登録日:2023/06/05 Mon 04:17:14
更新日:2024/07/05 Fri 13:55:36NEW!
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ヒシミラクル 競走馬 サラブレッド 馬 牡馬 カナヅチ ミラクルおじさん hishi miracle 02年クラシック世代 g1馬 天皇賞馬 菊花賞馬 奇跡 芦毛 激ズブ 2度あることは3度ある “奇跡”はロングスパートから 種牡馬 ウマ娘ネタ元項目 グランプリホース 角田晃一 無事之名馬 ヒシ軍団 ヒシミラクルおじさん ミラコー 2度あることはサンドピアリス サッカーボーイ産駒
“奇跡”は、ロングスパートから。
JRA「ヒーロー列伝」No.56 ヒシミラクル
ヒシミラクルとは日本の元競走馬・種牡馬。
メディアミックス作品『ウマ娘 プリティーダービー』にも登場しているが、そちらでの扱いは当該項目参照。
→ヒシミラクル(ウマ娘 プリティーダービー)
目次
【データ】
誕生:1999年3月31日
父:サッカーボーイ
母:シュンサクヨシコ
母父:シェイディハイツ*1
調教師:佐山優 (栗東)
馬主:阿部雅一郎
生産者:大塚牧場
産地:三石町
セリ取引価格:682万円*2
獲得賞金:5億1,498万円
通算成績:28戦6勝[6-3-4-15]
主な勝鞍:02'菊花賞・03'天皇賞(春)、宝塚記念
【誕生】
1999年3月31日生まれの牡馬。父サッカーボーイ、母シュンサクヨシコの間に生まれる。
父サッカーボーイは阪神3歳ステークス(阪神ジュベナイルフィリーズの原型)・マイルチャンピオンシップを制し、1988年クラシック世代では破格の種牡馬成績をも残した優駿だが、
自身のGⅠ勝ち鞍がマイルなのに、なぜかGⅠクラスの代表産駒が菊花賞(長距離)馬のナリタトップロードと秋華賞(中距離)馬のティコティコタックなんて珍現象でも知られていた。
そんな父を持った彼も競走馬としての素質はあったが、尾花栃栗毛の父とは似てない葦毛ということで買い手がつかず、2001年にトレーニングセールに上場される。
その際、佐山優調教師を引き連れていた阿部雅一郎氏が、佐山氏からの助言をもとにその馬を650万円で購入。
3勝以上できればミラクルという理由で「ヒシミラクル」と名付けられ、そのまま佐山厩舎に預けられることになる。
【戦歴】
激ズブゆえの悪戦苦闘の日々
2001年の8月11日小倉競馬場での芝1200mデビュー。1着のリバートレジャーに6馬身以上の差で7着と振るわず、その後も芝1200m3戦を着外。後に主戦騎手となる角田晃一騎手が「もう少し距離を伸ばしてあげるべきなのでは」と助言したことで、次戦からは1800m以上を走ることに。徐々に結果を残し始め、橈骨*3の骨膜炎の休養もはさみながらも、10回目の挑戦となる2002年の5月26日中京競馬場での芝2000mで初勝利となる。この裏で日本ダービーが東京競馬場で開催されており、その時の勝ち馬がタニノギムレットである。
その後、500万以下、1000万以下を5回出走、全て馬券入りを果たし、その内阪神競馬場での開催となった売布特別と野分特別では1着となる。
陣営はヒシミラクルの競走傾向を考慮し、菊花賞への出走を目標とし、そのトライアル競走となる神戸新聞杯(GⅡ)へ出走することを決断。
スタート直後から後方3番手で控え、第4コーナーから大外を回って直線一気を狙ったが、シンボリクリスエスやこの年の皐月賞馬、ノーリーズンらに追いつくことすらかなわず、6着。
上位3着にあてられる優先出走権を逃してしまう。
幸か不幸か賞金は出走ボーダーギリギリだったため、出走するには抽選に賭けることとなるが、ここで1つ大きな問題があった。
ヒシミラクルはクラシック出走に必要な事前登録を行っておらず*4、出走登録するには200万円払って追加登録をしなければならなかった。そして、もし抽選に外れても登録料は戻ってこない。
それでも佐山はなんと阿部に黙って追加登録料200万円を支払い出走登録を強行。
ヒシミラクルと同じく1000万以下での出走登録は8頭。そのうち枠は3つだったが、これを通過。なんとか菊花賞に出ることが許された。
菊花賞 -奇跡の第一章-
ノーリーズン、アドマイヤマックス、メガスターダムと重賞入賞馬がずらりと続く中、ヒシミラクルは単勝36.6倍の10番人気。それもそうだ。新馬戦、未勝利戦を9回も負け続け、おまけに重賞で入賞した経験もない。そんな馬が期待されるはずがなかった。
……そう、この時までは。
スタート直後、なんとノーリーズンがつまづいて武豊が落馬。一瞬にして1番人気が失格になってしまったが、それ以外は順調にスタート。ダイタクフラッグとローエングリンの2頭がハナを競り合う中、ヒシミラクルはアドマイヤドン、アドマイヤマックスを前に見やりながらの後方6番手で待機。再度スタート地点を通過し、京都競馬場特有の上り下りの坂に差し掛かると徐々に進出を開始。じわりじわりと、その速度が上昇していき、最終コーナーを外から捲って直線でメガスターダムを交わし先頭に。後方からはこれまた16番人気のファストタテヤマが豪脚で上がってきていたが、ハナ差でヒシミラクルに軍配が上がった。
ファストタテヤマの存在も手伝って、馬連9万6070円、三連複34万4630円というクラシック史上最高配当を叩き出すこととなった。
佐山にとってはこれが初のGⅠ勝利、角田騎手にとっては前年ジャングルポケットで4着だったこの菊花賞でリベンジを達成した形となった。
角田が最初に言ったとおり、距離を伸ばしたことでヒシミラクルが見事に結果を残すことに成功。自身も「古馬になればもっと距離のあるレースに出られるから、これからが楽しみだ」とレース後に語った。
しかし、その年の有馬記念ではシンボリクリスエスとタップダンスシチーの大接戦を眺める形となり11着、終盤の競り合いに持ち込めなかった阪神大賞典は12着、当時GⅡだった産経大阪杯は伸びきらず7着と、3連敗してしまう。
天皇賞(春) -偶然とは言わせない-
そして迎えた天皇賞(春)。ここまでの敗戦によって菊花賞のフロック視が濃厚になっており、7番人気にとどまってしまう。前走の産経大阪杯勝利馬ダイタクバートラム、金鯱賞勝利馬ツルマルボーイはわかるが、なんと一昨年の菊花賞2着のトーホウシデンにも人気で下回っていたのである*5。だが、ヒシミラクルはそんな中でも奇跡の穴馬っぷりを炸裂させる。
スタート直後からヒシミラクルは中団後方に控える。アルアラン、タガノマイバッハ、シースルオールが先団で引っ張るのを外からじっくりと様子見、菊花賞同様に坂に差し掛かったところで踏み込み始める。
直線でトップスピードに乗り始めたらもう止まらない。先頭につけていたタガノマイバッハを一気に交わし、引き離しにかかる。ファストタテヤマ、サンライズジェガーも追い上げたが、残り100mでヒシミラクルはさらに加速。逆転を許さず、1/2馬身差で入線。GⅠレース2勝目を上げた。
この勝利はメジロブライト以来となる「マル父競走馬*6の天皇賞(春)制覇」となった。
この天皇賞での直線の伸びから佐山は安田記念への出走(父がマイルGⅠ馬とはいえステイヤーではさすがに無理だろ……)を考えていたが、疲労を考慮して断念。次走を宝塚記念に変更した。
宝塚記念 -「奇跡ではなく」-
奇跡ではなく
強情な人々は ありえないことだと 顔をしかめるだろう
だが幸運を生かせずに 消えていく者が多い中で 君は確かにやり遂げた
さあ、ここからの仕事は 彼らを黙らせることだ
君が見せたその輝きを 奇跡とは呼ばせるな
JRA「名馬の肖像」2019年「宝塚記念」ヒシミラクル
迎えた宝塚記念。この年の宝塚記念はオールスターともいえる顔ぶれとなった。
まず大本命として迎えられたのが年度代表馬となった天皇賞(秋)・有馬記念馬シンボリクリスエス、他にも6歳ながら直前の安田記念を勝ちGⅠ級6勝に達した勇者アグネスデジタル、この年のクラシック二冠馬ネオユニヴァース、有馬記念で2着となった後2勝を挙げ絶好調のタップダンスシチー、連覇を狙う前年覇者ダンツフレームに、そのダンツフレームにリベンジを誓う前年度2着のツルマルボーイ…
このように誰が勝ってもおかしくない、馬券予想も混迷を極めるような状態だった。阪神競馬場には前年比35%増となる7万6944人の観客が詰め寄り、勝ち馬投票券では前年比49%増の270億2万3900円が投じられるなど、まさに「宝塚記念史上、最高のメンバー」である。
そんな中でヒシミラクルは天皇賞よりは期待されていたが、距離がやや短い2200m、そして他の出走馬の顔ぶれから相対的に評価が下がってしまい、最終的には16.3倍の6番人気。春二冠がかかったこのレースでも大きくは期待されなかった。
しかし、ことわざにはこういったものがある。2度あることはサンドピアリス3度ある。
ヒシミラクルの奇跡は、このような強豪たちを前にしても起きるのであった。
スタートはややばらつき、ネオユニヴァースは後方から追い込む形になった。それ以外ではマイソールサウンド、バランスオブゲーム、アサカディフィートらが先団を形成、シンボリクリスエス、タップダンスシチーはその先団のやや後方、ヒシミラクルは中団に構える形となる。
向こう正面に入ると、角田騎手はヒシミラクルを必死に追い立てる*7。距離が短いならば仕掛けるのを早めるしかない。角田騎手はヒシミラクルのスタミナを信じ、前に押し上げる。
第3コーナーを抜け、各馬が仕掛け始める。シンボリクリスエスがマイソールサウンド、バランスオブゲームの間を強引に押しのけ前に抜け出す。先に抜け出して先頭に立っていたタップダンスシチーとの競り合いになるかと思われたその時…
タップダンス!タップダンス!内からはシンボリクリスエス!
タップダンス!タップダンス!シンボリクリスエス!
外からは!ヒシミラクル!ヒシミラクル!ヒシミラクル!!
来る!来る!ヒシミラクル!!
来る!!
来る!!
来た!!!
(KBS京都 梶原誠アナウンサー)
文字通りの超ロングスパートで残り600mから怒涛の追い上げを見せ、2頭を交わして先頭に立つ。ネオユニヴァース、外からはツルマルボーイも来ていたが、最後は根性で粘り勝ち。GⅠレース3勝目にして春二冠を達成した。
同年の天皇賞春と宝塚記念を連続で制したのはテイエムオペラオー以来の3年ぶり9頭目、菊花賞馬の勝利はマヤノトップガン以来となる7年ぶり5頭目、マル父の勝利はメジロマックイーン以来……、まさに記録尽くしの勝利であった。
中距離を得意とする強豪を退け、長距離だけではないことを証明して見せたヒシミラクル。この勝利を佐山は最初信じられなかったそうで、「今日の勝因は角田くんの好騎乗でしょう」と語った。
…だが、同年秋に京都大賞典に出走するも、逃げるタップダンスシチーに追いつけず2着。まだまだこれから、というときにレース後のヒシミラクルの歩調が乱れてしまい、右前脚の繋靱帯炎を発症。
1年の休養を余儀なくされた。
その後は復帰はしたものの、天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念と秋古馬3冠に挑戦するもあえなく撃沈。
翌年の京都記念で3着に入線するが、天皇賞(春)で16着になると再び右前脚の靱帯炎を発症。
これ以上のレース出走は難しいと引退を発表。2005年5月20日付で競走馬登録を抹消となった。
通算成績28戦6勝[6-3-4-15]、獲得賞金5億1498万9000円。その内重賞勝利が全てGⅠという珍しい戦績を残し、数々の奇跡を観衆に届けたヒシミラクルの競走馬生活は終わりを告げた。
【引退後】
引退後は北海道静内郡のレックススタッドで種牡馬となる。
2005年にナリタトップロードが早逝した事もありサッカーボーイの後継として期待が…高まっても良かったのだが、諸事情で人気が上がらず、
2023年5月の時点で30頭の競走馬を送り出すも、重賞で勝利できたのは佐賀競馬で花吹雪賞、飛燕賞を勝利したヒシダイアナのみ。
如何せんこのような成績から種牡馬としては成功したとはいえず、2010年には用途変更されて種牡馬を引退。祖父ディクタスから続く父系はここで途絶えてしまった。
なお、産駒から一頭だけ、プリマチュチュが繁殖牝馬入りしたので、その血をつなぐ望みはある。ぜひともヒシミラクルのステイヤー脚質を引き継いだ競走馬が生まれてきてほしいものである。
2023年5月現在は中村雅明牧場で功労馬として余生を過ごしている。
ちなみに存命中の菊花賞馬では最高齢となっている。
牡馬クラシック三冠を分け合った2頭のうちノーリーズンは24年の5月7日に旅立ってしまったが、タニノギムレットは未だ存命。
健やかに余生を過ごすことを願ってやまない。
【余談】
ミラクルおじさん(あるいはヒシミラクルおじさん)
ヒシミラクルを語るうえで欠かせない存在がある。
「ミラクルおじさん」あるいは「ヒシミラクルおじさん」。ファンの間ではそう呼ばれている人物である。
競馬関係者ではなく、どこにでもいそうな普通の中年サラリーマンだったと当時の目撃者は語る。
そう、何の変哲もない、どこの誰とも知れぬ競馬ファンである。ではなぜこうも持ち上げられるのか、それはヒシミラクルが勝利した2003年宝塚記念のウインズ新橋*8の馬券売り場での出来事。
一人の男が安田記念(勝ち馬アグネスデジタル)の単勝アタリ馬券1222万(=種銭130万円*9分の馬券)を出金、それをヒシミラクル単勝馬券に全額投票したのである。
これはいわゆる「コロガシ」という行為で、博打も博打なので一般的にはもっと小さな金額で行うものである。
また、馬券収入は「当たった時点で(一定金額以上だと)払戻金に所得税が発生する」二重課税システムであり、このおじさんは既に1222万円分の所得税支払いが確定した状態で全てを馬券にぶち込んでいるのである。
しかもそれを人気の高かったシンボリクリスエスやタップダンスシチー、安田記念を勝って1222万円をくれたアグネスデジタルに賭けるならまだわからなくもないが、よりによって穴馬として扱われていたヒシミラクルに全額賭けるとは、普通に考えて正気の沙汰ではない。
その結果、ヒシミラクルは一時的に1番人気のオッズ1.7倍と馬券倍率に歪みが発生してしまうほどだった。とはいえGⅠの投票規模の大きさから歪みは一時的なもので、最終的には6番人気の16.3倍に落ち着いた。
実はこれでも複勝など他の馬券の売れ方から想定される単勝オッズよりは高いと言われているのだが……。
一部のファンは「どうせ誰かがやけになって捨てる気持ちで賭けたんだろう」と思っていた。しかし、結果はヒシミラクルが勝利。
レースでヒシミラクルがミラクルを起こしていた裏では、たった一人のファンがスーパーミラクルを起こしていたのだ。
払い戻されたその額、なんと1億9918万6000円。購入金である1222万円を引いても1億8696万6000円と、誰もが夢見る金額を手にしたのは間違いない。
当時の宝塚記念1着賞金は1億3200万の為、勝ったヒシミラクルより明らかに高額賞金をゲットしている。
このレースでヒシミラクルに騎乗していた角田騎手は、レース後の勝利騎手インタビューでこの払い戻しを聞いて「僕より余程の勝負師ですね…」と感嘆したそうな。
その後、ミラクルおじさんについての情報が表に出てくることはなく、一説によれば「八百長だったのではないか*10」とか、「ほんとは競馬関係者で、恩返しのつもりでかけたら偶然当たった」とか、「結果を知っていて未来から来てこのレースにかけて大金持ちになって帰っていったのでは」といった噂話がある。
いずれにせよ、真相は謎のままである。
しかしながら、ヒシミラクルについて言及する際には絶対に切り離せないエピソードであり、「『競馬』というギャンブル」を象徴するかのような話であるため未だに語り草となっている。
カナヅチ
先ほどの経歴で述べたように、ヒシミラクルは京都大賞典の後、右前脚の繋靱帯炎を発症し、1年間の休養を取っている。
この期間で福島県いわき市のJRA競走馬総合研究所常盤支所に入所、プール調教を行ったのだが、その様子が何故か動画に撮られており、ネットにアップロードされ話題となった。
その様子とは……
- 調教前にプールを見るなり、明らかに死んだような目で「えぇ…これからやるんですか…?」と関係者に目で訴える
- 後ろで缶を鳴らして*11追い立てられ、職員に引っ張られながら「ブモー…ブモー…」と、まるで溺れているかのような息継ぎ*12で泳ぐ
と、ヒシミラクルは見るからに泳ぎ下手であることが判明した。また、この時期のリハビリの様子がJRA競走馬総合研究所が執筆した書籍にも記されているのだが、それによると、通常の馬が1周34~5秒、泳ぎのうまい馬だと20秒で泳ぎ切るこのプールを1周で48秒もかかかっていたという。
念のために言うが、これはもちろん虐待などではない。水中での運動は、水の抵抗と浮力の大きさ故に運動時に馬体にかかる衝撃や負担を少なくできるというメリットがあり、怪我をした脚の負担軽減を考慮したうえで一番効果の高い調教がプールなのである*13。
もちろん周りの関係者も馬の体調を考慮し、安全に配慮して調教を行っている。
にしたって泳ぎが下手すぎませんかね、ヒシミラクルさん…。そりゃここまで酷い…もとい面白いと動画を上げたくなるのも分からんではないが
【創作作品への登場】
- 漫画『馬なり1ハロン劇場』(よしだみほ)
同期だが中々レース運に恵まれずG1に届かない重賞馬「白鳥騎士」ローエングリンと対をなす、幸運だが若干KYで時々地雷発言をかます「天然悪魔」として登場。
菊花賞では皐月賞・ダービーと抽選に外れまくったローエングリンを撃ちのめすようにあっさりくじにあたり勝利し、その後天皇賞(春)回でも圧倒。
その恨みつらみゆえからローエングリンが依頼した馬の悪魔「ターフデビル」が宝塚記念時彼を呪うも、「ミラクルおじさん」からの過大な期待にもヒシミラクルが動じない性格だったためあえなく失敗。
とはいえヒシミラクルが長期休養に入った際はローエングリンも気の毒がり、自身のお守り兼マスコットぬいぐるみ「白鳥さん」を貸すも、
結局いわきでの温泉療養から復帰しても浮上しなかったせいでさらにローエングリンが苛立ち、最終的にヒシミラクルの存在自体がローエングリンの引退後も続くトラウマとなってしまった…。
だが単なる天然地雷男という訳ではなく、ローエングリンの不調を見かね旅に出た「白鳥さん」がレックススタッドに来た際、自分の種牡馬成績の不調を語りローエングリンを励ますような発言をしていた。
- 漫画『新・優駿たちの蹄跡』(やまさき拓味)
『折鶴の恩誼』に登場。厩務員の視点から、トレセン限定で変な癖を3つも持ちつつもこつこつ頑張ったヒシミラクルの軌跡が描かれている。
- ゲーム『ウマ娘 プリティーダービー』
自称「平凡で目立たず、どこにでもいる一般ウマ娘」。
強烈な個性とバイタリティを持つ周囲にやや気後れしながら「普通」を自認し「普通」を求める性格。
トレセン学園に入学したのもスポーツ関係の大学や就職関係への足掛かりとする為でありレースに対する熱意は低い。
名馬たちをモチーフとするが故に才能と向上心に満ちたネームドのウマ娘の中では非常に異質な存在である。
2023年2月の2周年記念ぱかライブにおいて立ち絵のみ発表された。こちらは同時に発表された他4人とは異なりキービジュアルへの登場はない。
ちなみにプロジェクト開始~アニメ1期以降に新規に追加されたウマ娘としては初の芦毛だったりする。
2023年5月10日よりタイミング的に絶対こいつだろうと思われていたナリタトップロードを差し置いて実装された。スキルや適性は、実馬同様中長距離の差しに特化したものになっており、目標レースも史実同様中長距離が中心。
本作では前2漫画では触れられなかった重度のカナヅチもフィーチャーされたが、ステイヤーに必須のスタミナトレーニングがよりにもよってプールトレーニングなので、育成と適性の仕様上頻繁にプールで泳がされる事になる。中にはわざと失敗させて溺れさせるサディストまでいるとか。
詳細はヒシミラクル(ウマ娘 プリティーダービー)の項目を参照。
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▷ コメント欄
- ヒシミラクルおじさんじゃなくてミラクルおじさんって言われてたの? -- 名無しさん (2023-06-06 06:13:18)
- プールのくだりの>>明らかに死んだような目で「えぇ…これからやるんですか…?」と関係者に目で訴える ・・何このかわいい生き物・・ -- 名無しさん (2023-09-22 08:58:32)
- 缶を鳴らされてる上に同じくらいその缶で尻引っ叩かれてて草生えますよ -- 名無しさん (2024-01-25 10:55:01)
- お前、プール調教の教材写真に使われてたのか… -- 名無しさん (2024-06-17 00:59:36)
#comment(striction)
*2 2001年 北海道5月トレーニングセール
*3 人間でいう腕の骨。親指側の太い方が橈骨
*4 登録期限となる1月時点では骨膜炎の治療中、かつ6戦未勝利。事前登録でも40万必要なので、してなくても当然である。
*5 ただしシデンは直前の重賞2レースを勝っていたので期待できる存在だったのは事実。
*6 父内国産馬。父が国産馬のサラブレッドで、その馬も国産馬であることが条件の馬。外国産種牡馬が強すぎる中で国産種牡馬を保護するための分類で、父内国産馬限定レースや賞金加算など優遇措置があった。父内国産馬の急激な増大により2007年一杯で優遇制度は廃止したものの、今でも分類自体は残っている。
*7 当時の映像でも2コーナーを抜けたところからヒシミラクルが進出し始めているのが確認できる。
*8 「WINS」とも。JRAが日本各地に設置している場外馬券売り場のことで、派生として有料定員制の「エクセル」、レース映像やオッズ提供を行わない簡易型の「ライトウインズ」、競馬開催日以外の競馬場で場外発売を行う「パークウインズ」などがある。ちなみにこのエピソードの舞台となったウインズ新橋は老朽化のため、2014年12月を以って営業を終了し現存していない。
*9 実はこの130万円も馬券で稼いだ金の可能性があり、NHKマイルカップのウインクリューガー単勝5万か、東京優駿のネオユニヴァースの単勝50万だと130万円になる。
*10 この説は最終的にオッズが落ち着いたこともあって否定されている。
*11 ちなみに、普通に泳ぎ下手な馬は鞭で追い立てるのだが、ヒシミラクルには通用しなかったのでこうなったらしい。
*12 ウマの呼吸は鼻のみで行われてるため、鼻さえ出ていれば問題なく呼吸できる。当該動画でもちゃんと呼吸できているため実際の所は溺れていない。ただし、進ませないと沈んで本当に溺れてしまため、追い立てられている。
*13 実際、これらの長所から人間用のリハビリ施設にもプールが設置されている場合がある。
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