ゾイドフューザーズ

ページ名:ゾイドフューザーズ

登録日:2011/05/02 Mon 18:02:48
更新日:2023/08/12 Sat 19:03:43NEW!
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目次



作品概要

『ゾイドフューザーズ』は、2004年10月3日〜翌年4月3日までに放送された『ゾイド』のアニメ作品。全26話。


2作から放送局がテレビ東京系列に変更されている。
登場ゾイドの傾向としては、ネオゼネバス帝国が登場した頃の中央大陸戦争時代の機体が中心。


戦争ではなくゾイドで戦う競技である「ゾイドバトル」を題材とし、弱小チームに所属する主人公がライガーゼロを駆るという点はスラゼロとは似通っている。


本作の特徴となる要素は複数のゾイド同士が合体して大幅なパワーアップを遂げるユニゾンである。
タイトルの「フューザーズ」とは「融合する」「結合する」を意味する「fuse」をもじって、ユニゾンして戦うファイターたちを指しているのだろう。


音楽を担当したのはなんと小室哲哉氏。TM NETWORKでの作曲とキーボードを担当、様々な歌手をプロデュースし80年代から90年代にかけて一時代を築いた人物である。しかし直接関わったのはOP・EDのみで、劇中BGMは当時の小室の専属マニピュレーターの2人が制作していた。


あらすじ


東方大陸の都市ブルーシティ。
そこでは、Ziファイターと呼ばれるゾイド乗り達が、チームを組みゾイドを駆って戦う「ゾイドバトル」が流行していた。チームマッハストームに所属するRDもまたゾイドバトルに魅了され、参戦の為になんでも屋で資金繰りをしていた。そんな最中行なわれたエキシビジョンマッチにてゾイド同士の合体「Ziユニゾン」の存在が明らかになる。「全てのゾイドにZiユニゾンの可能性がある」と言う発表を聞き、RDも愛機のライガーゼロとユニゾン出来るゾイドを求めて動き出す。



登場人物

チーム・マッハストーム(以下MS)

時計塔の下に事務所を構える、主人公RDが所属するチーム。
かつてはリーグ戦にも出るほどの強豪チームだったがリーダー・グラハムの死亡やアッシュの離脱やマービスの脱退などが原因で衰退し、今ではゾイドバトルだけではチームを運営できずハンティングや荷物の輸送などの「何でも屋」を兼業してバトルのエントリー費用を稼いでいる。経営状況はあまりよろしくない。


◆RD
CV:野島健児
本作の主人公。
行方不明の父が追い求めた「伝説のゾイド」との出会いを夢見て父の愛機だったライガーゼロと共にゾイドバトル出場を目指す。
道路をゾイドで走って治安局のガミーに追いかけ回されるなど、奔放な性格。


当初はユニゾンで戦うことに否定的だったが、ファイヤーフェニックスに惚れこみ、彼に認められてからはともに戦うようになる。
神出鬼没なファイヤーフェニックスだが、必要とあらば現れ、装甲をパージしたライガーゼロとユニゾンしてライガーゼロフェニックスとなる。
散らばった装甲をどのように回収しているかは不明。いちいち拾い集めているのだろうか……


性格は子供っぽいが子供扱いされることを嫌う。
名前は略称ではなく、そのまま「アールディー」と読む。


◆スイート
CV:中村千絵
RDの幼なじみで保護者役。
何かと世話を焼くため、RDからは姉を通り越して母親と表現されている。
小さい頃にRDからプレゼントされたポーチを今も大事に使っている。
Ziファイターではないが、チームの足としてグスタフを駆る。


◆マスクマン
CV:中田譲治
現MSの実質的リーダー。
MSがかつて強豪チームとして名を馳せていた頃より所属している古株。
冷静沈着で頼れる性格で、RDにとって父親の様な存在。
その名の通り目元を隠すマスクをしているが、誰一人触れなかった。
愛機はコマンドウルフAC。


◆シグマ
CV:勝杏里
射撃戦を得意とし、「一撃必中」がポリシーのMSメンバー。
RDとは度々子供じみた口喧嘩を繰り広げる。
愛機はBLOXのボルドガルド。後にレオストライカーに乗り換える。
謎の見えないゾイドとの戦いで再起不能になった時にはひどく落ち込んでいたため、かなりの愛着があったと思われる。


◆エミー
CV:水野愛日
一応MSに所属しているが、実質フリーのZiファイター。
その為、肝心な時に不在になり、そう言う意味で役に立たない事がしばしば。
かつてチームを組んでいた者がおり、意外な形で再会することに……
愛機はケーニッヒウルフMk-Ⅱ。


◆マット
訳あって1人で暮らしていたが、MSに居候する事になった少年。
Ziファイターになるのが夢で、練習機としてレオブレイズに搭乗。


◆ダン
メカニックの求人に応募してMSに加入した男。
ライガーゼロに惚れ込んでおり、ライガーゼロを所有しているチームとしてMSを選んだ模様。


マッハストーム関係者

◆アッシュ
RDの父親。


◆ハルド
先代MSの頃から親交がある初老の男。何でも屋を兼業する現在のMSにも客として依頼をする事も。
イチゴソーダを愛飲している。
長年いくつものゾイドを乗り換えてきたが、それぞれのコントロールレバーを部屋に保管しているなど、思い出を大事にしている。
ボルドガルドを失って傷心のシグマには思うところがあり、見かねてレオストライカーを提供する。


◆マービス
MSの元メンバー。グラハム殺害事件の後、犯罪者として長らく収監されていたが脱獄し…。
愛機はシャドーフォックス。


◆グラハム
MSの創始者兼旧リーダー。サンドラの父親。
ゾイドバトルの最中、マスクマンを狙ったマービスの不意討ちからマスクマンを庇って死亡する。
愛機はセイバータイガー。


チーム・サベージハンマー(以下SH)

◆ブレード
CV:間島淳司
本作のライバルキャラ。
過去のある一件からRDを目の敵にして執拗に付け狙う。その一方で主義に沿わない依頼は受けない芯の通った一面も。
愛機はバーサークフューラー。「フューラー」と呼び、話しかける所を見るとゾイドへの愛着は強い様子。


愛称:ブレードさん


◆バートン
CV:石野竜三
SH所属のZiファイター
言葉使いこそ丁寧だが、その性格はブレードとは真逆で、汚い事にも平気で手を染める。
愛機はBLOXのロードゲイル


◆リュック
CV:下和田裕貴
ピアーズ博士を通じてSHにバスターイーグルのZiファイターとして紹介された少年。


◆サンドラ
サベージハンマーのオーナーを勤める女性。
いつも飼い猫のエルザを膝に抱いている。


ブルーシティ治安局

◆ガミー
CV:梁田清之
治安局チーフ。
厳格だが、優しい性格で市民からの信頼も厚い。
RDが起こす厄介事に手を焼かされており、度々説教をしている。その様は熱血教師と悪ガキのよう。
愛機はゴジュラスギガ。


◆チャオ
治安局の女性職員。
階級は巡査で、生真面目な性格。
愛機はアロザウラー。


◆ディド
治安局の男性職員。
愛機はゴルヘックス。


チーム・ブラックインパクト(BI)

ブルーシティのリーグでチャンピオンに君臨するチーム。
3人のメンバーは全員ブレードライガーBIを愛機としている。


◆ラスターニ
CV:小西克幸
チーム・ブラックインパクトのリーダー。
ゾイドバトルチャンプとして君臨していたが、やはりと言うか徐々に噛ませになっていく。性格もややヘタレ気味。が、やる時はやってくれる人。………多分
実はゾイドサーガフューザーズの主人公であるウィルは彼のファン


◆ビリー・ワイルド
チームのメンバーでNo.2。ラスターニの指示を的確にこなす。


◆ジャッキー・ブライアン
同じくチームのメンバーでNo.3。
ユニゾンゾイドという未知の相手にも臆せず接近戦を挑むあたり、猪突猛進型のようだ。


◆レナート
ラスターニの兄。
一時はチームの運営権を奪い取って、弟のラスターニを含む全メンバーの登録を抹消。
根っからのビジネスマンで、無人ゾイドを用いた効率至上主義のチーム運営を計画。


チーム・ドラールス

海外では「Dark Assassin」というチーム名だが日本版ではチーム・ドラールスに変更されている。
グリーンシティからブラックインパクトのラスターニに勝負を挑みにきた双子の兄弟チーム。


◆マロイ・ドラールス


◆ラトル・ドラールス


クラッシャーズ

MSを倒すためにサンドラに雇われた三人のチーム。
マットを騙してレオブレイズのデータを入手し、四体ユニゾンのマトリクスドラゴンを完成させる。
MSとSHの模擬戦の裏でブレードと「マトリクスドラゴンとバスターフューラーのどちらがチームのエースに相応しいか」で対立し、バトルの際にはブレードとリュックのバスターフューラーやバートンのロードゲイルも巻き込むような攻撃を仕掛けてくる。
が、突如乱入したエナジーライガーの攻撃によってマトリクスドラゴンは大破してしまう。
この時バーサークフューラーも巻き添えで大破した事と、乱入前の混戦でロードゲイルを中破させていた事から、サンドラに解雇される。


◆ワッツ
チームのリーダーで言葉遣いこそ紳士的だが、先の通りブレードら生え抜きメンバーとの対立。
MSとの試合に便乗して、チームのエースを決める事を提案したのも彼。


◆バルカン
喧嘩っ早い性格でブレードに何度か殴りかかろうとするがその都度ワッツに止められる。
ワッツの制止前にブレードに襲いかかった事もあるが、あっさり躱され逆に手首を掴まれ投げ飛ばされてしまった。


◆ミゲール
レオブレイズがマトリクスドラゴンにユニゾンできる事を解明しているあたり、チームの分析役のようだが影が薄い。



リヒター・スケール(RS)

◆アルファ・リヒター
ブルーシティの市議。
後に市長となり、セイスモサウルスを使い今作のラスボスとして立ちはだかる。


◆レベッカ
アルファの秘書。
Ziファイターとして表でも動くので、もしかすると名前は偽名やコードネームの類かもしれない。


サクイの民

RDとブレードを倒すためにアルファ・リヒターが遥か東のサクイと呼ばれる国から迎えた異国のZiファイター。
搭乗するグラビティゾイドはワープができるとんでもないゾイドだが乗り手の3人のコミカルさが驚異感を相殺している。
といっても性格の問題を無視して純粋な操縦技術だけで見れば、決して弱くはない。
また武術・体術にも長けている。


◆バラフ
3人のリーダー。
過去にも都市部を訪れた経験があるようで、ブルーシティに初めて来たファンとツルギに対し、都市に関する(ズレた)知識を説明する場面も。
愛機はグラビティーウルフ。


◆ファン
3人の中では(感性だけは)比較的常識人。
なのでバラフが都市インフラなどを説明した際、そのズレた説明に違和感を持って聞いていた。
が、事前知識がないためなどのツッコミを入れるに留まる。
愛機はグラビティーザウラー。


◆ツルギ
「ニン」という掛け声を除き、滅多に喋らない寡黙な男。
扉は開けずに刀でぶった斬る主義。
だが、さすがに愛機グラビティーサイクスのコクピットまでは斬らないようだ。


その他・ゲストキャラクター

用語

◆Ziファイター
ゾイドパイロットの内、スタジアムで開催されるゾイドバトルに参加する者。
賞金やスポンサー収入などで生計を立てているようだが、MSのような下位チームは副業で参加費を工面している。
また勝率によるランク制度があるようで、エキシビジョンマッチなどを除けば、所属するランクが異なるチーム(ファイター)とは戦えない模様。


◆Ziユニゾン
ゾイド同士の合体システム。
単に武装が増加するだけでなく、単機の時よりも火力が増したり、運動性も上がったりとメリットは多岐に渡る。
しかしゾイドコアへの負担も大きく、戦闘が長引くと強制解除されてしまう上に、単機でも戦闘不能となってしまう。
さらにパーツの接続部が弱点となる事も後に判明する。
革命的なシステムのためユニゾンしないゾイドの時代は終わるとまで言われたが、
治安局のゴジュラスギガなど、単機でもユニゾンゾイドと渡り合える強力なゾイドも存在する。



主題歌

どちらも作詞・作曲・編曲は小室哲哉。
歌唱は男女デュオの2amで、なんと宮迫博之と天方直実という組み合わせ。
2amとは「雨上がり決死隊」と「宮迫」のイニシャルからとられているとのこと。


オープニングテーマ「enemy of life」
エンディングテーマ「self control 2004」


OPの「enemy of life」は電子音を多用したトランス、テクノ調のサウンドで、宮迫氏の独特の歌声がなんともいえない妙な味わいを生み出している。
ファンの間では「エネミオライ」と半角カタカナで表記されることもある。


EDの「self control 2004」はTM NETWORKの「Self Control (方舟に曳かれて)」を彷彿とされる。だが、メロディーはまるで別物であり、元々が少年から少女に向けた歌詞だったのに対して、「2004」は女性が視点の歌詞になっている。



RD「次回、ゾイドフューザーズ!
スイート「その時、アニヲタwikiに追記・修正の風が吹く!



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  • 当時のゾイドゲームで(三匹の虎伝説含めて)ストーリー補完してたけど、それを考慮しても小物臭い(往生際も悪かったり情けない)敵ばっかりだったのはアカンかったと思う。 -- 名無しさん (2016-06-23 01:32:18)
  • 愛着はあるけど、「すごく面白い皆も見て!」と言えるかというと若干微妙だが…それでも好きだ!!オープニングが映像と歌含めて好き -- 名無しさん (2016-09-29 20:51:30)
  • 既存の合体システムの名称をまるごとZi-ユニゾンに変更したのは如何なものかと未だに思う。個人的にチェンジマイズとB-CASっていう名称が好きなだけだけど。 -- 名無しさん (2016-09-29 21:33:11)
  • 実はアニメ4作で一番バトストに近い世界線で描かれてると知って見方が変わった。B-CASやチェンジマイズはゾイドコアの寿命を著しく削るシステムで、それに耐え抜いた一握りの強健個体の子孫がコアの寿命を削らない形に負荷の方向を変えたのがユニゾンの正体とか、放映期間中の雑誌に解説が色々載ってたそうで。そういうのはちゃんと作中に盛り込まんと駄目でしょ。ゼロのCASには触れておきながらB-CASとユニゾンの関連性はノータッチとか中途半端な描写にしないでさ。描き方を間違えなければ良作になってたかも・・・と思うと凄くもったいない。 -- 名無しさん (2016-10-11 23:23:20)
  • バトスト末期にアメリカで放映され、三匹の虎編後に日本に逆輸入されたという経緯がある。そのため、日本放映時に新制作のゾイドは一体も出ていない。今ひとつ空気が違うのもそのせいか。 -- 名無しさん (2016-10-11 23:54:40)
  • ゼロフェニックスやガイリュウキなどのゾイドを出してくれたのは良い。 -- 名無しさん (2016-10-18 18:04:32)
  • 色々ツッコミ所ある作品だけどブレードさんの混沌としたキャラは一周回って面白い -- 名無しさん (2020-01-20 05:51:31)
  • バトストに繋がってる云々って日本に逆輸入した時についただけでた -- 名無しさん (2020-04-28 12:40:52)
  • 途中送信失礼)だけなんでね? -- 名無しさん (2020-04-28 12:41:53)
  • アニメ制作してる時点ではバトストとのリンクとか全く考えられてないのではないでしょうか? よく言われる電ホの設定解説も「自分たちなりに作品間リンクを考えてみた(非公式の可能性大)」 って体なんじゃないかしら? -- 名無しさん (2020-04-28 12:44:25)
  • 電ホを抜きにしても三匹の虎伝説がフュザと同じ時代という設定があるので間違いなく公式はフュザとバトストはリンクしているものと考えていたかと(もちろん後付けだろうが) -- 名無しさん (2020-05-02 22:49:38)
  • 元々スラゼロの海外人気に目をつけて最初から海外向けにハズブロデザインのゾイドを出すために作ったアニメだから、日本のバトストとの関連は完全に電ホの後付でしょう。そのせいで前年に出したゾイドの色変え販売だったり日本のファンに合わせて新規追加した要素がアニメには登場しなかったり逆に劇中に出てるのに店頭で発売されないゾイドがいたりと連携がカオスすぎた。 -- 名無しさん (2021-04-14 10:12:28)
  • しかもそれに加えてアニメ自体も海外ではウケず、後半13話と前半の一部は監督を変えて日本向けに作り直したために一部のキャラクターが突然豹変して別人になっているのがカオスに拍車をかけてたなぁ。その後製作していたスタジオは倒産して社長は精神崩壊したと当時話題になっていた思い出。 -- 名無しさん (2021-04-14 10:15:35)
  • ゾイドアニメの版権がゴチャついたおかげで黒歴史通り越して -- 名無しさん (2022-06-02 23:03:38)
  • 本日配信開始!観てない人もこれを機会にもっと観てくれたら有り難いです! -- 名無しさん (2023-06-14 23:36:07)

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