登録日:2022/04/29 Fri 13:04:31
更新日:2024/06/18 Tue 13:36:55NEW!
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エロゲ エロ同人ゲーム モンスター娘 魔物娘 人外娘 undertale バイオハザード 贖罪 もんむす・くえすと! もんぱら参戦作 同人ゲーム ゲーム 高難易度 悪魔 第四の壁 逆レイプ ドmホイホイ 2017年 デビルズオフィス shrift ネコマタ狂アラン 体験版プレイ推奨
ヒトとして抵抗するか、屈服してエサになるか……
『SHRIFT』(シュリフト)とは、同人サークル「デビルズオフィス」のネコマタ狂アラン氏により2017年に制作された、RPGツクール製のエロ同人ゲームである。
もんむす・くえすと!と同じで、人外娘…もといモンスター娘が登場する、射精したら負け、攻守逆転なしの逆レイプという共通点から要所でリスペクトも見られるが、もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG作中内にて本当にコラボしてしまった。
現在、本作の前日譚を描く続編SHRIFTIIが開発中。
なお、「shrift」とは「贖罪」という意味である。
◆あらすじ
ヒトとして抵抗するか、屈服してエサになるか……
SHRIFTは、平和に暮らしていた一人の若者が、ある日突如として5年後の世界に目覚めます。
そこは今までの世界からは想像できない【悪魔がいる世界】……。
あなたはこの若者を操作し、様々な理由で襲いかかる女悪魔の誘惑や拘束をふりきり
彼の友人のいる『脱出地点』まで導いてあげることが目的となります。(販売先サイトより引用)
◆概要
ゲームコンセプト自体は「UNDERTALE、およびもんむす・くえすと!のオマージュ作品」と言ったところだろう。
「悪魔を利用した兵器や、それを利用する組織」「街からの脱出手段が電車」といった点から、
世界観のオマージュあるいはリスペクトとして女神転生やバイオハザードを意識していることは明白である。
しかしタグ一覧を見て貰えれば分かる通り、本作は単なるフォロワー作品などとは言い切れない、実に極端な作風となっている。
以下、他のゲームにはないであろう特徴を挙げていく。
- 現代日本が舞台
モンスター娘の存在が自然なファンタジー世界ではなく、完全に現代が舞台である。
手に入る武器は基本的に銃火器であり、汎用回復アイテムも栄養ドリンクにビタミン剤、レーションなど現実的なラインナップとなっている。
とはいえ、本編開始5年前の悪魔出現に端を発する世界情勢の激変により、
悪魔に対して有効な弾丸が作られたり、魔法を利用した装置が存在したり、人間を殺傷できる銃火器が「旧世代」と呼ばれたりと、
少なくとも主人公が冷凍睡眠している間に、我々の住む現代日本とは似て非なる進化を遂げている模様。
主人公及びその友人は事情により、それに加えて「魔法」を扱うことが出来る。
- 登場する女性型悪魔(モンスター娘)が、なかなか万人受けしづらい容姿をしている。
チャプター1-1に登場する悪魔の時点で
「複乳」「四足歩行」「メスケモ」「初対面でいきなり殺しに掛かってくる」「意思疎通は図れるが言葉は発音できない」
という、もんくえ或いはそれ相当の作品より入ってきたライトな人外好き諸君が回れ右するような属性てんこ盛り娘が勢揃いである。
この後に登場する悪魔たちも、もんくえや他のエロ同人ゲームというよりは、どちらかというと初期の女神転生シリーズに登場するような外見をしている。
(マジモンの意味での)人外娘に抵抗が無い、怖そうだけど興味深いという人は、ゲームを購入する前にとりあえず体験版を手に取ってみよう。
彼女らを受け入れ、交流を重ねて内面を知っていけば、その外見が何よりも愛しく感じる筈である。
- 難易度が高い
『人として、人外に抗うこと』がテーマのゲームなので、基本的に難易度がとても高い。
悪魔たちは「拘束」「状態異常」「心蝕(後述)」を駆使して主人公を追い込んでいく他、抱えている弱点もそれぞれ異なる。
それらの対応を怠たると、いくら装備をガチガチに固めたところでもれなく敗北一直線である。
どちらかというと戦術パズル的要素を要求されるゲームでもあり、同じ装備、同じSPでの能力構成でも、
何度も敗北して攻撃タイミング、抵抗タイミングをしっかり見出して攻撃すればあっさり勝てたなんてことも。
では、最初は負けまくればいいのかと聞かれると、そんなことはなく……
- 心蝕が発生する
悪魔に負けて逆レイプされてしまうと発生するトラウマのような現象。
負けを重ねるたびに不利なデバフが付与されてしまい、
心蝕が一定量溜まると、戦闘が始まった瞬間強制敗北という事態も発生する。
なお、この現象は、ゲームオーバーになってセーブからやり直そうとしても無駄であるどころか、なんと別に分けているセーブデータにまで与えてしまう。
これを解消するには、一度は悪魔に勝利して克服するか、超越者による救済措置を受けてなければならない。
プレイヤーが慈悲の道を歩んでいくと、主人公はこのシステムを裏をかいて利用できるようなことを仄めかすようになり…
このシステムは悪魔にとっても同じことであり、
一度友好を築いた悪魔からは過去に戻ろうが新規にゲームを始めようが、最初から仲良くなってて戦闘が免除されたり、
主人公の行動次第で築いた友好が、別のセーブデータで取った行動により崩壊することもある
特に仲良くなった悪魔に指輪を贈ることでエンディングに後日談が挿入されるが…違うセーブデータだからと他の悪魔に指輪を渡したら浮気扱いされる点には注意。いくら性行為に寛容な悪魔とはいえ、あまりに複数の悪魔相手に浮気をしていると…
- 悪魔との戦闘勝利後は、「トドメを刺す」か「見逃す」かを選択する
戦闘では銃や刀、魔法を駆使して悪魔と戦うことになるが、悪魔のHPをある程度削ると悪魔は逃げようとする。
そんな悪魔に対し、主人公にはとどめを刺すか否かの選択を迫られる。
トドメを刺した場合は、お金と経験値が貰えるが、逆にトドメを刺さなかった場合は経験値は貰えず、お金もわずかとなる。
なお、見逃す見逃さないにかかわらず、勝利さえすれば心蝕は解消される。
先述の通り主人公の武器は銃器や防弾着だが、悪魔にとどめをさしていくと「悪魔の部位を使った装備」となる。
「ゲーム」としてみれば真っ当だが、「悪魔におびえる一般人」から見ればその姿は…
上記の通り、性癖だけでなくゲームとしても高難易度かつ独特なシステムを採用しているため、人によって良くも悪くも好みが分かれやすい作品と言える。その事は作者本人も承知の上であり、購入前の体験版プレイを強く推奨している。
◆登場人物
- 主人公(カズヤ)
本作の主人公。デフォルトネームはカズヤだが、自由に名前変更が可能。*1
車の免許を取得している大学生であり、そこから5年間冷凍睡眠していることを考えると、年齢は20代前半といったところか。
プレイヤーの選択によって行動こそ大きく変わるものの、性格や口調はお人好しだが常識人寄りのエロゲ主人公のもの。
もんぱらにゲスト出演した時は、「人外娘に差別や偏見を持たず、ファンタジーな出来事にすぐ適応し、無益な殺傷を拒む現代日本人」…つまるところ「画面の前のプレイヤーと同じ価値観を持った存在」という点がクローズアップされ、コラボシナリオ主人公たちを引っ張るリーダーとして活躍した。
- ユウマ
カズヤの友人であり、コールドスリープしていた彼に世界の現状と伝える。
カズヤと同様に事故が原因で魔法を扱うことが出来るため、今では軍の一部署を仕切る存在でもあるらしい。
彼の元にたどり着き街から脱出することが、本ゲームの目的である。
- レイナ
カズヤの恋人。
家の合鍵を作って渡したり、家で料理を作ってもらう関係である。
彼女に腹パンされて起こされるところから、このゲームは幕を開ける。
カズヤ達と同様に事故に遭遇しており、ゲーム開始時ではユウマとは別行動をしているらしい
- ミカ
ユウマの恋人。
カズヤ達と同様に事故に遭遇しており、現在はレイナと同様に別行動をしている。ギャグシナリオではその存在の薄さをネタにされる
- 百鬼
魔界と人間界を通して活動する行商の悪魔。
掴みどころがなくふわふわした性格ではあるが、商売上中立を保っており、戦闘になることはない。
友好の印としてカズヤに悪魔にも有効な刀をプレゼントしてくれる。
カズヤに対しても商売を行ってくれるため、彼女から銃器や銃弾、アイテムなどを購入できる。
彼女はあくまでも「中立」であり、カズヤと交流を重ねて仲良くなってもそれは変わらない。しかし、「約束」のひとつくらいは受け入れてくれる。
オマージュ元通り圧倒的な実力を誇り、敵対した悪魔に対して桁違いなダメージを叩き出すが、相手がそんな彼女を上回る実力者だったというオチがつく。
彼女がメインを張るシナリオでは、プレイヤーに対してメタ的な操作が要求される。
「チート」を使えば文字通り無茶苦茶な強さになれるのだが、世界の危機レベルの「余程のこと」が起きない限り彼女はそれを解禁しない。
- クッション君
冥府を統括する超越者。
見た目からして出落ちのギャグキャラだが、冥府にまで干渉してくる女神を一喝で黙らせるくらいには力がある模様。
カズヤに対して中立の立場を取っていながら救済措置を与える、アドバイスをくれるなど、様々な助力をしてくれる。ギャグルートでは存分にはっちゃける
◆チャプター1に登場する悪魔
- バーゲスト
「複乳」「乳首全開」「四足歩行」「メスケモ」という、最初に登場する悪魔にしては非常に癖がある外見をしている。
なりふり構わずカズヤに突撃し、なりふり構わず交尾を迫る(人間が悪魔と交尾すると死ぬ)。
行動原理は完全に犬そのものだが、これは彼女を創った創造主の悪趣味によるもの。
カズヤの魔法によって傷ついて動けない彼女に対し、プレイヤーは包帯を巻くか見捨てるかという選択を迫られることとなる。
- ランパス
緑肌植物娘。
しかし、「人と共に心中して『灯火』になる性質を持つ」という悪魔でもあり、カズヤが進む道には無数の灯火(と、その根にあるミイラ)がある。
そんな悪趣味全快な生態をしているのは、やはり創造主の悪趣味によるものである。
植物なので弱点は当然炎。
創造主に燃やされそうになった個体に対し、プレイヤーはスプリンクラーを射撃して助けるか否かの選択を迫られることとなる。
カズヤと共にもんぱらにも出演。ルカさんもおねだりすれば灯火にしてもらえる。
体験版では戦闘チュートリアルや心蝕・友好度システム解説に登場し、危なっかしい言動ながらも親近感が湧いた方も多いはず。
- アイアンメイデン
避難しそびれたカズヤに対する刺客であり、生物兵器でもある女性。
一見普通の女性だが、その黒いドレスは肉壁のように展開し、アイアンメイデンの如く犠牲者を閉じ込めて犯す悪魔。
圧巻のステータスを誇っており、カズヤのことを見下しており戦闘でも舐めプをかましてくる。
本来、カズヤにとっては逃げられない、勝ち目のない、死の運命が確定している、絶望的な相手ではあるのだが……
- エンプーサ
避難シェルターにて虐殺を働いた、カマキリの姿をした悪魔。
硬い外殻に加えて大きな鎌を持っている他、マスクの下には複数の舌を持つ。
その舌は大勢の人間を効率的に殺せるという目的からすさまじい魔力に満ちており、タイマンでの搾精攻撃は事実上の即死攻撃となる。
チャプター1におけるボス戦であり、拘束や状態異常に対する対策を誤る次のターンに即死する強敵。
彼女と面識のある悪魔曰く、昔はもっと小さかったとのこと。またしても創造主の悪趣味である
◆ゲストキャラ
元祖逆レイプゲーム「もんむす・くえすと!」の主人公。
「もんむす・くえすと!ぱらどっくすRPG」にて、他ゲームたちとのコラボイベントの後にやってきた模様。
ご存知グルメ魔王。今回はもんぱらより参戦なのでロリの姿。
食い意地は張っているが、シリアスな場面はルカ以上にしっかり決める。
アミラ「残念ながら…私とのエッチシーンはないわよ」
カズヤ「いらんわ!」
- マリオン
逆レイプアクションゲーム「Super Monsters'n Girls」より登場するブリタニア系勇者。
銃器を投げる、投擲物で殴打するという特殊な条件で力を発揮する加護を持っている。
ゲームでは一切セリフが無かった関係からか、コラボでは一言もしゃべらない。
- 大天使ナカムラ
「Super Monsters'n Girls」より、ゴリマッチョな体育会系天使。
シュールな見た目だが、性格は至ってシリアスそのもの。
- 夜深
現在は公開停止された作者の過去作フリーゲーム「夜深の魑魅魍魎討伐記」のキャラクター。
ボンキュッボンな猫又少女。
ナイスバディながら子猫らしく人懐っこい性格をしている。
悪魔の中では特異な存在であり、人間に友好的で、搾精はすれど殺しはしない。
彼女とのHシーンは無いが、Ci-enの過去記事をバックログ購入することでHシーンが実装され、百鬼からなぜ彼女がカズヤに力を貸してくれるのかを教えてもらえるようになる。
◆余談
- このゲームはやたらと難易度が高いが、これは「人外娘との性行為は快楽と命を天秤に掛けた壮絶なもの」という作者の考えが反映された結果である。
その関係からか、命の危険に晒されない「傍観者」もといギャグシナリオではプレイヤーにとってやや癪に障る表現が含まれる点に注意。 - 「UNDERTALEリスペクト」「悪魔と交流を深める」「見逃すか殺害するかを選択する」という時点で、色々察しがついた人も居るかもしれない。
追記、修正は、自分を待ち続けている友人の元へ急ぎながらお願いします。
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▷ コメント欄
- ここの主人公サキュプリのサキュバスに敵わないのか…と思ったけど、あっちはそもそも「悪魔と戦う」どころか抵抗する手段すらないのがコンセプトだからそこの兼ね合いなのかな -- 名無しさん (2022-04-29 16:01:54)
- 百鬼さんのステータスがアプデで異常な値になった。そりゃあ、あんな展開を見せられた後で虐殺ルートに進もうとは普通の人は考えないだろうけどさあ… -- 名無しさん (2022-04-29 16:30:41)
- サキュプリのサキュバスは人間を栄養源としてしか見てないから -- 名無しさん (2022-04-30 02:22:10)
- そもそも真慈悲のカズヤさんはそこまで強くない。異常な洞察力と周回プレイで入手した情報を使った交渉で何とかしてるから、そもそも交渉の余地がなくて実力者ぞろいのサキュプリ勢には勝てない -- 名無しさん (2022-04-30 02:28:45)
- 「勝ちたかったら虐殺ルート行ってこい」(意訳)みたいなこと言われてたもんな -- 名無しさん (2022-04-30 09:44:35)
- 発売から一年おいてのアップデートによりSuper Monsters'n Girlsに妲己さんがゲスト出演、あんたもんくえのルカさんみたいなこと言って何やってるんですか -- 名無しさん (2022-05-03 20:43:07)
- 傍観者モードの作者の擦れっぷりは中々笑える。介入という形でメタ視点を設定に組み込んでる以上何モードの何ルートだろうがプレイヤーにとっては壮絶でも何でもなくなってるから的外れもいいとこだ -- 名無しさん (2022-06-23 22:29:50)
- 嫌いじゃないんだけど…作者さん拗らせてるってのはTwitter見てるとすげえわかる -- 名無しさん (2022-07-04 07:28:57)
- ↑Gルートがクリアされる度に絶対に勝てないような難易度にするのは某魔女の家ゲーム作者と正直同類な気しかしない。場合によってはああなってて全員から総スカン食らってたかもねぇ…… -- 名無しさん (2022-09-03 20:40:32)
- ↑Gは物語に必要だったから用意しただけで、作者的には行ってほしくないとかだった気がする。勘違いだったらスマソ -- 名無しさん (2022-09-05 00:17:27)
- 何か胸につっかえるモノがあったけど、よく考えたら元ネタのアンテのGルートのふじみのアンダイン戦を見返してよーく分かったわ。アンテでは主人公が穴に落ちて来た“侵略者”側なんだよ。主人公は地上からやってきて、住民を虐殺していく悪魔。文字通りこれは悪だよね。でも、SHRIFTは“侵略された”側なんよ。悪魔達に。それで防衛して悪魔を殺してたらGルート行きってどういう事なん?って話しな。まぁメタ的に見たら、Mゲでガチバトルする奴なんて〇ねっていう作者の思想が色濃く出てるのかもしれないけどね -- 名無しさん (2022-09-10 14:26:10)
- 主人公の項目消されてて草、だってあいつ皆殺しルート時の言動ヤバすぎるんだもの -- 名無しさん (2022-12-15 23:48:24)
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