登録日:2011/01/24 Mon 15:13:38
更新日:2023/08/17 Thu 22:56:58NEW!
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画像出典:仮面ライダー555
©2003 石森プロ・テレビ朝日・ADK・東映
仮面ライダーファイズとは、『仮面ライダー555』の主役ライダー。
主な装着者は乾巧、『仮面ライダーディケイド』では尾上タクミ
他の装着者は赤井、海堂直也、琢磨逸郎、草加雅人、木場勇治。
スーツアクター:高岩成二、渡辺淳(『ディケイド』版)
スペック
身長:186cm
体重:91kg
パンチ力:(通常時)2.5t
キック力:(通常時)5t
ジャンプ力:ひと跳び35m
走力:100mを5.8秒で走る。
概要
ギリシャ文字のΦ(ファイ)がモチーフ。数字表記および変身コードは「555」。
作品名を表す時は「仮面ライダー555」、このキャラクターを表す時は「仮面ライダーファイズ」と表記するのが通例。
フォトンストリームの色は低出力だが、最も安定した赤。
最も後期に開発されたシステムであり、ツール数も最多。
更にライダーズギアの中で唯一強化変身(フォームチェンジ)が可能な、拡張性が高い設計となっている。
3つのベルトに共通して言えることだが、あくまでスーツ自体は強化装甲服のような位置付けなので、
素の戦闘力自体は幹部クラスのオルフェノクと比べて圧倒的に高いというわけではない。
というか素のスペックだけなら「変身しない方が強い」とか「バイクの方が強い」とかネタにされるレベル。
実際、シリーズ全体を見ても総合スペックは主役ライダーとして最低クラスであり、
これより弱いのは仮面ライダー龍騎 ブランク体や仮面ライダー電王 プラットフォームなどの未完成形態ぐらいしかない(一応、仮面ライダージョーカーなどにはぎりぎり勝っている)。
なお、相手がオルフェノクでも個体によっては通常のキックでも倒す事が可能とされており、実際、第1話では通常のキックでスティングフィッシュオルフェノクを倒している。
圧倒的な戦闘力差がある上級と下級オルフェノク間でもいざ戦いとなると一撃で勝敗がつくことはほぼ無いが、
ベルトでの必殺技(後述)であれば、大概のオルフェノクに致命傷を与えることが出来るのは大きなメリットと言える。
前述のようにデザインモチーフはギリシャ文字のφ(ファイ)…とされているが、これは後付けであり、「子供にも似顔絵が描きやすいように」という前提条件が先にあり、そのためシンプルな丸と直線だけでデザインされた。
検討段階ではサメをモチーフにしたデザイン案も描かれており、決定デザインでもグローバルフィーラーのディテールなどにその名残がある。
最終的にはメカニカルライダーであることから、生物モチーフは廃された……
が、公式のネットムービーでサメモチーフのライダーと紹介された事もあり(一応初期案がサメモチーフとは言及されているが)、公式でも曖昧なのでモチーフがサメというのも別に間違いではない。
【装備】
ファイズエッジを除いたこれらのベルト、および付随する装備一式は公式にまとめて「ファイズギア」と呼称される(劇中での呼名は一貫して「ファイズのベルト」だが)。
ファイズギアを一セットとして、基本的には専用アタッシュケースに納めて持ち運ばれる(このアタッシュケースは「ファイズギアボックス」として限定販売された)。
なので前もって装着していなければ、変身する際には迫りくる敵を前にベルト一式をガチャガチャ取り出して装着する羽目になる。
ちなみに劇中で使用したプロップは、DX版とサイズが変わらないケース収納用、変身用、スーツ用、アップ用など計5、6種類もある。
見るからに煩雑なためか、翌年の『仮面ライダー剣』以降は「バックル部分だけを持ち歩いて、腰にかざすとベルトが自動装着」「装備は変身と同時に出現」といった簡略化がなされるようになった。
なお、喋るアイテム自体は前作『仮面ライダー龍騎』からだが、近年まで続く喋る変身アイテムは何気にこの「ファイズギア」が初。
携帯電話など当時流行の電子機器をモチーフにしたこともあり、7年後の『仮面ライダーW』のダブルドライバーに抜かされるまでの間、仮面ライダーシリーズの変身ベルトとしては最多売上を誇っていた。
- ファイズフォン
携帯電話型トランスジェネレータで、ファイズへの変身時はこれに変身コード「555+ENTER」と入力する。
通話やメールといった通常の携帯電話機能の他、横方向に展開する事で変身の有無を問わず使用できる「フォンブラスター」にも変形する。
ブラスターは光弾を単発で発射する精密射撃に適した「Single Mode(入力コードは103)」と、
光弾を3連射し破壊力は高まるが精密射撃には不向きな「Burst Mode(入力コードは106)」と使い分けが可能。
入力コード「279」では凄まじいエネルギーの濃縮光弾が発射可能だが、長時間の使用はできない。
ファイズポインターを装着してレーザーサイトとして使用出来、設定上は2000m先のターゲットもロックオン可能とされるが、劇中未使用。
- ファイズドライバー
ベルト型変身ツール。
変身コードを入力したファイズフォンをセットすることで適合者をファイズへ変身させる。
適合者をファイズへと変身させる。
大事なことなので2回言いました。
なので、適合者なら「Complete」の音声と共に変身出来るが、不適合者だと「Error」の音声と共にベルトから弾き飛ばされる仕組みになっている。
……とはいえ、変身自体は出来ても、変身後に異常を及ぼす場合もあるカイザギアやデルタギアに比べたら安全設計。
なお、ダメージによる変身解除でも勢いでベルトが弾き飛ばされる事が多々あり、その場合は大抵敵にベルトで変身されてピンチになる事が多い。
- ファイズポインター
デジタルトーチライター(懐中電灯)型ポインディングマーカーデバイス。型番は「SB-555L」。
右足の脹脛に装着し、後述の「クリムゾンスマッシュ」を放つ際に相手をポイントする光線を発射する。
上記のようにフォンブラスターにセットして射程を伸ばす事もできる(最大2000m)が、登場したのは予告編のみで、劇中未使用。
その割には立体化に恵まれており、ファイズのフィギュアでは大体再現可能になっている。
- ファイズショット
デジタルカメラ型パンチングユニット。型番は「SB-555C」。
手に装着することでパンチ力を強化する。
デジタルカメラとしても使用でき、2000倍ズーム機能やX線モード、サーモグラフィモード、暗闇でも撮影可能な暗視カメラモードがある。
動画を記録する事も可能。
- ファイズエッジ
オートバジン(後述)の左ハンドルをミッションメモリーを挿入し、引き抜く事で出現するエナジーハンドルブレード。
設定上は「ロウ」・「ミディアム」・「ハイ」・「アルティメット」の4段階の出力調整が可能。
上記の通りミッションメモリーを挿入しないと刃が生成されない設定なのだが、初使用時にはメモリー無しで引き抜き、必殺技を使う際にメモリーを挿入するという描写が見られた。
オートバジン
ファイズの専用バイクでバリアブルビークル。
搭載されたAIによって自律行動が可能なほかに変形機構を持ち、
オフロードバイク形態の「ビークルモード」から人型ロボット形態「バトルモード」に変形する。
詳細は項目参照。
ジェットスライガー
ファイズの専用マシンで、スマートブレイン社製大型アタックビークル。
普段はとある下水道に隠されているが、ファイズフォンに「3821+ENTER」と入力すると、「Jet Sriger Come Closer.」のコールと共にファイズの下に駆けつける。
各ライダーズギアに用意されており、劇中ではファイズとデルタが使用したが、ファイズ用は初戦で大破してしまい、一度しか登場していない。
ちなみに、ファイズフォンにはこのコードが記載されておらず、巧がデルタが口頭で入力しているコードを打ち込んでみたら登場した。
詳しくはデルタの項目参照。
【必殺技】
各ツールにミッションメモリーを挿入し、ファイズフォンのENTERボタンを押すことにより、
「Exceed Charge.」の音声が発せられると共に、フォトンストリームを経由してフォトンブラッドが「限度を超えて」注入され、各種必殺技が使用可能となる。
ファイズの必殺技を受けて倒されると、その場に赤いΦの文字が浮き出る。
- クリムゾンスマッシュ
ファイズポインターから円錐状の赤い光を放って目標をポイントし、跳び蹴りを放つ。
喰らえば並のオルフェノクは内部から原子分解を起こして灰化し、後にはΦの紋章が浮かび上がる。
劇中この技を使用したのは巧と木場だけだが、ロックオンの方法が異なり、巧はジャンプして前方一回転した際に、木場はその場で相手に脚を向けてロックオンする。
破壊力は17t。
- グランインパクト
ファイズショットを拳にはめて放つライダーパンチ。
ヒットした際にフォトンブラッドを光子変換した高エネルギーを直接相手にぶつける。
ただ、発動したにもかかわらず逃げられたり、カウンターを食らったり、寸止めになったり、通用しなかったりと不遇な扱いを受けることが多い。
それでも全く不遇というわけではなく、クロコダイルオルフェノク戦で見せたクリムゾンスマッシュからの連続攻撃は一見の価値あり。また、最終話ではカイザスラッシュと相殺して見せた。
破壊力は5.2t。
- スパークルカット
ファイズエッジから放つ衝撃波で敵を拘束し、距離を詰めて切り裂く。
勿論、単純にフォトンブラッドの刃で切り裂くパターンもある。なお、劇場版も含めて映像作品では3回しか使用されていない。
映画『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』における仮面ライダーサイガとの一騎打ちでのカウンターは今でも名シーンに挙げられることも多い。
【特徴】
『555』の他ライダーと比べての最大の特徴はその汎用性。
先述の通り、安定を優先した分低出力な事もあり、「上級オルフェノクであれば、このベルトを使うよりオルフェノクとして戦った方が基礎戦闘力的には強い」という状態にあったりするのだが、
この汎用性の高さ故にツールによるパワーアップが可能という点が最大の長所である。
【アクセルフォーム】
Complete.
Start up.
03
02
01
Time Out.
身長:186cm
体重:91kg
パンチ力:(通常時)3.75t(グランインパクト時)7.8t
キック力:(通常時)7.5t(クリムゾンスマッシュ時)25.5t
ジャンプ力:ひと跳び52.5m*1
走力:100mを0.0058秒で走る。
デジタルウォッチ型デバイス「SB-555W ファイズアクセル」のミッションメモリーをファイズフォンに入れることで「Complete.」の音声と共に変身。
巧がこれを攻撃に使用した場合、話の展開上仕方ない強敵以外は100%の殲滅率を誇る、正に一撃必殺のフォーム。
排熱のために胸部装甲・フルメタルラングが左右に跳ね上がるように展開して肩アーマーとなり、内部が露わになる。
また、目は赤色になり、全身に流れるフォトンストリームは銀色に変化する。
この銀色のフォトンストリームはファイズのフォトンブラッドの限界値であり、アイドリングタイムを含めて一度に35秒以上使用すると臨界点を突破。
自壊し装着者は大量のフォトンブラッドを浴びて死亡し、周囲3km四方が空気に触れて劣化したフォトンブラッドに汚染されるという時限爆弾と化す。
しかしそこは安全設計のファイズギア、35秒経過により、「Re Formation.」の音声と共に自動で通常形態に戻る。
そして最大の特徴として、起動中にファイズアクセルのスイッチを押す事により、「Start Up.」の音声の後、カウント開始と共に発動するアクセルモード。
10秒間だけ通常の1000倍の速度での移動が可能になり、10秒経過すると「Time Out.」の音声と共に機能が停止する。
その間100mを僅か0.0058秒で走る事が出来、秒速に換算すると実に秒速17.2km*2。
ちなみに時速にすると驚異の62068km。
後続の高速ライダーである仮面ライダーアクセルトライアルや仮面ライダーオーズ ラトラーターコンボ、仮面ライダードライブ タイプフォーミュラをも遥かに凌ぐ。
参考までに、2番手のタイプフォーミュラで時速3000kmほど。
とはいえ、タイプフォーミュラの加速には時間制限はなく、肉体への負担こそ掛かるが、繰り返し使用も可能なので、一概には比較出来ない点には注意。
この時轟き渡るエキゾーストノイズが示すように、壁や天井を走れるほど猛烈な数Gものダウンフォースが発生している。
更に全身のフォトンブラッド出力が通常フォームでのエクシードチャージ状態と同等レベルまで達しているため、
いちいちチャージする必要がなくなり、必殺技の連続使用も出来るようになる。
必殺技『アクセルクリムゾンスマッシュ(強化クリムゾンスマッシュ)』は「相手を全方位からロックオンした後、同時多重的にクリムゾンスマッシュを叩き込む」というもの。
ファンからは「多段ロックオンクリムゾンスマッシュ」とも呼ばれる。
劇中で3回(映画含む)しか使われていないにも拘わらず、その威力とかっこよさから「一番好きなライダーキック」に挙げるファンも多い。
時間制限の都合上、アクセルフォームの使用自体がある種の必殺技的な扱いとなっている(この点は仮面ライダークウガのライジングフォームにも通ずるか)。
ブラスターフォームばかり出番の少なさが語られるが、こちらもテレビ本編では7回しか変身していない。
それでも印象深いのは、やはりそのインパクトの強さと『パラダイス・ロスト』で2回も登場した故だろうか。
他にも『アクセルグランインパクト』『アクセルスパークルカット』という必殺技が存在し、いずれも連続で相手を殴り・斬り続ける。
このフォームでの加速演出は、後に『仮面ライダーカブト』でのクロックアップなどにも活かされる事となる。
なお、加速演出の初出は『龍騎』でオルタナティブが使用した「アクセルベント」だが、主役ライダーの加速能力としてはファイズが初。
実際、特にアクセルフォームとクロックアップの2種が有名だったため、「クロックアップとアクセルフォームではどちらが速いのか」はファンの間では議論の的になる事が多い。
とはいえ、所詮は推測の域を出なかったが、遂には『仮面ライダーディケイド』第16話「警告:カブト暴走中」にて、ディケイドファイズVS仮面ライダーザビーにおいてこの夢の加速対決が実現した。
クロックアップ出来ないお前など、俺の敵ではない。
そうかな?とも限らないぜ。
《KAMEN RIDE FAIZ》
付き合ってやる、10秒間だけな!
《FORM RIDE FAIZ ACCEL》
Start Up.
宣言通りに、クロックアップしたザビーと加速したディケイドファイズ アクセルフォームは両者互角のスピードで動き回り、緩やかに漂う瓦礫を砕きながらの戦闘を繰り広げる。
しかし、どちらかの効果が先に終了する前に仮面ライダーカブトの登場で水入りとなったため、持続時間での有利不利については明確にされていない。どう見ても10秒どころか1分ぐらい経過しているが瓦礫はゆっくりと落ちていたため恐らく実際は数秒も経っておらず、映像作品としての描写では同等の能力という事にされているようである。
しかし、あくまでこれは『ディケイド』内での設定であり、ここから両者の優劣を測ることはあまり意味は無さそうでもある。
とはいえ、『カブト』公式サイトのマイザーボマーの解説に「クロックアップした敵も高速移動で追いつめて爆裂する」とあり、『カブト』第1話でレーザーに補足されていることなどから、『ディケイド』放送前からクロックアップは高速移動でも対処可能とされていたようである。
一方、『仮面ライダーウィザード』第52話や映画『平成仮面ライダー20作記念 仮面ライダー平成ジェネレーションズFOREVER』でファイズとカブトが共闘した際には、併走しながら敵を撃破する*3描写が見られた。
両者が対決した場合はともかくとして「アクセルフォームもクロックアップも使えない雑魚怪人目線(あるいは視聴者目線)で両者を見た場合は同じくらいの速さに見える」といった扱いの模様。
なお、胸部が開いて内部メカが見えるデザインは製作現場でロボコンに似ていると言われ、公式HPでも「別名“ロボコン・フォーム”」と記載された事もある。
何の因果か、リメイク作である『燃えろ!!ロボコン』の挿入歌である『燃えろ‼︎ロボコン』の歌詞には「信じてた未来が~」と、『Justiφ‘s』に似たフレーズが入っている。
【ブラスターフォーム】
5 5 5
Standing by…
Awakening.
身長:186cm
体重:94kg
パンチ力:(通常時)4t(ファイズショット使用時)8t
キック力:(通常時)8t(ファイズポインター使用時)30t
ジャンプ力:ひと跳び55m
走力:100mを5秒で走る。
アタッシュケース型デバイス「ファイズブラスター」にファイズフォンをセットし、「Awakening.」の音声の後、
中央部のボタンで再び「555+Enter」のコードを入力して「Standing by.」の音声と共に人工衛星イーグルサットから変身コード受信、フォトンストリームが再構成され、ファイズブラスターからスーツと装甲が送られて変身する。
手順を逆にして変身待機状態のファイズフォンをセットすることでも変身は可能で、最終回や『パラダイス・ロスト』での変身シークエンスはこちらだった。数字コードは「555-2」。
劇中映像などを見る限り、こちらのスーツは新たに製造された2号機なので、厳密には通常のファイズとは別のライダーである。要は仮面ライダー史上初の「乗り換え」。
なお、これの次の乗り換え主役ライダーは実に約17年ぶりとなる『仮面ライダーゼロワン』の仮面ライダーゼロツー。
この形態になるとファイズドライバーからファイズフォンが外されるが、スーツ自体にフォトンブラッドが行き渡る。
逆に何も流れなくなったストリームラインは絶縁体「ブラックアウトストリーム」として機能し、スーツの崩壊を防ぐ。
増大したフォトンブラッドをファイズフォンなしで制御するため、胸部、両手、両足、バックパックにそれぞれ制御回路「フォトンブラッドサーキット」が搭載されている。
この形態ではフォトンブラッドが自動で生成・制御されるため、ファイズドライバーは「ブランクドライバー」となり、完全な飾りとなる。
公式でもはっきり「不要」と断言されているがフォトンストリームの構成、収納時にファイズドライバーが反応しているので変身時には必要なのかもしれない。
スーツの全身そのものに赤いフォトンブラッドが通っているため、上級オルフェノクさえ圧倒する程のパワーを誇る。
いわば全身がフォトンブラッドの鎧であり、表面エネルギーはファイズエッジ(ミディアムモード)並の出力。
そのため、通常のオルフェノクは触れただけで灰化する。
同時に防御力も尋常ではなく、ドラゴンオルフェノクの龍頭双甲、ホースオルフェノク激情態の魔剣ホースソード、仮面ライダーオーガのパンチを食らってもビクともしないほど強固。
全身にフォトンブラッドが満ちているので危険そうに思えるが、赤く変色したインナースーツ「クリムゾンクロス」の内部に冷却繊維物質「クーラントサブスタンス」が通っているため、変身者はフォトンブラッドの影響から保護される。
が、変身時のキックバックが強すぎるため、上級クラスのオルフェノクでなければ変身に耐えられないリスクがある。
背中にはPFF(フォトン・フィールド・フローター)というマルチユニットを装備している。
ファイズブラスターへのコード入力で様々な機能を発揮する*4。
※機能解説
- 5246
「Faiz Blaster Take Off.」の音声とともに背中のPFFによる飛行を可能にする。
- 5214
「Faiz Blaster Discharge.」の音声と共にPFFを展開し、エネルギー砲「ブラッディキャノン」に変形させる。
「ブラッディキャノン」から打ち出される圧縮エネルギー弾フォトンブラッドの1発はフォンブラスター300発分に相当する。
- 103
「Blaster Mode.」の音声が発せられた後、ファイズブラスターを「フォトンバスターモード」に変形させる。
エネルギー弾の威力はノーマル時のクリムゾンスマッシュに匹敵し、連続20発の発射が可能で、普通のオルフェノクなら一発で粉砕出来る。
『555』では単発の砲弾のような形で撃ち出しているが、『ディケイド』のファイナルアタックライドではビームのような連続照射を行っている。
本編ではほとんど使用されず、ホースオルフェノク激情態との戦いではゼロ距離で発射して大ダメージを与える事には成功しているが、灰化には至らなかった*5。
- 143
「Blade Mode.」の音声が発せられた後、ファイズブラスターの「フォトンブレイカーモード」を起動し、ブラスターの先端部をフォトンブラッドの刃に変化させる。
出力はファイズエッジの約15倍で、最大出力にすると巨大なエネルギー剣となり、航空母艦を一刀両断にすることが可能。
最終回ではホースオルフェノクがアークオルフェノクを抑えた隙にアークオルフェノクの腹部に木場もろとも突きつけ致命傷を与えた。
劇中で電車を両断した時が最大出力とされている*6 。これがホントの電車斬り
劇中未使用だが、ファイズショット(腰には携行している)、ファイズエッジも『仮面ライダー図鑑』によると設定上は使用可能。
それぞれブラスターに「5232+ENTER」「5432+ENTER」で起動する。勿論フォンブラスターも可能。
一方でファイズアクセルが使用出来るか否かが議論の的にある事もあるが、ブラスターフォームになるとファイズアクセルが消失するため、アクセルとの併用はできない/想定されていないと思われる。
上記の様に関連商品が大いに売れ販促の催促が無かった為か、劇中での登場シーンが少ない(TV本編で4回+劇場版で1回*7)上に、
通常形態から特にシルエットが変化しないため、最強フォームなのにいまいちパッとせず、仕様上ベルトが空っぽになってしまうのを嫌うファンも多い。
おかげで映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』終盤の「平成ライダーキック」発動シーンで連続してベルトが映るシーンでは唯一ベルトが空っぽという悲劇が……。
アクセルフォームが「超スピード」という分かり易い演出を持っているのに対し、こちらは強さがいまいち分かり辛いという事もあろう。
だが、出番が少ないとは言ったが、一応仮面ライダークウガ アルティメットフォームと比べればまだ恵まれ、かつその僅かな出番の殆どが
といった劇中屈指の強豪相手。しかもラスボスのアークオルフェノク以外は真正面から圧倒している(そのアークオルフェノクにも最終的に致命傷を与えている)ため、性能は間違いなく最強フォームに相応しいと見ていいだろう。
特に本編に先行して登場した映画『パラダイス・ロスト』ではオーガを真っ向勝負で圧倒し、必殺技の撃ち合いで勝利するなど活躍。
直前の巧と真理のやりとりも合わせて、劇中屈指の名場面である。
巧「おい真理、真理!!…何だっけかなぁ…救世主は何をするんだ?『闇を切り裂き』?」
真理「…光を…もたらす……」
巧「聞こえねーよ!」
真理「…『闇を切り裂き、光をもたらす』のよ!!」
巧「……きっついなぁ、お前の期待に応えるのは……」
真理「出来るよ巧、巧なら!…だって……巧は…巧だから!」
必殺技は『ブラスタークリムゾンスマッシュ/超強化クリムゾンスマッシュ*8』。
ブラスターフォームで放つクリムゾンスマッシュ。設定上「5532+ENTER」でポインターが起動する。
映画『パラダイス・ロスト』ではミッションメモリーを挿入せずにファイズポインターだけ足にセットし、フライトモードからチャージ無しで放った。
TV本編最終回ではフォトンブレイカーからチャージしてポインター代わりの衝撃波を放ち、そのままキック。破壊力は30t。
その様子は『紅い竜巻』のようであり、映画『パラダイス・ロスト』で「オーガストラッシュ」とぶつかった際には、余波で某アリーナを上下に真っ二つにする程の規模。
最終決戦でアークオルフェノクにぶちかました際も周囲の建造物を破壊していた。
本編・劇場版合わせても使用回数は上記の僅か2回のみだが、いずれもそれぞれのラスボスへの決定打となった文句なしの大技である。
【余談】
ネット上では「フォトンブラッドは強烈な劇薬でもあり、フォトンブラッドによる毒殺が攻撃の肝となる。」……と語られる事が多いが実際には毒殺ではなくフォトンブラッドの“衝撃”によるもの。
超全集においてもフォトンブラッドの衝撃について触れられているものの、毒性に関しては触れられていない。
恐らくアクセルフォームの
「35秒を超えると自壊し、装着者は大量のフォトンブラッドを浴び、死に至る」
「周囲3km四方が空気に触れて劣化したフォトンブラッドに汚染される」
といった設定や、ブラスターフォームの
「通常のオルフェノクは触れるだけで灰化される」
という設定が曲解されて広まったものだろう。
なので、実際にフォトンブラッドに毒性があるのかどうかは不明だったりする。
別作品を例に出すが、アニメ『機動戦士ガンダム00』のGN粒子もフォトン(光子)の一種で条件や種類では毒性がある。
通常形態のみだが、一部の回では暗所においてスーツの眼の半円が黄・フォトンストリームが赤にそれぞれ輝くギミックが導入され、何とも言えない美しさを醸し出す。
しかし、実際の撮影では元来特撮用のスーツは視界用のスリットが小さい所に加え頭部前面に発光装置があるため、スーツアクターの高岩さんは何も見えない状態でアクションをしていた。
マスク外してアクションリハ→ここでこう動いて斬りつけると頭に叩きこむ→マスク被って本番
リハと一挙一動同じに動けばいいだけだから簡単でしょ?って出来るか普通!
また、「電飾の塊」というべきスーツの雨天の撮影は大変だったそうで、更に内部はかなりの配線が走っており着心地も酷かったらしい。
ことに電熱による発熱は下手をすると火傷するほど凄まじかったそうで、小まめに消灯してクールダウンしてやる必要があったのだとか。
それから6年後の『ディケイド』で新調された電光スーツについては技術の進歩により、視界が(多少)確保出来るようになっている。
ちなみに当初はその電飾スーツはオープニングなどのアクションしない場面用のものしかなく(初期アクションシーンでの発光はCG処理)、
それ以外の時のアクション用電飾スーツはスーツ制作会社が東映に内緒で(期待させて失敗したら悪いので)完成させたもの。
こちらのスーツはカイザ版電飾スーツとともに第38話から使用されたが、視野に関しては上記の通りである。
俺はもう迷わない…。
追記・修正する事が罪だというのなら、俺が背負ってやる!!
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▷ コメント欄
- コメント欄が長くなってきたのでリセットしました -- 名無しさん (2015-10-13 23:21:01)
- 555 -- 名無しさん (2015-10-14 00:47:24)
- もっとも美しいライダー -- 名無しさん (2015-10-24 10:53:53)
- 純粋な見た目の格好良さなら歴代1位。 -- 名無しさん (2015-10-24 11:03:42)
- シンプルイズベスト -- 名無しさん (2015-12-06 14:30:03)
- ベルト音声もライダーのデザインもスタイリッシュ過ぎて痺れるわ 自分の中では555、キバ、カブトが平成のデザイントップ3かな -- 名無しさん (2015-12-17 22:37:47)
- 手首をプラプラ振る仕草、クリムゾンスマッシュ前のチャージ動作の落ち着いた構えといい、実にスタイリッシュ -- 名無しさん (2015-12-25 15:26:47)
- 手首スナップいいよね,ヤンキーみたいな戦いかた好きだわ -- 名無しさん (2016-02-04 16:48:29)
- ハイブリッドファイルには、フォトンブラッドのエネルギーと掛け合わせた衝撃で対象物を破壊すると書かれている。毒殺と書かれた公式資料ってあるの? -- 名無しさん (2016-03-10 05:56:00)
- ゲーム限定でいいから、ダークディケイドみたいに「オルフェノクとして生きる事を決めた巧」として色違いのダークファイズ出してほしい。変身者は黒っぽいウルフオルフェノクの別個体で。 -- 名無しさん (2016-04-02 11:34:57)
- 新たにCSMファイズドライバーが出る模様。以前の品より格段にギミックが進化してるのは良いんだが一つだけ不満が…アクセルも付けてくれぃ…そしたら即ポチったのに…(ー ー;) -- 名無しさん (2016-04-22 20:14:12)
- 理論上は同時使用出来るのか・・・ブラスターアクセルクリムゾンスマッシュなんざやらかした日にはどうなるやら -- 名無しさん (2016-04-24 10:54:33)
- フォンブラスターって、メモリーなしでつかえる? -- 名無しさん (2016-04-24 12:01:07)
- ブラスターアクセルフォームの変身は、ファイズフォンにアクセルメモリーを挿入、それをファイズブラスターにAwakningなのでは?という意見が多く自分も妄想した。ファイズアクセルを手首につける都合上、左手首の形状も変わるかは不明。変身者が持たないらしいというあたり、道連れ、巻き添え上等の自爆形態か? -- 名無しさん (2016-05-11 23:25:00)
- ブラスターになってからメモリーを交換するだけでも行けそうだけどな、最高純度の金ですら圧倒しちまう量なのに銀にまで高めたら全て死ぬ -- 名無しさん (2016-05-22 18:31:00)
- ↑劇場版や上位最終形態は金色多めだから、今出すとしたら純度も最高の金(スーツ全体orアーマー部分)になるかもな -- 名無しさん (2016-06-09 13:54:34)
- ↑発動するとファイズフォンが不明なユニットめいたノイズだらけの音声で警告を発するんだな?そしてカウント終了と同時にギアが全て弾き飛ばされて変身強制解除、転がるメモリが火を噴いて燃え尽きる・・・というかたっくんも燃えてそう -- 名無しさん (2016-08-27 13:38:26)
- スパークルカットって何気にチーターカタツムリ以外は大体倒せてる。 -- 名無しさん (2016-11-06 22:14:32)
- ↑↑単純にライン部分が黒から金、全体的にアクセルと同じカラーになりそう、どっちにしろ敵もたっくんも持たない件 -- 名無しさん (2016-11-26 17:21:57)
- アクセルブラスターフォームはブラスターは装着車は常時毒を浴び続ける状態で、アクセルは毒の濃度が上がる(赤は微毒で銀は猛毒)特性を同時に浴びる事からから使ったら最後の命と引き換えが大前提の禁断のフォーム(公式ではないとはいえアクセルとブラスターの特性を考えるとこうなりかねない) -- 名無しさん (2017-02-10 16:30:34)
- >喋るアイテム自体は前作からだが~ \バンゴウガチガイマス/ -- 名無しさん (2017-03-17 13:45:00)
- アクセルブラスターなんてホントに初耳だし公式からは一切設定すら言及されたこともないぞ?誰かの妄想カ? -- 名無しさん (2017-04-11 21:58:21)
- だれも公式で言ってるとは書いてないが -- 名無しさん (2017-06-11 20:31:42)
- ブラスター使ったら寿命縮む話はあくまで考察の類いだから気を付けよう!フォトンブラッドの設定もあやふやで毒以前にどんなエネルギーかせつめいが無いのも忘れないで!お兄さんとの約束だよ! -- 名無しさん (2018-05-31 04:55:27)
- モチーフについての記述、後付けなのはサメじゃなくてギリシャ文字Φじゃなかったっけ?確か当初サメ(資料によってはシャチ)モチーフのデザイン案があったこと自体は事実のはず -- 名無しさん (2018-10-16 20:40:13)
- ↑3 フォトン(光子)だから、高純度のエネルギー体だと思うんだよね、描写的にも。 -- 名無しさん (2019-01-05 23:15:27)
- ファイズの何が恐ろしいかって、戦車も紙切れ同然の破壊力なのに使ってる道具が全部家電製品なんだぜ。 -- 名無しさん (2019-02-23 19:47:12)
- ブラスターはカッコいいけど、ベルトが空なのがなぁ。 -- 名無しさん (2019-02-27 23:10:43)
- 帝王のベルトの海に相当するのが555ベルトなんだよね -- 名無しさん (2019-03-06 16:50:11)
- えっ?カイザも普通に発光スーツあるでしょ。レインボー造型の人もTwitterで言ってたと思うんだが。カイザだけCG合成ってソースどこ? -- 名無しさん (2019-05-28 19:40:56)
- アクセルフォームの個別項目作ってもいいんじゃないかなってふと思った -- 名無しさん (2020-06-13 15:35:57)
- 木場さんがファイズになった時あまりに几帳面なケンカするもんだから「ああ、中の人が違うってこういう事か」と思ったもんだw -- 名無しさん (2020-09-01 17:00:13)
- 555でファイズと読ませるセンスは一体どこから来たのだろう -- 名無しさん (2020-09-24 04:07:53)
- 霊石で肉体を改造して変身するクウガ、超能力者のアギト、科学とも異世界の産物ともつかぬ龍騎(小説では魔法系)と続いて科学の力で変身するライダー。ただし、設定上は超常の力を操る新人類が装着する毒の鎧。 -- 名無しさん (2021-02-15 21:23:04)
- 出番で言うならブラスターフォームはクウガのアメイジングやアルティメットよりは多くないか? -- 名無しさん (2021-05-13 21:50:46)
- メインの装着者であるたっくんも基礎能力だけならファイズよりウルフのが高いんだよな、クリムゾンスマッシュの破壊力をウルフ状態で出せるかはわからんから最大火力はファイズのが勝ってるんだろうけど -- 名無しさん (2021-05-13 22:43:37)
- デルタ、カイザのベルトの特性がやばすぎてファイズベルトが変身者の安全を考えてくれているベルトに見えるww(例で言うならヤバイことしでかしたゲッターロボG&真ゲッターと制御可能な良い子ゲッターアークみたいな) -- 名無しさん (2021-10-11 20:09:02)
- 変身時に、 -- 名無しさん (2022-04-20 02:10:56)
- ↑ミス。変身時に、全身に光のラインが巡るところから、蛍がモチーフと聞いたことがあるのだけど、何も関係なかったみたいね。 -- 名無しさん (2022-04-20 02:20:09)
- カイザの電飾スーツがCG合成ってどこから出た話なのか分からないけど、電飾だっていうソースははっきりしてるんで修正しておいた。ていうかアレをCGで撮影できるんならデルタにだって導入してたろうし、そもそも最初から全部CGで済ますよねって。 -- 名無しさん (2022-05-21 13:33:41)
- 夜景に光る姿にメタルヒーローの魂を見た -- 名無しさん (2022-11-19 21:05:59)
- ブラスターの寿命が削れるはガセらしいけど、それなら薔薇社長の時に使えば良かったのに -- 名無しさん (2022-11-19 21:21:20)
- 20年目にしてまさかの新作。新フォーム(?)は何処となくSIC感が -- 名無しさん (2023-05-06 10:59:38)
- ↑デザインが何となく仮面ライダーGに似てると思う -- 名無しさん (2023-05-06 11:36:01)
- 新型555は時代の流れに合わせてスマホっぽいので変身するのか。ベネ(良し) -- 名無しさん (2023-05-06 12:01:36)
- ブラスター入手後もアクセルを使ってたけどアクセルの方が巧としては使いやすかったのか? -- 名無しさん (2023-05-17 13:02:51)
- 強化形態2つ共ピーキー過ぎる気が…ノーマルフォームの出番が一番多かったのもそれだったのかな?。 -- 名無しさん (2023-06-24 20:12:47)
- ネクストファイズのデザインはゲーミングPCを意識してるんだろうか。背中にも冷却ファンみたいなパーツあるし。 -- 名無しさん (2023-07-20 15:19:08)
#comment
*2 ただし、劇中では何回か敵を仕留めそこなった事がある。
*3 後者ではドライブ タイプスピードも参加しており、シフトスピードのシフトアップではファイズやカブトに速度が劣るものの、それでもクロックアップ空間から見れば少しスローになる程度のように描かれている。
*4 なお、映画『パラダイス・ロスト』で登場したファイズブラスターをよく見ると、コンソールボードのキャンセルキーがなくなっている。
*5 巧が木場を死なせないために威力を抑えた可能性もある。
*6 『仮面ライダー555超全集 下巻』P13より
*7 しかもそのうち第39話と第44話は変身のみ。
*8 後者の名称はデアゴスティーニ刊『週刊仮面ライダー オフィシャルパーフェクトファイル 第43号』及び食玩「SGロックシード ファイズロックシード(ブラスターフォーム)」より。
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