黒騎士(FSS)

ページ名:黒騎士_FSS_

登録日:2012/11/01 (木) 21:40:39
更新日:2023/08/04 Fri 15:52:19NEW!
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fss ファイブスター物語 エスト バッシュ 三つ巴 黒騎士



◆黒騎士◆


「黒騎士」は永野護の漫画作品『ファイブスター物語』に登場する騎士称号。


……尤も「剣聖」以下の一般的な騎士称号とは違い、ファティマ・エストとMHバッシュ・ザ・ブラックナイトを得た騎士に与えられる一種の名誉称号となっている。


しかし、星団に於ける事実上の“最高峰のファティマ”であるエストとルミラン・クロスビンが生命を賭して創り上げた“古のカステポーの女王”の名を冠した漆黒のMHブラックナイト(バッシュは通称)の高名もあり、星団中の騎士や国家は勿論、一般人にまでその名を轟かる憧れの存在となっている。


この称号を得る条件はただ一つ“エストにマスターと認められる”事のみであり、本来はファティマが騎士の「所有物」である事実を鑑みても、如何に「黒騎士」の称号が特殊な物かが解る。




【概要】


2876年にアドラー星にマイトの育成、学術研究都市(機関)であるバルチック・アカデミー創立以来の天才マイトであった若き日のモラード・カーバイトとフィルモア帝国でMHサイレンの改修や開発にも携わった老マイト、ルミラン・クロスビンが共同でファティマ・エストとMHバッシュ・ザ・ブラックナイトを生み出したのが歴史の始まり。
……ただし、非常に長くなるのでエストとMHブラックナイトに関しては個別項目を参照されたし。



完成以前から話題を集めていたモラードらの研究は、実際に完成した後のエストが見せた「シンクロナイズド・フラッター(ブラックナイト搭乗時に二段上のスペックを生み出すトンデモプログラム)」の驚異もあり、エストを得ようとする星団中の騎士達の間に血腥い争いを生じさせる事になった。



この事態を憂いたパキン・ラカン帝国の聖帝ランダは剣聖デイモス・ハイアラキと剣聖慧茄・ダイ・グ・フィルモアに仲介を依頼。


エストの身柄を一時的に預かって貰った後に、エストの願いを聞き入れ「自力で自分とバッシュのマスター(ブラックナイト)を見つける」事を許してエストを送り出したのである(※聖帝は「剣聖」以下の騎士称号を管理する総本山)。


……2876年のエストの誕生以来、コーラス王朝がA.K.D.に滅ぼされた3960年までに星団史には5人の「黒騎士」が存在している。


より細かく言えば、上記の様にエストは歴代剣聖やコーラス2世、クラーケンベール・メヨーヨ、レーダー9世フィルモア皇帝の様に「仮のマスター」を得ているのだが、彼らは特に「剣聖」に顕著らしいが、騎士として「特殊すぎる」為にバッシュとの相性が完全では無い=黒騎士には選ばれない為にカウントされないのである。




【歴代黒騎士】


■初代
◆ツーリー・パイドル


2885年に放浪のエストが出会った老騎士。
MH青騎士を有する事で知られるウモス共和国の剣術指南役で、当時は既に引退していた身であったが、エストの求めに応じて復帰した。
……しかし、2930年に起きたウモスとクバルカン法国との争いに於いて、クローム・バランシェがファティマコントロールを担当した皇帝騎“破烈の人形(オリジナルバング)”と、それを操る剣聖の血を引く枢機卿アルテン・サヤステとファティマ・静に破れ落命……栄光の「黒騎士」の初陣は意外にも苦い敗北であったのである。
因みに、パイドルが引退前にパートナーにしていたのがファティマ・コンコードであり、彼女は次にハスハのAP騎士団のエースであったヤーボ・ビートのパートナーとなった後に、彼女の遺児であるデプレ・カイエン(アトール)のパートナーとしてMHエンプレスを駆り「魔導大戦」に参加している。
開戦時バッハトマに居たエストとは敵同士であったが、終戦時は共にハスハの解放の為にバッハトマと戦っている。



■二代目
◆ロードス・ドラグーン


連載開始当時の「黒騎士」であり、劇中では剣聖デイモスと並び称されると呼ばれていた老騎士。
彼もエストと出会うまではカステポーで隠居し、各国の剣術指南役を務めていた身であったが、エストを娶った後に再び「星団」を股に架けた活動をしてゆく事になった。
指南役を務める国家の中でも、特にコーラス王朝との関わりが深く、2989年のコーラス-ハグーダ戦にも主力部隊として参加していたのは劇中の通り。


……2992年、カステポーにてチンピラを諫める為に彼らのリーダーと決闘となるも破れ、名を告げる事も無く敗北を受け入れて人知れず死亡。


「黒騎士」の栄光を作り上げた老騎士の潔くも寂しい最期であった。



■三代目
デコース・ワイズメル(凸助)
詳細は個別項目にて。
歴代の「黒騎士」の中でも最強(凶)を誇る天才騎士。
バッハトマ魔法帝国にて騎士団を率いているが、理由は「ただ面白そうだから」である。
エストとの出会いは2995年。
デコースと出会うまでのエストは売春宿に売られたり、シークプログラムにより記憶と人格を失いボロボロになりながらカステポーをさすらっていた。


……全てはマスターであるロードスを失った為であり、他ならぬ全ての原因は“ロードスがチンピラ(凸助)に敗れたから…”なのだが、エストにとってはそんな事はどうでも良いことである。
デコースがロードスよりも強く、MHバッシュを駆るに相応しい騎士であった……それだけの話である。
『FSS』に於けるパワーバランスを容易に覆すミラージュ騎士をも凌ぐ力を持つ、チート騎士の代表格であり「剣聖」とはまた別格の強さを持つ騎士。




■四代目
◆バントライン・ゴール


未だ未登場。
デコースからエストが彼に嫁ぐまでは暫く時間を置く事になる。



■五代目
◆グラード・シドミアン


劇中で最初に登場した「黒騎士」にして、歴史上最後の「黒騎士」。
3150年から開始されたA.K.D.の星団侵攻に於いて、天照に対する抵抗の最後の砦となったのはコーラス王朝であった。
グラードは天照に抵抗、或いは母国を侵略されて失いコーラスに集った騎士達を纏め、反逆の指揮を執った。
グラードは敗れたとは云え、強大なA.K.D.を相手に数々の武功を挙げると共に混乱をも招いた偉大な将であった。


……コーラスの敗北が決定的となった終局を前に、グラードは「ある物」を隠す為にコーラスを離れ、その使命を果たす。
グラードはその使命の後にミラージュ騎士カーレル・クリサリスと、彼の駆るL.E.D.ミラージュ…そして、ファティマ・ティータに破れ命を落としている。


天照は最後の「黒騎士」とエストを倒す為にエストに対抗して用意されたティータとL.E.D.ミラージュを派遣しなければならなかったのだ……その意味がお解りだろうか?







【番外】


◆イ・ヤーン・バッシュ・カステポー王女(超帝國皇帝ユニオⅣ)


ボォス星の女王とも呼ばれる真の「黒騎士」にして、MHバッシュの名の由来となった存在。
偶然(?)にもエストと同じ顔を持つ。
ドラゴンと和平を結び、超帝國の記憶をカステポーに封印した伝説的な人物。
星団歴に誕生した歴史上最強の「騎士」である剣聖ダグラス・カイエンの母親。
……何と存命が明らかにされたので、重要な働きが待っている模様。






【余談】


※「黒騎士」に選ばれるのは老騎士やベテラン騎士ばかりだが、これはエストがジジイ好み……だからでは無く、矢張り単体のMHとしては究極的なバランス型であるバッシュの性能を引き出すには、膨大な戦闘経験を持ち、MHに負担を与えない戦い方が出来る騎士……つまりは圧倒的にMH戦が強い老練な騎士の方バッシュに都合が良い為。
それが、結果的に壮年以上の騎士を選んでしまうと云う結果に繋がっている様だ。
また、上記の様に黒騎士にはデコースを含め、各国の剣術指南役が多いのも特徴。
エストの本能に星団に剣技などを伝えていくという性質があるらしく、その為騎士として部下を指揮教育できる点も重要なようだ




追記修正は三つ巴の紋章を背負ってからお願いします。


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  • 3代目の重装甲バッシュのかっこよさ、その活躍、凸やんのインパクトで他の代が霞んでしまう・・・ -- 名無しさん (2019-03-26 14:05:49)
  • エストが見初める相手がデコース以外みんな爺さんばかりだから、総じて任期が短めなのよね。剣術指南役が多いとはいえ、黒騎士の強さって劇中でぶっ飛んで強いのは今のとこデコースだけだし(ロードスは2巻を見る限りコーラス3世よりは強いんだろうけど)、騎士としての強さってそんなに強いか?って疑問。あくまでエストとバッシュ(ダッカス)を最もうまく扱えることが最優先で、騎士能力は(バッシュの扱いに付随するから自然と強くはなるだろうけど)極端なことを言えば、騎士の強さはめちゃ弱くてもバッシュの扱い、エストの引き出し方が上手な騎士ならエストはその人をマスターにするだろうし -- 名無しさん (2023-06-17 13:59:04)

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