登録日:2017/01/27 (金) 17:19:32
更新日:2026/05/11 Mon 14:53:47NEW!
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名探偵コナン 名探偵コナンエピソード項目 水無怜奈 本堂瑛祐 黒の組織 杯戸町 堤無津川 川 橋 死体遺棄 花火 照明 ひどい動機 気の毒な被害者 裁くべき被害者 ノコギリ 釘 トンカチ タトゥー ポット 第九 大晦日 節分 真珠 スター 流れ星 アルバイト 車椅子 赤毛連盟 黒の組織の影 鳥矢町 目撃者
面白くなってきやがったぜ…
何が出てくるかわかんねーが…
いいだろう…受けて立ってやる…
この事件…とことん最後まで…つきあってやろうじゃねーか!!
『黒の組織の影』とは、『名探偵コナン』のエピソードの1つ。
単行本第53巻・第54巻に収録。テレビアニメでは第462話~第465話として、2007年1月29日~2月19日にかけて放送された。
コナン達の周囲で怪しい動きを見せる本堂瑛祐と、彼によく似た組織の一員・水無怜奈に注目したシリーズ。
【レギュラー陣】
ご存知主人公。
瑛祐が怜奈と同じ仕草を見せた事から、瑛祐と怜奈はつながりがあると見て間違いないと睨む。第2の事件では瑛祐が事件を持ち込んできたので、珍しく事件に関心を持とうとはしなかったが、事件がホームズシリーズの名作『赤毛連盟』に似ていると聞くと、いてもたってもいられず結局関わってしまう事に(笑)。その事件を調べるうちに殺人事件に出くわすが、そこでは意外な再会が待っていた。
ご存知蘭姉ちゃん。
最近は、ドリップ式コーヒーについている点数券を集めるのにはまっており、点数券を集めてかわいいデザインのポットを貰おうとしている。
Next Conan's HINTの掛け合いによると、もう既に点数は貯まった模様。
ご存知迷探偵。
第1の事件では巧のトンチンカンな証言に、第2の事件では金になりそうもない事件を持ってきた瑛祐に対してイライラし、瑛祐に至っては事ある毎にゲンコツをお見舞いしていた。第1の事件で「ジェームズ・ボンドになりたい気分だ」とぼやいていたが、実は小五郎役の神谷明は、『007シリーズ』でジェームズ・ボンドの吹き替えをした事がある。
ドジっ子高校生。
第1の事件では、巧がウソをついているかどうか、姉に教えてもらったという“おまじない”で巧の目を見て、彼がウソをついていない事を見抜く。しかしこの方法は、脈拍、呼吸の乱れ、瞳孔の開き具合で偽証しているかどうかを見抜く「ウソ発見法」であり、その仕草はかつて怜奈がコナンにやったものと同じであった。第2の事件では大した事なさそうな事件を持ち込むが、その現場は怜奈が事故にあった鳥矢町であり、現場近くで起きた殺人事件の関係者には、怜奈の事故の目撃者である透司がいた。今回のエピソードではあらゆるところで怪しい素振りを見せているが、第1の事件では、橋の欄干を叩いて悔しそうに泣いている姿が目撃されている。
黒の組織の一員「キール」。
衆議院議員候補暗殺未遂事件で事故に遭って以降、意識を失ったまま杯戸中央病院でFBIに監視されている。なお、その事故の痕跡はFBIによって全て消されているため、後に目暮達が調べても何も発見されなかった。日売テレビに勤務する前の彼女の履歴は巧妙に偽造されたもので、彼女の本当の経歴はFBIでも未だに掴めていない。かつて組織に紛れていたスパイに捕まり拷問された事があるが、組織についての事は何も話さず、歯で相手の手首を噛み砕いて銃を奪いそのまま相手を射殺している。この出来事がきっかけであの方に気に入られ、ジン達と組める立場となったらしい。
ご存知蘭の親友。
第1の事件に少しだけ登場。ロクがインディーズだった頃から彼のファンであり、彼が殺されたと知ってかなりのショックを受けていた。
ご存知警部殿。
第1の事件ではコナンが考えた計画に乗り、犯人にカマをかける。第2の事件では小五郎の力に頼らずに事件を解決しようとしたが、孝美からは頼りないと思われていた。哀れ。
ご存知高木君。
第1の事件から登場。第2の事件ではついいつもの流れで小五郎に捜査状況を漏らしてしまい、目暮に大目玉を食らう。
ご存知千葉君。第1の事件に登場しているが、アニメ版では登場しない。
人気アイドル。
ドリップ式コーヒーのキャンペーンCMに出演している。
喫茶ポアロのウェイトレス。
第2の事件で『赤毛連盟』の話になった時に、その内容を嬉しそうに話していた。
FBI捜査官。
怜奈の入院が長引きそうという話になり、皆が慌てる中でも彼だけはこれをチャンスと考え、怜奈をエサに組織をおびき出そうとしていた。怜奈の経歴がデタラメである事から、彼女の名前も偽名ではないかと考えている。
FBI捜査官。
ジェイムズに怜奈の入院が長引きそうな事と、彼女の経歴が偽造されたものである事を報告する。
FBI捜査官。
怜奈の入院が長引けば長引くほど、組織に彼女の居場所が知られる危険性が高くなる可能性があると考え、どう動けばいいか頭を悩ます。
黒の組織のメンバー。
怜奈が組織のスパイを返り討ちにした現場に居合わせたようだが、その人物の名前は例によって忘れてしまったらしい(最後には思い出したが)。怜奈が匿われている場所は大体目星をつけているらしく、既に探りも入れているようだが……?
黒の組織のメンバー。今回はジンの兄貴の車の運転手役。
- キャンティ
黒の組織のスナイパー。
怜奈が自分達と組むようになった理由を今でも疑問に思っていたが、怜奈がスパイを返り討ちにした話をジンから聞き、ようやく納得する。
- コルン
黒の組織のスナイパー。
いくら探しても怜奈が見つからないので、彼女は既に死んでいると思っている。
- ベルモット
黒の組織のメンバー。
第2の事件が起きる少し前に透司と会っており、彼から怜奈の事故について色々聞きだしていた。
※以下ネタバレが含まれますので、未読・未視聴の方はご注意ください。
◇第1の事件(幼い目撃者/奇妙な照明)
1月4日の夕方、毛利探偵事務所に再び瑛祐がやってくる。
それから少し経った後、人が橋から落とされるところを目撃したという少年・柱谷巧が父親と一緒に訪ねてきた。巧の話によると、年明けの花火が上がる頃、ノコギリのような頭の男性が堤無津川にかかる橋の上から落とされる現場を目撃したのだという。しかしその証言は、犯人の腕に「釘の絵」が描かれていて、現場の近くで「大きな光るトンカチ」を見たというチンプンカンプンなものであり、おまけにどこの橋で目撃したかも分からなかった。死んでいた男性は、現在活動を休止しているミュージシャン・板垣ロクだと言うが、テレビをつけると堤無津川で男性の遺体が発見されたというニュースが報道されており、巧の証言どおりその遺体はロクのものであった。小五郎は蘭の提案で、巧と共に堤無津川にかかる橋を見て回る事にするが、コナンは瑛祐が巧に行った“おまじない”がかつて怜奈がしていた仕草と同じ事に気づき、瑛祐を警戒するようになる。
【事件関係者】
※容疑者3人の名前の元ネタは「大工道具」関連。
- 柱谷巧(はしらたに たくみ)
CV:坂本千夏
小学校低学年くらいの男の子。
初詣に向かう途中の車の中で、ロクの遺体を橋から落とす現場を目撃する。ロクの事はよく知らないため、彼が銀髪を逆立てているのを見て「ノコギリ頭の兄ちゃん」と言っていた。ロクが橋から落とされる一部始終を目撃していたが、その証言は「犯人の腕に気持ち悪い釘の絵が描かれていて、現場の近くで大きな光るトンカチを見た」というものだったので、大人は誰一人信用してくれなかった。
- 柱谷(はしらたに)
CV:拡森信吾(現・森しん)
巧の父親で会社員。
初詣に向かう際には車を運転していたが、どの橋を渡った時に花火が上がったかまでは覚えていない。おまけにその日の気分次第で渡る橋を変えているらしいので、当時どの橋を渡ったのかも覚えていなかった。
- 板垣ロク(いたがき -)
人気ミュージシャン。22歳。
銀髪をギンギンに逆立てたヘアスタイルが特徴的な男性。去年メジャーデビューして以来一気にブレイクしたが、デビューして1年も経たないうちに充電期間に入っている。かつてはネイル・スネイクというバンドに所属。ヘビの頭に釘が刺さっている絵がバンドのマークとなっている。巧は彼が落とされるのを見たと言い、事件から4日経った後でその証言どおり堤無津川から遺体が発見された。ちなみに彼の遺体が見つかったニュースにて、「板垣ロク」の名前のまま報道されていた事から、この芸名っぽい名前は本名の可能性が高い。
- 桐谷(きりたに)
右腕にネイル・スネイクのタトゥーを入れている男。写真では帽子を被っていた。
名前の由来は「錐(きり)」から。
- 安居(やすい)
右腕にネイル・スネイクのタトゥーを入れている男。10年前に外車を購入し、以来ずっとその車に乗っている。
名前の由来は「鑢(やすり)」から。
- 関内(かんない)
左腕にネイル・スネイクのタトゥーを入れている男。写真の彼の背後にあったテレビにはヨーコが映っていたので、そこから彼女がCMをやっているドリップ式コーヒーのキャンペーンの話題になった。
名前の由来は「鉋(かんな)」から。
- タトゥーショップ店員
CV:津久井教生
タトゥーショップ「NAIL SNAKE」の店員。コナン達にネイル・スネイクの新しいマークを彫った客の事を訊かれ、該当する3人の写真を見せる。
【以下、事件の真相。さらなるネタバレにご注意ください】
バーカ!そりゃーそいつのでまかせだぜ!
声なんて聞こえるわけねーだろ?
だってあんときゃー花火…
が…!?
- 桐谷
CV:津田健次郎
この事件の犯人。
犯行の動機は怨恨で、ネイル・スネイクを抜けてメジャーデビューしたロクをバンドの裏切り者と認識していた。最初から殺害する気があったかは不明(計画的な犯行ではなさそうなので衝動的にロクを殺害した可能性が高い)だが、大晦日の夜にロクの部屋を訪問して彼を殺害。ロクを撲殺した時の返り血を隠す為に部屋にあった彼のジャンパーを羽織り、彼の遺体をカバンに詰めてそれを捨てに行こうとする。本来なら遠くの山まで行って遺体を遺棄する予定だったが、堤無津川を渡った先で飲酒運転の取り締まりをしていた事を思い出したので、急遽杯戸中央橋から遺体を捨てる事にした。何とか遺体を捨てた事で肩の荷が降り、思わずロクのジャンパーに入っていたライターを使ってタバコに火を点けるが、その一部始終を巧に見られていた事には気づかないままそれも捨てて去っていった。
事件の発覚後に行われたロクの追悼ライブをつまらなそうに見た後、車で帰ろうとした時にコナン達が駐車場で花火を打ち上げているところを目撃する。その直後に目暮が現れ、任意同行を求められてもシラを切るが、「目撃者は犯人の声を聞いていた」という話になった時に思わず「あの時は花火が…」と口走ってしまい、顔が青ざめる。遺体が捨てられた時に花火が上がっていたというのは目撃者と犯人しか知らない事であり、さっき見たコナンの花火も当時の状況を瞬時に思い出させ、彼の口から「花火」という単語を出させるための罠だったのである。目撃者と犯人しか知りえない事を口走ったために言い逃れが出来なくなり、動揺したまま警察に連行されあっさりと罪を自供した。
- 柱谷巧
彼が目撃した「気持ち悪い釘の絵」とは、ネイル・スネイクの新しいマークの事であり、犯人の桐谷が車の運転席から腕を出していたのでその絵を見る事が出来た。またもう1つの「大きな光るトンカチ」は、ドリップ式コーヒーのキャンペーンで貰える「ポット」の宣伝カーの電飾と、堤無津川近くに建つビルのエレベーターのライトが重なって見えたものだった。その証拠に、巧が見た光るトンカチは上下逆さまになっていたらしい。
小五郎「それを早く言え…」。
小五郎はこの事から、巧が死体遺棄の現場を目撃したのは杯戸中央橋と推理し、桐谷が犯人だと断定できる証拠(桐谷の指紋つきライター)もそこに沈んでいると睨んだ。後に小五郎の推理どおり、橋の下から桐谷の指紋つきライターが発見され、これが決め手となり桐谷は殺人事件の被疑者として送検される事となった。
- 板垣ロク
メジャーデビューも果たしてこれからという時に、彼を恨む桐谷の手によって殺害され遺体を堤無津川に捨てられる。彼の性格に関する描写がほとんど無いので、どのような人物だったかは不明だが、彼が身勝手かつ傲慢な態度でバンドを抜けたなら、彼にも非が生まれるかもしれない。逆にそれほどギクシャクする事無くバンドを抜けたというのなら、それはもう気の毒としか言いようがない。いずれにせよ、犯人の桐谷はバンドメンバーではないただのファンであると思われる*1ので、ロクは理不尽な理由で殺害された被害者と言えるだろう。
- 本堂瑛祐
タトゥーショップを訪れていた時に蘭の携帯電話を触り、誤って変なボタンを押してしまうが、丁度容疑者3人の写真を見ていた時に押したので、その写真のデータが携帯電話に残る事となった。小五郎はそれを「ケガの功名」の一言で済ませるが、コナンは例の“ウソ発見法”を瑛祐が披露していた事もあり、捜査中も彼の事をずっと疑いの目で見ていた。だが杯戸大橋にいた時に、橋の欄干を叩き、悔しそうに涙ぐむ様子も見せていたが……?
事件の解決後は小五郎の推理に感激した様子を見せ、今回の他にも有名人が関わった事件が色々あるんじゃないかとあれこれ聞く。その時に、こんなケースもあるのではと「有名人にこっそり依頼されて、ニュースになる前に解決した他愛無い事件」の事を聞きだそうとして小五郎を食事に誘うが、コナンが眠そうにしていたので今回はこのまま帰る事に。コナンは彼の一言から、彼が得ようとしているのは“水無怜奈”の情報だと確信し、瑛祐と小五郎がそれ以上話をしないよう眠いふりをしたのである。そして「そっちの手の内を見せるまではこっちのカードを見せるわけにはいかない」と警戒心を強めるのだが……?
◇第2の事件(謎の高額報酬/真珠の流れ星)
2月5日の日曜日、朝早くから小五郎の元に瑛祐が奇妙な謎を持ってやってくる。瑛祐曰く、その謎はホームズシリーズの名作『赤毛連盟』に似たものであるらしく、そうと聞いたコナンはまんまと瑛祐の口車に乗ってしまう事に。瑛祐が見つけた謎とは、ネットで見つけた高額報酬のバイトの事で、燃えるゴミを回収車より先に回収し、次のゴミの日に前に回収したゴミとその時出されたゴミを交換すれば、1回につき5万円貰えるというものだった。興味の湧いたコナン達は、ネットの情報を頼りにゴミ置き場のある鳥矢町へ行くが、そこで殺人事件を捜査している目暮達に遭遇。この近くにある屋敷で、資産家夫人の船本兼世が一昨日の晩に殺害されたのだ。目暮は物盗りの線で捜査を進めていたが、兼世の息子・透司は「ママを殺したのは真っ黒な格好をした外国の女の人」と言う。しかも透司は、衆議院議員候補暗殺未遂事件で怜奈が事故する瞬間を目撃した少年と同一人物だった。透司はその事故の事を兼世に話したと言うが、これは組織による口封じなのか?そして透司とコナン達を引き合わせた瑛祐の狙いとは……?
【事件関係者】
※名前の元ネタは「ゴミの種類」。
- 船本達仁(ふねもと たつひと)
CV:菅生隆之
船本家主人。43歳。身長は約160cm。
1ヶ月前、会社の仲間と釣りに出かけていた時に足を骨折してしまい、現在は車椅子生活を送っている。小五郎には「もう骨折は直ってて、問題なく立てるのでは?」と疑われていたが、事件の前日に撮ったレントゲンによるとまだ骨はくっついていなかった。事件当日は、夕方頃からクタクタになるまで透司の相手をしていたらしく、夕食後はすぐに部屋で休んでいた。機械音痴で、エアコンのリモコンを操作するのも孝美に一々頼むほどである。
名前の由来は「不燃」から。
- 船本兼世(ふねもと かねよ)
CV:川村万梨阿
達仁の妻。39歳。
この事件の被害者で、昨日の朝、部屋のベランダの壁にもたれかかって死んでいるのを孝美に発見される。
後頭部を拳銃で撃たれており、弾の入射角から犯人の身長は180cm以上の人物だと推測されている。事件当日は、友人のホームパーティーに参加していて、それから帰った直後に犯人に殺害された。帰宅時に身につけていた真珠のネックレスとブローチが無くなっていた事から物取りの犯行だと考えられたが、同じく身につけていた真珠のイヤリングだけはなぜか部屋に残されたままだった。星を見るのが好きで、夜になるとよくベランダから出て星を眺めていたらしい。
名前の由来は「不燃」と「可燃」から。
- 船本透司(ふねもと とうじ)
CV:かないみか
船本家長男。8歳。
衆議院議員候補暗殺未遂事件の時、怜奈の事故で道に飛び出してきた少年でもあり、その事故の事を兼世にも少しだけ話していた。今回の事件が起きる少し前に、全身黒ずくめの怪しい外国人の女と会っており、その事故について色々と聞かれている。その時に「事故の事をママには少し話した」と言ったらその女性が笑ったらしいので、兼世を殺害した犯人は絶対その女性だと言い張るが、彼の言う事故の痕跡が無かった事などから、警察はこれを「母親を亡くしたショックで本当の記憶と架空の記憶が混ざっているのだろう」と判断している。その事故の話を小五郎にも話そうとしたが、コナンが割って入ったためうやむやにされた。ちなみにコナンの顔も覚えていたが、「会った事はないとおもうよ」と誤魔化されている。事件当日は夕方から家中を大はしゃぎで走り回っており、兼世が帰る頃には疲れ果て部屋でぐっすり寝ていた。
名前の由来は「不燃」と「陶磁器」からと思われる。
- 茂野孝美(しげの たかみ)
CV:弥永和子
船本家家政婦。48歳。
警察では頼りにならないと思い、偶然居合わせた小五郎に犯人を捕まえてほしいと頼み込む。兼世の遺体の第一発見者で、事件以降はショックで何もする気が起きずに洗い物もかなり溜まっていた。事件当日は、夜9時前から11時過ぎまで友人2人とリビングで談笑し、その後は0時頃まで透司が散らかした後始末をしていた。
名前の由来は「資源」と「紙」からと思われる。
【以下、事件の真相。さらなるネタバレにご注意ください】
……知ってるかね?
パーティー依存症という言葉を…
- 船本達仁
この事件の犯人。
犯行に至った原因は、兼世の金遣いの荒さにあった。兼世は「パーティー依存症」という心の病を患っていて、週に1回自分でパーティーを開き、費用を工面するために多額の借金まで抱えていたのである。元々兼世は芸能界に憧れていて、パーティーのような社交的な場が好きである事にも達仁は理解を示していたが、彼女が多額の借金までしてパーティーを開き続けている事までは、ケガをして家にいるようになるまで気がつかなかった。兼世が借金の担保に自宅を入れようとした時に、「いい加減にしないと…」と彼女を止めようとするも、この時に彼女に「不満なら別れてもいい」と離婚の話をあっさり持ち出される。それだけならまだよかったが、そのすぐ後で兼世に…
その代わり透司の面倒は勘弁してよ!
もう子育て飽きちゃったしー…
子連れでバツイチなんて
私というスターには相応しくないでしょ?
…とまで吐き捨てられて愕然としてしまう。この兼世の言い草が妻としても母親としても許せなく思った彼は兼世を殺害する事を決意。自分に容疑がかからない方法で彼女を射殺し、強盗殺人に見せかけるために真珠のアクセサリーを現場から消し去った。
犯人が180cmの人物に見せかけるために、夜遅く兼世が帰ってきてすぐに彼女の部屋へ行き、「流れ星だ、ホラ上のほう」と言って窓の上のほうを指差す。星が好きな兼世なら、この言葉を聞いたらすぐにベランダに飛んでいくため、彼女が空を見上げている隙に後ろに回り、低い位置から彼女の頭を拳銃で撃ちぬいた。こうする事で弾は後頭部の上のほうから入り額に抜けていくため、入射角から犯人の身長が180cmだと錯覚させられるわけである。
彼女を殺害した後は外部犯の犯行に見せかける偽装を施し、兼世がつけていた真珠のネックレスとブレスレットを1個ずつバラバラにする。犯行があった日は2月3日。この日は節分であり、透司の豆まきの相手をするために鬼の面を被り家中を走り回っていたので、家の中にはそこら中に透司がまいた豆が落ちていた。1階の絨毯に落ちていた豆の中に真珠を混ぜておけば、それを豆と勘違いした孝美が掃除機で吸い取ってくれるので、一時的に真珠を掃除機の中に隠す事が出来る。後はその掃除機のゴミパックを燃えるゴミとして出させ、雇ったバイトにそれを回収させたらすぐにバイトを打ち切る。そして足が治った後で真珠を回収して元の形に戻し、別に雇ったバイトに頼みそれを質屋に収めさせる事で、外部犯がそれを売りさばいたと見せかける計画だった。
硝煙反応を残さない為に、キッチンのゴム手袋をはめてカーテン越しに兼世を撃つ。手袋の内側に残った指紋や手袋の硝煙反応は、孝美が炊事の時にそれを使う事でうやむやになる予定だったが、孝美が事件のショックで炊事をやめてしまった事でそれらが残ったままになっていた。小五郎(コナン)の推理でこの事を指摘されると、彼には全て見抜かれていると観念して自分が犯人である事を自供した。
涙ぐみながら動機を語っていると、小五郎(コナン)が使いに行かせた透司が帰宅し、「(悲しいのなら)豆まきして元気だそ!そのほうが天国のママも喜んでくれるよ!」と無邪気な顔で言ってくる。すると彼は透司の頭を優しく撫で、最後にこう呟いて警察へ連行された。
…そうだな透司…
パパは、しばらく退散するとしよう…
お前の大切な人を遠くへ行かせてしまった…
鬼なんだから…
なお、彼が鬼に扮した時に被っていた鬼の面は、『YAIBA』の登場人物の鬼丸猛に似たデザインになっている*2。
- 船本兼世
昔から芸能界に憧れていたからなのかパーティー依存症に陥ってしまい、借金までして週に1回パーティーを開くという常人には理解し難い生活を送っていた。
それに加えて、自分には本物のスターになる素質があると信じ込んでいたようある。達仁の事は「もう自分を輝かせるだけの力はない」と見切りをつけており、彼と別れた後は新しいスポンサー(恐らく愛人の事と思われる)を見つけて芸能界に入ろうとまで考えていた。この時に「透司の面倒は勘弁してよ!もう子育て飽きちゃったしー!」と言った事で達仁の中で殺意が芽生え、殺害される事となってしまった。芸能界のスターになる事を夢見ていたのに、その前に達仁に殺害されて夜空のスターになってしまうとは、何とも皮肉な話である。
- 船本透司
眠りの小五郎の推理ショーが始まる前に小五郎(コナン)の配慮で蘭や瑛祐と買い物に出かけていたので、
自分が母親に見捨てられていた事、その母親を父親が殺した事を知らずに済んだ。しかし、買い物で出ていた時に瑛祐に目撃した事故の事や怪しい外国人の女の事を色々訊かれたらしく、当の瑛祐は彼を質問攻めにした後で急用が出来たという理由で姿を消していた。
なお、事故の事を聞きに来た外国人の女に「お姉さんだーれ?」と尋ねると、英語で「ウマウマ」と返されたらしい。
これを聞いて「A Seacret makes a “Woman Woman”…」というフレーズを思い出したコナンは、その女は組織の一員・ベルモットであると確信し、一抹の不安を感じた。
ベルモットと接触しているので、透司の身に組織の魔の手が迫る危険があったが、口を封じるなら接触した時点でやっているはずなので、彼はもう組織の対象から外れているとコナンは推理している。『割れない雪だるま』のコナンの話によると、事件後はコナンから事件の事を知らされたジョディ達FBIに保護されているそうなので、もう彼に組織の手が及ぶ危険性は無いと言っていいだろう。
別のエピソードで、ゲストキャラが未成年者でその親が登場した場合はほとんどが犯人ではない事が基本的に多く、親の片方が犯人または被害者になった例はアニオリ回を含めて数えるほどしかない。だが、透司の場合は今回の事件で母親を失い、その母親を殺害したのは父親だった為、『コナン』本編に登場したゲストキャラの中でも最も悲惨なキャラといえるだろう。
- 本堂瑛祐
今回の事件で言葉巧みにコナンと透司を引き合わせ、透司から怜奈の事故や怪しい外国人の女(ベルモット)の事を聞きだしたが、それらの情報を得て何をしようとしているのかまでは最後まで明らかにされなかった。後に奇妙なアルバイトをしていた男は怜奈の熱心なファンだと判明し、その男が「そのお姉さん(怜奈)バイクで吹っ飛んでたよ」と言う透司と会った事をHPの日記に書いていた事も明らかになる。これらの事から彼は怜奈の居場所を知るためにコナン達に探りを入れていると推測されるが、彼と怜奈の関係とは一体……?
【その後】
事件が解決したその夜、ジンはかつて怜奈が射殺したスパイの名前を思い出していた。その名前はスパイの仲間である男が、事切れたそのスパイの耳元で何度も囁いていたものであり、男はその後でジンとウォッカに気付いて自殺している。スパイの名前は「本堂」。今回の事件で怪しい動きを度々見せていた瑛祐と同じ名字であるが、果たしてこれは単なる偶然なのか?それとも……?
【余談】
2006年1月13日の朝日新聞夕刊で作者が「実は(黒の組織の)ボスの名前はすでに原作のどこかに出ている」と答えているが、その段階での最新話が本作の第1の事件の部分である。具体的に言うと、FILE.551「釘とへび」(単行本53巻FILE.8)まで。
追記・修正は、タトゥーを入れるか、豆まきをした後にお願いします。
*1 ロクの部屋を知っていたので、桐谷は知人である可能性もあるが*2 『YAIBA』本編で鬼丸を演じたのは服部平次役の堀川りょうであり、『コナン』本編で鬼丸を演じたのは今回の第1の事件で桐谷を演じた津田健次郎である。
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↑本当に、離れて暮らしていても自分の子どもの事をいつも想っている英理さんを見習えって言いたくなる。
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