大地のエル(超越生命体)

ページ名:大地のエル_超越生命体_

登録日:2016/10/07 Fri 00:27:40
更新日:2024/01/29 Mon 10:59:52NEW!
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「大切な人々を守るために、いま、アギトたちが立ち上がる!!」



2001年刊行の『月刊コロコロコミック1月号増刊 てれコロコミック冬休み増刊号』に掲載された、
坂井孝行による読み切り漫画『仮面ライダーアギト 3大ライダーVS超ロード』に登場した怪人。
映像作品には登場しない、同漫画オリジナルのアンノウンである。


本項では大地のエル共々漫画に登場した、ライノロードも併せて解説する。



【個体解説】


種族:超越生命体(高位の使徒)
呼称:大地のエル
身長:不明
体重:不明
専用武器:巨大な槌(名称不明)
能力:大地の力を行使する。


マンモスに似た高位の超越生命体で、作中で自分自身らのことを明確に「スーパーロード“エルロード”のひとり、大地のエル」と自称している。
大地の力を借りて行使する能力を有し、自身の身の丈の2倍以上はあるであろう巨大な鎚を土塊から創造し、軽々と扱う。
名前が似ている地のエルとの関係は不明。
デザインモチーフはインド神話のガネーシャ、並びに『仮面ライダーV3』に登場した二代目デストロン大幹部・キバ男爵の怪人態である吸血マンモスと推測される(事実、マンモスの足状となっている吸血マンモスの左手は、大地のエルの武器と同様に鎚の役割を果たしている)。


作中では2体のライノロードを僕として使役し、彼らの能力で作ったバリヤーに風谷真魚を閉じ込め、圧殺しようと目論む。
もっともこの際、真魚にアギトにテレパシーを送るよう呼びかけており、その主目的は超能力者に対する不可能殺人よりも
彼女を囮にして、自身らにとって最大の障害たる仮面ライダーアギト/津上翔一を誘き寄せ、始末する事だったと思われる。
駆け付けてきたアギトに対しライノロードを差し向け、真魚の救出に手一杯なアギトを一方的に痛めつけたが
加勢に現れたギルス&G3-Xによって形成を逆転され、3大ライダーを前にその力を振るう事となった。


基本的な行動理念は他のエルロード同様、闇の力の意思に沿ったものと思われるが、
児童誌の読切漫画という媒体の都合上、映像作品のアンノウンと比較するとかなり饒舌かつ感情豊かな印象を受ける(後述)。


ちなみに「超ロード」と名乗っていることから、後述するように単行本収録されてないこともあって
通常のエルロードよりの高位の「超エルロード」と誤解される事もあるが、
実際の漫画作中では「超ロード=エルロード」という旨の台詞であるため、映像作品でいえば他のエルロードと同格の怪人と思われる。



【ライノロード】


種族:超越生命体(使徒)
呼称:ライノロード
身長:不明
体重:不明
専用武器:素手
能力:不可視のバリヤーを発生させる
殺害方法:対象をバリヤーの檻の中に閉じ込め、徐々に範囲を狭めて圧殺


サイに似た超越生命体。作中では白色と黒色*1の2体が、大地のエルの配下として登場。
作中では大地のエルから「ライノロード」とのみ呼ばれ、各個体名は不明。
大地のエルの従僕という立ち位置からか、神官を思わせるデザインをしている。


額の角から不可視のバリヤーを発生させる能力を持ち、
不可能殺人の際にはこれで対象を檻のように囲み、徐々に範囲を狭めて押しつぶすという手段を取る。
またこの強固なバリヤーは当然のことながら戦闘にも転用可能であり、
対アギト戦では2体分のバリヤーで大地のエルを守護し、3大ライダーの猛攻すらもこれで凌ぐという強固ぶりを見せたが……



【劇中の経緯】


ある日、公園を歩いている途中に壁にぶつかり転倒してしまう真魚。
誰が道のど真ん中に壁を作ったのだと苛立つも、目の前には壁などなく、自身が不可視の壁に囲まれていることを知る。
声すら遮断してしまうバリヤーに包まれて焦る彼女の前に姿を現したのは、超越生命体・大地のエル。
テレパシーで津上翔一/仮面ライダーアギトを呼びよせるよう煽ってくる大地のエルを前に、自身が囮として捕まった事を悟った真魚は
ウチの同居人は…ものすごいやつなんだからっ!!」と気丈に振る舞い、翔一に助けを求めた。


同時刻、真魚の言う「ものすごいやつ」……津上翔一は、美杉教授と共にクリスマス会の出し物であるドジョウすくいの練習をしていた。
真魚のSOSを受けてすぐさまバイクを走らせながらも、テレパシーの微弱さ故に場所を中々特定できず街中を駆け回る翔一、
偶然その姿を見た氷川誠葦原涼も、真魚に危機が迫っていることを知る。


徐々に狭まりつつあるバリヤーに真魚が追い詰められる中、翔一が到着……すぐさま、仮面ライダーアギト バーニングフォームへと変身。
「アギト!! バーニングフォーム!!」


大地のエルに殴りかかるも、その行く手を阻んだのは、敵の僕である2対のライノロードが発生させた不可視のバリヤー。
自らの眷属が誇る強固な防壁は、半端な力では破ることなど叶わぬと大地のエルは豪語する。
余裕たっぷりの敵を前に、アギトは怯むこと無く「こいつのパワーはハンパじゃないぜ!」とシャイニングカリバーを召喚。
真魚を拘束しているバリヤーに亀裂を入れ、彼女に早く脱出するよう促す。


しかし、それでも流石にライノロードのバリヤーは半端なものではなく、バーニングフォームのパワーをもってしても
バリヤーに亀裂を入れ続けることで精一杯であり、その隙に乗じてライノロードが卑劣にも背後から襲撃。
真魚は自分に構わず戦うようアギトに懇願するが、そんなこと出来るはずもなく、危うく共倒れか……
絶体絶命のピンチに陥ったアギトを救ったのは、ライノロードに襲い掛かったGX-05 ケルベロスの銃弾と、絡みつくギルススティンガー。
……そう、氷川誠こと仮面ライダーG3-X、葦原涼こと仮面ライダーエクシードギルスが、アギトの援軍として現れたのだ。
「エクシードギルス!!」
「G3-X!!」


雄々しく名乗りを上げて姿を見せた2人の仮面ライダーの参戦によって戦況は3対3に縺れ込み、
エクシードギルスとG3-Xはそれぞれライノロードを、アギトは大地のエルに攻撃を仕掛ける。
アギトは一気に決着を付けるべく、シャイニングフォームへと変身。シャイニングカリバーで敵に斬りかかるも
大地のエルは周囲の土塊から巨大な棍棒を創造すると、いとも容易くアギトの攻撃を防ぐ。
「超ロードか、おもしろい!」
「やりましょう!」
「エクシードギルス!G3-X!」
「GX-05 ケルベロス!!」
「ギルススティンガー!!」


強敵・超ロードの出現を前に戦意湧きたつ仮面ライダー達は、各々の得物を振るうもライノロードの強固なバリヤーに阻まれ、
更にそれを縫って放たれる大地のエルの攻撃に翻弄されてしまう。
このままではジリ貧……何としてでも敵に打ち勝つべく、アギトは一か八か、自身に宿る「光」を開放した。
アギトの紋章が描かれると同時に、アギト シャイニングフォームの身体が光輝く。


「エクシードギルス!G3-X!力を貸してくれ!」
「おう!」
「3人の力を合わせれば――、」


「力を合わせれば不可能などない!」


ライダーキックを放ったアギト、エクシードギルスとG3-Xもそれに続く。
アギトから解放された眩いばかりの光を浴びたことで、エクシードギルスとG3-Xの身体にも力が漲ってゆき、
強化されたライダーキックの一撃は、バリヤーすらも粉砕しライノロード2体を吹き飛ばした。


そして、残るは大地のエルただ一人……だが、バリヤーをも突破した3人のライダーキックは、大地のエルの棍に阻まれる。
強者の余裕を見せる大地のエル……が、次の瞬間、得物の棍が音を立てて砕け散り、
ライダー達の猛攻を抑えられなくなってしまった超ロードに、3人の仮面ライダーの必殺の一撃がお見舞いされた。


「トリプル・シャイニング・ライダーキィィィィック!!」


遂に粉砕された大地のエル。3人の仮面ライダーは、熱く握手を結ぶのだった。


戦いは終わり、変身を解いて真魚のもとに駆け付けた翔一……そんな彼に真魚が見舞ったのは強烈なビンタ
涙目になる翔一に、もっと自分自身の命を大事にするよう怒る真魚の姿を、葦原涼と氷川誠も微笑ましく見守るのだった。


「3大ライダーが力を合わせれば、不可能なことなどないのだ!!」



【台詞】


「ク、ク、ク、むだだ。そのバリヤーは、どんな声も通さぬ!」
「さあ、キミのテレパシーでアギトを呼びたまえ」


「わがしもべ・ ・ ・ライノロードのバリヤー。ハンパなことでは破れぬ!」


「ほう…ライノのバリヤーを破るとはやるな…だが!!」
「ヤツは今、動けぬ。やれ!」


「む!?何者だ!?」


「大地の力を借りただけだ」
「わたしはスーパーロードエルロードのひとり、大地のエル!!」
「クククククク!こちらの番だ!」


「クククククク。そんな攻撃ではわしの棍にヒビを入れることさえできぬわ!」
「な、なにッ!?おおお!!」
「ぐ…、ぐわああ!!」



【余談】


大地のエルの登場エピソード『3大ライダーVS超ロード』は、同作者による『G3-Xvs機動装備G2』に引き続き、てれコロ誌で掲載された作品。
元々コラボ企画で製作された本誌は実質今回で終了したため、こちらも2016年時点に至るまで単行本収録の機会は得られていない。


Gシステムのロストナンバー登場と言う本編補完の側面が強かった前作と比べると、
本エピソードは漫画オリジナルのエルロード相手に3大ライダーが協力して立ち向かうという、映像作品以上にヒーロー活劇としての方向性が強められた内容となっている。
その為か仮面ライダー側もアンノウン側も、堂々と名乗りをあげたり必殺技の名前を熱く叫んだりとかく饒舌であり、
本編のイメージで漫画を読むと盛大に面食らうこと間違いない。




追記・修正は、ドジョウすくいをマスターした人がお願いします。


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  • 妙に仲が良く堂々と名乗りを上げるライダー達…ここは…龍騎スーパーバトルビデオの世界か…? -- 名無しさん (2016-10-07 13:22:02)
  • 確かにハイパーバトルっぽい -- 名無しさん (2016-10-07 16:32:46)
  • インドの神ガネーシャモチーフのデザインが面白いが、配下のライノロードもサイの鎧のような皮膚と神官を合わせたデザインが秀逸。そのままTV版に出ても違和感なかった。 -- 名無しさん (2016-10-07 16:39:36)
  • どじょうすくいwww -- 名無しさん (2016-10-07 19:21:10)
  • 面白かったことは確かだけど、氷川さん葦原さん呼ばわりしない翔一くんに違和感ががが -- 名無しさん (2016-10-07 20:06:56)
  • 俺達は! -- 名無しさん (2016-10-07 23:34:45)
  • ↑2 コミカライズには、よくあること。 -- 名無しさん (2016-10-08 16:51:43)
  • 大地のエルはデストロン大幹部であるキバ男爵の怪人態こと吸血マンモス、ライノロードはサイタンクがモチーフか -- 名無しさん (2017-05-18 20:36:43)

#comment

*1 モノクロ頁の出番のみであり、正確なカラーは不明。

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コメント

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