aklib_story_暗黒時代下_1-10_残留_戦闘後

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暗黒時代・下_1-10_残留_戦闘後

ニアールとドーベルマンは嘆き、そして言葉を失った。アーミヤはといえば、ドクターの腕の中で押し黙ってしまう。 皆、理解しているのだ。Aceは二度と戻ってこないということを。


[ドーベルマン] これで、包囲を突破したとみて良さそうだな……

[ニアール] しかし、あの場に残った彼らが……!

[ニアール] ……それを思うと、私は……

[ドーベルマン] そこまでにしろ、ニアール。

[ドーベルマン] ……気を失っているとは言え、アーミヤには聞かせられん。無論、ほかのメンバーにもな。

[ニアール] だが、彼女も内心では理解しているはずだ。アーミヤは、私たちが思うよりもずっと大人なのだから……

[アーミヤ] ……う……

[アーミヤ] ……ううん……

[ドーベルマン] だとしても、聞かせるわけにはいかないんだ。

[ドーベルマン] 彼女はすでに……多くを背負いすぎている。この上、さらに苦しみを負わせるようなことはしたくない。

[ドーベルマン] 彼らの努力を、無駄にしないためにもな……

[ドーベルマン] 我々は生かされたんだ。となればその我々は、ドクターとアーミヤを……なんとしても、無事に帰還させなければならん。

[ニアール] ……

[ニアール] そう、だな。君の言う通りだ。

[ドーベルマン] ああ。……今は、落ち込んでいる場合じゃない。

[ドーベルマン] 「耀騎士」たる者、いかなる時も人々を導く光となるべき……そうだろう?

[ニアール] ……

[ニアール] かもしれないな。ともかく、今は為すべきことを為すまでだ。

[ニアール] ――総員、隊列を整えろ! じきに到着だ。気を緩めるなよ!

[ドーベルマン] ……

[ドーベルマン] はぁ……

[ドーベルマン] 思えば、「すぐ追いつく」なんて気休めを言って、本当に戻ってきた奴なんて……ただの一人も居やしなかった。

[アーミヤ] ……う……

[アーミヤ] ……あれ……ドクター……? 何が、起きたんでしょうか……?

[アーミヤ] ええと……とりあえず、下ろしてもらってもいいですか……?

[アーミヤ] 自分で、歩けますから……

[アーミヤ] 少し……気を失っていた、だけですし……大丈夫です。

[アーミヤ] ……私たち……離脱できたんですね。

[アーミヤ] Aceさんたちは……

[ドクター選択肢1] ......

[アーミヤ] そう、ですか……

[アーミヤ] ……でも、大丈夫です。Aceさんなら、絶対戻ってきてくれますから。

[アーミヤ] ロドスの仲間は……本当に、強い人ばかりですし……

[アーミヤ] ……気付けば、南側出口のそばまで来ていますね。ここから、チェルノボーグを……離れさえ、すれば……

[アーミヤ] よう、やく……

[アーミヤ] ……う、ぅっ……

[アーミヤ] ドクター……寄りかかっても、いいですか……?

[アーミヤ] 今だけ……ほんの少しだけ……

[アーミヤ] …………

[タルラ] ――――

[タルラ] 随分と粘るものだ。

[メフィスト] ……

[メフィスト] うん……思ったよりやるみたいだね、こいつら……

[メフィスト] 今や街の半分は焼け落ちて、この広場だって火の海だ。その上、鉄も融けるような熱さの中だっていうのに……

[メフィスト] どうして……まだ戦えるんだ?

[???] 奴らは身を粉にする覚悟なのだろうさ。まったく、大したものだ。

[タルラ] ではその覚悟、覚えておこう。

[タルラ] ロドスの者たちよ。

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