フルアーマーガンダム(サンダーボルト)

ページ名:フルアーマーガンダム_サンダーボルト_

登録日:2013/11/11(月) 23:11:23
更新日:2023/12/05 Tue 10:28:13NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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ガンダム、俺を夢中にさせてみろ!



画像出典:機動戦士ガンダム サンダーボルト©サンライズ


型番
FA-78-1
武装
・二連装ビームライフル
・ロケットランチャー
・大型ビーム砲
・6連装ミサイルポッド
ビームサーベル(×4)
・増加装甲内マイクロミサイル
シールド(×4)
・ビームライフル
・ハイパーバズーカ


【概要】
漫画機動戦士ガンダム サンダーボルト」に登場する機体。
パイロット:イオ・フレミング


RX-78 ガンダムに強化装甲と追加装備、大推進力バックパックを搭載した連邦軍の試作MS。「MSV」に登場したフルアーマーガンダムと同じ機体だが、本作に登場する機体は様々な箇所が異なり、機体色が青色と赤色でMSVでの緑色とかけ離れている。どちらかと言えば「プラモ狂四朗」に登場した時のカラーリングに近い。


関節部にはデブリが入らないように防塵処理が施されているほか、肩や膝を中心に多数のスラスターを装備しており、空間戦闘をより重視した設計となっている(作者としては、宇宙での戦闘をしてスラスターが壊れたら帰れなくなるので多数あれば生きて帰れる可能性が高くなるためとしている)。
また強化装甲にある肩口と両膝の白いハッチと腰にある赤いアーマーにはリング型のミサイルを仕込んである。これはMSV版でもミサイル・ベイとしてすでに実装されており、最後の手段的な武装とはいえフルオープンした際の火力は侮れない。
ちなみに強化装甲は非常時にすべてパージが可能であり、素体のガンダムは我々が見慣れているものとあまり大差はない。強いて言えば、肩が陸戦型ガンダムのようになっていることくらいか。



ちなみに本作ではガンダムタイプは戦意高揚のためRX-78の試作機である8機とは別にいくらか生産されていることになっている。(この機体も、ムーア同胞団が地球連邦軍に金を貢いで作って貰ったとイオは推測している)
「サンダーボルト」の舞台は一年戦争末期なことと、この時戦争の大勢は決まりかけていて、連邦が戦後に「ガンダム伝説」を根付かせようとしたことを考慮すれば不自然ではない。
もっとも、それがパイロットにも不幸を招く一因となったが。



【装備概要】
右腕に二連装ビームライフル、左腕には通常のシールドの裏にロケットランチャーを5基装備している。
二連装ビームライフルはEパック方式でバックパック上部にカートリッジが設置されている。ビームの出力調整をすればビームサーベルのように扱え、劇中ではビッグ・ガンを両断していた。
ロケットランチャーはデブリに突き刺して推進器として利用することも可能である。劇中では損壊したムサイ級を動かすほどの推力が確認できた。


バックパックには右肩に大型ビーム砲、左肩にミサイルポッドを装備しておりMSV版では左肩にロケット砲一門だったのと比較して重装化している。
大型ビーム砲は一撃で巨大なデブリを破壊する威力があり、更に連射も効く優れもの。
ミサイルポッドは発射後四方に分散するマイクロ式の物と、通常のミサイルが使い分けられていた。
またビームサーベルと予備のエネルギーパック、さらにサブアームや追加バーニアもここに設置されており、かなりの機動性と重火力を手にしたが、裏を返せばバックパックに大体の機能が集約されているとも言えるのでここにダメージを受けると分が悪くなるのは否めない。


二連装ビームライフルとロケットランチャーの外側、サブアーム2基の合わせて4か所にシールドを装備している。
ジムの持つシールドと比べて堅牢さが増しているらしく、劇中ではビッグガンの直撃ですら貫通できずにいた。
やや装備過剰と言われがちな枚数だが、当機が相手にしているのが多数のビッグガン持ちやサイコ・ザクである事を考えると十分だと言える。


増加装甲の全身にはマイクロミサイルが配置されていて、劇中ではバックパックを喪失した後の戦闘で撃ち放った。


ビームライフルとハイパーバズーカは、MGのウエポン&アーマーハンガー版がプレミアムバンダイ限定で発売が決まった際に新規で追加された装備。
それぞれ2基連結する事も可能で、装甲パージ後の追加装備を想定していた模様。



[劇中での活躍]
登場は早く、3話目に補給物資として登場。1~2話の出撃で生存した内、階級が一番上の少尉であったイオに与えられることになり、受領後に単独での宙域強襲を命じられる(上層部としてはムーアの首長の息子であったイオが人柱となることを望んだので、いずれにしろイオにガンダムが与えられる予定だったと思われる。)。
イオはその思惑を察しながらも出撃し、その機動性と破壊力でリビング・デッド師団のスナイパー部隊を潰していき、師団を恐怖のどん底に叩きこんだ。
そしてフィッシャーが乗るリック・ドムを斃そうとした瞬間、ダリルが乗る旧ザクの一撃にやられかけるが雷がビームを歪め生還。
そのまま正面から突撃し合うチキンレースを繰り広げ、バックパックをパージしながらもダリルのビッグガンを潰すが、結局は照明弾を使われ逃げられた。



直後の艦隊戦ではこの戦闘のダメージ回復のため出撃しなかったが、この後多くの少年兵パイロットと共に総攻撃のため再出撃。
練度の低い子供達を盾にしながら師団の艦隊に辿りつき、敵空母ドライドフィッシュをはじめとする多数の艦をMS隊と共に潰していった。
この時のドライドフィッシュのブリッジに立ち銃口を向けるガンダムは死神そのものである。



敵艦隊を全滅させ、ドライドフィッシュは情報源として戦闘力を封じた直後ムーア同胞団の艦隊が全滅したとの知らせが入り、サイコ・ザクを斃すため1対1の決闘を開始。
互いに斬りあいと撃ちあいが続く中、敵のマシンガン(アニメ版ではジャイアント・バズ)で顔半分とバックパックを潰される。それでもサイコ・ザクの突撃に合わせてミサイル・ベイとビームライフルを叩きこむが相手の左腕と共にライフルを失う。
イオは最後の手段として強化装甲を全てパージして機体も再起動。本体バックパックに残されたビームサーベルを持ち、「絶対に殺す」と念じながら最後のセッションに向かい、擱座したザクを見つけトドメを刺そうとした。
が、その瞬間、機体が雷を受けたことでダリルが復活したのと同時にサイコ・ザクのサブアームに残っていたシュツルムファウストが放たれ、頭を吹っ飛ばされる。サーベルも敵のコクピットを逸れて頭部を刺すに留まりトドメは刺せず。
結果共に大破し、ザクは爆散。ガンダムはジオンの援軍であるセイレーン艦隊に回収された。



その直前に、ザクから脱出したダリルを目撃したイオは彼が義足どころか四肢全て義肢化していたことを知り、「こんな奴に負けたのか…!?」と愕然とする。同時に彼の中には拭いきれない敗北感が残った。



ちなみに少年兵たちがガンダムと共に記念写真を撮るシーンでイオが「お前らガンダムを大仏扱いか!?」と言うが、ガンダムが納入された意図が戦意高揚のための人柱であり、幻想の「英雄」でしかないことと、それに惑わされ命を散らした多くの少年兵、そしてイオにも容赦なく「ガンダムの呪い」を憑りつかせた本機は大仏というよりむしろ死神であろう。
せめて、涅槃にて死者に安らかな時を与えてほしいものである。


第2部の南洋同盟編では久しく姿を見せなかったが、宇宙へ上がったダリルがジオン残党軍の保有する衛星に侵入。そこに保管してあったかつてのフルアーマーガンダムの残骸を、サイコ・ザクMk-Ⅱの外装に使いパーフェクトガンダムとして再利用されてしまった。
その姿は、まるでガンダム版ゲム・カモフのようだった。



[立体化]
2013年にHGでプラモが発売された。なおフルアーマーガンダムの1/144サイズとしてはかなり久しぶりだったりする。
基本的な装備はすべて付属しており、さらにサブアームは差し替え式でシールドを持たせることが出来たりとプレイバリューも高い。ディティールも細かく、通常のガンダムとは全然違う感触が味わえる。
装甲のパージはできないが、1/144サイズでそれは高望みであろう。


また、2016年4月には劇中カラーをイメージした新バージョンが発売され、その3ヵ月後にはMGにてVer.Kaのプラモも発売された。
このMGではHGではできなかったミサイル・ハッチの開閉や装甲の脱着が可能になっており、特徴の一つである間接部分のシーリング処理はポリエチレン製の筒をはめ込むことで再現し、設定のみで原作には描かれなかったコア・ブロック・システムであるエマージェンシー・ポッドも再現している。


2017年にはプレミアムバンダイ限定で、頭部とシールドが破損したラストセッションVerが発売されている。
更にウエポン&アーマーハンガーVerでは、新規で設定されたビームライフルやハイパーバズーカが付属。2基を分裂・合体する事で違った扱いができる。



[ゲームでの性能]

第4作目『Extreme VS MAXIBOOST ON』で新規追加機体として参戦。同時にサンダーボルトのメインテーマもBGMとして追加されており、劇中さながらにフリージャズを聴きながらプレイする事が可能。
射撃・格闘の両方にチャージ攻撃を持たない珍しい特徴を持った機体で、通常時は本体の火器を用いた攻撃を行う。
反面、特殊格闘にある特殊移動はモーション中全ての武装が変更され、射撃武装はバックパックの火器を選択して攻撃する。
チャージ攻撃が無い分個々の武装性能は悪くなく、使いどころさえ間違わなければ弾切れに苦しむ事も無いだろう。


第5作目『Extreme VS2』でも続投参戦。
相変わらずチャージ攻撃は追加されず、基本性能もほぼ変わっていない。
中間アップデートで強化を貰い、弾速の速さが強みだったサブ射撃や、弾幕形成で圧倒していた特殊射撃の誘導が強化。
特殊格闘中の格闘も射撃派生が可能となったり、特殊格闘中前格闘派生はダウン値が低くなった分追撃でダメージを伸ばせるチャンスが得られた。


第6作目『EXVS2XB』でも続投。
なんと特殊格闘がジム(TB版)との突撃となり、リロード中も前作までの特殊格闘が出せるようになった。これにより行動の幅が大きく広がったのだが、反面突進速度と距離の大幅劣化や個別リロード化による特殊格闘中射撃の多用不可能が足枷となった。
下覚醒技が若干動くようになりカット耐性が上昇……とはいえ、ビームライフルの一発でも躱せれば御の字という程度。期待はしないでおこう。


第7作目『EXVS2OB』でも続投。
再び特殊格闘が弾数制となり、弾切れ中に出す事ができなくなった。代わりに移動量がEXV2時代に戻り、派生未入力の場合は慣性を残して落下できる。
射撃CSには旧特殊射撃のマイクロミサイル発射が移設。特に性能は変わっていないので、広範囲にばら撒く弾幕として大いに役立つ。
空いた特殊射撃には新規に二連装ビームライフル(狙撃)が追加。初動で飛び上がり下方に二射した後、敵機に向けて一発発射するという特殊な挙動を挟む攻撃で、射撃の全てに爆風が付き最後の一射は一瞬で届く特殊な性質を持つ。


『GENESIS』のDLCにて初登場。残念ながらイオは未登場。
基本性能はMSV版とは変化なく、武装が大幅に異なっている。多数の実弾は一斉射撃として統合されており、通常武装はビームに偏っている。
DLCによる優待もあってか、開発先が歴代のフルアーマー機体となっており、DLC代を払えばゲーム序盤からフルアーマーΖΖやフルアーマーユニコーンが入手可能。


  • ガンダム バトルオペレーション2

宇宙適正持ちの強襲機。リリース当時は最大コストの500で登場している。
手数が多くビームと実弾の双方を併せ持ち、即よろけの取れる武装も多いため真正面からの勝ちあいに強い。
4枚持つシールドも全て防御判定を持つため堅牢さも健在。シールドが破損する毎に機動力が上がっていく。
しかし旋回性能が著しく悪く、足を引っ張ってしまうため側面からの攻撃などには気を付けたい。




ジャズが聞こえたら、追記・修正の合図だ


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  • プラモ買ったけどすごいボリュームだね
    まさにフルアーマーだ -- 名無しさん (2014-01-07 17:51:19)
  • 外伝の伝統であるガンダム=強いけど結局噛ませの典型のような扱い -- 名無しさん (2014-01-07 18:05:15)
  • 様々な人の業が宿っている呪われた機体か…この作者さんの画力のせいか、戦ってる姿はなんか禍々しい…。 -- 名無しさん (2014-01-07 20:23:21)
  • 結局、アムロも運が良かっただけの只の人間だということを相対的に証明してるよね -- 名無しさん (2014-01-07 20:44:04)
  • ↑ …?どゆこと? -- ビギナー (2014-03-10 22:38:28)
  • たとえどんなに性能が良いMSがあって腕がいいパイロットがいたとしてもホンの少し運が悪かったりすれば紙一重で負けたりするよね、って話だろ -- 名無しさん (2014-03-10 23:50:13)
  • イオとダリルの最期のセッションは正に希望と絶望の対比という感じで実に良かった -- 名無しさん (2014-03-11 00:30:51)
  • HGの出来が良かったしMGでも出て欲しいわこれ -- 名無しさん (2014-12-19 09:53:31)
  • 「EXA VS」にサプライズで登場とか…ないですかね? -- 名無しさん (2014-12-26 12:51:17)
  • 個人的には「ガンダム」としての役割を全うした数少ない機体だと思う。一年戦争中何らかの成果を残せたのは2号機・多くの艦隊をその身を犠牲にして葬った4号機・和平交渉の立役者たる5号機だけだからね…(少なくとも一年戦争中は)そう考えるとこの機体も軍の目標を達成した英雄何だろうな…(客観的には) -- 名無しさん (2016-05-06 17:59:14)
  • MGは装甲のパージとプレバンでは素体に使うビームライフルとハイパーバズーカが販売される。 -- 名無しさん (2016-07-19 09:36:31)
  • EXVSMB参戦おめ -- 名無しさん (2016-08-16 20:39:43)
  • MGはエマージェンシーポッド再現してしかも座席も90°回転するし色分けはパーツでほとんど終わってるすごいキットだった ただボリュームあるからMGフルコーンverKa並に高いのがネック -- 名無しさん (2016-08-26 01:51:06)
  • バトオペ2参戦、ライバルのサイコザクに相性悪いけど盾のおかげで互角以上に戦える。現状G3押さえて宇宙最強候補 -- 名無しさん (2018-08-20 22:30:33)

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