名家連続変死事件(名探偵コナン)

ページ名:名家連続変死事件_名探偵コナン_

登録日:2012/04/05 Thu 11:15:47
更新日:2026/04/28 Tue 16:16:38NEW!
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完璧な人間なんて
この世にいやしねーよ…


オレだってたった一人…



たった一人だけ…



名家連続変死事件とは、『名探偵コナン』において、江戸川コナン服部平次が協力して解決した事件の名称。
単行本第15巻と第16巻に収録されている。テレビアニメでは第77・78話として、1997年10月20日・27日に放送された。
事件自体はマイナーだが、ラストシーンは名探偵コナンでも有名な名場面の一つに数えられている。
服部平次の父親である大阪府警本部長の服部平蔵が初登場したエピソードでもある。



以下、ネタバレにご注意ください。



【あらすじ】
長門グループ会長の「初恋の人探し」の依頼で屋敷を訪れたコナンら一行。そこには、服部平次と父親である服部平蔵がおり、何かの事件のために呼ばれていた。


その晩は会長の誕生日パーティーが身内だけで行われる事となっており、コナンらもそれに参加する。だがパーティーに顔を出さない秀臣を呼びに行った婿養子の光明が、パーティーが開かれていた部屋の下で何者かに襲われてしまう。小五郎が下を覗きこむとベランダから顔に包帯を巻いた男が現れ、急いでコナンたちは秀臣の部屋へと向かう。コナンたちが扉をぶち破るもそこには誰もおらず、部屋の下では光明が鉄柵に串刺しになって死亡していた。


犯行現場から出てきた犯人が包帯を巻いた男だったことから、目暮は行方をくらませている秀臣が犯人と考え、緊急手配を掛けるが、一向に見つけることができなかった。だが、2日目の夕方にひょんな出来事から使わなくなった池の水を抜くことになった際、その池の中から秀臣の遺体が発見される。秀臣が所持していた遺書から真犯人は彼だと断定され、彼の自殺により事件は終了したかのように思われたが……



【事件関係者】
名前は全て、旧日本軍が保有していた「軍艦」と、戦国時代の「武将」の組み合わせとなっている。
作者の青山剛昌艦隊これくしょん -艦これ-提督(プレイヤー)としても有名である(もっとも、この話はそれが世に出る遥か前に描かれたものなので、そのプレイ経験が生かされたということは一切無い)。


  • 長門道三(ながと どうさん)

CV:北川米彦
長門グループ会長。60歳。見た目は恰幅の良い男性だが重い病気であり、家ではほぼ横になっている。平蔵の旧友であり、彼から小五郎のことを聞き、「初恋の人探し」を依頼する。
名前の由来は「戦艦長門」と「斉藤道三」。


  • 日向幸(ひゅうが みゆき)

CV:深見梨加
長門会長の秘書。26歳。
秀臣の婚約者であり、会長の誕生会でその旨が発表される。20年前に火事で両親を亡くし、本人も秀臣に救出された。父の形見として、焼け焦げた万年筆を大切にしている。
名前の由来は「戦艦日向」。「幸」は真田幸村あたりだろうか。


  • 長門信子(ながと のぶこ)

CV:松乃薫
長門家長女。39歳。
かなりきつい性格で幸を目の敵にしており、幸と秀臣の縁談が決まったことで、長門家唯一の独り身になってしまう。そのことからか、幸に対して厳しく当たり、時には頬を引っ叩くこともある。光明が殺害された当時は自室に戻っており、アリバイは無いように思われたが、犯行時間帯は自室で酒を飲みながら友人の留守電に30分間メッセージを残していた。たまたまかけて来た電話の相手が、変声機で信子の声を使ったコナンと気づかずにそのことを話したため、口裏合わせも考えられずアリバイは完璧。
名前の由来は「戦艦長門」と「織田信長」。


  • 長門康江(ながと やすえ)

CV:相沢恵子
長門家次女で光明の妻。32歳。
優しい性格で光明のことを本気で愛していた。3日ごとに秀臣の包帯を交換している。
名前の由来は「戦艦長門」と「徳川家康」。


  • 長門秀臣(ながと ひでおみ)

CV:廣田行生
長門家長男で小説家。36歳。
高校生の頃、火事が起こった旅館から幸を助けた際に、顔に大火傷を負っている。治らないわけではないようなのだが、なぜか治すのを嫌って、今でも顔を包帯で覆っている。パーティの途中で行方不明になり、彼らしき人物がベランダに現れた後に光明が殺害されたことから、事件の最有力容疑者となる。刃物を口で加え後ろを振り返る姿がおっかない。しかし事件2日目の夕方、庭の池に沈んでいるのが発見された。ポケットの中から遺書も見つかり、犯行後の服毒自殺と判断されている。
名前の由来は「戦艦長門」と「豊臣秀吉」。


  • 長門光明(ながと みつあき)

CV:田中亮一
康江の夫で婿養子。長門建設の社長も務める。36歳。秀臣とは幼馴染で同級生。口の軽い部分があるようで、グループ会長の座を譲ってくれと舅に冗句を言ったり、信子の独り身を揶揄したりしている。秀臣とは元々仲が良かったのだが、20年前の火事以来、険悪になったらしい。「秀臣がいない」と電話をかけてきた際に秀臣らしき何者かに襲われる。その後犯人に突き落とされ、鉄柵に突き刺さって死亡する
名前の由来は「戦艦長門」と「明智光秀」。


  • 武蔵之介(たけ くらのすけ)

CV:八木光生
長門家執事。72歳。
長門家に先代の時から長く仕えており、小五郎たちを案内したのも彼である。園子の事も知っており、2、3度長門邸に来たことを話している。
名前の由来は「戦艦武蔵」と「宮本武蔵」。



【主要人物】

ご存知主人公。
今回は平次と初めて協力して、事件の捜査を行っている。信子の部屋を捜査中に、情報を得るために蝶ネクタイ型変声機で信子の声を使って堂々と電話を取っていた。


ご存知蘭姉ちゃん。
今回の事件で、平次がコナンのことを「工藤」と呼んでいた事を気にしている。過去の事件の事を考えると、確信を得ようとしているようで少し怖い。事件の途中で、秀臣のことを本気で愛していた幸に感情移入するようになる。


ご存知迷探偵。
依頼が難事件かと思いきや、ただの人探しで少々残念がっている。


ご存知色黒関西弁探偵。
長門会長の人探しの依頼の際に、平蔵に小五郎(コナン)を推薦するようにせがんでいた。その後、事件と長門会長が聞いた謎の音の正体を確かめるために、雑用として長門邸へ残されている。また、いきなり蘭達の前でコナンのことを「工藤」と呼ぶなど、かなり不注意な所がある(平次としては、もうコナンの正体はバレていると思っていたらしい)。ちなみに、アニメでは蘭に事件に使われた物を買って来てもらうためにお遣いを頼む際、「蘭姉ちゃん」と呼んでいる。


ご存知警部殿。
事件が発生してからすぐに長門邸へ駆け付ける。


ご存知糸目の大阪府警本部長。今回が初登場で、アニメ版では名前のテロップが表示されていた。今回は、長門会長の旧友として東京の長門邸に訪れていたが、平次を残して大阪へと戻っていった。



【その他の人物

  • 赤城琴美(あかぎ ことみ)

小五郎に依頼した人探しで会長が探してほしい人物。
神奈川県出身で、29歳の時に大和行平(やまと こうへい)と結婚し、子供を1人もうけるが、その5年後に3人とも行方不明になった。
名前の由来は「空母赤城」で、大和は「戦艦大和」から。


  • 山田

「月刊文芸時代」の編集者で、秀臣の担当。
待ち合わせの約束を留守電に残したのみで、直接は登場していない。ちなみに彼は以前、「天下一夜祭殺人事件」で被害者・今竹智の担当編集として登場している。またその後、「ミステリー作家失踪事件」でもとある作家の担当をしていたりする。



【以下、さらなるネタバレ注意】





















あの男がつけた火は簡単についたのに…


どーして私の火はつかないのよ!?



  • 日向幸

事件の真犯人。
光明に長門会長の殺害計画を持ち掛けたが、本当の目的は、その計画を実行中に光明を殺すことだった。


犯人だと思われていた秀臣は、光明が殺される前日にすでに自殺していた。だが、秀臣の遺体を、土の中に1日半埋めておいた後、池に沈めることで死亡推定時刻をずらし、会長を殺害後に自殺したように見せようとしたのである。会長やコナンたちの前に現れた秀臣は、事件当日も秀臣が生きていたように見せかけるために、幸と光明が二人一役で演じており、事件当日に光明が因縁をつけていた秀臣は、幸の変装である(入れ替わっていた間は、食事係に「少食な秀臣の食事量が増えた」という異変に気付かれており、完全になり切れてはいなかった。ただし、短期間だったため入れ替わりには最後まで気づかれなかった)。事件当時、光明は秀臣に襲われたフリをして、全員を秀臣の部屋に誘導した後に、長門会長を殺して秀臣の部屋に戻る予定だった。だが、会長の部屋に残っていた幸は、ベランダから上がってきた光明をその場で突き落として殺害したのである。しかし、転落しかかった光明に腕時計を掴まれてしまうという、予想外の事態が発生。そのまま引きちぎられたら遺体のそばに自分の遺留品が残ってしまうと考えた幸は、咄嗟に常に持ち歩いている万年筆を突き刺してしまった(平次が見た時にペン先が酷くひしゃげていたのはそのため)。ベルトが壊れた時計は始末したが、常に持ち歩いている万年筆は形見の品であることから、捨てるに捨てられずに罪を認めることになる。


事件の動機は復讐
幸の両親を亡くした20年前の火事は実は秀臣と光明が起こしたものだった*1。そのことを秀臣の遺書で知った幸は火事を起こしたのにノウノウと生きている光明とその事を隠し続けた秀臣のことを恨んだ。そして、秀臣の死と光明が会長の座を狙っていることを利用し、ほんの短時間で殺人計画を練り上げ、光明を引き込んだのであった。


だが、火事の時に顔に火傷を負ってまで救ったこと、そして孤児となった幸をずっと励ましてくれたことで、幸は秀臣のことを本気で愛してしまい、遺書を見てもその気持ちは動かなかった。そして、秀臣が殺人犯の汚名を着せられ、行方不明のまま水中に放置されることに耐え切れなくなり、自らトラブルを起こして池の水を抜かせるよう仕向け、秀臣の遺体を発見させようとした(見つかっても殺人犯の汚名は消えないが)。


そして、光明を殺した後に自分も秀臣の元へ行こうと焼身自殺を図るために、ポットにガソリンを入れて準備をしており、犯行が露見するとライターでガソリンに火をつけようとするが、コナンと平次が事前に偶然気付いて捨てていたため、失敗に終わる*2


秀臣の元へ行くことができないと半狂乱になる幸だったが、そんな彼女を止めたのは病を押して説得にやってきた長門会長だった。実は、父親の形見だと思っていた幸の万年筆は、過去に長門会長が小学生の頃に幸の母親に贈ったものだった。長門会長は、人生はこれからだから秀臣の後を追わずに秀臣の分まで生きてほしいと幸を諭し、そのまま救っている。動機が動機だけに、ある程度の情状酌量は認められると思われる(推理でしかないため裁判での立証は大変かもしれないが…)。まだ幸は26歳であり、40歳になる前に出所できる可能性は高い。


  • 長門秀臣

20年前に火事を起こした犯人の片割れ。火傷を治そうとしなかったのは…いや、治したくなかったのは火事を起こして死者を出した罪の意識から来る慚愧の念だったと推測されている。身寄りの無くなった幸を励まし続け、彼女のプロポーズを受けるも、自責の念からコナンらが訪れる前に自殺してしまう。遺体は土の中に隠され、死亡推定時刻を光明死亡後まで操作された。


  • 長門光明

秀臣同様、20年前に火事を起こしたが、こちらは全く反省している様子が窺えない。長門グループ会長の座を本気で狙っていたようで、幸の口車に乗り、秀臣に罪を着せて会長の殺害を企んだ。事件の際に目撃された秀臣(らしき返り血を浴びた包帯男)は実は彼の変装。秀臣の死体を掘り起こして池に沈めるという工作をした。誰かに襲われたという演技で会長の寝室から人を遠ざけ、その隙に窓から上の階へ上がって会長を絞殺する、という目論見であったが、光明への復讐を目的としていた幸に突き落とされてしまい、死亡することとなった。



  • 長門道三

実は幸の母親とは知り合いであり、初恋の相手というのも幸の母親のこと。幸が父親の形見だと思っていた万年筆は、彼が小学生の頃、転校する初恋の相手にプレゼントしたもので、コナンも人探しや事件の時の「変わったことはないし、信子が来るまで幸は側にいた」という証言も、幸を庇うためについた嘘であり、幸に彼女の面影を見たからではないかと推測している(また、過去に息子が起こした火事の罪滅ぼしもあったのかもしれない)。幸の素性を察知しながらも、そのことを幸にも伏せて初恋の相手探しを依頼していたことになるが、確信を得られるまでは黙っていたのかもしれない。自殺を阻止され半狂乱で泣く幸に、幸の母親についての秘密を打ち明け、秀臣の分まで生きるよう優しく諭した。健康状態は不安ではあるが、幸の出所まで生きて、彼女が立ち直るのを支えてあげて欲しいものである。


  • 江戸川コナン

泣き叫ぶ幸を見て「死なせてやった方がよかったのではないか?」という平次に…

犯人を推理で追い詰めて、みすみす自殺させちまう探偵は…


殺人者とかわんねーよ…


…と持論を語る。平次に完璧なお前しか言えない台詞だと言われるが、コナンの心には陰りが見えていた。コナンの台詞の重さは後に皮肉な形で突きつけられる事となる…


かつての事件で唯一コナンが自殺を止められなかった犯人。
事件当時は思う所はあってもそんなに引きずっている様子は見せていなかったが、実際には彼の死はコナンの心に大きな翳りを残していたことが明らかとなった。今作ではラストに回想で登場。原作では回想の割に描き下ろしであり、初見の人にも成実が男性であることがわかるように配慮され、地味に男らしい雰囲気の顔に修正されている(思いっきりスカートはいてるけど)。この際にコナンが平次に語った言葉は、本作を代表する名台詞として知られている。


  • 服部平次

「犯人を推理で追い詰めて、自殺させたら殺人犯と変わらない」というコナンの持論をしっかり受け止める。その後の事件で、平次は自殺しようとする犯人を命がけで守ろうとする場面もあった。事件解決後は、長門会長が幸に初恋の相手の面影を感じて、証言で嘘をついた事をコナンが気づいていて隠していたのかと問い詰めるが、その際にまたうっかり「工藤」と呼んでしまい、蘭に疑われるも「このガキが事件の事教えろとくどい」とごまかすことで事なきを得るのであった。


コナン「さっすが大阪人…」

服部「ボケさしたら日本一!」


今回は切ない事件だったが、オチは笑えるものだったため、一種の清涼剤のような役割を果たした。


「記事作成だけして、みすみす追記・修正をぐちゃぐちゃにしていく編集者は荒らしとかわんねーよ」


追記・修正は上記のセリフを守りつつ、ポットを確認してからお願いします。

*1 故意か事故によるものかは不明。どちらが発端なのかも不明だが性格上、光明が原因を作った可能性が高い。
*2 原作では空っぽだが、アニメ版では水にすり替えられている。幸が気付いたのはポットを開けた時のため、「重さで気が付かない」のを不自然にしないためであろうか

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名無し

↑8 最愛の両親に続いて、愛する人も死んでしまい、自身は殺人者だからな…

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2026-04-27 23:51:40

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