POWER OF THE ELEMENTS(遊戯王OCG)

ページ名:POWER OF THE ELEMENTS_遊戯王OCG_

登録日:2023/07/02 Sun 14:51:58
更新日:2024/07/09 Tue 13:53:04NEW!
所要時間:約 8 分で読めます



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今度のパックには新たなテーマが盛りだくさん!

更にE・HEROスピリット・オブ・ネオスが登場だ!

君のデッキを強化して最高のデュエルを楽しもう!



POWER OF THE ELEMENTSパワー・オブ・ジ・エレメンツ」とは、2022年4月23日に発売された遊戯王OCGのパック。
略称は「POTE」。



【概要】

遊戯王OCG第11期の第9弾となるこのパックの表紙を勤めるのは《E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン》。
【HERO】デッキ自体は桁外れの展開力とリカバリー力を持った強力テーマであったが、今回はその主流から外れがちだった遊城十代の使ったヒーロー、特に《E・HERO ネオス》関連の強化が進められた。


CMも十代役のKENN氏が担当し、久々にCGによるモンスターの描写が復活し、ちらほらとGXのEDのオマージュやウルトラマン要素もあるためGXファンは必見。。


……さて、このパック、実は第11期でもかなり強力なカードが多数登場したパックであり、まさしくパック名通りの「パワーカード」が多数登場した。
その大本の原因が、遊戯王OCGに名を残す超強力テーマ【ティアラメンツ】と【スプライト】の登場と言えるだろうか。
他のカードも粒ぞろいのパックで、デュエリストの間では良く話題になる。問題児として。


なおそのパック名はパワーカードばかり収録したという意味ではなくかつてのネオス強化パック「POWER OF THE DUELIST」を意識していると思われる。



【新カテゴリ】

  • 「墓地に送る」という安易な条件で融合召喚が狙える【ティアラメンツ】
  • 非常に高い展開力を持つ【スプライト】

の登場が大きな目玉。
【スプライト】は低級モンスターが「モンスター効果無効」「魔法、罠無効」「モンスターサーチ」「魔法サーチ」「全体のパンプアップ」と粒揃い、レベル2モンスターとしても妙にステータスが高いことも相まって強力。
それだけでも十分強いのに、彼らはレベル2、ランク2、リンク2モンスター全体のサポートも可能であり《餅カエル》や《ゲール・ドグラ》《デビル・フランケン》と言った奴らと共に暴れまわり、一瞬にして環境を炭酸の海に沈めた。


ティアラメンツはこのパック出身者だけではまだ「癖はあるがかなり強いテーマ」程度の扱いだったが、後に現れる【現世と冥界の逆転】関係のカードで【イシズティアラメンツ】となり、圧倒的な墓地肥やしと連続融合召喚からなる相手の封殺が可能となりデュエリスト達はその強さに涙した


ちなみにこの2カテゴリが余りにも強すぎる為か話題に登りにくいが、もう1つの新カテゴリ【春化精】も割りと強力。
彼らは地属性サポートの側面も持っており、それらをメインとしているデッキに差し込むだけでもぎゅんぎゅん回りだす。
手札誘発に格段に弱いという弱点を持つものの逆に言うとそれくらいしか止める方法がない為、雑多な地属性をぶち込んだ【地属性グッドスタッフ】として結果を残していた。



【既存カテゴリの強化】

……というわけで「ティアラ炭酸環境」を生み出したこのパックだが、よく見ると既存カテゴリの強化もなんかフルスロットルである。


その代表格が【斬機】の新カード《斬機サーキュラー》
その効果がまず「デッキから「斬機サーキュラー」以外の「斬機」モンスター1体を墓地へ送って発動できる」と、特殊召喚しながらついでみたいにカテゴリ内《おろかな埋葬》をするという、他のカテゴリのほぼ全てが欲しくなる効果を持っている。
それだけでなくこいつがフィールドに居る際に「斬機」が特殊召喚された場合、「斬機」魔法、罠カードをサーチすることもできるという盛り過ぎな効果。
一応特殊召喚をしたターンは1体のモンスターでしか攻撃できないという取ってつけたようなデメリットがあるが、それ以外の制限の無いというまさしくパワーカード。
そしてこんなパワーカード有する【斬機】がそれでも【ティアライシズ】や【スプライト】に勝ちきれない辺り色々おかしいが、その2つが規制で環境から減らすとやはり大暴れするのであった。


また【エクソシスター】にも強力カードが追加。
まずは《エクソシスター・マルファ》だが、自陣にモンスターがいないorエクシーズモンスターのみの場合特殊召喚、更に《エクソシスター・エリス》もデッキからリクルートしてくるとこれまた他のカテゴリが欲しがりそうな効果を持っている。
更に【エクソシスター】の共通効果である「墓地利用」に対するエクシーズ召喚効果も、かつては相手依存の為いまいち動きづらかったが、《エクソシスター・マルファ》はなんと自分で墓地を弄ってもエクシーズできるという特異な性質を持っていた。
新しい罠カード《エクソシスター・リタニア》も軽いライフコストで相手のフィールド・墓地のカード1枚を除外できる強力なカードであり、これにてエクソシスターの封殺力は大幅に増加。
【ティアラメンツ】【スプライト】共に墓地のカードを移動させることが多いため、そのメタとして彼女達も一定の結果を残した。


「寿司型のモンスター」として話題になった【軍貫】も、このパックが出るまではキーカードの《しゃりの軍貫》の数が足りずジリ貧になりやすかった。
だがこのパックに収録された《赤しゃりの軍貫》が「手札、フィールド、墓地、そしてデッキの中においてカード名が「しゃりの軍貫」になる」という、ストロングな方法で問題を解決した。
こいつに至っては《しゃりの軍貫》のフレーバーテキストにもあった「EDO-FRONT製の赤酢」の伏線回収も兼ねており、更に安定してお客様に喜んでもらえるようになった。


デッキビルドパック「シークレット・スレイヤーズ」で登場したものの、同期の【アダマシア】・【エルドリッチ】に遅れを取っていた【六花】にも新カードが登場。
《六花のしらひめ》は条件なしに手札から特殊召喚できるレベル4。こいつを出した後は植物族しか出せないがエクシーズがしやすくなる。
そしてメインが「手札、墓地のこのカードをデッキに戻し、更にフィールドカード1枚をリリースすることで相手のカードを無効化する」効果。
これにより相手の妨害に弱かった【六花】でも手堅いカウンターを放てるようになった。
それだけでも嬉しいのだが、もう一つ実装された《六花来々》もまた非常に強力。
今までの六花カードは「自分フィールドの植物族をリリースして効果を発動する」という特徴を持っているが、なんとこのフィールド魔法はそのリリースを相手モンスターで肩代わりさせるというえげつない効果。
リリースに耐性を持つモンスターは圧倒的に少ないためほぼ確実に除去できるだけでなく「色々モンスターは出てくるが横に広がらない」という弱点を持っていた六花がコストと偽って除去しながら展開するという破格の対応力を得た事となる。


前パック「DIMENSION FORCE」で強化された【P.U.N.K.】もさらなる追加カードを得た。
まずフィールド魔法《P.U.N.K.JAM エクストリーム・セッション》が登場。
ドローソースとなるだけでなく手札から「P.U.N.K.」カードを特殊召喚できるこのカードで、元々高かった展開力を更に伸ばすことが出来た。あと今までの「P.U.N.K.」魔法カードが全て使いづらかったため採用率の低かった《Ga-P.U.N.K.ワゴン》 が日の目をみた。
またレベル8シンクロの《P.U.N.K.JAM ドラゴン・ドライブ》はライフコストを支払いサーチが出来る。その関係上《P.U.N.K.JAM エクストリーム・セッション》と非常に相性が良い。
更に素材となった後も「P.U.N.K.」カードにチェーンされた場合墓地から特殊召喚が出来る効果も持ち、相手を躊躇させることが可能。イラストも可愛いし。
ちなみに同パックでネオス強化である《インスタント・コンタクト》の登場で《E・HERO スチーム・ヒーラー》や《E・HERO アクア・ネオス》を呼び出し、更にシンクロ召喚を行うことができる。
連続シンクロテーマとして【P.U.N.K.】はこのパックで完成したと言っても良いだろう。


海外産のテーマから【ヴェンデット】にも新たな儀式モンスター・儀式魔法・モンスターが登場。
特に《ラヴェナス・ヴェンデット》はデッキから儀式召喚のために必要なモンスターを特殊召喚しつつ儀式の素材にできるというヴェンデットだからこそ許される活かせる儀式魔法であり、今までリンク素材等としか使われなかった《リヴェンデット・スレイヤー》がやっとエースらしく活躍させることができた。また、殆ど意味をなさない制約に儀式モンスターの名前があるため儀式の下準備にも対応という破格っぷり。下準備に対応させるためにこの制約を付けたわけではない、いいね?
他にもテーマ内の魔法罠サーチと儀式召喚の素材として用意しやすい《スカー・ヴェンデット》や儀式モンスターである《ヴェンデット・スカヴェンジャー》はヴェンデットにおいて悩みの種だった打点不足を一気に解決できるようになり、これまで汎用カードに頼らざるを得なかったヴェンデットがようやくテーマらしく活躍することができた。


他にも【スケアクロー】に悪さしかしないリンク1で展開の安定性を大幅に挙げる《スケアクロー・ライトハート》。
メルフィー】にボード・アドバンテージを稼ぎやすくなるシンクロモンスター《うきうきメルフィーズ》やイラストのインパクトが強い戦闘サポートとサーチを同時にこなせる永続魔法《メルフィーとにらめっこ》
また新しい下級モンスターに《メルフィー・ワラビィ》 《メルフィー・ラッシィ》が登場。
ジェムナイト】にも柊柚子光津真澄の新たな友情のカード《ブリリアント・ローズ》や、回転率を円滑にする《ジェムナイト・クォーツ》といったカードが実装された。
意外なところでは10期のストーリーである「星遺物」シリーズの一つである【クローラー】から、《クローラー・ソゥマ》が登場。クローラーの能動的な展開札になるだけでなく、昆虫族を誓約なしに2体出せる事や表側表示のモンスターを裏側にできる事から【昆虫族】や【リバース】でも採用されるケースがある。


他、第11期のメインストーリーである《アルバスの落胤》及び「烙印」関連のカードも収録されている。
融合モンスターをリリースしお互いの場に墓地のモンスターをそれぞれ特殊召喚する《分かつ烙印》と、それにより分けられ融合能力を失った《灰燼のアルバス》が実装。
エクレシア達に不穏な影が忍び寄る《烙印の命数》も同じく収録され、緊迫していくストーリーにデュエリスト達はドギマギした。
それはそれとしてこの《分かつ烙印》。
前述の通り墓地のカードをそれぞれの場に召喚するのだが、ここで相手にデメリット効果の持つ《ラーの使徒》や《超魔神イド》と言ったデメリットモンスターを押し付ける悪用がなされる事となる。
というわけで【烙印】に鬼畜ロック戦法が生まれることとなるが、皮肉にもこのパックにて一時期環境ティアトップから陥落することとなる。まぁティアラと組んで悪さはしてたが。
純構築の彼らだったが次回のパックで再び蘇ってくるのであった。


そして忘れてならないのが【E・HERO】の強化。
前述の通り、このパックが出るまでの【HERO】はM・HEROだのD-HEROだのX・HEROだのばかりで、肝心の初代【E・HERO】は《E・HERO エアーマン》くらいしか採用されない状況が続いていた。
そんな中登場した《E・HERO スピリット・オブ・ネオス》は相手の攻撃から主人を護るかのように手札から特殊召喚でき、更に《融合》またはE・HERO用の魔法罠をサーチできる。
それだけでなくメインフェイズまで残れば通常モンスターのE・HEROもデッキからリクルートできるおまけつき。
召喚条件がとても緩いために融合主体の戦士族としての採用も検討できる。
モチーフは劇場版『超融合!~時空を越えた絆~』に登場した実体化したネオス。チョイスがマニアック過ぎる。
そしてパッケージにもなっている《E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン》はまさしく切り札と言っても過言ではない強力なカード。
「フィールドのモンスターの属性の種類の数だけカードを破壊できる」他、戦闘破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与える効果
更にそれを後押しするパンプアップ効果、破壊耐性も持っており非常に強力である。
ただその分召喚条件が重いという弱点も持つが、出せればゲームエンドも見えてくるだろうか。
とはいえこの《E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン》。やはり出しにくいという弱点はどうにもならず、パック登場時は余り注目されたカードではなかった。
だがやはりこのパック出身者ということもありポテンシャルは抜群であり、後に登場する《E・HERO フレイム・ウィングマン-フレイム・シュート》の登場で大暴れすることとなる。
他にも《EN-エンゲージ・ネオスペース》等のネオスと「N」モンスターのサポートカードも収録されており、久方ぶりに【E・HERO】達が英雄の力を振るえることとなった。


ついでにE・HEROの出身である『遊戯王GX』繋がりなのか地味なカテゴリ強化として、約18年ぶりとなる【もけもけ】の新規カード《はぐれ・もけもけ》が実装。
ざっくり言えばヤケクソサーチ効果が乗っかったもけもけ版赤しゃりの軍貫みたいなモンスターカードであり、これにより実質もけもけ6枚体制の運用が可能になった。
おまけに手札から捨ててターン1制限なしでもけもけカードを何でもサーチできる文面だけ見たらとんでもないパワーカードであるが、これが肝心のサーチ先が2枚しかないあまりの数の少なさ故に許されたような効果であり、環境に影響を与えたわけではなかったのが悲しいところ。
あくまでファン向けと言ったところだが、逆に言うと「もけもけ」が増えると強くなるということでもある。やはりこのパック只者ではない。



総じて強化されたカテゴリの追加カードのそのどれもが強力で「わかっている」「ほしいところ」強化ばかりな為、仮に「ティアラ炭酸」が無かったとしても歴史に残るパックとなっただろう。
このパックに限った話ではないが、2022年は新規カテゴリはぶっ壊れであったが既存カテゴリの強化は的確なものとなっている事は忘れてはならないだろう。それでも《サーキュラー》はやりすぎだけどさ。


【カテゴリ外のカード】

上記ではカテゴリに属するカードばかり紹介してきたが、それ以外のカードもかなり印象的である。


まずは 《月女神の鏃》。
EXデッキから特殊召喚されたモンスターをバウンスするカードだが、なんとこのカードにモンスター効果をチェーンすることができない。
同じ種類のカードをEXデッキから墓地に送る必要があるが、ボード・アドバンテージにはなんら影響しない上に、墓地で発動する効果を使えばさらなるコンボにも使える。
更に《召命の神弓-アポロウーサ》が描かれたカードイラストがふつくしいと至れり尽くせりのカードである。
汎用除去カードとしての性能は素晴らしく、墓地に行くと効果が発動する【ティアラメンツ】対策に多く使われた。


罠カード《現世離レ》も優秀。
相手フィールドのカードと墓地のカードを交換し、更に墓地のカードは裏側表示で簡単に使えないという、除去と墓地メタを一緒くたにしたカード。
送るカード、回収するカード共に制限がないため、永続魔法、罠対策にも使える良質な罠と言えよう。
とはいえこの時は罠、墓地送りということで注目されなかったが、後の【ラビュリンス】に使われることとなる。


そしてこのパック一番の目玉と言えるのが、ホログラフィックレアにも選ばれた倶利伽羅天童
豪快過ぎる効果に加えそのふつくしいイラストはデュエリスト達を魅了したが、その性能はハイリスクハイリターン
刺さる相手にはぶっ刺さるがそうじゃない相手には全く効かないという両極端なカードであるが、決めた時の相手の戦意損失は半端じゃないだろう。


ノーマルレアである《無千ジャミング》は強力というよりかは面白いカードと言える。
ステータスの千の位以上を無くしてしまうという効果であり、これによりステータスが信用できないという面白い状態となる。
高い攻撃力によるワンキルばかりではなく、こういった玄人向けカードを使って勝つのも強いデュエリストと言えるだろう。


ちなみにカードの効果とは関係ないが、《プロパ・ガンダケ》が封入されているパックにはその後に必ず《お代狸様の代算様》が入っているという謎の仕様*1がある。


【TCG版のカード】

とまぁ日本で暴れに暴れたこのPOTEだが、海外で発売された「Power of the Elements」*2に新たに収録されたカードもまた強力なものが追加されている。
まずはMDに実装され話題になった、除外と魚族を組み合わせた【ゴーティス】も登場している。
上記テーマほどの展開力は無いものの、除外と相手ターンでのシンクロによるコントロールという【除外海産物】と【水晶機巧】の系譜を踏襲しており、そのイラストの神秘的なふつくしさと独自性からコアな人気を誇る。既存の魚族を組み合わせられる他、レベル2のモンスターが多数いるため【スプライト】とも相性がいい。
日本においてはマスターデュエルで先行実装され、日本におけるカード名もゲーム内で判明した。


フィールドの海産物を除外して2枚ドローする《貪欲なウツボ》も強力。カテゴリには含まれていないが「ゴーティス」と非常に相性が良い。


カテゴリ外では、同じ種族かつ属性で名前が違うカード同士を融合する《共命の翼ガルーラ》が注目された。
とはいえこいつ本人は戦闘で発生する相手への戦闘ダメージは倍になる効果を持つが攻撃力が1500しかなく、墓地に落ちたらドローができるがそこまでして落とす必要があると多少使いづらい。
ではどう使うかというと、答えは簡単。
その緩すぎる素材指定からの《超融合》で相手のモンスターを除去する弾としての使い方である。
こうしてみるとほぼ飾りにしか見えない2つの効果もかなり強く見えるのだから不思議である。
また、墓地に落ちた時のドロー効果はEXデッキから直接落ちても発動するので、【ドラグマ】にも採用できる。特に《天底の使徒》で落とすとテーマのキーカードのエクレシアをサーチしつつ1枚ドローできるので、EXをほとんど使わないデッキに出張セットとして採用されることも。
日本でのガルーラは手に入りにくく高値で取引されていたが、TACTICAL-TRY DECKで収録される事が判明しショップが買い取り拒否するくらいまで値段が落ち着いた。


他にも爬虫類族のレベル8で、手札からモンスターが墓地に送られた際に特殊召喚できる《地底王の尖兵》や、効果モンスター2体でリンクでき、右上のモンスターの効果を無効化でき、更に自己再生もできる《ピットナイト・アーリィ》。
罠モンスターの一体で自分、相手モンスターの種族・属性を変化させる《ミメシスエレファント》等やはり粒揃いである。
また「Starlight Rare」というこっちでいう再録プリシクに近いレアリティがあるのだが、それに選ばれたのはなんと《Destiny HERO - Destroyer Phoenix Enforcer》。
本当強いカードばかりのパックと言えよう。
他にもVジャンプの付録やデュエリストパックで登場した《悪魔嬢ロリス》や《パワー・ツール・ブレイバー・ドラゴン》等も収録されている。




【総評】

というわけで強いカードが多数揃ったこの「POWER OF THE ELEMENTS」。
やはりというかなんというか規制が相次ぎ、【ティアラメンツ】カードは殆どが禁止制限
スプライトカードも全てとは言わないがキーカードが潰された。
ティアラメンツの下級カードも隈なく制限したために、このパックだけで規制カードが10枚という大盤振る舞い。
2023年7月には《斬機サーキュラー》が11枚目の規制対象となり、あの第9期パックの問題児、マキシマム・クライシスの10枚を超えて1パックの規制経験枚数の最多記録を更新した。
ただこれにはからくりがあり、それ以外のカテゴリのカードはやっぱり許されなかった《斬機サーキュラー》以外は規制を受けていない。要するにティアラ炭酸が強力な規制を受けているだけである。
また海外やMDでは上でも触れたデメリットモンスターの押し付けが強力と見られたのか《分かつ烙印》が禁止になっている。妥当。そしてその後MDではティアラメンツから《ティアラメンツ・メイルゥ》も禁止となった。


以上の事から遊戯王OCG「魔の2022年」と言われる幕開けのパックと言っても過言ではないだろう。
だが同時にこのパックに収録されたテーマを使っていたデュエリストとしてはまさしく恵みのようなパックでもあり、単にインフレの黒歴史として片付けるには惜しいとも言える。


ヒーロー最高! デュエル最高!

融合召喚! 現れろ!『E・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマン』!

ガッチャ!







追記・修正は、規制経験カードを1パックに12枚以上生み出した人がお願いします。


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  • POWER(直喩) -- 名無しさん (2023-07-02 15:04:27)
  • 誰が言ったかPOWER CARD OF THE ELEMENTS -- 名無しさん (2023-07-02 15:09:21)
  • スプライトは発表当時から「ヤバい」って言われてたな。ティアラメンツもOCGタイムズでソリティアしまくっててちょっとした放送事故になった記憶があるがイシズがいなかったからか烙印と組んでスプライトに食らい付いた印象 -- 名無しさん (2023-07-02 15:13:38)
  • 次はイシズでその次はダークウィングもあるので俺たちのインフレはこれからだ! -- 名無しさん (2023-07-02 16:08:19)
  • 遊戯王OCG第5期のパック。とはいったい… -- 名無しさん (2023-07-02 16:37:42)
  • ネオス強化に合わせた融合使わないぶっ壊れ融合テーマ追加とかそんな所までGLASリスペクトしなくていいから… -- 名無しさん (2023-07-02 16:42:38)
  • 御代理様とかノーマルカードもなんか変なこと書いてあるパック -- 名無しさん (2023-07-02 16:44:58)
  • これの前のDIFOがそこまで良くもないけど悪くもないくらいのパックだったから落差がヤバい。サーキュラーが公開された時喜びよりドン引きの反応のが多かったの今でも覚えてるわ。 -- 名無しさん (2023-07-02 17:30:08)
  • ↑そのサーキュラーすらスプラティアラの発表に押し流されていったという…… -- 名無しさん (2023-07-02 18:38:45)
  • 挙げられていないカードだと分かつ烙印が手軽すぎるデメリット押し付けでTCG禁止喰らっているとか -- 名無しさん (2023-07-02 18:44:59)
  • ↑ティアラメンツもサリークがMDで規制食らってるから動向次第では規制枚数の記録更新もあり得ると言うね。あのマキシマム・クライシスの記録に一年以内で並んだのもそうだけどマジで凄いよこのパック -- 名無しさん (2023-07-02 18:48:28)
  • シャドウオブインフィニティの対義語 -- 名無しさん (2023-07-02 19:09:42)
  • CMは昔のネオス初強化パックの「POWER OF THE DUELIST」を意識しているのかね。パック枠も同じライトグリーンだし -- 名無しさん (2023-07-02 19:36:38)
  • パワーオブティアラメンツ -- 名無しさん (2023-07-02 19:37:07)
  • このパックが通っちゃったから2022の地獄は生み出されてしまったのでは -- 名無しさん (2023-07-02 19:53:02)
  • サーキュラーはどのテーマでもほしいに決まってるようなカードパワーといいその後の斬機がファイナルシグマそっちのけでアクセスコード出すデッキになったことといい「わかってる」と言っていいのかどうか -- 名無しさん (2023-07-02 20:00:13)
  • 「十代の二大エースの融合形態(それぞれ「融合の生み出す可能性を最大の力とする」「地球外から来た異なるもの達を結ぶもの」とE・HEROらしさもネオスらしさも体現しているし)」と個人的にはE・HERO シャイニング・ネオス・ウィングマンはめっっちゃ好き。……本来の融合元として想定されているであろうフレイム・ウィングマン系統だけじゃなくワイルド・ウィングマンも素材指定に含まれたのは御愛嬌か -- 名無しさん (2023-07-02 20:01:39)
  • 2022年はマジで遊戯王OCG史上でも屈指の狂った年だった。1年通してず~~~とパワカの連発は流石に辟易したわ -- 名無しさん (2023-07-02 20:02:19)
  • パワカというよりパワーテーマだな。どれもこれもテーマ自体が狂っていたからなぁ。根こそぎ規制しなきゃ止まらない -- 名無しさん (2023-07-02 20:32:08)
  • 1枚だけバグってたじゃなくて、デザインそのものが狂っていたのがどうしょうもない -- 名無しさん (2023-07-02 22:46:51)
  • 表紙のシャイニングネオスはフレイムシュートが来るまでイマイチな評価だったな -- 名無しさん (2023-07-02 23:56:09)
  • 元から斬機はアクセス出してたしファイナルシグマは割と差別化されてるでしょ -- 名無しさん (2023-07-03 01:18:04)
  • クローラー・ソゥマも大量展開はできるんだけどクローラー自体が微妙か… -- 名無しさん (2023-07-03 12:41:12)
  • クローラーソゥマも -- 名無しさん (2023-07-03 12:47:54)
  • 「新たなテーマが盛り沢山」→規制も盛り沢山となった -- 名無しさん (2023-07-03 13:12:18)
  • これのおかげでお気に入りの六花が超強化されたから個人的にかなりありがたいと思っている -- 名無しさん (2023-07-03 13:47:45)
  • ↑六花モンスターじゃなくて来々が強いだけって言われたら何も言い返せないくらいにはパワーカードだからな来々。しらひめもかなり強いけど。 -- 名無しさん (2023-07-03 19:55:26)
  • 分かつ烙印はマスターデュエルでも禁止になったな -- 名無しさん (2023-07-04 00:03:05)
  • 一時期はマジでどこも売って無かったな… -- 名無しさん (2023-07-04 10:12:49)
  • ここから暫くヤバいパワカが続くのもあって規制カードの枚数こそ最多だけど、禁止までいったのは征竜・魔道のタキオンギャラクシーの5枚を超えてないのがインフレを感じる -- 名無しさん (2023-07-04 10:14:38)
  • アダマシアを大きく強化したカトリンも優秀 -- 名無しさん (2023-07-05 00:07:20)
  • 2022年の惨状は株主総会でも突っ込まれるレベルだし流石に改善してほしいが… -- 名無しさん (2023-07-10 13:42:52)
  • ↑総会でTCGの環境が話題にされるとか相当じゃねえか… -- 名無しさん (2023-07-11 08:23:05)
  • 遊戯王のエルドレイン -- 名無しさん (2023-07-21 01:08:17)
  • ニコニコ大百科にも記事できてる辺り、本当に問題児(ザルファーの彼の少年時代じゃないよ)カードセットなんだなあ……。 -- 名無しさん (2023-07-21 01:11:41)
  • ↑2後発が似たようなやらかしやってる辺りTCGの宿命なんだろうな(エルドレインも規制入ってない含めても結構なパワカ多かったし) -- 名無しさん (2023-08-08 15:54:28)
  • これが暗黒期じゃないって、じゃあいつが一番ヤバかったんや -- 名無しさん (2023-08-19 20:30:36)
  • 11期末は間違いなく暗黒期。比較するわけではないが、他に暗黒期として挙げられるのはカオス期、魔導征竜、EMem+竜剣士、 SPYRALあたりだろうなぁ -- 名無しさん (2023-09-11 06:17:08)
  • ↑SPYRAL一強時代は流石に他と比べると格落ちかな。単に強いだけでゲーム性はまだ保たれてたし、他のデッキにも十分可能性はあった -- 名無しさん (2023-09-21 01:13:20)
  • この頃のゲームデザイナー案を出す前にガンジャやってから考えてたやろ。じゃなきゃこんな環境にならんて -- 名無しさん (2023-10-24 20:42:31)
  • ↑環境の構図だけで見ると対抗馬どころか対抗札すらロクになかったSPYが一番ヤバい。やることもトップドロー封じの先攻ソリティアだからミラーですら、ある程度練度問われる征竜魔導と十二とかと違ってゲーム性も破綻してた。それはともかくこのパックから何かが壊れ初めて、イシズDPで地獄が始まって、DABLで取り返しのつかない所までいって、PHHYで当時の環境にトドメを刺していった印象。 -- 名無しさん (2024-01-06 07:57:12)

#comment(striction)

*1 この仕様は2弾前の「BATTLE OF CHAOS」と次弾の「DARKWING BLAST」にもあり、それぞれ《いろはもみじ》と《マタタビ仙狸》、《魔界造車-GT19》と《サイコ・ローヴァー》が同じパックに封入されている。
*2 海外版のパッケージは通例として頭文字以外は小文字となる

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