特徴

ページ名:特徴(子ども)

幼児期のIC

幼児期のICは、多くの場合、遊び相手や世話をする相手である。世話をする相手の場合、「できないことをしてあげる」といった関わりが多い。

 

児童期のIC

児童期のICは、相手との親密な関係性や信頼関係といった、子どもにとって相談に乗ってくれたり話を聞いてくれたりする信頼できる存在である。特に女子は、友達関係に親密さや一対一での語り合い、情緒的関係をより求めるようになる。
 

特徴

同性、同年齢で、人間の形をとり、友達の役割を演じることが多い。動物の姿をしている場合もある。

 

女子の方が出現することが多く、男子の2倍である。男子はなりきり遊びを好み、女子はICやPOとの遊びを好む。

子どものパーソナリティや気質については差がないとされる。かつては内気な子どもや社会性の低い子どもがICを持ちやすいといわれていたが、近年では否定されている。

明確な差があるのは出世順位であり、第一子もしくは一人っ子がICを持ちやすい。一人で過ごす時間が長いため、空想遊びに費やす時間が長くなるためだという。ICを持つ子どもは、持たない子どもよりもテレビを観る時間が少ない。

 

また、犬塚ら(1991)の調査では、ICがいたことがあると回答した大学生のうち、1/2は名前がつけられ、大部分は肯定的な感情を抱かれ、2/5は実在感が強く、1/3は聴覚的イメージ、1/4は視覚的イメージを有していたという。

 

参考文献・引用文献

  • 富田昌平 『幼児期における空想世界に対する認識の発達』 2015.
  • 森口佑介 『空想の友達 子どもの特徴と生成メカニズム』 心理学評論 57(4), 529-539, 2014.
  • 犬塚峰子・佐藤至子・和田香誉 『想像上の仲間に関する調査研究』 児童青年精神医学とその近接領域 32, 32–48, 1991.

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