登録日:2022/12/28 Wed 22:12:57
更新日:2024/06/28 Fri 13:35:16NEW!
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《死神覇王 XENARCH》とは、TCG「デュエル・マスターズ」のクリーチャー。
DM22-RP2 「ゴッド・オブ・アビス 第2弾 轟炎の竜皇」に収録された闇文明のデーモン・コマンド/ダークロードである。
●目次
◆解説◆
死神覇王 XENARCH VR 闇文明 (5) |
クリーチャー:デーモン・コマンド/ダークロード 6000 |
G・ストライク |
W・ブレイカー |
このクリーチャーが出た時、自分のクリーチャーを1体破壊してもよい。そうしたら、相手は自身のクリーチャーを1体選んで破壊する。 |
自分の手札を捨てた時、このクリーチャーが自分の墓地にあれば、手札に戻してもよい。 |
コスト5ながら基礎パワー6000の2打点持ちというコスト論を超えた優秀な基礎スペック。
これ自体は《一王二命三眼槍》辺りから度々登場しており珍しくもないが、ゼナークの場合はG・ストライクに加えて更に二つの効果を有している。
まずはcipで自分のクリーチャーを破壊しつつ、相手のクリーチャーも1体選ばせて破壊するというもの。
所謂「選ばせ除去」というやつで、相手プレイヤーから選ばれた際に強烈な効果を発揮する《熱血星龍 ガイギンガ》といった疑似的な破壊耐性持ちを突破できる。
能動的に自分のクリーチャーを破壊する効果でもあるので、破壊時に効果が発動されるクリーチャーとコンボして使える。
もちろんゼナーク自身も破壊できるため、召喚→自壊で単純な除去手段として使うのも手である。
そして自分が手札からカードを捨てた際、墓地にこのクリーチャーがあれば手札へ回収できる第二の効果。
同名カード縛りといったものはなく、墓地にゼナークが複数枚あれば手札を捨てる度に任意の数だけ戻せる。
相手にハンデスされた際に手札の総数を回復する手段として活用できる他、手札コストで発動するような効果も実質ノーコストで扱える。
また名称カテゴリ上は「死神」に属するクリーチャーなので、死神サポートの恩恵も受けられる。
場に《死神盗掘男》がいればゼナークを自壊させると同時にカードを1枚引けるし、cipで《死神人形ベルベル》を破壊すれば墓地のゼナークを召喚して除去を連発できる。
採用する上でネックとなるのは《滅界の魔将バフォロメア》の存在。
あちらもゼナークと同様にコスト5のG・ストライクかつW・ブレイカー持ちであり、種族も同じくデーモン・コマンドと殆ど同じ性能をしている事に加え、出たターン限定で相手クリーチャー全体のパワーをマイナス3000する効果を持つ。
小型メタクリーチャーを一掃できるという明確な役割があり、G・ストライクで相手に見せれば展開の抑制も期待できる。
1:1除去の効果はともかく手軽に墓地から手札回収できるのは他に無い利点であり、使用するならこのカードならではの強みを活かしていきたい。
【闇王ゼーロ】なら《凶鬼37号 グルル》と共に墓地回収及び手札コストとして活躍できる事が見込まれており、【ギャラクシールド】で手札1枚捨てる事ではシールドブレイクを回避できる《「雷光の聖騎士」》と組み合わせて延々と粘るコンボも考案されている。
他にもかのサガループが全盛を迎えていた頃には、ループの中で手札を捨てる際にゼナークを回収する事で手札枚数を増やしていく重要な役割を担っていた。
◆関連カード◆
覇王ブラックモナーク SR 闇文明 (10) |
進化クリーチャー:デーモン・コマンド/ダークロード 17000 |
進化:自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。 |
T・ブレイカー |
このクリーチャーが攻撃する時、闇の進化ではないクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出す。その後、闇のクリーチャーを1体、自分の墓地からバトルゾーンに出してもよい。 |
ゼナークのモチーフとなった闇文明の総大将。
見た目もこちらのデザインがベースとなっており、パッと見はモナークの強化形態かと見違うほど。
デーモン・コマンドとダークロード両方の種族の受け継いでいる一方、効果面ではモナークのアタックトリガーによる強力な踏み倒しが影も形もない。
こじつけるならクリーチャー2体の蘇生が破壊に置き換わった形だろうか。
詳しくは個別項目を参照。
死神明王 XENOM SR 闇文明 (7) |
進化クリーチャー:デーモン・コマンド 13000 |
進化−自分のデーモン・コマンド1体の上に置く。 |
T・ブレイカー |
ブレイク・ボーナス |
BB-相手の手札を1枚見ないで選び、捨てさせる。 |
ゼナークのモチーフとなった死神の首領。
上述の通りデザインのベースはモナークだが、代わりに身体の各部に見られる水色の瞳やバロムを象った杖、角の形状に翼の有無などゼノムを構成する要素がふんだんに盛り込まれている。
モナークと同じく効果面においてブレイク・ボーナスによるハンデスの面影は存在せず、どちらかと言えばゼノムの前身とされる《死神の邪剣デスライオス》の1:1除去効果寄りである。
詳しくは個別項目を参照。
死神ゼノミック・バキューム UC 闇文明 (3) |
呪文 |
S・トリガー・プラス(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。それが相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上ブレイクされていれば、この呪文にP能力を与える) |
相手のクリーチャーを1体選ぶ。このターン、そのクリーチャーのパワーを-4000する。(パワー0以下のクリーチャーは破壊される) |
P−相手は自身の手札を2枚選んで捨てる。 |
アビス・レボリューションに収録された呪文。
過去に登場した《吸魂バキューム》と《デモニック・バイス》を組み合わせたような性能とネーミングだが、イラストにはなんとゼナークが描かれている。
掌と腹と触手の目からエネルギーを吸い上げる様子が描写されていて、ある意味ゼナークを堪能できる1枚。
死神XENARCH・ハンド R 闇文明 (6) |
呪文 |
S・トリガー・プラス(この呪文を自分のシールドゾーンから手札に加える時、コストを支払わずにすぐ唱えてもよい。それが相手のターンで、そのターン中に自分のシールドが2つ以上ブレイクされていれば、この呪文にP能力を与える) |
相手のクリーチャーを1体選び、破壊する。 |
P−このターン中に出た相手のクリーチャーをすべて破壊する。 |
第二弾でも引き続き登場したゼナーク関連のS・トリガー・プラス呪文。
周囲に魔方陣を展開してバロム杖からビームを照射するゼナークのイラストがやたらカッコいい。
効果は《デーモン・ハンド》のほぼ上位互換で、条件を満たせれば相手クリーチャーを大量除去できる。
何気に「死神」と「ハンド」の名称カテゴリを併せ持っており、サポートの観点ではそこそこ輝く1枚。
◆背景ストーリー◆
ゴッド・オブ・アビス
この時代における超獣世界では「闇文明の後継者」を自称する漆黒の一団がいた。
同じく闇文明のアビスロイヤルは古の支配者が永い時を経て復活したイレギュラーな存在なので、本来は漆黒の一団こそがこの時代に生きる闇文明の主要勢力である。
中でも《死神覇王 XENARCH》と呼ばれるクリーチャーは別格だった。
圧倒的すぎる強さのあまり、戦局が一方的になりすぎるとして恐れられていた《覇王ブラックモナーク》。
そして、あの《悪魔神バロム》よりも遙かに格上の存在として崇められていた《死神明王 XENOM》。
闇文明に伝わるかの二大重鎮の力を受け継いでいるとされており、まさに「闇文明の正統後継者」を名乗るに相応しいクリーチャー…
ではなかった。
「覇王と明王の力を受け継いだ」というのは全くのデタラメで、本当はただそっくりなだけの一般デーモン・コマンド/ダークロード。
有りもしない力を騙り後継者を勝手に名乗る、とんでもない不届き者だったのだ。
ゼナーク含む漆黒の集団は《アビスベル=ジャシン帝》の復活をどの文明よりも早く察知し、密かにその力を我が物にしようと「深淵」へ乗り込んでいた。
しかしジャシンには尽く敵わず敗北していき、ゼナークも敢えなく敗れ去ったものと思われる。
更にはこの時の戦いが原因で大変動が発生、闇を除いた四つの文明にもジャシンの復活を知らせる切っ掛けとなってしまった。
かくして自称「闇文明の正統後継者」は、五文明の中で最初に闇文明の始祖たるアビスロイヤルの餌食となるのであった…。
アビス・レボリューション
すっかり殺されたものと思われていたが、なんと生きていた。
漆黒の一団の他メンバーと共に生存しており、何とか「深淵」から脱出できたようである。
しかし持ち前の傲慢な態度は全くブレておらず、一団に向けて「深淵?そんなもの、ジャシン帝とやらに任せておけばよい」と語ったとか。
コテンパンに敗北してもなお自分>>>>ジャシン帝というスタンスのようだ…。
◆備考◆
同じく縁もゆかりもない存在でありながら烏滸がましくも後継者を自称するクリーチャーとして、《邪眼大帝 ラスト・ロマノフ》が挙げられる。
あちらはDS世界にて完全復活を遂げた《キング・ロマノフ》が《龍世界 ドラゴ大王》に討たれたためにロマノフ一族が滅亡し、その後に残された邪眼の伝説から無関係のクリスタル・コマンド・ドラゴンが末裔を自称し始めたという経緯がある。
このように背景ストーリーではゼナークと似たり寄ったりなクリーチャーだが、カード面での性能はというとロマノフ本家に比肩する能力を秘めている。
モナークにもゼノムにも遠く及ばないゼナークとは何が違うのだろうか…?
◆余談◆
- フレーバーテキストに書かれている「慮外者」とは、不埒だったり無礼だったりする者を指した熟語。
主に武士に対して無礼を働いた者に使われる罵倒の句だが、ゼノムとモナークがナチュラルに武士相当の存在として扱われている。
- アニメ『デュエル・マスターズ WIN』ではTCG化に先駆けて登場。CVは置鮎龍太郎。
ちなみに30分後に放送される他局のアニメでは乗り物の竜を演じている。
《暗黒の騎士ザガーン》数体を引き連れて「深淵」にいるアビスロイヤルを急襲し、自身もジャシン帝に戦いを挑んで一時は接戦を繰り広げたものの、最期は剣で両断されている。
- このカードが収録されたアドレナリンパックでは「アドレナリンXVer.」として一部カードに文字エフェクトが刻まれているのだが、ゼナークの場合はデカデカと「モナーク」の文字が書かれている。
詐称のくせに後継者アピールが激しすぎる…。
- コストと基礎パワーが共に同じ数値である事から、モナーク家の一員である《覇王ノワールモナーク》との関係性が疑われている。
追記と修正、二つの力を受け継いだ正統なる編集者……を騙る慮外者。
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▷ コメント欄
- アニメの戦闘シーンだけ見ると台詞も声もカッコいいんだけどね… -- 名無しさん (2022-12-28 22:30:15)
- むしろラスト・ロマノフは自称ロマノフは自称ロマノフでも、「正統なロマノフの継承者はキング・ロマノフに見込まれ授かった力を我が物とする試練を乗り越えた者」であるのに対し「キング・ロマノフ全く関係なしにロマノフの継承者を名乗っても全く遜色のない力を自ら持っている」ことがある意味歴代の正統継承者より凄いと思うの -- 名無しさん (2022-12-28 23:52:46)
- 見た目も名前もモナークとゼノムが完璧に調和してる120点満点の秀デザ&秀ネーミングなだけに実は慮外者のギャップがエグい…カードの性能は個性あってわりと使える部類なのが幸いだな -- 名無しさん (2023-01-06 20:06:34)
- 慮外者の方が先に項目出来ちゃってる -- 名無しさん (2023-01-06 21:10:02)
- 案外虚像の大富豪 ラピス・ラズリあたりの遠い親戚なのかもしれない>>本当はただそっくりなだけの一般デーモン・コマンド/ダークロード。 -- 名無しさん (2023-01-07 10:53:36)
- 特撮に出るヒーローの偽物、とりわぇ見た目はにせてるけど本質は違うタイプの偽物に近い雰囲気を感じる -- 名無しさん (2023-01-08 22:12:21)
- こいつ絶望神サガと組めばお手軽にメルゲループの動きを再現できるってよ -- 名無しさん (2023-04-24 10:20:36)
- ↑2 オーブダークノワールブラックシュバルツみたいな感じ。そういえばブラックモナークもノワールモナークもいるしダークモナークは存在は語られてるからじゃあ次はシュバルツモナークなのか? -- 名無しさん (2023-07-22 00:10:09)
- ゼナークの活躍を密かに期待してる -- 名無しさん (2023-11-11 18:20:17)
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