登録日:2022/05/10 Tue 20:24:17
更新日:2024/06/18 Tue 13:47:07NEW!
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グロンギ メ集団 怪人 平成ライダー 仮面ライダークウガ 上山道郎 漫画版仮面ライダーリンク 単行本未収録 てれコロコミック ペリカン 辻斬り コレクター 外伝 小学館 ライダー怪人 漫画オリジナルキャラクター オリジナルキャラクター 漫画オリジナル怪人 メ・ガベリ・グ 第34号 エクストラエピソード「信頼」 episode22.5
ゲゲルを再開するよ、クウガ!
メ・ガベリ・グとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダークウガ』に設定上現れたとされる怪人。
映像作品には登場せず、劇中設定のみに存在が設定されているキャラクターである。
概要
現代に蘇った古代の殺戮民族グロンギ族の一員で、メ集団のペリカン種怪人。未確認生命体としての通し番号は第34号。
時系列的には第37号であるゴ・ブウロ・グに先駆けてクウガと交戦した鳥類系のグロンギ族となる。
最終的にマイティフォームのクウガに倒されたとされる。
映像作品における登場は終ぞ無かったが、『クウガ』TVシリーズの放送が終了した2001年に刊行された雑誌『月刊コロコロコミック9月号増刊 てれコロコミック』に掲載された
上山道郎氏の読切漫画であるエクストラエピソード「信頼」において登場を果たす事となった。
人物・能力
人間態はフードを被った陰気な青年。
平時にはゲゲルの進歩をバルバに問われて不適そうに笑みを浮かべる反面、いざ怪人態でのゲゲル遂行時には邪魔をしたクウガに対して激情を見せるなど、起伏の激しい性格。
ゲゲルを完遂しての階級昇格も狙っている意志も見せており、案外上昇志向も高いのかもしれない。
また、ゲゲル再開に際してはクウガを率先してターゲットとして狙うなど、邪魔者は率先して排除するタイプの様である。
ちなみに掲載誌が児童誌という読者層への配慮もあってか、バルバともども作中でグロンギ語を喋るシーンは一切ない。
怪人態では口元をスカーフで隠しているのが外見的な特徴。
手持ちの武器は無く、背中に生やした翼を用いての斬撃が主な攻撃手段。
これによる高速飛行でゲゲルの標的に定めた人間を殺害して回っていた他、クウガとの戦闘でも真っ先に両腕を使用不可能にした上で翻弄する狡猾さを見せた。
ゲゲル
- ゲゲルの法則:「殺害した対象から手首を奪い去る」(目標人数・規定時間ともに不明)
読切漫画という尺の短さもあってか、上記の能力で標的を引き裂いて殺害し、その骸から手首を持ち去る以外のゲゲルの詳細なルールは不明。
作者の上山氏が雑誌掲載以前に修正したカットでは、持ち去った手首をコレクションと言わんばかりにフードの内側に大量にぶら下げている様子も描かれていた。
劇中時点では既に37人もの犠牲者を出していたが、それ故に一条薫にゲゲルの法則性を見抜かれる事となった。
物語
- エクストラエピソード「信頼」
冒頭から警察官を二人殺害し、駆け付けてきた五代雄介が変身した仮面ライダークウガと交戦。
ペガサスフォームのペガサスボウガンによる一撃を翼にかすり墜落するも、不利を察してゲゲルを中断し即座に逃亡。
なお、この墜落時に一条が乗っていた車に衝突しており、彼を一時病院送りにする原因を作っている。
その後、グロンギのアジトにてバルバにゲゲルの進歩を聞かれ、次なる標的にクウガを狙う事を宣言する。
そして、先んじて一条が推測していたゲゲルの法則から次なる出現地点と時刻を割り出していた雄介を強襲し、ゲゲルの再会を宣言。
ドラゴンフォームと剣戟を繰り広げ、ドラゴンロッドを切断した上に、クウガの両腕を切断こそ至らなかったがダメージを与えて潰してしまう。
ダメージを受けた腕では得物を使えず、かといってマイティフォームのキックでは空を飛ぶガベリには届かず……防戦一方の苦境に陥るクウガ。
と、そこに現れたのは怪我を押して駆け付けてきた一条。
科警研が開発した特殊弾頭を翼に打ち込まれ、飛行能力を奪われてしまい墜落するガベリ。
もはやクウガの猛攻を阻むものはなし……マイティフォームにチェンジしたクウガのマイティキックを受け、見事粉砕される末路を遂げるのであった。
関連人物
- 裕次
ガベリの足取りを追う中、雄介が病院で出会った小学生の少年。
名前は漫画中では言及されず、後述する原案に掲載されていたもの。
友人である丈と学校の教室でふざけていた際に、クラスで作った昆虫採集の標本を壊してしまい、二人で教師に謝罪することを約束するも、
当の丈が来なかったため彼一人で叱られる羽目になってしまい、彼が病院に行ったという話を聞き駆け付けるが、
病院に当の本人が居なかったため、自己保身でズル休みしたのではないかという疑念を持ってしまう。
ただ、雄介とのやり取りから裕次自身は丈の事を心のどこかで信じている節もあり、友人がもし本当に約束を裏切っていたらと考える事が怖かったという心配の方が大きかった模様。
最終的に、雄介から「一条が約束通り現場に駆け付けたら、君も友人のもとに本当の事を確かめていく」という約束を改めて誓わされ、
ガベリに狙われた所を雄介に救われ、また一条が約束を果たしてクウガを助けた姿を見て、彼もまた自分の友達を信じる事を決意するのであった。
読み切りラストのコマでは松葉杖にギプス姿の丈(つまり本当に怪我で謝罪に赴けなかった)と和解する姿が描かれている。
余談
ガベリの登場するエクストラエピソード「信頼」は、『仮面ライダークウガ』TVシリーズの第22話と第23話の間に相当する位置づけの物語で、
『てれコロコミック』掲載に当たって東映公式サイドからストーリーの原案を用意された、いわば正真正銘の公式外伝エピソードとも言うべき作品である。
そのため、雑誌掲載時のクレジットにはスペシャルサンクスとして荒川稔久氏、大石真司氏、村山桂氏がクレジットされている。
東映の『仮面ライダークウガ』公式サイト(現在は閉鎖)にも、本エピソードの原案となったストーリー草稿が掲載されており、
ストーリー草稿では、ガベリの翼を封じた特殊弾頭がガベリ自身の体組織を採取・解析して開発された詳細など漫画本編では省略されている描写の他、
裕次の友人である丈の病欠理由が怪我ではなく体調不良だったりという相違点も確認できる。
単話の読切漫画という事もあり、『てれコロコミック』掲載以降の書籍収録は実現していないが、
2015年には作者の上山道郎氏が画稿データを自身のSNS並びにブログに全話無料でアップしているため、それで容易に読むことが可能となった。
ちなみに上山氏の手元に残っていたのは画稿のみで台詞のデータは紛失していたため、雑誌の現物を持っていたフォロワーの協力で復元している。
上山道郎氏によるとストーリー原案の他、ガベリのおおまかなデザイン並びに設定も東映公式サイドから提示されたものとのこと。
追記・修正は、友達との約束と信頼を守れる方がお願いします。
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- 555のペリカンオルフェノクを含めれば2体いるペリカン怪人で映像に出ていない事を除けばモチーフとしては初。 -- 名無しさん (2022-05-10 22:09:06)
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