空気でRVの水道管を吹き飛ばす方法

RVでドライブするのは一年中楽しいものですが、寒さが厳しいと足が止まってしまいます。低温は水道管の凍結や破裂の原因になります。RVを運転する予定がない場合は、冬を越す時間を確保して下さい。携帯用エアーコンプレッサーがあれば自宅で簡単に出来ます。水タンクの水を全て抜き、圧縮空気で配管を洗浄します。他のRVオーナーのようにバケツ一杯の不凍液を排水溝に流し込んでお金を使う必要はありません。再びハンドルを握る準備が整うまで、RVは寒さの中でも安全です。

パート1

水ラインとタンクの水抜き

1. 前日までに給湯器のガスと電気を止めます。給湯器は通常RVの外側、後部近くにあります。手で開けられる外部パネルの下にあります。パネルの内側にRVに電気とプロパンを供給する電源スイッチのラベルがあるか確認します。各スイッチをオフの位置にしてヒーターが冷えるのを待ちます。

   • RVによってはフロントダッシュボードの近くに内部コントロールパネルがあり、それを使って電源供給を停止する事が出来ます。
   • ヒーターが冷えるのを待つ時間がない場合は、RV内でお湯を出します。お湯が冷めたら配管の水抜きを始めます。
   • ヒーターの制御装置、水タンク、バルブの位置が不明な場合は、RVの取扱説明書を参照して下さい。
2. RVの下にある淡水タンクの排水口を開けます。RVの外側を歩き回り、開けられる外装パネルを探します。RVの中央付近に "city water connection "と表示されたバルブがあります。RVの反対側を見ると淡水の注入バルブがあります。RVの下を見ると排水バルブが1つぶら下がっています。真水が流れ出すまで反時計回りに回します。

   • RVによっては、近くに低水位ドレンポイントバルブもあります。これらのバルブはRVの側面か後端の淡水タンクの近くにあり、ラベルが貼ってあります。このバルブも開けてラインの排水を促します。
   • バルブはRV内部を含め、他の場所にある場合もあります。車種によります。但し、真水は常にRVの底部から排出されます。
3. RVの側面にある黒と灰色の水タンクのバルブを探します。これらのバルブは通常、淡水の注入口と同じパネルの下にあります。これらのバルブには "黒 "と "灰色 "のラベルが貼られている事が多く、より分かり易くする為にハンドルに色が付いている場合もあります。これらのバルブは、RV内の使用済み水を貯蔵している水タンクを制御するために使用されます。

   • これらのタンクはRVによってはバルブと共に他の場所に設置されている場合もあります。通常は真水タンクと同じ側の後端付近にありますが、別の外装パネルからアクセス出来る場合もあります。
   • 古いRVでは黒タンクと灰色タンクが分かれていない場合もあります。タンクの排水口はRVの下にある場合もあります。
4. 下水ホースを黒水タンクと灰色水タンクに接続します。ブラックタンクとグレイタンクのバルブを覆っているアクセスパネルを開けたら、手を汚さないようにゴム手袋をはめます。ツイストオフ・キャップで覆われた大きな排水パイプを探します。キャップを外し、そこに45度のRV下水ホースジョイントを取り付け、時計回りに回して固定する。下水ホースをエルボージョイントの端に引っ掛け、同様にロックされるまで時計回りに回す。ホースの反対側を近くの下水道か浄化槽に接続する。

   • RV下水道キットを購入し、タンクの排水に必要な部品を全て揃える。キットはオンラインやRVセンターで購入できます。
   • 汚水を捨てる際の規則は、住んでいる地域によって異なる場合があります。詳しくはお住まいの自治体に確認してください。ゴミ捨て場のあるキャンプ場であれば、いつでも汚水タンクの水を抜くことができます。
5. 黒、灰色の順に排水する。黒の排水バルブを手前に引き、ホースから水が流れ出すのを確認する。バルブレバーの色が黒くなくても、近くに黒水タンク用であることを示すラベルが貼ってあることが多い。水が止まったら、レバーを押し戻し、隣のグレーのレバーを引き抜きます。排水が終わったら閉じます。

   • 水道管内に残っている汚水を灰色の水で洗い流すため、必ず黒水タンクを先に排水します。
   • 誤って黒水タンクを先に開けてしまった場合は、トイレの水を数回流すなどして水道管に水を流してください。
6. 給水を止め、給水ポンプを止めます。RVが水道につながっている場合は、接続ホースを外します。水道の元へ行き、接続ホースを反時計回りに回して外します。RV側面の淡水インレットバルブに接続されているホースの端も同じ様にします。次に、近くにある給水ポンプスイッチをオフの位置にして、配管内の水流を止めます。

   • ポンプスイッチは通常ヒーターコントロールの隣にあります。台所や流し台の下も確認して下さい。
   • バルブを開けた後、約15秒から20秒間ポンプを動かして水を抜くことができます。ただし、ポンプが破損しないよう、その後は必ず止めてください。
7. 給湯器の圧力開放弁を開ける。給湯器に戻り、給湯器はRVの奥の隅にあるアクセスパネルの下にあります。パネルを引き開け、ヒーターの上部にある金属製のバルブを見つけます。そこから水がこぼれ出すまで時計回りに回します。次に、ヒーター下部のパイプの下にある大きな黒いプラグも同様に回します。ドレンから水が出なくなったら、プラグを再度取り付けます。

   • 7⁄8インチ（2.2cm）のソケットレンチを用意し、プラグを回転させて引き抜きます。RVによっては15/16インチ（2.4cm）のソケットが必要な場合もあります。
   • ヒーターから白い沈殿物が出てくると思います。砂のように見えますが正常です。排水口にホースを差し込んでヒーター内に残った沈殿物を洗い流すことができます。

パート2

エアコンプレッサーの組み立て

1. 水道管に空気を吹き込むための携帯用エアーコンプレッサーを用意します。小型のコンプレッサーであればRVの越冬には問題ありません。少なくとも2US gal (7.6 L)以上の空気が入るものを用意し、配管を一度に完全に洗浄出来る様にします。RVに送り込む空気の量を調節出来る様に圧力計も調節出来る物を選んで下さい。

   • エアーコンプレッサーが内蔵されているRVもあります。
   • 車のタイヤ用のエアーコンプレッサーはRVには小さ過ぎます。又、オイルタンク用コンプレッサーは水ラインにゴミを吹き込む可能性があり、最良の選択ではありません。
   • エアーコンプレッサーにフィルターが付いている場合は、フィルターを清潔な物に交換してRVの配管を常に清潔に保って下さい。
2. RVの真水の注入口にブローアウトプラグを取り付けます。エアーコンプレッサーのホースはバルブに合わないので、別途アダプターを用意する必要があります。プラグをRVの外側にある真水の接続口に持って行きます。プラグの先端をトレインの内側に押し込み、時計回りに回して固定します。

   • プラグの先端に小さなキャップが付いている場合は、反時計回りに回して取り外します。
   • ブローアウトプラグ（コンプレッションアダプター）は、オンラインでも殆どのRVセンターでも入手可能です。
3. エアーコンプレッサーをRVにホースで接続します。コンプレッサーから吹き出しプラグまでフレキシブルなホースを伸ばします。ホースの一端をプラグに押し付け、所定の位置に留まるまで時計回りに回します。ホースの反対側の端を、コンプレッサーの端にある吹出口に差し込みます。出口を見つけるには、コンプレッサーの圧力計の前にある、開いている真鍮製のバルブを探します。

   • コンプレッサーにブローガンが付いている場合は、それを利用すると作業が楽になります。吹き出しプラグとブローガンの先端の両方を差し込めるよう、両側にオープンアダプターの付いたホースを使用する。
   • ホースを引っ掛けられない場合は、カプラと呼ばれるアダプターを購入して吹き出しプラグに引っ掛ける。ホースには、差し込み式の「オス」端のものと、オスプラグがはまるオープン式の「メス」端のものがあるので異なる。
4. コンプレッサーを車のバッテリーまたは他の電源に接続する。これは、お使いのエアコンプレッサーがどのような電源を使用しているかによって異なります。多くの小型ポータブルコンプレッサーには、ジャンパーケーブルに似た接続方法があります。エアコンプレッサーの近くに車を停め、ボンネットを開けます。バッテリーの位置を確認したら、黒いケーブルをバッテリーのマイナス端子に、赤いケーブルをプラス端子にクリップで留めます。その後、コンプレッサーに電力を供給するために車を始動させます。

   • バッテリーは通常、車のエンジンルームのフロント右側または左側にあります。小さな箱のようなもので、＋と-と書かれた金属製の端子が付いています。コンプレッサーの接続部をこれらの端子にクランプする。
   • コンプレッサーが電気で動く場合は、近くのコンセントに接続する。遠くのコンセントに接続するには、必要に応じて延長コードを使用する。
5. コンプレッサーを30 PSIに設定し、2分間充填させる。コンプレッサーの電源スイッチを入れて始動させる。電源が入ったら、圧力計を見る。PSIと書かれたゲージを探す。コンプレッサーを満タンにしてから、近くにあるレギュレーター調整ノブに手を伸ばす。時計回りに回すとタンク内の空気圧が上がる。反時計回りに回すと圧力が下がります。

   • コンプレッサーにレギュレーターが付いていない場合は、別途レギュレーターを購入し、吹き出しプラグの先に取り付ける。もう一方の端にコンプレッサーのホースを取り付ける。
   • 空気圧が高いと水道管が破裂する恐れがあるので、コンプレッサーの設定は慎重に。低圧に設定すれば、ラインをきれいにするのに十分すぎるほどだ。

パート3

水道管の洗浄

1. 蛇口を一つひねって水を抜きます。車内の台所等の一番近い蛇口に行きます。蛇口からシンクにお湯を出します。蛇口が作動している状態で外に戻り、コンプレッサーのブローガンの引き金を押してシステム内に熱風を送り込みます。お湯が出なくなったら、室内に戻り、お湯を止め、冷水の配管を開いて同様にブローする。

   • この部分は、誰かに手伝ってもらうと簡単です。コンプレッサーのホースを持ってもらうか、蛇口から水が出なくなったら教えてもらいましょう。
   • ブローガン付きのコンプレッサーを使用する場合は、15秒ずつ2回に分けて送風してみてください。配管をきれいにするには十分すぎるでしょう。
2. RV内の他の水栓の温水と冷水の配管を掃除します。最初に掃除した蛇口を閉じ、別の蛇口を開きます。それぞれの蛇口について、先ず温水配管を掃除します。蛇口を閉め、その後で冷水の蛇口を開きます。どの蛇口も見落とさない様に計画的に掃除します。部屋から部屋へシンクを一つずつ掃除して行きます。

   • シンクに温水と冷水のコントロールが別々にある場合は、両方のラインを別々に掃除して下さい。
   • 温水と冷水の両方のコントロールが1つになっている蛇口なら、温水を作動させて両方のラインを一度に掃除することができる。しかし、別々に処理することで、100％排水されます。
3. RV内のシャワーヘッド、トイレ、その他の水道管を洗浄します。シャワーを最も暖かい設定に調整し、コンプレッサーのブローガンの引き金を水が出なくなるまで押します。トイレの場合は、ブローガンが作動している間に水を流します。また、製氷機、食器洗い機、洗濯機の電源を入れ、それらが作動している間にブローガンを使用します。台所の流し台の噴霧器や屋外のシャワーなど、余分な部品についても同様にすることを忘れないでください。

   • 浄水器がある場合は、それも外して空にする。
   • 食器洗い機や洗濯機のような部品の取り扱いについては、取扱説明書を確認してください。効果的な清掃方法が記載されています。
4. RVからエアーコンプレッサーを外します。エアコンプレッサーの電源を切り、圧力開放弁を開けてタンクを空にします。また、電源ケーブルを外す前に車のエンジンを切って下さい。コンプレッサーホースを反時計回りに回して吹き出しプラグから外し、吹き出しプラグも同様に回してRVから外します。最後に通常RVのインレットバルブを覆っているパネルを閉じます。

   • まだの場合は下水ホースとガーデンホースも忘れずに外します。
5. RVの外部コンセントを閉じます。冬の間RVを密閉して損傷から守ります。例えば、ウォーターヒーターの圧力開放バルブを時計回りに回し、淡水タンクの下にある排水バルブも回して下さい。灰色水タンクと黒水タンクはプラグをスライドさせてバルブを閉めます。車内に残っている空気が安全に抜けるように、車内の蛇口は開けたままにしておきます。

この記事はCC BY-NC-SAの下で出版された " How to Blow Out RV Water Lines with Air "を改変して作成しました。特に断りのない限り、CC BY-NC-SAの下で利用可能です。