ブラック指令

ページ名:ブラック指令

登録日:2017/11/02 Thu 20:48:08
更新日:2024/02/15 Thu 13:44:17NEW!
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ブラック指令 ウルトラ怪獣 ウルトラマンレオ 円盤生物 ラスボス(笑) 悪魔 宇宙人 殺人鬼 司令官 黒ずくめ 色白 マント 水晶玉 鬼畜 外道 卑劣 最高幹部 ドs 木枯し紋次郎 悪逆非道 貧弱 店長 ウルトラマンオーブ マスター ラーメン屋 ブラックスター 赤星昇一郎 新田ひより 不審者 誤字じゃないよ 空軍参謀 だいたいいつもノーバといっしょ 大林丈史





私は予言する!ウルトラマンレオの死を!日本列島の最期を!!




ブラック指令とは、ウルトラシリーズに登場する宇宙人である。



身長:189cm
体重:80kg
出身地:ブラックスター


演:大林丈史



概要

ウルトラマンレオ』第4シーズン「恐怖の円盤生物シリーズ」に登場する悪の親玉。
悪魔の惑星「ブラックスター」から派遣され、水晶玉を使って円盤生物を操る宇宙人。
黒ずくめのヒゲ親父で、胸にドクロマークがついた黒い服とマントを着用し帽子も空飛ぶ円盤を思わせる黒いハットを被っており、常にを突いている。
その姿はまるで昔のミステリー小説に登場する怪人である。


先刻「派遣」と書いたが、事実上の円盤生物全ての司令官であり、彼以外に円盤生物を率いる者が現れなかったため、首魁と言っても問題ない。
性格は残虐非道、鬼畜の極みであり、人の命を奪う事を何とも思わないどころか楽しんでいる卑劣漢。
当初こそ冷酷なキャラだったが、円盤生物がウルトラマンレオに負け続けるにつれて徐々に感情を露わにするようになっていく。


日本語としては誤用だが、ブラック「司令」ではないので注意。
上記のように「円盤生物を操る」……とは言ったが、実際あまり制御出来ておらず、しかも円盤生物との情報伝達に問題があるせいでレオの正体といった重要な情報が認識出来ていないなど、指揮官としての力量が疑問視されている。



末路

最終話ブラックエンドを率いてレオに最後の決戦を挑み、不利と見るや否やトオルにを突きつけて人質にする。
調子こいてレオを痛めつけたのはいいが、そっちに気を取られ過ぎたためにトオルの仲間達から強襲を喰らってしまい、人海戦術で揉みくちゃにされた挙句に水晶玉を奪われ、破壊された事で肉体が崩壊。
ボコボコと泡を吹いて、ゾンビのように腐れ落ちて絶命した。
これを指して「実は水晶玉が本体では」「案外彼もまた、水晶玉型の円盤生物の一種だったのでは」という説もある。


この一連のシーンは「無力なはずの子供達の勇敢な行動がレオを救った」or「10人程度の子供達に負けるラスボス」と今なお賛否が分かれる
実際の映像を見てみると、子供達はガチで容赦なくブラック指令をフルボッコにしており、よく見ると腕に噛み付いている子供すらいるので、大林氏がちょっと可哀相になってくるレベルである。
また、死んでいくブラック指令の姿を見ていた子供達は「溶けていくぞ」などと口々に感想を言っていたが、その中には「くせー」と言っている子もいたりする。
なお、ブラック指令に襲いかかった子ども達の中には、後に色んな意味で有名になる杉田かおる氏も混じっている。


当時の裏設定ではマグマ星人ババルウ星人とも関わりがあったらしく、書籍『心にウルトラマンレオ』の解説では「侵略者としての地位はマグマ星人よりも上で、復讐に燃えるババルウ星人の依頼によって地球に向かった」という。
そんなわけで、後述する学年誌掲載版ではババルウ星人と共同戦線を張っている。



派生作品での登場

内山まもる版

『小学二年生』掲載の漫画版では「ブラック司令官」という名で登場。ババルウ星人(TV版個体の弟)曰く「うちゅうでいちばん強い。」らしい。
レオとアストラへの復讐に燃えるババルウ星人と手を組むと、手始めに宇宙パトロール隊 MACシルバーブルーメを差し向けて全滅に追いやり、地球侵攻を開始。
TV本編と異なりウルトラセブンは間一髪で脱出に成功するも、致命傷を負ってしまい、MAC基地に残されていた巨大ミサイルを背負って特攻した事でシルバーブルーメは倒された*1


地球に辿り着くと(ババルウがあらかじめ捕まえていた)レオの両親を円盤に拘束し、人質にするが、隙を突かれて脱出されてしまう。
ちなみにババルウはこの時に爆発した円盤の破片が刺さって即死、ブラック司令官は「まぬけめ!」と怒っていた。
さあ今こそ対決だと襲い掛かって来たレオ兄弟&ゾフィーウルトラマンウルトラマンジャックウルトラマンエースウルトラマンタロウ相手に自ら巨大化して対決。
ウルトラヒーロー達に円盤生物の軍団が倒された事で戦況不利と見て逃亡を試みるが、アストラに阻止された挙句、レオの放ったセブンの形見のアイスラッガーで胴をぶった切られて倒される。


なお、同作者が『小学三年生』で連載していたバージョンでは、円盤生物編自体が全く掲載されておらず、ラスボスは意外な人物が務めることとなった。



ウルトラマン超闘士激伝

宇宙征服を目論むエンペラ星人配下の空軍参謀として登場。ジェロニモンなどからは「ブラック」と呼ばれている。
やはりウルトラマン級の巨体で、顔の半分を仮面で隠しているが、人相は無茶苦茶悪い。
海軍参謀バルキー星人がウルトラ三大秘宝の一つ「ウルトラベル」を奪取した事を知ると功を焦り、司祭ジェロニモンと組んで残り2つの強奪を図る。
円盤生物を蹴散らしたウルトラセブン21を水晶玉からの光線で拘束するなど戦闘力もそこそこある(「戦ないのと戦ないのは違う」by本人談)。


闘士ウルトラセブン21を捕えて洗脳し、三大秘宝の一つ「ウルトラキー」を強奪させると、
「ウルトラキーで太陽を破壊する」と脅し、光の国に最後の秘宝「ウルトラミラー」を差し出させようとする。
しかし、闘士ウルトラマンやウルトラマンネオス、守護四闘士により頼みの空軍は滅ぼされ、旗艦サタンモアで特攻を図るも、ウルトラマンのパンチで真っ二つ。
最後はジェロニモンを見捨てて我先に逃走したが、ネオスとの友情で洗脳が溶けたセブン21の怒りのヴェルザードで水晶を割られ、死亡した。
『激伝』最終回は終始空軍とウルトラ戦士達の戦いを描いており、明らかにコマ割りやセリフ回しが上記の内山版レオの最終回のオマージュとなっている。


その後、『新章』にて亡霊として登場し、既に倒されていたザム星人(陸軍参謀)やバルキー星人と一緒に生き返らせてもらえなかった事に苦言を呈していた。
皇帝空間の決戦において、ジェロニモンにより魂をモルドの鎧に植え付けられて復活し、ゾフィーを襲撃するが、
ゾフィーがダークネスM87光線で発生させたブラックホールに引きずり込まれ、亜空間に封印された。


ちなみにエンペラ星人編以前にも大会の観客として(恐らく別個体が)観戦しているコマが描かれている。
また、『コミックボンボン』掲載時は「ブラック司令」表記だったが、単行本完全版では「指令」に修正された。



その他の登場

ギャグ漫画『ウルトラ怪獣かっとび!ランド』では8巻に登場したが、名前が「ブラック令」になっている。
ヨイトマカ星に腐るほど怪獣がいる事を知ると、側近のノーバを従え「彼らを奴隷にしてこき使い、お菓子や漫画やゲームを独り占めしてニート生活を送る」という最低な動機で侵略を試みた。
自身を「全宇宙の支配者」と称する程傲慢であるが、その実力は原典に輪をかけて酷く、超能力はせいぜい念写(エッチな事目的で使用している)やしょっぼい念力程度、不利だと見るやすぐ銃に頼る、敵わぬと見るや人質を取ろうとして子供にボロ負けする……と、散々な扱いであった。
見かねたウルトラマンが人質を志願するとUFOに立てこもり、ミサイルを撃ちまくってかっとびランドに空爆を仕掛けたが、
ウルトラマンがテレポーテーションで勝手に逃げ出してしまい、最後は全住民からフクロにされて追い出された。
なお、この短編のサブタイトル「ヒゲモジャ大侵略」であるが、かっとびランドに降り立つや否や、ウルトラマンに髭を丸刈りにされて七三分けにされてしまい、その次のページからはマジックで書いている
ちなみに得意技はチャーシューメンのドンブリに顔を突っ込んで麺をすする「鼻からズル~」


ゲーム『ロストヒーローズ2』では、顔出し出演キャラは出せないため丸カットかと思いきや、カイザーベリアル配下として登場。
「並行世界の地球を一個やる」という豪快な契約でベリアルに雇用された。
ちなみにキャラデザは水晶玉の輝きで目から上が隠れているという苦肉の策であった。
戦闘時にはどんどん円盤生物(最初はブラックガロン、ブニョ、ブラックエンド。増援でその3体に加えてデモス、ブラックテリナ、ノーバ、ハングラーからランダムに出現)を召喚してくる厄介なボスでもある。


漫画『ウルトラマンSTORY 0』では文庫版最終巻に収録されている書き下ろしの特別篇に登場。
アストラが漂着したとある惑星にノーバを送り込み、破壊の限りを尽くさせるが、アストラにノーバが倒されると不気味に復讐を誓い、消えていった。



ウルトラ怪獣擬人化計画

電撃版で登場。イラスト担当は後述する漫画版の作者でもある爆天童氏。
「元から人間型だろーが!」という読者諸君のツッコミ通り、単にブラック指令を女体化しただけの外見になっている。普通に同族の女性で通りそうである。
色白や服装はさほど変わっていないが、目は水晶の輝きを模したパッチリ眼で、特徴的な帽子の代わりにリボンと土星の環のような髪飾りをしている。よく見ると、マントのように見えるのは頭髪である。
なにより、上述の作品とは違う意味ですごくでかい


漫画『ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』では巻末おまけ漫画に登場。
ノーバやシルバーブルーメと共にボロ屋で本書の製本のアルバイトをしていた。
後に本編にもメトロン星人の店の居候として他2名共々初登場。


劇場アニメ『怪獣娘(黒)~ウルトラ怪獣擬人化計画~』では主役チーム「ブラックスターズ」のリーダーとして登場する。担当声優は新田ひより。
からのお告げを受けてノーバとシルバーブルーメと共に地球侵略を目論むが、『RGZ』版地下帝国ケロロ小隊並みに回りくどい作戦ばかりで侵略には程遠い。
デザインが一部変更されており、血色が良く、頭髪とは別にマントを着用しており、黒かったリボンが赤くなっている。
ちなみに飲酒する描写があるので20歳以上らしい。酒癖はかなり悪く、酔った時の醜態は本人にとって黒歴史のようだ。ブラックだけに。
実は『怪獣娘』2期最終話にて人間態で先行登場していた。



円盤マスター ブラック店長

ウルトラマンオーブ』第22話「地図にないカフェ」にてまさかの再登場。
と言っても平行世界の別人で、演じるのは円谷作品のみならず、多くの特撮への出演でおなじみの赤星昇一郎氏。
かつて地球侵略のために来訪したが、現在は地図にない住所である新宿区黒星町にて宇宙人のための喫茶店「カフェブラックスター」*2を営んでいる。


とある事情で地球から脱出している他の宇宙人同様に地球を去ろうとするが、
相棒のノーバが巨大化して「地球征服」という夢をまだ諦めていない事を訴えた事で奮起、ブラック指令の姿に戻り、自らもノーバと一体化して暴れだす。
止めようと現れたウルトラマンオーブバーンマイトを苦戦させるものの、本気を出してオーブオリジンになったオーブには敵わず、オーブスプリームカリバーで相棒を倒される。
夢破れ、長年連れ添った相棒も死んだ事で「全てを失った」と失意のどん底にいたが、ガイから「まだアンタのコーヒーを美味いと言った奴らがいるじゃないか」と励まされ、何処へともなく去っていった。
……その後、今度は「ラーメンブラックスター」を営んでいる模様。



余談

  • 演じた大林丈史氏曰く「マントを道中合羽、ステッキを長楊枝に見立てた」というが、これは過去にスタントマンを務めた時代劇シリーズ『木枯し紋次郎』を意識したものとの事。
    また、小道具の水晶玉は空洞の江戸吹きガラスに水を入れたものが使われており、ガラスから水が漏れないように押さえていた結果、指で押さえる形の持ち方になったとか。
    他にも巨大化した円盤生物を見上げながら命令するようなシーンばかりで、他の役者と共演する場面が殆ど無かったため、第50話の撮影で星人ブニョ役の蟹江敬三氏と共演できた時はかなりノリノリだったらしい。
    • なお、大林氏の息子の名は「トオル」、娘の名は「カオル」、飼っていた猫の名は「レオ」と、いずれも『レオ』の登場キャラクターと同じ名前だが、特に意識したつもりではないという(猫の名前に関しては、当時ファンだった西鉄ライオンズ(現・埼玉西武ライオンズ)から)。
    • ブラック指令の身長・体重の設定は上記の通りだが、どう見てもそこまで大柄には見えない。ちなみに演じた大林氏の身長は175cmで、撮影時には少し底の厚い靴を履いて演技していた事が明かされている。



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  • 今だったら、自ら変身して戦ったかも。 -- 名無しさん (2017-11-02 21:51:50)
  • ↑ブラックエンドが最強って時点で変身できても実力はお察しのレベルだろうて… -- 名無しさん (2017-11-02 23:10:14)
  • コスモスのノワール星人もブラック指令のオマージュキャラだよね -- 名無しさん (2018-08-18 16:20:30)
  • SCP-471-JPを読んでてコイツを思い出した…まさかねw -- 名無しさん (2022-11-28 20:54:13)

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*1 この一撃では死んでおらず、最期はレオがセブンより預けられたアイスラッガーで真っ二つにされた。なお、漫画『ザ・ウルトラマン』のジャッカル編でセブンが途中まで一切登場しないのは、この自爆で死んでしまったからであり、終盤ジャッカルに殺されたウルトラ兄弟と共に復活を果たす。
*2 地球に潜伏している侵略宇宙人やジャグラス ジャグラーの他にも馬場先輩やクレナイ ガイも常連であり、善悪の垣根を越えた一種の中立地帯として機能している。また、廃ビルに偽装して地球人は来ないようにしていたが、極稀に辿り着く者もおり、幻の名店としてネットで話題になっていた。

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