斧手のモーガン

ページ名:斧手のモーガン

登録日:2010/02/28 Sun 21:21:36
更新日:2023/10/10 Tue 10:54:31NEW!
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おれは 偉い


漫画ONE PIECE』の登場人物。



●目次


【プロフィール】

所属:海軍
役職:海軍第7支部軍曹→海軍第153支部少佐→海軍第153支部大佐→除隊
異名:斧手のモーガン
誕生日:4月13日
年齢:42歳→44歳
身長:285cm
星座:牡羊座
悪魔の実:なし
好物:高級な料理
懸賞金:不明
CV:銀河万丈


【概要】

海軍第153支部の支部長。階級は大佐。
異名は斧手のモーガン。
名前の由来はカリブ海最悪の海賊と呼ばれたヘンリー・モーガンから。
海軍将校では作中一番最初にルフィと戦った人物。


カモメのマークと「Möwe」*1の文字がデザインされた金属製の顎のギプスと、異名の由来である型の武器となっている右手の義手が特徴。また愛煙家で常に葉巻をくゆらせている。
また羽織っている海軍コートは背中に「正義」の2文字が入っておらず、全体的に青い色合いでノースリーブであるなど従来のものとはデザインが大きく異なる。
またこの右手は鉄柵を後ろの石壁ごと十数mに渡って両断するほどの切れ味を持つ。


【人物】

東の海イーストブルーの海軍第153支部大佐で同支部の最高権力者という立場でありながら、極めて横暴かつ尊大な独裁者。
海賊のように荒々しく口より先に手が出るタイプで、自身に逆らう者は女子供であろうと容赦なく死刑宣告をする。


また、実の息子であるヘルメッポの事も「殴る価値もないバカ息子」としか思っておらず、ルフィに殴られた尻拭いを彼からお願いされるも一蹴して殴り飛ばした事も。
失脚後もヘルメッポを人質にした上で逃走し、モーガンを逮捕しようとしたヘルメッポをコビーと共にボコボコにするなど完全に毒親である。



【戦闘能力】

おれは海兵としてこの腕っぷしで大佐にまで登りつめた


いいか…世の中称号が全てだ!!!


この基地で最高位の大佐であるこのおれは


最高に優れた人間であるという事だ……!!!


偉い人間がやる事は全て正しい!!!


違うかてめェら…!?


「この腕ひとつでのし上がってきた」と断言する通り、完全な武闘派。
右腕に埋め込む形で装着された巨大な斧を武器としており、その斬れ味は一振りしただけで近くにあったフェンスが真っ二つに切れる程。
またこの描写からワンピースにおいて初めて「飛ぶ斬撃」を披露した人物だったりする。
とはいえ最初期のルフィにあっさりと敗れる辺り、戦闘能力はたかが知れている。
もっと言うと、ルフィはモーガン相手にゴムゴムの技を使うことすらなしに一方的に打ち負かしている。


一方で支部軍曹時代から百計のクロの攻撃を受けてなお唯一生き残った辺り、素質は多少なりにあったのかもしれない。


【来歴】

かつては海軍第7支部に配属されていた誇り高い海兵だった(当時の階級は軍曹)
だが3年前にクロネコ海賊団を追う任務の際、クロネコ海賊団船長である百計のクロたった一人により部隊はモーガン1人を残して壊滅。
本人も右手と顎を失う重傷を負うが、そんな状況でも命乞いせず「殺すなら殺せ」と啖呵をきった事でクロに気に入られる。*2
そして「クロを捕らえた」という催眠術をジャンゴにかけられ、同じように催眠術にかかった偽者のクロ(船大工のヌギレ・ヤイヌ)を捕らえ処刑した。
この手柄と腕っぷしが認められ海軍第153支部少佐に昇格しその後大佐にまで登りつめたが、それに伴い価値観が一変。
催眠術の影響か彼本来の立派な海兵であった性格部分は失われ、自身の地位や階級に固執する性格へと変貌してしまった。


東の海編

ルフィに殴り飛ばされた息子のヘルメッポからルフィへの復讐を要求されるも「何でおれがてめぇの喧嘩の尻拭いをしなきゃならねえんだ」と逆に殴り飛ばす。しかしすぐになぜ尻拭いする必要があるのか理解したのだった
ヘルメッポへの説教もほどほどに「おれの権力の象徴」として長い年月をかけてようやく完成したという自身の石像を起こさせるように部下に命じる。
しかし彼の偉さを示す象徴となるはずであった石像は偶然その場へ乱入したルフィによって起こす途中で大破させられてしまう。
当然この最悪の事態にブチ切れたモーガンは「あいつを捕まえろ おれが殺す!!!!」と半狂乱になりながら叫んだ。この時の息子の告白によって前もって復讐しておかなかったことを後悔したであろう
そして部下にルフィを追わせながら、その場にいた部下にゾロを解放しようとしたコビーを粛清させる。


その後ゾロと奇跡的に致命傷を免れたコビーを確実に仕留めるため、自身も部下を引き連れ2人を処刑させようと広場に赴くも再び乱入したルフィによって妨害されてしまう。
この失態にモーガンは弱音を吐いた部下全員に「頭 撃って自害しろ」ととんでもない命令を下し、ついに自分自身の手でルフィたちを処刑するため動き出す。
しかしモーガンと彼の息子のヘルメッポにコビーの夢である海軍を汚されたと基地に乗り込んで来たルフィと、解放されルフィの傘下に入ったロロノア・ゾロに敗れた。
そして元部下たちにより拘束される。


その後、今まで行ってきた権力濫用が本部にバレたことで死刑の判決が下り、本部に送検されることとなる。
だが引き渡しの瞬間に立ったまま爆睡してて隙だらけだったガープを斬り付け、ヘルメッポを人質に脱走。
しかし、逃亡の小舟の上でヘルメッポの「いつかあんたを越えてみせる」という決意を聞いて何か思うところがあったのか彼を解放。
以降の消息は不明。因みに斬られたガープは爆睡していたため自身が斬られたことにすら気づいていなかった。
運命のいたずらか、逃亡中にシロップ村から逃げ出したジャンゴとニアミスしている。


後にコビーとヘルメッポが立派に成長し再登場したことで、その身内として読者からにわかに顧みられる立場になったが、
現在も偉大なる航路には入らず東の海にいると思われるので、本人の再登場の可能性は絶望的である。
一時期はカイドウに拾われてジャックに改名したとか言われていたが


一応、ロビン七武海くまに飛ばされたテキーラウルフは東の海だけど…


【余談】

元々誇り高く全うな海兵であった彼の性格の変化は、クロに敗れた際ジャンゴによってかけられた催眠術が影響していると考えられる。
ただし上述のようにクロはモーガンが当時から野心を秘めていたことを見抜いていた。しかし催眠術によって完全に狂っていたわけでもない。
父の権力で威張っておきながらあたかも自分自身が偉いかのように振る舞う息子のヘルメッポを「殴る価値もないウスラバカ息子」と見放し、脱走の際には人質に利用するまでした一方で、そのヘルメッポが自身に対して「いつか自分を捕まえる」啖呵を切った時には彼を解放するなど、本来の誇り高かった海兵時代の性格の幾分かは残っていたようではある。


彼が登場する単行本第一巻には、デザインが決まるまでの紆余曲折が語られている。
息子のヘルメッポの方が先にデザインが決まっていたため、彼を元にデザインが進められた。


  • 息子がケツ顎だから、親父もケツ顎にしよう。
  • 息子が変な髪形だから、親父はもっと変な髪形にしよう。

というように進めて行った結果、全く凄味の感じられないデザインになってしまったため、最初からやり直すことに。
最終的にそこそこ格好良くなった*3が、ケツ顎はそのままであった(本編ではギブスに隠れているが、キャプテン・クロの回想シーンで確認できる)。
またデザイン模索段階ではモーガンではなく「チョップ」という名前だったらしい。
作者「水兵だから"水兵チョップ" ああ、なんて安易なネーミングだろう」
本決定デザインが斧手なのは、この名前の名残だろうか?



モーガン「偉い奴がする追記・修正は全て正しい! 違うか?」
海兵達「は、はっ!その通りであります大佐!!」


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*1 ドイツ語でカモメを意味する
*2 作者はSBSで、この時にクロはモーガンの目に、野心がある事を見抜いていたと語っていた
*3 二、三度デザインを考えるもどれも似たような傾向だったらしく、担当からズバリ「格好悪い」と言われ、作者自身「確かに」と同意したそうな。

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