登録日:2012/09/22 Sat 12:23:10
更新日:2023/10/30 Mon 13:23:42NEW!
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ゲーム ps2 アルゼ シャドウハーツ 純正統派超大作rpg シャドウハーツ・フロム・ザ・ニューワールド
僕の記憶とともに、家族は死んだ。
病院で目が覚めたとき、大きな事故に巻き込まれたんだって、先生が教えてくれた。
真っ赤に燃える炎の中で、父と姉は死んだ。
それ以外のことは、怖くて思い出せない……。
RPG「シャドウハーツ」シリーズの続編。基本的な設定を受け継いでいるが、
「新世界より」の名の通り、舞台を南北アメリカ大陸に移し、キャラクターを一新している。
システム面も大幅に改善。
特に前作ではかなり大味だったシステム「コンボ」は格段に戦略性が向上。
「ヌルい」との評判だった難度についても、「油断していると雑魚でも死ぬが、戦略を整えていけば程よく攻略できる」という絶妙なバランスに変化。
戦闘だけに関して言えば、1→2、そして今作と、順調に洗練されており、システム周りの評価はとても高い。
【戦闘システム】
今回も基本はひたすらジャッジメントリング。
▼ストックゲージ
新たに追加された特殊ゲージ。攻撃したりされたりすると溜まる。
今回の「コンボ」はこれを消費する事でいつでもどこでも発動可能。
さらに自分が2回行動をする「ダブル」も追加。「ダブル」の上で「コンボ」を繋ぐ「ダブルコンボ」も存在する。
非常に強力なシステムだが、強力な行動ほど次の行動順が大幅に遅くなる代償も存在し、
またその隙を突いて敵も強力なコンボorダブルを行ってくるため、使い所の見極めが重要となってくる。
現SPが低いほど溜まりやすいが、暴走すると強制的にゲージも0となるためリスキー。
▼ステラチャート
前作の「紋章魔法」に変わって導入されたシステム。今回は黄道十二宮。
使える魔法は基本的に前作と同じだが、強化方法が変化している。
【登場人物】
●ジョニー・ガーランド (CV.河本邦弘)
今作の主人公。アホ毛が特徴の16歳。
過去、自身も重傷を負った大事故で父と姉を亡くし、ショックで一部の記憶を失っている。
父の会社を継ぐのを嫌がり、私立探偵事務所を開いているが、ろくな依頼が来ていない。
しかしとある依頼をきっかけとして、自身に眠る不気味な力が覚醒。マリスを巡る謎に巻き込まれていく。
武器はその力とナイフを利用した「マリスブレード」。通称アホ毛ブレード。
背伸びしたがったり純情だったりの思春期ボーイ。ボケまみれパーティのメインツッコミ。
戦闘ではバランス型のメインヒロイン。
固有技は「ハンディツール」。主な用途はモンスター図鑑のためのカメラ小僧。
レニもゴッドハンド化して来てくれるが正直あんまり呼ばない。
しかし…
1周目終盤、秘められた力「アウェーカー」に変身可能となる。
仕様はフュージョンと同じ。強力な攻撃能力を持つが、自身のSPが低いので長くは使えない。
●シャナイア (CV.永田亮子)
ヒロイン。魔物退治を生業とする、先住民族ガルヴォイ族の女性。21歳。
マリスを操る謎の女「レディ」に村を壊滅させられ、復讐の旅の途中、そいつと同じ力を持つジョニーに目を付け、同行する。
そんなシリアスな設定のためか、珍しくギャグシーンでもほとんど絡まない。
その代わり今回のセクシー担当。良く脱ぐ。
今回の「フュージョン」ポジション。契約対象は精霊。
彼女のナイスバディに加えて融合モンスターはどれもセクシーという、そっち系のフェチにはたまらん仕様。 え?ティラワ?知らん。
武器はトマホーク2丁。ヒロインなのにメイン火力要員その1であり、ジョニーがヒロインに見える主要因。
●ナタン (CV.金光宣明)
シャナイアの付き人の屈強な男。35歳。
寡黙で真面目だが、ギャグシーンではまさかのボケ担当。
ものすごい真面目な顔してシャナイアの分までボケる。常識人に見せかけてツッコミに回ってくれない。
謎生物が好き。
戦闘では二丁拳銃と格闘技を組み合わせた戦闘術「銃風(ガンフー)」…ぶっちゃけガン=カタを使う。
能力値は前作のブランカと同じくバランス型。つまり割と魔法少女ポジ(中年)。
●フランク・ゴールドフィンガー (CV.銀河万丈)
謎の陽気な似非忍者46歳。「ステイツの平和を守りたい」という理由でジョニーたちに絡んd…同行する。
ハイテンションなカタコト喋りを行う、コテコテな外人が勘違い忍者をさらに変な方向に曲げちゃった奴。
今回のメインボケ。これでCV.銀河万丈。
忍者かどうかは非常に怪しいが、戦闘力はかなりのもの。メイン火力その2。
前作のヨアヒムポジションであり、武器も勝手に拾うので安上がり。攻略でお世話になる。
戦闘中もファンキーな銀河万丈がノリノリで良く喋る。
●マオ (CV.くじら)
人言を自在に操る巨大猫。姉御肌の多分♀。
猫なのに酔拳を操り、シカゴでマフィアの用心棒をやっている任侠。禁酒法の時代のはずだが猫なので関係無い。
だが体表にポケットのようなものが目撃されている。
映画スターになりたいらしい。
固有技の強化がし辛い上にやたら使い勝手が悪く能力値もそんなでも無いため、大抵ベンチウォーマーと化す可愛そうなニャンコ先生。
●ヒルデガルド・ヴァレンティーナ (CV.神田理江)
お馴染みヴァレンティーナ家の末娘。通称ヒルダ。
お馴染み変な生き物とアメリカ旅行をしていた所飛行船が墜落。帰れないのでジョニーたちに同行する。
「今作の真のヒロイン」を自称するが正直本筋だとそんなに出番無い。
固有技「カロリードレイン」により形態変化を行い戦う。
しかしデb…グラマー状態の技が飛び抜けて非常に便利で、基礎能力値も高く、異常なほど使い勝手が良いため、専らデブ固定の一軍要員。
基本的にドSだが、デブになると途端に綺麗な性格になる謎の体質。
●リカルド・ゴメス (CV.江原正士)
ギター片手に各地を旅するマリアッチ。
しかし現在はマフィアの妹、エドナと熱烈交際中のためシカゴに滞在している。
陽気だが分をわきまえた渋い大人の男。だがやっぱりツッコミはあまりしてくれない。
ショットガン、火炎放射などを搭載した男のロマン、仕込みギターはカッコいいが、攻撃面はそんなでもない。
演奏で味方を鼓舞する固有技「セレナータ」は便利だが、他に単純強力なメンバーが居るため存在が薄れがち。
▼レディ (CV.園崎未恵)
目的も素性も一切不明、凶悪なマリスを操る謎の美女。
至る所に現れ破滅を振り撒く、危険な女。シャナイアは彼女を追って旅をしている。
▼キラー (CV.石井康嗣)
アメリカ全土で指名手配を受ける連続殺人鬼。自身の快楽のためにあらゆる犯罪に手を染めた極悪人。
ブルックリンにて警察に追い詰められていたが、レディの乱入により危機を脱出。その後、レディと行動を共にし始める。
【評判】
そんな具合にシリーズの設定、無駄に濃いキャラクター群などシリーズの好評な部分を受け継いでいた本作。
PVの出来も非常に良く、ファンからの期待は高まっていた。
…だが、困った事に、本作はシリーズの悪い部分も盛大に引き継いでしまう。
『後付け設定』『ご都合主義』など、名作と謳われる『2』においてすら信者からも散々ツッコまれた悪癖が、むしろ悪化し惜しげもなく発揮されていたのだ。
またそこから来るキャラクターの描写不足、前作の焼き直しサブイベントなどの問題も抱え、
シナリオ関連の評判は微妙の一言。
元々シナリオの良さが受けた本シリーズ。
そんなシリーズでのこの評判は非常に痛手となってしまい、しばしば黒歴史・駄作扱いも。
しかし先述した通り戦闘周りの出来は過去最高であり、
さらにグラフィック面や、良く仕込んである数々の小ネタ、弘田佳孝氏によるBGMなど良い点もしっかり受け継いでおり、
またストーリーもあくまで微妙止まりであるため、
ゲーム全体として見れば酷い謂れを受ける作品ではない事は、明確にフォローしておく。
むしろ何度も言うがシステムは本当に出来が良く、戦闘重視のプレイヤーには良作にも化ける可能性がある作品である。
追記・修正は煉獄で最初にマオ先生→リカルドを解放してからお願いします。
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