登録日:2011/12/10(土) 09:17:22
更新日:2023/08/17 Thu 15:37:01NEW!
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メダロット gba イマジニア 藤岡建機 navi シミュレーション 外伝 ロケットカンパニー ナツメ ゲーム ゲームボーイアドバンス メダロットnavi 星の王子さま
GBA専用ソフトとして発売されたメダロットシリーズ唯一のシミュレーションRPG作品。
シリーズにおける外伝的な扱いである。
今作におけるメダロットのデザインは藤岡建機氏をはじめとした様々なデザイナーが手がけており、他の作品では見られないような独創的なメダロットが多数登場するのが特徴。また当時の作品ではシリーズで最も多くのカブト及びクワガタメダロットが登場した作品でもあった。
ただ、話と「仲間と戦う」、漫画版やアニメのメダロットの「メダロッチ一個で一体を操る」を再現したのか、基本的に自機で操作できるのは一体のみになっており、パーツの組み換えなどの要素が犠牲になっている欠点もある。
そして最大の問題として、入手不可能パーツを除いたパーツをコンプリートするためには各バージョン最低8週、計16週の周回プレイを強いられることが最大の特徴かもしれない。
◆ストーリー
青空中学校の生徒であるアサノ カスミが旧校舎でミストラルと名乗る宇宙メダロットを見つけたことから物語は始まる。
宇宙メダロットを見つけたことによって有名人となったカスミと彼のクラスメイトは宇宙テーマパーク「クラスター」へと招待される。
クラスターは「NAVI」と呼ばれるシステムによって無人で管理できるようになっていたのだが、原因不明の事故によって地球の周回軌道を外れて漂流してしまう。
そして、カスミはクラスメイト達を探し出し、協力し合って地球へ変える方法を探すことになる。
はたして彼らは地球に帰ることができるのであろうか……?
◆登場人物
〇主要キャラクター
・アサノ カスミ
この物語の主人公。
眼鏡を掛けた中性的な顔立ちの少年。朝の霞。
彼が旧校舎で宇宙メダロット「ミストラル」を発見したことが物語の始まりとなる。
パートナーはカブトverではグランビートル/カイゼルビートル、クワガタverではソニックスタッグ/ルミナススタッグ、両verで共通でウィンドクラップ。
なお、時系列的にはこの後の話である「メダロット5」では、序盤終わり頃に任意で起こせるイベントにてコイシマルの会話の中に出て来るが、なぜか名前が「シノノメ カスミ」となっている。
・コハルビ ヒヨリ
カスミの幼馴染で今作におけるヒロイン。小春日和。
非常に気が強い性格でカスミにも厳しい言葉を浴びせることが多いが、誰よりもカスミのことを想い気に掛けている。
パートナーはブレザーメイツ/ブレザーマルチ。
・ゴウセツ
カスミのクラスメイトである少年。豪雪。
ガタイの良い体と関西弁が特徴。
はじめは意地悪な性格だったが、クラスターでカスミと行動を共にするうちに仲間として絆を育んでいく。
パートナーはバグスティンク/バグシールド
・ミゾレ
カスミのクラスメイトである少年。霙。
手にしている扇子と、語尾に「やんす」が付く喋り方が特徴。
ゴウセツとは仲が良く、常に行動を共にしている。
はじめはカスミからメダルを取り上げるなどの嫌がらせをするものの、後にゴウセツと共にカスミの仲間になる。
パートナーはシックルカッター/サイズカッター
・ニワカ
カスミのクラスの学級委員長なのだが、嫌味な性格のため人望は0。にわか雨。
ミストラルを発見したことで一躍有名人となったカスミを妬んで嫌がらせをしてくる。
パートナーはローズバッド/ローズブーケ。
後にスペースロボロボ団に入団するものの、あっさりと彼らから見捨てられてしまう。
・ムラサメ シデン
ロボトルにおける戦績などのデータを調査・管理するロボトルリサーチ社の社長。村雨紫電。
ロボトルランキング一位キープの実力者であり、カスミをクラスターへと招待した。
レイニーという妹がいる。
パートナーはアシュトン/シルバリオン/ゴルドラン。
実はロボトルランキング一位という戦績は、彼がロボトルリサーチ社の社長という立場を悪用して不正にランキングを操作した結果である。
カスミに対する嫉妬と屈折したプライドから、何度も対立することとなる。
・フブキ
カスミ達とは別の学校の生徒であり、青空中学校の生徒達よりも先にクラスターへと招待されてきた少年。吹雪。本当は女の子だけど。
クラスターで仲間を探していたカスミと出会い、行動を共にするようになる。
パートナーはトレミー/トレミック。設定上はゴウセツ、ミゾレとともに「ソーナンズ」というチームになっているが一切言及されない(というか、実力に惚れ込んだゴウセツ&ミゾレが勝手にリーダー呼ばわりしている)。
ちなみになぜか、後述のヒョウガと一緒に裸で寝転がっているイラストが存在。
実はシデンがカスミのことを探るために送り込んだスパイ。
しかし、カスミ達と行動を共にしていく中で彼らとの間に絆が芽生え、シデンを裏切ることになる。
・ナビ・コミュン/ナビコ
人間の心に興味を持ったクラスターのOS「ナビシステム」が、クラスター内で開発したメダロット。
スペロボ団基地突入時から仲間に加わる。
設定ミスなどがあって本作の入手不可能メダロットの一機。
行動の性質上仲間になったときはまともに使用できず、ラスボス戦直前で永久離脱するため悲しみを背負っている。
・ミストラル
カスミが旧校舎で発見した宇宙メダロット。西風。
テレパシーのような力でカスミに呼びかけてくる。
本作のラスボス。
〇青空中学校1年2組
クラスターに招待された生徒たち。
特筆事項がなければチーム単位で記載。同項目も参照。
・ウリン
カスミのクラスメイトの中で、ニワカ以外で唯一単独行動をしている女子。雨林。
典型的なぶりっ子であり、エリア「そうげん」でスペロボ団を侍らせている、というか付きまとわれている。
・チーム「お嬢グループ」
エリア「やまのてやしき」に陣取っているお嬢様トリオ。
リーダーのメグミ、メガネのシズク、ヒヨリの友達のサチの三人。恵、雫、幸。
前二人は典型的なお嬢様キャラだが、サチはヒヨリ同様かなりミーハーな一面あり。
・チーム「スポーツ女子」
県大への出場が近い水泳部の女子トリオ。
ツムジ・ソヨカ・コサメの三人。つむじ風、そよ風、小雨。
リーダーのツムジはボールでメダロットを撃退できる剛の者だが、少々自信過剰。
仲間入りする際にも「自分たちは才能だけで十分だから、努力で足掻く人に協力する」と言った旨を素で言っている。
・チーム「カッコいいボクら」
カブトバージョンの鬼門。
セキランに惚れ込んだナンパなイケメン、ライウ・ハロウ・キコウの三人組。雷雨、波浪、気候。
全員が潜水メダの使い手だが、登場ステージは水中の上にライウのアクロシールズはジェネレータダウンをブチかましてくる。さらにハロウのカネハチまーく3、キコウのイカテンはそれぞれ回避不能+レーザー、防御不能+ブレイクを叩き込んでくる。クワガタならばソニックスタッグであしらえるが、カブトバージョンだと苦戦必至。
・チーム「アマミヤ組」
裏番・アマミヤをリーダーとしたトリオ。
残りのメンバーは自称頭脳派だが理論先行気味のテンサイ、自己主張のないメガネっ娘のナダレ。
途中まではアネゴ肌の副委員長ヒョウガ、その弟分のシンキロウが同行している。雨、天災、雪崩、氷河、蜃気楼。
カスミ達とは別の方法で地球への帰還を目指しているが……。
ちなみにアマミヤは大の甘党。
・チーム「留学生姉妹」
国籍不明の留学生の姉妹。
三つ編みでネイティブアメリカンっぽい姉のヘクトと、巨乳で開放的、かつ国籍がはっきりしない妹のパスカル。二人合わせてhPa。
エリア「やま」の頂上で捕まっていたが、不手際でもあったのかパスカルは死にかけていた。
仲間になった後はパスカルの「パッショネイト」がジェネレータアップを使えるため、これがあるとないとでは動きやすさが違う。
・チーム「はみだしもの」
アマミヤ組とは別グループの不良トリオ。
非常にガラが悪いが意外と素直な、カンバツ・キョウフウ・アラシのトリオ。干ばつ、強風、嵐。
なぜかスペロボ団に入って成り上がろうとしていた。
ちなみにカンバツのウォーヘッドリィは「光学無効」が使えるため、アマミヤ組との対戦で壁として役立つ。
・チーム「コギャル」
エリア「ありじごく」に落っこちていたギャルトリオ。
ヒデリン・ツナミ・コメチューの三人。ライウンとの対戦後に連戦になるが、パートナーが車両タイプなので本領を発揮できていない。日照り、津波、獣害。
なお、ヒデリンのフラックラインは戦術の一定しない変化メダロットだが、熟練度とメダル相性もあって仲間にするとかなり強い。
・チーム「オタクグループ」
絵にかいたようなオタク三人組。キリカに萌えまくっている。
シンスイ・アマアシ・ニゲミズの三人組。浸水、雨脚、逃げ水。
シンスイのホームキャリーは回数、アマアシのブラックテイパーはレベル、ニゲミズのアウェイクミーはメダフォースをそれぞれドレインしてくる、非常にイヤらしい戦い方をする。
ちなみにシンスイは典型的なオタクだが、印象とは裏腹にかなりアクティブなタイプ。
・チーム「スポーツ男子」
終盤に差し掛かる頃のエリア「海賊船」でセキランに捕まっている熱血スポーツトリオ。
フウセツ・コウズイ・ゴウの三人。それぞれの機体は未満防御、重力制御&バグ、メルト&防御の使い手。
風雪・洪水・豪雨。
とにかくガッチガチに守りを固めているが、メダキーパーは未満防御なのでブラックレスター辺りでレーザーを叩き込んでやろう。
〇スペースロボロボ団/スペロボ団
宇宙征服を目的とする悪の組織。ロボロボ団とは姉妹組織のような関係らしい。
首領であるカザンバイ教授以外の団員達は球状のヘルメットを被っているが、幹部は終盤以降に素顔を見れるようになる。
幹部勢の名前は雲が元ネタ。主な使用メダロットは黄道十二星座(+1)がモチーフ。
・カザンバイ教授
スペロボ団を率いる悪の首領。
パートナーはオフィニクス。
・森のスモッグ
幹部勢のリーダー格っぽい白衣を着た男。素顔は眼鏡と広いデコが特徴。
体が弱く、きれいな空気がないと生きていけないらしい。
パートナーはカプリコン。
・山のニュウドウ
いわゆる筋肉担当のごっつい大男。素顔は何故だか肌の色が宇宙人っぽい。
パートナーはレオ。
みんなのトラウマ。
・海のセキラン
お色気担当? の女性幹部。ワガママで年下の男の子に弱い。
やたらおばさん扱いをされているが、素顔は普通に美人。
パートナーはスコルピオ。
・街角のキリカ
大人しい性格の幼女。素顔は露出の危ないポニテ幼女。
占いが好きで怪しげな所があるため、ヒヨリは彼女のことが苦手。
パートナーはヴァルゴ。
・空のライウン
直情型で単純な性格の青年。素顔はいかにもな熱血キャラ。
見栄やプライドを優先する性格が災いし、スペロボ団内部では嫌われ気味。
パートナーはタウロス。
〇そのほかの登場人物
・ムラサメ レイニー
シデンの妹。人形型メダロット「ララ」をパートナーとしている。雨。
妨害特化のメダ使いにも関わらず、スペロボ団を手加減した状態で圧倒、ヒヨリと正面から渡り合うほど強い。
クラスターの乗っ取りではなく破壊を目的に行動しているが……。
ちなみに本作で唯一、一時加入もしない敵専用キャラクター。
・ギンジョウ小学校の生徒たち
イッキ・コウジ・カリン・アリカ・スクリューズがクリア後にゲスト出演。
戦闘後に仲間になるが、対戦自体は1回しかできない。
・カメヤマ小学校の生徒たち
りんたろう・ハスケ・ムツキ・バフサク、引率のたまを先生。
・伝説コンビ
ヒカル&キララの元祖主人公たちも登場。
◆システム
1.9×9マスのフィールドで、最大5体ずつのメダロットが戦うことになる
所謂シミュレーションRPGの戦闘であり従来のロボトルとは勝手が違うものの、敵リーダーを機能停止させれば勝利となることは変わらない
2.プレイヤーが直接操作ができるのはリーダー機や仲間が所持している機体のみであり、自分のメダロットを複数使用する場合にはリーダー機以外はオート操作になる
3.ロボトルは制限時間付きのターン制であり、設定によって10、15、20と制限時間を変えることができる
時間切れの場合は判定で勝敗が決まる
4.ターン開始時に全メダロットにAPが供給される
基本計算式は「16+推進の十の位+レベル/5(切捨)」
これにジェネレータの増減やパーツによる補助が加わる。
APから相手のレベルを推測することも可能。後半は自軍とのレベル差に絶望する。
5.フィールドにはジェネレータが4箇所に設置されており、左二基が味方側、右二基が敵側のジェネレータとなっている
ジェネレータの上に乗ったメダロットはAPを通常よりも多く取得することができる
また、敵側のジェネレータにこちらのメダロットを乗せれば、敵メダロットが取得するAPを減らすことができる。
6.メダロットの上下左右一マスにはZOC(敵メダロットの移動を阻害する領域)が存在する
7.すべての行動には射程が設定されており、射程内の機体しか攻撃やサポートの対象にすることはできない。
8.従来よりも数の多い5体同士の戦い、リーダーを機能停止させれば勝利という点から、「じゃあ5体でタコなぐりにすればすぐ終わるんじゃね?」と思いがちだがそう簡単ではない。
リーダー機には防御ボーナスがあり、残っている味方の数に応じて被ダメージを抑える効果がある。5体残っている状態でリーダーに攻撃してもほとんどダメージを与えられない。
ただし、この防御ボーナスは割合軽減ではなく定数軽減に近いもののようで、圧倒的なダメージを与える攻撃ならば防御ボーナスの上からでも大ダメージを与えられる。つまりビーム、レーザーが最強!
この仕様により、リーダー機に未満防御をつけて援護役にする戦術もそれなりに有効だったりする。
◆ロボトル
従来のいわゆるシャトルランロボトルではなくなったため、効果が変わった行動が数多く存在する。
・継続
ダメージを受けるタイミングはターンの最初。ぶっちゃけ空気。
・束縛
移動時のAPが増加する。本作は必ず移動する必要があるわけではないため、移動しなければ全く意味をなさない。
・変動
効果は同じだが、パーツとメダルの熟練度があってない機体にとっては死活問題。
そしてそういう機体がかなりの数に上るのが本作である。
・停止
効果はそのターン限定。
まだ行動していない相手のAPを削る。どれだけ削れるかは与えたダメージに依存する。
行動済みの相手を攻撃する意味がない、というわけではなく、停止状態だと必ずクリティカルするのは従来と同様。
ちなみにこれも「防御・回避ができない状態」である為、デストロイとのコンボが可能。
・デストロイ
成功条件は回避または防御ができない相手。行動済みかは関係ない。
回避不能、防御不能で能動的に条件を満たせるため、従来よりも使いやすくなった。
・サクリファイス
効果は従来と同じだが、基本的になぜか威力が恐ろしく低く、使うのは最早縛りプレイ。
どっかのメスカブトムシは例外だが。
・アンチエア、アンチシー
対象の敵に対して成功が16倍になると明記されている。
過去作でも同じ仕様だったのだろうか。
・補助チャージ、常時チャージ
ターン開始時に得られるAPが増加する
一部のパーツはこれでサポートしないとまともに使えない
・反射
反射行動をとっている機体を狙わなければいいだけなので使いこなすのはかなり難しい。
・変化パーツ
行動選択前に変化するので、それを見てから行動を決められる。
ものすごく使いやすくなった。
・レベルドレイン
3、4でも強かったが、レベルが得られるAPに直結する本作での凶悪さはその比ではない。
・メダチェンジ
変形後に即行動できるので従来よりも強力。
バグによってパワー変形はメダフォースが0になっても解除されない。(ただし再度元の形態に戻る際にメダフォースが不足していると変形不可能)
このせいで終盤の敵メダロットが軒並み凶悪化している。
・メダフォース
ターン開始時に得られるAP-行動で消費したAPがメダフォースとして溜まる。
ただし、メダフォースの発動には24APが必要で、低レベル時などは溜まっても使うことができない。
◆用語
・クラスター
ロボトルリサーチ社が開発した宇宙テーマパーク。
ここが本作の舞台となる。
・NAVI
ロボトルリサーチ社がメダルの研究から得たノウハウを基に開発した並列型制御システム。
クラスターの各ブロックが部分的にダウンしても他の部分で管理をおこなうことができる。
◆漫画版
藤岡建機氏による漫画版が、ボンボン誌上で連載されていた。
漫画版のメダロット作品はタイトルこそ同じでもゲームとは異なるストーリー展開が多いのだが、本作はゲームのストーリーの「前日譚」「後日譚」を交互に進めていく内容になっており、設定・展開にいくつかの違いはあるが、作中世界でもゲームとほぼ同様の漂流事件が起きたことになっている。
ゲームでは一応のハッピーエンドを迎えたクラスター漂流事件が悲壮感を持って語られており、何らかの悲劇を持って事件を決着させたことが示唆されている*1。
時折挿入される『星の王子さま』の引用もあって、作品全体が詩的・叙情的な雰囲気に満ちている。
作者の過去作にメダロッターりんたろう!やメダロッターりんたろう!メダロットRがあるが、本作は破天荒で児童誌らしい内容のりんたろうシリーズとは真逆の内容であるため、その違いに驚いた読者も多い。
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- 一番好きだが、とにかくメンドイ。 -- 名無しさん (2015-07-28 22:10:44)
- ゼロスーサイドイケメン杉内 -- 名無しさん (2017-02-19 13:46:10)
- ソフト2本使ってミストラルのパーツを頑張って集めたのは良い思い出 -- 名無しさん (2018-06-23 20:19:15)
- 個人的にアニメ化して欲しい作品 -- 名無しさん (2019-02-23 10:00:23)
- switchで遊べるようになるけどデバッグはされるのだろうか? -- 名無しさん (2020-06-18 12:39:24)
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