レーション(戦闘糧食)

ページ名:レーション_戦闘糧食_

登録日:2011/02/06(日) 12:35:40
更新日:2023/08/21 Mon 13:53:21NEW!
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レーションとは、主に軍隊で食べられる携帯食糧のことを指す。



【ration】

そもそもレーション、つまりration英語)とは、「期間をおいて配給される、食糧などの配給品全般」を指している。
つまり、この定義に厳密に従うならば、レーションは必ずしも食糧のみを意味することにはならない。


しかし日本で単に「レーション」と言った場合、軍隊において、基地から離れて行動する兵員に対し支給される、個人用の野戦糧食セット(コンバットレーション)を特に指すことが多い。
「軍隊糧食」、さらにくだけて言えば「ミリメシ」とも。
この項目ではこの戦闘糧食、コンバットレーションについて解説する。



【レーションの基本】

軍隊でも食事は普通に調理したものを摂るのが基本。
対するコンバットレーションとは、その名の通り作戦行動のために基地やキャンプから離れ調理ができない環境において使うので、軍人と言えどいつもこればかり食べているわけではない。
あくまで「戦闘中/任務中の配給食」となるよう考えられたもので、それに特化した性質を持っている。


つまり

  • 作戦行動中や前線までの輸送中に腐らないように保存性
  • 行軍に便利なように、また輸送効率を高めるために携帯性
  • 警戒態勢の真っ最中!などの状況でも短時間でも食べ終われるように、即席性・簡便性
  • ハードな肉体労働を行う兵士に十分な栄養素を供給するべく、栄養面、特にカロリー

などの点を重視しているといった特徴を持つ。


……となると、次には当然「で、味は?」と聞きたくなるというもので……。


正直なところ、上記の要素をすべて満たした上にさらに味まで追求する、というのは実際問題として結構難しい。
特に技術が足りなかった昔はマズいもの揃いだったが、近年では技術の発展に伴い、味もだいぶ改良されてきている。


というかいかに保存性や携帯性に優れていたとしても、味を完全に犠牲にしてしまっていては、それはそれでまた色々な意味で「マズい」
平時よりも遥かにストレスの溜まる戦場では食事は重要な娯楽だし、また兵士の心理にとって極めて重要な「日常性」を維持するためにも、人間らしい(味の)食事を摂るのはとても大事なことだからだ。
あまりにまずいレーションは、結局食料としては当てにされず、兵士たちが民間人からの略奪を起こしたりダイナマイトを口にする*1と言うリスクまで増えてしまう。
非常食として民間人に配布する可能性もあるので、その意味でもまずすぎる食品は無用の不満をため、非協力的な人々を増やしてしまいかねない。


過去の戦史においても、配給食に対する不満が士気を下げたり、甚だしくはサボタージュや脱走、反乱まで招いたり、という事例は枚挙にいとまが無い。映画『戦艦ポチョムキン』をご覧あれ。
かつてイギリスが世界の覇権を握れたのは、彼らがメシマズに慣れすぎていてクソみたいな戦闘糧食でも平気だったからだ、という説は非常に有力
とは言えバウンティ号の反乱に見ることができるように、単にマズメシを我慢できるだけであって、これがストレスを蓄積する主な原因となり得る、という事実に変わりはない。


とはいえあまりにも美味しすぎると「必要ではない時にも食べてしまう」「普通の食事を作れる状況にあるのにレーションから食べ始めて、結果必要な時に無くなる」というジレンマにも陥るので難しいところ。こういった理由で意図的に味を落としたものまであったのだ。



【レーションの歴史】

レーションの歴史は「保存食」という観点から見ればかなり昔まで遡ることができるが、現代的なレーションの起源となったものは1800年代始めごろに現れた「瓶詰食品」と「缶詰」
基本的にそれまでの軍隊の糧食は現金を支給し、兵士が随行する商人から買ったり現地で調達したり、場合によっては現地調達や略奪をしたり、といった方法で兵士たちは空腹を満たしていた。
しかし、当時は兵士たちがや徒歩で移動する時代。兵士を効率よく動かすには画一的かつ衛生的で円滑な糧食の配給体制が必要とされていた。
当時、海外遠征などで世界を渡り歩き、軍隊における糧食の重要性をよく知っていたナポレオンが、常温で長期保存できる保存食開発を公募したのがはじまり。
名乗りを上げたニコラ・アペールによる、瓶に食品を詰めて調理して保存する「瓶詰食品」が考案されたが、結局はガラス製なので手荒に扱うと割れやすく、重たいのが難点だった。


そんな中、フランスの敵国イギリスにて、金属製の密閉した容器に食品を保存できる「缶詰」がピーター・デュランドの手によって開発され、問題を解決。
軍事面のみならず人類の「食」における革新的な発明であると同時に、軍事技術が後に民生分野でも大きく活躍する例の先駆けとも言える。
なお缶切りの発明にはそれから約半世紀も時間がかかった。


その後は缶詰や保存の利く食品(クラッカーやビスケットなど)がレーションの主流となったが、アメリカの南北戦争で食されたハードタックや、日本の堅パンのように、保存性優先のあまり致命的なまでに硬すぎて食べ難い食品もあった。
また、食品の保存技術が進んだとは言え、レーションと言えどもすぐにそのまま食べれる食品ではなく、煮たり焼いたりと言った手間のかかる調理を前提とする糧食もまだまだ多く、味に関しても未だ改善が必要であった。


現代のレーションの原型となったのは、WW2前にアメリカ軍が開発したCレーション。
缶詰の中にクラッカー、ビスケット、粉末飲料(ココアコーヒー)などを一纏めにしたこのスタイルは「持ち運びしやすく長期保存できて簡単に食べられる」というレーションに必要な要素をしっかり備えていた。他国も似たようなもので、様々な形式の保存食を一纏めにパッケージしたレーションを現場に配るようになっていった。


ただし、いざWW2が始まるとアメリカ軍だけでも「非常時でしか使わないはずのレーションを、補給の都合で毎日食べさせられて現場がウンザリする」「連食するにもメニューのバリエーションが貧弱すぎてすぐ飽きる」「兵士があまりにも忌避して食べないものだから栄養バランス崩れまくり」などの問題点が浮上したのは言うまでもない。*2


WW2が終わり、その後もメニューのバリエーション化や味・栄養・利便性の向上など世界各国のレーションは様々な改良が進んだが、戦場のテクノロジーが発展する一方でレーションは未だ従来の缶詰主体の物が殆どを占めていた。


しかし、冷戦中期以降に登場したフリーズドライとレトルト食品*3という新技術がレーションに技術革新をもたらした。地味に重たくてかさばりゴミも増える缶詰から、軽量でゴミも少なく、それでいて保存も効くこの技術でレーションの軽量化と利便性が向上。かくして、現在でも使用されているレーションの姿はここで完成を見たのである。



【各国のレーション】

レーションも食事である以上、当然世界各国にその国独自のスタイルが存在している。
その国の自然環境、気温や湿度、外交状況から想定される想定戦場、戦闘ドクトリンにおける兵士たちの運動強度などによってコンバットレーションに求められる性能は様々だし、当然ながらメニューの問題だってある。
日本人が連日パンだけ食わされたって士気を維持できないし(え?最近はそうでもない?)、イタリア人からパスタを取り上げたらクーデターすら起こされかねない。


なので基本的には「その国で日常的に食されているもの」を出すのが最も効率的で、どの国も可能な限りその実現に努めている。
戦闘糧食パッケージの中身は「お国柄」を無言のうちに、しかしかつ雄弁に語っているのだ。


  • アメリカ

エチオピア人にも拒絶される味(Meal Rejected by Ethiopians)*4として有名。つまりメシマズ国家はやっぱりレーションもお察しということ。
MREに関しては百戦錬磨のレーション愛好家ですら「無理に調味料をふりかけて食べた」「付属のタバスコでどうにかしのいだ」「どれも茶色の食い物ばかりで見た目が最悪」と言った喫食リポートが多く見受けられるあたり大概である。
とは言え最近では質も向上しており、一時期は悪評まみれだったが、最近の物は「まぁまぁ食べられるようになった」というレベルになってきているらしい。だがそれでもマズいことには変わりない。
アメリカでポピュラーな菓子が入っている事が多く、m&mのチョコレートなどはMREではお馴染み。
人種や民族が入り乱れ、宗教も多種多様なため、メニューはわりと無難でメジャーなものが多い。ベジタリアン用メニューも充実している。
変わり種では、他国に展開する事の多いアメリカらしく、戦闘地域の民間人や飢餓に苦しむ人達の食料支援として航空投下などで配布される「人道支援レーション」なる物も存在している。
ちなみに近年、幾年月に渡る開発の結果ついにペパロニピザが導入されたそうな。
なんだこれ(アメリカ人のピザへの執念)は、たまげたなあ……。
ちなみに第二次大戦中にSPAM(塩漬け肉)缶詰を配給として配りまくり、兵士たちが食い飽きて嫌気がさしたという経緯はモンティ・パイソンのネタにされた。そのコントから迷惑なメッセージを大量に送りつける「スパム」という単語が生まれたのは有名な話。


  • カナダ

メニューが豊富。ランチバッグのような薄茶色のパッケージがちょっとお洒落。
文化的にも地理的にもアメリカとかなり近く、メニューも似ているものが多いが、寒い気候の国なのでカロリーは高め。
味に関してはアメリカのMREよりも高評価な傾向がある。食文化が似ているのにこの差よ……フランスの影響か?


  • フランス

バリエーションが豊富で、何よりやはり美味。なんたっておフランス料理の国だし!
多分、容器から出してオシャレなお皿に盛り温めて提供したら、実は軍用缶詰めだと種明かしされない限りわからないのではないか、というくらい美味しい。主食、デザートに至るまでスキが無い。
どの形式もレーションも一概に評価が高く、通常の兵士向けから、後述のハラルレーション、サバイバル用の特殊レーションに至るまで評価が高い傾向にある。
そのためか、世界各国の軍隊が共同行動をするPKO活動などでは、兵士たちの間で「レーション交換会」がよく行われるらしいが、基本的にフランスのレーションは当然というか不動の1位だそう。
また、かつての植民地だったアフリカ諸国の料理がメニューに取り入れられていたり、イスラム教の教えで食べてはならないとされている豚肉やその成分由来の添加物などを使わないといった宗教的配慮がなされていたりするレーション(ハラルレーション)もある。数少ない外国人部隊を抱える先進国ならではの配慮と言えるだろう。


  • イギリス

ティータイムが楽しめる。そう、戦車の中でもね!
実際、戦争中は衛生的に怪しい現地の水を煮沸消毒して飲用する場面も出てくるため、お湯を飲む際に溶かす飲料粉末は多くの国が採用している。そういう副次目的もあるので、馬鹿にはできないんだとか。だがそこで意地でも紅茶なのがまさに英国面だ。
その他、プディングやビスケット等のお茶菓子の充実ぶりも特色。あと日本のカレーの起源は実はこっち。
産業革命のせいで世界に名だたるメシマズキングダムとして有名なかの国だが、意外にもレーションはそれほど悪評を受けてはいない。
詳しくはイギリス料理の項目で説明されているが、飛行機の機内食が美味しいのと同じ理屈で、ちゃんと手間とコストをかけてさえいれば相応の食事になるのがイギリス料理なのだ。


  • 日本

米飯関連が充実、味も高評価。
元となった民生のレトルト食品からして優秀なため、市販の食品を調達して組み合わせるのが慣例になっている。
日本食らしく主食の米とおかずという組み合わせで、とり飯・牛めし・ドライカレーと言った味付け飯も多い。また保存食としてお馴染みの乾パンも未だに現役。
ちなみに、日本において牛肉食を一般に広めたのは軍で支給された牛肉のしぐれ煮の缶詰とのこと。
災害時に自衛隊がカレーライスを炊き出しして避難者に提供している映像をニュースで視たことがあるかもしれないが、あれは炊き出し用の食事であって自衛隊員が食べるレーションではない。
炊き出しとは別途にレーションが隊員それぞれに支給されてて、人目につかない車内などでレーションを食べているらしい。
それ故に避難者からは「自衛隊の人はいつ食事をしているの?」とよく質問されるとのこと。
ちなみに現職や元隊員からの実際の評価はかなりまちまちで「まずい」という直球な評価もちらほら。


  • ロシア

カーシャというロシア風リゾット*5が中心。温かい食事ができるように工夫されている。
温めて食べるのが前提なので、冷めると食べられたものではなくなる牛脂をふんだんに使ったメニューが多い。パッケージ自体もレトルトではなく金属缶を多用して直接火にかけて加熱できる物が多い。また寒冷地での活動を考慮し、他国に比べ高カロリー。
2022年に勃発したロシアによるウクライナ侵攻では、レーションがウクライナ側に鹵獲されたり*6、ロシア軍陣地にこのレーションが転がっている光景が数多く見られたりした。


  • 中国

自力更生とかいって各軍が自給自足する体制が結構長続きした。故に統一した戦闘糧食の研究が始まったのは実は最近のこと。
日本と同じく米主体だが、古くからの価値観で冷たい料理は身体に悪いと嫌うお国柄、故にヒーターには気を遣っているのが特徴。
最近では「ドローンを使って調理された料理を前線に配達する」という実験を行い、戦闘糧食に関わらず、食・輸送全般に関する軍事技術の研究も積極的に進めている。


  • 韓国

アジアらしく米料理がメイン。でもやっぱりキムチやコチュジャンが付属している。
ちなみにレーションを自国で開発するようになったきっかけは、ベトナム戦争でアメリカ軍供与のレーションがクソ不味くて不満が多かったからだそうな。贅沢言いおって、という気持ちとまあ解らんではない、という感想を同時に抱いてしまうのは何故だろう。
発酵食品のため取り扱いの難しいキムチ(缶詰にすると発酵で膨張し缶が破裂してしまう)に関しては、試行錯誤の結果レーションとして温暖な気候でも常温で喫食できるようにする等、開発まで長い道のりがあったそうな。


  • 台湾

ビスケットやクラッカー、それに塗るスプレッド類、ジャーキーやキャンディと言った、加熱調理せずそのまま食べれる物が中心。
どちらかと言えばスナックの詰め合わせのような構成が中心で、大陸とは違ってちゃんと加熱して食べるメニューは非常に少ない。
元々専守防衛が中心で長距離移動を必要としない国土故に、温食(つまりちゃんとした食事)が基本で、それが用意出来ない時のための補助としての役割をレーションが担っているとの事。


  • イタリア

パスタは無論必需品。デザートも充実。味も概ね高評価。
現代のコンバットレーションとしては珍しく、酒(ワインやグラッパなど)までが含まれている。
しかし中身は割といい加減で、例えば1つ入っていると箱には印刷されているのにフタを開けたら2つ3つある、それかそもそも入っていない……なんてことは日常茶飯事らしい。
良くも悪くもかの国らしさ全開といったところか。


  • ドイツ

ソーセージのお国らしく、ソーセージやミートパテなどの肉加工食品が豊富。独特なクセがあるライ麦パンの缶詰も特徴。
缶入りのチョコレートである「ショカ・コーラ」は1935年のドイツ生まれで、後にレーションとしても採用されていた。
日本でも輸入品販売店などで買えるので、かの国の兵士の気分を味わいたいなら一番お手軽かつ安価である。
しかしカフェイン含有量が非常に高い(レッドブルの約7倍!)のでその点は注意。その強烈な覚醒効果によって戦場で重宝された。


  • ノルウェー

ロシア同様、寒い土地柄故かとにかくエネルギー補給を優先したために、一食なんと7,500kcalもある。


  • オーストラリア

英連邦の一員という事もあってか、イギリス軍のレーションと似た構成だが、レーションに袋麺が付属している事でも有名。
何より、オーストラリア特産品のヴェジマイト(クラッカーなどに塗る、しょっぱ苦い独特の風味が特徴の健康食品)がパッケージに含まれているのが特徴。


  • ブラジル

南米らしくバナナやパイナップル、グァバなどフルーティーなものや生黒砂糖などのご当地甘味が多い。
しかし主食の量はやや乏しく、それを補うためか夜食まで入っている。


などなど。


無論1国には1種類のレーションしかない、というわけではなく、だいたいは1つの軍隊でも任務内容、運動強度、気候などに合わせて様々なタイプのコンバットレーションを使い分けるのが普通。



【レーションの形態】

基本としては保存食なため、缶詰や乾燥食品、レトルトパックやフリーズドライなどといった形態を取る。
食器は別途で必要としないように、使い捨てスプーンなどをパッケージに含め、缶詰や(そのまま食べやすい形にされた)レトルトパックなどから直接食べる、という形態が多い。
先進国では環境保護の観点に加えて、現地に証拠を残さないようにする目的から、生分解性プラスチックの器やスプーンも取り入れられている。
味の飽き対策や、個人の味覚に合わせるため、調味料の小袋のや胡椒などが同封される事が多く、MREには小瓶のタバスコまで入っていた時期があった。
他にも嗜好品としてのチョコレートや飴などの菓子類や、歯磨き効果や食後の口直し用としてガムが同梱される事もある。


長時間・長距離の作戦を行う特殊部隊や、あるいはそれに類する負荷の高い状況で用いられるようなレーションには「エネルギーバーと各種補助栄養剤のみ」で構成されたものもあるが、機能性に特化しすぎており、レーションとしても異端の部類。
他にもサバイバル用のレーションという、文字通り「緊急時の非常食」としての軍用レーションも存在する。
敵地や海上に墜落したパイロット、乗艦が撃沈され漂流する海軍兵士など、極限の状況下で兵士たちを生存させるための食料であり、極限まで軽量化と高カロリー化を目的として作られた物が基本。
例えば射出座席に据え付けたり、パイロットスーツに付属するぐらいに軽量小型化されていたり、海上での漂流を見越して海水を淡水化して飲料水に変えるキットがついていたり、容器そのものを調理器具として使える用に配慮していたりと、生存の為のあらゆる手段・方法が備わっている。*7


また、持っていく場所の気候などにも考慮した特殊なものもある。
代表的な物では、アメリカ軍が採用していた寒冷地用レーション(凍結しないよう水気を含んだ物が無い、湯で戻して食べる食品が中心)や、湾岸戦争時に作られた、暑さにより溶けることのないチョコバー(「デザート(砂漠)バー」の名称で呼ばれた)などもある。


「温かい食事」というのは士気維持の上で極めて重要。
また動物の脂やβ化した炭水化物などを温めることで食べやすくする目的もあって、レトルトパックや缶詰を温める化学ヒーター、あるいは固形燃料なども同封される。利便性や補給の手間を考慮して、これらのヒーターや固形燃料は基本的に使い捨てであるケースが殆ど。


先進国の個人用コンバットレーションでは、1食分あるいは1日分を1つのパッケージにまとめて携帯しやすくするのがメジャー。前者は「一日用」「24時間用」等と言った表記で呼称される事が多い。
分隊や小隊といった複数人数で使う事を目的として1つのパッケージとなっていることもあるが、日本で一般にレーションと言った場合このタイプは含まないことが多い。
米軍が採用しているレーションの中には50名という大人数で一度に喫食する事を想定したユニタイズド・グループ・レーション(UGR)という変わり種も存在する。


ちなみに冒頭でもちらっと触れたが、レーションとは「配給品」の意で、パッケージ内に含まれているのは必ずしも食料品だけではなく、ガム、タバコなどの嗜好品や、火を点けるためのマッチ、トイレットペーパーや髭剃り、歯ブラシなどの衛生用品、果てはなんだか危険な香りの漂う[[コンドーム>コンドーム]]などが同封されている*8ことも……。
もっとも、タバコは健康を害するので、レーションのパッケージにタバコを含む風習は20世紀後半(アメリカではベトナム戦争以降)から無くなっている。




【レーションを食べてみたい!】

軍隊用の食事なので、当たり前と言えばそうだが一般販売はしていない国の方が多い。
一応は食事だって重要な軍事機密だし……。


とはいえ現実的には(オンラインを含む)ミリタリーショップや、基地の周りで払い下げ品を売っている店などで割と簡単に購入できる。
そう、買うこと自体は容易い……だが問題は基本的に日本で市場に出回っているレーションは「ワケアリ品」が多く、安全性の保証はされていないということ。
アメリカ軍などでは期限が近付いたレーションを民間に払い下げているが、日本で消費者の手元に届くころには(保存が効くものが多いはずとはいえ)結構きわどい期限になっていることも少なくない。ショップでも「コレクション品」と銘打って「食べるためのものではありません、食べて何か起きても責任は取れません」としていることもよくある。


なので本当に食べてみたくても、自己責任でどうぞ。間違っても、お店の方を訴えるなんていけません。何かが混入していたり、中身が変質したりしている可能性があることも承知の上でどうぞ。


また日本の自衛隊など、一部の軍隊やそれに準ずる組織では、そもそもレーションを部外秘として払い下げ禁止にしており、この場合入手したソレは法的にも限りなくアレなものということになってしまう。
実際に期限切れのレーションを横流しさせた事で罪に問われた事件があったり、明らかな横流し品(まだ期限が切れていない所か作りたての新品)が市場に流通しているケースもあったりする。


ただし「〇〇軍のレーションと同じものを食べたい!」というだけなら、実はほとんどのものが正規ルートで手に入る。
国にもよるが、大体のコンバットレーションは軍自体ではなく、軍などの依頼で普通の食品メーカーが開発・製造している。
なので各種コストを抑えるため、民生向けの市販モデルに栄養バランスや塩分、容器の保存性などのカスタマイズを施してレーションとしたり、下手するとまるっきりそのまま(パッケージさえ!)レーションとして採用したりしていることも少なくないのだ。


え、軍独自の仕様や技術とか無いの?と言わると、現代では実際のところ「あんまり無い」と言わざるを得ない。
食品に関する技術では軍よりも各食品会社の方が先んじているのは当然だし、軍人とは言え同じ人間である以上、食べるものに大差があるわけでもない。
強いて言うのであれば、肉体労働が主な兵士向けに市販品よりも僅かにカロリーを高めに作ってあるレーションもあるが、それぐらいなものである。
兵士だって一般に売っている物と近い品の方が馴染み深いし、味の面でも安心だろう。
作る側だって、「軍用」と「民生用」で生産ラインを分けなくて済めばコストカットにも役立つ。
加えて、先に述べた日常性の維持にも一役買うというメリットもある。


例えば、自衛隊で「パックメシ」とか言われる「戦闘糧食II型」はスーパーで売っているレンジか湯煎で食べられるパックのご飯と原理的には一緒だし、さらには牛大和煮やクラッカー、ハチミツスプレッドなど、民生品をそのまま転用しているものも実に多い。
そして数年前のミリメシブーム以降、メーカー側もこの流れに乗っかり始めており、「(自衛隊納品タイプと同仕様の)ミリメシモデル!」などと謳って同モデルを堂々と売っていることも。
レーション付属のアクセサリー(使い捨てヒーターなど)もキャンプ用品として手軽に入手できたりするので、やろうと思えば軍用のレーションを民生品で再現することもたやすい。
有名なMREに至っては中身がほぼ現用のものと変わらない、防災やアウトドア用の民生用レーションもアメリカ本国で販売されている。日本でも通販で手に入ることすらある。


ただし特殊部隊向けのような極限状況用のレーションには(民生における需要が無い分野なので) 軍向けに作られた、軍専用のものもある……ただ、精強な特殊部隊の隊員ですら連食には音を上げるシロモノらしいので、一般人にはなおさらお勧めはしないが。
一説によると「嗜好品みたいに食べられると本当に必要な時に無くなっているから」という理由でワザと不味くしたらしい。
実際緊急用として一時使われていたアメリカ軍の「Dレーション」は、いわば保存性を高めたチョコバーなので平時におやつとして食べられたら困ると「茹でたジャガイモよりややましな程度の味にすること」が開発要件の中に入っていたが、
その結果めでたく「飢えて死にそうな時でも食べるのに躊躇する」「というか弱った時の歯で噛み切れるか怪しいほど固い」「1グラムでも荷物を軽くして行軍したいので最優先で廃棄する」対象となってそこそこ早く改善された。


ちなみに合法的に手に入るレーションとしては、リエナクター(再現した装備や軍服を着て、昔の戦争や戦闘を再体験する歴史愛好家)向けに、かつて生産されていたレーションを再現した「リプロダクション(再生産)のレーション」なる物も存在する。
実物が用意しやすい装備と違い、賞味期限のあるレーションは用意が難しい上に食べるのは不可能なため、当時のメニュー、パッケージを再現した再生品をリエナクター向けに販売する業者やマニアが存在する。
当たり前だが軍が作った製品ではないので(海外通販が主になるハードルはあるが)現行の軍用レーションよりは入手性は容易い。


また再三書かれていることだが、どれもカロリー高めであるため、適切な運動もなしに常食すれば肥満まっしぐらである。


【レーション愛好家・研究家】

ミリタリー分野において、様々なマニアや研究家がいる事は周知の通りだが、レーション分野に関しても同じ事が言える。
レーションの歴史、各国で使用されてきた様々なタイプのレーション、時期ごとに細分化されている各メニューなどを細かく調べ上げている研究家も存在しており、今日まで辿って来たレーションの歴史や形態を伝えている。


また、レーションのコレクターも存在しており、世界中から取り寄せて入手したレーションの山に囲まれながら暮らしている人たちも存在する。
当たり前だが、食べ物という劣化が著しい物品であるため、コレクション中の破損・劣化という危険性に常に悩まされており、そのへんの装備収集よりも気を遣うコレクションである事には間違いない。
値段も様々であり、古かったり生産数が希少なものほど高値で取引されており、どこかの倉庫で眠っていた期限切れレーションが、eBayなどの大手オークションサイトに出品され、マニア達がこぞって落札競争をしている。


レーション愛好家の中には、期限が切れたレーションを率先して食べてレビューするという猛者も存在しており、大きな時間を超えて当時のレーションを世に伝える貴重な人柱語り部となっている。
ネット上では昔からレーションの試食レポなどをUPしている酔狂な愛好家たちも存在しているが、現在ではYouTubeなどの動画投稿サイトを中心に、映像と解説でわかりやすく試食動画をアップする人たちが主流となっている。
中にはこの2020年代に第一次世界大戦時のレーションを試食したという恐るべきチャレンジャーも存在している。ここまで来ると数年程度の賞味期限切れは誤差のようなものである。


上の章でも述べたが、基本的に期限を切れたレーションを食べるのはとても危険を伴う行為であり、自己責任である。
長年の経年劣化で味が変容している程度はまだマシで、食中毒のリスクがあり、洒落にならない菌が繁殖していれば最悪の場合、命を脅かす可能性もある。
彼らはその命を張って、今日も期限の切れたレーションを喫食してレーションの歴史を今日に伝えているのである。
良い子は絶対に真似しないように。


【Meal, Ready-to-Eat】

いくつかのアメリカ製レーション「MRE」を実食した人の声を載せる。
主な内容物、味などの感想も紹介しよう。


◇内容物


メインディッシュ、主食、飲料、副食的な菓子類など、及びアクセサリー、ヒーターで構成されている。


  • メインディッシュ

チキン・ウィズ・ヌードル、チキンブレスト、ツナ、ビーフパテ、チキン・ウィズ・ダンプリングなどなど。
ツナのように市販品をそのまま使ったと思われるカラフルなパッケージをしているものもある。
レトルトパウチに入れられていて、後述のヒーターで温めて食することができる。
が、噂の通りマズいものが多い。特に「チキン・ウィズ○○」シリーズはぐちゃぐちゃしているうえに味付けも微妙……。
とにかく味が単調でケミカルな薬品臭もキツく、日本人の口に合わない物が多いのだ。
加えてベジタリアンメニューになると、旨味が決定的に欠けているので評価はさらに厳しくなる。
最新のメニューではチリソースベースの料理の割合が多く、スパイシーな味付けと付属の調味料でそれなりに美味しく味わえる。
一方、ハズレメニューとして有名なのがオムレツぶっちゃけた話モソモソとした食感のゲ○(「○ロ食べたことあんのかよ」とか訊かないでほしい)
蔑称の通り人類であれば誰でも床に叩きつけたくなるだろう。


  • 主食

クラッカー、パンなど。チーズスプレッドやジャム、ピーナッツバターも付属する。
クラッカーは固く分厚く、粉っぽい。パンは「Wheat snack bread」と表記された、食パン型の薄く圧縮されたもの。意外とカロリーはある。
「Corn bread」と表記されたぐちゃぐちゃな粒の無いお粥状の物体が入っていたことがあったが、マズかった。
チーズスプレッドはかなり塩辛く、保存状態で味が左右されやすいので好みが分かれる。
また、ピーナッツバターとジャムが両方付いているが、両方とも塗りたくるのがアメリカ流*9である。


  • 飲料

全て粉末で、ココア、レモンライムドリンク、バニラシェイク風味ドリンク、アップルティー、レモンティー、市販品のネスカフェなど。
ココア、紅茶系は普通の味だが、レモンライムドリンクやエナジードリンクなど一部はドぎつい色と味
その上砂糖はお湯ではなく熱湯でないと溶けにくい。


  • 副食

チョコチップクッキー、乾燥ベリー入りオートミール・ブロック、m&m'sチョコなど。
クッキー類は総じて粉っぽいが美味しく、甘味が疲れも取ってくれるだろう。
伝統的に採用されているパウンドケーキは、甘いものはとことん甘くするアメリカらしからぬ上品な甘さとしっとりした食感で、MREの中でも至高の逸品。


  • アクセサリー

スプーン、塩、砂糖、小さな瓶入りタバスコ、粒ガム、ティッシュ、マッチなど。
ガムは必ず付属している。眠気覚まし用のカフェインが入ったガムはカフェインの過剰摂取を避けるために1日の摂取量などの注意書きがある。


  • ヒーター

透明な緑の袋に入れられた、カイロ状の物体。
袋の中に少量の水とレトルトパウチを入れると、化学反応が起こりレトルトを温めることができる。


これらを、持っているなら迷彩柄の服を着てヘルメットを被りブーツも履き、ベランダでもいいから外に出て、器なぞ使わずに袋から直接食す。
……すると、さすがに気分が高揚してくるではないか。


なお、MREとは「Meals Ready to Eat(食べる準備ができている食品)」の略だが、味があまりにもよろしくないことから「Materials Resembling Edibles(食べ物に似た物体)」、「Meals Refused by Everyone(みんなから拒否された食べ物)」「Mentally Retarded Edibles(知恵遅れな食べ物)」「Meals Ready to Excrete(吐き戻す用意ができている食べ物」等々、無駄にウィットに富んだ別称蔑称が多数ある。


◇フィクションにおいて


初代からシリーズを通して回復アイテムとして登場する。
使用することでライフを回復するし、装備しておけばライフがゼロになってもその瞬間自動で蘇生する。
何人ものスネークがこれに救われただろう。


MG2』では現実に即して食材構成の異なる3種類のレーションが存在し、一部が謎解きにも活用されるという、シリーズの中でも結構珍しい扱い。中身も以下の通り明かされている。


B1)牛肉のソース煮、豚肉の味付け煮、ペースト状のハムエッグ、ツナフイッシュ、チョコレート、クラッカー
B2)豆とミートボールのトマト煮、豆とフランクフルトのトマト煮、牛肉のポテト煮、牛肉の味付け煮
B3)スライスハムの味付け煮、鶏と七面鳥肉、スパゲッティの牛肉入り、七面鳥の固まり、チーズ、コーヒー


MGS3』と『OPS』ではFOOD(食糧)として扱われる。
ライフ回復ではなくスタミナ回復アイテムに変わったので、それをネタにした無線がある。
トム……ゼロ少佐曰く「レーションでライフが回復するはずないのに回復しようとしてレーションを食べてた新兵がいた」とかなんとか。
ロシア製で、スネークの感想は「マズい」とのことだが、一応食糧なので虫とか小鳥とかよりはスタミナはそこそこ回復する。
しかも腐らない。ただスネーク曰く「多少腐っててもヘビの方がいい」らしいが……。
でも、彼が大喜びするカロリーメイトや即席ラーメンとかがたまっているといらない子。


こんな感じで味の評価はさんざんで『MGS4』においてローズと暮らしているキャンベル(元)大佐は、毎度のように食卓に並ぶアメリカ製レーションに相当滅入っている模様。
だが『MGS2』での雷電は、「ローズの手料理よりレーションを食べて暮らしたい」ほどなんだとか……。
なお、『MGS2』のサブスタンス(拡張版)の予約特典としてゲーム内のレーションに似せた実際に食べられるレーション*10が付いて来た。


ピースウォーカー』では、『モンスターハンター』シリーズとのコラボにおいて肉焼きセットで焼ける。ダンディな大塚明夫ボイスでの「上手に焼けました!」が聞けるのだ。
焼き加減によって生焼けレーション、こんがりレーション、コゲレーションの3つが入手できる。
ライフ回復量は、こんがり>生焼け>コゲの順に高く、こんがりは気力も回復できる。


ちなみに、コラボした『モンスターハンター』側にも携帯食料というレーションに近い(『MHWorld』や『MHRise』の英語ロケールでの表記は正に"Ration"だが)アイテムが存在する。
ノベル版では「ボソボソして味気ない」「水無しで飲み込むには苦労する」などの表現がなされ、『モンスターハンター3』では「数多の狩人が口を揃える程の不味さ」と書かれているのでやはり不味いらしい。
また、『サルゲッチュ3』のおまけゲーム『メサルギアソリッド』にも体力回復アイテムとして登場するが、味に関しては不明。


スタミナ回復用アイテムとして登場。よろず屋にて100fcで販売している。
しかし、本シリーズにおいてのスタミナは攻撃などの行動をしなければ自動回復する上に回復速度も速く、レーションをアイテム欄から探して使うまでには大抵全回復してしまう。
よって、主な利用方法はアイテム変換でスタミナ増強剤にするくらい。スタッフは何を思ってこのアイテムを作り出したのだろうか……一応、ストーリー中でわずかに触れられる程度にはネタにされているが。


単体回復アイテムとして「レーション」、「烈士のレーション」、「英雄のレーション」がある。
ちなみに全体回復アイテムは「メディカルツール」「メディカルキット」「メディカルギア」なのでこちらは医療用品となっている。
このゲームではパーティーが悪魔に変身して戦うという都合上、アイテムは口の中から取り出して使用しているため(一人例外あり)、レーションを口から取り出して、もう一回口に放り込んで喰らうという、品が悪いというか不自然なことになってしまっている。


さすがに不自然過ぎることや設定の精密さなどから、同設定の小説『クォンタムデビルサーガ』では登場しないが、小説後半(ゲーム版『2』部分)でエゲツナイ原材料の「レーション」が登場し、主人公から敵側の欺瞞の象徴と見られるようになる。


『2』のある場面で敵キャラを尋問するシーンでは、選んだ選択肢によって「どうだ?このレーションでも喰うか?」という台詞が出てくる。
「そんなものはいらん!カツドンだったら危ないところだったが……」と返されるが、その後に続く会話は爆笑ものなので一見の価値あり。


飲食物アイテムとして、アメリカ軍のMREとロシア軍のレーションが登場している。
ゲーム内の飲食物には何かしらの元ネタがあるが、大人の事情でアレンジされているか差し替えられるかしている(レッドブルそっくりのエナジー飲料は後のアプデ全修正された経緯がある)中で、この二種は現行のパッケージを忠実に再現している。
恐らくゲームに登場する現実にあるレーションとしてはグラも含めて高い再現度を誇っており、気分だけでもレーションを味わいたい人にはたまらない代物になっている。
ただし中に入っているクラッカーしか食べないけど。
ちなみに第二次世界大戦のソ連軍にはお馴染みであった牛肉を煮た缶詰、ツションカも食料アイテムとして登場する。


主人公達の主食として「レーション」なる保存食が登場。他の食料としてはスープ缶や魚缶が存在する。
見た目は大きめの栄養ブロックで、「チョコ味」「フルーツ味」等バリエーションがあるが、主人公コンビは本物のチョコを知らないため、後に本当のチョコを偶然食べた時も良くわかっていなかった。
原材料は工場で栽培される本作中唯一の植物「イモ」と砂糖・塩だが、作品内では大抵どこかに保管してあったのを発掘するもので、工場に行った時わずかなイモと原材料の粉類・調味料を発見し粉をレーションにしたくらいだった。



「戦闘糧食」の名称で登場。見た目はシンプルな俵おにぎり3つとたくあん3切れだが、改修にキラ付けにと大活躍する。一緒に登場している妖精さんが腕を振るったのだろうか?
より保存食らしい「秋刀魚の缶詰」も戦闘糧食系の装備として登場している。




飯の時間だ!
追記・修正が終わったらレーション食うぞ!!


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*1 ニトログリセリンは甘い味がするらしく、大日本帝国軍の資料によると前線に送ったダイナマイトの半分は兵士に食べられていたこともあったという。もちろん体調不良を起こすリスクがある。
*2 ただし満足に食べられている国の兵士だから言える文句で、補給もままならなかった末期日本軍ではあれだけアメリカ兵が嫌っていたアメリカ軍のレーションがご馳走として重宝された、という話もある。
*3 ちなみにレトルトもアメリカ軍が開発した、軍用目的の技術である。
*4 下記にもある通り「MRE」のもじり。なぜエチオピアなのかというと飢饉で有名な時期があったからとか。
*5 スラヴ圏で言うお粥で、蕎麦の実や豆などが主な材料に使われる。『艦これ』のガングートが朝8時の時報で振る舞ってくれるアレ。
*6 この鹵獲品の中に数年前に期限が切れたレーションが混じってたということで、ロシア側の管理体制がずさんだったことがバレている。
*7 余談だが自衛隊で採用されている救難食糧には、食べ方の説明書に「がんばれ!元気を出せ!救助は必ずやってくる!」と記載されており、遭難者に対するメンタル面での支援も考えている
*8 避妊具に関しては本来の用途以外に応用が効く事や、性的な事を想起させて生存への意欲を高める事から、サバイバルキット等にも入っている。
*9 いわゆるPB&J(ピーナッツバター&ジェリー)サンドイッチというやつで、アメリカの子供にとってはありふれた食べ物。
*10 中身はハーシーのチョコレートが4つのみの、あくまで雰囲気を味わうためのファングッズだが。

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