人間核野郎編(極道兵器)

ページ名:人間核野郎編_極道兵器_

登録日:2012/06/03 (日) 00:31:43
更新日:2023/08/18 Fri 17:00:38NEW!
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石川賢 ドワォ 極道兵器 神回 ロード・オブ・ウォー 死の商人 akira ヨルムンガンド カイザー・ソゼ 帝王 「コイツ、狂ってやがる」 核ミサイル 核兵器 陽性の狂気 不謹慎の権化 マジキチ主人公 問題発言+暴力の言行一致 帝王学 極道戦国志 不動




人間核野郎編…それは石川賢による漫画作品「極道兵器」のエピソードの一つである。
主人公のイカレっぷりが頂点に達しているエキセントリックな話として人気が高い。


■事の始まり

東日本で力を付けている武器商人「海座隆」通称「カイザー」はある理由により危険である、そしてその理由故に日本政府も手出し出来ない。
そこで内閣特務捜査官「赤尾虎彦」は「やくざものがやった事ならば日本政府は関係ない」と屁理屈をこね、岩鬼組組長「岩鬼将造」に彼の始末を依頼した…




■極道兵器VS人間核野郎

海座隆は何故に危険か……奴はなんと核ミサイルを保有しており、なおかつその起爆装置を体内に埋め込んでる人間核野郎なのだ!
そんなカイザーのところへ出向いた将造は開口一番にこう言った。


「ミサイル…ミサイルだ。核ミサイルが欲しい!」


「この世界に住む人間はみんな言ってるぜ!
 臨界の帝王は武器なら、なんでも売ってる…小国の軍隊以上だってな!!
 目と鼻の先にいるのに、日本の警察は手も足も出ないってね。」


「わしらと今揉めてる組はでけー所でよ、組員もわしらの十倍はあるんじゃ~~!!」


「チャカなんぞでやりおうても埒があかんでー、一思いに核ミサイルでカタつけたろうと思ったんじゃ!!
 ここには武器ならなんでもあるんじゃろう?
 どうじゃ、わしらの組助けると思って、核一つ分けてくれんかのう?」


無論これは田舎者を装い海座に近づくための演技のような物。
でも正直な所、将造は素でこんな発言をしそうなので恐ろしい。


その後、海座の武器庫にある兵器で大いに暴れる。
この時、自身を模したロボット越しから将造と対峙した海座は自身の心臓に施された核を盾に挑発。


「やってみろチンピラ!きさまにそれほどの度胸があるか?
 日本国をふっ飛ばすだけの根性はてめーにはねえよ!!
 最初から人間ってのは持ってる器が違うんだよ。きさまらクズは、俺の前ではひれ伏すしかねえんだよ!
 俺の前に跪け!今のきさまにできることはそれだけだ!!」


「お前に俺は殺せない」と格の差を見せつけんとするが、当の将造は


「核が怖くて極道がやってけるかぁ~~!!」


と全く意にかえさず、生まれ持った破壊衝動に火がついて暴れ狂うのだった。


海座「それ以上やれば取り返しのつかんことになるぞ!」
将造「俺は取り返しのつかんことは大好きなんだ!」


破壊の限りを尽くした将造は、ついに海座の間に躍り出る。業を煮やした海座は脅しの為にミサイルを突き付ける。


海座「どうする、極道!?東京は吹っ飛ぶぞ!」
将造「派手にいこうぜ。」


動揺すらしない将造に対し、ついに海座は自身を傷つけミサイルを発射!!


海座「東京壊滅をその目で見ろぉ~!!」


大爆発!!……したのは東京全体ではなく、将造と海座のいる間の隣のビルだった。


「ふふ…ふは…は……ははは!どうした?核ミサイルでなくてガッカリしたか?
 あのミサイルが核を搭載していれば、今頃、ここも蒸発しちまったよ!!
 これでわかったろ?きさまら低能の無知共が、いくら私に向かっても、私を倒せはしない!!
 この私に、誰も手を出せない!総理大臣だろうと、神だろうと仏だろうとな!!
 いや、神は私だ!私が死ねばおまえらも死ぬ!!きさまらは私の手の平でうごめくウジ虫だ!!
 さあ、跪け!土下座して、私に許しを乞え~!!」


完全に勝ち誇る海座だが、その様がかえって将造の逆鱗に触れた!!


「クソガキが…」


左腕のマシンガンを構え、将造は吼える!!



 ク ソ ガ キ ャ ア !! 



破壊衝動の赴くままマシンガンを乱射する将造、海座も二丁拳銃で迎え撃つが、あまりの猛攻に鉄砲玉を避けるのがやっとだ。


海座「極道…俺がキズつけばミサイルで東京は吹っ飛び、俺が死ねば核が爆発するんだぞ!!」
将造「まだ言うか、おのれは~!!吹っ飛ばせるなら、吹っ飛ばしてみろ~!!」


この後、発せられた伝説のセリフこそ


わしは核爆発見たかったんじゃ!


だのに、あないな線香花火でごまかしおって!


である。


怒りの余りただマシンガンを乱射しているだけではないのが将造の恐ろしさ。
彼は海座の間にあった無数のボトル瓶をすべて打ち砕き、周囲が完全に瓶の中身のアルコールで満たされた事を確認しライターに火をつけ、この台詞と共に投げつける。


「ハッタリばかりかませおって!やるならはようやらんかい!!
 きさまのような肝の小さい男は自分で死ねん。
 わしが殺しちゃるわい~~!!」


このあまりにキ○ガイじみた発言と猛攻にはさすがの海座もビビりまくった。


そして飛び出した台詞がコレ↓。


「くるってる……」


「あ い つ は く る っ て る ! !」



…ごもっともです。



■結末

アルコールの引火により、火だるまになる海座。
もし、サイボーグでなかったら焼け死んでいたであろう。
それに悶え苦しみながらも海座に向けて攻撃を止めない将造。
狼狽した海座は最後の抵抗として心臓に施された起爆装置を見せつけるが、結局は虚勢でしかなかった。


将造「軍隊にいた頃、おまえみたいな人間を、よう見たよ。
   よほど欲求が満たされんじゃろう、そいつらは…銃を持たせると、急に強くなりよる。
   その銃がでかけりゃでかいほど、人が変わったように相手につっかかっていき!自分を誇示したがりよる!!
   しかし、相手が自分以上の器だともうダメじゃ!
   ガタガタ震え、怯え……鳴きよる。鳴いたらしまいじゃ。」
海座「ふざけるな!きさまは起爆装置以上の器だというのか!?」
将造「ほうじゃ!わしゃ極道やど!!極道にチャカも核も関係ねえ!死んでナンボの人生じゃあ!!
   おめーらにゃ日本を道連れに死ぬ度胸はねえよ。死んじまっちゃ、帝王もクソもねえ!!
   帝王になるにゃ、他にも方法があろうが!!」


かつて「狂犬(マッド・ドッグ)」と呼ばれた頃の昔話をし、起爆装置すら恐れぬ将造の器に唖然とする海座の顔はもはや「カイザー」と呼ばれた男のものではなかった。
やがて、彼は核の在処を吐き、解除方法をも吐き出して降参しようとする。
…が、ここで海座のバックにいる巨大組織「デス・ドロップ・マフィア」の介入が始まり、哀れ海座は核弾頭の先頭にくくりつけられて文字通りの人間核野郎となり夜の闇の中へ発射された。
それを将造が無力化させ、このエピソードは終結する。



■最後に

この話の見所はなんと言っても将造の大暴れとイカしたセリフ、
そして何よりも核やデス・ドロップ・マフィアすら恐れぬ将造の生き様である。
絵の迫力とこれらが合わさり、破壊と暴力のドワォっとした面白さを作り上げるのだ。
刺激的な石川作品の中でも一際過激な作品の、さらにトップクラスのバイオレンス。
もし本作を読む機会があるなら一読するのを勧めたい。





わしはラグナロク見たかったんじゃ!だのに、あないなBBS変更でごまかしおって!
貴様のような肝の小さい管理人は自分では消せん。わしが全消ししちゃるわい~~!!


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  • この話だけで映画一本作れる -- 名無しさん (2014-01-20 23:33:50)
  • 実にすっきりとした暴力を振るいまくっていらっしゃる -- 名無しさん (2014-01-20 23:41:53)
  • ↑2 毎回がバイオレンスアクション娯楽映画みたいな漫画だからな~ -- 名無しさん (2014-10-18 22:26:43)
  • 冒頭の銘もだけど、意気消沈した将造が自身の体験談と生き様を語るのも忘れがたいw -- 名無しさん (2014-10-21 18:36:12)
  • 実写版では倉脇が海座の代役として核で将造 を脅してけど、当の将造は脅しに屈しなかったばかりか迷いなく倉脇ごと起爆装置を攻撃して虚無ったし -- 名無しさん (2014-10-21 19:02:41)
  • ↑2 『銃』を魔法とか特殊能力に変えるだけでいろいろ応用の利く台詞だな。小悪党ならまだいいが、最近は主人公でも海座の同類で終わってるような奴がそこらじゅうにいるから困る。 -- 名無しさん (2014-10-21 19:11:27)
  • ここまで来ると清々しいわww -- 名無しさん (2014-10-21 19:38:33)
  • この作品ほど主人公に対して「くるってる」ってセリフが出て安心できる漫画はない。作中のキレた登場人物たちから見ても将造のヤバさが尋常でないってのが認識できる、読み手を現実世界の常識に引き戻す最後の良心的要素だと思う -- 名無しさん (2014-11-08 21:49:35)
  • というかむしろ、核を持ってるってだけで傲慢になってる人間を、ものの見事に粉砕してくれるところがスカッとするよね。 -- 名無しさん (2015-09-05 19:32:29)
  • 帝王になるって目標は否定しないあたりに冷静さを感じる -- 名無しさん (2016-10-21 11:55:06)
  • 下しか見てない猿山の大将vs上に立ち向かい続けるドワォの化身って構図が素敵。でもこの後のアクションやセリフ回しもとても面白いんよね、「目ン玉潰してくれてありがとよ!」とか、ボスが目を離した一瞬に状況ひっくり返すところとか -- 名無しさん (2018-07-01 10:42:05)
  • でもこの次の「悪魔を生む薬」の話では旧友を救いたかったけど救えなかった、狂ってない将造の一面が見れるんだよね。ほんとどれだけいかれてても人間臭い男だよ -- 名無しさん (2020-12-07 14:29:44)
  • 暴力こそこの世で最高のエンターテイメント。何回見ても飽きん -- 名無しさん (2021-10-11 18:58:38)
  • 海座だけど、あいつ降参しかかってたし、デス・ドロップ・マフィアの介入がなければ将造の舎弟になってたかも -- 名無しさん (2022-05-16 20:36:30)
  • 頭が火星まで天然にふっとんでやがる… -- 名無しさん (2022-05-16 20:41:29)
  • 「核で脅しをかけるのを傭兵時代の勘から『ハッタリ』『例え死んだら核ミサイルが撃ち込まれるのは本当だとしても、コイツは“確実に敵を道連れにできる気概”ではなく“絶対に殺されない方法”が欲しいだけの奴』と見破り勝つ」……人を見る目は幾度も死地をくぐっただけあって本物なんだな……本当に慕ってる舎弟を弾除けにしたりもするけど -- 名無しさん (2022-12-04 19:59:19)
  • 海座「それ以上やれば取り返しのつかんことになるぞ!」 将造「俺は取り返しのつかんことは大好きなんだ!」海座「どうする、極道!?東京は吹っ飛ぶぞ!」 将造「派手にいこうぜ。」←描がないとギャグにしかみえないぞwww -- 名無しさん (2023-05-06 20:10:48)
  • ぶっちゃけ将造も将造で核ミサイル自体は普通に欲しがりそうなのが何とも。ただ衛星兵器への塩対応見るに大がかりな兵器にはあまり興味持たなさそうな感じもする -- 名無しさん (2023-05-06 21:01:09)
  • 将造は人を殺す快感が大好きだから実感のない核は欲しがらないだろうね。核を使って遊べる敵が出てくれば別だろうけど -- 名無しさん (2023-05-20 09:57:47)

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