関東鉄道常総線

ページ名:関東鉄道常総線

登録日:2022/02/05 Sat 18:35:00
更新日:2024/06/17 Mon 13:46:44NEW!
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関東鉄道常総線とは、茨城県の取手から下館間を結ぶ関東鉄道の鉄道路線である。


概要

東京近郊の鉄道路線では珍しい非電化路線で、路線名は旧国名の常陸と下総を結ぶことから名付けられた。


取手~水海道間はベッドタウン化が進んで住宅が多いため、非電化路線としては珍しく複線化が為されている。
一方、単線区間である水海道~下館間はのどかな田園風景が広がる地域で前述の区間と比べて利用客は少ない。


かつては電化を目指した事があったものの、石岡の磁気観測所から30km以内にある関係で直流電化が採用できず、交流電化はコストが莫大になるため断念している。


また、2005年のつくばエクスプレス開業で従来は取手で降りていた乗客が守谷で降りる事による減収が予想された為、快速の設定やパークアンドライドの設置、ワンマン運転の開始といった対応策を打ち出している。


PASMO加盟事業者では唯一、駅ナンバリングの導入が行われていない。


運行形態

「普通」と「快速」が存在する。
快速の停車駅は取手~守谷間の各駅と水海道、石下、下妻、下館である。
普通列車は概ね水海道で運転系統が分断されている。


「水海道乗換下館」「水海道乗換取手」という実際には直通しない種別も存在するが、これは水海道駅でアクセスの良い接続列車が出る事を表している。


取手~水海道

日中は概ね1時間あたり3本の列車が存在する。
朝夕のラッシュ時の本数はなんと常磐線の水戸方面を上回る。
多くは2両編成のワンマン列車であるが日中は1両編成も多い。
一部列車は下妻・下館まで直通運転をしている。


水海道~下館

概ね1時間あたり1~2本の列車が存在する。
大半の列車が1両編成で勿論ワンマン運転である。
何気に下館を発着する路線の中では一番本数が多い。


車両

車両はいずれも片側3ドアのロングシート車である。


自社発注車の共通事項として2両編成の車両は全てのドアが両開き、1両編成の車両は真ん中のみ両開きで前後2ヶ所は片開き*1となっている。


かつては自社発注車両のほか、全国各地の廃線となった私鉄から気動車を大量にかき集めて運用しており、「東の関鉄、西の琴電」と呼ばれるカオスさを呈していた。


  • キハ310形

1977年に登場。
国鉄キハ10形の機器類を流用した車両だが、車体は3ドアの両開きのものを新造しており面影はほぼない。
ドア付近は段差になっており、降車時は注意が必要。
更新の際に前照灯の位置が下がり前面の印象が変わった。
新車の導入に伴い、2023年7月に引退。


  • キハ0形

寺原~南守谷間の複線化完成に伴う輸送力増強として1982年に登場。
国鉄キハ20形の機器類を(ry
現在は朝のラッシュ時のみ運用される。


  • キハ300・350・100形

1986年に登場。
元国鉄のキハ30形で、当初は事故廃車の補充として筑波鉄道線に1両だけ導入され、正面の方向幕が埋められていた(関東鉄道移籍後に復活)。
1987年から旧型気動車の一斉置き換えを目的として、国鉄清算事業団・JR九州JR東日本から譲り受け総勢40両という一大勢力になった。
譲受車の中にはJRには承継されなかったトイレなし片運転台のキハ36形も存在した。
1997年にはワンマン運転用としてキハ300を改造したキハ100形も登場。キハ300との区別はスカートがついている点。
冷房改造や機関更新を受けて常総線の主力として活躍していたが、2017年に全車引退。
うち5両はフィリピン国鉄に譲渡され、とんでもない魔改造を受けて2023年まで使用された。
ちなみに、関東鉄道には自社発注車として本形式の片開きドア版であるキハ900形も1995年まで在籍していた。


  • キハ2100形

キハ300・350形置き換えのために1993年に登場。以降の新形式の基本設計は本形式を基としている。
白ベースに窓回りグレー・赤と青帯の塗装で登場したが、これは京成グループの貸切バス統一カラー「Kanac」に準じたもの。
2016年から一部編成で新塗装化およびエンジンの換装、車内照明のLED化が行われている。


  • キハ2300形

2000年に登場。キハ2100形と似た外見だが、電気指令式ブレーキを装備する。


  • キハ2200形

1997年に登場したキハ2100形の単行バージョン。
因みに増結2両編成として用いられる事もたまにある。


  • キハ2400形

2004年に登場したキハ2300形の単行バージョン。
車内に駅名案内用のLEDが搭載されている。
クリームとオレンジの関東鉄道旧塗装に変更された車両が存在する。


  • キハ5000形

2009年に登場。
この車両から現行の新塗装で落成した。
基本設計はキハ2400形に似ているが、エンジンが新しいものとなり、イスの色やつり革の形状が異なる。


  • キハ5010形

2017年に登場。
車体形状は従来車と同じだが、エンジンが関東鉄道で初めてコマツ製が採用された他、車内照明がLED化されている。
車体塗装も一新され、上から白・黄・青の塗装を纏う。


  • キハ5020形

2018年に登場。基本設計はキハ5010形と同じだが、前照灯が上部に設置されている。


駅一覧


  • 取手

JR常磐線乗り換え。
常総線の起点で、乗り場はJRから通しの番号となっているため、7・8番線から発着。
常磐線とは乗り換え専用の改札口でスムーズに乗り換えできる。
発車メロディとしてアマリリスが使われる。
1992年に同駅で老朽化したキハ300形がオーバーランして駅ビルに激突する事故が発生し、これに伴い新車への置き換えが進められることになった。


  • 西取手

無人駅だが、元々有人駅だった関係で自動改札はちゃんと機能している(これは取手~水海道間の全無人駅に言える事である)。
また、キヤノンの事業所やスーパーが近隣にあるので利用者は結構居る。


  • 寺原

西取手とは距離が近く、西取手での列車の発着音が当駅まで聞こえるほどである。
2018年には南口改札が開設された。


  • 新取手

駅前にTSUTAYAとミニストップがある。
当駅のホームとゆめみ野駅のホームは一直線上の比較的近い場所に存在する為、互いに視認できる。


  • ゆめみ野

ゆめみ野ニュータウンの最寄り駅で、常総線では最も新しい駅である。
因みに開業セレモニーは東日本大震災の翌日だったので中止された。


  • 稲戸井

駅の周辺は比較的住宅が多い。


  • 戸頭

守谷市と取手市の境目に位置する。
利用客は結構多く駅員が終日配置されている。


  • 南守谷

常総線の駅としては2番目に新しい。
駅周辺にはSEIYUが存在する。


  • 守谷

つくばエクスプレス線乗り換え。
常総線の中では利用客が最も多い有人駅である。
常総線だけで2面4線構造のホームを持っており、線内で一番のりばの数が多い駅となっている。
また、1・4番線は発車メロディ「アマリリス」が流れる。


  • 新守谷

関東の駅百選に選ばれた赤レンガの駅舎が特徴。
駅員は10~16時に無配置となる。
かつて駅東側は竹藪だったが現在は開智望小・中が開校し、これに伴い連絡橋も増設された。
因みに3番線は使用されていない。


  • 小絹

常総線の駅としては唯一つくばみらい市内に存在する。
駅の西側には常総ニュータウン絹の台がある。
ちなみに「ぬ」で終わる駅名は日本に二つしか存在しない(もう一つはJR福塩線甲奴駅)。


  • 水海道

常総市の中心駅であり、この駅を境に路線の性格が大きく変わる。
水海道一高の最寄り駅のため、朝夕は学生で賑わう。
発車メロディは上りはアニーローリー、下りはアマリリスが使用される。


  • 北水海道

常総市市街地の北側に存在する1面1線の駅。
ここ以北の駅では運賃は車内で支払い、ICカードは運転手に見せた後で簡易改札機にタッチして精算する。


  • 中妻

ここから妻と付く駅が2つ続くので混同しやすい。


  • 三妻

業務委託駅であり社宅が併設されている。
中妻と混同しやすい。


  • 南石下

石下紫峰高校の最寄り駅で1面1線の駅である。


  • 石下

旧石下町の中心駅であり利用客はそこそこ居る。
かつては有人駅だったが次第に駅員の配置時間が短くなり、2021年9月11日以降はとうとう無人駅になった。


  • 玉村

1面1線の駅であり周囲には農地と住宅が目立つ。


  • 宗道

実は筑波サーキットの最寄り駅である。
業務委託駅であるが、2021年度より終日無人化された。


  • 下妻

下妻市の中心駅であり水海道~下館間の中間駅では最も利用客が多い有人駅である。
駅周辺の国道125号沿いを中心に商店が立ち並び、2.6km先にイオンも存在する(駅前からイオン行きのバスも発着している)。
発車メロディはアマリリスが使用される。


  • 大宝

大宝八幡宮の最寄り駅であり駅構内・駅前がとても広いのが特徴。
“縁起の良い駅名”として、この駅の入場券が入った御守りも発売されている。


  • 騰波ノ江

恐らく初見では読めない駅名。正解は「とばのえ」。
関東の駅百選認定駅であるが、駅舎は老朽化に伴い2008年に改築された。


  • 黒子

梨で有名な旧関城町(現:筑西市)に存在する駅である。


  • 太田郷

かつては常総筑波鉄道鬼怒川線がこの駅を起点にしていた。


  • 下館

JR水戸線、真岡鐵道線乗り換え。
常総線の終点駅で3路線が交わる筑西市の中心駅であり、常総線は5・6番線を使用する。
駅舎は北側がJR東日本所有、南側が関東鉄道所有となっているが、改札は3社共有となっている。
発車メロディはアマリリスが使用される。





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  • どうやら建て主の投稿ミスのようなので、他者が付けたと思しきタイトルの(削除審議中)の変更とテンプレート追加を行いました。 -- 名無しさん (2022-02-05 18:42:25)
  • テンプレ無視って他の人が直さないほうがいいのかと思ったけどそうでもないの? -- 名無しさん (2022-02-05 18:56:29)
  • ↑項目作成時のルールにテンプレートに関する記述は一切ないので、そこを指摘するのは現状できません。あと建て主の方は編集衝突を起こしたら必ず修正を行ってください。 -- 名無しさん (2022-02-05 19:01:34)
  • なんで建主投票してるんだ… -- 名無しさん (2022-02-05 19:24:38)
  • 地元民だけど関鉄の変態性が垣間見れる路線だと思う。いつの間にか電光表示機や自動改札や発車メロディを入れたり、ディーゼルで初めてLED照明を導入したりとか。大手ならともかく非電化の地方私鉄だぞ -- 名無しさん (2022-02-06 10:58:39)
  • 建て主の自演投票による項目浮上は違反行為なので気をつけてください。投票数は修正しておきました。 -- 名無しさん (2022-02-11 00:05:56)
  • 鉄道部門のスタッフが「やりたかったから」という理由で夜行列車を走らせた模様 -- 名無しさん (2022-03-03 17:03:35)

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*1 1車両に両開きと片開きのドアが混在した車両は珍しく、新製車では関東鉄道以外にJR四国と阿武隈急行しか採用例がない。

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