登録日:2023/03/09 (木) 01:57:34
更新日:2024/07/05 Fri 10:55:01NEW!
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富士見ファンタジア文庫 ライトノベル 小説 義妹 ラブコメ 恋愛 家族 俺と妹の血、つながってませんでした 村田天 絵葉ましろ 家族ごとの当たり前 ぬらぬらジャングルジム
お兄ちゃんと血が繋がっていなかったら……結婚するよ。
■概要
『俺と妹の血、つながってませんでした』とは富士見ファンタジア文庫から発売しているライトノベル。既刊2巻。
作者は『クールな月城さんは俺にだけデレ可愛い』などの村田天。
イラストはお絵描きVtuberの絵葉ましろ。
作品タイトルだけ見ると、義兄と義妹の恋愛モノに思えるしそういう一面もちゃんとある。
しかし1巻時点では、仲良し兄妹のうち兄だけが血の繋がりを知ってしまい戸惑い、何も知らない妹が突然できた距離感に焦るという、『家族間の距離』を主題としている。
また本作のイラストを担当した絵葉ましろ氏は自身のYouTubeチャンネルで本作の挿絵メイキングを公開している。
本作のファンやイラストレーター志望の方は必見。
■あらすじ
「なにしたっていいんだよ。私たち、兄妹なんだから」
妹の久留里は超絶ブラコンだ。
俺と目が合うたび抱き着いてくるし、膝に乗ることや手をつなぐことをいつも狙っている。
「えへへ。お兄ちゃん。大好き!」
にへっと笑う久留里が俺と同じ高校に入学した日の深夜。
両親から俺は、妹自身も知らない衝撃的な真実を告げられる。
「光雪くんと久留里ちゃんは、血がつながってないんだ」
え、俺と久留里が義理の兄妹なの!? それはヤバい――
「お兄ちゃんと血がつながってなかったら……結婚するよ!」
俺の妹は、常々こんなことを言うやつなのだ!
兄ガチ勢な甘えん坊義妹との兄妹関係は、一つの隠し事で変化し始め!?
(公式より引用)
■主な登場人物
- 入鹿光雪
本作の主人公。
鶴苑高等学校の2年生。2年時から生徒会長をしている。
真面目で堅物な性格であり、朝はゴミ拾いしながら近所を走り、放課後は剣道場に通っている。
ストレスがたまると女の子のイラストを描いて発散する趣味があり、尊敬する絵師の影響で名前や性格などを事細かく決めて描く癖がついている。
この趣味は家族にも明かしていなかったのだが、後に洗濯物を置くために部屋に入った久留里にバレてしまった。
母親の連れ子で、久留里の義兄にあたる。
当初はその事を知らなかったが、妹の高校入学式の日の夜に両親の会話を聞いてしまったことがきっかけとなり秘密を明かされる。
昔からベタベタしてくる久留里と一緒に生活してきたので、恋人のような距離感の妹に疑問を一切抱いていなかった。
しかし血が繋がっていない事を知り、妹を『異性』と認識してしまってから、今までの距離感がおかしかった事を自覚した。
同時に母を捨てたクズ男の血を自分が引いているという事実を意識してしまい、「普通」や「常識」に過剰にこだわるようになってしまう。
そのため妹離れを始めるが、理由を告げられなかったため久留里との関係がギクシャクし始める。
将来の夢は父のような警察官になる事。
- 入鹿久留里
本作のヒロイン。15歳。鶴苑高等学校1年生。
アイドルグループ『おはぎ小町』の水谷桃乃の大ファン。
日本人離れをした容姿をしているが、本来の髪色は黒。しかし高校入学のテンションで金髪に染めた。
実は父親の連れ子で光雪とは血の繋がりのない義妹にあたる。でもそれを知らない。
兄大好きなブラコンで、家だろうと学校だろうと距離が近い。兄に女性が近づくと警戒する。
登下校の際に手を繋ごうとするのは当たり前で、一緒にラブホテルに入るのも平気。ひざの上にも乗ってくる。
本人は「家族なら当たり前の事」と本当に思っている。
また「兄に対して特に懐いているだけで家族全員同じくらい好き」なのでブラコンではなくファミコンと自認している。
実はここまで『家族』というものに執着するようになったのには理由がある。
実母に似たため日本人離れした容姿をした久留里は家族の誰にも似ていなかった。
そのため昔から「親に似てない」「養護施設出身」「浮気してできた子」と陰口を言われ続けて来た。
疎外感を感じたからこそ人一倍『入鹿家』に執着するようになり、その中でも甘やかしてくれる兄との距離が縮まっていったのである。
兄に甘える事で家族の一員として実感できたのだ。
なので恋人のような距離感で接するが、そこに恋愛感情はなかった。
「血が繋がっていなかったら結婚する」と言っているのも、「永遠に家族でいたいから」という意味でしかなかったのである。当初は。
しかし高校入学してから兄が距離を取ろうとして、ムキになって距離を詰めようとあれこれしている内に、家族愛とは別の感情が湧いてきて……。
- 入鹿四葉
次女。小学3年生。
現在の両親から生まれた唯一の子で、兄と姉とは半分血が繋がっている。
口数は多くなく、血は繋がっているのに家族とはあまり似ていない。
母が職業上常に部屋に引きこもっており、なおかつ四葉を部屋に入れないようにしているので、母とあまり絡めない。
なので寂しがっており、家族はなんとか四葉にかまう事で寂しさを埋めようとしている。
- 入鹿葉子
三兄妹の母親。
光雪と四葉の実の母であり、久留里の義母。
自身が妊娠中に浮気したクズ男と離婚し、四郎と再婚した。
エロ漫画家であり、『ぬらぬらジャングルジム』(由来は葛飾北斎の『鉄棒ぬらぬら』から)というペンネームで活動している。
ただ教育上よろしくないので、自分の職業は中学に入ってから伝えている。なので四葉は知らない。
真面目な光雪は母の作品を読まないが、久留里は読んでいる。
中学時代、女友達とその兄の関係性にときめいて自身の性癖を理解してから、近親相姦好きの作家として活動している。
ただ性癖を現実に持ち出さない主義なので、光雪と久留里の関係性を危惧している。
子供達に血の繋がりを告げなかったのは関係性を壊したくないのもあるが、久留里のストッパーが外れ光雪と関係を持とうとするのを恐れたから。
- 入鹿四郎
三兄妹の父親。
久留里と四葉の実の父であり、光雪の義父。
デカい体をしており一見怖そうに見えるが、温厚な性格で現役警察官。
フランス人とのハーフであった女性と結婚して久留里を授かったが、その妻と死別。その後保育園で葉子と知り合い再婚した。
- 渡瀬詩織
眉目秀麗、成績優秀、品行方正の三拍子揃った黒髪の美少女。
光雪とは同じ生徒会役員であり、2年時から副会長に就任した。
弟二人と妹がいる長女で、昔から下の弟妹の面倒を見ていた事から家庭外でも偉そうな態度をしがち。
そのため友達がおらず、そんな自分でも萎縮せずに接する光雪に好意があるようだが……。
追記・修正は妹に隠し事をしてからお願いします。
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