あなたの番です 劇場版

ページ名:あなたの番です 劇場版

登録日:2021/12/17 (金) 05:31:31
更新日:2024/06/17 Mon 11:53:08NEW!
所要時間:約 32 分で読めます



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ようこそ。次は、














あなたのです




















『あなたの番です 劇場版』とは、2021年12月10日に公開された映画。
2019年4月~9月に日本テレビ系列で放送されていたテレビドラマ『あなたの番です』の映画化作品である。
脚本はテレビドラマ版本編と同じく福原充則。監督はテレビドラマ版のメインディレクターの佐久間紀佳。
主題歌はAimerの「ONE AND LAST」。















※この先、テレビドラマ版および劇場版のネタバレが含まれています。未見の方は、閲覧にご注意ください。


※なお、核心に触れるネタバレは折り畳みで隠してあります。
















概要


「マンションで起こる交換殺人」を題材とし、放送されるや否や、謎が謎を呼ぶストーリー展開でTwitterをはじめとしたSNS上で「考察」ブームを引き起こしたドラマ『あなたの番です』。
同作は、Huluオリジナルのスピンオフドラマ『扉の向こう』と連動しながら、ジェットコースターのような急展開の連続ののち、大盛況のうちに幕を閉じた。
そして、人気を受け、完結から2年の時を経て劇場版の製作が決定する。


今作で描かれるのは、「第1話の住民会でもしも菜奈ではなく翔太が参加していたら?」で始まったIFの分岐から2年後の世界。
「交換殺人ゲーム」は起こることはなく、キウンクエ蔵前の住民たちは何事もなく平穏(と言えるのかは微妙だが)な生活を続け、それから2年、ついに結婚までこぎ着けた手塚夫婦。
手塚夫婦の結婚を祝うためにマンションの住民たちが豪華客船で結婚パーティーを開催するところから、物語は動き出す。
人生最良の日となるはずだった船上パーティーは、新たな殺人事件により悪夢の航海へと変わってしまう。
次々と起こる不可解な殺人事件。果たして犯人は?手塚夫婦の運命は?


このように、本作はテレビドラマ版とは異なるパラレルワールドを描いた物語だが、「ならドラマ版を見なくても安心」……というわけではない
むしろテレビドラマ版を見た人だからこそ理解出来るキャラクターの設定、テレビドラマ版で辿ったその人物の運命、それらを知った上で鑑賞することを強く勧める。
というわけで、テレビドラマ版全20話(+特別編)の視聴が必須となっている
また、テレビドラマ本編だけではなくスピンオフドラマ『扉の向こう』(特に最終回『記憶の扉』前後編)全てを網羅するとより楽しめる。


さらに、公開日の2021年12月10日(金)には金曜ロードショー枠において『あなたの番です 完全新撮ドラマSP』が放送されている。
こちらは分岐の住民会から空白の2年間を描いた前日譚であり、こちらも鑑賞前、あるいは鑑賞後に劇場版の補完として見ることを推奨する。


今作は、テレビ版では「常人に理解できない人物」とされていた「ある人物」の補完という役割が強く、そうした意味では「ある人物」のための物語であるとも言える。








ストーリー


2019年4月、手塚菜奈と翔太の新婚夫婦は墨田区の小さなマンション、キウンクエ蔵前に越してきた。
引っ越し初日に開催された住民会にはじゃんけんの結果翔太が行くことになる。
そこで、管理人の床島が「交換殺人」の話を持ち掛けるが、翔太の冷静な否定によってその話は軽く流され、何事もなく平和に終わった。


……それから2年。菜奈の既婚が発覚し夫の細川に離婚を認めさせ、無事正式に婚姻届を出した菜奈と翔太。
二人の結婚を祝うため、キウンクエ蔵前の住民たちは豪華客船「カッチャトーリ号」のホールを貸し切り、盛大な結婚パーティーを開催することになる。
客船には住民のほとんどが乗船し、和やかな雰囲気で船は太平洋へと出航。


1日目は盛大なパーティーで幕を閉じたが、その日の晩、船から垂れ下がったロープに乗客が絡まった状態で発見され、溺死するという事件が発生。
その乗客はキウンクエ蔵前の関係者だった……。
すぐに警察が駆け付け、捜査が始まるが、ロープがスクリューに絡まった影響で船は航行不可能となってしまい、乗客たちは立ち往生を食らってしまう。


その後も一人、また一人と死体が増えていき、恐怖に包まれる船内。
翔太は菜奈を守るためにも真犯人を突き止めようとするが、その行動は徐々に熱を帯びていく。
そして、住民の一人の恋人である、不審な青年の怪しい行動。


犯人は誰だ?手塚夫婦は無事にこの航海を終えることができるのか?









登場人物


キウンクエ蔵前の住民および結婚式関係者


704号室


  • 手塚菜奈(演:原田知世)

結婚ほやほやのスポーツ衣料デザイナー。
既婚者だったことを翔太に打ち明け、紆余曲折を経て前夫・細川に離婚してもらい、無事翔太と正式な夫婦になった。
住民ほぼ全員から祝福を受け、至福のパーティーを過ごすが、思わぬ殺人事件が発生し責任を感じる。
そして、犯人探しに躍起になって冷静さを失う翔太を心配するのだが……。

第10話において黒島に毒殺され、物語のターニングポイントとなった。
非業の死を迎え、翔太との幸せな未来が叶わなくなってしまったテレビ版だが、今回は……?

黒島に恋の相談に乗ってあげるが、そのことで翔太からきつく注意され、彼の身を案じる。
そして、翔太が殺人事件の容疑者として浮上し困惑。
二階堂と共に犯人を突き止め、夫を最後まで信じようとし、一芝居打つことになるが、その疑惑は確信へと変わってしまう。



  • 手塚翔太(演:田中圭)

菜奈ちゃんが大好きなスポーツインストラクター。
菜奈の既婚を知って細川に粘り強く勝負を挑み続けた結果彼に認めてもらい、無事婚姻届を提出して夫婦となった。
念願の結婚パーティーではしゃぎまくり、人生最良の日にするつもりだったが、殺人事件のせいで台無しになってしまう。
次々起こる殺人から菜奈を守ろうとするあまり、容疑者にはキツく当たってしまう。

菜奈を殺され、犯人に復讐するつもりで交換殺人ゲームの謎を追った。
だが最終的に判明した犯人の黒島を理解しようと努め、彼女を赦して警察に突き出し、自分の心を一歩前へ進めた。

彼が容疑者と睨んでいた黒島が殺され、さらには浦辺を襲っている現場を警察に見られて現行犯逮捕されてしまう。
二階堂によって気絶させられ拘束されるも、菜奈が暴走して住民たちを脅していると知ってすぐ現場に駆け付ける。
だが、そこで彼が犯人だという決定的な証拠が見つかってしまい……?



713号室


  • 黒島沙和(演:西野七瀬)

数学好きな女子大生。
恋人の二階堂忍と共に豪華客船ツアーに参加する。
二階堂とは別室だが、その距離感に少し残念がっている模様。

交換殺人ゲームに便乗して菜奈を含めた6人(別実行犯も含めると8人)もの人間を殺害した殺人鬼。(それ以前にも2人殺している。)
生まれついての殺人衝動により、本能のまま人を殺していった。
最後は翔太に犯行を突き止められ、逮捕された。
二階堂のことは利用するつもりだったが、本心のどこかでは彼との普通の生活を期待していた。

自室で船員の南が殺され、さらには前の彼氏の波止が死んだことが発覚し、捜査の容疑に急浮上する。
そして、床島の血のついた携帯電話を持っているところを美里に目撃され、南の焼死体を見て微笑むなど、異常性を徐々に発揮していく。
翔太に怪しまれるが、菜奈にある相談事を持ちかけた後、3日目の夕方に「もう以前の私じゃない」と一室で呟いていた。


そして4日目の朝、デッキの帆先で磔となった死体で発見される
彼女の死は、二階堂を絶望の淵に追いやり、彼に犯人への復讐の道に走らせる。

 


701号室


  • 榎本早苗(演:木村多江)

菜奈と仲のいい一児の母。
普段は穏やかな女性だが、シカゴに留学した息子のことを考え出すと情緒不安定になって暴走しがち。
つい最近息子がいたことを菜奈にカミングアウトし、真っ当な家族としての道を歩みだしたばかり。

異常な性質を持つ息子・総一を解き放たないために402号室の隠し部屋に監禁していた。
しかし、管理人の床島にそれを知られて脅迫され、ゲームで「管理人さん」と名前を書いて彼を間接的に死に追いやってしまう。
さらに交換殺人の一環として山際祐太郎を殺害し、家族の平穏を守るためにどんどん罪を重ねていった。
そして、最後は翔太の拉致監禁や菜奈の殺害未遂などで騒動を起こして逮捕され、一家は離散してしまった。

黒島が殺され、彼女と親しくし、同じ「サイコパス」である総一が復讐されるのではないかと被害妄想に陥り、総一の元へ行こうとシカゴまで泳いで渡ろうとする。
全力バタフライで大海原を泳ぐ彼女の姿は本作最大の名シーン。



  • 榎本正志(演:阪田マサノブ)

早苗の夫で警察官。
息子のことで情緒不安定になっている妻を宥めている。


 

703号室


  • 田宮淳一郎(演:生瀬勝久)

正義感の強い元銀行員。
結婚式では司会を担当。元演劇部員として堂々とした振る舞いを見せた。
夜中に船内を巡視しているようだが……。

波止の黒島へのDVを止めようと彼を説得しようとしたが殺してしまい、知らないうちに黒島の殺人衝動のトリガーを引いてしまった。

波止を説得する前に警察に通報し、DVを止めさせていた。
その一環で、マンション周辺をうろついている内山の存在に気付き、彼を警戒していた。
そして、客船で内山の姿を目撃し、彼を監視するために船内を巡視していたのだ。
警察にも内山のことを話し、捜査に協力している。



  • 田宮君子(演:長野里美)

田宮の妻。
テレビドラマ版では大人しめだった彼女も、今作では夫の歌に一人はしゃぐなど、アグレッシブな印象を持つ。

前の彼氏の波止が死んだことや、犯行が自室で行われたこと、さらには人が死んだのに二の腕を出すファッションを着ていたことを理由に黒島を怪しいと疑う。



712号室


  • 尾野幹葉(演:奈緒)

謎めいた行動で翔太を翻弄するOL。
妊娠しており、「つわりで船酔いも平気そうだから」と船上ツアーに参加。
相変わらず意図の読めない猟奇的な行動で周囲を振り回している。

恋人持ちの男性を好きになっては付き纏って略奪することを繰り返す猟奇的な女性。
本編では翔太や二階堂に付き纏い、彼らの周囲に混乱を招いていた。
しかし特に殺人には関与しておらず、交換殺人ゲームにも参加していない。

この世界でも翔太に付き纏っており、変な離乳食をプレゼントしている。
果たして、お腹の子供の父親とは一体?



710号室


  • 細川朝男(演:野間口徹)

菜奈の「元」夫。翔太と知り合った時点で離婚届を出しておらず、婚姻関係を続けていた。
2年間の紆余曲折の末、翔太のことを認めて離婚し、なぜか翔太たっての希望で結婚式に招待される。

しつこく付き纏った菜奈に疎ましく思われ、ゲームで名前を書かれてしまい、標的にされる。
最終的には久住に殺害された。

元夫がいる結婚式に場違い感を感じてしまい気まずく思っているが、翔太からは歓迎されていた。
船内では誰かに頻繁に電話をかけていたようだが……?



705号室


  • 浮田啓輔(演:田中要次)

ヤクザの下っ端だが義理人情の篤い男。
義理の娘と舎弟が結婚し、歓喜に極まる。荒っぽいので人からは疑われがち。

赤池夫婦殺害の犯人を黒島と見抜き、彼女に口封じとして殺された。



  • 柿沼あいり(演:大友花恋)

新婚ほやほやのチンピラ少女。旧姓妹尾。
無事恋人の遼と結婚し、義理の父・浮田を喜ばせた。



  • 柿沼遼(演:中尾暢樹)

浮田の第一子分。
あいりと何とか結婚にこぎつけ、仲睦まじい新婚生活を送って……いるというよりやはりカップル時代同様喧嘩ばかりで、彼女の尻に敷かれている。



706号室


  • 久住譲(演:袴田吉彦)

エレベーターに夢中の独身男。
袴田吉彦へのコンプレックスは彼の更生を以て解放されたようだ。
今回、船の旅路で恋に落ちる……?

コンプレックスからゲームで袴田吉彦の名前を書き、彼を死に追いやってしまう。
さらに、自分が引いた紙の細川を殺害してしまい、一生を台無しにしてしまった。

写真で見かけた浦辺優に一目惚れしてしまい、彼女の写真をエレベーターに貼り付けて悦に浸る。
……が、その現場を浦辺本人に見られ、勢い余って彼女に告白してしまうが、敢え無く玉砕。さらにはとんでもない別れが彼を待ち受けていた。



  • 藤井淳史(演:片桐仁)

彼女が欲しくてたまらない拗らせ整形外科医。
久しぶりの船旅を男子校のノリでナンパも視野に入れながら楽しむが、殺人事件の発生で怪しい人物を疑ってかかる。
知り合いのスーパードクターを床島に紹介し、彼の脳腫瘍の手術を斡旋した。

大学時代の同級生・山際祐太郎の名前をゲームで書き、彼を死に追いやってしまい、さらにはシンイーのバイト先の店長を殺してしまった。
その秘密を共有した部下の看護師・桜木と恋人同士になるも、二人の逮捕によって離れ離れになった。



  • 児嶋俊明(演:坪倉由幸)

地図会社に勤めるサラリーマン。
一時期は妻の佳世との仲は険悪だったが、翔太や菜奈の働きによって復縁することができた。
一泊二日の旅行なのにゴルフバッグを持ち込んでいるが……。

妻への愛情が薄れていたうちに彼女を殺され、失って初めて大切さに気付き、手遅れになってしまった男。



707号室


  • シンイー(演:金澤美穂)

中国人留学生。いつも元気だが不法滞在の外国人たちをマンションに匿っている。
珍しい歯型を持っているようだ。
2日目、ある用事で船内の奥に行ったっきり行方不明となってしまう。

セクハラしてくるバイト先の店長の名前を書いた結果、本当に死んでしまい、自身も袴田吉彦を殺すよう脅迫されてしまう。
結果、仲間の外国人たちに手を汚させてしまった。

歯型の残った食べ物の残り滓から、木下の推理で浦辺の部屋にいると発覚。
浦辺の部屋のクローゼットの中で縛られており、翔太の起こした乱闘の中で無事救出された。



  • クオン(演:井阪郁巳)

シンイーの彼氏のベトナム人。ビザが切れているため警察の目を恐れている。
シンイーが突然失踪し、彼女の安否を気遣う。



  • イクバル(演:バルビー)

シンイーのルームメイトのバングラデシュ人。
彼の預けた荷物を持ち出して以来、シンイーは行方不明となる。



708号室


  • 赤池美里(演:峯村リエ)

姑にいびられ耐え続けている主婦。だがその本性は計算高く陰湿。
結婚式の日にある計画を立て、それを床島に実行させようとしていた。
だが、その計画が崩れ、以来怯えきって部屋に引き籠もるようになる。

幸子の隠し孫である黒島沙和の殺人衝動を煽るために床島に交換殺人ゲームを開かせ、黒島に幸子を殺させようとした。
しかし、黒島は美里の名前を引いており、自分がその標的にされ、真っ先に殺された。

幸子の遺産相続争いで邪魔となる黒島を床島に殺させようとしたが、逆に床島が殺されてしまい、しかも黒島が自分の計画だと見抜いていることに気付き、彼女に殺されることを恐れて怯えるようになる。



  • 赤池吾朗(演:徳井優)

嫁と母の板挟みになっている商社マン。
いつも以上に情緒が不安定になっている妻や突然様子がおかしくなった母に困惑する。

何も知らないうちに妻と一緒に黒島に殺された。



  • 赤池幸子(演:大方斐紗子)

底意地の悪い車椅子の老婆。相変わらず嫁の美里をいびっている。
船内では頻繁に別の部屋に出入りしているようだが……。

夫の愛人の孫である黒島沙和を溺愛しており、彼女の殺人の全てを知りながら黙認していた。
テレビ版のラストは彼女が何者かに殺されたところで終わっている。

最愛の孫の黒島が何者かに殺され、半狂乱になるが、孫の敵を取るため江藤と西村を巻き込んで犯人を突き止めるよう強要する。



709号室


  • 床島比呂志(演:竹中直人)

キウンクエ蔵前の管理人。
一時は人生に悲観し自殺を考えていたが、住民たちの働きによって持病の脳腫瘍を治療し、暖かく迎えられた。
しかし、心の虚しさまでは取り払うことは出来ず、鬱屈した日々を送る。
そんな中、赤池美里からある計画を提案されるが……。

美里に唆されて交換殺人ゲームを住民会で提案したが、早苗によって名前を書かれて完全に人生に絶望し、マンションの屋上から(首吊りのつもりが)投身自殺する。

結婚式直後の夜に何者かによって船のロープに縛られた上で海に沈められ、地下バーの前で溺死してしまう。
美里から黒島沙和の殺害を依頼され、返り討ちにされたようだったが……。



711号室


  • 木下あかね(演:山田真歩)

ゴミ漁りで他人の秘密を探るフリーライター。
新刊のノンフィクション本はそこそこ売れているらしい。

マンションで次々と起こる殺人事件のノンフィクションを出すためにゴミ漁りしながら事件を秘密裏に調査していた。
翔太とは証拠を提供し合い時に競争する仲だった。

客船でもゴミ捨て場を漁り、事件の調査をする。
その甲斐あって、行方不明だったシンイーの居場所を突き止めた。



714号室


  • 西村淳(演:和田聰宏)

外食チェーンのオーナー。
今回のクルージングツアーの斡旋者であるが、何かと注文の多い手塚夫婦には苦言を呈していた。
人生に悩んでいた床島を心配し、彼を元気づけた。

床島の自殺を目撃してしまい、原因を作った早苗を脅迫したが、それに怯えた早苗は交換殺人ゲームのことと勘違いし、山際を殺して交換殺人を開始してしまった。

この世界でも目の前で床島を亡くしてしまう。
融資をお願いしていた赤池幸子に巻き込まれる形で、真犯人探しに付き合い、裏アカの探査方法を教える。



702号室


  • 江藤祐樹(演:小池亮介)

アプリ開発で幸子に取り入っている起業家。
相変わらず幸子におべっかを使って協力を乞うている。

黒島の敵討ちに燃える幸子に、警視庁のデータベースをハッキングして真犯人を突き止めろと迫られるが、さすがの彼でも無理だった。




一般乗客


602号室


黒島沙和の大学の先輩で、彼女の恋人。
2年前彼女のハンカチを拾って以来、彼女のことが忘れられず、つい数週間前に告白し、付き合うこととなった。
クルージングツアーにも初めての旅行として別室だが参加し、彼女と距離を縮めようとするが、初めての恋に不器用なためぎここちなく接する。

「反撃編」でキウンクエ蔵前に越してきて、事件の捜査で翔太に協力を乞われて彼の相棒となる。
その過程で黒島と知り合い、自然と心を通わせ合うが、その過程で彼女が真犯人だと知ってしまう。
一時は「死にたい」という彼女の願いを叶わせようとしたが、結局彼女が騙していたと発覚し、初めての恋は終わりを告げた。
だが、黒島自身も彼のことを少なからず想っていたようである。

事件が進む中で黒島が捜査線上に浮上し、彼女を怪しむ翔太と敵対関係となる。
そんな中、黒島に「過去に何があっても、あなたとの未来を大切にしたい」と想いを告げた上で、プレゼントとして指輪を用意したがその結果は……?


そして、黒島が何者かに殺され、悲しみの淵に落とされ、犯人への復讐を誓う。
不審な行動を見せる翔太を犯人と睨み、菜奈に協力を願う。



606号室


  • 浦辺優(演:門脇麦)

黒っぽい服を身に着けている陰気そうな女性。
客船に乗っているが、窓を締め切っており海が嫌いそうな印象を受ける。
時折キウンクエ蔵前の住民一同に妙な視線を送っているが……。

自室のクローゼットの中にシンイーを監禁していたが、翔太に暴行を加えられ、気絶していた。



413号室


  • 早川教授(演:酒向芳)

二階堂と黒島の大学に在籍する教授。テレビ版では黒島が当初名前を書いたとされた人物。
海流のシミュレーション調査のために学生と共に客船に乗船し、警察の行動規制も知らん顔で調査を続ける。
彼が調査用に持ち込んだ薬品が、事件の大きなヒントとなる。
 


???


  • 内山達生(演:大内田悠平)

黒島、二階堂と同じ大学に通う大学生。
いつも薄気味悪い笑みを浮かべながら、黒島に付き纏うストーカーである。
彼女が二階堂と付き合いだしてからもキウンクエ蔵前周辺をうろついており、田宮が警戒していた。
そして、客船内でも彼の姿があちこちで目撃され……。

黒島の本性を唯一知りつつも彼女を崇拝し、犯行を隅から隅まで手伝った。
最期は彼女と同じになるために全ての罪を被って自殺しようとし、黒島が密かに塗った毒のダーツで死亡した。

貨物の中に潜り込んで客船に潜入し、監視カメラの破壊や客船内の盗聴を行っていた。
黒島とも頻繁に連絡を取り、彼女の行動をアシストしていた。


しかし、4日目の昼、船が引き上げたサメの死骸の中に食い千切られた彼の生首が発見された。




船員、従業員


  • 蓬田蓮太郎(演:前原滉)

カッチャトーリ号の専属カメラマン。
元は不動産会社に就職していたが、合わないと感じて今の職に就いた。
写真の腕はイマイチだが、やりがいを感じているらしい。

床島が死んだ後にキウンクエ蔵前の新しい管理人として配属された。
事件の調査のために木下から協力を迫られるが、一緒に行動を共にするうちに彼女が好きになる。



  • 南雅和(演:田中哲司)

2週間前に配属されたばかりの船員。
客の顔を眺めてしかめ面をすることが多く、先輩からどやされていた。

「反撃編」でキウンクエ蔵前に越してきた自称事故物件お笑い芸人。
実は、高知で惨殺された娘・穂香の死の真相を突き止める旅をしており、容疑者である田宮淳一郎と黒島沙和のいるキウンクエ蔵前に潜入した。
それを翔太に知られた後は、連続殺人の真相を突き止めるために彼に協力し、犯人である黒島の逮捕後は高知に戻っていった。

なぜか黒島の部屋から火だるまの状態で飛び出してきて、逃げる彼女を追いかけ回す。
しばらく走り回った後に力尽き、二階堂によって消火器をかけられた時には既に絶命していた。
警察は物盗り目的で忍び込んだ「ホガイシャ(ホシ+ガイシャ)」と睨んだが……。




刑事

 

  • 神谷将人(演:浅川航大)

警視庁すみだ署の刑事。
あくまで冷静な観点で事件を捜査し、癖のある住民たちに疑いをかける。
ボケに走りがちな上司の水城にツッコミを入れる。

交換殺人ゲームのことをいち早く知り、単独で捜査しようとしたが、自身の汚職を盾に榎本正志に脅迫され、榎本夫妻の秘密を調査しつつも彼らの犯行に協力しようとした。
だが、事件が大きくなりすぎてゲームの隠蔽や汚職も明るみとなってしまい、上から処分を受けて態度を猛省。
翔太に全面的に協力しようとしたが、事件の手掛かりを掴んだことを黒島と内山に知られ、内山から拷問を受け殺害されるも、秘密を隠し通した。



  • 水城洋司(演:皆川猿時)

すみだ署の刑事で神谷の上司。
催眠療法で死体を見るのが平気になったようで、刑事として貫禄が出ている。
次々と起こる船上での事件に困惑しながらも、神谷と共に真相を見極めようとする。
 



キウンクエ蔵前の住民(結婚式不参加組)


  • 石崎洋子(演:三倉佳奈)

区役所務めの夫を持つ二児の母。子供がいるのでツアーには不参加。
床島のことは鬱陶しいながらも流石に自殺されるのは嫌だったので、彼を応援していた。
  


  • 北川澄香(演:真飛聖)

ラジオのパーソナリティ兼一児のシングルマザー。子供がいるのでツアーには不参加。
相変わらず息子・そらに付き纏う児嶋佳世を毛嫌いしていたが、彼女の事情を知った後は何も言えなくなった。




その他


  • 榎本総一(演:荒木飛羽)

榎本夫妻の息子。中学生。
1年前まで402号室の隠し部屋で暮らしていたが、彼の反抗期の到来で悩む早苗が存在を菜奈にカミングアウトしたおかげで部屋から抜け出すことができた。
現在はシカゴに留学している。

動物をいじめ殺したり殺人未遂を繰り返したりしていたサイコパスであり、両親から危険に思われ監禁されていた。
交換殺人ゲームでも、もっと面白くするために母が殺した山際の生首を運んだり、藤井を脅迫するよう母に入り知恵した。
翔太に存在を知られて警察沙汰になったおかげで両親の縛りからも解放され、次々と「実験」を繰り返し、最後には北川そらを殺そうとしたが、翔太たちに現場を取り押さえられ、逮捕後少年鑑別所送りになった。

監禁から解放された後、黒島沙和と親しくなり、彼女から動物の殺し方について指導され、彼女の影響を受けつつあった。
それを早苗に知られたため、彼女から遠ざけるためにシカゴへ留学させられた。



  • 波止陽樹(演:水石亜飛夢)

黒島沙和の元恋人。
束縛が強く、彼女に頻繁に暴力を振るっていた。
田宮の通報で一度逮捕されるが、釈放の後に事故死する。

黒島によりゲームで名前を書かれ、その後監視カメラでDVを知った田宮から止めるよう説得されるが、口論となった末に彼に殺害された。

黒島が庇ったお陰で警察から釈放されたが、直後に彼女に陸橋から突き落とされ殺害された。



  • 松井瑛士(演:池岡亮介)

黒島沙和の高校時代、高知にいた頃の家庭教師。
二人で海に遊びに行った時に、水難事故に遭い、彼だけが死亡した。

黒島がサイコパスであることを相談に乗ってあげていたが、本当に人を殺してしまった彼女に恐れをなす。
しかし、自分の生を終わらせるべく黒島の無理心中に巻き込まれて一緒に崖から落ち、死亡した。



  • 袴田吉彦(演:本人)
  • 山際祐太郎(演:森岡豊)

朝のワイドショー番組「あさマダ!」のMCの俳優とゲストコメンテーターの医師。
袴田は不倫スキャンダルから更生し人気を取り戻している。

交換殺人のターゲットにされ(それぞれ依頼者は久住と藤井)、前者はイクバルの仲間の不法滞在者と桜木のグループ、後者は早苗に殺害された。


 

  • ドルジ(演:名倉右喬)

ブータン料理屋の店長。今やカップ麺のブランドを出すほど人気になっている。

シンイーによって交換殺人のターゲットにされ、藤井に殺害された。




SPドラマのみ登場


  • 児嶋佳世(演:片岡礼子)

児嶋俊明の妻で英会話教室経営。
気持ちが離れた夫を取り戻そうと子供に固執していたが、見かねた菜奈に相談に乗ってもらい、叶わない夢に執着することを諦め、夫と向き合う決意を固め、ようやく気持ちが通じ合えた。
英会話教室を休めないので結婚式には不参加。

夫とすれ違ったまま、美里が引いた紙に名前が書かれていたという理由だけで黒島に殺害されてしまった。



  • 石崎健二(演:林泰文)

石崎洋子の夫で墨田区役所勤務。
いい保険サービスを床島に紹介し、彼の手術代を軽減したが、税金の滞納によって殆どが帳消しになったことで苦言を呈していた。



  • 北川そら(演:田中レイ)

北川澄香の息子。劇場版の時点では小学校に入学している。



  • 石崎文代(演:田村海優)
  • 石崎一男(演:大野琉功)

石崎夫婦の子供たち。手術を終えた床島の歓迎バーベキューで彼を歓待した。


























余談


  • 本作では、テレビドラマ版のキャストがほぼ全員登場しているが、唯一マンション住民の中で佐野豪(演:安藤政信)のみが登場しておらず、劇場版、SPドラマともに言及すらされていない。

  • 2021年12月2日に放送された日テレ系の番組である『THE突破ファイル』では本作とのコラボ企画を実施しており、一部の出演者が「突破交番」シリーズに同じ役名で出演した。

  • 2021年10月より日本テレビ系列で放送されていた秋元康企画でほぼ同じスタッフによるドラマ『真犯人フラグ』とのコラボ企画で、本作の登場人物が多数同ドラマに登場した。
    本編、及び劇場版のストーリーとはほぼ関係はなく、スターシステムとして機能している。

















追記・修正は海水を浴びてからお願いします。


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  • プチバレ ライダータイムの手塚と芝浦みたいなもんが発端。 -- 名無しさん (2021-12-17 11:22:38)
  • ドラマ見ないといけないならTVスペシャルでよくないか? -- 名無しさん (2021-12-17 13:48:33)
  • ↑ある意味正しい。完全にファン向けだし、映画のクオリティ自体も2時間ドラマ程度だったし… -- 名無しさん (2021-12-17 14:43:20)
  • タグの「裁くべき被害者」って本当に映画見た?って思う。「誰もがみんな愛されて生まれてきたんだから自分勝手に殺すとかしちゃいけない」って言ってたでしょ。裁く権利がどうこうとか言うのは傲慢だよ。 -- 名無しさん (2023-07-16 11:47:53)
  • エピソード項目が全面的に禁止されたので、ネタバレ部分を削除しました。 -- 名無しさん (2023-10-23 19:23:27)

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