サイコ・マンティス

ページ名:サイコ_マンティス

登録日:2016/02/04 Thu 00:50:00
更新日:2024/01/18 Thu 13:59:37NEW!
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mgs メタルギアソリッド 曽我部和恭 mgs4 ガスマスク 超能力者 飯塚昭三 ときメモ ポリスノーツ 小島秀夫 コントローラー 2p 赤毛 チート ときめきメモリアル ネタキャラ foxhound ヒデオ ブラックアウト! サイコ・マンティス 「ときメモが好きなようだな」 「小島作品が好きなようだな」←「いつも応援してくれてありがとう…」 メモリーカード 「ときメモが好きなようだな」←杉田「俺もだ」



「世界最高の読心リーディング能力と念力サイコキネシス、今からお前に見せてやる」




サイコ・マンティスとは、メタルギアソリッドシリーズの登場人物である。(CV:曽我部和恭/飯塚昭三(MGS4) )



FOXHOUND隊員。年齢は30代で、身長190㎝。 スキンヘッドにガスマスクという異様な風貌の男。


ソ連時代のロシアにて生まれるが、出産時に母親を失う。


強力な念動能力と読心能力、そして対象の視界を操作する能力を持つ。


元はKGBの超能力諜報部員で、ソ連崩壊後はアメリカに渡り、FBIに籍を置いてサイコメトラーとして幾つかの事件を担当していたが、捜査中に連続殺人犯の精神に没入・同化し、その結果、猟奇殺人を犯してしまう。


以降はフリーの諜報専門エージェントに転向、後にFOXHOUNDにスカウトされた。


初めて他人の心にダイブした相手は実の父親だった。


しかしその中には彼の出産が原因で妻を失ったという思いから、彼に対する殺意しかなく、殺意への恐怖から衝動的に父親を殺して村を焼き払う。


前述の通りガスマスクを着用しているが、これは他人の思念が入り込むのを防ぐ為である。




  • ゲームでの活躍


初登場。メリルに暗示をかけて所長室へ誘導し、そこで始めてスネークの前に姿を表す。


所長室での戦闘前に、デモンストレーションと称しリーディング能力とサイコキネシスを披露(リメイク版のTTSでは幻覚も使っている)し、戦闘中にもメリルを操ってスネークを攻撃させ、メリル自身の頭を撃たせようとした。


ちなみにこのリーディング能力とサイコキネシスだが、その実際の内容というのがそれぞれ、


  • 過去を読み取ると称し、メモリーカード内のデータを読み取る

今までのプレイ結果に応じたコメントを言ってくれるだけでなく、
他のゲームのセーブデータも持っていればその分セリフを言ってくれる、該当するゲームが沢山セーブしてあるとかなりセリフが長くなる
「RPGが好きなようだな」「アクションゲームが好きなようだな」「野球が好きなようだな」「アーケードゲームが好きなようだな」等々


プレイしているバージョンによって読み取ってくれるソフトが変わる。
以下に移植ごとの読み取りパターンを示す。



プレイステーションのメモリーカードを読み取るので、対応ソフトは全てPS版のもの。
また以下はそのうち固有の反応を返すもので、ジャンルだけ述べてくれるものも含めれば数は増える。


一番有名なネタ。メモリーカード内にときメモのセーブがあると「ときメモが好きなようだな」と真っ先に読み上げる
家族や友達とプレイしていたら、マンティスのせいで趣味がバレた、というプレイヤーもいたとかいないとか。
「ときメモが好きなようだな…もだ」

POLICENAUTSの記録があれば「ポリスノーツが好きなようだな」と読み上げるだけでなく、同時にSNATCHERの記録もあれば「小島作品が好きなようだな」と読み取る。
その直後に、小島監督本人の肉声で「いつも応援してくれてありがとう…」というお礼メッセージが再生される。


無印版の物に加え、以下のソフトが個別認識に対応している。
インテグラルの仕様上、音声は英語タイトルで読み上げる。


  • 幻想水滸伝(SUIKODEN)
  • アナザーライフ・アザ―ドリームス(Azure Dreams)
  • 悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲(Castlevania)
  • ヴァンダルハーツ~失われた古代文明~(Vandal Hearts)

なお無印版で有名な「ときメモ」はインテグラル版では言ってくれない。


ハードがゲームキューブなのでゲームキューブのメモリーカードを読み取る。
また本作がシリコンナイツ開発なので、同社製のタイトルにも対応している。
個別認識するソフトは次の通り。




逆に他のゲームのデータが1本もない、またはあっても対応していないゲームのデータばかりだった場合、
あるいはそもそも仮想メモリーカードとして他のゲームのセーブを読み込めないゲームアーカイブス版では「お前の頭の中はからっぽ」と言われる。


「今からそのコントローラーを、俺が念力サイコキネシスで動かしてみせる!」



  • 念道力で物を動かすと称し、床に置いたコントローラーを振動させる。

コントローラーが振動に対応している必要がある。
今となっては当たり前の機能だが、MGS1発売当時はDUALSHOCK非対応のコントローラー使用のユーザーが意外と多く、一部の人たちには「?」な演出だった。



とまあ、実にメタフィクショナルなギミックが満載されている。「ブラックアウト!」で焦るのは誰もが通る道。
今のテレビやゲームモニターじゃたぶん通用しない。



ヒデオ




戦闘の際はまず操られているメリルを気絶させる必要がある。彼女のライフを0にすると当然ゲームオーバー。投げを繰り返すのが良いが、スタングレネードを使えば一発で片付く。


サイコ・マンティス本人との戦闘では、ステルスと読心能力を使ってスネークの攻撃を避けながら、ポルターガイストや衝撃波で攻撃してくる。


このままでは攻撃が当たらないので、キャンベルに無線でヒントを貰おう。


キャンベル「わかったぞ。コントローラーポートだ! コントローラーをコントローラーポート2に差すんだ。そうすればやつはお前の動きが読めなくなる!」


なんやねんそれ・・・


一応ところどころに隙があり、コントローラーを差し替えなくても無理やり倒してしまうことも出来なくもない。


ある程度HPを減らすと再びメリルを操って攻撃してくるので、先程同様メリルを気絶させてからマンティスと戦おう。


スネークに敗れると、彼の生き様に相通ずるものを認めたらしく、本人曰く「初めて人のために超能力を使い」隠し通路の扉を開いた後、静かに息を引き取る。



なお、上記の通りサイコ・マンティスの演出や戦闘ギミックの大部分は発売当時の実機プレイ環境が前提であった。
なのでゲームアーカイブス版、特にPSPやPSVitaなどの携帯機でMGS1をプレイしている場合は大体の演出が意味不明、或いは実機以上に煩雑になってしまっている。
サイコマンティス戦でゲームアーカイブスの仮想コントローラーの繋ぎ変え方法を知った人も多いかもしれない。


そして2023年10月24日発売の『METAL GEAR SOLID:MASTER COLLECTION Vol.1』にて再び本作が収録されたが、仮想セーブデータとして『ときメモ』を始めとした対応ソフトのデータを作成する事が出来るようになり、今では容易にマンティスの反応を見られるようになった。


「よかった…考え直してくれたのか」



BB部隊のリーダーで、サイコ・マンティスの精神を埋め込まれたスクリーミング・マンティスが登場するが、本人は既に死亡しているため登場しない。
























「さすがだ、スネーク」





……と見せかけて、スクリーミング・マンティス撃破後、 亡霊として(リアル時間で)10年越しの再登場を果たす。
故・曽我部氏に代わって飯塚昭三氏が声を担当している。*1


まさかの再会に驚くスネークに昔の様に超能力を披露しようとするマンティス。手始めに読心能力と称してメモリーカードのデータを読み取ろうとするのだが……



「……何? 記録……データが無い。メモリーカードはどこだ?」


そう、時代は既に記憶媒体をメモリーカードから遥かに進化させていたのだ。だが、世界最高の超能力者はそんなことでめげはしない。



「貴様、腕を上げたな。いや、ハードPLAYSTATION3というべきか……ならばこれはどうだ!? 俺の念力サイコキネシスを見せてやろう」



この後の展開は使用しているコントローラーが振動機能を実装しているかどうかを判別して分岐し、
対応しているデュアルショック3互換だった場合はサイコキネシスが見事に成功。
振動が帰ってきた事と最新機の機種にまだ自分の超能力が通じる事に「よかった…考え直してくれたのか」と素直に喜ぶが、
振動機能がないコントローラー(初期型同梱のSIXAXISなど)だった場合は落胆してしまう。
いずれにせよ、この世への未練がなくなったのか、最後は反応に困っているスネークを尻目に昇天していった。



「クタラギサーン!」*2


ちなみにこのシーン、最後のBB部隊戦に決着が付き、BB部隊はすべて操り人形に過ぎなかったという真相明かしを直前に控える場面、
そもそも敵の最終本拠地に決死の侵入を試みるというソリッド・スネーク生涯通してのクライマックスにあたる、最もシリアスな戦いの最中であった。

スネークの困惑ももっともだが一番困惑するのはプレイヤーだろう…




ガスマスクを着用した、彼に風貌が似ている「第三の子供」が登場する。 驚異的な超能力を持っており、サイコキネシスやテレポートなどの様々な能力を使用してスネーク達の前に現れる。


その正体は、 サイコ・マンティス本人だった事が、TPP本編ノベライズ『メタルギアソリッド サブスタンスI』で明かされている。この事実に従うと『メタルギアソリッド』でのマンティスの経歴は(全てとは言い切れないが)偽装が混じっていた事になり、実際に『ファントムペイン』では上述のそれとは異なる来歴が描かれる。
幼少期の彼は怒りや恨みといったいわゆる負の精神エネルギーの影響を多分に受けやすかったらしく、より強い「報復心」を持った者の意思を遂行しようとする。
この時の彼は自分の意識はほとんどなく、操られているような状態であり、実際に燃える男サヘラントロプスの側に佇む彼の姿は、まるで操り人形のようである。


インフォーマントの報告書とカセットテープで語られた内容によると、彼の能力を覚醒させたのはビッグ・ボスの目覚めによる怒り。その後研究施設に運び込まれた際に燃える男の報復心に反応し、病院を襲撃した。
次にヴェノム・スネークの報復心に反応し、その後はスカルフェイスの強大な報復心によって燃える男共々コントロールされ、メタルギア・サヘラントロプスを動かすために利用されていた。
スカルフェイスは燃える男とヴェノムを戦わせようとしたが、彼はヘリに忍び込みその場に居合わせたイーライの更に強大な報復心に反応し、共生の対象となった事で自らの意思でイーライの仲間となった。
物語の終盤でイーライとサヘラントロプスを起動してダイヤモンドドッグスから離脱。幻のエピソード「蝿の王国」では、イーライと共にサヘラントロプスでヴェノムに立ち向かうが、敗北。ヴェノムが去った後、英語株の声帯虫に感染したイーライを超能力で治療し、二人で島を後にしたというあらすじが判明している。


総じて彼の持つ超能力はTHE PHANTOM PAINという物語をつなぐ上での楔の役割を果たしており、超人的な能力を持つ「燃える男」や巨大な炎の鯨を生み出す、動くはずの無いメタルギア・サヘラントロプスを制御起動する、不治の病同然であった声帯虫の排除に成功するなど、大人になった彼のそれより明らかに強大なものとして描かれている。
もしかしたら成長して死してなお自分の力を見せびらかすほどの自己顕示欲が現れるにつれ自我が確立するにつれ、他者の報復心に比例していた強大な超能力に結果的にリミッターがかかっていき、無用な騒ぎが起こらないようになったのかもしれない。







『世界最高の追記と修正、今からお前に見せてやる』


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  • Vじゃ完全にメアリースー状態だったな -- 名無しさん (2016-02-04 01:08:28)
  • メアリースーというよりは刃牙道元部状態じゃないか?二次創作ではなく原作者自ら製作してるわけだし -- 名無しさん (2016-02-04 02:11:33)
  • ガスマスクで他人の思念が入り込むのを防げるのか 精神的な問題かな? -- 名無しさん (2016-02-04 09:19:37)
  • 大人になると何故か超能力が劣化した -- 名無しさん (2016-02-04 21:47:01)
  • ウルスラが既にやってるんだけどなあ -- 名無しさん (2016-02-05 16:50:05)
  • ソローといいこいつといいmgsの死者はバイタリティに溢れ過ぎているw -- 名無しさん (2016-02-05 17:56:13)
  • セーブデータを読み上げられて、隣でプレイを見てた嫁がしばらくいじり倒すようになったことは忘れられない。 -- 名無しさん (2016-08-05 18:16:48)
  • メアリー・スーというよりもむしろデウス・エクス・マキナ -- 名無しさん (2016-10-12 00:49:00)
  • 公式のキャラの場合には「公式チート」或いは「便利キャラ」って方が近そう。 -- 名無しさん (2017-11-10 03:31:08)
  • MGS2でのオセロットがフォーチュンに言った「魔術でも気功でも、ましてや超能力でもない」という超能力をあえて強調させた発言は、今思うと超能力を馬鹿にしていたわけじゃなくて「この程度が超能力はわけねーだろ」って意味にも聞こえるな、マンティスの全盛期知ってるわけだし -- 名無しさん (2017-11-21 22:55:05)
  • メアリースーもデウスエクスマキナも意味が合わないんだけど、持つ者によって性質変わるって意味では核に近い -- 名無しさん (2017-11-22 09:24:18)
  • あれ?PS3ってセーブはなんだったっけ? -- 名無しさん (2017-11-22 09:46:35)
  • Vでこいつを味方に付けていれば声帯虫の悲劇は回避出来たかもしれない -- 名無しさん (2020-06-28 13:04:06)
  • ↑7 ときメモが好きなようだな? -- 名無しさん (2020-07-21 15:09:33)
  • スカルフェイスの計画に必要不可欠でない要素(燃える男は便利だから利用した、サヘラントロプスは動かなくても恐怖のイコンとしての価値はあった)を動かしたせいでスカルフェイスが自滅しちゃうっていう マンティスいないほうが、スカルフェイスの報復は成功したんじゃないかなと…まあ小物だし、強大な力を利用しようとくすぐられたか -- 名無しさん (2020-11-20 11:35:30)
  • ↑のオセロットの超能力云々は、親父が霊媒エージェントで自身も相応の能力受け継いでるからの自信と思うとオセロットも人の子なんだなと 超能力なら銃弾受け流すだけじゃなくて、相手に跳返すぐらいはしろよと -- 名無しさん (2020-11-20 11:38:17)
  • メタルギアライジング時代のサイボーグ相手にコイツの超能力がどこまで通じるか見てみたい気もする -- 名無しさん (2022-06-25 17:33:37)
  • ついに現代でも簡単に「ときメモが好きなようだな」と言わせられるようになるとは… -- 名無しさん (2023-10-23 18:26:27)

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*1 MGS1と同様のセリフを話す場面においては曽我部氏のライブラリ音声も使用されている。
*2 昇天時に監督が叫ぶこの「クタラギさん」とは、ソニーコンピュータエンターテイメントの元会長で、PS3の生みの親である久夛良木 健(くたらぎ・けん)のこと。当初のPS3は直近の振動コントローラー訴訟のせいでデュアルショック3が存在しなかったため、マンティスのために監督が振動機能の復活を嘆願するというネタが予定されていた。つまり「考え直してくれた」とはそういうことである。

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