登録日:2009/10/03 Sat 21:20:06
更新日:2023/08/07 Mon 15:21:03NEW!
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超新星 11人の超新星 麦わら大船団 最悪の世代 東の海 犯罪者 ワンピース 武装色の覇気 覇気使い 非能力者 ロロノア・ゾロ 賞金首 one piece 中井和哉 高木渉 麦わらの一味 海賊 剣士 マリモ 方向音痴 漢 隻眼 怪力 寝坊助 酒豪 硬派 one piece登場人物項目 皮肉屋 自己犠牲 10億超え コメント欄ログ化項目 結構暗い過去持ち 約束 新田真剣佑 mr.ブシドー ミスター・ブシドー 浦和めぐみ 三刀流 九刀流 三刀流←六刀流は使えない←八刀流も使えない←でも九刀流は使えちゃう 海賊狩りのゾロ 戦闘員 好戦的 武士道 腹巻 2番手 副船長 名誉ウルジスト ゾロ 「飛ぶ斬撃を見たことあるか?」 『サンデー』の表紙を飾った男(※『ジャンプ』掲載作品のキャラです) 迷子
背中の傷は 剣士の恥だ
漫画『ONE PIECE』の登場人物の1人。
●目次
【プロフィール】
所属:麦わらの一味
役職:戦闘員
通称:海賊狩りのゾロ
誕生日:11月11日(侍・士でゾロ目)
年齢:19歳→21歳
身長:178cm→181cm
出身:シモツキ村(東の海)
懸賞金額:6000万→1億2000万ベリー→3億2000万ベリー→11億1100万ベリー*1
悪魔の実:なし
覇気:武装色・見聞色・覇王色
夢:世界一の剣豪
好きな食べ物:白米、海獣の肉、酒に合う物
嫌いな食べ物:チョコ(甘すぎるから)
好きな季節:秋島の秋
得意料理:刺身
イメージ動物:サメ
イメージ国:日本
イメージ都道府県:北海道
イメージ花:アザミ、フジ
イメージ職業:警察官
ニオイ:鉄のニオイ
CV:中井和哉(TV版、TVドラマ版吹替版)、浦和めぐみ(幼少期)/高木渉(倒せ!海賊ギャンザック)
演:新田真剣佑(TVドラマ版)
【外見】
緑髪の短髪(サンジ曰く「マリモヘッド」)と腹巻きに左耳の三連ピアス、腰の右にさした3本の刀が特徴。
左腕に黒い手拭いを巻いており、本気を出す際にはこれを頭に巻く。
人相が悪く、戦闘中に笑ったり睨みをきかせた表情はかなり凶悪。
【人物】
冷静沈着な性格で麦わらの一味の引き締め役。
非常に義理堅く、「約束」を重んじる。
誰と交わした約束であろうと必ず守ろうとし、悪党相手でも約束が守られると信じている(初登場エピソードでは、そのせいで危うく死にかけた)。
そもそも彼が愚直に「最強」を目指し続けているのは、子供のころに幼馴染と交わした約束のためであり、バラティエでミホークに敗れた後「二度と誰にも負けない」とルフィに約束したためである。
自分を顧みない部分は仲間からもよく心配される。
普段は皮肉屋として振る舞っており、それが原因でサンジとしょうもない争いを繰り広げることもある。
端から見れば冷淡な男だが、迷子になりやすい性質(後述)だったり、ターザンロープで「ア~アア~」と言ったり、キャンプファイアーにノリノリだったり、自分に高額懸賞金がついたことをヘラヘラ笑って喜んだりする(ヴィンスモーク家のサンジに額を越されてからかわれた際にはイラつき、ワノ国出国後に再び追い抜いた事で煽り返した)等と、根は意外とノリがいい。
自分より遥かに強いくいなが「女だから世界一強い剣士になれない」と弱音を零した事に端を発しているのか、「性別」や「種族」といった「生来の変えられない性質」を実力の口実にされることを最も嫌う。
また戦闘時の気性の荒さはおそらく一味随一で、荒事や戦闘の予兆を感じると目に見えて嬉しそうな(それでいて悪そうな)笑顔を浮かべる事も多い。
その様子から海賊狩り時代には、「人の姿を借りた魔獣」とまで言われていた事も。
「人に従うような男には見えない」とは“怪僧”ウルージさんによる評価。
麦わらの一味『戦闘員』
肩書は本作に於いては基本的に「幹部でない下っ端構成員」を意味する『戦闘員』である。
麦わら一味の中で彼だけ明確な役職を持たないため、しばしばニートとネタにされることがある。
平時においてゾロが船上でしている事といえば修行か昼寝ばかりであり、
特に偉大なる航路序盤の航海で異常気象の連続に同乗者のMr.9やミス・ウェンズデーまでもが走り回って対応しているのに関わらず、一人だけグースカ寝ていたのも一因だろう。
実は74巻SBSにて基本的な睡眠時間は「就寝が朝4時~起床が朝7時+昼寝」と明かされており、皆が寝ている夜時間での警戒も担っている様子。
ウォーターセブンや未来島エッグヘッドでは、船の留守番をしており、襲撃してきた敵に応対している。
普段は寝ていることが多いが船長ルフィの最初の仲間として信頼は殊更厚く、ゾロもまたルフィをリーダーとして立てる場面が多い。
仁義や筋を重んずる性格から甘くなりがちな船員に規律を説くなど、あらゆる意味で『事実上の麦わらの一味のNo.2』、『実質的な一味の副船長格』として機能している。
海軍や他の海賊もそのような認識である他、バルトロメオも「あくまで個人的な見解」として「副船長と呼び声高い」としている。
特に、お調子者揃いの麦わら一味の中では貴重な引き締め役であり、物語が進むにつれて自分にも仲間にも厳しい面が強調されていくようになる。
- 元々バロックワークスの存在を知っていたとはいえ、ウィスキーピークでは自分らをもてなす振りをしていたミリオンズの罠を見抜いては、仲間を巻き込まないようにと単騎で全員を撃破している。
- 敵組織の幹部だったロビンが仲間になろうとしてきた際も、一味の中で唯一警戒を解かなかった(この時は「俺たちが最後の砦だ」と格好良く立ち振る舞ったウソップもコント芸で即落ちした)。
- デービーバックファイトの1回戦で敗北した結果、チョッパーがフォクシー海賊団に強奪された際、激しく泣き出すチョッパーを一喝し、万が一麦わらの一味が敗北した時は現実を受け入れるように進言し、彼が覚悟を固めるきっかけを作った。
- その後のウォーターセブンでウソップ脱退の危機に一味の殆どが動揺する中でもメンバーで唯一冷静さを保ち続け、ルフィとウソップの決闘後には船長という立場がいかに重いのかを知ったルフィに敢えて厳しい言葉をぶつけ、仲間達が前を向いていくためにも早く立ち直るように諭す。
- エニエスロビー脱出・ゴーイングメリー号の最期を見届けた後のウソップの進退について「船長との決闘に敗北し脱退した以上、正式に謝罪して復帰を願い出てくるまでは、出戻りを認めるべきではない。なし崩し的に受け入れてしまうようであれば、船長の権威が落ち、今後の航海にも支障をきたす」とけじめを求めるシーンからも、彼の重要さが伺える。その真意はウソップの脱退の引き金となった仲間達への劣等感や負い目を乗り越えていけるかを見極めるためでもあり、最終的にはウソップの謝罪と彼の覚悟を受け入れた。
- ワノ国出航後の世界新聞に報じられた「アラバスタ王国王女ビビが世界会議中に消息不明」という内容にルフィ、ナミ、サンジ、チョッパーは彼女を助けようとマリージョアに行く気だったので「海軍本部と戦う気が!それに手掛かりとかアテがねぇだろ!頭を冷やせ!」とルフィ達を叱責し、それでもビビを助けに行こうとするルフィにエースの件をあげて「明確な危機がくるまでエースの人生(冒険)を立てた筈だ」「動くべき時がきたら誰であろうと戦うが、ビビの消息すら掴めてない今みたいなどうしようにもならない時には騒ぐんじゃねぇ」と感情的になっていた面々を冷静になるようにと諭す*2。
自他にも厳しい考えにはつい仲間に甘くなりがちなナミやチョッパーなどは「いくらなんでも…」と疑問視されたことがある。
逆に普段から仲の悪いサンジですらその『スジの通し方』には肯定的になる事が多く、敵からも賞賛されたことがある。
アニメオリジナルではあるが、アラバスタ編でのチョッパーの「一味はみんなマイペースなところがあるのにどうして仲間になったのか」という質問には、
「みんなきっかけは成り行き」としつつ、「仲間とはただ助け合うだけでいいのか」「各々が役割を全力でこなし、『次はお前だ、出来なきゃぶっ殺す』ぐらいの気合いがあって初めてチームワークは成立するんじゃないのか」と、
ルフィの「助けてもらわなきゃ生きていけない自信」を独自に解釈しつつ、馴れ合いとチームワークの違いを説いて彼を納得させており、この時点で既にゾロなりの組織論が出来上がりつつある様相を見せた。
一味の中では極一時期を除いて常にルフィに次ぐ懸賞金額第2位の座を保持し、後述の通りエニエス・ロビー突入時やスリラーバークでのオーズ戦では指揮官役に。
手ごわいオーズに対して「ルフィがモリア一人を倒せば片付くのだから、無理にオーズを倒す必要はない」というウソップに対して、
「ルフィが負けるとは思っていないが、搦め手に長けるモリア一味はルフィとの決戦を避けて、朝を待つ恐れがある。
ならばここでオーズを倒し、最低でもルフィだけでも回復させれば、後はなんとかなるだろう」として、戦いを決意した。
そういう時にも必ずルフィの存在を重んじており、明言されてはいないが実質的な副船長ともいえる。
ルフィが何の脈絡も無しにブルックを仲間に入れたことに対しても「ルフィの暴走を止めることも自分らの仕事である」と同行者に説教しており、それにはあのサンジも素直に謝るという珍しい場面がある。
頭脳
脳筋のイメージがあるが後述する敵との戦いでは相手の能力の性質や癖を考察し、そこから相手に攻撃を通すと観察力や洞察力に優れている。
2年後の戦闘ではピーカの悪魔の実の弱点、キングの種族特有の無敵ともいえる体質のルールを見抜いていた。
相手の搦め手への対策にも長けており、他人の姿に完全に成りすますことが出来るMr.2ボン・クレーの存在を知った際は、本物と見分けがつくようにと敵に気づかれにくい二重の証拠を用意しており、これが功を奏してビビは偽物を完全に見破ることが出来ている。
トレーニングマニア
かなりの修行バカで、寝ている時以外はほぼトレーニングに励んでいる。
凄まじい重量の負荷を掛けて平然と筋トレをこなすことが非常に多く、恐ろしいほどの怪力を更に鍛練し続けている。
なにげに日常から「修行」が描かれている珍しいキャラ(他の面々は船内を駆け巡る船長だったり、自分の仕事をしたり、読書をしていたりするため)。
その腕力たるや脇腹を串刺しにされても大の大人5人がかりで運ぶ檻にルフィを入れて走り回り、恐竜の死体を片手で引きずり回し、4mほどの巨体を有するフォクシー海賊団のピクルスを素手でぶん回す程。
アラバスタでは病み上がりの体で巨岩を両腕に乗せて座禅を組み、年中冬のドラム島で寒中水泳をするなど、もはやギャグの領域に踏み込んでいる。
そんな状態なので「自分の修行が足りない」と考えると大抵その後は、例え全身包帯まみれのミイラ男になり傷を治すための補強を外してでも、修行を慣行する悪癖にまでなっている。
当然船医のチョッパーにとっては悩みのタネ。
あり得ないほど頑丈で、ジュラキュール・ミホークに斬られた後ハチと戦ったり、高所から落ちたりしても平然としている。ナミ曰く「一味で一番タフな男」
その異常な頑丈さは作中でもサンジやロビンに呆れられている。
とはいえスリラーバーク編で自身の消耗に加えてルフィの消耗まで引き受けた際は、流石に次のシャボンディ諸島編に入っても完治が間に合わないレベルのダメージを負っていたが。
方向音痴
極度の方向音痴であり、しょっちゅう迷子になる人物。
方向音痴の例に漏れず、方向の概念を理解しておらず、自覚もない。
「北」を目指そうとして高い場所に上る、同じエリアを延々と回り続ける、最後尾にいたはずなのに何故か前方から現れるなどかなりの重症。
挙句の果てには「(鳩や鮭など自力で住処に戻ってこれる)動物以下」と言われる始末。実際に同じ場所に戻ってきてしまったのを「似た場所に来た」と解釈して鳥に鼻で笑われたこともある。
初期はまだマシ*3だったが、偉大なる航路に入って以後、自他共に厳しい一面が強調されていったのと対照的に方向音痴は作品が続くごとに悪化。
次元移動・ワープレベルのひどさからファンタジスタ呼ばわりされることもある。
最近では1人で出歩かないよう注意されるほどで、右も左もわからなくなっている模様。
アニメでは先頭を走るだけでウソップやサンジに心配され、ナバロンでは一本道でも違う出口から出てしまい、結果ジョナサンの待ち伏せをかいくぐった。
そして、後述の通りこの方向音痴がキッカケで、ルフィと出会い、船員になっている。
(人生が方向音痴で決まるというのは、何とも形容し難いが)
サンジとの関係
サンジとは初対面の頃から反りが合わず、ゾロがサンジに度々皮肉を言ったりあだ名をつけたりしたこともあり、今ではお互い何かにつけて皮肉を言ってしょっちゅう喧嘩する仲*4。
しかし心根では互いの実力と心意気は認め合っており、いざという時は抜群のコンビネーションを見せる。……本人達は絶対に認めないだろうが。
ただ、サンジはゾロの名前を作中で何度か言っているがゾロは未だにサンジの名前を呼んだことがない(アニメオリジナルやゲームでは、ごく稀に言うことがある)。
作者曰く「性格が合わないとはいえ、ルフィにとっても大切な両翼を担う二人を皆で見守っていこう」とのこと。(原作73巻 SBS)
女性関係
心配されやすい性格な為か、冒険の中でも、リカ(シェルズタウン)、ペローナ(シッケアール王国跡地)、小人のウィッカ(ドレスローザ)、光月日和(ワノ国)など、結構女性との絡みが多い。伝染したのか最近では船長も中々。
色恋にまったく興味がないというわけではないがかなり硬派で、アラバスタでの女湯覗きにも参加していないし、日和に添い寝された際も逆に呆れていた。
ただ、少年時代くいなが「胸が膨らんできた」と言った際には赤い顔をしていた。
ケイミーと出会った時は連想したココロのイメージを忘却させ、ケイミーのことを「初めて出会った人魚」として自身に認識させた。
不器用なため、女性に対しても心無い言葉をついぶつけてしまうこともあるが、遠回しながら厚意は受け取り、非があれば謝罪している。
基本的には女性に剣を向けないものの、「必要とあれば斬る覚悟もある」と述べてはいる。劇中で敵対した女性がいる場合は、峰打ちや威圧などで無力化して済ませている。
亡くなった幼馴染くいなに瓜二つのたしぎには「パクリ女」と呼ぶなどかなり苦手意識を抱いていたが、パンクハザードでの共闘以降は彼女のことを認め「メガネ女」に呼び方を変えるなど以前よりは関係は改善されている。
【戦闘スタイル】
両手に1本ずつ刀を持ち、さらに口にもう1本を咥える「三刀流」という我流の剣術を使う。
元々は二刀流だったが、後述の幼馴染の形見に刀を譲り受けてから、三刀流に開眼した。
戦闘中は状況に応じて一刀流、二刀流の技も織り交ぜて使用するが、やはり最も威力を発揮するのは三刀流である。
口に咥えた刀が右向きだったり左向きだったりするのは多分本人の気分。
刃物であれば大体なんでも使えるらしく、普通の刀より遥かに短い切腹刀でも問題なく飛ぶ斬撃を披露した。
「三刀流」の剣士である事が最大のアイデンティティであるが、決め技には一刀流のものも多く、一刀流の技で強敵を倒す場面も多い。
一方で当初使用していた二刀流にはボスクラスの敵を倒した技が無かったりする。
普段から鍛錬を怠らないこともあり、腕力・攻撃力に関しては一味の中では1、2位を争う。
怪力自慢のミス・マンデーを軽く破ったり、空島では凶暴な空サメを殴り飛ばすなど、図抜けた身体能力を持っている。
一部の技はその怪力に依拠しているため、無手で発動することも可能ではある。
なお、口に刀を咥えるとまともに喋れないはずだが、彼は戦闘中も流暢に会話している。
「腹話術で喋っているのか?」という5巻SBSでの読者からの質問に対する作者の答えは「心意気」だった。この件は公式ノベライズ『麦わらストーリーズ』にて酒場で偶然相席になった海兵にもいじられていた。
柳田理科雄センセイによると敵の振り下ろした武器を口にくわえた刀で受け止めるとテコの原理で凄まじい力が歯にかかるので
最低でも顎の力は17tあるとか。壊れない和道一文字の柄も凄い。
技名に食べ物関連が多く、SBSでは度々ネタにされる。
例)
鬼斬り→おにぎり
弍斬り→握り(寿司)
他にも仏教用語や動物を交えた駄洒落なども多い。
一味の中ではNo.2を張ることもあって実力はかなりのもの(No1の実力を持つルフィは水や斬撃に弱いため、それを考慮すると実力はイーブンに近い)
戦闘ではバロックワークスのダズ・ボーネスやCP9のカクのような『敵の副将』や『敵集団の中で最も強い剣士』と戦うことが多い。
(因みに、一番強い敵はルフィが、三番目に強い敵はサンジが担当する)。
当初は鉄を切る能力は無く、鉄製の拘束具が相手では成す術が無かったが、Mr.1との戦いの中で「呼吸」に覚醒、
あらゆる物体が持つ「呼吸」を読み取る事で鉄をも切断することが可能となった。
ちなみにアニメオリジナルエピソードでは、45話で砲弾を切り裂いてしまったり、「偉大なる航路」突入寸前の千年竜編にて鉄製の鎖を切断してしまったため、辻褄合わせの為にMr.1の強度は「鋼鉄」となっている。
また『刀』という武器の性質上、遠距離攻撃手段を持たなかったが、空島編にて「飛ぶ斬撃」を披露し、中距離帯への攻撃手段を獲得した。
武装色の覇気も当初は会得していなかったため対峙した自然系能力者には手も足も出ず、敗れ去ることが少なからずあった。
しかし2年後はミホークの元で修業し覇気を会得し、自然系相手でも問題なく戦闘が可能になった。
覇気の強さは、ドンキホーテファミリー最高幹部ピーカのそれを凌駕する。
ワノ国編で覇王色の覇気に覚醒したが、それより前にも対峙した相手がたじろぐほどの殺気・気迫*5を放つ場面が多々ある。
覇王色との関係は不明だがこの気迫は自覚しているようで、これを利用した技もいくつか持っている。
その衝撃的な剣技を目の当たりにした者たちは思わず呆気に取られてしまうことも多々あり、ワノ国の侍である錦えもんたち も驚愕していることから相当な実力者だといえる。
◆刀
- 黒い鞘の刀×2
最初から所持していた名も無き刀。
バラティエでミホークと戦った際に両方折られてしまい、アーロンパークではヨサクとジョニーの刀を借りて戦うことに。
この2本の刀はワノ国編にてゾロの回想で幼少期に村のジジーから練習用としてタダで譲り渡されたものだと判明した。
老いて腕が鈍ったジジーの作だが、曲がりなりにも刀匠・霜月コウ三郎の打った刀である。尤もコウ三郎曰く「ナマクラ」とのことで、練習にでも使えとゾロに言っている。
アニメオリジナルエピソードでは駆け出し賞金稼ぎヨサク&ジョニーと出会った頃、自分の馬鹿力についていけない刀がポキポキ折れて苦労するエピソードが描かれた。
- 和道一文字
ゾロが初登場時から愛用する白塗鞘太刀拵、すなわち真っ白な鞘の刀。
上の黒い刀の色違い…と思われたが、上記の通りくいなの形見。
実は売ると1000万ベリーはする大業物21工の一振り。
素晴らしい切れ味を誇る名刀。ゾロが当初未熟だった故に上記2本が折られた中で唯一折れない等、頑丈さもなかなか。
作中では主に口にくわえて使用している。幼馴染の女の子の形見を口に咥えている格好だが、別に変な性癖を拗らせたわけではない。
後に明かされた製作者は霜月コウ三郎。ワノ国で作られた名刀が遠い東の海・シモツキ村にあったのは、コウ三郎が出奔時に持ち出したから。
(くいなが持っていたのも、村のジジーことコウ三郎が彼女の祖父だからであった)
このため、当初のゾロは3本とも同じ刀匠の刀を所持していたことになる。
『鼻くそ斬っちまった!!』
- 三代鬼徹
持ち主を殺すと謳われた妖刀“鬼徹一派”の内の一振り。
れっきとした「業物」で、普通に売れば100万ベリーほどする。
元々はローグタウンの武器屋いっぽんマツが処分に困ってこっそり投げ売りしていたもの。
たしぎが見立て、いっぽんマツは妖刀だと忠告するがゾロは気に入り、運試しの末に主人と認められた。
切れ味は石斧を容易く切り裂くほどだが、ゾロ曰く『じゃじゃ馬』『問題児』。
これは「斬りたい時に斬れるのが真の名刀なのに、コイツは違う」から。
本来は乱れ刃だが割と頻繁に直刃で描かれている。
制作者はワノ国刀匠・天狗山飛徹。
彼の真の正体も相まって何でこんな刀が東の海にあるんだ、と言いたくなるが、50年前の違法出国者は25名いたようで、その全員がシモツキ村の開祖となったわけではないことか明かされているため(みなともさんがいい例と思われる)、流れに流れていっぽんマツのところにきたのだろう。
- 雪走
三代鬼徹との運試しに勝ったゾロにいっぽんマツが惚れ込み、「特別に金はいらない」と譲り渡した刀。
良業物50工の内の一振り。
値段は不明だが、いっぽんマツの家宝だったこともありそれなりに値打ち物と思われる。
軽くて扱い易く、切れ味もかなりのもの。
ゾロも「軽い…いい刀だ」と評価し気に入っていたが、エニエス・ロビーにてシュウ大佐のサビサビの実の能力によって修復不能になる程に破損。
その後もしばらく「収まりが悪い」という理由で腰に差したままにしていたが、スリラーバークでの戦いが決着した後ルンバー海賊団の遺骨とともに供養された。
このとき「死んだ刀だ、一緒に供養させてくれ」と言っていることから、いかにこの剣が大切に思われていたかがよくわかる。
- 秋水
剣豪リューマから譲り受けた刀。
上の『和道一文字』と同じく大業物であり、売ると1000万ベリー位にはなると思われる。
ミホークの背負っている十字刀「夜」と同じく刀身が真っ黒な『黒刀』と呼ばれる物で、一般的な刀より一回り大きいのが特徴。
さらに恐竜が踏んでも一ミリも曲がらないと称される圧倒的な硬度を誇る。
見た目通りかなり重いが威力も相当で、飛ばした斬撃を一纏めにするなど色々凄い。
妖刀でこそないがゾロ曰く『大人しい刀では無さそう』。
ちなみに、秋水はゲッコー・モリアがリューマの遺体と共にワノ国から盗み出した物のため、当然ながらワノ国では盗難扱いされている。
伝説の英雄リューマの愛刀だけあってワノ国では「国宝」に指定されて祀られている。加えて盗難後に国難が訪れたこともあり、ワノ国の人々が取り戻すことを心底望んでいた。
日和から「秋水」をワノ国に返して貰うよう頼まれると、なんだかんだ気に入っていたゾロは自身の刀だとして当初は返却を拒んだ。しかし、父の遺品「閻魔」をゾロへ譲渡すると申し出た彼女からの懇願を受け、代わりの刀を貰えるのならと秋水を日和に返却した。
- 閻魔
大業物21工が一振り。光月日和から秋水と交換という形で譲渡された。
コウ三郎が仕上げた刀にして、光月おでんの愛刀の片割れ。かつてカイドウの体に傷を付けた刀である。
今は亡きおでんが、死に際に愛娘の日和に託したものである。
「閻魔」の名に恥じぬ名刀にして妖刀で、斬る際に持ち主の覇気(流桜)を勝手に放出し必要以上に斬ってしまいつつ並の剣士なら覇気の放出で干からびてしまうほどのじゃじゃ馬(原理は三代鬼徹も同じ)。
仇討のために現人生を捧げ、戦力なら少しでもほしいであろう錦えもんでさえ、
「ゾロ殿 拙者 優しさではっきり言うが 拙者なら……貰わぬ」と忠告するほどの代物。
使いこなせたのはこれまでに光月おでんただ一人。
ゾロが試しの一振りをしてみた所、ゾロから覇気を強制的に引き出して覇気を斬撃に乗せてあっさり海岸の崖を真っ二つにしながら、ゾロの腕が覇気の放出で一度痩せ細ってしまったほど*6。
この様子を見た周囲からは危惧の念を抱かれ閻魔を保管していた飛徹からは「他の刀にするか」と提案されるも、当のゾロは「コイツに慣れた時おれはもっと強くなってるって事だろ?」と閻魔を大層気に入っており、「秋水」に代わるゾロの新たな刀となった。
その後討ち入りまでの訓練の中でゾロは割とすぐに閻魔に馴染んでおり、刀の制御も行え、鬼ヶ島への討ち入りの時点では概ね問題なく扱えるようになった模様。
飛徹によると元々妖刀だった「三代鬼徹」をゾロが使っていたことと、閻魔と同じくコウ三郎が打った「和道一文字」を持っていたからだと推察している。
かつて村のジジーこと霜月コウ三郎はゾロに「閻魔」について詳しく話したことがあった。
コウ三郎は「刀にも性格があり、それを服従させるのが剣士」「危ない刀は「妖刀」では無くて「名刀」」「弱者が恐れて、「妖刀」も名付けられたらそれは誉れ」と語り、
“とある刀”について「人生最高の一振り」「気性はド真面目」と評し、「手にしただけで寒気がする様なあの名刀に地獄の大王の名を与えた」と名付けの由来を語った。
火災のキングとの戦いの最中、「閻魔」がゾロの意思に反して勝手に覇気を放出し始めるも、コウ三郎がの言葉を思い出したゾロは、「閻魔」に悪意は無くただ純粋に刀としての役目を果たそうとしている・「おでんは閻魔にこれほどの覇気を引き出されても軽々と扱っていたのではないか」と察する。「閻魔」の制御を辞め、刀に引き出される形で覇王色の覇気に完全に覚醒、強敵を打倒する。
現在の連載時点(エッグヘッド編)で使っているのは「和道一文字」「三代鬼徹」「閻魔」。
- 菜切り刀
はっちゃんとの戦いの際にヨサクとジョニーから借り受けた刀。
先に行くほど幅が広く、本来日本刀で最も切れ味の鋭い部位である切っ先を欠いた特異な形状をしているが、ゾロはこれを見事に使いこなしハチを撃破した。
アニメオリジナルで描かれたヨサクとジョニーとの出会いのエピソードでも使用。怪力で刀を壊してしまう、という課題を抱えながら振るったが、最後までしっかり折らずに闘い切ったことでまた一つ成長を実感させた。
- ボロ刀
TVスペシャル『ルフィ落下!秘境・海のヘソの大冒険』にて海老の神獣相手に使用。
使い慣れた刀が手元になかったため、海賊の遺品と思しきこれらで代用した。
何年も風雨に晒されていたため当然ながらどれもこれも錆びてボロボロになっており、何本も拾っては神獣の甲殻の隙間にひたすら突き刺すというゾロらしくない戦い方をせざるを得なかった。
ちなみにトドメはサンジに持って行かれた。
- 名刀"鼻嵐"
エニエス・ロビーの戦いの中、手違いでウソ…そげキングと手錠で繋がってしまったため、雪走を持たせたそげキングの腰帯を掴んで刀に見立てた即興の合体形態。
当然ながら、右手を振るう度にそげキングも凄まじい速度で振り回される。そげキング「弁護士を呼んでくれ 私はいつか必ず君を訴えてやる!!!」
- 短刀
ワノ国編序盤で秋水を盗んだ冤罪で、奉行所で切腹を強要された時に渡された刀。ゾロ曰くナイフ。
なまくら~普通くらいの切れ味と思われるがこんな短刀でも建物ごと斬り裂く飛ぶ斬撃を放ってみせた。
- 鎌
ワノ国編中盤で牛鬼丸との戦闘中、人斬り鎌ぞうによって己の肩に刺された物を奪取。
秋水が無かったため3本目の刀代わりに口に咥えて鎌ぞうに対して使用。一応この時も三刀流と言いながら剣技を放っている。
◆技
三刀流
- 鬼斬り
ゾロの代名詞と言えるほど有名な技。両腕を交差させた姿勢から三刀で斬り抜ける。
ヨサク&ジョニー曰く「出せば100%相手がぶっ飛ぶ技」で、ルフィの「ゴムゴムのバズーカ」とも真っ向から打ち合えるほど強力。
ルフィの「ゴムゴムの銃」のようなポジションであり、派生技も非常に多い。
- 焼鬼斬り
リトルガーデンで放った即興バリエーション。
全身に炎を纏った状態で放つ鬼斬り。
- 艶美魔夜不眠鬼斬り
エニエス・ロビー編で使用したバリエーション。
気迫(名前の通り美しい鬼女の姿)で刀身の像を歪ませて間合いを誤らせ、その隙に斬り抜ける。
仰々しい名前だが元ネタはエビマヨネーズおにぎり。
- 煉獄鬼斬り
新世界篇以降使用している強化版「鬼斬り」。
ヒョウゾウを一撃でノックアウトしたほか、ワノ国では口に鎌を咥えて使用したことも。
- 虎狩り
三刀目の刃の方向に二刀をそろえ、虎の爪の如き軌道で一気に切り下ろす。
なお、「虎狩り」であり、「虎刈り」ではない。
「とらがり」で変換すると真っ先にこちらが出てしまうのが原因か。
- 極虎狩り
新世界篇以降使用している強化版「虎狩り」。
- 刀狼流し
敵の攻撃をすり抜けながら斬り裂く技。
力に任せた剛剣が多いゾロの持ち技としては珍しい、柔剣に分類される技。
由来は「灯篭流し」。
- 龍巻き
三刀の回転斬りによって斬撃の竜巻を発生させる。
攻撃範囲が広く、一撃で建物の屋根を数フロアに渡ってぶち抜くほど。
「無刀流」版もあり、流石に飛ぶ斬撃は出ないとはいえこちらも腕を振るっただけの衝撃で体格で遥かに上回る相手を吹き飛ばす威力を持つ。
- 黒縄大龍巻
新世界篇以降使用している強化版「龍巻き」。
巻き起こった斬撃の持続時間が長くなり、しばらく周囲の物体を切り刻みながら進み続ける。本人曰く「地獄の果てまで追いかける」。
切れ味も上昇しており、鉄の盾がたやすく切り裂かれるほど。
強化前同様、劇場版第13作にて「無刀流」バージョンを披露した。
- 牛針
両手の刀を牛の角のように前方に構え、目にも止まらぬ連続突きを放つ。
由来は「牛梁」。屋根の中央をつく木材のこと。
- 蟹獲り
三本の刀で相手の首を狙い付けて断ち切る力技で、決まれば相手の首を飛ばす恐ろしい技。
技名はその構えから蟹のハサミが開く姿に因んでいる。
由来は「風見鶏」。
- 百八煩悩鳳
三刀で放つ「飛ぶ斬撃」で、3つの斬撃が螺旋を描きながら飛んでいく。
「秋水」の入手後は、秋水の斬撃が他の二本の斬撃を飲み込み、ゾロの意図に反して巨大な一本の斬撃と化してしまう失敗を犯したことも。
由来は「百八煩悩」と、主にイギリスに於いて火砲の口径を表す表現「○○ポンド砲」の掛詞*7。
- ゴムゴムの三百煩悩攻城砲
ルフィの「ゴムゴムの攻城砲」との合体技で、アクア・ラグナに大穴を空けた。
技名はルフィの「108を二つでいくつだ」の問いへの返答が「216」と読み方が長い数字となったため、
「じゃあ300」というキリのいい数字の提案に乗る形で急遽決定した。
- 千八十煩悩鳳
新世界篇以降使用している強化版「百八煩悩鳳」。
- 鴉魔狩り
空中で刀を振り回し、周囲のものを切り刻む。
由来は熊本弁でこむら返りを意味する「からすまがり」。
- 牛鬼勇爪
三刀を一直線に構え、突進攻撃を繰り出す。
海王類をステーキのように斬る実力を持つTボーン大佐を真っ向から打ち破った。
由来は「ぎゅうぎゅう詰め」。
- 二剛力斬
右腕と左腕に力を集める「一剛力羅」「二剛力羅」から放つ技。
ゴリラの如く両腕を大きく振りかぶり、力任せの斬撃を叩き込む。
強大な膂力を持つ動物形態のカクを吹き飛ばす威力を持つ。
由来は「にごり酒」。
- 豹琴玉
ヒョウのような前傾姿勢を取り、回転しながら弾丸のように突っ込む。
由来は「剽軽玉」。
- 大・仏・斬り
塔などの大きな物体をブツ切りにする。
切った後の瓦礫をサンジが蹴り飛ばす「ジェンガ砲」に繋げられた。
由来は「大仏」+「ぶつ切り」。
- 夜叉鴉
三刀を交差させて高速回転しながら突進する。
通った後には鳥の足跡のような傷跡が残る。
恐らく由来は「八咫烏」。
- 三・千・世・界
三刀流奥義。
二刀を風車のごとく高速回転させながら突っ込み、三刀で同時に切り裂く。
バラティエ編でのミホーク戦で叩き込んだものの見切られて不発に終わっており、刀を2本破壊される。次に登場したのはスリラーバーク編*8。
新世界に入るまでのゲームではゾロの最強技としてよく扱われている。
- 一大・三千・大千・世界
九山八海一世界!!! 千集まって“小千世界”!!!
三乗結んで…斬れぬもなし!
ドレスローザ編終盤で登場した、武装色の覇気を纏った刀から発動させる「三・千・世・界」の強化版。
この際、和道一文字と三代鬼徹の刀身が覇気で黒く染まり、更にアニメでは3本の刀が黒色のオーラを纏っていた。
その威力はピーカの特大の石像を一撃で両断するほど。
その後、覇気を纏った通常の「三・千・世・界」で、石像から出て覇気を体全体に纏ったピーカを倒した。
担当声優の中井氏もお気に入りらしい。
三千世界ともども由来は仏教用語の「三千大千世界」。ひとつの世界が10億個集まった広大な空間のこと。
- 六道の辻
新世界篇で会得した新奥義。
一瞬のうちにクラーケンの足を膾切りにして見せた。
後にワノ国では錦えもんの「狐火流」の技術を上乗せし、プロメテウスを切り刻むことに成功している。
由来はそのまま「六道の辻」。仙台城の城下町にあった変則六叉路のこと。
二刀流
- 鷹波
波のように広がる斬撃を飛ばし、広範囲を斬り裂く。飛ぶ斬撃とはまた異なるものである様子。
由来は「高波」。
- 犀回
二刀を逆手に持った状態で回転斬りを放ち、衝撃波で周囲の敵を吹き飛ばす。
由来は「サイクル」。
- 羅生門
二刀で斬り抜ける居合。
大きな海列車の車両を2両まとめて縦に真っ二つに両断してしまう程の絶大な威力を誇る。
故に剣豪リューマが真正面から受けきった時には、さすがのゾロも戦慄していた。
- 七十二煩悩鳳
二刀で放つ「飛ぶ斬撃」。
三十六と百八は空島編で初披露して以来度々使用していたが、七十二煩悩鳳の初登場はエニエスロビー編とかなり遅かった。
- 七百二十煩悩鳳
新世界篇以降使用している強化版「七十二煩悩鳳」。
- 弐斬り
単体の技ではなく一種の構えであり、ここからいくつもの技に派生する。
初出時の演出から連続で出すコンボ技として紹介される事もあるが、派生技のみを単発で出す事もできる。
前述の通り由来は「握り(寿司)」。
・登楼
二刀で同時に切り上げる。
名前が灯籠流しと似ているが、「弐斬り」から繋げる事を考えると由来は「トロ」。
・応登楼
空中から切り下ろす。
「登楼」から連続する形で出すのが基本だが、滞空中なら単発でも出せる。
由来は「大トロ」。
・閃
二刀で同時に横斬りを放つ。
由来は「ヒラメ」。
・砂紋
二刀で同時に袈裟斬りを放つ。
由来は「サーモン」。
・魔熊
逆手に持った二刀を同時に振り下ろす。
由来は「マグマ」。海軍元帥は関係ない
・登楼砂紋
二刀で同時に逆袈裟斬りを放つ。
由来は「トロサーモン」。
- 空狸槍
二刀を振り下ろして空を叩き、その勢いで大きく上昇する。スマブラの復帰技。
いわばゾロなりの「月歩」。
キングに鬼ヶ島から叩き落されそうになった際の復帰に使用した。
由来は「クリアランス」。意味は多岐にわたるので各自調べられたし。ゾロには珍しい横文字由来の技名。
一刀流
- 獅子歌歌
目にも留まらぬ速度で放つ居合で、ダズ・ボーネス戦で会得した「鉄をも斬る刀」。
その威力もさることながら、居合の速度も読者に「ヤベッ読み飛ばした」と錯覚させるほどの神速である。
あくまで鉄の硬度の呼吸を読み取って斬る技のため、逆に柔らかい物は斬れなかったりする。
六式の使い手であるカクは鉄塊ではなく同じ斬撃である嵐脚を使い相殺した。
バーソロミュー・くまにも使い、彼の鉄以上の硬度の体にはさして傷を与えられなかったが、その速さで肉球による防御をすり抜けて斬りつけ、怯ませる事には成功。
由来は「子々孫々」。
- 死・獅子歌歌
新世界篇以降使用している強化版「獅子歌歌」。
パンクハザード編で使用され、襲いかかった頑強なドラゴンの首を切り落とした。
- 三十六煩悩鳳
空島編で初登場した「飛ぶ斬撃」。
一撃で煙突を断ち割る程の威力を有する。
- 三百六十煩悩鳳
新世界篇以降使用している強化版「三十六煩悩鳳」。
- 飛竜火焔
リューマ戦で放った大技。
跳躍からの急降下で相手を斬り捨て、切り口を発火させる。
- 厄港鳥
三日月形の飛ぶ斬撃を放つ遠距離技。
「煩悩鳳」のような構えを取らない反面、威力は低め。
- 大辰撼
敵に突撃し、その勢いに気迫を込め大上段に振り下ろす技。
地面ごと一直線に叩き切る豪快な技で、作中ではモネを相手に使用した。
この技の真価は“威圧”。
その時は覇気を使っていなかったため、モネの体自体にはダメージは無かったのだが、
それにも関わらず“斬られた”という感覚と恐怖のあまり前後不覚に陥り、無傷のままながら再生することもおぼつかなくなっていた。
由来は「大震撼」。
- 馬鬼
迫り来る相手を迎え撃って両断するカウンター技。
由来は「刃牙馬鬼(うまおに)」か。
- 酔い覚まし 喝抜刀
勢いよく突進して斬ると見せかけて寸止めする。
『FILM GOLD』連動アニメスペシャル「ハートオブゴールド」にて披露。ナオミを気絶させた。
鬼気 九刀流 “阿修羅”
気迫による幻で、三面六手の鬼神の像を周囲に見せる。
6つの腕と3つの口(=三刀流が3人分)で九刀流。「そう見える」だけで刀自体が増える訳じゃないのは内緒。
これと同じくエニエス・ロビー編で初登場し、新世界編でも恒常的に使用されているルフィの“ギア”やサンジの“悪魔風脚”と違い使用頻度は少なめ。やはり作画カロリーが高いためか
ここからの派生技には以下のものがある。
- 弌武銀
斬撃を全て叩き込んで敵を一撃で斬り捨てる。
エニエスロビーでの決戦にて、能力をものにしたカクを彼の最強攻撃ごと真正面から叩き斬った。
由来は「一分銀」。
- 魔九閃
回転しながら連続斬りを叩き込む。
- 抜剣 亡者戯
新世界編で初披露した九刀流。
黒刀と化した九刀で一気に切り抜ける。
窮地の中で「閻魔」に覇気を引き出されていたようで、ゾロ自身は覚えが無いと否定していたがカイドウの言葉によれば覇王色の覇気を纏っていたとのことであり、これまで“煉獄鬼斬り”にノーダメージだった“最強生物”たるカイドウに消えない傷を刻むだけの威力を発揮した。
アニメ版1027話では後の覇王色をまとうルフィと同じく金色のオーラをまとう描写がなされた。
由来は上方落語の演目「地獄八景亡者戯」。
- 穿威
突進しながら敵を切り伏せる。
STRONG WORLDにて披露し、Dr.インディゴを撃破した。
由来は魚の「ウグイ」。
閻王三刀流
カイドウ戦を経て、キングとの戦いの中、光月日和の三味線を聴いたおでんの愛刀「閻魔」に自身の覇気を強制的に引き出された際、ゾロは「閻魔」が光月おでんの時と同じように生真面目に覇気を引き出しているだけと気づく。そして「閻魔」に強制的に覇気を奪われていてもおでんは楽々と戦っていたのだと察する。
「閻魔」の制御を辞めることで「閻魔」に引き出されて過剰な覇気を奪われながらも、くいなやルフィとの「海賊王の仲間にふさわしい世界一の剣豪」になる約束と夢を思い出し、自身も知らなかった覇王色の覇気に覚醒。
覇王色の覇気を刀に纏いながら戦うことが可能となった。
単行本102巻の表紙では、使用中は刀身の一部に緑色の炎の様な覇気を纏わせている。
アニメ版1062話や映画『FILM RED』クライマックスでは、刀全体が緑色のオーラで包まれる描写がされている。
- 煉獄鬼斬り
覇王色を纏った「煉獄鬼斬り」。
尋常ならざる耐久力を誇るキングが回避を選択する威力を誇る。
- 一百三情飛龍侍極
覇王色を纏いながら三刀を構えて敵に突っ込み、炎ですらもまとめて敵を切り裂く。
この技のみ、「三刀流」ではなく「三刀龍」という表記となっている。
その他
- 大撃剣
スリラーバークでのオーズ戦で、フランキーが自前の大型ヌンチャクを柱に差し込んだものを借りて使用。
刀で刺して保持し、オーズの腕を弾いた。
- 焔裂き
錦えもんが使う「狐火流」の技。
見様見真似で修得し、プロメテウスを一撃で両断した。
錦えもんの剣を間近で目にした経験やゾロの力量もあってか本家よろしく威力は絶大で、炎に類するものには無類の効力を発揮する。
この剣をもってして、事実上カイドウの“熱息”を上回る威力でもなければゾロに対し炎は有効ではなくなったと言えるかもしれない。
【来歴】
ルフィの記念すべき最初の仲間。名前は第2話から登場、本格的に姿を見せたのは第3話から。
シェルズタウンにて、モーガンに処刑される寸前にルフィによって助け出された。
◆過去
少年期に道場に通っていて、当時から実力は高く、大人相手でも勝てる位であったが、その道場の師範の一人娘くいなには2001連敗している。
2001戦目の文字通り『真剣勝負』にて敗北後、くいなと“どちらかが世界一の大剣豪になる”と約束したが、その翌日にくいなが階段から転落する事故で死亡。
くいなの父コウシロウに頼み込んでくいなの白い刀を貰い、海に出る決意をする。
当初は二刀流だったのだが、これを機に元の二刀にくいなの形見を加えた三刀流を会得した。
アニメ版では「二本がダメなら三本だ!」とのこと。
数年後、世界最強の剣豪ジュラキュール・ミホークを探すために海に出たが、ナミのような航海術をもたずに旅に出たのと、持ち前の方向音痴が祟り遭難。
シモツキ村にも帰れなくなってしまい、仕方なく当面の生活費を稼ぐために東の海を彷徨いながら賞金首を狩っていたとのこと。
二つ名の“海賊狩り”はこの事に由来しており、東の海ではそれなりに名が通っていた。
一味加入後も東の海編では、敵勢力が当時まったく無名だった船長のルフィよりも“海賊狩りのゾロ”に反応する場面が何度か見受けられる。
ただし当人はあくまで大剣豪となることが目標であり、賞金稼ぎは当座の生活のためにしただけで職業にしたつもりはなかった模様。
アニメではこの時にヨサク・ジョニーと知り合ったエピソードが追加されている。
当時はそのあまりの怪力と力任せな技の数々により多くの刀を折ってしまっていたらしい。
また、この頃にバロックワークスから勧誘された模様。当然蹴った上に勧誘してきたエージェントが襲い掛かってきたので斬ったらしいが。
◆東の海編
ルフィとの出会い
放浪中に訪れたシェルズタウンで、人を襲っていた狼を斬り殺すが、
それは町の支配者である海軍大佐モーガンの息子ヘルメッポのペットであった。
そのため海軍に拘束され、海軍基地の野外に磔にされたまま飲まず食わずで1ヶ月間生き延びれば解放するという約束をヘルメッポとする。
約束を信じて1週間耐え続けていたところ、海軍基地にやってきたルフィに海賊に勧誘される(だいぶ語弊があるが、簡単に言うとルフィと出会った根本の原因は方向音痴である)。
当初は悪名で名を上げたくはない(海軍にあっさり捕まったのもそのため)ということで勧誘を断るも、
ヘルメッポは約束を守る気などさらさらなく、処刑されかけてしまう。
しかし、ルフィの乱入で救助された事で吹っ切れ、己の野望を達成するために一味に加入すると決め、ルフィとの連携でモーガン親子を倒す。
以降、ルフィの第一の仲間として、バギー海賊団、クロネコ海賊団と交戦する。
VS世界最強の剣士
そして、海上レストラン・バラティエにて、首領クリークを偉大なる航路から追ってきたジュラキュール・ミホークと遂に遭遇。
満を持して挑むも技が尽く通じず、最初は凡百の「弱き者」としか認識されていなかった。
くいなとの約束以後負け知らずだったゾロに世界の壁の高さを知らしめた。
三刀流奥義「三・千・世・界」を放つも刀もくいなの形見以外の2本は折れてしまい、ゾロ自身も黒刀による一太刀を真正面から受けるが、項目冒頭の台詞を放ったゾロの強い意志と覚悟を汲み取ったミホークに「強き者」と認められ、自分を超える事を期待されて生かされる。
この時、ルフィに『二度と負けない』ことを誓った。
これ以降、勝負を挑んだ剣士やその他の非能力者に対しては無敗を誇っている。一部の能力者には相性の問題もあって何度か負けているが。
この時のミホークの一閃によりゾロは全治2年の大怪我を負い、ゾロの外見上の特徴の一つである上半身を大きく横切る傷跡が生まれる事となる。
当時は船医不在だったため傷口を無理矢理自分で処置しており、その結果アーロンパークにいた頃は著しく不調であった。
アーロンパーク壊滅後、ココヤシ村のドクターにちゃんと縫合手術を受けており、その後は何事もなかったかのように復活している。
額面通りに受け取るならゾロはこれ以降新世界編に至るまで長らく本調子ではなかった事になるが、実際の所この負傷が響いて本来の調子が出ていない事が描写されていたのは直後のアーロンパーク編のみであり、ドラム王国編の頃には(リトルガーデンで負った傷共々)すっかり回復した様子で寒中水泳をしている。
“始まりと終わりの町”ローグタウン編
ローグタウンにて、くいなの形見が「和道一文字」という名刀であることが判明。
武器屋いっぽんマツで新しい刀、「三代鬼徹」と「雪走」を手に入れる。
また、くいなにそっくりな海軍本部曹長たしぎに出会う。
最初は素性を知らなかったこともあり普通に交流を交わしていたのだが、正体がばれると悪党に名刀が渡ることが許せない彼女に和道一文字を狙われるも退ける。
これ以降何度か遭遇することになるが、見た目のみならず性格も似ているため、かなり苦手にしており、実力で上回っていながら、彼女に遭うと一目散に逃げ出してしまう。
◆偉大なる航路編
アラバスタでのバロックワークス戦後、「ウイスキーピークでの賞金稼ぎ100人切り」と「西の海の賞金稼ぎ“殺し屋”ダズ・ボーネス(Mr.1)討伐」から政府に実力を判断され、ついに6000万ベリーの賞金がかけられることになった。
エニエス・ロビー編で倍額の1億2000万ベリーに跳ね上がった。
エニエスロビー編ではTボーン大佐やCP9のカクを打ち破る活躍をするが、海軍大佐シュウとの交戦時にサビサビの実の能力により雪走を失う。
スリラーバーク編では、ゲッコー・モリアの手でゾンビとなった剣豪リューマとの一騎打ちの末、彼の愛刀「秋水」を譲り受ける。
王下七武海のバーソロミュー・くまにより一同が戦闘不能となる中、自身と引き換えにルフィの助命を嘆願し、覚悟を汲んだくまに「ルフィが今回の戦いで受けたダメージ」を引き受けさせられるも耐え切り見逃され、船長と仲間の命を人知れず守り抜く。
しかしこの時のダメージは相当なもので、スリラーバーク編での宴では終始意識不明の状態であり、シャボンディ諸島に於いてもダメージによる不調を起こしていた。
シャボンディ諸島では大将・黄猿によって重傷を負わされ、再び現れたくまの能力でクライガナ島のシッケアール王国跡地に飛ばされた。
同じく先にくまに飛ばされていたペローナに介抱され、ルフィの一大事を知って駆けつけようとするもクライガナ島に棲息する人間の知能を持ったヒヒ「ヒューマンドリル」に苦戦。
その中で新聞に載ったルフィからのメッセージに気づき、ヒューマンドリルを全滅させた上で島を根城にしていたミホークに頭を下げ弟子入りする。
当初はそのプライドの無い姿からミホークから見下げ果てられるも、すでにヒューマンドリルを全滅させていた実力に加えて船長の為に自らのプライドすら捨てるという覚悟をミホークは汲み、まずは治療に専念した後に彼の教えを受ける事となる。
◆新世界編
2年後の合流時には左目に傷が出来ており(連載再開時の表紙絵でいきなり左右を間違えられていた)、隻眼になった模様。
また刀の鞘にはミホークのトレードマークである十字が刻まれていた。
実力は他のメンバー同様大幅に向上、大帆船を一刀両断し、覇気を纏った一撃でパシフィスタを破壊している。
魚人島到着後、クーデターを目論む新魚人海賊団に雇われた剣士ヒョウゾウを撃破。
パンクハザードでは、巨大な龍、ドンキホーテファミリーの一員モネを倒した。この時たしぎ大佐と共闘し以前よりは関係が改善されている。
ドレスローザでは、ドンキホーテファミリーを打ち倒そうとしていた小人族およびファミリーから離反したヴィオラと共に王宮に侵入。
鳥かご発動後、最高幹部の一人ピーカをオオロンブスやエリザベロー2世との連携で斬り伏せ、リク王を窮地から救った。
そしてこの時懸賞金も3億2000万ベリーに上昇。大物海賊の域にいてなお“海賊狩り”の異名はそのままだが、実際これまで戦ってきた相手のほとんどが海賊なのでむしろ異名に箔が付き続けているとも言える。
ゾウ到着後、ローの船を使ってワノ国に侵入。
ちなみに、新世界に入ってから、ワノ国に入るまで重傷を負っていない。
ワノ国編
浪人のふりをしつつ潜入していた所騒ぎを起こして指名手配されながらルフィと再会。
その後迷子になった先*9で、狂死郎一家の下っ端に絡まれたトの康という浮浪者を助けた縁で彼に懐かれえびす町を来訪し、貧しいながらも笑顔で笑いを取ったり励ましたりするトの康やえびす町の人々に好感を抱く。
しかしそこで牛鬼丸に「秋水」を盗まれ、それを追う途中でオロチの刺客「鎌ぞう」に追われる光月日和を助けて鎌ぞうを倒すが、牛鬼丸の横槍で負傷。
トの康こと霜月康イエの処刑後には、トの康達の笑顔が「SMILE」によるものと知り、珍しく激情のままに作戦も忘れ、康イエの仇である黒炭オロチの命を狙ったが、狂死郎に阻まれた。
その後、ゾロや日和・河童の河松らの事情を把握した牛鬼丸より間接的に秋水を返還されたが、国宝である秋水の返還を願う日和の渾身の頼みと彼女から代わりにおでんの愛刀「閻魔」の譲渡を提案されたこともあり、秋水を日和に返し、作戦当日までに閻魔を使いこなせるよう修練に励んだ。
金色神楽
百獣海賊団の大宴会金色神楽では、侍達や不死鳥マルコの助けを借りて、最悪の世代ルフィ、ロー、キッド、キラーと共に、カイドウとリンリンと対峙。「閻魔」によってカイドウにも手傷を負わせていく。
カイドウとリンリンの合体技をかろうじて防いで重傷を負いながらも、最後の力を振り絞り自身が出来る最強の技である九刀流でカイドウに消えない傷を残し、ローに連れられて後をルフィに任せて一度戦線を離脱。
その後ローの治療を受けてローからサンジとチョッパーに託され、ミンク族の秘薬で後々の副作用を承知で復活し、火災のキングと対決。
高い防御力を誇るキングの種族特性によって攻撃が通じず苦戦を強いられた上に、謎の三味線の音を聞いた「閻魔」にゾロの負担になるほど強制的に覇気を引き出されてしまう。
戦いの最中に"東の海"の辺境である自身の村にワノ国で打たれた刀でありくいなの形見の「和道一文字」があったことに疑問を持ち、幼少期に聞いた村のジジー霜月コウ三郎の「刀にも性格があり、妖刀とは生真面目」「かつてある刀に地獄の大王の名を与えた」という話を思い出す。
「おでんは閻魔に覇気を引き出されても軽々と扱っていたのではないか」と理解したゾロは閻魔のやりたい様にさせるのを決めて、ルフィやくいなとの約束を思い出し世界一の剣豪になるための覚悟を固め「閻魔」に覇気を過剰に吸い取られつつ引き出されたことで、覇王色の覇気が完全に覚醒。
キングですらノーダメージといかない覇王色を纏った刀を用いたこととキングの種族特性を理解したことで形勢を逆転し勝利した。
秘薬の副作用で生死の境をさまよう程の重体になり、鎌を持った死神が自分の頸を斬ろうとする幻覚まで見てしまう。
カイドウの能力で空を飛ぶ鬼ヶ島から落下しかけるも間一髪フランキーが救助し、チョッパーの治療もあってルフィと同様に1週間後に復活した。寝ている間は日和が体をふいて看病していたという。
【余談】
- 名前の由来
17世紀のカリブ海賊「フランソワ・ロロネー」(英語読みでフランシス・ロロノワ)から(SBS参照)。
貧しい家庭に生まれ、腕っぷしで名を上げたのだが、「捕虜という概念が全く無い」「スペイン軍が嫌いすぎてスペイン兵を殺して食っていた」など、あまりに残虐すぎて、「あいつに会うくらいなら死んだ方がマシ」と同業者さえ震え上がらせていた極悪人だったらしい。
インディオとの争いで束になって掛かられ殺された際には、あまりに嫌われすぎていたため焼いて食われたという伝説すら残っている。
- 霜月家との関係
いくつかの項目で触れたようにゾロは霜月家とはかなりの縁がある。
- 使用歴のある刀のうち無名の刀2振り・和道一文字・閻魔の製作者は、いずれもシモツキ村の開祖にしてくいなの祖父でもあった霜月コウ三郎。
- スリラーバークにて秋水を譲り受けた将軍ゾンビ・リューマの元になった遺体はワノ国で刀神として祀られている霜月リューマ。
- 仲間とはぐれ偶然知り合ったのは元白舞大名の霜月康イエ、秋水奪還に赴いた鈴後を治めていたのはリューマの子孫霜月牛マル、更にそこでは牛マルの相棒オニ丸とも邂逅。
そして牛マルの若いころを知る河松やヒョウ五郎からはゾロは「顔から剣の所作まで瓜二つ」とまでいうほど酷似している。*10
牛マルはヤマトの回想にも登場するが、その容姿はSBSで公開された40歳・60歳を想定したゾロと酷似。
更にゾロの父親ではないが血筋に深いかかわりがある人物であると明言されているため、霜月家とは赤の他人や他人の空似でないことが確定している。
SBS105巻で「今後触れることが無さそうだから」とゾロの出自が公開され、霜月牛マルには姉「霜月フリコ」がおり、彼女も霜月コウ三郎と共に違法出国。
現地でロロノア・ピンゾロと結婚し息子ロロノア・アラシをもうけ、アラシとテラという盗賊の娘のとの間にできたのがゾロで彼の祖母となったことが明らかになった。
つまりゾロからみたら牛マルは大叔父で姉弟もリューマの子孫であることからゾロがリューマの子孫であることも確定した。
当初ルフィの勧誘に「海賊は外道」と否定的だったが、ゾロ自身父親を海賊との戦いでの戦死で失っていたという事実も20年以上越しに明らかになった。
- 中の人
中の人である中井和哉は『アッコにおまかせ』でナレーションをしていることで有名で、一度番組内でワンピースが紹介された時、
アッコ「ナレーションさん、あなたこのアニメに出てなかった?」
中井「あ、はい。出させて貰ってます」
と言うやり取りがあった。
のちに、和田アキ子が『ゾロの声でナレーションをしたらどうか』と提案したが、出演者が『雰囲気が重くなる』といって断ったらしい。
ゾロは「中井和哉=剣士」のイメージを植え付けた役でありこれ以来先端恐怖症なのに剣士役ばかり来ると本人は苦笑いしている。
逆に言えば中井和哉の出世役であり、一番思い入れのあるキャラとしてゾロを挙げている。
アニメイトタイムズの2019/07/31「『ONE PIECE STAMPEDE』記念ロロノア・ゾロ役の中井和哉さんにインタビュー!」では、「僕が思うことですけど、ゾロは基本的にそれほど荒れた育ち方をしたわけでもなくて、親はいないかもしれませんが、師がいて仲間がいる環境で、しっかりとした愛情に包まれて育ってきた人。ひとりで海には出ましたが、本来は人間の関係の中できちんと生きられる人というイメージなんです。だから、「あいつはこういうところがダメだから、フォローしてやらないとな」とか、 「あの野郎はこういうところが気に入らないから、叩き直してやらないとな」とかを常に考えるのは、ゾロにとっては自然なことだと思います。」と中井氏は述べている。
なお、アニメ化前に作られたOVA作品『ONE PIECE 倒せ!海賊ギャンザック』では、後にベラミーやデッケン役を担当した高木渉が演じた。
- ライバル誌の表紙にて
2022年には、『ONE PIECE』と『名探偵コナン』のコラボ企画の一環として、集英社の親会社の小学館が発行する『週刊少年サンデー』の表紙を『コナン』の主人公『江戸川コナン』と一緒に飾るという快挙を成し遂げた。安室さんが潜入調査でジャンプに来てゾロは迷子でサンデーに来たとか言われてしまっていた。
ウルージ「(麦わら一味の項目が)4番手にして『1億2000万』。追記修正されるような男には見えないが…
Wiki籠りの度量が伺えるな……」
ゾロ「いや、誰だよお前」
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*2 現にビビは世界経済新聞社のモルガンズに匿われていたので、ゾロの言う通りだったが
*3 鳥にさらわれたルフィをちゃんと同一方向に追いかけていたり、シロップ村編ではちゃんと目的地に着いている。
*4 たまにサンジから煽る事もあるが、基本ゾロの方が口が立つようで結局煽り返されてサンジがキレるのが常
*5 人間を完全に下等と見なすアーロンにも「今ここで殺しておかなければならない男」と思わしめた
*6 その後に気合いで刀から覇気を戻して腕も元に戻している。
*7 余談だが、108ポンド砲に近い規模の大砲に「110ポンドアームストロング砲」が実在しており、薩英戦争や下関戦争で対艦砲として投入されている。
*8 アニオリではその間に使用されたこともある
*9 アニメ版909話では、敵の気配を察して別行動をとった。…迷ったのか戻ってこないことに。
*10 そのため河松は牛マルに瓜二つの容姿・リューマのように隻眼のゾロが秋水をワノ国に持ち帰り返還、代わりに亡き主君の忘れ形見が主君の愛刀を差し出すことを止められず、むしろ運命を感じたほど
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