登録日:2014/12/29 (月曜日) 00:40:00
更新日:2024/03/27 Wed 21:12:50NEW!
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if ova ぼったくり アンチ項目 不快 伝説 作画崩壊 原作レイプ 産業廃棄物 紙芝居 苦行 超越者向け アイデアファクトリー 原作レイプ←一応 学園都市ヴァラノワール
学園都市ヴァラノワール(OVA)とはアイデアファクトリー(以下IF)制作のアニメ紙芝居である。
全2巻で定価6,090円。
作画崩壊作品として有名で、ロスト・ユニバース、ガンドレスと並び「ヤシガニ三部作」と呼ばれるが、本作は 他の二作と比べるのもおぞましい存在である 。
あらすじ
爺ちゃんと煙突掃除をしていたミュウは、ある日憧れの学園都市ヴァラノワール勇者部に編入することになった。
そこでは個性的なクラスメイトとの出会いや、第13校長の陰謀が彼女を待っていた。
概要
原作はIF制作.発売の同名のゲームで、ジャンルはアドベンチャー+シミュレーション。
軽く原作ゲームについて触れておくと、ジャンル通り要素ADVとSLGを組み合わせたゲームなのだが、両要素ともかなり出来が悪く *1 ぶっちゃけクソゲーである。
ただキャラクターは、後にアガレスト戦記や圧倒的遊戯ムゲンソウルズのキャラデザを担当する平野克幸氏の絵柄も相まって魅力的なものになっており、(キャラ人気的な意味での)ファンは存在する。
まぁ良くも悪くも典型的なIFゲーと言った感じか。
そんなゲームに一週間ほど先駆けて本作の上巻が、その一ヵ月後下巻が発売された。
これ以前にもIFはOVAを制作していたが、どれもこれも出来が悪かったので冥界住人達 *2 にも期待されていなかった。
しかし発売されたソレは冥界の外にも名を轟かるものだった。
当初は作画崩壊という表面的な要素しか知られていなかったが、本編が某笑顔動画に投稿される *3 などして、作画以外の脚本や演出の破綻具合も知られるようになった。
登場人物
ミュウ(野中藍)
本作の主人公で活発なボクっ娘。
事あるごとに「ヴァラノワールってすごーい!」という。
リュート(広橋涼)
ミュウのライバルポジの優等生。
ファースト(内藤玲)
ミュウのクラスメイトの男子学生。残念なイケメン。
爺ちゃん(武本正史)
ミュウと暮らしていたエロジジイ。
過去に何かあったらしい。
第13校長先生(中尾良平)
学園都市ヴァラノワールの校長。
何やら企んでいるが…
ダイモン先生
ミュウの担任の先生。
その登場シーンは視聴者に衝撃を与えた。
問題点
あまりに多いので各要素ごとに挙げていく。
作画
冒頭で述べた通り深刻な作画崩壊を起こしている。
作画崩壊と言っても一枚絵レベルで崩れている訳でも、枚数が足りてなくて瞬間移動をする訳でもない。
ただ動かないのだ
本当に動かないのだ
最低限口パクしているレベルで、ちょっとした動作のアニメーションすら放棄している。
動かす必要があっても 拡大やスライドを駆使して対応。たまに動いてもカクカク...
またバンクも凄まじく、キャラの顔アップや横顔レベルの作画ですら擦り切れんばかりに使い回す。
上記の要因と合わさり、5分間ハンバーガーをしゃぶり続けるというシーンがあったり。 *4
そしてモブは男女一人ずつ描いて、それをコピペ。
教室や観客席に同じ顔がズラーと並ぶ狂気じみた光景が見れる。
また背景やエフェクトは何故か CG 。
だがPS程度のクオリティーで、テスクチャーがめちゃくちゃだったりして非常に安っぽい。
一応個々の一枚絵は、影も付いていてだいぶまともなのだが(1クールアニメの作画が悪い回くらいはある)、ペイントで塗ったような異様にクオリティーが低いシーンがある。
ついでにこのシーンは拡大やスライドすら使っておらず、文字通り紙芝居状態。
脚本
とりあえず尺を稼ぐために中身のない会話や寒いギャグを永遠繰り返す(主にファースト)。
結果尋常じゃないほどテンポが悪化し、ストーリーは激薄。ただ見ているのすら苦痛になる。
これは(後述の事が事実なら)あまりに少ない動画枚数をどうにかするために仕方ないと言えなくはないが、それを差し置いても、
相手が斬りかかってくる! 危ない!
⇒あ!足元にお金見っけ!
⇒拾おうとして急にしゃがむ
⇒背負っていた剣の鞘に相手の竹刀が当たって跳ね返ったり、構えていた剣に相手がぶつかってどうにかなる
といったふざけた展開を2回もやるあたり救いがない。
要するに内容は紙切れ以下の薄さのくせして、その内容すら滅茶苦茶に破綻しているのである。
またこんな脚本なのでキャラの改悪もかなりのもので、ほぼ全員狂っている。
典型的なでないキャラが勝ち組というパターンだ。
先ほど述べた通り原作ゲームの魅力は個性的なキャラ達なので、本作はそれを台無しにした所詮原作レイプ作品であるといえる
(ただ原作自体がマイナーだったり、色々それ以前の出来だったりするのであまり言われないが)
演出
非常に不可解で、
例えば
エロジジイが女性キャラの尻を触る描写を「桃のアイコン+女性キャラの悲鳴」で対応する
攻撃される直前に何故か水墨画調のアイキャッチを挿れ、よりテンポを悪化させる
など意味がわからない
またアヘ顔の馬などの気持ち悪いアイコンを多用したり、キャラを省みずやたら気持ち悪い変顔をさせるなどこちらを不快にさせるものも多い。
そして台詞の間に無駄な間を入れる、どうでもいい台詞にエコーをかけたり、一応緊迫したシーンに脱力感あふれるBGMをかけてるなど、音響もダメダメ。
流用
本作のオープニングは実は ゲーム本編のソレの流用である 。
ちなみにそのオープニングはキャラの立ち絵を動かしているだけの紙芝居なのだが、それでもアニメ本編よりも動いているように見えたりする。
また下巻ダンジョンを彷徨っているシーンではなんと 原作ゲームのプレイ動画を使用している 。
文字サイズの指定が間違っています。
総括
作画を筆頭に作品を構成する要素のほとんどがクソという作品。
唯一評価点を挙げるならば声優の演技ぐらいか
しかもクソはクソでも笑ってネタに出来るクソではなく、見ているこちらの神経を逆なでしたり、不快にさせるクソなので始末に終えない。
挙げ句そのクソ要素が噛み合い、この上ない苦痛をこちらに与えて来る。
こんな有様なのでこれを 『商業アニメの最底辺』『これよりひどいアニメは存在しない』 と言う人さえも...実際筆者もそう思う。
どうしてこなったか
普通作画崩壊は、基本的に無茶なスケジュールや実力のないスタッフ(主に海外)によって惹き起こされる(詳しくは作画崩壊の記事を参考)。
どうせ本作も似たような事情だと思われていた。
しかし本作のスタッフが自身のブログで語られた本作の制作状況は明らかに上述のセオリー、というか普通のアニメ制作のものから逸脱していた。
ブログによると
『作画を担当したのはゲーム科の専門学生』
''『動画枚数の上限が上下巻(50分超)合わせて800枚 *5 。それなのに600カットもある。』''
とのこと。
…言葉が出ない
ただ現在このブログの記事は存在しないし、アーカイブも残っていない。
ぶっちゃけ噂とか都市伝説レベルの話だったり。
もっともゲーム科の専門学生が作ったのなら背景やエフェクトの謎CGも納得がいくし、800枚という枚数が頷けるほど動かないので、なんとも言えないが。
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▷ コメント欄
- やめろォ(本音)やめろォ(懇願) -- 名無しさん (2014-12-29 00:41:01)
- IFは意欲的な会社だからな…最近はその意欲の向け方を覚えたけど丸くなってつまらないという意見もあるが… -- 名無しさん (2014-12-29 04:23:51)
- とあるFate3人娘を書いてるメガネスキーにもネタにされたやつだな。 -- 名無しさん (2014-12-29 16:26:36)
- パッケージ絵がすごくかわいい(下巻に至ってはお風呂シーン)のがまたタチが悪いんだよなぁ…。 -- 名無しさん (2014-12-30 02:15:01)
- レビューサイトを見て笑い死にするかと思ったwww生徒がハンコ絵を通り越してクローンとかwww -- 名無しさん (2015-03-21 02:19:31)
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*2 IF系のスレにいる住民のこと。派生してIF系のスレを冥界という。
*3 現在は削除済み
*4 本当はハンバーガーを食べているシーンなのだが、ハンバーガーが食べられて減るアニメーションがない&それを使い回すのでしゃぶっているように見える。
*5 普通は30分でも数千枚は優に超す
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