スターターソレノイドのテスト方法

スターターソレノイドは、バッテリーからスターターに電流を伝達する非常にシンプルな機構です。 キーを回すとソレノイドが作動し、スターターの電気モーターを使ってエンジンがかかります。 ソレノイドが正常に機能していない場合、車は始動しないことがあります。 問題がスターター・ソレノイド、バッテリー、またはスターター自体のいずれにあるかを判断することで、自分で修理する場合と修理を依頼する場合の時間と費用を節約することができます。 まずはスターターの場所を特定し、問題の原因を絞り込むことから始めましょう。

方法1

スターターソレノイドの場所を特定する

1. 車のボンネットを開けます。 スターターとソレノイドは車のエンジンにあります。 アクセスするには、車両の運転席側のドアの近くにあるフードリリースを引っ張ります。

   • ボンネットを開けるには、車両前部のセーフティ・ラッチも外す必要があります。
   • セイフティリリースが見つからない場合は、車の取扱説明書を参照してください。
2. スターターを見つける。 スターターは通常、エンジンとトランスミッションが合流する付近にあります。 スターター自体は通常、円筒形をしており、小さな円筒がそれに取り付けられています。 バッテリーのプラス端子からスターターに直接ワイヤーが来ているはずです。

   • スターターにはさまざまなサイズがありますが、通常は同じ形をしています。
   • スターターの場所がわからない場合は、車両のサービスマニュアルを参照してください。
3. スターターの側面にあるシリンダーを確認します。 スターターの上部または側面に取り付けられている小さなシリンダーがスターターソレノイドです。 これは非常に単純な電気的機構で、故障する可能性があり、スターターが噛み合ってモーターを始動できなくなります。

   • スターターソレノイドの端には2つの端子があります。
   • バッテリーからのワイヤーは、この2つの端子のうちの1つに接続されます。
4. キーを回したときに、ソレノイドがカチッと音がするかどうかを確認します。 友人にイグニッションのキーを回してもらい、車の始動を試みます。 スターターソレノイドがかみ合うとカチッと音がするはずなので、耳を澄ましてください。 クリック音が聞こえない場合は、スターターソレノイドが正常に機能していない可能性が高い。 カチッという音がする場合は、ソレノイドが作動している可能性がありますが、十分ではありません。

   • スターターモーターが動いていないのにクリック音が聞こえるということは、ソレノイドが電気を伝達していることを意味しますが、十分でない可能性があります。
   • クリック音がしない場合は、ソレノイドが適切に作動していないことを意味しますが、バッテリー上がりの可能性もあります。
   専門家のアドバイス

   自動車技術者

   ジェイソン・シャッケルフォードは、ワシントン州シアトルとレドモンドに店舗を構える家族経営の自動車修理工場、スティングレイ・オート・リペアのオーナーです。彼は自動車修理とサービスにおいて24年以上の経験を持っており、ジェイソンのチームの技術者全員が10年以上の経験を持っています。

   
   自動車技術者

   専門家も同意見です：スターターソレノイドが悪いと、キーを回したときにカチカチという音がしたり、車にまったく電源が入らないことがあります。
5. バッテリーをチェックしてください。 スターターが作動しない場合、バッテリーに十分な電力がないことが考えられます。 ボルトメーターでバッテリーをテストして、これを除外してください。 電力が不足していると、スターターがカチカチと音を立てるだけで作動しないことがあります。 電圧計のプラス（赤）のリード線をバッテリーのプラス端子に、マイナス（黒）のリード線をマイナス端子に当ててください。

   • 車両を始動させる前に、バッテリーは静止状態で約12ボルトを測定する必要があります。
   • 電圧が低い場合は、バッテリーを充電する必要があります。

方法2

ソレノイドからの電流をチェックする

1. ソレノイドの出力端子にテストライトを接続します。 スターターソレノイドの表面には、2つの小さな端子が突き出ています。 一つはバッテリーから来る12ボルトのプラス（上）です。 スターターソレノイドが作動すると、内部で下の端子を上の端子に接続し、スターターモーターを作動させます。

   • 上のソレノイドターミナルには継続的に電力が供給されているはずです。
   • テストライトの赤いリード線を上の端子に押し当て、そのまま固定する。
2. テストライトの黒いリード線を接地する。 テストライトの黒いリード線は、回路を完成させ、それを通過する電力をテストするために、接地面に接続する必要があります。 車体のどの部分でも、むき出しの金属であればアースとして十分です。

   • 黒のリード線を車体の裸の金属に触れてもよい。
   • バッテリーのマイナス端子に触れてもよい。
3. ライトを観察する。 テストライトがスターターソレノイドの一番上の端子に触れ、もう一方のリード線が接地されているときにライトが点灯したら、バッテリーからスターターソレノイド自体に電気が来ていることを意味します。 つまり、単なるバッテリー上がりではなく、ソレノイドに問題がある可能性があります。

   • ソレノイドに電力が来ていることを確認したら、ソレノイドが適切に電力を伝達しているかどうかをテストすることができます。
4. 赤のリード線をソレノイドの下側の端子に切り替えてください。 ソレノイドに電源が入っていることが確認できたら、次はソレノイドがきちんと電源を伝達しているかどうかを確認します。 赤のリード線を、車両が始動するときだけ電力が供給されるはずの下側のターミナルに置きます。

   • リード線を下側の端子に固定します。
   • 黒のリード線は接地しておきます。
5. 友人にイグニッションを回してもらいます。 2本のリード線を固定したまま、友人にイグニッションを回してもらいます。 そうすると、ソレノイドが内部で接続をブリッジし、ソレノイドの下部端子に電気が送られるはずです。

   • 車両が始動したときに動く可能性のあるエンジン部品に手や服がかからないように注意してください。
   • テストライトの配線がベルト周辺に垂れ下がらないようにしてください。
6. ランプが点灯するか確認してください。 テストランプが点灯すれば、ソレノイドがバッテリーからスターターに電力を伝達していることを意味する。 ライトが点灯しているにもかかわらずスターターが作動しない場合は、スターター自体を交換する必要があるかもしれない。 ランプが点灯しない場合は、ソレノイドが電力を伝達できていないことを意味し、交換が必要です。

   • スターターとスターターソレノイドを一度に交換した方が楽な場合もあるので、一緒に購入することも多い。
   • お近くの自動車部品店の店員に、正しい交換部品を購入するために、あなたの車の正しい年式、メーカー、モデルを伝えるようにしてください。

方法3

電流抵抗のテスト

1. バッテリーのプラス端子に電圧計を接続します。 電圧計は、メーターが属する回路を現在どれくらいの電圧が通過しているかを示します。 まず、電圧計のプラスのリード線（赤）をバッテリーのプラス端子に接続します。

   • プラス端子には "POS "の文字またはプラス（＋）の記号が表示されています。
   • ボルトメーターによってはクリップで固定できるものもあれば、リード線をバッテリーに固定しなければならないものもあります。
2. マイナスのリード線をアース端子に接続します。 このテストは、始動時にスターターソレノイドがバッテリーからどれだけの電圧を引き出しているかを調べるためのものです。 電圧計のマイナスのリード線（黒）をバッテリーのマイナス端子に置き、回路を完成させる。

   • プラスとマイナスのリード線をバッテリーに接続すると、電圧計が点灯するはずです。
3. 電圧計の読み値を観察してください。 カーバッテリーは、何も引いていない状態で約12ボルトを発生しているはずです。 電圧計の表示を読み、バッテリーが適切なレベルの電力を生成していることを確認します。

   • 電圧計の表示が12ボルト未満の場合、バッテリーの充電が不十分なため、車両が始動しない可能性があります。
   • リード線を少し動かしてメーターが電圧を読み取ろうとすると、数値が飛び跳ねることがあります。 落ち着くまで待って基準電圧を決定してください。
4. 友人にイグニッションを回してもらいます。 バッテリーのプラス端子とマイナス端子のリード線を持ったまま、友人にイグニッションのキーを回してもらい、車の始動を試みます。 エンジンが実際に始動したら、動く可能性のあるものに近づかないように注意してください。

   • スターターが車両を始動させようとしている間、バッテリーの電圧値は約半ボルト下がるはずです。
   • 電圧が低下しない場合は、バッテリーからスターターへの接続に問題があります。
5. 電圧計をスターターソレノイドのリード線に移動します。 電圧計のプラスのリード線をソレノイドの下側の端子（スターター寄り）に置きます。 次にマイナスのリード線をバッテリーから来る一番上の端子に合わせます。 友人にもう一度キーを回してもらいます。

   • リード線がソレノイドから来る端子にしっかりと触れているか、取り付けられていることを確認してください。
6. 適切な電圧降下を探します。 ソレノイドで確認した電圧降下は、バッテリーで確認した電圧降下と一致するはずです。 電圧降下は半ボルトを超えてはならない。 電圧がまったく表示されない場合は、ソレノイドを交換する必要があります。

   • 電圧降下が0.5ボルト以下であれば、ソレノイド内部に問題があります。
   • 電圧が下がりすぎる場合は、バッテリーからソレノイドまでの線が圧着しているなど、接続部のどこかに不具合がある可能性があります。

この記事は、CC BY-NC-SAの下で公開されている " How to Test a Starter Solenoid " を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。