ミスター味っ子(作品)

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登録日:2022/08/12 Fri 20:36:12
更新日:2024/06/25 Tue 13:53:23NEW!
所要時間:約 16 分で読めます



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ミスター味っ子 サンライズ 料理漫画 リアクション 80年代テレビアニメ 過剰演出 週刊少年マガジン 今川泰宏 何故かなかなか立たなかった項目 テレビ東京 講談社 アニメ 漫画 完結 ※料理漫画です 1986年 寺沢大介 口から光線 アニメ終盤は鬱展開 多すぎるリアクション要員






『ミスター味っ子』とは、寺沢大介の漫画作品である。
1986年から1990年まで週刊少年マガジンで連載された。



【概要】

下町にある日之出食堂を切り盛りする料理少年の味吉陽一が様々な料理対決を行いながら成長してゆく。


続編として、陽一の息子である味吉陽太が主人公となった「ミスター味っ子Ⅱ」と、
Ⅰ終了後直後の時系列で陽一が過去へとタイムスリップする「ミスター味っ子 幕末編」がある。
なお、Ⅱ以降は寺沢の作風が大きく変わったこともあってか、登場人物のビジュアルが若干異なっている。


ミスター味っ子Ⅱについては初代では触れられなかった食にまつわる社会問題などに触れたり、
原作では完全に放置されて終了した味将軍グループについても回収されるなど、初代を見たことがある人には是非みて貰いたい作品。


アニメのイメージが強すぎるせいか、アニメから漫画に入った人にはあまりに普通過ぎる展開に拍子抜けする人も多いとか。



【料理について】

対決の流れについてはミスター味っ子の料理勝負を参照。


本作で登場した料理について思い付き先行だったらしく、実地検証無しで描かれたものが多い。
例としては


  • コッテリとしてとても飲めそうに無いラーメンスープに、ポンカンを練り込んだ麺を出す
  • 串焼きのパン包みハンバーグが炭火で焦げるので、アルミ箔で包んで対応。更に、味付けは丸のままの粒胡椒
  • 「フライ定食」の勝負でトンカツ+魚のフライにご飯に濃い味を付けて丸ごと揚げたものを付ける。
    つまり大きなフライが3つ+キャベツ+味噌汁で白飯がない「定食」

など。


特に、パン包みハンバーグは、素人の方が試してみたところ、アルミ箔を巻いてもパンは見事に焦げ(陽ちゃんの嘘つきぃと泣いていた)、


粒のままの黒胡椒は、


ガリ…













(=w=;)


↑こんな顔になっていた。


そして、彼女は、ブログでの数々の再現料理が作者の目にも止まり、オフ会にて寺沢大介に、この串焼きパン包みハンバーグを振る舞ったのだが、


「ああ、このハンバーグ、本当に出来たんだ」


と、作者自身からのお言葉も賜っている。
それに対して対戦相手の料理は実在する普通の料理をモデルにすることが多いため
大人になってから見直すと敵側の方が旨そう、食いたいと思わせる勝負が多い。
一応フォローしておくと、あくまで「普通の料理では勝つのが難しい」という状況*1が多いためやむを得ず奇策に走る事が多いだけで、陽一自身は別に突飛な料理好きというわけではない(はず)。
実際一発勝負ではない新メニュー開発がメインの回では、まず普通の料理を作り、それで発生した問題を解消するために試行錯誤するという段階を踏むパターンが殆ど。


一応出来たら美味しい料理はあるので文庫版の巻末にレシピが記載されている。
最近ではYoutubeで再現している動画もあるのでそちらも是非。



【テレビアニメ】

1987年から1989年までテレビ東京系で放送。
制作はサンライズで、同社では「シティーハンター」に次ぐ漫画原作作品である。
当初は2クールで終了予定だったが、好評につき2年間で99話が放送された。


本作の最大の特徴は、初監督となった今川泰宏氏による荒唐無稽なリアクション描写である。
口から光線は当たり前、変形や食材の擬人化等人間をやめることは当たり前、空を飛ぶだのアヘ顔といったトリップな演出も頻繁に見られた。
詳細なリアクションについては味皇も参照。


ブラボーおじさんとデフォルメされたメインキャラが料理や食材をわかりやすく説明する解説パートが本編内に挿入されていた。


寺沢はアニメの影響で漫画もギャグ寄りになってしまいかけたと述べており、後に描いた「将太の寿司」ではその傾向が強く見られる。
また、以降のバトル系料理漫画でも本作のようなオーバーなリアクションが定番と化すなど、その後に与えた影響は大きい。


作中には時事ネタやアニメ・時代劇のパロディに中の人ネタが多数登場しており、時折アウトに近いアウトなネタもちらほら。
そういう点では「焼きたて!!ジャぱん」や「銀魂」など、サンライズアニメの特徴でもある「スタッフの悪乗りによるパロディ」の元祖ともいえる。
また、制作会社が制作会社だけにロボットアニメのSEも頻繫に使用されている。何故か秘孔を突かれた時のSEも出て来るのだが


登場人物にアニメオリジナルキャラクターが多いのが特徴。
味吉陽一の嫁と評判の高いはずなのに原作に逆輸入されなかった山岡姉弟や味将軍七包丁に代表されるどう考えてもコミケのコスプレにしか見えない変態料理人が番組を彩った。原作準拠の登場人物でも大幅に設定が変更されたキャラクターが多い。


ここまで来るとギャグ漫画になっているのでは?と思われがちだが、本筋のストーリーとして味将軍グループと味皇料理会の対立から和解、そして料理をするのに本当に大切なものとは?というテーマが貫かれており、最終回では若干鬱展開になりつつもきっちりと大団円を迎えている。
どっかのパン漫画の最終回とは大違いだ


冒頭に記した主題歌はアニソン屈指の名曲として人気が高い。


次述の高山みなみの他、高木渉も本作で声優デビューを果たしている。



【登場人物】

◎はアニメオリジナルキャラクター。


  • 味吉陽一

CV:高山みなみ
本作の主人公。
父・味吉隆男の跡を継ぎ、日之出食堂の調理を切り盛りする天才少年料理人
中学生らしく熱くなりやすい性格だが、料理に関しては大人に臆することなく立ち向かう。
ぶらりと日之出食堂に立ち寄った味皇に二度揚げを使ったカツ丼を振る舞い、彼の目に留まって以来、味皇グループ料理人との勝負に巻き込まれる。
アニメ版では勝ち気で自信家な描写も加えられた。


演じた高山みなみは本作が声優デビュー。
序盤の頃は彼女の初々しい演技が聞くことが出来、ストーリーが進むにつれてどんどん演技力が成長していくのがよく分かる。
高山氏のファンは必聴。


  • 味吉法子

CV:横尾まり
陽一の母親にして日之出食堂を支える。
東北地方の料亭の一人娘として手伝いをしていたが、そこの料理人であった隆男と駆け落ち同然に家出して結婚し、陽一を授かる。
最序盤は歳相応の外見だったが、どんどん若々しい美人になっていった。


アニメ版では事実上のヒロインとなり、水着姿を見せるなどサービスカットが大幅に増やされた。
こちらでは最初から若々しいルックスで描かれている。


  • 味吉隆男

CV:大塚芳忠井上和彦山寺宏一
陽一の父親で先代の日之出食堂の主。作品開始時点で既に鬼籍に入っているが「下町の包宰*2」と呼ばれた腕利きの料理人であった。
亡くなった後もかつて助けられた弁当屋の主人が花を手向けに来るなど、人格者として多くの人に慕われていた事がうかがえる。
IIでは船で海に出た際に難破で行方不明となり、記憶喪失のまま中国で料理人をしていたことが明らかにされ、その後陽一らと再会を果たしている。
アニメ版のCVは当時中の人が若手だったこともあるが、今見るとかなり豪華なリレーとなっている。


CV:藤本譲
日本料理界のトップに君臨する本編のラスボス。
またの名を快傑味頭巾
アニメ版では事実上の主人公といってもいい。
あまりに濃すぎてここには書ききれないため詳しくは当該項目参照。


  • 垂目

CV:龍田直樹
味皇の秘書。
秘書としては優秀らしいが、味皇が酷評した高級料理店のフルコースの問題点に指摘されるまで気付かず、日之出食堂の料理を先入観でこき下ろしたりと料理方面ではいまいち。
作中で一度だけ丸井の代理で陽一のサポーターに入った事があるが、ほぼリアクション要員だった。
アニメでは「森太郎」という名前が設定され、出番も大幅に増えている。


  • 丸井善雄

CV:飯塚昭三
味皇料理会イタリア料理部門の主任。陽一の最初の料理対決の相手で、最も得意とするのはミートソーススパゲティ。
当初は嫌味な性格で、大衆食堂の料理人でしかも子供の陽一を見下していたが、対決で敗北した後はその力量を認め、味皇と共に陽一のサポーターとなる。
彼が遠征で日之出食堂を空ける際は代打として厨房に入ることもあるが、当の陽一からは若干役立たず扱いされている*3
アニメ版では法子さんに想いを寄せている描写が多々あるが、いつも空回りに終わってしまっている。


  • 山岡みつ子

CV:川浪葉子
アニメオリジナルキャラクターで陽一の幼馴染。
普段は日之出食堂の手伝いをしており、気が強く、弟のしげる(CV:ならはしみき)をいつもドツいている。
アニメ版のOPでは原作漫画の世界から陽一を連れ出すというある意味非常に重要な役割を担っている。
料理は食べる専門で腕前はからっきしだが、最終回で卵焼きをしげるに作るシーンは必見。
なお、両親は共働きで新聞社に勤めているようであり、あまり家に帰れないため陽一の所にいつも遊びに来ている。
山岡という苗字で新聞社勤め……まさか?


漫画への登場も期待されたが、Ⅱではどういうわけだか吉野八重というキャラクターに変わってしまった。


  • 味将軍

CV:銀河万丈
日本中の料理店を支配下に入れようとする「味将軍グループ」の総帥。
ドラキュラを思わせるマントとタキシード姿で、見た目は色白で経営者とは思えない風貌。
初登場時は(陽一に敗れた)味将軍グループの料理人に神輿で担がれてお出ましするという、中の人の代表作を意識したようなシーンだった。


その正体は味皇の実弟・村田源三郎で、戦後の貧困で命を落とした長兄村田源一郎の悲劇から、料理には資金力と流通力が重要であると痛感し、「金と力」という身も蓋もないキャッチコピーを掲げて味将軍グループを設立した。
これにより「料理は技と心」とした源二郎と長らく対立。但し源一郎の命日にはともに墓参りに訪れるなど、スタンスの違いはあれど兄の遺志を継いでいたことがうかがえる。


原作にはⅡから登場しており、味皇との血縁関係はない。


  • 毛利

CV:西村知道
味将軍のマネージャーで、狡猾な手段で店の乗っ取りを図る頭脳労働要員。
アニメ版では味皇に次ぐリアクション要員としておなじみで、うまいものを食べると演歌風のBGMをバックに
落ちてゆく~、ど~こまでもど~こまでも落ちてゆく~」と毎回リアクションをするのがお約束だった。
名前は原作には存在せず、アニメ化に際して同名のキャラデザ担当スタッフから取られた。


  • 堺一馬

CV:鈴木みえ(現・一龍斎貞友)
陽一最大のライバルの天才少年料理人。関西弁で喋り、八重歯が特徴。*4
アニメ版では「カレーの天才」と呼ばれ、カレー勝負をはじめ様々な大会で陽一と競い合う。
原作では不動産会社の御曹司であるが、アニメ版では孤児と設定が大きく異なっている。


  • コーロギ

CV:神代智恵
一馬の助手の一人で実質的なパートナー。
原作では「神呂木仁」という本名がある男だが、アニメ版では性別を女に変更。一馬にとってのヒロインキャラとなった。


  • 小西和也

CV:鈴置洋孝
かつて味皇料理会に所属していた肉料理の天才。
しかしわがままな性格で味皇と対立し、料理会を脱退。ステーキ対決で陽一と初対決して以後、彼のライバルとして立ちはだかる。
「当たり前!」が口癖で、アニメ版では同じセリフを3回言うのがお約束となっている。この口癖はⅡに逆輸入された。


  • 下仲基之

CV:堀内賢雄
味皇料理会フランス料理部門主任。
端正な顔立ちで物腰も柔らかいが、欧米の料理GPを総ナメにした経歴に裏打ちされた自らの料理の腕に絶対の自信を持ち、非常にプライドが高い。
一方で陽一の才能は「自分が料理勝負に負けたのは自分が弱かったからではない」という斜め上の理由で高く評価している*5
陽一とは味皇GPでの対決が初顔合わせだが、丸井とのスパゲティ勝負でも審査員として登場しており、その頃から陽一の腕を認めていた。
アニメ版では、中の人が同時期に演じていた某MSパイロットの影響か薔薇を携えて登場することが多いナルシストキャラとなっている。


  • 劉虎峰りゅう こほう

CV:飛田展男
皇帝の料理人である劉家の跡取りで、香港一の名店「小亀楼」の筆頭を担当する少年料理人。
名門の出身者らしくプライドが異常に高いが、一方では新しいものに挑戦する意欲も旺盛。
アニメ版では食べ物をやたらに粗末に扱う「料林寺」で修業をしているという設定となり、傲慢かつ嫌味なキャラクターが強調されていた。


  • ロボコック・サリー

CV:土師孝也
味将軍七包丁の一人。
人間からサイボーグ料理人として再生された‥ではなく人間の料理人がアーマーで武装したもの。素顔は金髪の外国人。
陽一と丸井の味探しに乱入して対決を挑むも敗れ、その後札幌から出発したグルメ特急に荷物として不正乗車乗り込みフルコース勝負で陽一に挑んだ。
味頭巾から陽一のデザートを食べさせられたときはアーマーが金色に変わり、更には列車に変形するという中の人がまずやらないであろうハイテンションなリアクションを見せた。
その後は味将軍グループを離脱、復帰後はカモンを改心させた。


  • クワイ・チャン・カモン

CV:たてかべ和也
味将軍七包丁の一人。
モットーは「人の物は俺の物、俺の物も俺の物」。
味将軍の勅命を受け、香港料理界の乗っ取りを狙って料林寺で修業し、劉虎峰も騙そうとするが陽一との対決で敗れる。
その後はユウタとともに阿部一郎のアシスタントとなったが、破門後はインドで修業、帰国後毛利と組んで松本市で「味皇料理同盟」なるインチキ宗教を作ったことも。


顔がそっくりな娘がいる。


  • 中江兵太

CV:佐々木望
若くして博多の山奥に自らの店「なかえ」を構える鍋料理の達人。
普段は穏和な性格だが料理に対するこだわりが強く、良い食材を手に入れるためなら自ら漁に駆り出したり、その日仕入れた材料によって提供する人数を制限する、納得のいかない料理は容赦なく床にぶちまけるなど激情家な一面も持っている。
同世代の料理人では陽一に唯一黒星をつけており、対決の際には特に強敵として描かれている。
アニメ版では自然や食材に一方的に語りかけたり、キノコに頬擦りするなど真面目な原作版とはかけ離れた電波キャラとなっている。あと所々でホモっぽい。


  • どんぶり兄弟

CV:松井菜桜子
双子の天才少年料理人。
ぱっつんヘアーで白い頭が兄の太郎、赤い頭が弟の次郎。公家のような衣装がトレードマーク。
大阪の法善寺横丁で丼屋『双子亭』を経営しており、華麗な舞いで人々を迷わす丼物を作る。
大坂城での陽一・一馬とのカレー対決で敗れ、その後は味皇ビル奪還のため、味将軍グループとともに立ち向かう。
中の人も女性であるため、男の娘を先取りしたような設定から味っ子アニオリキャラの中でも屈指の人気を誇る。
なお、同名の兄弟は漫画にも登場するが、こちらは鹿児島県出身で年がら年中タンクトップを着るという暑苦しいキャラとなっている。


  • ユウタ(味の又三郎)

CV:松岡洋子
「瀬戸内少年料理団」のリーダーである大道芸人少年料理人。
兄弟たちとともに「瀬戸内少年料理団」を結成し、空豆島に陽一たちを呼び寄せ料理勝負を行ったものの敗れる。
その後自ら味将軍グループ入りし、阿部一郎のアシスタントとして活躍。
味将軍グループ崩壊後は覆面をした流しの料理人「味の又三郎」を名乗り、味皇の下で南京玉すだれを使った技を取得し、陽一の中学で再度料理勝負に挑んだ。
非常に自信過剰かつストイックな性格で、食器を投げ飛ばすなど無意味な修行を行うシーンが見られる。


  • 甲来軒(甲山繁蔵)

CV:笹岡繫蔵
陽一と同じ下町にラーメン屋を構える店主。
非常に自信家な性格で、作中内で行われたラーメン祭でも毎年の優勝候補だった。
陽一が助っ人に加わった「中華なかだ」に敗れた後は丸井と同じく陽一のサポーターとなり、審査員としても登場。
アニメ版では甲山繁蔵という名前が設定され、リアクション要員その3としてうまいものを食べると「ドドンガドーン!!」と頭を噴火させる描写が頻繁に登場。最終回でも陽一のピンチを救うキーパーソンとなる。


  • 江川洋子

CV:滝沢久美子
料理研究家。しかしテレビ出演が多く多忙な故息子のたけしへの料理は家政婦に任せきりで、虚弱体質となってしまう。
イワシグラタン対決で陽一に敗れたのちは心を入れ替えることに。
アニメ版ではたけしが「母親の料理が一番おいしい」との理由から、数少ない陽一が敗れた料理人でもある。
なお、アニメでは赤い髪の毛に青いアイシャドウ、紫の口紅を塗り、やたらに高笑いするという特撮の女幹部のようなキャラに変わっており、陽一が暗がりで対面した際には「お化けが出た!」と失礼極まりない発言をしたことも。
アニメ版では早業で氷像を作る特技が追加された。


  • 久島建男

僧侶としての立場を捨てて料理の道に進んだという異色の経歴を持つフリーの料理人。
高い身体能力と知性・教養を兼ね備えた坊主頭の巨漢で、依頼があれば日本全国どこへでも赴いて料理を提供するスタイルから「出張料理人」の異名を持つ。
味皇に匹敵するとまで言われる高い実力を持ち、実際フルコース5番勝負ではいきなり2連勝を飾って陽一の心が折れる寸前まで追い詰めている。
最後のデザート勝負にいたっては、「先に料理を出した方が不利」という料理漫画のお約束を覆して5点満点で5点を出した陽一に対して6点を叩きつけて逆転勝ちするという主人公スキル凄まじい強さを見せつけた。
料理の腕だけではカバーしきれなかった盤外要素の差で負ける場合がほとんどの陽一にとって数少ない真っ向勝負で敗北した相手であり、そのため陽一の中でも屈指の強敵として位置づけられている。


ちなみにアニメには未登場であり、彼との勝負は前述のロボコック・サリーとの勝負に流用された。
なお、シチュエーションが違う事もあり*6、原作とは最終戦の勝敗が逆になっている。


  • ブラボーおじさん(須原椎造)

CV:石森達幸
旨い料理を食べた時に「ブラボー!」と叫ぶおじさん。
元々は名もない一般人だったが、「コータローまかりとおる!」の作者から名前を提案され、準レギュラーキャラに昇格。
『Ⅱ』では孫娘の須原椎菜(すばら しいな)が登場。
アニメ版ではタイトルコールおよび料理解説を担当する準レギュラーキャラとなり、ピンクと黄緑色の袴姿で登場。陽一の料理を食べた一般人を全員これに変身させるという謎の能力も備えている。
なお、中の人は「ブラボー!!!」と大声で叫んだ際に立ちくらみを起こしてアフレコブースで倒れそうになったことがあるらしい。
終盤はタイトルコールにしか登場しなくなる*7


  • 試食のモブ親子

CV:花咲きよみ(母親)、篠原明美(息子)
料理勝負の試食担当として登場する親子で名前はない。
…が、うまいものを食べるとろくろ首のように首が伸びる、巡礼で歩けなかったはずが豆腐を食べた瞬間光の速さで駆け抜ける等リアクションのインパクトは味皇や毛利に匹敵する。



【余談】

  • 作者の寺沢氏が執筆している『講談社 学習まんが 日本の歴史』第1巻「日本のあけぼの」(旧石器時代~古墳時代)では、本作や『Ⅱ』、『将太の寿司』シリーズ等のキャラクターがスターシステム的に登場している。
    どうしても原始時代は食べ物の話ばかりになるため、この抜擢は実にナイスと言えるだろう。

  • 『Ⅱ』と同時期連載されていた別作品『喰いタン』では、セルフパロディとして「下町の定食屋『日没食堂』の店主・ヨーイチ」なるキャラが登場した事がある。
    登場回のタイトルは「天才少年料理人の店で舌鼓を打つ!!」。


追記・修正・おいしいよ!


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  • 複数回以上対戦して陽一が五分に出来なかったのは出張料理人の久島だけか。最後のデザート対決の判定は理不尽に近かったが -- 名無しさん (2022-08-12 22:00:07)
  • 確かロボコップのパロディキャラがいたのには笑った記憶があるな。 -- 名無しさん (2022-08-12 22:01:35)
  • この作品と同じくリアクションに定評のある「食戟のソーマ」はちゃんとした料理監修を入れたおかげで料理のクオリティは高かったけど、その監修が外れたせいでラストのBLUE編は迷走しまくったッテ話を聞いたことあるんだよな。 -- 名無しさん (2022-08-12 22:15:33)
  • 丸まま粒胡椒をまぶしたハンバーグは胡椒粒がすごいデカくて漫画内でもなんか見た目がエグいなって思いながら読んでたけど、やっぱリアルだと味は大変だったのね。 -- 名無しさん (2022-08-12 23:41:41)
  • サンドイッチ勝負のメニューは鉄人坂井の料理本にまんま同じものがある。 -- 名無しさん (2022-08-13 00:43:42)
  • 終盤、周りがどんどんいなくなっていって精神的に追い詰められていってる陽ちゃんに泣いた -- 名無しさん (2022-08-13 03:03:21)
  • 駅弁のおかずがプロレスしてたの覚えてる -- 名無しさん (2022-08-13 03:15:24)
  • 陽一が五分以上に出来なかったのは中江兵太も当てはまるかも。味皇グランプリでは引き分けみたいなもんだから一敗一分かな?(本人は負けたと言ってるけど) -- 名無しさん (2022-08-13 08:17:34)
  • 一馬と兵太はどっちが陽一のライバルに相応しいんだろう…?アニメ版では一馬が明確に2番手的なポジションになってたけど -- 名無しさん (2022-08-13 12:16:35)
  • 須原椎造さんって初代漫画の9巻か10巻で登場したよ。劉虎峰との対決で。 -- 名無しさん (2022-08-13 13:28:08)
  • 最後の敵と最後のお客って立場は違えど、ラストに立ちはだかるのは味皇っていうのは原作・アニメともに共通しているのがいいよね -- 名無しさん (2022-08-13 18:03:52)
  • 中江は素材の差ってつけたけど久島は、まあ、純粋にスキル(当時の陽一にはあそこまでの細工菓子は出来ないので)、まあ、別格扱いでもいいかと -- 名無しさん (2022-08-14 00:57:02)
  • 料理アニメ=オーバーリアクションのはしりと言っていいのかな -- 名無しさん (2022-08-14 03:46:04)
  • ポンカン練り込んだ麺って検証してなかったんかい -- 名無しさん (2022-08-14 08:38:51)
  • ↑4原作はひたすら高みを目指して料理の腕を磨く物語に対して、アニメは終盤になると、誰かを感動させる為に料理の腕を磨くって感じになっているよね。 -- 名無しさん (2022-08-14 12:09:17)
  • 陽一のライバルだが、一番変な拗らせ方してるのは下仲さんで間違いないと思う。料理勝負したいがために幕末までタイムスリップしたし -- 名無しさん (2022-08-14 18:46:57)
  • 原作では序盤のラーメン対決くらいしか目立った出番のない甲山さんがアニメでは丸井のおっちゃんと並ぶ陽一をサポートしてくれる父親代わりの頼れるおじさんポジになるとは… -- 名無しさん (2022-08-14 20:20:56)
  • ↑4 間違いない。ただこの作品の影響が大きすぎて、その後はアニメ改変というより「原作からすでにオーバーリアクション」な作品が多くなってはいた。 -- 名無しさん (2022-08-14 20:41:00)
  • 味っ子のアニメが無ければ、焼きたてジャぱんも食戟のソーマも存在しなかった可能性… -- 名無しさん (2022-08-14 22:54:59)
  • 法子さんは古のオタクから「エロいママキャラの元祖」みたいに扱われてるが、そんな彼女も続編では普通に初老女性に… 作者が非オタっぽいからそういうファンサービスはなくても仕方ないね -- 名無しさん (2022-08-14 22:58:08)
  • 餃子対決で陽一考案のゼラチンで固めたスープをあらかじめ入れるアイデアは、後発の鉄鍋のジャンにて「先に入れても皮だけでは破れる」ということで湯葉を間に挟むという形で改良されてた。ジャンは餃子ではなく春巻きだったが -- 名無しさん (2022-08-14 23:34:54)
  • 実母がお色気ヒロイン枠とか未来に生きてんなアニメ版 あと思いつくのはドッジ弾平の母親とかか -- 名無しさん (2022-08-18 08:38:48)
  • ↑アニメ版はそれでも幼なじみのアニオリヒロインがいたからまだマシ。原作はレギュラーキャラで女性が陽一母しかいなかった -- 名無しさん (2022-08-18 11:56:22)
  • ミスター味っ子、将太の寿司、喰いタンが同じ作者とは知らなかった。 -- 名無しさん (2022-08-21 21:20:02)
  • 子供の頃に病気とかで食欲がない時にこのアニメを見ると食欲が湧いて元気になれたんだよな。今でも自分的にはNo.1料理アニメだわ。 -- 名無しさん (2023-01-05 22:29:36)
  • 「医療用無菌豚のレアのトンカツ」なんてどこで取材したんだろうな…… -- 名無しさん (2023-03-11 00:56:55)
  • アイス対決の時の投票数が800とか行っててあれだけの時間で800人分のアイス作れる陽一と一馬凄いなって… -- 名無しさん (2023-06-16 03:03:20)
  • OP歌ってた国安わたるはこれ一発だけだね。なお兄ちゃんの国安修二も「ねぇ」1曲だけな模様。 -- 名無しさん (2023-10-12 11:09:21)
  • アニメはどうしてこうホモホモしいんだ… -- 名無しさん (2024-05-23 20:01:46)
  • 歌詞転載で凍結となった項目がいくつかあるようなので歌詞と分かる場所を除去しました -- 名無しさん (2024-06-02 23:07:36)

#comment(striction)

*1 具体的には「料理人として経験値や食材の質など、腕前だけではフォローできない部分で大きく不利が付いている」「本来なら必須の食材や設備が使用不可」「実力が完全に拮抗しており、アイディア勝負ぐらいしか差別化出来る要素がない」など。
*2 ほうさい。中国の言葉で優れた料理人を指す。
*3 過労で倒れるまで働いたのに「俺がいない間に離れたお客さんをまた呼び戻さないと」と言われてしまう始末。
*4 本人は「かわいい」と言われるのが嫌なのか「キバじゃ!」と言い張っている。
*5 しかもそれを証明するためにわざわざ陽一とフランス料理の達人の料理勝負を仕組んでいる。
*6 久島は美食家の資産家・飛鳥涼吉が単独で審判役を務めているのに対し、サリーはグルメ特急に乗っていた不特定多数の乗客を相手にしている。
*7 最終回ではタイトルコールはなく、ラストシーンで登場した。

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