登録日:2016/11/28(月) 17:10:34
更新日:2024/01/29 Mon 13:49:29NEW!
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ポケモン ポケモン解説項目 無進化ポケモン サン・ムーン チート ラッパー sm 第七世代 ゴースト フェアリー ムサシ 正体不明 ホラー トップメタ 要注意ポケ 種族値詐欺 パンドラの箱 ミミッキュ はねる トリックルーム トリパ ぬし ぬしポケモン zワザ 優遇 浪川大輔 ロケット団 アセロラ ピカチュウ オニオン かたやぶり推奨 ←やめて! ミミック ライム かぶりもの ミタアーッ!? ミミッキュのうた スーパーメガやす 超優遇 scp-444-jp(アローラのすがた) ばけのかわ 778
ミタアーッ!?
出典:ポケットモンスター サン&ムーン、3話『よロトしく、ボク、ロトム図鑑ロト!』、
16年11月17日~19年11月3日まで放送。
OLM、テレビ東京、MEDIANET、ShoPro、
©Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku ©Pokémon
ミミッキュとはポケットモンスターシリーズにサン・ムーンから登場したポケモン。
■データ
アローラ図鑑No.242/ウラウラ図鑑No.128/全国図鑑No.778
分類:ばけのかわポケモン
英語名:Mimikyu
高さ:0.2m/0.4m(ぬし)
重さ:0.7kg/2.8kg(ぬし)
タマゴグループ:不定形
性別比率:♂50♀50
特性:ばけのかわ(攻撃技によるダメージを一度だけ無効にする。効果を発揮するとフォルムチェンジする。また、フォルムチェンジ時に最大HPの1/8のダメージを受ける(第8世代))
HP:55
攻撃:90
防御:80
特攻:50
特防:105
素早さ:96
合計:476
努力値:特防+2
2倍:ゴースト/はがね
1/4:むし
無効:ノーマル/かくとう/ドラゴン
■概要
アローラ地方のウラウラ島に生息するゴーストポケモンの一種で、
守り神カプ・ブルルの怒りに触れて潰れてしまった「スーパーメガやす」の跡地に住んでいる(メガやすはロイヤルアベニューに移転)。
ピカチュウをまねたボロ切れを頭からかぶっている、という一風変わった、それでいて可愛い外見が印象的なポケモン。
胴体の部分にある縦の切り込み二つが本物の眼で、ピカチュウの頭の部分はハリボテ。
身長も頭の部分は除いて測っている。
こんな姿をしているのは理由があり、夜行性で日光を浴びると体調を崩してしまうので、
それを避けるために布をかぶり、さらに元々暗いところに住むのである。
普通の布切れに、ミミッキュ自身の能力でピカチュウのような形と模様を浮かび上がらせている。
肝心の中身だが全くもって正体不明。アローラでは「ミミッキュの正体を見たものは謎の病に襲われる」と言われており、
サンバージョンの図鑑には正体を見た学者が恐怖に耐えきれずショック死した、ウルトラムーンでは風でボロ切れが舞い上がった拍子に正体を見たトレーナーがその日の夜に苦しみ藻掻いて死んだという恐ろしい解説がある。シールドの図鑑を信じるならばどうやら正体を認識すると死の病にかかってしまう模様。
良くも悪くもゴーストタイプらしいポケモンである。なんで誰もレントゲン写真とかMRIとかの手段に至らなかったんだろう…
……のだが、実は肝心のミミッキュ自身は凄い寂しがり。
公式サイトによれば、20年ほど前にピカチュウのグッズが流行したのを見て、
ピカチュウそっくりになれば人間と仲良くなれるのではないか、と思ってこんな恰好をしているらしい。
色違いはゲームボーイ時代を彷彿とさせるモノクロカラー。
2017年秋にはポケモンセンター・ポケモンストアのイベント「化ける!ピカピカゴーストパーティ!」で配信された。
ゲーム発売前には、ミミッキュを紹介する公式PV「ミミッキュのうた」がアップされた。
パルデア地方にも生息しているが、バイオレットバージョンの図鑑では何と長きに渡り布を被ったオバケだと勘違いされており、近年になってようやくポケモンと認識されたとのこと。
むしろオバケだと思ったのなら何で調べなかったのか……。
■ゲームでのミミッキュ
シナリオも後半に差し掛かるウラウラ島にて、アセロラの課すゴーストタイプの試練に登場。
メガやす跡地のぬしポケモンとして君臨しており、本作のぬしポケモンの例に違わず凄まじい強さを見せる。
アセロラの試練はメガやす跡地に入り、ゴーストやゲンガーなど、
跡地で遊んでいるゴーストポケモンたちをポケファインダーで撮影しつつ、ぬしであるミミッキュを誘い出して撮影して来るというもの。
写真に写されたことに気付いたゴーストポケモンたちは襲ってくるためこれを倒し倒し進んでいき、
最後に跡地の一番奥にある小部屋*1でミミッキュと対戦することになる。
ミミッキュはそれまでと違い、主人公の背後にいる。これに気付かないと延々周囲を探し回ることになるので、覚えておこう。
なお、ポケファインダーを一旦終了すればロトム図鑑が「背後に何かいる」というヒントをくれる。
実際の対戦ではゴーストとゲンガーを呼んでくる。
さらにミミッキュ自身はとくせい「ばけのかわ」によってダメージを1回だけ無効にしてしまう上、
おとものゴースト&ゲンガーが「さいみんじゅつ」を連発して来るため最悪ハマる。
さらにミミッキュは「じゃれつく」を覚えている上に攻撃が高いため、ゴーストの試練だからとあくタイプを出していると一撃で落とされかねない。
この試練のちょっと前に御三家の最終進化系Zクリスタルを貰えるが、
と、どれを選んでも中々手強い。
とにかくまずはゴーストとゲンガーを手早く倒して1対1に持ち込むのが先決だが、
「おにび」も覚えているためこれを食らうと物理アタッカーが機能停止する。
特防が元々高いミミッキュには特殊技が効きにくいが、
全般的に遅いアローラのポケモンではぬしミミッキュの先手を取るのは難しい、となかなかの難敵である。
倒して外に出れば試練達成。
……なのだがアセロラ曰く、跡地には小部屋はないらしい。つまりあの部屋は……。
試練達成後はメガやす跡地に超低確率で出現するようになる。
全体的に鈍足なアローラのポケモンの中ではかなり速い部類なので捕獲には苦労するが、
捕まえることが出来れば貴重なゴースト物理アタッカーとして活躍してくれる(最初にモクローを選んだのならジュナイパーがいるが)。
なお、最初の姿は「ばけたすがた」、「ばけのかわ」がなくなった後は「ばれたすがた」になるが、能力は変わらない。
ポケリフレでは頭部のでんきぶくろの部分が喜びポイント。逆に本体の目元は嫌がりポイント。
バトルツリーにも登場するが、流石にアタッカー型しか出ないと難易度が高くなりすぎてプレイヤーが困るため、耐久型や補助型として登場することが多い。
ポケットモンスター ウルトラサン・ウルトラムーンでのネタバレ
本作でのアセロラの試練だが、ホラー要素が追加されている。
ぬしポケモンとして続投したが、よびだすポケモンがジュペッタ・ブルンゲルに変更。
ジュペッタは「おにび」と「のろい」、ブルンゲルは特性「のろわれボディ」に加えて「みずのはどう」の追加効果による混乱とこちらをかく乱してくる。
また各地にあるヌシールを80枚集めるとナリヤ・オーキドからぬしと同じサイズのミミッキュを貰える。
元々1つしかない特性はともかく、タマゴ技の「のろい」や「みちづれ」を覚えていないことがバレる点には注意。
タマゴ技なしでも実戦で使えそうな型を育成できるのがせめてもの救いか。
本作から追加されたエリア「ピカチュウのたに」にも紛れ込んでいる。
マップ左にあるトレーラーでは、入ろうとするとピカチュウが出てくるギミックがあるが、ここで1/9000前後の確率でミミッキュが登場することがある。また、トレーラーの横に回り込むと視点変更で見える川向こうのロケーションでは、低確率で上のトンネルを行き来するミミッキュが確認できる。
■対戦でのミミッキュ
一番高いのは特防だが、HPと特攻はかなり低め。その他の能力はやや高めの平均でまとまっている。
「じゃれつく」以外にはわざマシンを含めると「シザークロス」「シャドークロー」「きりさく」などやたら「斬る」系統の技を覚える。
(それらの技では布の下から黒い手を伸ばして切り裂くモーションが出る)
積み技も「つるぎのまい」や「ビルドアップ」を覚えられ、威力が低めの先制技「かげうち」でさえ馬鹿にならない火力になる。
しかし「ビルドアップ」とはコイツの中身は一体どうなっているのだろうか……。
ゴーストの恒例として「おにび」も覚えてくれる。変わったところではZ「はねる」も使えたりする。
そしてなんといっても、彼らにはオンリーワンとも言える大きな強みが2つある。
まず1つ目は、現在ミミッキュのみが固有で所持している特性・ばけのかわ。
◆とくせい【ばけのかわ】
- 敵からの攻撃やこんらんによる自傷攻撃を、ダメージに関わらず一度だけ完全に防ぐ。
効果が発動した際は、\ポキッ/というようなSEと共に、首がだらんと折れたような姿へと変わる。
- 『でんじは』『どくどく』等の状態異常技、並びに攻撃技の追加効果は防げない。
- フォルムチェンジ系の特性に分類されるため、『トレース』することができず、『なやみのタネ』『スキルスワップ』等の特性変更・消失技も無効。
『へんしん』と『かわりもの』では特性をコピー出来るが、効果が発動しない。 - 『かたやぶり』持ちのポケモンの攻撃技を受けた場合、ばけのかわを保ったまま普通にダメージを受ける。
- 『ロックブラスト』『つららばり』等の連続技を受けた場合、1発目でばけのかわは剥がれ、2発目以降は通常通りダメージを受ける。
- 『いのちのたま』の反動ダメージ、状態異常や天候によるスリップダメージ、『さめはだ』や『ゴツゴツメット』に触れた時のダメージは防げないが、ばけのかわは残る
かの強力アイテム『きあいのタスキ』に似た効果であるかなり強力な特性であり、
連続技を受ける、『かたやぶり』持ちの攻撃を受ける、状態異常で行動出来ないまま等の例を除けば、ほぼ確実に1回は行動が保証されているのである。
これに更にタスキでも持たせようものなら、
連続技でない攻撃技だけなら3回も攻撃しないと倒せないという事に……
2つ目は、ミミッキュのみが持つ『フェアリータイプとゴーストタイプの組み合わせ』。
この2つのタイプ、どちらも攻撃での一貫性が高いタイプなのであるが、
組み合わさるとどうなるかというと、
なんと両方を半減出来るポケモンは、全806匹中最終進化形に絞るとカエンジシただ1匹なのである。
つまりミミッキュは、カエンジシ以外の全てのポケモンにタイプ一致で等倍以上の攻撃が出来るという事である。恐ろしい。
ただしそのままでは種族値の都合あまり火力が出ないことに注意。
USMではそんなカエンジシに対抗できる「ドレインパンチ」を教え技として習得可能になったがやはり積まないと決定打にならない為、あくまでも「対応できるようになった」程度に見るのが吉。
他に習得できた教え技は「おさきにどうぞ」、「トリック」と変化技が殆ど。
何気に攻撃面だけでなく、耐性面でも強力である。無効タイプだけでもノーマル、かくとう、ドラゴンと3つあるためサイクル戦にも適している。サザンドラにとってはまさに天敵でありながらも優秀な相方ともいえる。
この2つのオンリーワンな強みに加え、優秀な変化技も多数覚える為、対戦でも非常に人気を誇る。
特にシングルバトルでは使用率約五割とORAS時代のガブリアスを遥かに上回っている。
現在は上記の一貫性の高さを利用し、『つるぎのまい』で足りない火力を高めてから『じゃれつく』『シャドークロー』『かげうち』等で全抜きを狙う戦法が主流だが、
一撃で倒される事がほぼ無い事に着目して『トリックルーム』でのトリパ始動役や、
優秀な耐性、『おにび』『でんじは』『のろい』『いたみわけ』『ちょうはつ』等を活かした耐久型等の嫌らしい戦法までこなせるとっても優秀な子。
SMにてガブリアスは使用率を二桁まで落としており、その原因は十中八九こいつの高火力じゃれつくである。
メガガルーラは公式から弱体化を喰らったが、ガブリアスはミミッキュというとんでもないキラーに倒される羽目に…
持ち物は低火力を補強出来る『いのちのたま』、行動回数をさらに1回増やせる『きあいのタスキ』が多い。ZクリスタルのZワザにより無理矢理突破する型も。
さらにUSMでは「ミミッキュZ」が追加。
持たせることで通常よりも威力が20高い190のZ「じゃれつく」、 『ぽかぼかフレンドタイム』 が使えるようになった。
攻撃モーションはかぶった布の中に相手を閉じ込め、内部でボコボコにして最後には遠くへぶっ飛ばすというもの。
ショックで命を落とすとも言われる中身に殴られたポケモンは大丈夫なのだろうか。
Zワザでは数少ない接触技なので、鮫肌やゴツゴツメットによる接触ダメージ、ほのおのからだ等の接触技で発動する特性を受けてしまう。
対策にはやはり連続技か『かたやぶり』で「ばけのかわ」を貫通するのが有名で、特にパルシェンはミミッキュ対策で採用率が高くなっている。
火力は積み技ありきなので地味に「てんねん」のポケモンや「くろいきり」を搭載したドヒドイデも苦手。
他にも「きもったま」からの「ねこだまし」を食らえば無償で皮を剥がされ、バインド技を受ければダメージこそ少ないが皮とタスキを同時に潰されるなど、対策方法は色々とある。
ナットレイ相手だと剣舞やZワザがあってもほぼ詰むので汎用性はあれどゴリ押し厳禁な性能である。
対策できなければ厄介だが、対策されればあっさりと止まる。
なお、通常のレーティングバトルではかなり強いものの、禁止伝説解禁ルール下ではやはり一般ポケの地位に収まってしまう。
禁止級の中ではトップのソルガレオ/ルナアーラの専用技がどちらもミミッキュに抜群な上、ばけのかわを貫通するためである。
禁止級解禁ルールで開催された初のインターネット大会でミミッキュを倒したポケモンのトップ2がルナアーラとソルガレオであったことや、
ソルガレオ/ルナアーラどちらも倒したポケモントップ10にばけた姿のミミッキュがあることから裏付けられる。
(PGLの統計で倒した/倒されたポケモンのフォルム違いは別カウントされる)
USUMではソルガレオ/ルナアーラを専用技ごと取り込めるネクロズマも新たなる禁止級の天敵に加わった。
ただしミミッキュ自身もソルガレオ・ルナアーラ・ネクロズマに一致技で抜群を取れるため、状況次第ではミミッキュのほうが有利にもなる。
流石に伝説ポケを軽くあしらうほどの壊れ性能はなく、あくまでも一般ポケトップクラスというのが絶妙な立ち位置であるといえよう。
あまりに暴れまくった為、第8世代ではばけのかわ解除時に最大HPの1/8だけダメージを受けるように弱体化した。
これによりタスキとの両立が不可能に。あと専用Zワザもシステム廃止に伴い使用不可になった。
しかし…
ミミッキュに待ち受けていたのはむしろ新環境による恩恵だった。
まずは新要素であるダイマックスだが、これが異常なまでにミミッキュと噛み合っている。
- ゴースト技「ダイホロウ」が一致技…相手の防御を下げる効果。ミミッキュは物理ゴーストなので十二分に活かせる。無効化できるのはノーマルタイプのみ。
- フェアリー技「ダイフェアリー」が一致技…攻撃後にミストフィールド。物理アタッカーの天敵であるやけど予防。無効タイプ無し。
- ドラゴン技「ダイドラグーン」が無効…ダイドラグーンの効果は攻撃力低下。フェアリータイプなので強みである攻撃力を下げられる事は無い
- ノーマル技「ダイアタック」も無効…ダイアタックの効果は素早さ低下。ゴーストタイプなので強みである素早さも(ry
この通り、ダイマックスわざを使う方になっても受ける方になっても恩恵だらけ。
「つるぎのまい」からのダイホロウ2連発は何と大半の受けポケを紙きれの如く吹っ飛ばすと、ちょっと何言ってるのかよく分からない現象を起こす。
なら受けられる奴を準備すればいい。
…と言いたいところだが、何とあろう事か一致技両半減のカエンジシは第8世代でリストラ。
頼みの綱の新ポケモンにも一致技を半減できる奴が存在しないため、
とうとう一致技を半減以下で受けられるポケモンが不在になってしまった。
元々カエンジシの採用率そんなに高くなかったけどな!
結局「きあいのタスキ」を持たせられなくなった程度の弱体化しかなく、
第8世代でも第7世代同様、いやそれ以上に暴れているのであった。もうやだこの着ぐるみ。
相変わらずかたやぶり(特にドリュウズ)やドヒドイデはキツいので、そこは要注意。
また、ダイマックスすると「つるぎのまい」「かげうち」が使えなくなる点や、弱点を突きながら防御を上げる「ダイスチル」に弱い点、ミミッキュ自身は「ダイスチル」「ダイアース」といった耐久を上げるダイマックスわざを持たない点などには注意しておきたい。
それでも、スカーフ型やウッドハンマー搭載型など、これまでとは違う型が模索されているので、使う方も使われる方もトレーナーの考察力が試される。
...とDLC前までは思われていたが、アップデートとそれに伴う旧作ポケモン解禁により様々な環境的逆風を受けることとなる。
2匹とも使用率トップ5に入るエースであり、現在進行形で環境で猛威を振るうエースバーンとゴリランダーが威力160+ばけのかわ貫通のキョダイマックスを習得した。これによりこちらがダイマックスを切らないと落とされやすくなった。
また、ウーラオス(れんげきのかた)の登場も痛い。ミミッキュのSを1だけ上回っており、連続技であるすいりゅうれんだがメインウェポンであることもあり容赦なくばけのかわを剥いでくる。
『こだわりハチマキ』持ちであればギリギリ確定1発で沈むうえ、なおかつ確定急所なため、アッキのみの防御アップの恩恵を受けることが出来ない。正面切って立ち向かうのは非常に危険。
対策にはゴツメナットレイでもどうぞ。
このようにばけのかわを潰されるリスクが上がった為、かつてのように思考停止では動けなくなったほか、ポリゴン2やエアームドのような数値受けできるポケモンが復活したことや、高威力のゴースト物理技「ポルターガイスト」をはじめとした新規技も貰えず、相対的に周りの強化に遅れたのも逆風となった。
その結果、1〜2位の座を争っていたミミッキュの順位は6位まで転落した(シーズン8シングルバトル終了時点)。
ただし、ここまで環境的逆風を受けてもまだ耐久振りアッキのみ型やドレインパンチ搭載型などの新型が生み出され、6位という高順位に踏み止まれるのは腐ってもミミッキュの底力といえる。今後のDLCの環境変化や新技等でまた復権の余地は十二分にあるだろう。
このように初登場以降対戦環境で暴れ回ったミミッキュだが、第9世代ではすこぶる相性が良かったダイマックスが廃止された他、新たな天敵としてかたやぶり持ちのデカヌチャンが登場。
デカヌチャンは「デカハンマー」という威力160の超強力な鋼技を持っており、まともに食らえばばけのかわを貫通されて一発で沈む。耐久も耐性も優秀なので力押しでは中々倒せない。
幸い素早さはこちらが僅かに上回っているので、先手を取れるなら変化技で撹乱したい。「おにび」で火力を下げたり「みちづれ」で一矢報いる他、デカハンマーは連続で出せないという欠点があるので「トリック」でこだわり系アイテムを持たせて機能停止に追い込む事も可能。
同じくゴースト・フェアリー複合のハバタクカミが登場したが、あちらは特殊アタッカーなので差別化は容易。
新要素のテラスタルで耐性を変化させたり一致技を強化したり抜群範囲を広げる事が可能になったが、元々3タイプを無効に出来る複合タイプなので、どうしても無効タイプが減ってしまう点に注意。
ヘイラッシャ、ドオーなどの天然もちで剣舞での突破が困難と厄介な敵が増加してしまい、結果的に純粋なアタッカーよりも呪いや鬼火などで撹乱する妨害型が主流になっている。
パラドックス、四災解禁後は確実に一回は動ける「ばけのかわ」、先制技もちという強みと「てんねん」持ちが減少した事で上位にいたが、「碧の仮面」解禁後に新たに行われたシーズンで事態は一変。
オーガポンが本格的に使用可能になると、とりわけ人気のある「竈の面」の特性が「かたやぶり」。
強みであった「ばけのかわ」を超火力で無効化されてしまう上、アンコールや挑発で動きを阻害されてしまうといった強敵に使用率を落としてしまう。
■アニメでのミミッキュ
サン&ムーン編3話で登場。CVは浪川大輔*2。どういうわけかピカチュウを強く憎んでいる。*3
「クカッ…カカカッ…」といった唸り声のような声が鳴き声で、正直言って怖い。アニメの字幕によると正確な鳴き声は「キュッキュッキュッ…」のようだ。
ニャースによれば好きでこんな恰好をしているわけではなく、むしろピカチュウの姿の布切れが恨みの証らしい。
しかしこの布切れが破損すると途端に弱気になってしまい、半ばムサシに泣き付く。
ムサシに裁縫で直してもらった時は照れていた。
一見ゲームと設定が違っているように思えるが、現在の所ミミッキュ自身がピカチュウをどう思っているかは言及されていない為、解釈の一つとして捉えるべきか。
また、ピカチュウが関わらない状態でもニャースが怯えまくり、彼が「聞かニャいほうがいい」と翻訳を拒否するほど普段の発言が怖いらしい。
実力も桁違いに高く、歴戦の強者であるピカチュウと真正面から互角にやり合えるほど。
弱点のはずの「アイアンテール」が直撃してもびくともせず(ばけのかわで受け流した?)、「10まんボルト」も効いていないわけではないが倒れない、更にはぬしポケモンであるアローララッタをも倒してしまうほど。
尤もこのピカチュウ、アゴジムシにやられるなど結構弱体化してしまっているが。上記のシーンもアゴジムシと戦った直後の話である。
目的の一致からロケット団トリオに協力するが、その後ゲットしようとしたらモンスターボールを尻尾で弾くなどパートナーになろうという訳ではない様子。
また、ピカチュウを見るや否や勝手に攻撃を始めるなど、その恨みの強さは決して浅くないことが垣間見える。逆にピカチュウが絡まない限りはロケット団としての活動には消極的でいうことを聞かない場面もあった。
ムサシがコジロウから奪ったゴージャスボールでゲットしたことで、アローラでの彼女のパートナーになった。
この時、モンスターボールは弾いていたミミッキュだが、ムサシの投げたゴージャスボールには何故か一切抵抗せず、自分からボールにぶつかりゲットされた。
なお、ニャースは中身を見せてもらった(正確には無理やり引っぺがそうとした)がその際白黒反転で凍り付き、昇天しかけた。というか、その様は完全に臨死体験だった。
暗いトンネルを抜けたらなぜか花畑に着き、サーナイト・ミミロップ・グレイシアがいる→すっかりメロメロのニャースは彼女たちを追いかけるがそれは幻で、背後からゴース、ゴースト、ゲンガーが追いかけてきている→気づけば花畑もサーナイト達も見えず不気味な空間におり、突然足元に穴が開き真っ逆さまに落ちる
…という所でムサシとコジロウが水をぶっかけた事でようやく目を覚ましたのだが、もしも彼らが助けていなかったら…。
以後も時々(皮が脱いでしまったことで)中身を見たニャースに臨死体験をさせてしまったり、登場する度にニャースを震え上がらせたり、背後から突然現れてニャースを脅かしてしまった結果更なるトラブルを巻き起こすなどニャースを結構散々な目に合わせてしまっている。
これらの体験からニャースはミミッキュを苦手としているようだが、ミミッキュの方は近寄ったり手助けしたりするなど少なくともニャースに対して嫌悪感を抱いていない様子。
現在判明している使用技はシャドークロー、じゃれつく、シャドーボール、ウッドハンマー。
割とガチに近い技構成となっている。シャドーボールに至っては複数連射することもある。
サン・ムーン編最終回では、サカキからロケット団にカントーへと帰還命令が出され、ムサシは状況を考えた末、ミミッキュへアローラに残るよう伝えるが、それに焦りを感じたのか単身でサトシとピカチュウを襲撃。
しかしその最中、海面に映った自分の恐ろしい姿を見てしまった事で己への絶望でサトシ達にも心配される程に憔悴してしまう。
その夜、心配し探しに来たニャースへ初めて弱音を打ち明け、それを聞いた彼は「憎しみからは何も生まれないニャ。おミャーもそろそろ前を向いて生きていい頃ニャ」と諭す。
その言葉を受けて涙を拭い、ムサシ達との別れを受け入れ、ヒドイデやヌイコグマといった仲間たちと生きていく事にしたのだった。
新無印編37話ではキテルグマ、ヒドイデ、ヌイコグマと共に行動をとってるシーンがある。
■それ以外のミミッキュ
2017年の夏に行われた「ピカチュウ大量発生チュウ」では、大量のピカチュウたちに混じってピカチュウに変身したメタモンと共にミミッキュも参加している。
色違い、表情が違うピカチュウ、メタモンと同じレア枠。
■正体について?
ミミッキュの正体は全くもって不明であり、恐らく今後も明確には明かされることはないだろう。
或いはアニメのサン・ムーン編に現れたミミッキュのピカチュウへの恨みの原因が、それに関わってくる可能性もひょっとしたらあるかもしれない。
サン・ムーン編最終回でムサシのミミッキュはアローラに残る事となったが、アニポケは数年単位で放送されるので再登場を気長に待とう。
追記・修正はミミッキュを仲間にしてからお願いします。
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*2 ロトム図鑑と兼任
*3 アセロラのミミッキュはピカチュウに友好的だったため、この個体に限定されると思われる。
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