ヤマト(ONE PIECE)

ページ名:ヤマト_ONE PIECE_

登録日:2020/07/22 (水曜日) 12:38:55
更新日:2024/05/20 Mon 13:18:29NEW!
所要時間:約 15 分で読めます



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君を待ってた!! ずっと待ってた!!



僕の名はヤマト!! カイドウの息子だ!!




ヤマトは、漫画ONE PIECE』の登場人物。


●目次


【概要】

新世界の「ワノ国編」、鬼ヶ島討ち入り時に初登場。台詞の通り四皇「百獣のカイドウ」息子である。
カイドウの会話から察するに、どうやら兄弟はなく一人っ子であることはうかがえる。


姿は8メートル近いカイドウには及ばないものの、それでもルフィを小脇に抱えるくらいのかなりの高身長。


服装は後述する理由で和装であり、着物に袴、両手首には錠。それと光月おでんのような仁王襷を身に着け、額には2本の赤い角が生えている。
髪色は基本が白で毛先はエメラルド色。
初登場時は般若のお面を被っていた。


勿論四皇という頂点の一角の子供なので、百獣海賊団からも「ヤマト坊ちゃん」という名称で親しまれている。


一方で父カイドウから「バカ息子」呼ばわりされていたり、うるティもカイドウに急用と呼ばれた時は「また家庭問題? カイドウって馬鹿なの?と陰口を叩いたりササキ「カイドウの一大事と言えば大方決まっている」と言ったりするなど、(少なくともカイドウ陣営側から見て)かなりの問題児扱いもされていたようだが…。




【初登場】

同じく四皇ビッグ・マムとの同盟宣告との宴「金色神楽」直前にて、最初に名前だけ登場。
突如失踪したため、カイドウは仕方なく幹部級の「飛び六胞」に捜索を依頼していた(その代わり、連れ戻した者には指名制での大看板挑戦権を与えると宣言している)。
どうやら同盟の宣告と同時に「重大発表」があるらしく、それにヤマトが関わっているとのことだが……。


その後突入がばれたルフィの前に颯爽と登場。
一応仲間である筈のうるティを、父と同様の技「雷鳴八卦」の一撃で沈めてみせた。
そのままルフィを連れ去りながら、自分の身の上を話し始める…。





以下、衝撃的過ぎるネタバレに注意。





























「え? お前息子って言ったよな!?」



「光月おでんは男だろ? だから僕は男になった!!」



なんと実は女性
名前からこの人と同じように男だと思われていたが、
息子だと周りから言われていたし、本人も男のように振舞っているが、れっきとしたである*1
それも尾田ワールドの女性に漏れずボンッキュッボンッである。
それだけではなく、敵陣営なのにワノ国の侍こと光月おでんに憧れている事も判明。



【プロフィール】

本名:ヤマト
自称:光月おでん
性別:女
年齢:28歳
誕生日:11月3日
星座:蠍座
身長:263cm
血液型:F型(現実だとB型)
懸賞金:不明
出身:不明
好物:おでん、サーモン(生をまるかじり)
嫌いな物:辛いもの全般
初登場:単行本97巻・第983話・『雷鳴』
悪魔の実:イヌイヌの実 モデル“大口真神オオクチノマカミ
覇気武装色見聞色覇王色
CV:早見沙織




【幼少時】

幼少時の彼女は、お面をつけた今と似た格好で、おでん処刑の「伝説の一時間」も実際に目の当たりにしていた*2


真実を語るしのぶの言葉、そしておでんの生き様を見届けた彼女は、その後すぐに九里へと走るも力もないゆえに、カイドウに城から落とされそうになるモモの助と、燃えるおでん城を見ていることしか出来ず己の無力さを感じる。
そして城のふもとの川で「おでんが書いた航海日誌『おでん漫遊記』」を拾う。


侍達のおかげで彼の豪快な人生と彼の感じた広い世界という航海日誌の内容を知り、そしてカイドウへの反抗の中で、カイドウと戦って散っていった侍達の生き様も見たヤマト。
おでんが抱いていた「ワノ国の開国」という宿願まで受け継ぐようになったヤマトは、服装もおでんと同じ仁王襷を掛けたりとおでんの真似をするように。
父にも「おでんになりたい」と言ったり、父を倒そうと何度も挑んだりしてぶっ飛ばされ続けた。



【人物】


ぼくをこの島に留めたのはあの手錠だけじゃない!

この国の為に戦わずして……!!
ぼくは“おでん”を名乗れない!!



おでんや侍達の生き様、そしておでんの航海日誌を読んだ彼女は光月おでんを尊敬し、いつかおでんのように自由に生きたいと考えている。
なので「「おでんになりたい」」という超直球な理由でおでん/男を名乗っている。
「おでん」は彼女にとって「自由、豪快」ともほぼ同義であり、ルフィに対しては「そりゃ君の方がおでんかもな!」と言ったことも。


ゆえに、おでんを卑劣な手段で殺した父やオロチには露骨なまでの悪感情を向けており、カイドウには「鬼ヶ島を離れれば大爆発する」という手錠をつけられて鬼ヶ島に軟禁されてしまった。
また、おでんの死に様に強い感情を抱くカイドウに対し、ヤマトはおでんの生き様に憧れているという対照的な面を持つ。
しかし鬼ヶ島を出れば爆発するという手錠については、「実の親が我が子を本当に殺すつもりなのか」と父を信じたかったようで、カイドウを親として思う一面もあった様子。それでも万が一「本当に爆発して死ぬ(カイドウが自分を殺す気もある)」ということが怖かったため島を出ることはなかった。後に手錠が爆発した際には大泣きしつつカイドウからの完全な離別を決意している。
一応、カイドウは彼女が貴重な幻獣種を食べてしまったという理由もあるが、ヤマトの希望通り彼女を「息子」扱いしたり、ヤマトを重職につけようとしたりするなど、カイドウなりに大事にしてはいた模様。
また、「おでんの名を背負うなら「戦争」を覚悟しろ」と、我が子の言葉を決して冗談と受け取らずある意味真面目に応対しており、ヤマトと相対した際は不機嫌ながら真剣に話すなど、海賊としての真面目さではあるがカイドウなりに“真正面から”向き合っている。


なお、ヤマトの母(カイドウの妻)の子細は不明。劇中でもSBSでも一切語られなかった。


過去に鬼ヶ島を訪れたエースと戦ってその末に意気投合したこともあり、モンキー・D・ルフィのことを聞かされていた。
エースからは「普通に聞いたら笑ってしまうようなルフィの“夢の果て”」の内容を聞かされており、航海日誌に海賊王が同じ話をしていたこともあり、ヤマトは笑うことなく静かにルフィのことを胸に刻んだ。
また、おでんが日誌に記した「20年以上先の未来、新世界に若き強者達が押し寄せてくる。おれが死んだならカイドウを討てるのはそいつらだ」という言葉に加え、
星の数ほどいる海賊の中で光月モモの助達がルフィを連れてきたため、航海日誌に書かれた「Dの名前」を持つ彼が来たことを運命だと感じている。



【戦闘力】

最強生物の娘なだけあって当然のように強い。
戦闘の際は細身の金棒を使って敵を打ち仕留める。
ただし父ほど頑強ではなく、砲撃などは防御しても普通にダメージを受ける。


父カイドウを数え切れないほど殺しに行って、数え切れないほど打ちのめされ続ける中で鍛えられた実力者。
当然ながら覇気使いでもあり、数年前の時点で自然系悪魔の実能力者であるエースに傷をつけ、人型のままでエースと渡り合う力量を持っていた。
棍棒を思いっきり振るうだけで、さながら「飛ぶ斬撃」のように大砲並みの威力の打撃を飛ばせる。
「ギア4」でなければ苦戦するほど力強い恐竜動物系能力者をも不意を突けば一撃で倒せるほど。


また勘や「見聞色の覇気」も鋭いのか、ルフィと軽く一戦交えた時も「本気ではない」とすぐ見抜いていた。
8歳の時点で周囲の人間達を気絶させるなど、「覇王色の覇気」の才覚もある*3


更に動物系悪魔の実幻獣種「イヌイヌの実 モデル“大口真神オオクチノマカミ”」の能力者。
ワノ国の守り神とされる能力であり、カイドウも貴重な品として苦労して手に入れたもの。
しかし、空腹に耐えかねたヤマトはそうとは知らずに口にしてしまい、ヤマト当人は海に出たかったためカナヅチになったことを後悔している。


飛び六胞ササキとの戦闘で変身しかける描写があり、後のカイドウとの戦闘で人獣型が披露された。
「大口真神」は火災をはじめとする災厄から人を守る力があるとされたことからか、氷や冷気を操る能力を持つ。
人獣型では肩から背中にかけて、獣型では前足を背中で繋ぐように羽衣のような冷気のオーラを纏っている。
ヒエヒエの実」ほど大規模ではないが、体内で生成した冷気をそのまま放出したり冷気を帯びながら高速移動するなど応用力に長ける。
獣型では四本足で疾走する。


  • 雷鳴八卦らいめいはっけ

人型と人獣型で使用。
ルフィも一度完敗を喫したことのある、父カイドウの技。
金棒を一閃に振りぬく。
とはいえ流石に威力ではまだ父には及ばないらしく、片手で金棒を振るう父とは違い、ヤマトは両手で振り抜いている。
喰らったうるティからは「お前のなんか"雷鳴四卦"だよ!!」ルフィのような突っ込みを入れられていた。


  • 鳴鏑なりかぶら

人型と人獣型で使用。
「武装色の覇気」を纏わせた金棒を振り上げ、「飛ぶ斬撃」のように飛んだ打撃が離れた相手に砲撃のごときダメージを与える遠距離攻撃。
技名通り、振り抜いた際、「パウッ!」という音が響く。
一撃でナンバーズ八茶を沈める威力。


  • 無侍氷牙ナムジヒョウガ

人獣型で使用。
口から強烈な冷気を帯びたブレスを放つ。
カイドウの「熱息ボロブレス」と互角に渡り合う威力を持つ。


  • 鏡山かがみやま

人獣型で使用。
薄い氷を鎧のように身にまとい、敵の攻撃によるダメージを無効化する。


  • 氷諸斬ひもろぎ

人獣型で使用。
金棒を振り回して冷気をまとわせ、落下と共に振り下ろして殴りつける。


  • 神速しんそく 白蛇駆はくじゃく

人型で使用。
蛇のようにうねる軌道で急接近し、覇気をまとわせた金棒を勢いよく振り抜く。


  • 馬幻刃まほろば

人型で使用。
金棒に冷気をまとわせて勢いよく振り抜く。



【活躍】

時系列は新世界編準拠。


◆おでん処刑後

幼少時代は百獣海賊団の面々から「鬼姫様」と呼ばれていた。


前述の通り、20年前におでんの処刑を見て、おでんの遺志を継ぐことを決めた。


しかしおでんの処刑後、「おでん」を名乗り、鎖に拘束されながらも1週間も暴れ続けて空腹で体力の限界ながらも覇王色の才覚を見せる。
そんなヤマトを見たカイドウは「───だが「おでん」を名乗るなら死ねヤマト」として、1ヶ月の猶予として頭を冷やさせようと3人の大名にして大剣豪である霜月牛マル、風月おむすび、雨月天ぷらを食事抜きで入れていた「天の岩戸」にヤマトも幽閉。カイドウはヤマトと侍達に「気が変わったら天井の空気穴に向けて叫べ」と言いつつ、同時に一人分のわずかな食事と武器を改めて岩戸に入れて、殺し合いを誘発させようとしていた。
ヤマトはカイドウの子供である自分はカイドウに恨みある侍達に殺されると怯えたが、カイドウは「お前は「おでん」だろう?」とヤマトが改めなければ・もしくは侍達の性根を知っているためか解放する気は無かった。


しかし3人の侍達は、子供であるヤマトに「食べなさい。侍は腹など空かぬものだ」「食え…えれェ家に生まれたな…」と食事を差し出し、おでんが好きだというヤマトと話を始める。
ヤマトはあのおでん処刑の日に偶然手に入れこっそり持っていたが、難しい字ばかりで読めなかったおでんの航海日誌『おでん漫遊記』を取り出し、侍達の助けを得て航海日誌を読み進めていき、おでんが語った「20年後におきる戦い」についても把握していく。
10日あまりが過ぎ、限界が近づき“20年後の戦い”を見届ける前に死にそうなヤマトと侍達だったが、ヤマトは「ぼくは…その時は「ワノ国」といっしょに戦うよ…」と語る。



───それは心強い…では拙者達は
おぬしをここで“死なせぬ”事で未来の戦に参戦いたそう

20年は拙者達にはちと待てぬ年月ゆえ……!


衰弱死する前に3人の侍達はカイドウに与えられた刀を持って岩戸を破壊し、ヤマトを逃がしつつその命を散らした。


その後も「おでん」を名乗りカイドウに挑んでばかりいたため、「鬼ヶ島を離れれば大爆発する」という手錠をつけられ鬼ヶ島で軟禁状態となってしまう。
島中を逃げ回り、時にはヤマトを気遣った百獣海賊団の者が食事や毛布を差し入れてくれたが、そうした者は全てカイドウによって処刑された。
孤独の中で、数え切れないほどカイドウに挑み続けては返り討ちに遭い続け、結果的に自分の力を磨いてきた。


◆約4年前

年数はビブルカード「圧倒的戦力! 百獣海賊団!!」より。


エースが、百獣海賊団にさらわれた少女達を取り戻すためと、カイドウを倒すために鬼ヶ島に殴り込みに行った際、カイドウは幹部達全員と共に遠征に出ていた。
そのため、留守中に応対したのがヤマトだったが、エースはこれほど強いヤマトでも船長ではないことに驚き仲間とさらわれた少女達を先に本土に返してヤマトと決着をつけようとする。
嫌々カイドウに従う様子を見せていたヤマトにエースは「手錠はともかく“心”までつながれてどうする」と言い、怒ったヤマトはカイドウの力の象徴である“龍の像を纏った鳥居”を破壊して「いつかおでんのように海に出て冒険し、自由に生きてみたい」と返す。


それを聞いたエースは更に龍の像を壊してヤマトと意気投合し、(他の百獣海賊団戦闘員達は拘束しておいて)二人は酒を飲み交わしながら語り合った。外海のことを尋ねるヤマトはエースからルフィのことを何回も聞かされたのだった。
そして鬼ヶ島を去るエースは、龍の鳥居は自分が壊したことにして「次におれが来るときまでのカイドウへの警告だ」と言って、ヤマトはエースにビブルカードを作って渡し、別れた。


ある日エースのビブルカードのかけらが消え、新聞でマリンフォード頂上戦争のことを知ったヤマトはルフィの存在を知り、おでんの「20年以上先の未来、新世界に若き強者達が押し寄せてくる。おれが死んだならカイドウを討てるのはそいつらだ」という予言はルフィのことだと感じて彼を待つ日々を送る。


◆新世界編

ワノ国編・金色神楽こんじきかぐら

ルフィが島に来ていることを知ったヤマトは、ルフィなら船に乗せてくれるかもしれないと思いルフィへ会いに。
殺気のないヤマトと少し話したルフィは、ヤマトがルフィ達と共に戦いたいことを知る。


更にカイドウの演説中継で、カイドウが鬼ヶ島を花の都に移し、ワノ国全ての住民を労働者にしてワノ国そのものを乗っ取り新鬼ヶ島という百獣海賊団の根城にした挙げ句ヤマトを新しい将軍に任命する事を宣言し、モモの助を処刑しようとする。
怒ったルフィとヤマトが、カイドウがいるライブフロアに向かう途中、ルフィが流桜(弾く覇気)を用いてヤマトの手錠を破壊。遠くへ投げた手錠は大爆発し*4、ヤマトは「いざとなれば自分を殺す気もあった父」を悲しみつつも改めてカイドウからの離反を決意する。


乱入してきた赤鞘九人男とカイドウが鬼ヶ島屋上ドームで戦闘を開始した後は、サンジがモモの助の奪取に成功し、逃げようとするくノ一のしのぶとモモの助の護衛をルフィに任される。


ルフィは丁寧にしのぶにヤマトは味方だと説明した…が、よりによって初対面で「僕はおでん!君を守るよ!!」と叫びながら全力疾走と明らかに間違えた対応をしてモモとしのぶをドン引きさせ恐怖のドン底に陥れた。当たり前だ
しのぶ達に一度逃げられてしまうが、「右脳塔中央通路」にて飛び六胞ササキと彼の装甲部隊に追い詰められていたモモの助としのぶの前に現れる。


あなたも助ける!!しのぶさん
僕は20年前 光月おでんの処刑を見てた!!


あなたの言葉で僕は泣いた!!
光月おでんの生き様に泣いた!!


あの日の僕には力がなかった!!


モモの助「おぬし誰だ…さっきは父の名を語り…!!」


またの名をヤマト!!キミの為に死ねる!!


おでんが処刑されたときの自分のことを語りつつ、装甲部隊の激しい砲撃から身を挺してモモの助達を守った。
追い詰められ変身しかけるが、そこにナンバーズ八茶に追いかけられるフランキー将軍が乱入。
八茶が床を壊したことで下に逃げられることを思いつき、フランキーにササキの相手を任せて八茶を撃破しつつ逃亡。


モモの助のために鬼ヶ島の外へ船で逃げようとしたが、赤鞘九人男との戦いを終えたカイドウが能力“焔雲”で鬼ヶ島を空に浮かして花の都にまで運ぶ途中だったため、海に出ることが出来ずドーム内倉庫に隠れることに。
そこでしのぶの手当てをしつつモモの助に自身の過去を改めて語り、モモの助に彼の父おでんの形見である「航海日誌」を渡した。


メアリーズに見つかったため、自らは囮を務めつつ鬼ヶ島を疾走。
ルフィを撃破後に、モモの助を始末しようとしてしのぶのジュクジュクの実で空飛ぶ鬼ヶ島から落下されて取り逃がしたカイドウを見つけ出し、カイドウと激突。


お前がおれに勝てる道理はねェ!
「ワノ国」の将軍になれヤマト!!


断る!
勝てないのは承知の上だ!だけど…
ルフィこそが光月おでんが待ってた男!

彼がここに戻ってくるまで!
僕はお前をくい止める!!



カイドウの力に追い詰められるが、そこへ、ジュクジュクの実で20歳老いて巨大な龍になったモモの助と、復活したルフィが空飛ぶ鬼ヶ島に到着。
カイドウとタイマンで戦いたがっているルフィにその場を任せ、自身はモモの助と共にその場を離れるが、カイドウも連戦のダメージによって、空飛ぶ鬼ヶ島を運ぶ“焔雲”の力が弱まり、鬼ヶ島が落ちようとしかけていることにヤマトは気づく。
ルフィがカイドウを倒しても鬼ヶ島は落下し内部にある信じられない量の兵器と火薬が誘爆する・カイドウを倒せず鬼ヶ島が花の都についても多くの人死になってしまうため、カイドウを倒せるのはルフィのみであると信じるヤマトは全てを背負ってギリギリの状況で戦っているルフィにこの状況はあえて伝えず、モモの助に焔雲を出して鬼ヶ島を押し返すように頼み、自分は“最悪の状況”を避けるために鬼ヶ島内部の火薬と兵器を処理するために奔走。


向かった火薬庫ではカン十郎がオロチの「アンコール」に答えて放った火前坊が今まさに爆弾に点火せんとした直前でそれを阻止し、そのまま交戦に入るが途中でリンリンが天井をぶち抜きライブステージから落ちてきた事で一次中断。
その勢いでリンリンが爆弾の一つを炸裂させた事でその風圧と衝撃波に煽られた火前坊は縮んでしまい、これ幸いとばかりにヤマトは残りの爆弾全てを凍らせ使用不能にしたことでひとまずの危機は回避された。


その後はモモの助の元に戻り、ルフィとカイドウの戦いを暫く観戦。
一度は倒れるも能力の覚醒により復活したルフィとの激戦でカイドウが消耗し、焔雲が維持出来なくなってきたのを見るとモモの助に代わりの焔雲を作らせるように急かし、それのお陰で鬼ヶ島は無事安全圏に着陸。
カイドウとの決着を果たし、精根尽き果て地面に真っ逆さまに落ちていこうとしたルフィをキャッチし、その勝利を満面の笑みで称える。


ここにワノ国天上決戦は終局を迎えたのだった。


ワノ国天上決戦後

その後ルフィの介抱に付き合う為、麦わらの一味メンバーらと対面。
ここで自分も船に乗りたいと申し出るがジンベエから「船長であるルフィの口から了承を聞くまでは承諾できない」と諭され、彼女ももっともだと受け入れ一味加入の件は一旦保留に。


その後は花の都に逗留しモモの助の演説を聞いて笑顔を見せたり、ルフィの早期回復への願掛けとして一週間もの間風呂と食事を断ち、この間にメンバーらとも大分打ち解けたようである。
そしてルフィが回復をした時には大喜びして共に湯浴みに向かうが、案の定というか普通に男湯の方へ入ってくるというサービスシーン事をやらかし、約一名をあわや鼻血で失血死させかけてしまった。
一方で対照的に女湯の方にはが入っていた。


激戦を制して麦わらの一味・ハートの海賊団キッド海賊団および国を挙げての大宴が盛大に行われている最中、海軍本部大将"緑牛"がルフィの首を目的として来襲。
覇気を込めた一撃を見舞い、赤鞘九人男と共に立ちはだかるが、モモの助から「ワノ国に残る自分たちだけで守らなければならない」と制止される。


しかし、大将である緑牛は伊達ではなく、赤鞘九人男共々あっさり捕らえられてしまう。
モモの助の反撃に対してついに緑牛が本気を出そうとしてピンチに陥りかけるが、国外から強力な覇王色の覇気を感知した緑牛が撤退した。


僕は!!光月おでんの様に生きる!!



麦わらの一味がワノ国を出る日には、自分が世間知らずだったことからおでんと同じく諸国漫遊の旅をしてから海に出るとモモの助と錦えもんに宣言し、ルフィたちの旅立ちを見届けた。



【余談】

  • 由来

和名ということもあって最初は日本武尊ヤマトタケルノミコトと思われたが、どうやら大和撫子ヤマトナデシコも含まれているかとも思われる。
ちなみに、ヤマトタケルには「女装をして宴席で敵を討った」というエピソードがある。この逸話を逆転させて「男装した女性戦士」であるヤマトが生まれたのだろう。


ビブルカード「圧倒的戦力! 百獣海賊団!!」によれば、名前の初期案のひとつは「ニニギ」だった。
「二本角が生えた美女」というコンセプトからデザインされた。


偶然か否かは不明だが、彼女の身長263cmは戦艦の方の大和のおよそ100分の1である。
確かに巨女なヤマトだが、彼女以上の巨女は本作品ではそこまで珍しくなく、カイドウの娘としてはむしろ小さいとすら言える*5ので、もしかして…?
この縁もあってなのか、ヤマトを演じる早見沙織女史は呉市の大和ミュージアムにおいて企画展のナレーションを担当することになった。


  • 「息子」扱い

女性なのに父や周りは「バカ息子」「坊ちゃん」と男扱いしていることから、カイドウ達も彼女の言い分もある程度許容している模様。
ちなみに20年前には既に物心ついていたことは確実なので、単純計算でみても20代後半であることは間違いないがコミック99巻のSBSにて年齢は28歳と正式に判明した。


  • 「おでん」を名乗る

彼女のことを客観的に見ればアラサー寸前の娘が、辛勝したかつての敵を今でも崇めるだけで飽き足らず、コスプレやその人自身になるとか言い出して本格的にトチ狂い始めたように見えるので、カイドウが自殺を趣味としてするようになった理由の一つはこの息子(娘)にあるのでは……という推測が立つ羽目になった。
家族問題は色々と複雑だからね……。


物語の進行に沿って、ヤマトがおでんを名乗る理由や、それをしてきたが故のヤマトの過酷な過去と犠牲が明らかになっていった。
そうしてくると流石にこの説が本気で語られることはなくなってきたが、一方でカイドウに死にたくなるほどの家庭的問題があるというギャップのウケによりか、この話は今なおカルト的な語り草となっている。
後にカイドウが自殺を趣味にするようになった理由が「おでん(の死に様)への憧れ」であったことから、あの親にしてこの子あり、といったところだろう。


ちなみに、海賊ひいては「戦闘職全般」で現実・フィクション問わず男装・男として振る舞うといったことはあるにはある(前者は複雑な事情が絡む時があるが)。
……が、男湯に平気で入るほど彼女はそれらと比べても「突き抜け過ぎた」といったところだろうか。


  • 羞恥心の謎

前述どおり羞恥心の基準がよくわからない代物であり、モモの助を服の中に隠した際は、隠す入れ物(箱や袋)を用意できない緊急事態とはいえ、背中ではなく乳房側にモモの助をためらいなく抱えていたし、ナミが男性のスケベな目線嫌いに勘付いたのか混浴はないよと諭した直後、男性だが心は女とナミも認めてタオル巻いて女湯入りした菊之氶と逆に、ヤマトは女性だが菊とは逆にタオルを巻かずに男湯入りして、モモの助やブルックは仰天し、サンジに至ってはドレーク以上に女の裸に耐性がないためまたもや鼻血で失血死しかねなかったほど。
男だと名乗る一方、おでんやカイドウのような上半身裸はしないが、おでんが部下に面談時や、カイドウもビッグマムと謁見時にはそれぞれ正装していたように、公私はわけているだろうが、やはり公向けに露出していては猥褻物陳列で、プライベートに限り異性に裸を見られてもスキンシップしても自己責任なところな素質がある、といったところだろうか?*6


  • 嫌いなもの

105巻のSBSで「ヤマトの嫌いな食べ物」について尾田先生曰く「唐辛子やワサビなどの刺激物がてんでダメです。食べると『ひゃーーッ!!!』と叫びます」と辛いもの食べたリアクションのイラスト付きで回答。
可愛いので必見。



  • 人気投票

そのビジュアルと強烈なキャラクターの影響からか、ONE PIECE連載開始から1000話を迎えた記念に開催された世界規模の人気投票において20年以上の歴史においてこれまでに登場した主要、脇役など数百以上のキャラクター達を抑えてヤマトは登場から1年足らずで11位というトップ10目前にランクインする驚きの結果を残した。
これはレギュラーである麦わらの一味を除くとロー、ハンコック、キャロット、エース、サボに次いで高く獲得した票数は約26万票と彼女の次にランクインして最初期から登場しているシャンクスとは約9万票の差が付いており、日本のみならず海外人気も高く大洋州では3位、アフリカでは4位と海外のランキングではほとんどのエリアでベスト10以内にランクインしている。


991話では、ルフィとの交戦の際、ルフィが繰り出したゴムゴムの火拳銃レッドホーク」の炎を見てエースを思い出す一幕が入れられた。


990話では感極まってルフィに抱きつきそのままかかえて逃走する、995話では赤鞘九人男の生存をルフィから聞いて嬉しさの余りルフィを持ち上げて抱きつくなど、スキンシップが増えている。



追記・修正はおでんになってからお願いします。


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*1 元々般若の面は鬼女を表すもののため、ヤマトが女であることは登場時点で既に示唆されていた。
*2 過去編をよく見ると、ヤマトらしき服装の人物が見切れながらも実は登場している。
*3 1024話が掲載された直前に発売されたデータカード『ビブルカード』の「ヤマト」では覇王色の記載がなかったため、ビブルカードの覇気に関する記述の信憑性がまた低下してしまったこともあった。
*4 アニメでは余波を浴びたビッグ・マムが吹っ飛ぶほどの威力。
*5 父カイドウの身長は710㎝で、ヤマトの3倍近くである
*6 SBSによれば菊之氶は赤鞘たちとはお風呂に入っていたが、ほかの男性とは恥ずかしいためNGらしい。ヤマトが逆だったかは不明だが、百獣海賊団の代表格の女性のうるティやブラックマリアも能力者だし、仲良しではなかったため、ほかの女性とは恥ずかしいがうるティやブラックマリアとは入っていたとも考えづらい。

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