チクタクマン(Tick-Tock Man)

ページ名:チクタクマン_Tick-Tock_Man

登録日:2025/07/06 Sun 04:03:05
更新日:2025/07/06 Sun 15:35:19NEW!
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チクタクマン クトゥルフ神話 機械 機械人間 化身 コンピューター 仮想現実 vr 機械仕掛けの神 nyarlathotep tick-tock man i dream of wires スコット・アニオロフスキー



チクタクマン(Tick-Tock Man)クトゥルフ神話大系に登場するNyarlathotep化身の一つ。


初出はCthulhu Cycleシリーズのアンソロジー『Made in Goatswood』に収録のスコット・アニオロフスキー(Scott David Aniolowski)の短編小説「I Dream of Wires」だが、この小説時点ではNyarlathotepとの関連は描写されておらず、化身であることはTRPG『Call of Cthulhu』(以下CoC)のクリーチャーデータで判明する。


Cthulhu Cycleシリーズはケイオシアム(Chaosium)が『CoC』の設定補完、世界観の拡張を目的に展開していた小説シリーズで、著者のアニオロフスキーもゲームデザイナーの一人であり『CoC』で追加されたデータも彼自身によるもの。
つまりは『CoC』で活用するために創作された存在と言えよう。



■概要

高度な機械の姿をしたニャルラトホテプの化身。本体となる機械が存在している間に限り、半分機械・半分人間の黒尽くめの男の姿でも出現できる。


夢を通して人類に啓示を与えて自身の依り代となる機械を開発させる、あるいは適当な機械を見繕って依り代に利用するとされており、出現する時代の技術レベルに応じて本体の構造も変わる。


ありとあらゆる機械を制御する力を持っている。


■I Dream of Wiresの概略

ブリチェスター大学の寮生クリスチャン・バーネットの日常がチクタクマンと呼ばれる半分人間、半分機械──人間の皮膚を纏った機械との遭遇を契機に歪み始め、友人のブライアンの死と、その亡骸の機械化、そしてクリスチャン自身も機械に蝕まれていき完全に崩壊する。


クリスチャンは、ワイヤーでコンピューターに繋がれた多くの人々が眠る室内で目覚め、
彼らの様子を観察していた研究者からここが「人工知能と人間の精神を直接繋ぐ実験を行っている大学の研究室で、クリスチャン自身が実験の被験者に志願した」のだと説明を受ける。


クリスチャンは抵抗するが研究者たちに抑えつけられワイヤーを付け直される。
コンピューターの声を聞き、このコンピューターこそがチクタクマンだと理解するが、ガスで眠らされ「神の声による死を」というチクタクマンの音声を耳にしながら、再び機械の見る夢の世界に取り込まれる。



小説の冒頭には歌手のゲイリー・ニューマンへの謝辞が記されており、彼の同題の楽曲からインスピレーションを得ていると思われる。


機械の夢内に現れた半人半機のチクタクマンだが「我々は凍らされた夢」、「我々もお前も死ぬ」などと口にしており、ブライアンが彼らと同様の姿に変貌、クリスチャンも変貌しかけていることからコンピューターに蝕まれた被験者の成れの果てだと思われる。



■その他の作品でのチクタクマン

『機神飛翔デモンベイン』では、機械仕掛けの悪夢が半人半機の姿をした、時計仕掛けの怪人(チクタクマン)を製造する。
機械仕掛けの悪夢も、機械の姿をしたナイアルラトホテップであり本体に相応する存在であると思われる。


ダイン・フリークス』では鳴神千影に、青銅魔人(チクタクマン)と呼ばれる装置が埋め込まれているが化身かは不明。
装置を開発したアサイラムは機械仕掛けの悪夢から技術を得ている。


『スチームパンクシリーズ』では、エジソン卿の正体が、異なる世界の這い寄る混沌、時計人間(チクタクマン)。


『愛欲幻想の怪』では、ニャルラトテップの本体ヌルがペスト医の人形のような化身チクタクマンを持ち歩いている。



追記・修正は、機械に支配された仮想現実の中で願いします。


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  • チクタクマンて変な名前と思ってたけど元からその名前だったのか。てか海外でもチクタクって時計とかの動く音って認識なのかな? -- 名無しさん (2025-07-06 11:47:32)
  • 悔い改めよハーレクイン……はチクタクマン違い(Ticktackman、ハイフンもスペースもない) -- 名無しさん (2025-07-06 13:59:54)

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