鹿角(境界線上のホライゾン)

ページ名:鹿角_境界線上のホライゾン_

登録日:2011/10/26 (水) 22:31:55
更新日:2023/08/12 Sat 18:57:59NEW!
所要時間:約 4 分で読めます



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川上稔作品登場人物リンク 境界線上のホライゾン 極東 自動人形 新谷良子 人妻 メイド 侍女 \キャー鹿角サーン!/ これはいい項目だと判断出来ます。――以上



忠勝様はこんな駄目でも当家の主です

愚弄はおやめ下さい



鹿角(かづの)とは川上稔著〈GENESISシリーズ〉『境界線上のホライゾン』の登場人物である。
CV.新谷良子


所属:三河
役職:本多家世話人
人種:自動人形



二つある本多家の、『“武”の本多家』本多・忠勝に仕える侍女式自動人形。
耳の位置から上に伸びる鹿の角のような感覚器が特徴。
自動人形の要となる“魂”は舌上にあり、核は『忠勝の女房がつけていた指輪』。
ちなみにそのせいか口の悪さが女房そのまんまらしい。


少なくとも本編開始十年前から本多家仕えで、忠勝の亡き妻に代わり本多家の多くを切り盛りし、料理や礼儀作法は人に教える分には出来ており、また本多・二代の基本師範も勤めている。


性格はかなりキツめ。久しぶりに再会した酒井・忠次が『げぇ、鹿角……!』と漏らし、さらに主であるはずの忠勝をずたぼろに貶すぐらいセメント。
その上で『自分はいい、他人はダメ』の鬼ルール。自分は散々な扱いをしてるが、酒井が一言「ダッちゃんのダは駄目人間のダ」とかいうと竹串飛ばして粛正にくるという具合。
本人曰わく『この性格は自動人形として基本的なので問題はない』とのことだが……。


酒井「主だったら何とかしろよ。十年以上これってのは、自動人形として人格壊れてるだろ」
忠勝「我、口喧嘩は弱くてなあ」


……なんてダメな大人たちなのだろうか。


ちなみに航空都市艦“武蔵”艦長の“武蔵”さんも若干セメントなので、鹿角さんの言うことも嘘ではない。


※なお、基本的に自動人形には感情はなく、また奉仕の性質を確固としていても敬う心は確固としていないため、ダメ人間なら『ダメ人間』と容赦なくディスられる。これまた基本。
冷たい目で無表情に見られながら罵られたいドM垂涎の仕様である。ちなみにアニメ版で三河量産型自動人形に踏まれた三征西班牙兵を“羨ましい”とか思った視聴者がいるとかいないとか。




以下ネタバレ注意






































○三河防衛戦
松平・元信の指示の元、地脈炉暴走を察知し、向かってきた三征西班牙の警護艦一艦を不意打ち砲撃で轟沈させ、さらに地脈炉破壊担当の戦士団の先行援護として突入してきた三征西班牙武神隊を迎撃。
武神・猛鷲(エル・アゾゥル)を駆るa1と単身交戦。武神特有のパワーと重量、兵装をフルに使い肉薄するa1に対し、重力制御で作り出したアスファルトの圧縮大剣と忠勝の元で蓄積した戦闘経験を武器に互角の戦いを繰り広げ、その末に撃破。


しかし“西国無双”立花・宗茂が地脈炉破壊目的で放った大罪武装“悲嘆の怠惰”超過駆動を喰らい、重力制御でなんとか弾くも身体を真っ二つにされ、瀕死に。
だがその状態で己の身を忠勝の“鎧”として使い、忠勝の戦闘を援護。
宗茂がなかば命を捨てる覚悟で放った二発目の超過駆動も『自らの身体に敵の攻撃を取り込み、一緒に“割断”させる』という方法で無力化し、地脈炉防衛に貢献した。


鹿角は忠勝に割断される間際に「忠勝様」と微笑んだ。
なお、彼女の“魂”は忠勝によって回収され、三河消滅に伴う爆発により忠勝と運命を共にした。


この一連のシーンはアニメ第1期5話において専用のED付きで再現され、多くのファンの涙腺を崩壊させた。
また鹿角役を担当した新谷良子も、ラストシーンで思わず現場で泣きだしてしまったという。



物語から退場した後は二代の回想に時々登場してはココアを敵性言語にしたり肉切り包丁二刀流で忠勝を追いかけまわしたりといった生前のほほえましい?光景を見せている。


最新巻ネタバレ?
彼女の元になった(?)奥方なのだが、諸事情で竜属の連中と戦った際、総長であった酒井以上に、地竜を倒したらしい。ちなみに酒井とて並大抵の武人ではない。





「おい」
「酒、もらってねえぞ」


言ったときだ。
ふと、忠勝は左手の側に気配を感じた。
視線を向ければ、そこに女性の人影がある。
知っている女性、よく、口論に似た遣り取りを楽しんでいた仲だ。
酒の入った猪口をこちらに差し出す彼女のその笑みに、忠勝は苦笑を返し、


「まだ出るの早いだろ、お前」
と、猪口を受け取った。


猪口を掲げるように構えた左手の指の先、血の付いた青の珠がある。
忠勝はそれに気づくと、笑みを口に作り、空に掲げた。
二つの月に珠をかざして、


「昔、こう言ったら笑ったよなあ。――見ろよ、月は既に二つに割断されてんだぜ、って」
言う。
「そしたら答えたよな。――一緒になりたいというプロポーズですか、って」


忠勝は笑った。大きく笑って、そして、月に掲げた青の珠を見て、唇で彼女の名を呼び、




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