登録日:2021/08/08 Tue 05:46:45
更新日:2024/06/03 Mon 13:33:02NEW!
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搾精病棟 巨乳 ナース 看護師 ブラック上司 横暴 ラスボス 哀しき悪役 加害者にして被害者 毒親育ち 結構暗い過去持ち 二重人格 シスコン 悪辣 姉 外道 看護師長 四白眼 テンドウ・マコ 魔子 天の道は往かない 女版マリク
この子のためならどんな手段もいとわないわ・・そう・・どんな悪事でも・・
テンドウ・マコは『搾精病棟』の登場人物。
人物
看護師長。四白眼で常に瞳孔の開いた見るからに恐ろしげな人相が特徴的。
実質的な院内の最高権力者であり、誰も彼女には逆らえない。
怠慢を働いたナースに体罰を食らわすなど恐怖政治を行っているらしく、下のナース達は声を聞いただけで震え上がるほどに彼女を恐れている。
しかし三大お局には何故か横暴を許しており、特に妹であるミアに対しては過剰に甘い。
一応表向きは優しいキリタニはともかく、患者に無用なストレスをかけるヌマジリやまともに仕事すらやらないミアを放置するどころか「私の信頼するベテラン看護師」と太鼓判を押すなど、何か裏での繋がりを匂わせている。
二の腕まである長い手袋を常に着用している。
過去
ミアと同じく幼少期にDVを受けており、その時見ていたアニメに登場する悪役「魔子」*1に自分を重ねている。
施設でも社会でも虐げられたと言っており、ロクでもない人生だったことがうかがえる。
どうやら姉妹揃って悪い男に捕まっていた時期もあったらしく、性知識は妙に豊富。
そのせいか性交渉を男を調教して服従させる手段としか見ていない節がある。
そんな生活から抜け出すべく看護師になったものの、入った病院は院長が汚職を働きナース達の間でいじめが横行する腐敗しきった職場で、そんな中でミアは傷つき心を病んでいく。
唯一の妹であるミアを守るべくマコは院長を脅迫・調教して逆らえなくし、ミアを虐めつつもマコの危険性を察知すると共に自分を懐柔にかかろうとしていたヌマジリとキリタニを反対に配下に加えて押さえ込み、研究費を没収されかけていたアマミヤの協力を得て自由に新薬の研究をさせると共に出来上がったドラッグを売り捌くことで院長の構築していたシステムを更に強固にすると共に財力と人脈を得て、その末に現在の地位にのし上がった。
その結果出来上がったのが、お局達が我が物顔で横暴を働き若手ナースが過重労働に追い詰められていく現在の「性格最悪のナースしかいない病院」である。
尚、仲間に引き入れられた際のアマミヤ先生)の独白(「前のおばちゃん師長とは違う」)から、キャリア的にはまだ新人であったマコ達一派が実権を握ると共に、邪魔な先輩ナース達やまともな医師等は一掃されたらしく、それが本編で若い看護師しか登場してこない理由だと思われる。病院の評判が悪いのはその辺もあるんじゃないのだろうか。
ミアのことは心から愛しており、彼女のためならばどんな悪事に手を染めることも厭わない。
しかし育ってきた環境もあってかその愛情はかなり極端かつ独りよがりなものになってしまっており、ミアの理解者にはなれていない。
そのすれ違いの末にミアは薬に手を出して完全に精神を破綻させ、マコはその事実を知らないままさらに外道に堕ちていくという救い難い状況に陥ってしまった。このあたりの闇の深い関係性が百合クラスタの間で話題になるという珍事を引き起こしたりもした。
終盤の動向
事の真相が明らかになり始めるまでは全ての黒幕として裏で暗躍していたマコだったが、ヤマダの精液がアマミヤ先生のドラッグの原料になり得ると知った事で最終話となる⑩の前編にしていよいよ自ら行動に出る。
三大お局とアマミヤ・オオツカコンビとともにヤマダを籠絡しにかかるも、ナース達を想いクロカワとの約束を胸に病院を変えようとする彼に苦戦。
さらにその最中、偶然にも知らぬ間にミアがアマミヤに薬漬けにされていたことを知ってしまう。
ミアを守るべくやっていたことが全て無意味になったと悟り、完全に精神の均衡を崩してしまうマコ。
彼女の暴虐に必死で抗うヤマダが見抜き、ずっと彼女と共にあったミアが口にした真実は……
ネタバレ
もともと壊れていたのはミアではなく、マコの方であった。
実はマコは二重人格者であり、普段は前述したアニメの悪役を元にした第二の人格「魔子」が表に出てきている。
アニメの悪役をヒーローと見立てた彼女はDVや父親を殺害した(といってもこれは魔子の言なのでそう思い込んでいるだけの可能性もある)トラウマから逃れるために第二の人格を作り出してしまったのだろう。
本来の「マコ」は心優しい人物であり、そちらの人格が表に出ている間は子供の頃と同様四白眼ではない普通の目つきになる。
「魔子」はあくまで「マコ」とミアを守るために行動しており、ドン底にあった姉妹を救い出したのも他でもない彼女……なのだが、
当然「どんな悪事もいとわない」魔子の行動は表社会で許されるものではなく、かえって2人に罪を犯させ苦しめることになってしまった。
手袋は父から受けた根性焼の痕を隠すためにつけていたもので、一種のメンタルスイッチでもあるらしく破かれるとマコの人格が表に出てくる。
半ば八つ当たりのようにヤマダを拷問し始めた魔子だが、途中で手袋の秘密を見抜かれ反撃を許してしまう。
手袋を破かれて一瞬マコの人格が表に出るものの、すぐに抑え込んで再び攻勢に出る。
この時破れた手袋を補うために魔子の柄の入ったハンカチを腕に口で結ぶ姿は完全にバトル漫画の構図であった。
今度こそヤマダを完膚なきまでに叩きのめし屈服させた……と思いきや、クロカワ達との約束を胸に奮起した彼にまたも反撃され取り逃す。
そうしている間に若手のナース達とアイザワの活躍によってそれまでの悪事を暴かれ、ついに逮捕寸前まで追い詰められる。
院長に自白させて身代わりにしようとするも、ヤマダが密かに掴んでいた証拠を突きつけられたことでその目論見も破綻。
それでもなお最後まで言い逃れをしようとしたがミアの本心を聞き改心、そのまま罪を認めて連行されていった。
その後はミアとともに真面目に服役している。
魔子の言やヤマダへの脅迫の内容を信じるなら死刑回避はまず不可能な程の人数を殺しているのだが*2、判決については明らかにされていない。
背景は多人数部屋でミアと一緒に収監されているようにも見えるため、そうであれば死刑にはなっていないと思われる*3。
反面(この子は思った以上に自立した子、この子なら新しい人生をやりなおしていけるわ・・・。)と、ミアに対してかなり遠目に見守るようなモノローグもあり、そうなるとやはり……と思わせる描写にもなっているが、
これは魔子がマコに語りかける形での台詞でもあるため、どう解釈するかは微妙なところ。
実際の所、多重人格者が犯した犯罪の刑事責任は現実においても判例が分かれる非常にデリケートな問題であり、あえてその辺りを詳しく描写しなかったとも取れる。
ちなみに改心後も魔子の人格は消えておらず、逮捕時や服役中はそちらが表に出ていた。
あくまで罪を犯したのは魔子のほうなのでそれを償うのも魔子、ということだろうか。
ノベライズ版
タチバナ編の冒頭にもチラッと登場。両手骨折で運び込まれたヤマダが転院させられそうになったところ、治療費を目当てに彼の入院を決めている。
この時点でのセリフはたった二言ではあるものの、ドクターの発言を遮って黙らせる、いきなり患者の性処理を押し付けられて戸惑うタチバナの目の前で平然と金勘定を始めるなど、その悪辣さと暴君ぶりを強烈に印象付けている。
余談
後書きによれば、デザインについては相当に悩んだとのことだが、性格悪いナース達を束ねる存在として四白眼にしたとのこと。
姉妹の哀しい過去も確りと描くかどうかで悩んだらしい。
目隠しをしたヤマダに搾精と暴力を交互に行うシーンは『バキ』でガイアがシコルスキーに行った攻撃が元になっている。
格闘とエロをごっちゃにしていることについては、流石に作者も自問自答していた。
Wiki籠りさん・・・礼を言うわ・・あなたのお陰で追記・修正ができた・・マコも・・喜んでいるわ
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▷ コメント欄
- マコとヤマダの最終決戦はマジいいシーンだから全人類に読んでほしい -- 名無しさん (2021-08-08 09:29:27)
- ↑お前頭どうかしてるぞ! -- 名無しさん (2021-08-14 20:42:58)
- 最後二人が幼少期の姿になるところ泣けるよね。男性向けエロCG集なのに -- 名無しさん (2021-12-08 15:23:16)
- もしもペルソナ5の世界にいたらあの病院をベースにR終盤クラスのパレスを作ってしまいそう -- 名無しさん (2022-07-15 21:31:28)
#comment(striction)
*2 基準を大雑把にした場合、三人殺せばほぼ死刑、二人殺せば情状酌量などを考慮して判断となる。恐らく動機は口封じが大半とみられるため到底許される物とは言えず、余罪も多数あるため死刑回避はかなり厳しくなると思われる。マコ曰く有能な弁護士を雇っているとの事だが、二重人格を精神疾患として減刑を狙う位しか最早逃げ道は無いだろう
*3 死刑囚は必ず独房に入れられる
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