登録日:2021/12/19 Sun 23:37:25
更新日:2024/06/17 Mon 11:53:48NEW!
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ホーム・アローン 洋画 テレビ映画 どうしてこうなった もはやホームでアローンじゃない もはや別物 シカゴ ホーム・アローン4 ハイテクホーム マイク・ワインバーグ マンネリ? ロイヤルファミリー
『ホーム・アローン4』とは2002年に放送されたアメリカのコメディ映画。ホーム・アローンシリーズの第4作目にあたる。
過去3作とは違って劇場上映ではなく、ABCテレビネットワークで放送された、所謂テレビ映画である。
本作は前々作『ホーム・アローン2』の続編となっており、主人公も再びケビンに戻されている。
前作の上映から10年程の歳月が流れたこともあってか、キャストも全員一新され、新たなホーム・アローンとして放送された本作だが………
【あらすじ】
「これまでで最低なクリスマスだ!」
と、ケビンは叫ぶ。
実は2度も引き起こされたケビン置いてけぼり騒動の後、夫婦仲は冷え切り両親は離婚、父ピーターが出て行ってしまったのだ。さらに兄のバズと姉のミーガンにバカにされ、挙句の果てに暖冬で雪が降らないという事だった。家にいたくないとケビンは家を飛び出し、ピーターの元に向かった。そこでピーターと彼の新たな恋人、ナタリーの住む豪邸でクリスマスを過ごすことになるが、そこに宿敵、マーブと新たな相棒で妻のべラがそこにくる予定の王子を誘拐しようと企んでいた。
今回も豪邸にあるものを使って二人を撃退しようとするが、使用人の中には二人が送り込んだスパイがいた…。
【主な登場人物】
- ケビン・マカリスター(演:マイク・ワインバーグ)
本作の主人公。
両親も離婚し、兄と姉にいじめられ、クリスマスなのに雪も降らないという最悪のクリスマスに我慢ができなくなり、ナタリーの豪邸へ向かった。
『2』のプラザホテル以上の優雅なおもてなしに満悦していたが、ロイヤルファミリーの王子の誘拐を目論むマーヴを迎え撃つべく立ち向かっていく。
だが相変わらず、泥棒を撃退したにもかかわらず信じてもらえないという不幸な体質の持ち主。
- マーヴ・マーチャント(演:フレンチ・スチュワート)
かつて、2度にわたってケビンに撃退され2度もムショ送りになった強盗。
以前まで組んでいたハリーではなく、獄中結婚を果たしたベラと共に行動する。
今回の目的は、以前までのような金品を盗むのではなく、パーティーにやってくるロイヤルファミリーの王子を誘拐し、身代金を手に入れることが目的。
考えこまれた作戦を立てたり上述の通りスパイを送り込むなど、ハリー並に行動的かつ賢くなっている。というか、容姿も以前までの様なもじゃもじゃ頭と無精ひげから、髭を剃り、短髪かつニットキャップを被っているなど、姿もハリーに似ている。
しかし、相変わらずケビンには歯が立たず、最終的にあっさり敗北。3度目の逮捕となった。
なお、元相棒のハリーは本作では名前のみ登場し、本人は出て来ない。以前からハリーから呆れられていたマーヴだが、実はマーヴの方もハリーのことをさほど信用していなかった様子である。
- ベラ(演:ミッシー・パイル)
マーヴの妻かつ彼の新しい相棒。
ガラの悪い容姿をした女だが、夫同様間抜けな一面も多々見られる。
表向きこそ、ベテランである夫を慕っているが、裏では彼の態度にうんざりしている様子であり、(ケビンが仕掛けたトラップとはいえ)マーヴの言葉を聞いて、彼への不満を爆発させた。
最後は、マーヴ共々逮捕された。
逮捕後、おそらくマーヴとも離婚したと思われる。
- ピーター・マカリスター(演:ジェイソン・ベギー)
ケビンの父親。
ケイトとは別居状態となり、新たな恋人であるナタリーの豪邸で暮らしている。ケイトとの離婚が正式に決まり次第ナタリーの夫になろうと思っていた。
しかし、家族よりも華やかさばかり優先するナタリーの考えや、ケビンの説得もまじりあって、次第に思い悩み始める。
最終的に家族愛を大切にすることを決め、ナタリーに別れを告げ、ケイトとの再婚を決めた。
家族愛を大切にし、ケビンにもこれまで以上に愛情を見せるなど、以前までとくらべてまともな父親になっている。だが、ナタリーの機嫌を損ねないようにするためケビンの意見を聞かず、一方的に批判するなど相変わらずな一面も。
とはいえ、ケビンの言うことが本当だったと発覚した際には、彼に対してきちんと謝罪をしていた。
実を言うと全作品を通じてピーターがケビンに謝罪するのは今回が初めてだったりする。
- ケイト・マカリスター(演:クレア・ケアリー)
ケビンの母親。
別居状態になったとはいえ、ピーターに対する思いはわずかながらも残っていた。
ケビンの説得も重なって、最終的にピーターと和解し、再婚を決意した。
- バズ・マカリスター(演:ギデオン・ジェイコブス)
ケビンの兄。
相変わらずケビンのことをイジメたりと、性格が悪い。
しかし、根は良いヤツだということには変わりはなく、終盤ケイトと共に豪邸に訪れた際には逃げようとしたマーヴに足かけをして捕まえるなど、ケビンに貢献した。
- ミーガン・マカリスター(演:チェルシー・ルッソ)
ケビンの姉。
『初代』では厭味を言いながらも一番ケビンを気にかけていた彼女だが、本作ではバズ同様ケビンをイジメている。
だが、良心は少なからず残っており、終盤ケイトと共に豪邸に訪れた際には逃げようとしたベラに足かけをして捕まえるなど、ケビンに貢献した。
- プレスコット(演:エリック・アヴァリ)
ナタリーの執事。
執事でありながら無愛想な性格で、ケビンに対しても冷たい態度で接する。
マーヴたちが侵入してきた際に、ケビンが助けを呼んでも来なかったり、ウエイターに変装したマーヴたちが来ても何も言わず通しており、マーヴたちの共犯者だと踏んだケビンにワインセラーに閉じ込められてしまうが……
実は、ケビンの助けに来なかったのは昼寝をしていたからであった。と言うのも彼はナタリーから24時間こき使われており、眠る時間がなかったのだった。そして、ナタリーから文句を言われるのが嫌でケビンのせいにしていたというのが事実であった。
最終的にケビンと和解し、共闘。マーヴ、ベラ、そしてモリーを逮捕することができた。つまり彼はケビンが主役の「ホーム・アローン」シリーズで恒例の大人の助っ人役である。その後、ケビンから「人生は短いんだ」という言葉を聞き、ナタリーの執事を辞めることを告げた。その事実に涙を流すナタリーにいつものようにティッシュを渡し、最後まで執事としての仕事を全うした。
- ロイヤルファミリー
その名の通り、アメリカ人の王室たち。
飛行機が積雪により運休したため、1日遅れでナタリーの家に到着した。
だが、華やかさばかりを気にするナタリーよりも、家族愛を大切にしているマカリスター家へ宿泊することを決めた。
- モリー(演:バーバラ・バブコック)
ナタリーの家政婦。
ケビンに対して、自分の息子のことを語るなど優しく接しており、面倒見のいいおばさん。
だがしかし、彼女こそがマーヴの送り込んだスパイで、彼の母親でもあった。ケビンをワインセラーに閉じ込めた後、実質司令官となり、マーヴたちに作戦を告げていた。だが、その間にケビンに脱出され、ケビンが事前に仕掛けていたトラップで、エレベーターに閉じ込められてしまう。なんとか自力で脱出し、油断したケビンに止めを刺そうとしたが、プレスコットに倒され、最終的にマーヴたちと共に逮捕された。
一度はケビンを出し抜いており、頭脳面ではかなり有能な方に部類されるが、プレスコットによる打撃一発でK.O.するように体力面は歴代の悪役の中では最弱レベルである(と言うかそれが普通であり、これに関してはトラップを食らっても死なないどころか気絶すらしない歴代の悪役たちの方がおかしいのだが)。
- ナタリー(演:ジョアンナ・ゴーイング)
ピーターの新しい恋人。
豪邸を持つ大金持ちであり、幅広い人脈を持つセレブリティ。
また、子供好きと称しており、ケビンに対しても母親の様に優しく接してくれる。
だが、彼女は家族愛よりも華やかさこそが幸せと感じており、ピーターがケイトと交際していた頃の生活を邪険に扱っている。またケビンに対しても、最初こそ優しくしていたが、ピーターとケビンが丹精込めて作ったツリーを翌日に新しいツリーに変えたり、また2度目のトラブルの日には、「今度何かあった家から追い出す」と本性を露にしており、プレスコットに対してもまともな休憩時間を与えないという鬼畜な労働を強いらせていたことが判明するなど、一流気取りのビッチだったことが明らかになった(おそらく子供好きというのも、ピーターの気を引かせるための建前だったとも考えられる)。
最終的に、家族愛を全く考えない彼女に不満をあかしたピーターから別れを告げられ、ロイヤルファミリーや辞任を決めたプレスコットからも見放され、モリーも逮捕されたことで、孤立する結末を迎えた。 ざまぁ
つまるところ彼女は『初代』、『2』に登場したフランクおじさんのような嫌な大人ポジションだが、フランクおじさんとは違って彼女は最終的にきちんと制裁を受けている。
【不評の理由】
ホーム・アローンシリーズ第4作目となった本作だが、本作はホーム・アローンシリーズ最駄作としても名高い。
その理由として
・キャストの変更
…上述の通り『2』から10年程経ってしまったためこれは仕方ないのだが、全体的に若返っており、なにより似てない(ピーターは若干似ているが)。
特にマーヴは前述の通り見た目がハリー寄りなので、旧作を見て来た視聴者からすればややこしいことになっている。......あそこまでハリーに似てるなら役名もハリーで良かったんじゃないだろうか。
・『2』までと設定が矛盾している
…ケビンは『2』では10歳だったのだが、本作では何故か9歳になっている。また、マカリスター家は5人兄妹だったにもかかわらず、本作では3人兄妹*1になっている。
わざわざ設定を変更してまでしてケビンの物語を作る必要があったのだろうか。
完全新作にするにはまず主人公と泥棒の因縁が出来上がってからになるが、続編なら最初から接点がある者同士を宛てればその手間が省けてシナリオを作りやすくはなるが、それが理由だとしたら結局は手抜きである。
・トラップが少ないうえに陳腐
…これが一番の不評として挙げられている。実は劇中でケビンが仕掛けたトラップはたったの2つしかない。
そのトラップも「紐で吊るした重りを部屋に入ったら当たるようにする」ものと「鎖を調節してエレベーターを途中で動けなくする」と言う地味なもので、これまでのような大掛かりなトラップもない。
その代わりラジコンや豪邸内に元からある仕掛けを利用するといった手段を使っているが、それらをトラップに加算しても片手の指で数えられる程度でしかない。
・タイトルの概要を壊している
…これは『2』でも言われていたのだが、そもそも今回の舞台はケビンの家ではないためホームでもないし、家政婦や執事がいる時点でアローンでもない。
舞台を豪邸にしてしまったのも、トラップを仕掛ける場所が限定されてしまった一因であると言える。
が挙げられている。
それもあってか、次作『ホーム・アローン5』では、『初代』の制作者たちによってつくられ、出来る限り原点に戻される仕上がりとなった。
一方で本作は、泥棒の撃退に貢献してきたケビンの功績が初めて明らかになった作品でもある。初代・2共にケビンが泥棒の撃退に貢献したことは一部を除いて明かされていないが、今回に限ってはケビンの家族にもその事実が知られるようになった。
ケビンの物語の続編を作る意義があったのかを疑問視される本作ではあるが、それまで報われなかった彼の行動が初めて認められるようになった場面は評価しても良いと思われる。
ケビン「アニヲタWiki! 自分で追記・修正しろ!」
ブブーッ
ケビン「やっぱり自分でやらなきゃダメか…」
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▷ コメント欄
- ピーターのとこ、『ケイトとの離婚が正式に決まり次第ナタリーの妻になろうと思っていた。』になってるぞ。 夫の間違いやろ。 -- 名無しさん (2021-12-19 23:59:51)
- ↑はい、間違えました。指摘ありがとうございます。 -- 名無しさん (2021-12-20 00:07:52)
- 4以降あったのか…… -- 名無しさん (2021-12-20 01:06:33)
- 見てはいたけど記憶に一切残ってない -- 名無しさん (2021-12-20 07:16:52)
- 3でちょっと人気下がったんで戻そうとしたんだろうけど、結果がこれっていう。 -- 名無しさん (2021-12-20 10:07:50)
- 自分は4以降の作品があるってのを知ったのは2018年頃だった気がする。3で完結したと勘違いしてたわ… -- 名無しさん (2021-12-20 19:56:01)
- 3までは何度かテレビ放送されてたけど、4は全然やらなかったからね…それで大体評判を察してしまう -- 名無しさん (2021-12-25 07:45:24)
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