登録日:2012/10/13(土) 02:08:12
更新日:2023/10/30 Mon 13:32:38NEW!
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漫画 少女漫画 りぼん 中学生 双子 女装 男の娘 シスコン ネタバレ項目 集英社 吉住渉 のえるかわいいよのえる ミントな僕ら
『ミントな僕ら』とは、『ママレードボーイ』などで知られる漫画家、吉住渉が少女向け雑誌りぼんにおいて1997年6月号から2000年2月号まで連載していた漫画である。全30話。
【ストーリー(序盤まで)】
主人公の南野のえるは双子の姉・まりあが大好きである。
しかし、まりあはのえるが春休みにハワイに行っている間にのえるに内緒で初恋の人がバスケ部のコーチをしている全寮制の私立中学、森ノ宮学園に転学してしまった。
ずっとニコイチだと信じていた姉と離れてしまったのえるは、なんとしても連れ戻したいと姉を追って転学することを決意する。
しかし、寮の空きは女子が一名分だったため、のえるは女装をして転学することにした。そう、のえるはまりあの弟である。
その後、漫画補正により?生徒にバレることなく転学を果たしたのえるは、姉を取り戻そうと工作するうちに、女子寮で同部屋になった牧村未有、男子バスケ部の佐々龍至と親しくなる。
特に佐々とはすぐに気が合い、デート(?)もするようになる。しかしのえるのことを異性として見ていた佐々にプリクラ機の中でキスをされてしまう。
ここで初めて女装生活に綻びがでてしまったのだ。
これからのえるは、そしてまりあはどうなってしまうのか?
以下ネタバレ注意。
【登場人物】
- 南野のえる
主人公でまりあの双子の弟。中学二年生。
昔から双子としてニコイチとして過ごしてきたこともあってか姉のまりあと自分は一心同体だと思っており、勝手に恋をしたまりあが許せず森ノ宮学園に転学を決める。
女装生活の際はまりあの髪を参考にしたロングウィッグを着用し、スカートの下はスパッツ着用。さらにブラジャー(A72)まで着用している。
口調も女言葉で臨もうとしていたが、癖で言ってしまった「おれ」という一人称に、周囲はまったく違和感をもたなかったため、口調は素のままで生活することにした。
女装時は一見まりあと瓜二つの美少女だが、ウィッグの構造上常にカチューシャを着用しているため、男口調とともにまりあとの見分けポイントと周知されている。
まりあを見張るため男子バスケ部のマネージャーになるが、激務に追われたり佐々ファンの女子からやっかまれたり苦労を背負う羽目になってしまっている。
男同士の距離感で接してしまった結果佐々に惚れられてしまったため、彼にだけは自分が男であることを明かし、その後は友人となる(しかし周囲からは佐々と恋人同士だと思われている)。
次第に未有を好きになっていくが、女装を隠していたいため、男としては一旦『のえるのいとこのトオル』として接し、相思相愛になる。
しかし寮部屋でのシャワー上り姿を未有に見られ、一度振られてしまう。
しかしそのあとも未有を想い続け、それに未有が応え改めてカップルになる。
彼は(女装はしているが)男性キャラとして、りぼんの表紙を何度か飾ることとなる。
そのうち一回は佐々とのツーショット。少女向け雑誌の表紙が男二人になるという快挙?を成し遂げた。
- 南野まりあ
もう一人の主人公というべきのえるの双子の姉。バスケ部所属。
思春期女子らしく、のえるより早く精神的に成熟し弟離れをしている。のえるの双子でありながら離れ離れになる不安に対して「双子だからこそ離れていても強い絆がある」と返している。
のえると対照的に色んな人に恋をし、失恋してもすぐに新しい男性を好きになってしまう。
そんなことをしてしまうので純なりぼん読者の反感を買って人気投票では佐々や牧村よりも下のランクである(のえる談)。
そんな彼女も最後は佐々と付き合うことになり、双子揃ってカップルになる。
のえるの恋を応援しており、のえるがトオルとして未有と会うときは自身がのえるの振りをしていた。
- 佐々龍至
バスケ部に所属するイケメン男子。校内の女子からは人気だが、本人は女性が苦手。
男っぽいのえるに惚れキス&告白をするが真相を打ち明けられ石化。初恋もファーストキスも男となってしまった。
それからはのえるとは男友達兼理解者となり、またまりあとも良き仲間となった。
そんなまりあが3回目の失恋をしたあたりから、彼女を意識し始め、少しトラブルはあったものの付き合うことになった。
番外編にて本当の初恋(&女性が苦手な原因)は「幼少期に公園で出会った知らない女の子」だったことが発覚。「初恋が男」の黒歴史は塗り替えられた。
しかしその女の子も実はのえるである。
- 牧村未有
のえると寮が同部屋の美少女。最初は援助交際の噂も囁かれるなど近寄りがたい雰囲気であったが、本来は話しやすく明るい女の子。
一度トオル(のえる本来の姿)とカップルになるが、のえるが女装していたことを知ってしまい、激怒し絶交はしなかったが友達に格下げになる。
しかしこれはのえるの嘘が許せなかっただけであり、本当はのえるのことが好き。その想いを伝え、再びのえるとカップルになった。
実は佐々とは従兄妹同士。だから顔も似てるし運動神経も良い。
- 栗栖慈朗
通称クリス。軽音部のバンド「アンブラッセ・モア」*1のヴォーカル。
そして作品髄一の愛すべきバカ。
髪を真っ赤に染めておりどう見ても中学生には見えない。*2
かなりのナルシストですべての女は自分の虜になると自負している。
自分を踏みつけにしたのえるに一目惚れして以来*3、彼に超ウザいアタックをし続け、のえるの恋人と思い込んだ&女子人気を自分と二分する佐々を事あるごとに目の敵にする。
しかしのえるの「実は女が好き」というカミングアウト(?)に玉砕し、ショックを受けていたところを自分を睨みつけた未有に惚れ、今度はのえるとライバル関係に。
偶然のえるが男だと知ってしまい、正体を暴いて学園から追い出そうと画策する。
【余談】
- 作者の前作「君しかいらない」とは世界観を共有しており、ヒロイン・栗原朱音と本作の主人公・南野姉弟はいとこ同士である。両者の父親も双子の兄弟であり(南野父の方が弟で南野家の婿養子)、のえるの偽名「栗原トオル」は朱音の父の名をそのまま借りている。
- 実は作者の中では初連載の前から本作のアイディアがあり、作者の中では初連載案の本命だったものの当時の担当編集が案の中から「カルテット・ゲーム」を選んだため没になった経緯を持つ。当初の設定ではのえるとまりあは女子テニス部でダブルスを組む予定だった。
今となっては男の娘も認知されているが、連載時は女装モノはほとんど認知されておらず(『ストップ!! ひばりくん!』等存在はしていたが)、
この作品が男の娘に目覚めるきっかけになった人も多いのではないのだろうか。
追記・修正は中学生にして女装している人がしてください。
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▷ コメント欄
- 今にして見れば萌え要素が結構あるなと思う -- 名無しさん (2014-02-10 04:55:40)
- 懐かしい。姉ちゃんが読んでたのを借りてたが面白かった。未有が今で言うクーデレでめちゃくちゃ可愛かったのを覚えてる。 -- 名無しさん (2014-02-10 09:59:53)
- なんの偶然か、やぶうち優の少女少年も同時期にスタートしたから、当時これからはこう言う時代かぁ…とか思った記憶があるww あと一時期ミント同人誌が結構あったよね -- 名無しさん (2014-02-10 11:28:23)
- そうか -- 名無しさん (2014-02-10 11:55:12)
- なぜかうちに一巻だけある -- 名無しさん (2014-04-05 22:05:25)
- とにかくまりあが読者から嫌われてたみたいでなぁ…作者のミントの次回作も男をコロコロ変えるヒロインの話で、「またまりあと同じか」って気分になる -- 名無しさん (2014-11-24 08:46:34)
- この話といいママレードといい君しかいらないといい、吉住さんは一般的価値観で普通じゃない恋愛を肯定的に描いてるよね -- 名無しさん (2015-10-03 15:57:27)
- ↑人気が無いといっても投票では4位(つまり準主人公にしては低い)で5位以下とは大差を付けてたんだけどな -- 名無しさん (2016-10-18 02:01:17)
- 人気投票で男のワンツーフィニッシュなんて異例を叩き出した作品(2位は勿論佐々) -- 名無しさん (2016-10-18 03:23:04)
- 少女漫画って当時は未来に生きてるような設定のものも多かったよなw -- 名無しさん (2021-04-17 18:25:52)
- 本作は連載当時、作者の前々作「ママレード・ボーイ」と同じくらい大人気だったけど、まったくアニメ化されなかったんだよなぁ。 -- 名無しさん (2022-07-27 19:34:41)
#comment
*2 アンブラッセ・モアの他メンバーもそれぞれ髪を青、黄、緑に染めている。そして全員ナルシスト。
*3 本人は自覚していないが、女にモテまくっていた反動か自分に媚びず冷たい態度をとる女子に惚れてしまう模様
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