ファミコンロッキー

ページ名:ファミコンロッキー

登録日:2021/07/19 Mon 02:50:00
更新日:2024/05/30 Thu 13:51:19NEW!
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ゲーム拳・必殺五十連打ーーっ!!


『ファミコンロッキー』は、コロコロコミックで1985年3月号から1987年9月号まで連載された漫画作品。作者は本作がデビュー作であるあさいもとゆき。
また、『小学五年生』においても1985年10月号から1987年まで連載された。
単行本は小学館のてんとう虫コミックス版が全8巻、2001年に朝日ソノラマから復刻版が全2巻で刊行された。
また、2009年にコミックパークのコロコロコミックアーカイブズから、未収録回を追加した全9巻が復刊された。
未収録回は第9巻にまとめられており、その中には『小学五年生』連載版の一部も収録されている。
復刻版については、2021年現在各種サイトで無償公開されている。


コロコロアニキ等に書かれた回想記によればゲーム漫画の開祖である『ゲームセンターあらし』の連載終盤頃、
すでにコロコロ編集部はアーケードゲームの斜陽とファミコンの台頭を予見しており、作者のすがやみつる氏に『あらし』をファミコン漫画へシフトすることを求めたが、
すがや氏自身は『あらし』よりも他の作品の執筆の方に興味があったために*1、当時すがや氏のアシスタントをしていたがまだ連載経験のなかったあさい君に*2白羽の矢が立てられたのだった。


社会的ともいえるファミコンの大ブームに乗って本作も大ヒットし、1980年代後半のコロコロを代表する作品となった。
結果としてファミコン漫画の元祖となり、本作のヒットを受けてコロコロまたは他紙でも多数のファミコン漫画が執筆されることになる。


『別冊コロコロコミック』では同誌で同じく連載中だった大林かおるの『ラジコンボーイ』との合作も行われ、1980年代後半の二大ホビーであるファミコン・ラジコンの人気の高さを証明していた。
このエピソードはてんとう虫コミックス『ヒーロースペシャル2 ファミラジ大決戦』に収録されている。



■概要


主人公の轟勇気が独自に編み出したゲーム拳の数々を駆使して、強豪ゲームプレイヤーたちとファミコン勝負を繰り広げる。
その舞台は、町内会レベルの大会から世界的陰謀を企む秘密結社との対決まで多岐にわたる。
本作の特徴としては、以下のような点が挙げられる。


  • 連打至上主義

ライバルとの対決においてピンチに陥った主人公の轟勇気が必殺技で大逆転する、というのが本作の大まかな流れである。
必殺技はまとめてゲーム拳と呼ばれており、その基本は1秒間にボタンを50回連打する「五十連打」であり、回を重ねるごとにパワーアップしていった。
本作の連載開始年である1985年には『スーパーマリオブラザーズ』や『バイナリィランド』といった連打だけではクリアできない作品がすでに発表され、
本作でも使用されていたが、連打至上主義は最後まで徹底されていた。*3
ちなみにコロコロで連打というと、某名人が思い浮かぶ人も多いと思われるが、実はこちらの方が先である。*4


本作を代表する「1秒間50連打」だが、仮にできたとしてもファミコンでは認識できない。
まずファミコンは60fps、つまり1秒につき60回の入力しか受け付けない。しかしボタンをN回押そうとすると、ボタンを押す入力N回に加えてボタンを離す入力もN-1回行う必要がある。
結果、ファミコンではどうあがいても秒間30連打が限界である。
実際にTASさんでさえファミコンは秒間30回しか連打しておらず、ファミコン全盛期に「秒間40連打ができる」と謳った連射コントローラーはどれも公称値より少ない連打数しか叩き出せなかったという逸話がある。


ただし前述の通り今作の事実上の前身にして師の作品である『あらし』は、秒間200万回以上レバーを動かしたり激しい摩擦で静電気の高圧電流を起こす高速回転して空気のレンズを作り太陽光の高熱を浴びせるなどの
非常識な超常現象でゲーム機に過負荷を与えて異常動作を起こして攻略するのを常套手段にしていたので*5、連打で何とかするロッキーはまだ現実的と言える。


  • 巨大コントローラと大型画面

本作を代表するアイテム。
勇気のライバルであり、親友でもある芸夢遊一郎が作らせた物だが、作中では彼と関係ない大小様々な大会から屋内外、野試合に至るまで各所に登場する。
ゲーム画面用モニターは映画のスクリーンのように巨大で、その迫力と音響は通常のテレビとは段違い。*6
コントローラは机サイズの固定式で各ボタンも手のひら大の大きさをしており、立った状態で操作する。
…前述の連打至上主義とは相性が悪すぎるような気もするが、気にしてはいけない。
一方でゲーム拳は大振りな動きが多いため、このコントローラーの使用が前提になっている技も多い。


  • ウソ技

本作が現在でも語られている一つの要因が、作中のゲーム内で披露される現実では絶対に起こり得ないウソ技である。
普通に勝負したらゲームの知識に劣る勇気が負けるのは確定しているので主人公補整として生まれたのが幾多のウソ技である。
『スパルタンX』のシルビアや、『ゼビウス』の魔の二千機攻撃などが特に有名(後述)。動画サイトには検証動画やウソ技を再現した動画などが多数投稿されている。
このウソ技は作者の暴走ではなく担当編集からの指示*7であり、その担当がメーカーと交渉も行っていたらしく、作者本人がメーカー側から文句を言われたことはなかったとのこと。
実際の裏技も掲載していたが、「どうせこれもウソ技だろ」と一部の読者が信じないという弊害が出てしまった。


  • 過剰なお色気要素

また、本作を語るうえで絶対に外せないのがお色気要素である。Googleで「ファミコンロッキー」と検索すると、「ファミコンロッキー お色気」、「ファミコンロッキー パンツ」と予測されるほど。
小学生のヒロインをふくめて女性キャラは巨乳でムチムチ、超ミニスカのため、パンチラ・パンモロは当たり前、他にも水着やレオタード、果てには下着などが目白押しで、当時の読者の股間をやきもきさせていた。
しまいには「パンチラで対戦相手の気を引いてゲーム集中できなくさせる美少女軍団→普段からそれ以上のお色気を見慣れている勇気には効かずに敗北」なんていう最早何の漫画だかわからない勝負まで。
…が、実はお色気要素は連載前半(単行本1~4巻)に集中しており、後半では衣装や画風の変化によりほとんど見られなくなってしまった。



■登場人物


主人公とレギュラー登場人物


  • 轟勇気(とどろき ゆうき)

主人公。小学5年生。ニックネームは名字のトドロキから、「ファミコンロッキー」ないしは「ロッキー」。あまり呼ばれることがないのは内緒。
拳法道場の息子で、拳法で鍛えた反射神経を使うアクションゲームやシューティングゲームを得意とし、頭を使うパズルゲームなどは苦手。
当初はファミコンの存在自体をよく知らなかったが、小輪拳という拳法をアレンジしてゲームに応用した技「ゲーム拳」を多数編み出し、様々なファミコン大会でタイトルを取ることになる。
しかし、自身はファミコンを所有していないので、主にかおるの家で練習していた。
本人がフィジカル強者という事でアクションシーンも多く、その分リアルダメージも非常に多い。下手すると無傷で終わる回の方が少ないまである。


+ 主なゲーム拳-
  • 五十連打(ごじゅうれんだ)

1秒間にボタンを50回連打する技。勇気の基本の必殺技となる。
常人にはおおよそ不可能な連打数のため、結果としてさまざまなバグ(ウソ技)を誘発することがある。
派生技に「虎脚五十連打(こきゃくごじゅうれんだ)」「旋風五十連打(せんぷうごじゅうれんだ)」、後述の「超速衝撃連打スーパーインパルスアタック」などがある。

  • 阿修羅乱れ打ち(あしゅらみだれうち)

高速でボタンを打つことによって手が何本にも見える技。

  • 陽明激針打ち(ようめいげきしんうち)

ゲーム中にハリ治療を施してもらった際に思いついた技。腕にハリを打たれた際の痙攣を利用して連射する。

  • 回転撃ち(かいてんうち)

主にトラブルで画面が見えなくなった時等に使用する技。自機を高速回転させながら弾を連射して周囲に弾幕を張る。

  • 十字キー四方乱れ打ち(じゅうじキーしほうみだれうち)

コントローラの十字キーを上下左右不規則に連続した超速で叩き、画面上の自機を回転させてゲーム上で竜巻を起こす荒業。

  • 超速衝撃連打(スーパーインパルスアタック)

五十連打の派生技。
ボタンに触れる寸前のところで五十連打を繰り出すことにより、ボタンと指の間に衝撃波が生じ、秒間数百回以上の連打を繰り出すことができる。
血が目に入り、片目が見えずボタンとの距離が掴めない状態で五十連打を繰り出したことがきっかけで生まれた。
しかし体への負担が大きく、一歩間違えると腕を痛めてしまう危険がある。


  • 芸夢遊一郎(げいむ ゆういちろう)

芸夢財閥の息子で第一話の対戦相手。小学5年生。
『F1レース』に隠された謎を暴くため街中のカセットを買い占めていた。何の意味があるんだ、と突っ込むのは本作のお約束。
勇気に敗れた後は一番の親友となり、ゲームに関する豊富な知識でサポート役を務めるが、
最終盤の第3回ファミコン選手権では、芸夢家直伝の必殺技「真空波動撃ち」を引っさげて最後の対戦相手として立ちはだかる。


  • 立花かおる(たちばな かおる)

勇気の幼なじみの少女。小学5年生。本作のヒロイン。お色気担当その1。
世話女房タイプで、ファミコンを所持していない勇気に家で練習させている。
実は立花財閥の令嬢であることが連載終盤になって明かされた。父親は既に他界している。
小学生離れした巨乳でグラマラスなプロポーションの持ち主であり、連載前半はチビTやタンクトップで超ミニスカという衣装であったため、惜しげもなく胸の谷間やパンチラ(パンモロ)を披露していた。
後半はロングスカートになるため、お色気シーンは極端に減ってしまう。チッ。


  • 星野舞子(ほしの まいこ)

新体操の全日本ジュニアチャンピオン。小学5年生。本作のヒロイン。お色気担当その2。
当初は自分以上に注目を集める勇気が気に入らず、コーチをけしかけて『ゼビウス』勝負を挑むが、彼の戦いぶりを見て改心。
以後積極的に勇気にアプローチするようになり、かおるをやきもきさせる。
新体操の知識を活かしたアドバイスを勇気に送ることもある。
かおる同様、小学生離れした巨乳の持ち主であり、連載前半では超ミニスカのほか、新体操のレオタードや黒ビキニ、スケスケのネグリジェなど多彩な衣装とパンチラを披露していた。
後半はショートパンツになるため、かおる同様お色気シーンは減ってしまう。チッ。


  • 兵頭裕美(ひょうどう ひろみ)

天才ギタリストである兵頭俊彦の妹。兄との勝負に燃える勇気に惚れ込み、同じクラスに転校してくる。
一応本作のヒロインかつレギュラーであるが影が薄く、そのことを単行本の描き下ろし番外編でもネタにされていた。お色気シーンもないし…。


  • 剣一刀(つるぎ いっとう)

『ボンバーマン』で勇気に挑戦してきた黒蛇団(ブラックスネーク)の一人。
しかしそれは勇気の実力を測るための芝居であり、黒蛇団と戦うために勇気たちに協力を求めた。
無駄の無い指捌きの「一刀流無双撃ち」が必殺技。
その後も度々勇気と組んで大会に出場する。



ゲスト・ライバルキャラ(一部)


  • 遊一郎の姉(ゆういちろうのあね)

下の名前は作中で明かされなかったため不明。連載最序盤と最終盤にしか登場しない。
慢心する遊一郎のためにあえて勇気に『F1レース』の秘密を教え、最終回では大怪我をした勇気との戦いをためらう遊一郎を叱咤した。


  • ジョージ

舞子の新体操のコーチ。その正体は「赤い稲妻」「死神」と恐れられていた元アメリカ空軍のパイロット。そんな人がなぜ日本で新体操のコーチを…。
舞子の頼みで勇気と『ゼビウス』による勝負を行う。


  • 三島和彦(みしま かずひこ)

年に何億という賞金を稼ぐファミプロ(ファミコンプロ)の関東トップ。連載当時は荒唐無稽だったこの職業が約30年後に現実のものになるのであった。
勇気と模範試合をするが、妹の明美を何者かに誘拐され、試合で負けることと全日本ファミプロ選手権への出場辞退を強要される。
連載終盤に再登場するが既に引退しており、国際ファミコン協会でとあるプロジェクトに参加していた。


  • 矢田耕造(やた こうぞう)

関西ファミプロのトップで三島明美の誘拐事件を仕組んだ犯人。
アジトに乗り込んだ勇気と『エキサイトバイク』の自作コースで勝負する。


  • 三島明美(みしま あけみ)

和彦の妹。お色気担当その3。
下着姿のまま誘拐されるが勇気に助けられ、勝負でも負傷した勇気をサポートする。


  • 柳大介(やなぎ だいすけ)

遊一郎の別荘がある村の少年。時折別荘に忍び込み、勝手にファミコンを遊んではハイスコアを叩き出している。立派な犯罪です。
村で行われた『バンゲリングベイ』を使ったファミコン24時間耐久戦で勇気と対戦する。
その後のファミコン鉄人レースや冒険島サバイバルなどで再登場する。


  • 黒田病院院長(くろだびょういんいんちょう)

三島の入院した総合病院の院長。針治療を心得ており、負傷した勇気を助けた。
この病院と院長は連載終盤に至るまで、何度か再登場している。


  • 小林地獄団(しょうりんじごくだん)

ファミコン日本一決定戦の中国・四国地区代表。
拳法家らしい見た目をしており、東京代表である勇気チームと『イーアルカンフー』で対決する。猛スピード攻撃で敵キャラクターを硬直状態にする「秘孔拳」を使う。


  • 花のセーラーギャルズ(はなのセーラーギャルズ)

ファミコン日本一決定戦の北海道地区代表。お色気担当その4。
『エレベーターアクション』で勇気チームと対戦する。
その名の通り、ヘソ出し・超ミニスカのセーラー服姿で対戦相手を翻弄する戦法を得意とするが、普段からかおるや舞子を見慣れている勇気には通じなかった。


  • 武田忍軍(たけだにんぐん)

ファミコン日本一決定戦の中部地区代表の忍者軍団。
勇気チームと『忍者くん』で対戦し、手裏剣の発射音のリズムによって相手を催眠状態に陥れる。


  • マッド・ウォーリアーズ

ファミコン日本一決定戦の鹿児島地区代表。
その風貌は暴走族そのものだが『ロードファイター』では無敵技を使うといった知的な面も見せる。


  • サイボーグ

勇気をコピーして作られたサイボーグ。容姿と能力はオリジナルと全く同じだが機械であるため疲れを知らない。
『スターフォース』決勝戦で引き分け、その後の再試合を戦うが、勇気の闘志についていけず故障する。
なお劇中では一貫して「サイボーグ」と呼称されるが、人間を改造した物ではないため厳密にはアンドロイドである。


  • ファミコン協会会長

ファミコン日本一決定戦の企画者。
人間が最高だという思い上がりを正すため、勇気のサイボーグを作り、ファミコン日本一決定戦の決勝戦で勇気を負かそうとした。
…何を言っているんだと思ったあなた、その考えは正しい。


  • ポール・デイビット

外国人転校生で全米ジュニアボクシングのチャンピオン。ボクシングを応用した操作で『スパルタンX』勝負に挑む。
必殺技は対戦相手を離れた場所から傷つける「真空ブーメランパンチ」。
冒険島サバイバルなどで再登場する。


  • 五代響子(ごだい きょうこ)

ファミコン技師。年齢不詳。お色気担当その5。
組織に騙されて『チャレンジャー』の不正ソフト(無敵状態が終わらない)を作らされた。
証拠となるソフトを持ち出しファミコン協会に駆け込もうとするも捕まるが、ソフトはファミコン鉄人レース中のロッキーに託された。
技師であるため、少なくとも高校は卒業していると思われるが、見た目はかおるや舞子とほとんど変わらない。
連載前半の登場であるため、超ミニスカでパンチラ、ブラジャーまで披露してくれる。


  • 三鷹洋一郎(みたか よういちろう)

裏ファミコンの帝王と呼ばれているが、その正体は不正ソフトを作ろうとする組織の一員。
鉄人レースに特別参加し、改造『チャレンジャー』で勇気と対決する。


  • 中西(なかにし)

舞子のクラスの新任教師でファミコンクラブ顧問だが、その正体は学校側が雇った心理学者。
攻略法や裏技といったファミコンの秘密を率先して子供たちに教えることにより、ファミコンへの興味を削ぐという計画を遂行していたが、勇気たちに気付かれる。
催眠術で舞子を操り、豊富な裏技知識で勇気と『チャレンジャー』で戦った。


  • 兵頭俊彦(ひょうどう としひこ)

天才ギタリスト。『スターフォース』連射勝負で4秒遅れでスタートしながらも勇気と同時優勝するが、勇気も怪我をしていたため改めて『ツインビー』による勝負を挑む。
32ビート+二本指から繰り出す「百連打」が武器。



■登場作品とウソ技


ここでは、作中で取り上げられたゲーム作品と、ウソ技を記す。


栄えある第1回の使用ソフト。ここからファミコン漫画(とウソ技)の歴史が始まる。
ウソ技:オーバーマッハ
アクセルボタンを1秒間に50回以上叩くことでマッハを超えるスピードを出すことができる。


  • ゼビウス(ナムコ)

ウソ技:幻の閃光・魔の二千機攻撃
1000万点を超えると画面が強力な閃光(フラッシュ)を放つ。フラッシュが収まった後の画面で、敵軍が1ドットの隙間も与えずに画面を埋め尽くす形で総攻撃を仕掛けてくる。
後に実機でも総攻撃のプログラムが発見されバグで呼び出す方法も見つかった。
本ウソ技を再現したアプリが2020年に配信された。配信時期の都合で7日間しか遊べなかった幻のゲームとなっている。
ウソ技:ブラスター・ザッパー・バリア
自機・ソルバルウの兵装であるブラスターとザッパーを同時連続掃射することで機体周囲にバリアが張られ、無敵モードに突入する。魔の二千機攻撃をクリアする唯一の方法。


ちなみにシレッと「バキュラは256発当てると倒せる(要約)」などというセリフがあるがこれもウソで、実際には初代のバキュラは仕様上絶対に破壊できないし、そもそも出現時間が短過ぎて256発も当てられない*8のは有名な話。
元ネタはおそらく当時のゲーマー界隈でまことしやかに囁かれていた同様の噂であり、ある意味「実在するウソ技」と言える。


  • ギャラクシアン(ナムコ)

ウソ技:ミサイル波状攻撃
五十連打をすることによって、本来1発しか出ないミサイルが滝のように発射される。


  • エキサイトバイク(任天堂)

ウソ技:前転ローリングジャンプ
コントロールキーで姿勢を制御しながら前輪ジャンプで飛距離を伸ばすことができる。
ウソ技:倒れたバイクで大ジャンプ
倒れたバイクにタイミングよくジャンプすることで、タイヤの反動を使って大ジャンプすることができる。


ウソ技:魔の海域の最終兵器
ゲーム内に自機コントロール不能領域「バミューダトライアングル」が存在する。
その中央部で自機を旋回させて竜巻を巻き起こすとバンゲリング帝国皇帝の顔を模した最終兵器が現れ、
これを倒すと最大最高点9999999(全位9)点が出て帝国が水没・滅亡する。


ハドソンシューティングの名作。作中でも複数回登場した。
ウソ技:ジムダ秘孔打ち
4発あてないと壊せないはずのジムダステギ(地上の構造物)の特殊な場所を狙うと1発で壊せる。
ウソ技:暗黒地帯の黄金ターゲット
クレオパトラ(実在する100万点ボーナス)を出した後、そばにあるクレーターを撃つと黄金のピラミッドが出現、
クレオパトラが光り、ピラミッドの影の頂点を破壊すると貰える真の究極ボーナスアイテム。


  • ハイパーオリンピック(コナミ)

潮流渦巻く「地獄の荒磯」での勝負に使用された。


  • イーアルカンフー(コナミ)

ファミコン日本一決定戦の一回戦で使用された。


  • エレベーターアクション(タイトー)

ファミコン日本一決定戦の二回戦で使用された。


  • 忍者くん(ジャレコ)

ファミコン日本一決定戦の三回戦で使用された。


  • ロードファイター(コナミ)

ファミコン日本一決定戦の準決勝で使用された。
ウソ技:鋼鉄のロードファイター
鋼鉄のゼビウスの技をロードファイターに応用して、無敵状態でプレイスすることができる。


  • フロントライン(タイトー)

  • ジッピーレース(アイレム)

ウソ技:Xの謎
おそらく本作で最も有名なウソ技。24周(5階で1周)クリアすると、囚われのヒロインのはずのシルビアが「真のミスターX」として主人公・トーマスに襲いかかってくる。
通常エンディングと見せかけて不意打ちしてくる上、不意打ちをかわしてまともに戦っても通常のミスターXよりはるかに強い。
なぜ24周かというと、「X」がアルファベット順で24番目であることから。
余談だがアダルトゲーム『遊撃警官パトベセル』でヒロインがこれに言及しているが、同作が発売されたのは2007年である。何歳だこの人*9


  • プーヤン(ハドソン)

ファミコン鉄人レースで使用された。


  • シティコネクション(ジャレコ)

『プーヤン』と同じくファミコン鉄人レースで使用された。


誰もがご存じファミコンの歴史に残る名作。ファミコン鉄人レースで使用された。


  • ドルアーガの塔(ナムコ)

勇気の小学校のファミコンクラブで裏技を教えるために使用された。
謎解きを主とする本作に五十連打は使えなかったよ…。


  • チャレンジャー(ハドソン)

ウソ技:光るスーパーチャレンジャー
恐怖の蟻地獄内で五十連打することで大量のソードとジュエルが出現し、それを取ることでスーパーチャレンジャーとなり、最終面までワープすることができる。
ウソ技12発撃ち込んで最終面にワープ
1面の最後にいるドン・ワルドラドに12発撃ち込むと最終面にワープできる。
現実に可能な裏技だが、実際には12発打ち込む前にステージが終了してしまうので、改造やチートを使用しなければ確認することはできない。


  • マッハライダー(任天堂)

第9巻に収録された回では、現実のバイクを模したコントロ―ラーで勝負を行った。
ウソ技:スリップストリーム
マッハライダーを高速の紫ライダーの後ろにぴったり寄せるとスリップストリームが発生し、超加速する。


  • バイナリィランド(ハドソン)

ウソ技:レンガをワープ
コントローラーの十字キーの四方を連打することによって、グリンがスプレーに包まれ、本来通れないレンガをすり抜けることができる。


  • ツインビー(コナミ)

ウソ技:青ベル連続取得による超スピードアップ
スピードアップアイテムである青ベルを取り続けることによりゲームの仕様から考えてありえないほどスピードアップする。
画面下を左右高速往復した状態で連打することにより画面上に出現したベルを撃ち続け、全て高得点キャラのBeeに変え連続で打ち落とす。数分経たない間にハイスコアを叩き出すことができる。


2回登場しているが、勇気が初めてプレイした回の方が後に収録されているというミスがある。
ウソ技:分身ハットリくん
あまりのスピードで上下に動いているため、ハットリくんが分身して見える。
ウソ技:巨大ハットリくん
100グレード(100週目)のエリア16で、点在する黒い穴に向けて手裏剣を連射すると、その横の柱が壊れてハットリくんが吸い込まれ、別の穴から巨大化して登場。
来襲する敵の大群を倒すと100万点以上の大ボーナスが入る。


  • ボンバーマン(ハドソン)

  • アーガス(ジャレコ)

  • スターソルジャー(ハドソン)

ハドソンの名作シューティングその2。作中での登場回数も最多。
ウソ技:3つ目のデライラ
実在する隠しキャラのまっとうくじらを出現させた後、そこに連射し続けると画面がぼやけていく。
それでも連射し続けると画面が元のピントを取り戻すが、2個並んでいるはずのデライラが3個並んでいて、3個同時に破壊すると100万点のボーナスが入る。
ウソ技:涙の野沢プログラマー
最終ステージ16でとある箇所に打ち込むと隠しキャラの野沢プログラマーが出現するが(これは本当)、野沢を出現させる前に右端を打つとハドソンのマスコットキャラクター「ハチスケ」が出現し、その後に野沢を出すと泣き顔になりボーナス1000万点が手に入る。


  • 麻雀(任天堂)

単行本の描き下ろし漫画で登場。
舞子が勇気に戦いを挑み、何もさせずに完勝した。


ウソ技:地下通路でワープ
スピードとジャンプ力をアップさせるアイテム「ひょっとこ」は最大3個分までしか効果を発揮しないが、
これを100個集めるとスピードもジャンプも突然の超パワーアップを起こし、地下通路の壁を次々飛び越え、先の面へとワープすることができる。



  • じゃじゃ丸の大冒険(ジャレコ)

  • ワルキューレの冒険 時の鍵伝説(ナムコ)

  • 高橋名人の冒険島(ハドソン)

ウソ技:名人猛スピード連続ジャンプ
強烈なパワーで連打することによって、あらゆる敵を倒し、あらゆるボーナスを取ることができる。


  • スーパーゼビウス ガンプの謎(ナムコ)

  • 迷宮組曲 ミロンの大冒険(ハドソン)


  • もえろツインビー シナモン博士を救え!(コナミ)

  • ドラえもん(ハドソン)

  • 新人類(リコーエレメックス)

ウソ技:マックス大回転
十字キーの上で回転することで、操作キャラのマックスも回転し、敵を倒すことができる。


  • アルカノイド(タイトー)

  • プロ野球ファミリースタジアム(ナムコ)

  • スーパースターフォース 時空暦の秘密(テクモ)

  • ウルトラマン 怪獣帝国の逆襲(バンダイ)

  • グーニーズ2 フラッテリー最後の挑戦(コナミ)

  • 魔界島 七つの島大冒険(カプコン)

  • ヘクター'87(ハドソン)

作中で最後に使用されたゲーム作品。


まさかの伝説のクソゲーの登場。第9巻に収録。
ウソ技:ヤクザの親分を倒す
ヤクザの親分を倒さずゲームを進めると最後の宝を横取りされるが、天井にジャンプ頭突きを繰り返すと落盤を起こして親分を倒せる。
実際のゲームでは宝の地図を渡してくるのは謎の老人でヤクザの親分ではない。
また、地図入手時に殴り殺しておかないと最後に宝を横取りされるのはその通りだが、老人が登場すると何もできずにそのまま殺されてしまう



■関連作品


  • スケボーロッキー

『月刊コロコロコミック』に連載。全2巻。
勇気のいとこである轟飛之介を主人公としたスピンオフ作品。
ホビー漫画として二匹目のドジョウを狙ったが、本作の人気には及ばず短命で終わってしまった。
お色気描写が少し復活する。
本作同様各種サイトで無料公開されている。


  • ゲームボーイロッキー

『小学五年生』に連載。単行本未収録。
本作のような対決ものではなく、実際のゲーム内で使えるテクニックを紹介するといった内容。
一部作品が同人作品として販売されている。


  • アクションロッキー

『コードフリークAR』に連載。全58話。
『ロッキー』が21世紀にまさかの復活。だが、画風が大きく変わっているので、これから読む人は要注意。
もとより大人向けのアングラ雑誌なためかお色気描写も露骨になっているので、好みが分かれるかもしれない。
登場するゲームはすべてオリジナルとなっている。
単行本化に恵まれておらず、10話までしか単行本化されていない。後日マンガ図書館Zでも販売されたが、22話までしかpdf化されなかった。*10


  • 大人のファミコンロッキー

2014年にファミコンアンソロジー集『僕らのファミコン日記』に掲載。
勇気の息子・勇太が登場する。


  • ファミコンミニロッキー

2018年に『コロコロアニキ』に掲載。
ミニファミコンの特集をする際に書かれた作品で、ソファに寝そべってスマホゲーをする若者に向かって
だらだらとゲームをするな!ゲームは真剣にやるものだ!」と勇気がファミコンを勧めるという内容。
わずか2ページながらも後述の通り当時のあさい氏は漫画の仕事を真剣に求めていて、特に漫画は紙媒体の方が好みらしく(電子媒体が悪いというわけでは無いが)、
描かせてくれるならパチンコ屋で無料配布されるチラシのカット絵でも喜んで受けまくったそうな。
そんな時久しぶりのコロコロでファミコンロッキーを描けた喜びはひとしおだったらしい。


■余談


  • 本作の連載終了後、作者のあさい氏はヒット作に恵まれず、青年漫画に転向する。妻との共同ペンネームである浅井裕名義で新作を発表していたが、本作の復刻直後からあさいもとゆきとして復帰した。
    2015年には脳梗塞で倒れ、右半身にマヒが残ったが、リハビリによって復帰。2020年には心筋梗塞に倒れるも、2021年現在でも『ロッキー』関連を中心に活躍している。

  • アニメ化の計画もあったようであるが、連載当時はアニメになると人気が下がってしまうという考えが強く、編集部の方で断ってしまったようである。
    1986年に公開されたアニメ映画『RUNNING BOY スター・ソルジャーの秘密』*11の中で劇中劇としてアニメ化されている。


五十連打を達成したファミコン少年が追記・修正をお願いします。


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  • ファミコン漫画の元祖ではあるけど系統的にはゲームセンターあらしを引き継いだものになるのかな?動画で知っただけの知識だけど。 -- 名無しさん (2021-07-19 03:03:02)
  • 秒速50連射できれば実機でマリオ64のケツワープができそうだ -- 名無しさん (2021-07-19 03:35:58)
  • ↑2 「ゲーム漫画」の祖はあらしで間違いないんだけど、あらしはアーケードとかPCゲームがメインだったから厳密に「ファミコン」って言うと一応ロッキーが元祖になるっぽい。ガンプラ以外も扱っていた「プラモ狂四郎」をガンプラ漫画と言うべきか否か、みたいな話だから微妙なところだが -- 名無しさん (2021-07-19 09:10:41)
  • ファミコンの、というよりゲームの仕様知ってれば秒間30発を超える連射は無意味どころか逆効果になるのはすぐ分かるけど、当時はそんなこと知る由もなかったんだろうな -- 名無しさん (2021-07-19 09:26:08)
  • ↑4あらしの作者の自伝によればあらしファミコン編を描けと言われたけど嫌がったからアシのあさい君に譲ったそうな -- 名無しさん (2021-07-19 11:47:31)
  • 巨大モニターは85年のつくば万博で『ジャンボトロン』が登場してるのでタイムリーなんよね(TV番組の企画でファミコン遊んでたし) -- 名無しさん (2021-07-19 18:09:28)
  • 五代響子と三鷹、いいのかよこの名前wwwwと思った当時。小学館同士だから大丈夫だったのかねえ。 -- 名無しさん (2021-07-19 18:35:44)
  • お色気シーンだと!? と思って画像検索したところヒロインが足太くて何かちょっとだけ期待外れだった...因みに自分は90年代産まれなので直撃世代ではない -- 名無しさん (2021-07-19 19:09:35)
  • ↑5 1Fごとにオンオフ切り替えられるのが1秒=60フレームで30回までだからなぁ -- 名無しさん (2021-07-19 20:08:23)
  • ちなみにファミコンが認識できる連打の限界は秒間30連打まで。 -- 名無しさん (2021-07-19 21:11:49)
  • 未だに真空波動撃ちがどう言う理屈でどうなるのかよく分からない…気にしたら負けかもしれんけども -- 名無しさん (2021-07-20 18:11:42)
  • よく読んでみると、確かに現実に可能なテクとか隠しボーナスとかがちゃんと載ってるし、言及もされるんだな -- 名無しさん (2021-07-21 01:37:16)
  • 「アニメになると人気が下がる」というのは、少し人気が出るとすぐ中途半端にアニメ化して結果として原作の寿命が縮む現代でこそ当てはまると思う。でも見てみたかったなあ、ファミコンロッキーのアニメ化。 -- 名無しさん (2021-07-21 12:50:22)
  • ↑3 多分インパルスアタックとほとんど同じ理屈だと思う。衝撃波の代わりにボタンと手の間にできた乱気流を使う、的な -- 名無しさん (2021-07-21 13:09:11)
  • 子供の頃、毎月楽しみにしてたなぁ。数年たってから単行本読み直してファミプロwwwファミコンやって金稼ぐとかwwwみたいに笑ってたけど今やプロゲーマーと呼ばれる人達が普通にいるという。つまりファミコンロッキーは未来を予言していたんだよ!!!(MMR風) -- 名無しさん (2022-04-19 22:18:31)

#comment

*1 当時のすがや氏はパソコンとプログラミングに傾倒しておりアーケードゲームもファミコンも一過性のブームとして興味が薄かったそうな。
*2 『コロコロ創刊伝説』によれば、当時描いていたクリィミーマミのエッチな同人誌の出来を見込んで。
*3 連載終盤に使用されたゲームでは連打以外の攻略法も多少掲載されている。
*4 高橋名人のデビューは1985年5月。
*5 令和版あらしではこれらの技はチートとしてまともなeSports大会では禁止されている。
*6 大型モニターが一般化するのは、本作の連載終了後の1990年前後である。
*7 『コロコロ創刊伝説』によれば、「熱くなければコロコロコミックじゃない」とのこと。
*8 出現時間は4秒程度なので五十連打でも物理的に無理
*9 一応その人キャリア官僚なので、(発売当時)アラサーでもおかしくは無いんだけどね
*10 23話以降は異世界(ゲーム内世界)での冒険になり、作風が大きく変化するためだと思われる。
*11 同時上映は怪作として有名な『GAME KING 高橋名人VS毛利名人 激突!大決戦』。

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