登録日:2011/04/01 Fri 21:35:18
更新日:2023/08/17 Thu 22:56:43NEW!
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漫画 ロックマンx コミックボンボン 岩本佳浩 クリスマス ボンボンが子供向けでなかった一因 良作 フィギュア化 d-arts 講談社 コメント欄ログ化項目 いい意味で改変 毎回無駄にカッコイイゼロ ←左肩の装甲は大抵壊れる イグリード←呼び捨て←でも最後はさん付け ヘルメットは脱がない 懐かしい未来へ
カプコン発売のゲーム『ロックマンX』シリーズを原作として、コミックボンボンで連載されていた漫画。
著者は岩本佳浩。
X1からX4まで連載が続いたが、当時の編集部の意向により、残念ながらX4の連載中に完結を待たずして打ち切られてしまった。
そのため、コミックスにも最後の2話分が収録されていない。
「X4のストーリーがドラマチックになったのはこの漫画を意識してのこと」というカプコンの証言もあり、
ボンボンのどん判方針転換に巻き込まれ打ち切りの憂い目にあってしまったが、「この作風でエックスvsゼロを見てみたい」という声は未だ根強い。
近年になって、復刊ドットコムから復刻版が発売されている。
当時コミックスでは収録できなかったページの再収録に加え、一部加筆修正・書き下ろしページを追加しての豪華仕様。
とりわけX4は16ページもの書き下ろしを追加。当時1ページで呆気なく退場したドラグーン戦が追加されている。
打ち切りと言うと聞こえが悪いがロックマン系コミカライズの中では現在でもトップを争うほどの傑作であり、二次創作のバイブルとされるほど。
岩本氏の演出、画力はボンボンの中でも特に評価が高く、アシスタントの協力もあり圧倒的なトーンワークを見せつけた。
明日から真似したくなるセリフ回しにも定評があり、X4で顕著にみられるトリッキーなネームからも漫画家としての技量の高さがうかがえる。
戦闘シーンでは容赦なく流血(オイル)描写を描き、緻密に描かれるメカバレはその手の人たち御用達ともいわれている。
手首から先が切断されるシーンを描こうとしたら「グロすぎる」と修正が入った。
作者はアクションゲームが苦手*1だったが攻略ビデオを観て研究したようで(もちろん自身もプレイ済み)、
プレイヤーの行動次第で回避できるルートや隠し要素なども独自の解釈を添えて盛り込むことでファンを沸かせていた。
裏技はX2までの波動拳や昇龍拳は一発でギャグになりかねないので盛り込まなかったが、
X3のゼロのサーベルやハイパーチップ(黄金化)、X4のアルティメットアーマー(ロックマンXシリーズ)はドラマチックな演出を交えて盛り込んだ。
◆あらすじ
人間を守るために開発されたレプリロイドが、人間より優れた存在であると人類を襲いはじめた。
しかし、開発者の博士は最悪の事態を予測して、最後の切り札として人類を守るため、絶え間なく成長を続けるレプリロイド=ロックマンを残しておいた……。
原作では描かれないような部分も補完し、様々に繰り広げられる濃いドラマが魅力的。
オリジナル解釈によるストーリー展開も評価が高く、またその力強い絵柄も印象的。
カプコンのロックマンシリーズプロデューサー・稲船敬二氏もこの作品に大いに刺激を受けたという。
◆主な登場人物
「俺はアーマーで強くなったんではない!!俺が強くなれたからアーマーを授かったんだ!!」
主人公。機械の身でありながら無限の可能性を秘めた、『ロックマン』の名を継ぐ者。
望まない戦いの中で悩みながら成長していく点は原作と同じだが、その「平和のために倒さなければならない苦悩」がより明確に描写されている。
最大の特徴として"泣く"機能があり、他にも色々と人間臭い。スプラッタ写真を見てネジとか吐いたりもした。
ハンターランクはB級。
優しすぎるが故に壊れ方が尋常じゃなく、戦う度にアーマーがボロボロになる。そしてその度に痛々しく血を流す。
それ以上に精神も壊れやすく、二度も他者そして自分を討ち滅ぼすだけの「鬼」となったり、X4ではビストレオを八つ裂きにし、その後現れたゼロに 「俺の邪魔をするなら君でも殺すよ」 と告げる。
勿論最終的には元に戻るが。
一方でよく脱ぐゼロとは違い、ヘルメットが壊れて外れる事だけは絶対ない。復刻版書き下ろしページでは1コマだけシルエットで脱いだが。
X1のみ強化アーマー装着シーンで外しているがコマの中には入っておらず、
ラストでヘッドパーツを外した時はなぜか元のヘルメットが勝手に復元された。
X2では成長の証としてライト博士の光が入るとヘルメット自体が変化し、X3ではバッファリオ達が奪取したチップでやはりヘルメット自体が変化した。
X4では既にアルティメットアーマーを装着してパーツカプセルから出てきたので、結局中身は描かれておらず、頭髪の有無や髪型などは明らかにされていない。
DNAデータの設定が登場する前の作品なので、特殊武器はゲームカートリッジのようなイレギュラーハンター(ロックマンX)共通規格の特殊武器チップをバスターの端子に接続することで使用している。
岩本氏曰く「効く理屈」を考えるのが難しかったために多くのボスをバスターで倒しており、エレキテル・ナマズロス戦の前には特殊武器が使えなくなる絶縁装備を「今までもあまり使ってないから平気」とまで言って受けてフラグを立てている。
ちなみにコミック版としてD-Arts化した。
「連れていってくれよ…お前の…つくる 懐かしい…未…来…へ……」
エックスの先輩ハンター。エックスとは正反対の性格で、ハンターランクは特A級。
イーグリードやホーネック、カーネルとは入隊当時からの長い付き合い。
エックスのバスターの中に特殊武器チップのソケットがあることを知っていたり、ハンターベースのエックスに関するデータに
プロテクトがかかっていることに苛立ってパネルを叩くと、バスターが輝いてモニターにライト博士の映像が現れたりと、何らかの関係が示唆されている。
X1でエックスを庇って自爆し、X2でΣチップを組み込まれたイレギュラーとして復活。エックスとの死闘の中でチップが壊れ、正気に戻る。
X3からはZERO部隊(原作の第0特殊部隊にあたる)を率いる。ドップラー軍に参加した副隊長を連れ戻すため漢を見せた。
X4ではエックスとは喧嘩別れ同然にハンターベースを去り、真相を求めて独自に戦う道を選ぶ。
その後アイリスの所属する救護隊に身を寄せるが、最終的にはエックスと合流・和解する。
何故かやたらとヘルメットがぶっ壊れる。ってか、自分から投げ捨てたりもする。同時に大体、その時はゼロ本人かエックスたちの勝利フラグが建つ。
そのヘルメットの下はロン毛。だが…実はヅラ。
エックスからの呼び方は初期は先輩やゼロ先輩、「先輩と書いてゼロ」だったが、自爆している間に呼び捨てになっていた。
X3まではバスター及びアースクラッシュ、ゼットセイバーによる距離を選ばない強力且つ豊富な攻撃手段を持っていたが、X4プロローグにて奇妙な悪夢を見て以来、バスターは謎の動作不良を起こし、アースクラッシュもまともに使えなくなる。
更にレプリフォースとの合同作戦時にエックスの道を作る為に無理矢理アースクラッシュを使用した結果、完全にバスターとアースクラッシュのシステムが大破・使用不能になってしまい、以降はゼットセイバーによる剣術がメインの戦闘スタイルに移行している。
それがシステム上のフラグになったのかは不明だが、X4本編では何の説明もなく氷烈斬等のラーニング技を使うようになっている。
「先の闘いでおぬしが学んだのは 殺すことだけなのか!!?」
レプリロイドの開発技術を確立した科学者。
普段はお茶目な一面を見せるが、その一方で「生物の種として」のレプリロイドのあり方を真剣に考えている。
ドップラーとは主従関係から親友になった間柄。
X2からX3まで直接エックスやゼロをサポートする。
一応X4でも登場するが、エックスとゼロが各自で好き勝手動き回るため空気。とはいえ完全空気だった原作よりはかなりの優遇。
実はヘチマールステージを単身突破して戦闘中のエックスを狙撃するという離れ業を披露したハイスペックジジィ。
「闘いはつらくむなしいモンじゃ……だがそれによって得られる平和の…笑顔の素晴らしさ――忘れるでない」
原作同様、エックスに強化パーツを授ける。ただ、パーツカプセルはあったりなかったりで、普通の空間に直接出現する事もある。
ちなみに作中ではライトという名前は出ない。エックスにとってもあくまで「謎の老人」という認識。
- Σ(シグマ)
「命乞いの台詞はもっと下手に出るものだぞ若造!!」
元特A級ハンター。ある日、人類に対して反乱を起こす。
鬼神の如き強さを誇るが、強敵達との戦いを経て大きく成長したエックスに倒される。
…が、その後幾度となく復活しては暗躍し、エックス達を苦しめる。
岩本氏曰く、「元祖ロックマンのような繰り返しの楽しさではないので、同じキャラ同士の最終回は大変だった」そう。
そのためか、第2形態の倒し方が毎回原作とは大きく異なる方法である。
一人称は最初は俺、後にワシに。
- ヴァヴァ(VAVA)
「このグラスの中身がバーボンでも泥水でも…俺達には大差ない…」
元特A級ハンター。伝説のロックマンとの戦いを欲している。単なる戦闘狂かと思いきや、ピアノも弾ける芸達者。
行動やセリフの一つ一つが原作以上にシブく、人気は非常に高い。
エックスがロックマンの名に相応しく成長する事を見込んで、強化パーツのありかを教える。
その後Σの本拠地でエックスを追い詰めるが、覚醒したエックスに呆気なく破壊される。
X3では「地獄を見てきた鬼」として復活する。が、同じく「鬼」として戦うエックスの敵ではなかった。
そして微妙に解説役。岩本氏はノリノリで描いたとか。
2013年の終わり頃にはpixivでバーボンネタのセルフパロディを描いた。
どこぞの赤いボディの人よりもエックスに優しい。
D-Arts化された際には、なんとバーボングラスと専用ハンドパーツが付属した。
「女の子の体ひとつ守れないやつは"坊や"で十分なの!!」
漫画版オリジナルキャラ。ツンデレ。
海中用レスキューレプリロイドで、人魚の姿をしていた。
エックスの事を「坊や」と呼び、年上然に振る舞う。
X1でオクトパルドに利用され、歯向かうも破壊される。が、メインメモリーは無事で、戦いの後エックスに新しいボディを造ってもらった。
…にも関わらずそのボディが気に入らなかったのか、別のボディに改装してX2からは海賊団の頭を務め「姉御」と呼ばれる。
X3では囚われの身となったエックスに強化パーツのデータを届けるという、かなり重要な役どころを買って出た。
原作では(まだエイリアがいなかった為)女っ気の欠片もなかったエックスだが、マーティとはなんだかんだでフラグ立ってたりする。
なお、岩本氏のオリキャラではあるが、非常に人気が高く、作者のHPでロックマンXのキャラで誰を描いてほしいか、というアンケートが行われた時、
2位を大差で引き離して彼女が1位を獲得した。さすがにオリキャラを単独で描くのは憚られたのか、エックスとのツーショットが描かれた。
また、X1~X6のサントラのブックレットにイラストを依頼された時「マーティ描いてもいいですよ」と公式に認められている(結局描かなかったが)。
D-Arts発売に合わせてワンフェスのホビロックでガレキが発売された。
表紙は先生描き下ろし。
海賊団副長はブログで初めてカラー化された。
◆作品別登場人物
「男のおしゃべりはみっともないぜ…」
ゼロとはかつて同じ17部隊に所属したライバルで親友同士。
しかし、将来を誓い合う恋人ティルの死をキッカケに、第7部隊に移籍し縁を絶ち切っていた。
外道を演じ自らの命を捨ててまでエックスに未来を託した作中屈指の漢。
X2でも飛行できなくなって隊を去るオストリーグを激励する描写があり、非常に仲間思い。
彼の誇り高く勇敢な魂は、しっかりとエックスへ受け継がれた。
なお、イーグリードの死の際にゼロが抱いた「泣く機能があるエックスが羨ましい」という思いは、後にアイリスの死という悲劇を経て嫉妬として爆発する事になる…。
ちなみにこの漫画中では名前がストーム・イグリードとなっている。
単なる誤植だったが、語呂が良かった為そのままにしている。
復刻版でティルも描き下ろされ、ブログでも見れる。
「涙を流すレプリロイドか…レプリロイドの新しい夜明けなのかも知れぬな……」
シグマを総大将として忠誠を誓うが、魂までは売らず武士道を貫き、敵であるエックスにも礼を尽くすこれまた作中屈指の漢。
正々堂々の一騎打ちでエックスに敗れ、彼に希望を見いだし武器チップを託す。
服従の証として体内には爆弾が仕掛けられており、共に戦おうと言ってくれるエックスを巻き込まぬよう刀で切腹して起爆コードを切った。
が、VAVAの不意打ちからエックスを庇って死亡する。
そして、身を挺してまで守り抜いた部下たちも既にVAVAによって皆殺しにされていた…
「退屈な優等生時代と違い毎日が楽しくてしょうがないですよ」
ハンター時代はXの元同僚。
口調こそ丁寧だが、自慢のブーメランカッターでイレギュラーの首を狩る「斬首刑」を好む残忍な性格。
突如現れた超高層タワーを使い、街を高エネルギーで一撃で消滅させていた。
レプリロイドの限界を超えた超高速戦闘を得意とするが、それは自身の頭脳を外部に任せ、レプリロイドとしてのボディはただの戦闘用の道具として扱っていたため。
その無敵のスピードと凄まじい切れ味のブーメランカッターでXを追い詰めるが、破壊のためにチャージしたエネルギーによって頭脳を破壊され、敗北した。
……と、これだけならばなんてことない強敵の一人にすぎない。
だが、彼はなんと初代からX4まで何故か皆勤賞を果たした数少ないレプリロイドなのだ。
2ではメタモル・モスミーノスの操るスクラップとして登場。
3ではグラビティー・ビートブードが弟であり、彼によって頭脳チップを要塞に組み込まれる形で復活を果たす。
4ではフロスト・キバトドスに圧倒されフローズン・バッファリオを喪い悩むXを追い詰める幻影として現れた。
岩本版Xの戦いはシグマと同時にクワンガーとの戦いだったと言っても過言ではないかもしれない。
「今なら心の中のお前の声が聞ける "エックスは俺達の友だ!!"とな!!」
かつて第7部隊に所属していたが、飛行訓練中の事故で空を恐れるようになってしまい、やむなく退役。
いつかまた共に空を飛ぶ事を友として信じている、とイーグリードに激励された。
そんなイーグリードの仇を討つようΣに唆され、エックスに襲いかかる。
しかし、戦いの中でエックスがイーグリードと同じ志を持った目をしている事に気付き、戸惑い始める。
そんな中、巨大ミサイルを発射させてエックスと自分もろとも基地を自爆させようとしたΣの命令を知り、一体何を信じるべきなのか混乱。
最後まで諦めず、エアダッシュで飛ぶエックスの姿にイーグリードの姿が重なり、己の信じるべきものに気付けたオストリーグは再び空へと舞い上がった。
そして幻のイーグリードと肩を並べて飛び、不器用な"詫び"として、身を抵してミサイルを破壊した。
◆その他オリジナルキャラ
- 女の子
第一話登場。暴走したピエロットに襲われるが愛犬が身を挺して庇い、間一髪ゼロのバスターが間に合う。
この件でエックスに「泣く」機能があることが発覚。
シグマの反乱当初説得を試みていたエックスは、彼女が殺されそうになっている現場に出くわして、かつての同僚を撃ち戦う決意を固める。
- カイル
特A級ハンター。エックスからはさん付けで呼ばれる。
シグマの反乱に反対して両足と右手を破壊され、ハンター本部に搬送される。
周囲のハンターたちがシグマに呼応するのを見て容体が急変し、シグマの指からの弾丸で殺害される。
- 同僚のハンター
「俺たちが地球の王になるんだ!」
シグマに呼応していた黒髪のレプリロイド。
以後出番はない…と思いきや、ゼロのハンター学校時代の回想に登場。
ゼロの取り巻きをしていてイグリードのことを教えている。
- マルス
「自分を信じることさ…!それが俺達ハンターの武器なんだ!!」
エックスの友人でアラスカ13部隊の隊長。
シグマの反乱以前、級の差に呑まれかけていたエックスを「強さに級や体の大きさなど関係ない。大事なのは誇りだ」と励まし、立ち上がらせた。
その後シグマに同調して反乱を起こしたアイシー・ペンギーゴに氷漬けにされる。
だがペンギーゴが雪崩発生装置を内蔵している事をうっかり漏らしたのとほぼ同時に、タイミング良く補助動力が復活したため
不意打ちでペンギーゴを羽交い絞めにし、自らもろともエックスに撃たせ「おかげで誇りを守れた」と散る。
エックスはシグマのサーベルが迫る中アルマージやイグリードやマーティやゼロと並んで彼のことも思い出している。
- ボーイ
「自分は隊長を信じてます!!」
レスキュー隊員。X2冒頭、バスターを封印しレスキュー隊の隊長となったエックスの部下。最もエックスを信頼している。
偽の通報に誘き出されたエックスの部下の中で爆弾の罠から辛くも生還し、エックスに撤退を促すが、シグマに内通していた同僚ヒールに射殺される。
封印を解きヒールを消し飛ばしたエックスは本格的に戦いに戻る。
X5以降のキャラも復刻版などで登場し、『R20 ロックマン&ロックマンX オフィシャルコンプリートワークス』(と『R20+5』)ではAXLが他の2人と共に描かれた。
◆メディアミックス
『PROJECT X ZONE』およびその続編『 PROJECT X ZONE 2:BRAVE NEW WORLD』では、エックスやVAVAが漫画版を元にした台詞を言っている。
参戦作品のアニメ化作品やコミカライズからも細かいネタを拾ってくることに定評のある森住Dらしい心憎い演出といえるだろう。
そして、2017年1月、まさかのノベライズ版が発売。
ロックマンシリーズでも初となる長編ノベルであり、ゲーム版ではなくまさかのコミック版をノベライズという形となっている。
コミック版作者の岩本氏も原案プロットと挿絵担当として本格的に参加している。
内容としては戦闘よりもキャラの心情描写に力を入れており
- 人型レプリロイドではない事へのコンプレックスを持つペンギーゴ
- どれだけ力を持っていてもレプリロイドが人間よりも下の立場という不平等さに不満を持つマンドリラー
- ゼロとの腐れ縁のライバル関係を強調されたイーグリード
- 漫画版同様の武人肌でかつ人格者でもあるアルマージ
- 覚醒し伝説のロックマンの再来となったエックスと戦って倒すためだけにイレギュラーとなったVAVA
- エックスへの憎悪によってイレギュラーとなったシグマ
などなど
往年の岩本版エックスを読んでいた読者ならば感じ取れる何かを持つ作風となっている。
その他にも
- 無印ロックマンシリーズでのDr.ライトとDr.ワイリーの対立により、それ以降のロボット開発は忌避される風潮の暗黒時代となっていた。
- シグマのデザインモチーフは開発者であるDr.ケインの若き日の姿
- エックスが他のレプリロイドの特殊武器を使えるのは、他のレプリロイド製作技術の大元がエックスから流用された物だから
- エックスの『悩む』という特性は『悩み続ける』という事にこそ意味がある。(レプリロイドは高い思考能力を備えている為、即座に理論的な決断を下せる。その為一時的に悩む事はあっても『悩み続ける』事は出来ない)
といった独自解釈が加えられている。
漫画版ではあまり使われなかった特殊武器はこの作品ではふんだんに使っており、特に終盤ではエックスが武器チップの元の持ち主である8ボス達を回想しながら特殊武器を駆使して戦況を切り開いていく描写がされている。
そして、岩本エックスの最大の特徴である涙を流すエックスは本作でも健在である。
余談
- 連載に当たり、編集から提示されたイメージはなぜかコブラ(寺沢武一)だったらしい。
- 実際連載前号の予告カットではコブラ(登場キャラクター)の有名なポーズで描かれている。
追記・修正――か…
それはエックスだけが持つ レプリロイドの未来への可能性…
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