デカヌチャン

ページ名:デカヌチャン

登録日:2022/11/28 Mon 00:18:19
更新日:2024/06/27 Thu 13:01:41NEW!
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ポケットモンスター ポケモン sv ポケットモンスター スカーレット・バイオレット ポケモン解説項目 ポケモン最終進化形 はがね フェアリー 第九世代 デカヌチャン マイペース かたやぶり バ火力 脳筋←意外とそうでもない ハンマー わるいてぐせ ♀のみ 追い剥ぎ 鍛冶 職人 狩猟 蛮族 女戦士 ピンクの悪魔 ポピー やべーやつ ポケモンsv 凍空こなゆき 鋼/フェアリー複合 萌えポケ ドワーフ 水谷恵 コメント欄ログ化項目 かわいい 才女 ドット ぐるみん カヌチャン ナカヌチャン デカハンマー アーマーガアキラー ガラル地方ポケモン入国制限の原因(?) モンスターがハンター キリキザンキラー デッカチャン←ではない アーマーガア絶対撃ち落とすウーマン





知能が 高く とても 豪快。 ハンマーで 岩を 殴り飛ばして 空飛ぶ アーマーガアを 狙う。


100キロを 超える ハンマーを 軽々 振りまわして 欲しいものを 奪い取り 棲み処へと 持ち帰る。




デカヌチャンとは、『ポケットモンスター』シリーズに登場するポケモンの一種である。



■データ

全国図鑑№:959
分類:ハンマーポケモン
英語名:Tinkaton
高さ:0.7m
重さ:112.8kg
タマゴグループ:妖精
性別比率:♀のみ


タイプ:フェアリー/はがね


特性:かたやぶり(他のポケモンが持つ特性を無視してわざを出せる。)
   マイペース(こんらん状態にならない。こんらん状態になっても回復する。特性いかく無効化する。)
隠れ特性:わるいてぐせ(直接攻撃でダメージを受けたときに相手から持ち物を奪う。)


種族値
HP:85
攻撃:75
防御:77
特攻:70
特防:105
素早さ:94


合計:506


基礎ポイント:特防+3


進化:カヌチャン→ナカヌチャン(Lv24)→デカヌチャン(Lv38)



■概要

スカーレット・バイオレット』にて初登場したポケモン。♀しか存在しない。


進化前のカヌチャンはピンク色の赤ちゃんのような姿をしており、鉄屑を集めてハンマーを作成する職人肌のポケモン。
ポケモンじゃなくてオモチャのガラガラにも見える手持ちのハンマーを振り回して敵を追い払うが、鉄が目当てのポケモンにそれを奪われてしまいがちな非力な存在。
そのためか出現場所も廃墟の片隅など隠れやすい場所が多い。



しかし、進化することで彼女達の逆襲が始まるのだ……!



ナカヌチャンに進化すると髪が伸びてポニーテールとなり、ハンマーも巨大化もう泣かぬチャン。
金属のガラクタの山を住処として、ハンマーの材料を集めるためにキリキザンの群れを襲撃する。可愛い顔してやべーやつだ!
またハンマーの強度を確かめるため、日夜仲間とハンマーを打ち合って強度確認を行っているとされる。



そして最終進化形のデカヌチャンに進化するとヒドイデのような髪がロングヘアになり、ハンマーも優に本人の倍はあるほどに巨大化。
なお、高さは進化前から変わらないのに重さは100㎏を超えている。これは図鑑の記述と合わせて大部分がハンマーの重さなのはほぼ間違いない。


そんなハンマーを軽々振り回せるほどのパワーを持つ一方知能も高く、「欲しいものは力ずくで奪って住処に持ち帰る」という蛮族のような習性を得る。
更に、ガラル地方で空を支配し交通網の要にもなっていたアーマーガアさえも、パルデア地方では彼女らには敵わないらしい。何故ならデカヌチャンが地上からハンマーで岩を飛ばして撃ち落とそうとしてくるから。
『スカーレット』のアーマーガアの図鑑説明文にも

「飛行中 天敵に 狙われて 客も 危険なので パルデアでは タクシーの 仕事が できないのだ」

とあるが、その「天敵」こそがデカヌチャンなのだ。
撃ち落としたあとアーマーガアをどうしているのか、その動機(遊び半分か本能ゆえの習性なのか)までは不明。だが……(余談の項目で後述)。
そもそも『ソード』の説明文でも

ガラル地方の空では敵なし。」

と、ガラル地方の外ではまるで敵がいるかのような書き方をされていたので、勘の鋭いプレイヤーなら遅かれ早かれ天敵になりうるポケモンが登場するのを予想出来ただろう……まさか地上から狙撃する輩とは思わなかっただろうが。


ともあれこれでは乗客にも危険が及ぶため、パルデア地方ではアーマーガアでそらをとぶタクシーを運用することができず、代わりにイキリンコが担っている。アーマーガアにも人間にとっても傍迷惑なヤツである
またキリキザンやアーマーガアは積極的に襲ってハンティングする癖に、逆に金属の豊富な人類の住処を襲っているような記述は図鑑にない辺り、デカヌチャンの種族は人類を襲えば自分たちが逆に不利になることをキッチリ理解しているのかもしれない。
そこら辺の関係性は未だ不明である。


ちなみにピクニックで寝る時はハンマーを布団代わりにして寝る。可愛い。布団に向いているかは考えないことにする。


色違いはハンマーが銅色になるが、本体はほとんど変わらない。これはネッコアラの枕と同じ。

■ゲームでのデカヌチャン

進化前のカヌチャン・ナカヌチャンは主にフィールドに点在する廃墟に生息しており、一応序盤でも捕獲可能だがやや寄り道となる。
旅のお供としては非常に優秀で、まず複合タイプにより耐性が多く、物語通してフェアリーで抜群をとれる相手が多く、更にフェアリーも狩れるという個性を持っている。
特性もマイペースならこんらん防止といかく無効、かたやぶりなら厄介ながんじょうやばけのかわをものともせずワンパンできる。
だが、このポケモンの真価はそんなチャチなものではない。



専用技「デカハンマー」が異常に強いのである



これは威力160(タイプ一致補正込みでなく素の威力)・命中100のはがね物理技で、
この威力でデメリットは次のターンデカハンマーが使えなくなるだけと言う強烈な技。*1
大抵のポケモンは半減でもない限り一発で沈むか、良くて致命傷を負わされる。
勿論そんなバカげた性能の専用技を持ったポケモンに火力など与えるはずもなく、デカヌチャン自身の攻撃力は外見に反して低い。なんとより低い
優秀なタイプの組み合わせと見た目の可愛らしさから旅パに加えた人も多いのでは?


トレーナーでは四天王のポピーが切り札として使用。はがねテラスタルで火力を上げたデカハンマーが襲い掛かる。
連続で使用できないのでまもる等で防御する等で対策は可能。
ちなみにポピーはアーマーガアも手持ちにしているが、幼いながらに四天王を務める彼女のこと、恐らくデカヌチャンが狩らないようにしっかり御しているのだろう。



■対戦でのデカヌチャン

クチートクレッフィ、そして前作で環境を席巻したザシアンと同じくフェアリーとはがねの複合タイプ
そのため弱点は少なく、耐性も多い。


その大きなハンマーを持った外見とは裏腹に、種族値は特防と素早さが高めで他は並程度。
ただ前述の耐性の多さもあり防御面は割と優秀。HPも割とある方なので総合的な耐久性能は高い。
攻撃種族値が75しかないのは前述の「デカハンマー」が強力過ぎる為のバランス調整だろう。
むしろ「彼女らの破壊力は武器ありき」ということを表現しているのかもしれない。


メインウェポンは「デカハンマー」の他に、フェアリー物理技の「じゃれつく」を習得。
はがねタイプ技を連打したいなら「ヘビーボンバー」もある。体重112.8kgなので、フェアリータイプなど軽い相手ならこれでも十分。
サブウェポンには「はたきおとす」「ストーンエッジ」「はいよるいちげき」「じならし」「かわらわり」等を覚え、地味に「ねこだまし」も使える。またハンマー繋がりからかケケンカニの専用技だった「アイスハンマー」も遺伝技で覚える*2
火力補強手段として、技マシンでつるぎのまいを覚えられる。ハンマーのまいじゃないのか


デカハンマーのおかげで瞬間火力はそれなりに高く、特性「かたやぶり」ならミミッキュの「ばけのかわ」すら貫通してワンパンで沈められる。
とはいえ、一度使ったら連続で出せないのは対戦では結構不便なデメリット。当然ながらこだわり系アイテムとは非常に相性が悪く、相手に「トリック」「すりかえ」で押し付けられたら一気にキツくなる。


だが最大の弱点は、デカハンマー以外の攻撃方法があまりに貧弱なこと。何しろ攻撃力は前述の通り、同タイプで完全サポーターなクレッフィ以下*3。「じゃれつく」等ではまるでダメージが出ないのだ。
安全にデカハンマーを連発したいなら「まもる」と交互に出すのも手だが、対戦では当然読まれやすい。
強力な技は持っているものの、残念ながらアタッカーとしての適正はイマイチである。
素早いとは言えミミッキュより遅い上、同じ「かたやぶり」持ちアタッカーとしてはオノノクスという強力なライバルが存在する点も向かい風と言える。


ではデカヌチャンの対戦での使い勝手が悪いかと言えばそんな事はない。
実はデカヌチャン、補助技がかなり豊富なのである。
ステルスロック」「でんじは」「アンコール」「リフレクター」「ひかりのかべ」等を覚え、器用な立ち回りが可能。
特に「かたやぶり」とサポート技の相性がよく、相手の特性を貫通して「でんじは」や「アンコール」で撹乱できるのは大きな強みである。
ランクバトルのシーズン1では補助技を受けない特性を持つサーフゴーが流行し、これにでんじはを入れられる点が評価された。
結果として、両壁やステルスロックによる場作りを主な仕事とする起点作り型デカヌチャンが主流の使い方となっている。
攻撃技は補助技としての性質の強い「はたきおとす」の採用率が高いが、これだけだと「ちょうはつ」を受けるだけで簡単に起点にされてしまうため、「デカハンマー」も何やかんやで採用されている。ただしそれ以外の攻撃技についてはタイプ一致の「じゃれつく」ですら2割未満でありほぼ採用されていないと言ってよい。



テラスタイプはフェアリーが主流。弱点がはがね由来のほのおとじめんしかなく、フェアリー単色に変えてしまえばどちらも等倍になって弱点がガラッと変わるためである。
テラスタルはサポーターのデカヌチャンよりアタッカーに切りたいので、貴重なテラピースを使ってわざわざテラスタイプを変更しなくてよい、という点もメリット。


なお、図鑑説明通り「どろぼう」「ほしがる」を習得する上に隠れ特性は「わるいてぐせ」である。蛮族すぎる……



ちなみにテラスタルレイドにおいては、素の攻撃力の低さも「つるぎのまい」で気軽にカバー出来、大きな欠点にはなりにくい。
豊富なサポート力、優秀な複合タイプによる汎用性・耐久力も幸いし、高火力を出しつつ小回りも効く有用なポケモンとして活躍できるだろう。
レイド適正は上位に入ると言えるポケモンである。
図鑑説明通りの才媛と言えよう。




■余談

  • キャラデザ担当は水谷恵氏。同氏は同世代のイッカネズミほか、過去には『剣盾』の主人公も担当している。

  • 進化前であるカヌチャンの名前の由来は金属を打つ仕事をする人を意味する「かぬち」と、呼び方に使う「ちゃん」のかばん語か。なお、この「かぬち」が「鍛冶」の語源になっている。
    同じく英語名Tinkatonの由来は金物を修理する鋳掛いかけ屋「Tinker」と質量の単位である「Ton」と思われる。『ピーターパン』に登場する「ティンカーベル」が金物修理の妖精であることを考えると、タイプと合わせてピッタリのネーミングである。

  • ちなみに『ポケモン』と同じ任天堂ハードで活躍し、可愛い見た目をしているが「ピンクの悪魔」と恐れられているキャラクターの作品に出てきそうな見た目と言われる事もある(使い手の名前がアレだし……)。そちらの方のキャラクターもハンマーをぶん回したりするという共通点もあるが……。
    任天堂キャラという括りではアイスクライマーのナナを連想する人もいるとか。あちらもピンクの服の女の子がハンマーを振り回している。
    • 他にも、見た目が似ており、小柄で怪力で重たい武器を持つという点から、参加絵師繋がりで『刀語』の凍空こなゆきを思い出した人もいたとか。

  • アーマーガアを撃ち落としているという設定のデカヌチャンだが、実は当初ひこう・はがねタイプのアーマーガアに抜群を突ける技や「うちおとす」を覚えなかった。あちらはサポート型の天敵である「ちょうはつ」を覚えるため対戦においてはほぼ勝ち目がないしかし、ダウンロードコンテンツ第一弾でとうとう「うちおとす」を覚えてしまった。アーマーガアの明日はどっちだ。
    とはいえそれはトレーナーの指示ありきのポケモンバトルでの話で、そもそも弱肉強食の生存競争が横行する野生では「向かい合ってヨーイドン!」で戦う方が珍しいので、アーマーガアを仕留める手段は幾らでもあると考えられる。ちなみにデカヌチャンのハンマーとアーマーガアの色は同じである。やっぱり撃ち落としたアーマーガアの鋼鉄部分を…… なお、色違いの場合はハンマーだけ錆びる

  • 生態が生態である以上、アーマーガアのタクシーが一つの仕事及び交通インフラとして根付いているガラル地方では、絶対に野に解き放ってはならない存在のはず。作中で特に言及は無いが、デカヌチャンを連れてガラル地方へ訪れる際は誓約書などを提出するのだろうか、それともガラル地方では持ち込み禁止の侵略的外来種に指定されているのだろうか……?

  • 通常のフィールドだと野生ではココガラとアオガラスしか出現しない。パルデア地方で野生のアーマーガアが文字通り羽根を伸ばしているのは、デカヌチャン一族が生息せず侵入することもないであろうとある場所だけ……と、思いきや実はテラスタルポケモンとして1日1匹だけ外界に出てくる。ちなみにこのアーマーガア、よりにもよってテラスタイプはデカヌチャンに相性不利なかくとうである。なるほど察した

  • 野生のアーマーガアやキリキザンは主人公を見かけるとそちらに向かって突進してくるルーチンになっているが、レッツゴーでデカヌチャンを出しておくと襲ってこなくなる。前述の通りデカヌチャンが彼らの天敵であるという設定がここでも生かされているあたり、芸が細かい。

  • 分類が「ハンマーポケモン」の割には「○○ハンマー」と付く技を2種類しか覚えられない。実用性は兎も角「ウッドハンマー」「ドラゴンハンマー」を覚えさせたかったトレーナーもいそうな話……ただし、「ドラゴンハンマー」は『SV』では碧の円盤まで廃止されていたが。

  • 意外なことに素早さの種族値が94の最終進化形はデカヌチャンが初である。




追記・修正はキリキザンを狩り尽くしアーマーガアを撃ち落としてからお願いします。


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*1 厳密には、最後にPPが消費された技がデカハンマーの時、次ターン以降に他の技のPPを消費しないと使用不可能になる。そのため、使用ターンに「さいはい」をかけられると2回連続で発動出来、使用後のターンに「アンコール」をかけられてもちゃんと発動する。次ターンに「ゆびをふる」で奇跡的にこの技を引き当てても使用可能。ただし最後のケースの場合は元々覚えているデカハンマーが使用不可能になる。
*2 ケケンカニから直接遺伝するルートはないが、ポケモンSVではアイテム「ものまねハーブ」を持たせて技枠を空けておけば、ピクニックの際に一緒にいる遺伝元のポケモンから遺伝技を覚えられる。
*3 クレッフィ80、デカヌチャン75

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