登録日:2022/12/01 Thu 18:02:00
更新日:2024/06/27 Thu 13:02:41NEW!
所要時間:約 27 分で読めます
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ポケットモンスター sv ポケモン登場人物項目 いじめ スター団 架空の組織 ブロロローム スターモービル 悪の組織(ポケモン) ダークヒーロー 星座 スターダスト☆ストリート 悪の組織? 不良 不登校 社会風刺 哀しき悪役達 考えさせられる話 ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ポケモンsv パルデア地方 憎めない悪役 ピーニャ メロコ シュウメイ オルティガ ビワ クラベル ボタン 愛すべきバカ達 学生運動 キョウ コメント欄ログ化項目 ハリボテ 結構暗い過去持ち達 加害者にして被害者 義賊 スター大作戦 スターダスト大作戦 団ラッシュ マジボス カシオペア座 ダンバッジ ネルケ カシオペア
あたしら 泣く子も 笑う スター団
キミは 知ってるよね?
スター団とは、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』における一応悪の組織的な団体。
今作のメインストーリーの1つ『スターダスト☆ストリート』でメインを張る。
★目次
★概要
構成員は全てオレンジ/グレープアカデミーの学生。ゲーム内の描写を見る限り、(おそらく)全構成員が未成年オンリーという歴代でも異色の組織*1。
合言葉(?)は「お疲れ様でスター!」で、そう言いながら星を描くような若干ダサいモーションをするのがお決まりとなっている。
作中では
- アカデミーの無断欠席
- やんちゃな行為で学校の風紀を乱す*2
- 無関係な生徒の強引なスカウト
といった行為により「アカデミーのトラブルメーカー」として扱われている。
過去の組織で言えばアローラ地方のスカル団やガラル地方のエール団に近いか。
団員たちは著しく出席率が悪いようで、中でも幹部クラスになると1年以上出席していない。アカデミー校長のクラベルもその点を非常に気にしており、物語の開始時点でスター団の解散(そして学校へ通学する)か、退学かという最後通告をスター団に突きつけている。
パルデア地方の各所に5つのアジトを構えており、その入口を仰々しい門で閉ざしている。そしてアジト内や周辺には団旗と思わしき大旗を幾本も掲げており、非常に目立つ。ある芸術家は、北3番エリアで絵を描こうとしたが、「ハリボテ」の基地(ルクバーのアジト)のせいでいい絵が描けなくなっている。
アジトの中には
- 複数の大型テントや工事現場で見るような簡素な鉄製の足場
- ポケモンバトル用のバトルコート
- 団バトル用の自動販売機*3
などがある。劇中描写から、スター団員はアジト内のテントで寝泊まりをしている模様。
なお、クラベル校長が言及するスター団のやらかしの中には「アカデミーの備品の勝手な持ち出し」もあるため、これらの設備は学園の設備を持ち出して作った可能性がある。
実際、アジトの門もよく見ると学校の机や三角コーン、搬入用のカゴ車を寄せ集めて塗装してそれっぽく仕立てたバリケードであり、体育祭や学園祭のセットを思い出すプレイヤーもいるのではないだろうか。
プレイヤーの年齢解釈次第では主に1960年代に活発化していた学生運動が元ネタの一つにも見えるようだ。黒い任天堂の一種とも取れるかもしれない。
★ゲームでの流れ
基本的な流れは
門番に当たるしたっぱor関係者とバトル
↓
したっぱのポケモン達をおまかせバトルで30匹*4撃破する「団ラッシュ*5」
↓
幹部とのバトル
なっている。
ボスを倒すと強力なわざマシンや多くのLP、わざマシンを作るために必要な素材が手に入る他、わざマシンショップのレパートリーが増えていくのでわざマシンを充実させたい人はこっちのルートを優先するのもアリ。
主人公は、スター団を壊滅させる「スターダスト大作戦」への協力を依頼してきた謎の人物「カシオペア」と、途中ついてきたネルケと共に、スター団の幹部たちと戦っていくが…。
(クリア後に対するネタバレ注意)
幹部を倒せばその団は活動を停止する…のだが、アジト自体は残り*6、団ラッシュのみ可能となる。
ノルマは50匹に上がっているがクリアするごとにLPをもらうことができる。
…ただまぁ残ったしたっぱからは「既に壊滅した団なのでそっとしといて欲しい」と言った旨の言葉を貰うので若干心が痛むが…。
時間さえ掛ければいくらでもLPを稼げるが金策としても微妙な為、どちらかというとクリア後も団ラッシュを楽しむ感じだろうか。
『スターダスト★ストリート』シナリオ後も団ラッシュに挑戦可能。クリアした後は元ボスからのねぎらいの言葉が貰える。
ちなみにわざわざネルケも来てくれる。ネルケである必要がなくなっても変装してくる。
★組織構造
したっぱの上に幹部である5人のボスがおり、それぞれが率いる5つのチーム
- あく組「チーム・セギン」
- ほのお組「チーム・シェダル」
- どく組「チーム・シー」
- フェアリー組「チーム・ルクバー」
- かくとう組「チーム・カーフ」
によって構成されている。ヅカとか言うな。
その上に創始者にしてリーダーの「マジボス」がいる…のだが、現在はマジボス不在なため5人のボス達がスター団を率いている。
その境遇故に歴代悪の組織ポジションの中でも仲間意識と団結力はトップクラスに高いが、アジトに籠もっているばかりで街中や普通のエリア(いわゆる道路)ではしたっぱとすら遭遇しないため活動規模は歴代最小と言って良いレベル。
また「ボスは売られた喧嘩は必ず買わなくてはならない」「ボスが挑戦者に敗れた場合、ボスの座を引退しなければならない」という厳しい掟がある。
★関連人物
ボス
マジボスと共にスター団を創設・指揮した幹部5人組であり、マジボスが消えた現在のスター団を取り仕切る実質的な首領達。
全員エンジンに似たポケモン・ブロロロームとブロロンが合体した巨大なデコトラのような改造ライドポケモン「スターモービル」を乗り回しており、なんと対決時にはスターモービルそのものを切り札として繰り出してくる。
スターモービルの詳細はブロロロームの項目等に譲るが、一言で言えば「強敵」である。
ステータス自体はHP以外ブロロロームと同一だが、それ以外は簡単にまとめただけでも
- 状態異常を受け付けない
- タイプが変更されており、そのアジトのボスが扱うタイプとなっている。
- 専用技「○○アクセル」を使用する。タイプ一致技かつ、既存技の上位互換となっている。
- 特性も「いかく」「かそく」「じきゅうりょく」といった強力なものに変更。
といった具合に魔改造されている。
余談だがこのスターモービル、回想シーンを見る限り設計から制作まで100%DIYで作ったスター団幹部達のお手製である。お前ら本当に学生か?
そしてスターモービル以外の手持ちのレベルもアジト近くの町のジムリーダーと比べると高めので、ジムリーダーに快勝したノリで最寄りのアジトにカチコミに行ったらボスにボコボコにされて目の前が真っ暗になったプレイヤーも多いのではないだろうか。
幹部級の人数5名も歴代最多タイであり、このため作中設定上の組織の規模とは裏腹に、ゲーム的には歴代最高峰の攻略難易度と認識しているプレイヤーは多い。
ちなみに『スターダスト☆ストリート』をクリアした後各アジトに行くと、ボス達と再戦することができる。
この場合スターモービルこそ使用しないが、代わりに全員手持ちが5体になり、レベルも65~66に跳ね上がるという本気のパーティ構成になっている。
勝てば賞金を大量にゲットできるので、四天王と再戦できない今作では貴重な資金源になりうる。ただしボス達と再戦できるのは1人につきゲーム内時間で1日1回まで。しかも学校最強大会というもっと効率のいい金策があるため、完全に趣味の領域だが
[[ピーニャ>ピーニャ(ポケモン)]]
さっそくだけど ここで 潰れてよ レクイエム 流すからさ
さあ! パーティーのスタンバイ! 永遠に チルアウト させてやるよ!
あく組『チーム・セギン』ボスで、チームの「まとめ役兼BGM担当」。
ノートパソコンを片手に持ちヘッドホンを首にかけたラッパーやDJ風の改造制服を着た黒髪の少年。
チームの中では一番頭がよく、大所帯になりつつあったスター団を纏めるために「掟」を定めたのも彼の功績。
詳しくは個別項目を参照。
[[メロコ>メロコ(ポケモン)]]
細けぇことは どうでもいい
ケンカ 売られたら 買う…… それだけの話だ
……爆ぜろや
ほのお組『チーム・シェダル』のボスで、どんな問題でも強引に解決する「何でも屋」。
炎をイメージしたような赤くド派手な髪と、炎をイメージしたようなド派手でドデカいブーツが目立つパンクロッカー風の改造制服を着た美少女。
詳しくは個別項目を参照。
[[シュウメイ>シュウメイ(ポケモン)]]
スター団に 仇なす 不届き者 我がポイズンにて 蝕んでくれよう
シュウメイ!推して参る!!
どく組『チーム・シー』のボスで「服飾担当」。
紫と緑の色で彩られたサイケデリックな忍者風の改造制服を着た少年。面頬と頭巾で目元以外の素顔を隠しているが素顔は銀髪碧眼の結構なイケメン。
詳しくは個別項目を参照。
オルティガ
ま! 誰でも いいんだけどさ オレが 負けるとか ないし
フェアリータイプの かわいくないとこ じっくり 体験していけば いいんだ!
フェアリー組『チーム・ルクバー』のボスで「メカニック担当」。名前は似ているが、勇者の父親ではないし、ジェットストリームアタックは仕掛けてこないし、カラマネロやアーマルドに変身することはない。
金ピカのステッキを片手に、ピンク色で染められたマジシャン風の改造制服を着た如何にもな金持ちのお坊ちゃん。???「ピンク!」「ピンク!!」「ピンク!!!」「おめでとう!」
これは見かけだけではなく、実際に実家はパルデア有数のアパレルブランド経営者で本物の御曹司。
メカニックとしての才能も間違いなく本物であり、スターモービルの設計・製作を手作りかつ1人でほぼ成し遂げたことから、シュウメイは「天才」と賞賛している。
一人称は「オレ」。
司令官気質だが口が悪く短気で癇癪持ちという難儀な性格で、その気質に違わず非常に負けん気が強く口調も態度も非常に生意気。
ただ、普段の生意気な口調ばかりが目立つが根は生真面目で、主人公に負けた際は最初こそ癇癪でキレていたが、その後は完敗したことを素直に受け入れて負けを認める潔さを見せている。
また習い事であるピアノのレッスンは欠かさずやっているらしい。さすがお坊ちゃま。
スター団を結成する前は難儀な態度と性格、そして困ったら親の力に頼ってしまう弱気な一面故に周囲から疎まれいじめられていたが、それだけに自分を受け入れてくれたスター団はなによりも大切にしている。
入団後は「親の力と財力には頼らない」という誓いを仲間と立てており、幹部級が乗り回すスターモービルは彼のメカニックとしての技術と知識、メロコ達の陰の努力によって試行錯誤の末に作られたもの。つまりはスター団幹部達の青春の汗と努力の結晶である。
チームでは2番目に位置する強さのボス。
シュウメイの手持ちがレベル30前半だったのに急に軒並みレベル50に達しており、レベルだけ見ればジムリーダーより強い。*7
彼のアジトは最北にあるので、地理的にも挑むのはかなり後になることだろう。
★ バトルでは
かわいがってやるから 吠え面 かいて 帰れよ!
手持ちポケモン
手持ちはフェアリータイプ統一パーティ。
割とタフなポケモンが揃っておりフェアリータイプらしく搦手の強さも特徴。
「つぶらなひとみ」や「あまえる」といった弱体化わざもガンガン仕掛けてくるため、それなりのフェアリー対策は用意してから挑みたい。
また本作ははがねタイプ・どくタイプの調達が従来に比べて楽であり、また経験値ソースのラッキーの生息地とアジトが近いこともあって、しっかり事前に育成していれば意外と苦戦することはない筈。
使用ボールは御曹司らしくゴージャスボール。倒すとダンバッジの他、「マジカルシャイン」のわざマシンをくれる。
名前の由来はおそらくスペイン語でイラクサを意味する「ortiga」。
ちなみに執事のイヌガヤはアカデミーの前校長でもあり、スター団結成秘話を知る数少ない人物でもある。
★ 再戦時手持ち(ネタバレ注意)
今回は オレが 勝つから せいぜい 余裕 かましてろよ!
クレッフィとブリムオンが追加。エースはバウッツェルになっている。
トップバッターのクレッフィが先制で「ひかりのかべ」や「リフレクター」を貼ってくることで総合的な耐久力を高めてくる。
スターダスト大作戦の中で戦った結果主人公のことをかなり気に入ったらしく、試合を断ると「オマエがいないとつまんないんだけど!」と言うくらいには好感度高め。
ただしキレやすいのは相変わらず。
不利になるとキレた挙句「オマエの強さもはやズルだろ!」と罵ってくるが、次は勝つつもり満々と反骨心高めなところを見せる辺り精神的な成長がうかがえる。
スターモービルはスターダスト大作戦の中で壊れてしまったがまだまだ使う気満々らしく、現在は日夜メンテナンスの真っ最中らしい。
[[ビワ>ビワ(ポケモン)]]
誰であれ 何であれ スター団を 狙うなら 砕くだけ!
もう 背中は 見せない……
ウォオオオーーーッ!!!
かくとう組『チーム・カーフ』ボスで「戦闘員育成担当」。
メンバーの中でも頭一つ抜けた高さの背丈にガッシリとした体格の女子。白っぽい長髪はポニーテールのようにまとめている。
アスリートとしての経験から鍛錬の心得があり、戦闘員育成はしたっぱだけでなく上記のボスやマジボスも同様であり、ボス達が高い練度や多くの進化ポケモンを擁していたのは彼女の指導の賜物であった。
詳しくは個別項目を参照。
したっぱ
スター団の一般構成員達。シナリオ上ではアジトの門番、および団ラッシュの相手として登場する。
服装はアカデミーの夏制服に自転車用のヘルメット、さらに星形のサングラスを合わせたもの。
幹部同様に改造したライドポケモンを所持しているが、彼らの場合はスピーカーや暴走族のバイクみたいなオプション装備をくっつけまくったモトトカゲとなっている。
シナリオではスター団の各拠点でしか登場しないため、歴代のしたっぱと比べるとかなり影は薄め。
改造ライドポケモンの使用や、勧誘ノルマ達成のためのスター団への勧誘行為がアカデミーで問題になっている。
……が、これまでの悪の組織のしたっぱと比べるとようなガチ目の犯罪行為はしておらず、組織が組織なだけに基本的に和気藹々と過ごしている様子。
アジトに屯してる仲間同士でオールでゲームをして楽しむしたっぱ達もいる。そのせいで爆睡した結果対主人公相手の増援にすぐ出れなくなったけどな!
リテラシーや善性も意外と高めであり、普段はスター団の看板を盾に強気でいるが、自分達の想定外のアクシデントが起こると強気な態度が取り繕えなくなり、素直で礼儀正しい態度や言動になって対応してしまう傾向にある。
ゲーム的には概ねアジトの門番の強さがそのアジトでの最低水準になるため、門番戦で苦戦するなら潔く手持ちのレベルを高めたりメンバーを変更するなどして再チャレンジした方が無難。
スター団はぐれ者たちの家
スター団の団活動に疲れてしまった結果、本部との関わりを絶ったスター団の極一部のしたっぱ達が秘密裏に生活している場所。何人いるのかは不明だが、姿が見えている範疇だと4人しかいない。
チーム・シーのアジトがある「しるしの木立ち」の中にポツンとひっそり建てられた小さなテントが拠点。
来るもの拒まず去るもの追わずな態度で構えており、「誰とも争わない」というスタンスを掲げている。主人公にも歓迎の印として非売品の「スター団キャップ」をくれるほどフレンドリー。
なのでこっそり学校に登校している者もいる。スター団だけではなく家や学校よりも居心地がいいと語る者も。
本部と関わりを持っていないため、スターダスト大作戦や主人公のカチコミについては我関せずの態度を取っている。
スターダスト大作戦関係者
カシオペア
彼らは アカデミーの風紀を 乱し 周囲に 迷惑を かけている
そんな 彼らを わたしは 放っておくことが できない……!
主人公のスマホロトムから一方的に話しかけてくる謎の人物。
自称「元スター団の関係者」だがスター団の存在を疎ましく思っており、プレイヤーの実力に目をつけ彼/彼女にスター団壊滅作戦「スターダスト大作戦」を依頼してくる。
コンピュータ技術に長けているらしく、主人公のスマホロトムへの連絡はハッキングによるものであり、学内のデータをハッキングしたらしくネモとペパーの名前も把握していた。
資金源は不明だが、組の解散後に報酬として数万単位のLPを主人公に振り込み、わざマシンマシンで作れるわざマシンを増やしてくれる上にポケモンの落とし物をボタンを通じて届けるなど、リソース面でも潤沢なサポートをしてくれる。
一方で組を解散させると、幹部の名前を呟きながら物思いにふけるという一面ものぞかせるが……。
その正体は…(以下終盤のネタバレ注意)
……安心してくれ
マジボスを 探す必要は ない
真の黒幕 ヤツの正体は……
この わたしだ
5人のボス全員を撃破しすべてのチームを壊滅に追い込むと、カシオペア自身こそがスター団の創始者『マジボス』であることを明かす。
カシオペア自身にとってもスター団はかけがえのない存在であったとのことだが、現在のスター団の在り方では関わる人を不幸にするものとなってしまったと判断。スター団の掟に従って解散させるためにスターダスト大作戦を実行したと語る。
そして、スターダスト大作戦最後の標的であるマジボス、つまり自身を主人公に倒させるため、ネルケを立会人として夜の学校のグラウンドを集合場所に決闘を申し込む。
ネルケ
わかってるさ…… オレも 団とは いろいろ あるんだ
自分で 言うのもなんだが いい仕事 するぜ
学生服(冬服の上着に半ズボンとファッションセンスは微妙)にレニングラード・カウボーイズを思わせる長くトンがった色褪せた金髪のリーゼント、そしてわずかに見える顎髭と眼鏡、未成年には到底見えない老け顔のアカデミーの学生。*8
『スターダスト☆ストリート』イベントにて突如現れ、主人公のバックアップを買って出た。
登場時こそチョイ悪風の尖った口調で接するものの、その後のスター団たちの会話では隠し切れない人の好さどこはかとない憐憫の情を滲ませるが……。
なお素性を詮索しようとすると必死にお茶を濁すような発言ではぐらかそうとすることが多い。
その正体は…(以下最終盤のネタバレ注意)
今はネルケ、そういうことにしておいてくれ
その正体はなんとアカデミーの現役校長・クラベルであった。知ってた
ギャグにしか見えないがこれにもれっきとした目的があり、アカデミーを騒がすスター団の実情をこの目でしっかり確かめるにあたり、アカデミーの人間、とりわけそのトップである「校長先生」として調査しようとしてもスター団には拒絶されると考えたがための変装である。
スター団の存在に頭を悩ませていたのだが、主人公とカシオペアの会話を聞いてしまい、スター団の実情を知るための良い機会と考えスターダスト大作戦に半ば強引に参加する。
なお、「スター団について頭を悩ませていた」ことについてだが、これはスター団の各種問題行為についてというのももちろんあるが、「スター団員たちの不登校が長期にわたりすぎ、退学を宣告せざるを得ない期限が迫っている」ことの方が大きい。
ちなみに変装自体の出来栄えは主人公に初見で見破られる程度には低い。
一応本人的にはこの姿が今時の子供の中で流行っているファッションだと思い込んでおり、やたら変装が自信満々だったのはそんな理由。
アカデミーでクラベル校長と会話するサブイベントでは自身と今の流行のズレからカルチャーショックを受けていた場面もあった*9。
とはいえ髪型、メガネ、喋り方が違う事で選択肢が出るまで「誰だこのおっさん」と思ったプレイヤーは割と多い。
もしかしたら声が一緒だったのかもしれないが、このゲームは基本ボイス無しなので意外と見抜けなかったりする。
尤も、スター団幹部は彼が校長として就任する以前から不登校のためか、面と向かってもまったくバレていなかったので、変装の目的自体はしっかりと果せている。
マジボスに至っては彼が変装を解いてクラベルの姿を晒した瞬間名乗る前に校長であると気付いて驚愕した程度には校長の容姿を知ってたのに一切気付いていなかった為実は普通に目的を果たすのには妥当だったと言うオチが付く事に。だがヅラのチョイスがおかしいとツッコミは入れた
変装までして……と思うかもしれないが、学生の立場からすると相手が教師と分かった上では意識していなくてもどうしても素直な本音は出しづらい。
そのことを理解したうえで人伝でなく自らの目で実情を確認するための教師の鑑とでもいうべき行動である。ファッションセンスは数世代ずれてるけど
[[ボタン>ボタン(ポケモン)]]
うち 機械とか ハッキングとか 得意だから裏方なんよ
カシオペアが招集したバックアップ要員。
前髪が赤、後ろが水色という特徴的な色分けがされたマッシュルームカットっぽいショートヘアの眼鏡っ娘。
猫背でグレーのパーカーにイーブイのリュックがトレードマーク。
最近まで留学しており、主人公の入学と同タイミングで復学。補給係としては各チームのボスを倒すたびにわざマシン開発に必要な素材とポイントをくれる。
詳しくは個別項目を参照。
★判明するスター団の内情
主人公とネルケはスターダスト大作戦を進行していくうちにスター団の実態・発足から現在に至るまでの経緯を知ることになるが…
(『スターダスト☆ストリート』シナリオのネタバレ注意)
暴走族じみた見た目をしているスター団だが、実はいじめ被害者の生徒達によって発足した組織。
本作の舞台となるアカデミーは今でこそ平和な学び舎であるが、元々はいじめが蔓延していたらしい。*10
そこで「いじめられっ子達が相手を見返し、自分達や他のいじめられっ子達が安心して学校生活を送れるようにする」という目的のため、マジボス(後述)の呼びかけで結成されたのがこの団である。また、回想シーンでは設立間もない頃からアジトを設営していたようなので、いじめによって不登校になった(5人のボスたちを含む)生徒たちの避難先といった役割も担っていた模様。
なので、少なくとも結成当初は悪の組織どころか「正義の味方」ですらあった。
とはいえ、ただ集まっただけでは烏合の集も同然。そこで彼らが立案したのが『スター大作戦』である。
これは得意分野を持ち寄っていじめっ子たちに立ち向かう力を付け、ケンカも覚悟の上で彼らにいじめを止めるよう訴えかけるというもの。
そのために、彼らは苦労を重ねながらも協力して以下のような準備を行った。
- いじめっ子達を威圧するための奇抜で派手な改造制服の製作
- 彼らに立ち向かうためのポケモンバトルの鍛錬
- 巨大改造ライドポケモン「スターモービル」の建造
そして本編開始の一年半前、いよいよスター大作戦は決行された。
マジボスによって夜のグラウンドに呼び出されたいじめっ子たちを待ち受けていたのは、優秀なポケモントレーナーに成長し、傾いた格好で謎の巨大ライドポケモンに跨ったスター団の面々であった。
……それを見て怖気づいたいじめっ子たちは戦うどころか逃げ出し、一斉に退学してしまった。
あくまでアカデミーのいじめを止めることを目的にしていたスター団にとって、いじめっ子の退学は予想外の結果だったようだ。中でも発起人であるマジボスは、生徒の退学という事態まで騒ぎが大きくなったことに責任を感じるようになった。
結果、マジボスは単身、当時の校長であるイヌガヤと接触。自分が一切の責任を負う代わりに、他のスター団員たちの処分を免除するよう申し出た。
イヌガヤとしても生徒間のいじめを見過ごしていたことに大分思うところがあったようで、彼はマジボスの申し出を承諾。さらにマジボスをいじめ被害からの「こころのお休み」を兼ね、実家のガラル地方に留学という形で1年半に渡り帰省させた。
マジボス側もそれを受け、いじめっ子に立ち向かうという目標は一応達成され、事態が大事になったことからという判断からスター団を解散し、不登校を止めるよう幹部たちに進言。
スター団創始者としての事態の収拾の責任を取りガラル地方へと帰省した。
ここで話が終わっていればスター団はその後の迷惑集団にならずに済んだのだが、2つの事情が事態をややこしくしてしまう。
まず、マジボスの解散宣言を受けたスター団側だが、幹部たちのスター団、ひいてはマジボス本人に対する愛着はマジボスの予想以上だった。
彼らは「スター団を続けていれば、いつかマジボスが帰ってきてくれるかもしれない」という思いに囚われ、スター大作戦・マジボスの解散宣言以降も団活動を継続してしまったのである。
一方、スター団の処分を見送ったイヌガヤ率いる教師陣の方にも異変が起きていた。
なんと当時の教頭が保身のためにスター団に関する情報を抹消するという隠蔽工作を行ってしまったのである*11。
イヌガヤは教頭に対し然るべき処分を行ったが、このような事態になってしまったことが余程こたえたらしく、最終的に自身を含む全教員を一斉退職させ、教師陣の総入れ替えを行ってしまう*12。
その後、クラベルを含む現教師陣がアカデミーに赴任してきたのだが*13、上記の事情については全く引き継ぎが行われなかったようで、結果スター団の内情やスター大作戦についてアカデミー側で知る人間が居なくなってしまったのだ。
その結果、アカデミーではスター団に関する問題は本編開始までの一年半の間、放置されることとなってしまう。
そして現在では「スター団がいじめを行い、生徒を退学させた」という事実とは真逆のデマまで広まっており、クラベル校長など現任の教員には噂通りの問題児集団として目を付けられている。
ただ、悪評が立ってしまった現在でも「スター団がいなかったら学校に通えてなかった」と感謝する生徒もいるなど、当時から在籍している生徒の間では上記のいきさつは完全に忘れられたわけではない模様。
一方でスター団の側も自分たちの居場所を守るため、そしていつかマジボスと再会するためにアジトに籠もり、不登校を継続し続けていた。
しかし、この「団の存続そのものが団活動の目的」とでも言うべき倒錯した状況のためか、組織内の統制には徐々に綻びが見え始めているようで、とある登場人物から「やんちゃをしている」と苦言を呈されるような団員も出没している。
例えば、作中でスター団と初めて遭遇する際、団員は「勧誘ノルマ」を達成するために気弱そうな生徒を無理矢理勧誘していたのだが、上記の設立経緯からすると「勧誘ノルマ」など本来は発生するはずもない。
さらには奔放かつ攻撃的な振る舞いのせいで先輩団員から「態度が悪い」と苦言を呈されるような新人まで入ってくるなど、最早スター団はいじめっ子に対する自警団というより、噂に違わない単なる不良集団に近い存在になりかかっている。
前述の「しるしの木立ち」の奥地でテントを作ってひっそりと過ごしている「はぐれスター団」たちはこういった(現在の)スター団の活動にうんざりした者たちである。
まとめると、エリアの不法占拠や、ブロロロームなどポケモンの改造など悪行は重ねていたものの、その設立経緯ゆえにアカデミーのいじめの激減に貢献するなど*14、弱者を助けるダークヒーロー的な要素を持ち合わせる異色の組織と言えるだろう。
なお、全ての元凶である「アカデミーを退学したかつてのいじめっ子たち」や、「スター団に関する全事件を隠蔽した前教頭」は、最後まで作中に一切登場せず、実際にいじめっ子(に近い存在)と対峙する展開は縄張り争いに敗れたコライドン/ミライドンや、かつて数匹の欲深いポケモン達に襲われて宝物を奪われた上に悪者に仕立て上げられた「鬼様」のエピソードに譲っている。
DLCの舞台であるキタカミの里やブルーベリー学園にもそれらしき人物は確認できず、スター団がこれ以上の報復を望んでいない事や、またそれによって逆に悪の道に走ってしまう者が現れる危険性を回避できた事から、今後取り上げられる事は特にないと思われる。
彼らとの決着はあくまで物語開始前、スター大作戦の時点で着いているということだろう。
★スター団創始者
マジボス
スター団の創始者であり、チームのとりまとめを担ったという謎の人物。
「アカデミーでのいじめが発端となり引き籠りとなった」こと以外の個人情報は明らかになっておらず、ボス達ですら音声越しにしか接触した事がないためその正体は当の本人以外誰も知らない。
正体不明ながら上述の通り、ボス達からの信頼は極めて厚い。
カシオペア曰く「全ての幹部を倒すと姿を現す」とされている。
その正体は…(以下最終盤のネタバレ注意)
私こそが
スター団 マジボス カシオペア だったのです!!
- クラベル
その正体はアカデミーの校長にしてスター団のマジボス『カシオペア』である。……というのはもちろん嘘
スターダスト大作戦に参加しスター団メンバーやその周辺を取り巻く人々と接する内に、スター団結成の事情とマジボスの真の正体に気付いた彼は、各地のボスを撃破した後にマジボスを庇う為に自らがマジボスを名乗り主人公に立ち塞がる。
もっともネルケの正体を最初から見破っている上でずっと同行していた主人公にとって、彼がスター団のマジボスでは無いことは一目瞭然。
それでも「マジボスの心を救う為には確かな力と優しさが必要」と判断した彼はこれ以上主人公を巻き込まない為にも、自分と主人公のどちらがマジボスの心を救うのか決する為に戦いを挑む事となる。事実上のスターダスト★ストリートの準ラスボス。
主人公とマジボスの決着がついた後、マジボス含めたスター団全員を救う為に彼がとった行動ととある措置は本作の涙腺崩壊ポイントの1つでもある。
そんなこんなで発売前から主にこの人やこの人のせいで黒幕疑惑もあった彼だが、実際は徹頭徹尾生徒の事を大切に思う心優しき教育者である。
私こそが スター団の カシオペア!
さあ 大作戦を 終わらせましょう!
手持ちポケモン
- ヤレユータン:Lv60
- ユキノオー:Lv60
- ポットデス:Lv60
- ギャラドス:Lv60(ホゲータ選択時は無し)
- ヘルガー:Lv60(ニャオハ選択時は無し)
- モロバレル:Lv60(クワッス選択時は無し)
- ラウドボーン(テラスタイプ:ほのお)/ウェーニバル(テラスタイプ:みず)/マスカーニャ(テラスタイプ:くさ):Lv61
手持ちは弱点がばらけたタイプ編成となっており、主人公が選んだポケモンによって一部の使うポケモンが変化するのが特徴。
切り札は主人公が選んだ御三家の弱点タイプのポケモンであり、同タイプにテラスタルさせて使って来る。
アカデミーの校長だけあってレベルが軒並み60越えと四天王と同等レベルの戦力を誇り、技構成もかなりのもの。現役四天王に元ジムリーダーがいる職場は大変である
共通の手持ちはいずれも厄介で、先発のヤレユータンは「あくび」「リフレクター」を駆使してこちらを起点にしつつ、攻撃積みに対して「イカサマ」を決めてくる。
続くユキノオーは「ゆきふらし」からの「オーロラベール」で守りを固め、焦って倒してもポットデスが壁を背景に「おにび」「からをやぶる」を狙ってくる。
これらの技の起点にされて後に控えるアタッカーたちに主導権を握られると、あっさり全滅してしまうので心して挑むように。ぶっちゃけ本物のマジボスよりずっと強い…でないと自ら止めようなんて考えないから辻褄は合うっちゃ合うが…
物理寄りになりやすい本作で二重壁を決められると辛いので、かわらわりか特殊技のいずれかは用意しておこう。
戦闘後は「校内で決闘をしたのがよりにもよって校長とはどういうことだ」という理由により、駆けつけたタイム先生にクラベルが連行され、反省文を書かされていた。*15
勿論、本物のマジボスとの戦いにはちゃんと駆けつけてくれるのでご安心を。普通はまっすぐマジボス戦に行くので秒で反省文を書いた事になるがそれでいいのか
★余談
スター団の各チームの名称は、実在する5つの星の名前となっている。
いずれもカシオペア座を構成する天体であり、シェダルはα星、カーフはβ星、シーがγ星、ルクバーはδ星、セギンはε星となっている。
本作のテーマに「宝探し」があるが、本編時点のスター団の面々は「既に手に入れた宝を守る」ことを行動理念としていたグループと言える。
そしてスター団の身に起きた出来事は、終盤で明かされるコライドン・ミライドンの境遇に対する共感を深める前振りにもなっている。
スター団関連の曲はチャリ走DXシリーズ等を手掛けた谷口輝雄氏が担当した。
「不利な境遇の集まり」としてはスカル団を、「ボスを慕いすぎて解散しなかった」点はロケット団を彷彿させる。
追記・修正、お疲れ様でスター!
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*2 制服の改造、アカデミーの備品の勝手な持ち出し、ライドポケモンの違法改造+暴走行為などなど
*3 後述の団バトルで自分のポケモンを回復できる。作中描写から、スター団側も自販機で体力を回復していると思われる
*4 終了のゴングが鳴るのと行き違いでおまかせバトルが始まっていた場合、31匹目以降を倒していてもキッチリカウントされる
*5 このおまかせバトルに限り、先頭から3番目までのポケモンを次々に繰り出して戦闘可能。傷ついた場合には入り口のネルケに話しかけるかアジト内の自販機を使うことで回復出来る。ダメージは次のボス戦には引き継がれない。また経験値とポケモンのおとしものは手に入らない
*6 カシオペアも「リーダーがいなくなった団はじきに解散する」と説明しており、今すぐ解散するわけではないようだ。
*7 最後に挑むことが想定されているグルーシャの手持ちが46前後
*8 ただし年齢に関しては、そもそもアカデミーが年齢を問わず入学できる事から本来この学校では不自然なところではない。とはいえ後述の通り、本人は若作りのつもりだったらしいが……。
*9 余談だがこのイベントは任意で選択肢を選ぶ方式なのでそれ以外の反応もあり、若者の間で流行っている髪型を問われた時にリーゼントが流行っていると答えると「やはりそうでしたか!」と声をあげて喜ぶ様子が見られる。
*10 いじめの規模は不明だが、スター団にはそれなりの構成員がいることを考えると、決して小規模なものではなかっただろう。
*11 図書室にある生徒名簿の最近のページが破られているなど、隠蔽工作の痕跡は実は序盤から見ることができる
*12 チャンプルタウンからナッペ山に向かう道路に「ハルマ」という学生トレーナーがいるが、「学校の秘密」として「オレが入学したころ学校でやばい問題があったんだ!」「そのせいで先生が全員やめて今の新しい先生たちになったんだ!」ということを教えてくれる
*13 つまりクラベルを始めとした現在の教員たちは、実は全員、赴任してから一年半しか経過していなかったりする。
*14 クラベル校長の就任以降は殆ど報告が上がって無かったとの事
*15 一見コミカルなシーンだが「教師同士の連携がしっかりと取れている」「校内の騒ぎが起きれば教師が駆けつけてくれる」「騒ぎに対して生徒が心置きなく通報できる」「たとえ校長でも悪さをしたら別の教師が咎める仕組みができている」事の表れで、もはやかつてのような大規模ないじめや、前教頭のような隠ぺいが生まれないという現れだという意見もある。
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