登録日:2020/02/11 Tue 10:29:52
更新日:2024/05/16 Thu 12:38:29NEW!
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シューティング 東方project 旧作 東方夢時空
東方夢時空 ~ Phantasmagoria of Dim.Dreamとは
東方Project第3弾の対戦型シューティングゲームである。
1997年発売のいわゆる旧作と呼ばれるシリーズである。
作者曰く「左右で怒首○蜂をやってるティンクル○ターです」との事で、後の東方花映塚のプロトタイプとも言える。
■あらすじ
巻き込まれ型主人公博麗靈夢(本人もちょっと変(公式))が神社の掃除をしていたら、何やら変な遺跡を発見。
更にその遺跡の周りには多数の少女たちが集まっており、中には知り合いの魅魔の姿も。
曰く「古くからの言い伝えによると、この遺跡には来た者をしあわせにする何かが、眠ってるみたいよ。」
という内容が昨日配られたチラシに書かれていたらしい。
靈夢は興味がないようにふるまいつつも「こんな遺跡を神社内に建てられては迷惑」と言い訳をしつつ、ノリノリで遺跡の中に向かう。
だが、チラシをよく見るとこう書かれていた。
夢幻遺跡内 定員 1名まで
それ以上は、認められません
規定人数以上、入場された場合
この時空での遺跡の存在は保証出来ません。
つまり「幸せにする何か」を得られるのはおそらく一人だけ。
そうなればやることは一つ…。
一同「勝負よ!!!」
というわけで全員とタイマンで戦い、最後に立っていた者が勝者という戦いが始まるのであった。
なお、今回の登場人物はみな「魔法」が使えるらしく、勝負となれば魔法合戦となる。
巫女さんの使ってる神仙術も、悪霊の使う怪しい術も、全て同じ「力」…魔法として扱われている。
これは実は伏線となっており…。
■登場人物
SPEED=移動速度
POWER=自分フィールドでの攻撃力
ゲージ貯め速度=相手フィールドへの攻撃をするためのゲージ貯めの速さ
おなじみ巫女さん。
旧作なので霊夢ではなく靈夢で、玄爺に乗っている。(付属テキストでは『なぜか』と言われている)
現在でこそ幻想郷最強クラスの巫女として扱われているが、この時の彼女はまだ空を飛べない未熟な巫女である。
ただ未熟で責任感も無いためか、この時はまだこういった異変を楽しむ楽天家である。
SPEED ★★★
POWER ★
ゲージ溜め速度 ★★★★★
おなじみ魔法使い。
…と言いたいが旧作なので名前以外別人と言っても過言ではない。いわゆる「うふふ魔理沙」。
この作品から金髪になり、以降はこの髪色がデフォルトとなる。
現在とのギャップが激しく、魅魔様に勝った時はいつもより多く笑うなどの言動で異常者みたいに扱われているが、実は性格は結構普通である。
SPEED ★★★
POWER ★★★★
ゲージ溜め速度 ★★★
旧作のレギュラーと言っても過言ではない悪霊。
悪霊という割に気さくで、状況の理解できていない靈夢に親切に遺跡の事を教えた。
明確に強者として扱われており、勝利すると喜ばれたり、美しいと惚れられたりする。
ただ本人は「人間より人間的」らしい。
こちらは霊夢と逆でスピード、パワー共にかなり高い。半面ゲージ溜め速度は低い。
SPEED ★★★★
POWER ★★★★
ゲージ溜め速度 ★★
年を取らない魔女。調査兵団でも英語の先生でもない
ただし物覚えが悪く、ぽろぽろと忘れていくらしく、その為か外観も年若い。
一見してわからないが実は名前、設定、外見ともに完全にアウト案件。主に著作権的な意味で。
SPEED ★★
POWER ★★★
ゲージ溜め速度 ★
一見能力は低そうだが相手フィールドへの干渉力が強い。
ポルターガイスト。多分今回の参加者で一番の常識人。
とある洋館に住み着いているがそこの住人が馴れてきちゃって全然相手にされないのが悩みらしい。
テーマ曲「夢消失 ~ Lost Dream」はこの作品屈指の人気曲。
だがそれもそのはず、実は最初はラスボス曲だったのだが色々あって没になったのだ。
しかし勿体ないということで彼女が作り出されたという、曲から先に生まれた珍しいキャラとなっている。
SPEED ★★
POWER ★★
ゲージ溜め速度 ★★★★★
科学者。貴重な眼鏡枠。
大の魔法嫌いであり、本人は魔法の素質はかなりあるのに科学にこだわっている変わり者。
この時期の幻想郷は科学に対して激しい拒否反応があり邪教扱いされている。
…とまぁ、今出すとなると世界観的に厳しいキャラである。エレンよりかはマシだが。
なお本人が本気で魔法を使うとそれはそれはやばいことになるらしい。
SPEED ★★★★
POWER ★★★★★
ゲージ溜め速度 ★
警察。…え?
一見御淑やかなお姫様に見えるが、その理由が「一般市民に紛れ込むため」というめっちゃズレた感覚の持ち主。ほんまかいな
今回の参加者で一番アレな性格をしている。
真性のマニアで人が集めない変なものを蒐集しているらしい。
超至近距離から攻撃をするとダメージがかなり増えるという謎の仕様を持っている。
SPEED ★★★★
POWER ★
ゲージ溜め速度 ★★★★
■ゲームシステム
東方花映塚のプロトタイプだけあり類似点が多い。
- 基本ルール
最初に使用キャラを決める。
ライフ性のシューティングであり、被弾するとライフが減り、0になると敗北。
勝負が決まるとキャラが対戦相手に対して一言いうが、全組み合わせに用意されている。
「魅魔様に勝っちゃった…うふ、うふふふふふ」
対人対戦も可能。
- 攻撃方法
自分のフィールドには雑魚敵が登場するので、そいつを倒す。
上手く固まっている敵を倒すと連撃が発生し、その数に乗じて敵フィールドに弾幕を張ることができる。
小さな玉から火の玉までじゃんじゃん敵陣に送り込み、それでも相手が耐えた場合には…。
- BOSSアタック
連撃回数が一定数を越えると、相手フィールドにボスを送る事が出来る。
更に自分の得点が多いと、相手フィールドに消せない弾を発生発生させる。
一見して大ピンチだが、このBOSSを撃破できると「BOSSリバーサル」が発生し、敵フィールドにボスを出現させることができる。
ストーリーモード後半では開幕からBOSSアタックを仕掛けてくる敵もいる。
■エンディング
使用キャラが他のキャラをぶっ倒していき、遺跡の奥にたどり着いた。
そこで各キャラは願いを叶えてもらい幸せに暮らしました。
めでたしめでたし。
追記修正はアニヲタの家にBOSSを送り込める人がお願いします。
[#include(name=テンプレ2)]
[#include(name=テンプレ3)]
と思うじゃん?
残念ながらここからが本番である。
■遺跡の真相
遺跡の奥は暗く、何も見えなかったが、誰かがスイッチを入れた途端に明るくなる。*1
そしてその中から、物騒なものを持った少女北白河ちゆりが登場。
彼女はそれでこちらを脅し、魔法少女を連行しようとする…。
実はこの遺跡の本当の正体は、外の世界からやってきた教授岡崎夢美が幻想郷の魔法使いをおびき寄せるための、回りくどい罠だったのだ!
彼女は外の世界の学会で、科学力に当てはまらない力『魔力』が存在するという‘非統一魔法世界論’を学会で発表したのだが、失笑を買うだけの結果に終わった。
というわけで学会に魔法の実在を認めさせ見返す為に復讐心を燃やしてやってきたのだ。
ちなみに彼女の住む世界は幻想郷より500年は進んだ科学力を持っているとの事なので、厳密には現在でいう「外の世界」とはまた違う場所なのかもしれない。
とはいえ夢美としてはもう少し穏便に連れて行きたかったのだが、気の強い少女たちが従う訳はなく……。
■セミファイナルとラスボス
北白河ちゆり
セーラー服に銃という出で立ちの少女。幼く見えるが15歳。
〇〇だぜ!という、後の誰かさんのような口調で喋る乱暴な娘だが、これでも助教授を務めている。
専門は「比較物理学」こう見えて頭がキレる。
ラスボスの前座だけあり性能は高く、プレイヤーキャラとして使っても明らかに強い。
SPEED ★★★★★
POWER ★★
ゲージ溜め速度 ★★★★
岡崎夢美
今回の騒動の元凶。18歳。
地味に東方では珍しい、単なる人間のラスボス。
だがその実力は非常に高く、彼女の十字架弾幕、通称「苺クロス」でこちらを苦しめる。
勿論対人戦でも強い。
ちなみに平時用と戦闘用衣装がある。マント羽織っただけ…。
朝倉さん以上に現在の幻想郷に持ち込むには危険な存在である。
SPEED ★★★★★
POWER ★★★★★
ゲージ溜め速度 ★★★
■本当のエンディング
北白河ちゆりと岡崎夢美の暴力的な弾幕に屈せず、なんとか彼女を撃退した少女達。
するとなんと彼女は「単なるうたい文句だった幸せにする何か」として律儀にも願い事を一個だけ叶えてくれることとなる。
が、そのエンディングは非常にカオス。
博麗神社に魔法屋が出来たり怨霊が住み着いたりするのは序の口で、ま〇ちが出てきたり*2、靈夢が豚箱にぶち込まれたり、小学校の理科の教科書を貰ったりと様々。
余りに吹っ飛びすぎていた為か、この後の作品にはほぼ反映されていない。
どのエンディングも正史に組み込むには大小さまざまな問題がある為、深く考えないほうが吉なのだろう。
■余談
CPUを対戦相手にする事もできるぼっちでも大丈夫なゲームなのだが、そのCPU挙動が非常に独特である。
具体的にはレーザー系をよける時ぶるぶる震えたり、ほぼ直角移動しかしなかったり…。
またこのゲームではチャージを開始した時に0.1秒の無敵時間が生まれるのだが、CPUは当たり前のようにそれを使用する。
ただしキャラのチャージ無敵は人間がプレイしても生まれるためインチキではない…らしい。
上記のエンディング以外にも、理香子や教授の存在や、彼女の語る元居た世界の描写。
細かいところでは電気を知っている警察の小兎姫等、現在の幻想郷に持ち込むには矛盾点が多数生まれ非常にややこしい事となる。
現在と違い旧作はノリと勢いで作られていたところもあるので致し方ないだろう。
だが、博麗神社に魑魅魍魎の類が住み着く、科学に対し拒否反応がある、そして何より「困ったときは魔法(弾幕)のぶつけ合いで解決する」という現在まで続く路線はこの辺りで確立したといえるだろう。けどエレンはやっぱアウトだよ…。
それと霊夢エンディングでももうひとりアウト要員がいたりするが目線と伏せ字で隠されてるから多分セーフだろう。
ちなみにメディアワークスから発売されているムック本「東方外來韋編」では「明らかに他の権利者がいる」ということでエレン、ミミちゃんの画像がオミットされた。
ま○ちは影も形もないと思ったら少し触れられていた。
追記修正は学会で魔法が否定された方がお願い致します。
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▷ コメント欄
- 格闘ゲームに近いキャラメンツというか、誰もが主人公って対等感が強くて結構お気に入りの作品 -- 名無しさん (2020-02-11 14:29:56)
- 博麗神社の守護霊って魅魔様のことじゃないの? -- 名無しさん (2020-02-11 16:01:08)
#comment
*2 さすがに目線は隠されていたが、前方には見覚えのある丸い手が…
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