを幸せにする」ことの限界を思い知り、苦悩する。
だが、ひめ達から「困っている人がいたら助けるために全力で突っ走る、それがラブリーでしょ」と説得され、改めてつむぎを助ける決意をする。


  • スーパーハピネスラブリー

ミラクルライトの声援を受けたキュアラブリーの最強フォーム。
バレエのチュチュを思わせるドレスに白い鳥のような翼が付いている。
必殺技は「プリキュアミラクルラブモーション」。



  • [[白雪ひめ/キュアプリンセス>白雪ひめ/キュアプリンセス]]

ご存じ元ヘッポコプリキュア。
今作では白馬の王子様にすっかり夢を見て、現れたドール王国のジーク王子に骨抜きになってしまい、一時期のヘッポコぶりがぶり返している。
しかし、ジークの正体を知って勝手に恋して勝手に失恋し、またしても激しく落ち込むが、親友であるめぐみのピンチにはいち早く飛び出し、彼女を勇気づけるなど、プリキュアとしての成長を見せつけた。



  • [[大森ゆうこ/キュアハニー>大森ゆうこ/キュアハニー]]

ご存じご飯が大好きなプリキュア。
ドール王国の美味しいお菓子に舌鼓を打ちつつも、王国のどこか胡散臭い点を冷静に観察していた。
温厚で平和主義の彼女も、今回の黒幕に関しては「いただけないわ」と怒りを静かに滾らせていた。



  • [[氷川いおな/キュアフォーチュン>氷川いおな/キュアフォーチュン]]

ご存じ元孤高のプリキュア。
ドール王国で起こる奇妙な出来事の数々に、冷静に対処しようとしつつも、やはり年頃の女の子として内心楽しんでいた。
かつて仲間を拒絶していた彼女だったが、一人悩み苦しむめぐみに「力を合わせて解決しよう」と説得し、心の成長を示した。



  • リボン
  • ぐらさん

ご存じお供の妖精達。
サイアークを倒したのにプリカードを出せないことに疑問を抱く。



ご存じめぐみの幼馴染。
舞踏会ではめぐみとダンスを披露し、内心のこそばゆさに悶絶。
しかし、直後に現れたサイアークに襲われ、人形にされてしまう。



ご存じ地球の神様。
リボンからドール王国の連絡を受け、その存在に疑問を抱いた直後、鏡から放たれた謎のオーラに捕らえられ、人形にされてしまう。
最終決戦では、地球の住民達にプリキュアを応援するよう願いを届けた。本編よりも神様してると言ってはいけない



  • 増子美代

ご存じマスコミよ。
冒頭にてサイアーク襲撃事件を現地レポートし、駆けつけたハピネスチャージプリキュアにもインタビューする。




ゲストキャラ


  • つむぎ

CV:堀江由衣
今作のゲストヒロイン。
人形の王国「ドール王国」の踊り子であり、バレエが非常に上手い。
人間の世界では人形の姿をしていたが、ドール王国では普通の少女と変わらない姿となった。
プリキュア達にサイアーク被害を訴え、助けてもらうために彼女達をドール王国に連れて行って歓待する。
プリキュアに感謝を伝え、褒め称えているが、時折暗い表情を見せる面も……。


その正体は普通の人間「織原つむぎ」であり、ブラックファングの力で作り出された異空間「ドール王国」の主。
そしてその目的は、プリキュアをドール王国に誘き出し、倒すことだった。


かつてのつむぎはバレエが得意で、人形が大好きな明るい少女だった。
だが、ある日突然足が動かなくなり、懸命なリハビリの甲斐もなく現代医学でも匙を投げられ、大好きだったバレエを辞めざるを得なくなってしまう。
そうして絶望した彼女は友達や親からも目を背け、部屋に引き籠って生活するようになった。
無論、テレビの中から聞こえるハピネスチャージプリキュアの「幸せ」にも、「プリキュアですら自分を幸せには出来ない」と悲観を抱くようになった。


そんな中、鏡の中から現れたブラックファングにより、「自由に踊れて、人形とも遊べる世界」を提供される。
だが、「自分がプリキュアに倒されればこの世界は消える」という条件を聞いて、ブラックファングの言う通り、プリキュアを誘き出して倒す作戦に協力してしまう。


プリキュアをあと一歩のところまで追い詰めたつむぎは、ラブリーにも「幸せの限界」を言い放ったものの、内心罪悪感を抱いていた。
そして、ジークら人形達やプリキュアの説得で歩み寄ろうとした矢先、本性を現したブラックファングによって「不幸の繭玉」と化してしまう。
己が生み出す不幸に嘆き悲しむつむぎだったが、そこに現れた一人の少女によって、彼女は希望を見出す。


演じた堀江由衣は、2年後『魔法つかいプリキュア!』で主人公の一人十六夜リコ/キュアマジカルを演じることになる。
何気にぬいぐるみ繋がりでもある。



  • ジーク王子

CV:小野大輔
ドール王国の王子。
白馬に乗った、ひめの理想を絵に描いたような紳士的で完璧な美青年。 
シルクハットに片目を隠した長髪と、ナマケルダさんにデザインが似てると一部で話題になった。
ひめをエスコートして、彼女をすっかりその気にさせるが……。


その正体は、つむぎが大切にしていた人形の一体で、本心ではつむぎに絶対忠実を誓っている。一方で、ブラックファングのことは信用していない。
本性を現した際にひめ達プリキュアに危害を加えようとしたが、つむぎの心の迷いを見抜き、彼女に「本当はどうしたいのか」を問う。
そして、ブラックファングがつむぎを利用しようとした際には彼に反逆し、つむぎに「君と共に過ごせて幸せだった」と語り、特攻するが……。



  • 人形達

ドール王国の住民。
熊型、人型、様々な人形が仲良く暮らしている。そして彼らは、つむぎを特に好きなようだ。



  • ブラックファング

CV:森川智之
ドール王国の奥深くに潜んでいる謎の人物。
ピエロのような仮面を被っている。


その正体は、世界を最悪で満たそうとする幻影帝国の幹部の一人。
しかし、ボスであるクイーンミラージュには忠誠を誓っておらず、彼女を出し抜こうという野心に満ちている。*1


絶望していたつむぎに甘言と足の自由を与えて彼女の信頼を得て、彼女にプリキュア打倒に協力させた。
本作で登場したサイアークが倒しても倒しても復活するのは、彼がつむぎの不幸から生み出した特殊なサイアークだったため。


口ではつむぎの唯一の味方を名乗って、真摯に接しているが、その本性は狡猾で冷酷非情であり、つむぎを「不幸を生み出す源、自分の操り人形」程度にしか思っておらず、彼女を利用し尽くそうとしている。
そして、夢に満ちたつむぎを絶望のどん底に突き落とすためだけに、彼女の足を魔法で動けなくした張本人。


本性を現すや否や、つむぎを拘束して不幸のパワーを吸い取って世界中を不幸にさせようとする。


その狡猾さ、野心、そして幼気な少女を絶望させるという悪辣極まりないやり口からか、「プリキュアシリーズ屈指の外道」と呼び声が高く、「ゆうこですら一緒にご飯を拒絶するレベル」とまで言われた存在。
本編の、クイーンミラージュやレッドといった敵が凶悪ながらもどこか人間臭さがあり、憎めない点もあったが、彼に関してはその度合いを超えておりある意味異質である。


演じた森川智之は、『ふたりはプリキュア Splash☆Star』でもラスボスのゴーヤーンを演じていた。



  • ふなっしー

ゲストのゆるキャラ。自分のショーをサイアークに襲われていた。
ラストでも、プリキュアを応援するために画面いっぱいにミラクルドレスライトと自分の体を揺さぶっていた。

















追記・修正は「助ける」事を諦めない人がお願いします。


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  • こういうヒーローのアンチ的視点の話好き 結局勘違いだったけど -- 名無しさん (2023-04-30 09:03:07)
  • もはや本当に幻影帝国所属かさえも怪しいレベルでゲスいブラックファング -- 名無しさん (2023-04-30 10:28:50)
  • 本編が好き嫌いの激しく分かれる内容だったのに対してこちらは真っ当に熱い内容だった。この路線で本編も見たかった気持ちはある。黒牙級の邪悪がゴロゴロ出てこられてもそれはそれできついと思うが -- 名無しさん (2023-04-30 14:19:02)
  • 当初は足の障害は本物で、自分が消えたら再び歩けなくなるというブラックファングの命乞いを拒絶しプリキュアを応援しリハビリに臨むエンドだったという。 -- 名無しさん (2023-04-30 22:38:54)
  • 勇気が生まれる場所とかいう神曲好き -- 名無しさん (2023-05-01 20:40:41)

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*1 なお、幻影帝国の真の黒幕であったディープミラー(レッド)が彼の存在をどう思っていたのかは不明。

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コメント

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