登録日:2019/12/05 (木) 21:28:38
更新日:2024/05/16 Thu 10:09:25NEW!
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『Superman: The Unity Saga: The House of El』は2019年にDCコミックスから出版されたアメコミ作品。
『Superman Vol.5』#7~#15
発売 2019年1月から
脚本 ブライアン・マイケル・ベンディス
作画 アイヴァン・リース、ブランドン・ピーターソン(#7~#10、#13、#15)、ジェイソン・ファボック(#7)、エヴァン・シャーナー(#15)
日本では未邦訳。
ブライアン・マイケル・ベンディスによるスーパーマン・サーガ『Superman Vol.5』編の第2巻。
スーパーボーイ(ジョン・ケント)の帰還と彼の経験した冒険そして様々な団結の姿を描いた作品。
それまで少年の姿で描かれ人気を博していたスーパーボーイが青年の姿で再登場し賛否を招いた作品でもある。
#7~#10はスーパーボーイとジョー=エルの冒険を描き、孫と祖父の複雑な関係が宇宙や平行世界を舞台に展開される。
#11~#13はエル家とその宿敵さらには3つの種族が入り混じった戦いを舞台に団結したエル家の絆が描かれる。
#14~#15は『リージョン・オブ・スーパーヒーローズ』がゲスト出演し、チームの誕生に関わる団結が描かれ、
ベンディスが担当する新たな『リージョン』のタイトルの前フリを担っている。その一方でジョー=エルの物語は終りを迎える。
また『Supergirl Vol.7』#31~#33ではスーパーガール目線の物語が描かれておりこちらを読むとより楽しめる。
『Superman Vol.5』#7~#10
『Superman Vol.5』#11~#13
『Superman Vol.5』#14~#15
『Superman Vol.5』#7~#10
【物語】
久しぶりに息子スーパーボーイと再会したスーパーマンだったが、彼は宇宙へ旅立って3週間程で青年の姿になっていた。
ロイスと共に『孤独の要塞』に向かったスーパーマンは、スーパーボーイを調査しながら彼の過酷な経験に耳を傾ける。
【登場人物】
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)、ロイス・レーン
メトロポリスを守る鋼鉄の男と彼の妻。急成長して帰ってきたスーパーボーイの姿に戸惑いながら、彼の話を聞いていく。
息子の成長を見届けられなかったことを悔やみながらも、調査や彼との会話の中で現実を受け入れていった。
ロイスも当初旅に付き添っていたが、旅立ってすぐにスーパーボーイの戦いを見て自分は不必要と感じ地球に戻っていた。
- スーパーボーイ(ジョン・ケント)
スーパーマンとロイスの息子。祖父ジョー=エルと共に宇宙の旅に出ていたが、青年の姿でスーパーマンの前に現れた。
当初は偽物やクローン、『クリプトナイト』の影響を疑われたが、『孤独の要塞』での調査で本物と認められた。
宇宙の旅では新たなコスチュームをまとい様々な地域で人助けをしたが、戦いと混沌に満ちた宇宙に気が滅入っていった。
さらに祖父にスーパーマンの息子としての重圧を打ち明けた際に祖父の狂気を再認識し、家に帰りたいと思い始めていた。
そんな中『ソースウォール』の崩壊が元凶のワームホールに飲み込まれ『Earth-3』に飛ばされてしまい、
そこで父の鏡像ウルトラマンや母の鏡像スーパーウーマンに狙われ、7~8年の月日を彼らと共に過ごす羽目になった。
- ミスター・オズ/ジョー=エル
何者かの干渉でクリプトン崩壊から生き延びたスーパーマンの父親。スーパーボーイの成長のために彼を宇宙への旅に連れ出した。
旅の間はエル家の人間として宇宙に平穏をもたらそうと戦いに介入しながら、自分が全てを捧げてきた科学や宇宙への悩みを解消しようとしていた。
しかし息子も育てたことが無かったため、孫のスーパーボーイと上手くいく筈もなく彼から徐々に拒絶されていった。
その事に気づき話しかけようとした瞬間、ワームホールでスーパーボーイと離れ離れになってしまう。
≪ヴィラン≫
- ウルトラマン(クラーク・ケント/カル=イル)、スーパーウーマン(ロイス・レーン)
善と悪が入れ替わった世界『Earth-3』のスーパーマンとワンダーウーマンでありロイス・レーン。
突如現れたスーパーボーイを巡って他の『クライム・シンジゲート』メンバーと争い、ウルトラマンが確保した。
その理由は自分やスーパーマンが地球にたどり着き世界を変えたように、スーパーボーイの出現も何かの予兆と思い込んでいるため。
スーパーボーイを火口に閉じ込め変化の時を待ちながら、彼に自分の過去を嘘を交えながら話し続けていた。
その後逃げ出したスーパーボーイが『クライム・シンジゲート』の基地に現れると、今度はスーパーウーマンが襲いかかった。
- モンガル
惑星サイズの移動要塞『ウォーワールド』で侵略行為を繰り返していた異星人。
北極の『孤独の要塞』跡地に現れたところをスーパーマンのストレス解消の相手として倒された。
≪その他≫
- ロボ
故郷である惑星ツァルニアを壊滅させたという異星人の賞金稼ぎ。
スーパーボーイたちが最初に訪れた宇宙の貿易港で彼と出会い因縁をつけた。
- キロウォグ、アリシア
宇宙の治安維持組織『グリーンランタン・コァ』の一員。セクター2817の戦闘に介入したスーパーボーイと出会った。
地球に帰りたがっているスーパーボーイを連れて行こうとしたが、ジョー=エルの存在に気づき早々に立ち去った。
『Superman Vol.5』#11~#13
【物語】
スーパーボーイからジョー=エルとの別れ際に宿敵ロゴル・ザーの襲撃があったことを知ったスーパーマンは、
息子と共にジョー=エルの元に向かうが、そこは3つの種族が入り交じる戦場になっていた。
何とかその場をおさめようとするスーパーマンにロゴル・ザーとゾッドが襲撃を仕掛ける中、
スーパーガールの登場で4人のエル家が集結し協力して事態の収拾に当たる。
【登場人物】
≪エル家≫
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)
メトロポリスを守る鋼鉄の男。父ジョー=エルの危機を知り彼の元に向かうが、予想外の戦いに巻き込まれる。
父がその中心であることに困惑しながら、少しでも息子の成長になるようにと戦闘をおさめる手段を体を張って披露した。
しかしロゴル・ザーとゾッドの出現で再び戦闘が始まり、宇宙の分断と混沌を目の当たりにするが、
スーパーガールの登場で気持ちを切り替え、団結したエル家の力で戦場から脱出した。
その後ジョー=エルの宇宙船でスーパーガールと父からクリプトン崩壊の真実を知りショックを受けるも、
成長した息子を信じて戦いに送り出し、自身はさらなる真実を知るためにジョー=エルと共にクリプトンの跡地にたどり着いた。
- スーパーボーイ(ジョン・ケント)
スーパーマンとロイスの息子。自分に何があったかを話し終えると、スーパーマンと共に祖父の元へと向かい戦闘に巻き込まれる。
戦場では父の活躍を見守る、クリプトとの再会を楽しむ、ゾッドを殴り飛ばすなどして何とか乗り切って見せた。
ジョー=エルの宇宙船で脱出するとスーパーガールと祖父からクリプトン崩壊の真実を知らされ、
崩壊の原因であるGandeloの元に向かうスーパーガールに協力するためにスーツのワープ機能で彼女と共に旅立った。
- スーパーガール(カーラ・ダンバース/カーラ・ゾー=エル)
スーパーマンの従姉妹。忠犬クリプトと共にクリプトン崩壊の真実を求め宇宙を旅し、『The Circle』とその一員Lord Gandeloの関与を知った*1。
そんな中で持ち歩いていたロゴル・ザーの斧が彼の出現を察知し、クリプトと共にスーパーマンたちの戦場にワープしてきた。
突然の戦場や成長したスーパーボーイに混乱しながらもスーパーマンたちと協力してその場を何とか切り抜けた。
ジョー=エルの宇宙船で脱出すると自分が見つけ出したクリプトン崩壊の真実を伝え、Gandeloと決着を付けるためにスーパーボーイと共に旅立った。
- ミスター・オズ/ジョー=エル
何者かの干渉でクリプトン崩壊から生き延びたスーパーマンの父親。ロゴル・ザーだけでなく3つの種族から命を狙われる。
ピンチをスーパーマンに救われ戦場を脱出すると、スーパーマンから質問攻めにあうが中々答えようとせずにいた。
しかしスーパーガールがクリプトン崩壊の真実を知ったことでようやく重い口を開き、
彼女が知った真実が正しいことそして宇宙が結束と平和を望んでいないために自分の命を狙っていると語った。
スーパーガールたちをGandeloの元に送り出すと、スーパーマンと共にクリプトンの跡地に向かい『The Circle』との関係を明かす。
≪ヴィラン≫
- ロゴル・ザー
クリプトン抹殺を目論む歴戦の戦士。その正体は宇宙の平和を秘密裏に維持しようとした『The Circle』の傭兵。
『The Circle』は戦乱に満ちた宇宙を救おうと願う5つの惑星の有力者によって組織され、密かに平和を守る活動をしていた。
しかし時が経つにつれて腐敗し強い権力を持ち、メンバーの1人Lord Gandeloの進言で積極的な武力介入や脅迫を行うようになり、
その戦力としてある種族の生き残りロゴル・ザーを無慈悲で強力な戦士に作り変え、彼を権力の象徴として利用していた。
そしてクリプトンを危険視するロゴル・ザーと彼に同調したLord Gandeloの手で、自然崩壊を前にクリプトンは破壊された。
ロゴル・ザーはクリプトンの破壊と共に行方不明になっていたが、スーパーマンの存在を知り再び活動を開始し、
2度に渡るスーパーマンとの戦いの末に自分を恨むゾッドと共に『ファントム・ゾーン』に追放されていた。
ゾッドを返り討ちにすると、彼から『ファントム・ゾーン』の脱出法を知りジョー=エルに攻撃を仕掛けた。
スーパーマンの出現で一時撤退するも、すぐに反撃を開始しスーパーマンや自分の斧を持つスーパーガールと戦いを繰り広げる。
最後はエル家全員の『ヒートビジョン』を受け吹き飛ばされた。
- ドル=ゾッド
かつて反逆を企てたクリプトンの元将軍。クリプトンを崩壊させたロゴル・ザーに挑み、『ファントム・ゾーン』に残った。
力の源である太陽が無くさらに『ゾーン』の影響で敗北し、彼から全ての元凶がジョー=エルにあると教えられ同盟を結んだ。
ロゴル・ザーと共にスーパーマンたちの前に現れたが、仕掛けてきたスーパーボーイに反撃しないなど不自然な動きを見せた。
実はロゴル・ザーの危険性を理解しており、戦いの中でスーパーマンと接触し協力を取り付けた。
≪その他≫
- クンズ、サナガー人、Trilium Collective
ジョー=エルに攻撃を仕掛けた3つの種族。クンズとサナガー人はスーパーボーイとの旅路の中で因縁があり、
Trilium Collectiveの君主Lord Gandeloはロゴル・ザーによるクリプトン崩壊を引き起こした。
それらの因縁が原因でジョー=エルを戦争に紛れ暗殺しようとしたが、スーパーマンの介入で矛を収めた。
ロゴル・ザーが現れるとそれに乗じて再び戦闘を開始しようとしたが、スーパーガールの出現で撤退を開始した。
『Superman Vol.5』#14~#15
【物語】
ロゴル・ザーとLord Gandeloを打倒したクリプトンの生き残りたちだったが、宇宙の混沌はさらに加速していた。
その事実を目の当たりにしたスーパーボーイはある解決策を提案し、惑星サナガーに様々な惑星の代表者たちを集めた。
【登場人物】
- スーパーマン(クラーク・ケント/カル=エル)、スーパーボーイ(ジョン・ケント)、スーパーガール(カーラ・ダンバース/カーラ・ゾー=エル)
クリプトン最後の遺児とその家族。クリプトンの跡地でロゴル・ザーと戦い、相討ちになりかけるもサナガー人に保護された。
そして彼らからLord Gandeloの死で宇宙の戦乱が勢いを増していることを知り、その対策を提案すべく惑星の代表者たちを集めた。
その対策とは秘密裏に行動し疑念と混乱を広げた『The Circle』の反省を踏まえ、地球の国連のような機関を設けることだった。
惑星の代表者たちにその対策を語っていると、突如空が輝き『リージョン・オブ・スーパーヒーローズ』が現れた。
- ドル=ゾッド、アーサ、ロー=ゾッド
クリプトンの反逆者とその家族。ドル=ゾッドはロゴル・ザーと共にクリプトンの跡地にたどり着いた。
そしてジョー=エルの意図を読み取り船を内部から破壊し、宙域に残る放射線でロゴル・ザーとその仲間を苦しめた。
スーパーマンたちと共にサナガー人に保護されると家族と再会、エル家の提案に賛同し協力する。
- ミスター・オズ/ジョー=エル
何者かの干渉でクリプトン崩壊から生き延びたスーパーマンの父親。クリプトンの跡地にロゴル・ザーをおびき寄せ、
その地に漂う放射線を利用しロゴル・ザーとその仲間の抹殺を企てたが、サナガー人の介入で失敗に終わった。
そして様々な惑星の法律を無視した武力介入や次元移動、タイムトラベルの責任を問われ……。
- リージョン・オブ・スーパーヒーローズ
31世紀のヒーローチーム。様々な惑星の出身者が所属し、一員の証として『フライトリング』を身に着けている。
チーム誕生に関わる記念日『Unity day』を祝うためそしてチームにスーパーボーイを誘うために現れた。
- ロゴル・ザー
クリプトン抹殺を目論む歴戦の戦士。ジョー=エルの罠にハマり部下共々動きを封じられ、
それでも抵抗しクリプトン人の抹殺を諦めなかったが、最後はサナガー人に確保された。
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