ジョブ・ジョン

ページ名:ジョブ_ジョン

登録日:2022/10/09 Sun 21:17:37
更新日:2024/06/27 Thu 10:40:48NEW!
所要時間:約 5 分で読めます



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二又一成 塩沢兼人 機動戦士ガンダム 龍田直樹 千葉一伸 近藤隆 鈴木清信 古川登志夫 岸尾だいすけ ホワイトベース 地球連邦軍 金髪 くせ毛 ジョジョ ホワイトベース隊 三輪禎大 ジョブ・ジョン パイロット候補生 本編ではモブ




ジョブ・ジョンとは、『機動戦士ガンダム』とそのシリーズに登場するキャラクターである。
CV:鈴木清信、古川登志夫塩沢兼人、二又一成(TV本編)
三輪禎大(劇場版)、岸尾だいすけ(特別版)
千葉一伸(ギレンの野望)、近藤隆(ORIGIN版)
龍田直樹(TV版、『SDガンダム GGENERATION』F90時代)



【概要】

地球連邦軍に所属する兵士でホワイトベース隊員のひとり。
ボサボサ頭のくせ毛の金髪が特徴の少年である。
パイロット候補生でもあり、主に輸送機ガンペリーや対空機銃の砲手を務めていた。
他にも捕虜にしたジオン軍兵士の監視をしたりと、縁の下的な力持ちを務めていた。
しかしガンタンクの砲撃手をしていた彼は怪我をしていたはずのリュウ・ホセイに無理矢理どかされてしまう。
結果リュウは特攻死し「自分が殺したようなものだ」と後悔していた。
そのような苦い経験もありながらも辛うじて一年戦争を生き延びた。



とまぁ機動戦士ガンダム本編では名有りのモブのような扱いであり、上記のように放映時は声優すら定まってない
とはいえ当時のアニメでは珍しいことではないので特筆すべき事ではないはずである。


しかし『THE ORIGIN』ではレギュラーとしてそれなりに活躍。
兵役義務による正規乗組員の生き残り組で、ガンキャノンのパイロットを専任している。
パイロットとしての腕前もホワイトベース隊のエースアムロに次ぐくらいと信頼されており、最終的には新編成されたジム隊の指揮官となった。



…一年戦争時の彼の活躍は以上。
SDガンダムGジェネレーションシリーズでは目立たず、スーパーロボット大戦シリーズには未登場*1の知る人ぞ知るマイナーな人物であったが…。



【デイアフタートゥモロー ―カイ・シデンのメモリーより―…U.C.0105での活躍】

スペースノイドとアースノイドの平和の式典「一年戦争展」にて、かつてのホワイトベースの同僚で現在はジャーナリストとなったカイとの再会を果たす。
ジョブはこの時は既にサナリィの役員となっており、のちのF90に繋がる事となる。
しかし彼の人生は順風満帆とはいかなかったらしく、一年戦争終戦後彼は故郷にて「英雄」とはやし立てられるが、実際のところは「正規軍人なのに民間人の少年たち程活躍できなかった」という事実が明るみに出るにつれ冷たい目で見られるようになり、耐えきれずに軍を辞めた。
その後はMS操縦の経験からかスペースデブリの回収作業員として働き、やがてサナリィに入社し出世した。
…しかし、一時期はアムロやカイ達に羨望や恨みを抱いていた事、そして何度戦争が起きても、自分たちは一年戦争に縛られているという言葉を残した。


…なおF90FFでは少なくともシャアの反乱時にはジョブはまだ連邦軍にいた事になるので、デイアフタートゥモローの描写とは矛盾はしないまでも少し無茶がある時系列となっている。



【機動戦士ガンダム ピューリッツァー -アムロ・レイは極光の彼方へ- での活躍】

英雄とされているアムロに疑問を持ったキッカが「本当のアムロ」を書こうと出版する事となった際、カイから貰った連絡先で最初に出会ったのがジョブであった。
この頃の彼はジムを駆り、チベット・ラサの戦災復興を行っていた。
しかし彼の中にあったのは、アムロに追い越された劣等感と、リュウを死地に向かわせた後悔であり「何も為せなかった軍人崩れ」と卑下していたが、それでもキッカには優しく「お前は後悔するなよ」と助言していた。
そこで終わりかと思いきや、そこにカイの手引もあり同じくホワイトベース隊だったオムル・ハングがその場におり「お前のことを買っていた」「ジョブは何でもそつなくこなせるが足りないのは情熱だけだ」と説得、新しく作られたサナリィにへと勧誘されるのであった。
そして確かにサナリィに行き情熱を身につけたジョブはその実力を発揮することとなる。
…アムロに対する情の強さと比例するかのように…。



機動戦士ガンダムF90での活躍】

そして漫画版F90では年老いた彼が登場。
一見笑顔が似合う好々爺だが、おそらく年齢は60寸前であるがまぁ見事に剥げてしまった。
そして彼はなんとサナリィの幹部に昇格し、フォーミュラ計画のモビルスーツ開発に関わっている。
一応は味方サイドの人間で、不手際を起こした主人公たちの便宜を図ったりと責任者としての責務は果たしている。
…としれっと語られているが、地球連邦の新型を盗まれるという不祥事をペイできる辺り相当な立場になっていると予測できる。
こうしてみると老人ながら頭の回転は早い頼りになる存在と思われるが、F90が強奪された直後に「ふっ……良いデータがとれそうだ」と物騒な台詞を呟いていた。


とはいえ火星のオールズモビル討伐の際には同行せず、その後の動向、そして純粋そうな少年兵だった彼がどうしてそこまで老獪になったかの理由はF90連載当時は不明。
そのミッシングストーリーが埋められるのはかなりの年月が経ってからの事であった。



機動戦士ガンダムF90 FastestFormulaでの活躍】

ボッシュショックで話題になった漫画「ガンダムF90FF」ではレギュラーとして登場。
上記F90の時からサナリィの重役ということはわかっていたが、この漫画でフォーミュラ計画のF90の開発責任者と判明した。*2
その責任感は非常に強く「提出された数値に違和感を感じる」として高齢でありながら実際にモビルスーツを動かして試験も行っている。
しかしその熱意は何処か方向が狂っており、F90Nタイプの為にニュータイプとはいえ13歳の少年をパイロットにしようと画策する。
同時に彼を「不幸にする気はない」とは述べているが…


実はジョブは一年戦争時に突如現れた民間人の少年が圧倒的な強さを見せつけられ、その操縦技術…言ってしまえば「パイロットとしての才能」に嫉妬していた。
ニュータイプと呼ばれる彼と自分の格差を目の当たりにし、ジョブ少年は劣等感を抱いていたのだ。
しかし、当のニュータイプの少年に「(生まれながらにして特別な才能を持つのがラッキーじゃなければ)不幸だとでも言うのかよ?(意訳)」と問うた際、帰ってきた答えはこうだった。


どうでしょうね


力があっても…いや、力があるが故の幸運も不幸も感じ取ったジョブ少年は、複雑な思いを抱えながら生き続けることとなる。
後付でリュウに言われた「どけよ、素人め」という言葉もまたジョブを蝕み続けた。
自分に力があればアムロを理解でき、リュウも死ななかったのではないかと、彼は長い年月思い悩むこととなる。
そして多数の人間が「奇跡」と感じたアクシズ・ショックを、連邦軍の兵士だったジョブは後方のサラミス改から見届け…友がいなくなった事に涙した。
その後は前述の通りオルムにサナリィへと誘われ、ようやく彼の「力」は開花することとなる。


以降もサナリィ幹部として連邦軍第2実験戦団「Fastest Formula」に指示を出している。
また、同じくアムロ・レイに惹かれた男ボッシュ・ウェラーとも対談しているが、同じくアムロ好きでありながらその根本が違う彼とはどこか意見が噛み合っていない。
アムロを追い求めるボッシュに対し「ニュータイプを不幸にしない」と思うジョブの行く先は果たして…。
なおF90をガンダムっぽくしたのはジョブの意向もある為、そういう意味では「ガンダム」に固執していたボッシュを間接的に暴走させた張本人とも言える。
また意外にもサナリィ所属ながら劇中では特にアナハイム・エレクトロニクスを敵視してはいない、従来既存の設定資料などでは「SFPでデータ類を盗まれた」とされていたキャノンガンダムの実機を譲渡するなど所謂「サナリィのAEヘイト」の類は彼の直属の部下を含めほとんど見せていない。この為既存作品及び設定資料などにおける
AEに対する難癖、言いがかりや虚偽誹謗まで含んだネガティブキャンペーンはジョブ・ジョン以外のサナリィ重役幹部陣の仕業である事*3が確定しつつある。


またオールズモビルがコロニーを襲撃し蹂躙を始めた際には珍しく感情を顕にし、自らの体を顧みずにガンダムF90に乗り込み戦おうとしていた。
これらの事から分かる通り、確かに老獪にはなったが完全に非道になったわけではない、根っこのところでは純粋な少年のままなのだろう。


【余談】

Gジェネレーションシリーズで初登場したのは「ZERO」であり、F90時代の彼もFで登場した。

またSPIRITSではストーリー部分もフルボイスの為彼にも声がつき、一年戦争時の彼は特別編の岸尾だいすけ氏、そしてF90版は偶然かTV版で一話だけジョブを演じた龍田直樹氏が務めることとなった。


ちなみにファーストガンダムの登場人物では確認される限り最も長生きしている。(外伝も含めるも流石に最年長ではないが)


なおTVではホワイトベースに彼に似ているイケメンの金髪少年クルーもおり、たまに話題になる。


実のところ地球連邦側のキャラクターで最も長生きしている宇宙世紀の生き証人のような立場の為に、そういったガンダムの世界観を補強するために欠かせない人物である。







そう考えると、アムロってラッキーだよな 俺にだってそんな文章力があれば、…追記・修正できる。



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  • トニーのにもガンダム漫画にもメイン回あったよね -- 名無しさん (2022-10-09 21:53:09)
  • Fにも一年戦争のジョブは出てたぞ -- 名無しさん (2022-10-09 22:17:20)
  • Fの前作ZEROの時点でホワイトベースのブリッジクルーやってたはず -- 名無しさん (2022-10-09 22:40:30)
  • 刻に抗いし者の最終章で主人公が出会った「J・J」は十中八九彼であろう -- 名無しさん (2022-10-09 22:47:57)
  • ファーストガンダムに限定するなら最も長生きはジョブだな。外伝込々だと確認されている最年長はウモン爺さん -- 名無しさん (2022-10-10 17:51:03)
  • 同年代のはずのオムルに比べてジョブは老けすぎである。1990年代前半に描かれたアラ還と2020年代に描かれたアラ還と考えると時代を感じる -- 名無しさん (2022-10-10 17:53:17)
  • ピューリッツァーにもサナリィに入る直前の話が出たね -- 名無しさん (2022-10-10 23:34:30)
  • ジョブという名前だけって、他にも整備とか修理とか何でもやっていた印象。 -- 名無しさん (2022-10-12 12:33:17)

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*1 オスカやマーカー、パオロ艦長すら登場するスパロボOEにも出なかった。
*2 ガンプラの「1:100 ガンダムF−90 増装ウェポン3種セット」のキット取説でジョブ・ジョンがF90の開発チームを編成したことが示されていたが、開発自体にどの程度関与したかはボカされていた
*3 ジョブ・ジョンの出ていない『F91プリクエル』ではF91開発チームは大半がAEヘイト派である事が描写されており(もっともAEは言われるだけのことは明確な犯罪も含めて散々やらかしているし、難癖でもなんでもない妥当な批判も多いが)、彼等がジョブ・ジョンの直属部下でない事が判る。

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コメント

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