登録日:2012/03/13(火) 23:56:46
更新日:2023/08/07 Mon 15:15:03NEW!
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都市シリーズ 機甲都市伯林 運命 ネタバレ項目 《我が運命は未だ死を告げず》 皮肉屋 時々被害者 後半は攻守逆転 野良犬 名前を引っくり返すと…… ドッグ・バーガー 逃がし屋
DOG・BERGER
……どうしてそんな所に座ってるんです?
新しい健康法なんだ。俺は世界で二番目に健康な人間でいたいんでね
世界で一番じゃないんですか?
一番だなんて、そんな自信過剰な
……成程、お大事に
川上稔の長編ライトノベルシリーズである都市シリーズの中でも最長編となる機甲都市伯林の主要登場人物の一人。
所属:無し→反戦独立部隊(反独隊)
役職:逃がし屋
字名:野犬(ヴィルト・フント)
戦種:近接武術師/重騎師(いずれも推定)
装備:強臓式武剣“運命”、重騎“黒獅子”、“黒獅子・改”
備考:皮肉屋/神の名を持つ青年
主人公、ヘイゼル・ミリルドルフの導き手として、またパートナーとして作品の最初から最後まで長くヘイゼルを支える事となる。
□外見
黒い髪に青い瞳を持つ青年。
衣服は基本的に黒尽くめで、シャツやズボンからコートに至るまで徹底的に黒。また作中の描写からコートや白衣といった裾の長いものを好むもよう。
首からはヘラード・シュバイツァーの耳飾りやアルフレート・マルドリックの指輪と同様の「赤珠」の首飾りをかけている。また、この首飾りはロケットになっており、中には一葉の写真が納められている。
作品初期に左腕を失ったため、中盤からは左腕が義腕になる。この義腕は戦闘に関してはなんら超常的な力を持ない。
常時丸グラサン着用。
□性格/特徴
皮肉屋でニヒリスト。ヒロインに対してあんま優しくなく、基本的に弄り倒すのにヒロインの天然で真っ先に被害に遭うあたり、遺伝詞的には終わりのクロニクルにおけるダン・原川や、境界線上のホライゾンにおける佐々・成政の系譜であることに間違いないだろう(実際の作品の発行時期的にはこっちが大本だが)。
きっと学生時代は昔懐かしいヤンキー風味だったのではないだろうか?
「世界で二番目の男」と「二度は言わない、忘れるな」が口癖。
前者は、とある事件でエリンギウムを失った自分に対する戒めとして。二度と自分に過信しないため、二度と自分に自惚れないよう、常に二番手で居続けられるように。
後者はもともと友人のマルシュ・ガントの口癖であった。
どちらの口癖もエリンギウムを失った「とある事件」が発端となっている。
純粋な人間ではなく、父親が都市シリーズにおける「種族としての神」であるため、彼自身半神半人ではあるが、現在は外見的にも能力的にも人間とそう大差無い。最も、能力に関しては“運命”(後述)の材料として使用しているため人間と同等なだけで、解放すれば都市シリーズでも上位の実力を有すると思われる。
出身も独逸ではなく、都市シリーズ二作目「エアリアルシティ」の舞台でもある架空都市倫敦。
倫敦出身で半神だったり、神という種族の種族的特徴から、エアリアルシティの登場人物である“警部”の息子(もしくは親類)ではないかと推測されているが、その辺は全くの不明。
爆破魔……というより自爆ボタン好き。作中では自分の部屋だったり隠れ家だったり図書館だったりを爆破している。
□戦闘能力/戦闘方法
強臓式武剣“運命”を使用した戦闘を得意とする。(後述)
戦闘方法は生身か重騎。生身の戦闘能力、重騎での戦闘能力共に非常に優れており、凡百の兵士では全く歯が立たない。
具体的には、救世者が囚われた敵基地へと単身突入したり、その過程で敵中騎を翻弄、撃破したりする。
また、敵のエース級二人を相手にしながら全く引けをとらなかったり、その戦闘能力は冗談抜きで高い。
上記はいずれも生身の場合であるが、無論、重騎戦においても高い戦闘能力を発揮する。
重騎を駆り、航空戦艦を真っ二つにしたり、同じ重騎乗りを圧倒したり、完璧なコンビネーションを見せる二騎の重騎相手に圧倒してみせたり……。
また、超過駆動や凌駕紋章の完全展開が出来るあたり、超一流の重騎師であると言える。
ただし、アルフレートだけは勘弁な!!
□強臓式武剣“運命(ゲレーゲンハイト)”
では覚えておいてくれ、馬鹿な神にも救いはあるということを。だから武器は“運命”とでも名付けよう
いきなりドアを叩いて現れるものであり、貴方の手を取り離さぬものであり、そしていつも貴方の傍らで貴方を信じるもののことだ
ベルガー自身の“神としての力”と“エリンギウムの記憶”を材料として、ベルガーが「二番手で居続けられるように」作り出された剣。
強臓式開発術により開発されているが、強臓式に関してはこちらを参照のこと。
黄金の、女性の編み髪のような意匠を持つ柄のみの剣であり、柄尻には精燃槽を接続するための接続部を持つ。
この接続部から流体を供給することで、漆黒の刀身を形成する事が可能。この刀身は供給される流体の量に応じて刀身の全長、及び全幅を変えるため、普段は人間が扱う程度の大きさではあるが、多くの流体を供給させることで、対武神サイズの刃とすることもできる。
因みに単三精燃槽一つ消費により構成される刃の全長は約二ヤード。
と、ここまででは「便利な武器」ではあるものの自身の一部を犠牲にして作るほどの価値は無い。
“運命”の真価は仮発動による「運命を断ち切る力の発揮」にある。
○仮発動/駕発動
《誰もが そのままで
ずっとずっと そのままで いられるために》
仮発動及び駕発動の基本的な事については強臓式機械の項目に譲るとして、本項目では“運命”の実際の仮発動と駕発動について説明する。
“運命”の仮発動は前述の通りであるが、これはなんの比喩でもない。事実として運命をねじまげるのだ。
言実化の発動により、消費する流体量に応じて周囲空間の遺伝詞を遺伝詞変化させる事により「現実を人の意思と機械の力によって文字的に書き換える」ことで「本来起こるはずの運命/結果をねじまげる」――具体例を挙げると、発射され、実際に当たるはずの銃弾を、自らの「死の運命」を断つ事により銃弾をスルーさせる事が可能。無論、銃撃に限らず、斬撃や敵の言実化等、あらゆるものの運命を書き換える事が出来る。
ただ、決して無敵という訳ではなく、言実化である以上、同じ言実化で、より上位の発動には太刀打ち出来ない。
駕発動については本編中では一度も使われないため簡単に書くが、駕発動により、“運命”に封じられたベルガーの「神の力」を解放することが出来るらしい。
ただ、駕発動をしてしまうと、同時にエリンギウムの記憶も解放してしまうため、(上にも書いたが)作中では一度も使われたことが無い。
□備考
○作品のラストで“運命”が破壊されエリンギウムの記憶が戻ったかのような描写があるが、それによりベルガーの「神の力」も戻ったかは不明。
○独逸創始記における「せきわんのおとこ」は本編以前のループで過去へと渡ったベルガー自身。ちなみに本編ラストの独逸創始記に出て来るのは別の人物
○ベルガーと“警部”の接点として(気休め程度ではあるが)パートナーが同じような種族という点がある。
○ヘイゼルとの年齢差は八歳。不老不死とかの例外は別として、ライトノベルでこの年齢差は結構珍しいのではないだろうか?
○ベルガーに関連深い人物として、郵便局員がいるが、この人物、ラスボスとのバトルで地形が変化したような場所にもなぜか現れたりする。
追記、修正お願いします
――ヘイゼル
聞こえているか?
ヘイゼル・ミリルドルフ!
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- CV:神奈延年
いや勝手な想像ですが、やっぱり丸サングラスのせいか -- 名無しさん (2013-08-18 16:25:00) - 俺も髪型のせいと書き込みのおかげで神奈延年ボイスで聞こえ始めたw -- 名無しさん (2013-12-30 23:25:26)
- 俺は関俊彦さんに一票だな -- 名無しさん (2013-12-30 23:52:09)
- “運命”の説明んトコ、対武神じゃなくて対重騎だな。間違えるのは解るが。修正出来る人いたらお願いします -- 名無しさん (2014-03-07 12:42:04)
- 駕発動の詞は《運命》自体は「誰もがそのままで」で後半は《救世者》のものって説もあるがどうなんじゃろ -- 名無しさん (2014-03-21 10:49:29)
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