鳥人族(メトロイド)

ページ名:鳥人族_メトロイド_

登録日:2021/11/03 Wed 03:46:57
更新日:2024/06/06 Thu 13:54:55NEW!
所要時間:約 15 分で読めます



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鳥人族とは、メトロイドシリーズに登場する種族である。
チョウゾ(Chozo)と呼ばれることも。


過去に孤児となった主人公サムス・アランを育て上げたのは彼らであり、作中では既に種族としては滅んだとされるもののシリーズ通して重要なポジションを担っている。



以下、最新作『メトロイドドレッド』を含むシリーズ各作品の重要なネタバレに多く触れているので注意。











































概要

惑星ゼーベスを拠点としていた銀河の一種族であり、宇宙で最も優れた文明を築いていたとされる種族。
強い精神力とそれに由来する超自然的な能力を持ち、未来を予言する力がある。
さらに科学技術や戦闘能力にも優れていたが、長命かつ温厚な種族でもあり、ゲーム本編の頃には高齢化も進んで戦闘能力は退行していった。
闘争力を失い、非戦闘種族となってからは「傷害の意識が思考に上がると、精神的・肉体的な苦痛を受ける」心理プロテクトを持つようになっている。


歴史

名称の通り鳥類に近い生物から進化した生命体であり、外見は羽の無い外骨格のオウムの様に見える。祖先は地球の鳥類と同じく空を飛べたらしいが、鳥人族は進化の過程で飛行能力を失っている。
また古代には鳥人族の中にも異なった体躯や能力を持つ多彩な部族がおり、パワードスーツの能力の一部はこれらの戦士の能力を機械的に再現したものとされる。
その高度な技術力により多くの惑星にその足跡を残した種族でもあり、古代には自分達と肩を並べる高度文明を築いたルミナスとブリオニアン、イーラ達との同盟において主導者的な存在となっていた記録が残っている。


しかしゲーム本編の時代には、超長命故に繁殖力と戦闘能力の低下によって種族全体として高齢化が進んで衰退の一途を辿り、幾つかの惑星に僅かに残存していたのみとなっていた。
惑星ゼーベスに住む鳥人族は長老・オールドバードとその側近・グレイヴォイスを中心として活動していたが、その活動の大部分も末期ではマザーブレインの指揮に依存していた。
種としての滅亡を目前にし、自らの存在意義を銀河系種族の繁栄に見出した彼らは銀河連邦の設立に寄与し、全宇宙を一つの社会に纏める機能として機械生命体マザーブレインを造り上げる(しかし、高度な人間的な人格を持っていたため、銀河の守護の使命を自分以外の存在に託そうとすることへの不満から鳥人族を裏切り、前述のようにパイレーツへ加担してしまった)。
さらに、種族の末期に未開の惑星SR388で発見した寄生生命体・Xの駆逐兵器として人工生命体メトロイドを造り上げる・同族の後継者としてサムスに自らの武器、遺伝子、そして戦闘能力を託す…など、銀河の平和のために様々な手を尽くす。
サムスを保護し、戦士として送り出した後に、スペースパイレーツと鳥人族を裏切ったマザーブレインに惑星ゼーベスを奪われ、同惑星を脱出せざるを得なくなる。その後の行き先等は不明であり、銀河社会では滅亡したと扱われている。


惑星ターロンⅣに存在した鳥人族達は高度な機械文明を遠ざけて自然との調和を重視した生命活動を送っていたが、謎の隕石の衝突とそこから現れた異常生命体による汚染という災厄に見舞われてしまう。
彼らの力をもってしても汚染を取り除くことは困難を極め、こちらも衰退していくこととなるが、死後もチョウゾゴーストという残留思念を残し、予言で見た「ターロンⅣに封じた災いを打ち倒す女性戦士」が訪れるまで惑星の守護を行っていた。


『ドレッド』にて、鳥人族には銀河の平和と安定を目的とする穏健派のソウハ族と全銀河の支配を目論むレイヴンビークを長とする武闘過激派のマオキン族の2つの部族が存在しており、心理プロテクトを持っているのはソウハ族のみでマオキン族は心理プロテクトを持っていないことが判明している。
また、ターロンⅣの鳥人族はソウハ族ともマオキン族ともあまり似つかない姿をしており(思想はソウハ族のそれに近い)、思想だけでなく肉体的特徴による人種の分類も存在すると思われる。



代表的な人物

名前が判明している者はいずれも英単語を二つ繋げただけの極めてシンプルな名前をしている。
「メトロ(地下)」と「〜oid」をくっつけた「メトロイド」がチョウゾ語で"最強の戦士"という意味になっているあたり、彼らの名前もたまたま英語っぽい名前になっているだけでチョウゾ語での本来の意味があったりするのかもしれない。
あるいは、サムスとクワイエットローブの会話ムービーにて「メトロイド」は明確に発音されているのに対し、彼の自己紹介の際に「クワイエットローブ」と聞こえるように発音している部分が無いことから、彼らの名前はチョウゾ語では別の発音をしている可能性も考えられる。


実際、『プライム3』にて各地の鳥人族の彫像をスキャンした際に表示される名前は英単語で構成されていない。
生前の彼らは時系列的に「古代鳥人族」にあたると思われるので、その辺の事情も関係しているのかもしれない。



  • グレイヴォイス

サムスが惑星ゼーベスの環境に適応できるようDNAを提供したソウハ族の男性であり、事実上2人目の父親とも言える存在。
種族全体が高齢化する中では比較的若い人物であり、その末期ソウハ族では珍しく勇敢な戦士としての一面も持つ。
サムスにとっての超重要人物であるが、主な活躍は漫画版であり意外にもゲーム本編での言及はほとんど無い。


  • オールドバード

惑星ゼーベスに拠点と置いていたソウハ族の長老。
グレイヴォイスと共にサムスを見守っていた育ての親で、彼女からは「鳥のおじいちゃん」と慕われている。
こちらは漫画版だけでなく『ゼロミッション』の回想シーンにも登場している。


  • プラチナチェスト

オールドバードと同年代と思われる老鳥人。漫画版を見る限りでは銀河連邦政府に対して強い発言力・影響力を持っていたとみられる。
文明レベルの低い惑星や種族の中には彼の取り計らいによって銀河連邦への加入を認められたものも存在しており、深い感謝を集めていたようだ。


『ドレッド』に登場する、アームキャノンを装備した謎の鳥人族の正体にして惑星ZDRに拠点を置いている当時の鳥人族の最強の戦士であった武闘民族マオキン族の長。
これまでの鳥人族のイメージの真逆を行く、「力こそが全てだ」を信条とする野心家である。
詳しくは項目を参照。


  • クワイエットローブ

惑星SR388を調査した一団の生き残りであるソウハ族の科学者。
レイヴンビークの野望のためソウハ族でただ一人生かされ、脅されて利用されている。
ソウハ族とマオキン族の存在を作中初めて言及した人物であり、それに伴いグレイヴォイスとオールドバードを含むこれまでの鳥人族はソウハ族のものであることが判明した。サムスに希望を託すも、その直後にレイヴンビークが送り込んだロボット鳥人兵士に殺害された。


  • De'la

『プライム3』の惑星ブリオの氷雪地帯に巨大な像が存在し、スキャンにより名前を確認できる。
過去に鳥人族がブリオニアンと出会った際の代表者であり、ブリオニアンに知恵をもたらした人物とされている。


  • Ou-Qua

『プライム3』の惑星エリシアに彫像が存在し、スキャンにより名前を確認できる。
エリシアの人工都市スカイタウン建造を主導した人物とされる。


  • Dryn

同じく『プライム3』の惑星エリシアにてスキャンにより名前を確認できる人物。
人工都市スカイタウンに鳥人族が住んでいた当時のパワードスーツ技術の研究者とされる。



痕跡/シリーズでの活躍

メトロイドシリーズでは数多くの星が舞台となっているが、鳥人族の痕跡は様々な場所に存在しており、毎度毎度大人の事情で装備を失ったサムスが武器を現地調達する手段としての登場が多い。
なお、作中登場する鳥人族の遺跡は全て「かつて鳥人族が入植してから築いた拠点」であるため、鳥人族の本当の母星は明らかになっていない。


  • 惑星ゼーベス

主要惑星の一つ。惑星ZDRに代わる本拠地でもあった。
登場作品:『初代/ゼロミッション』、『スーパー
恒星FS-176系の第2惑星。元は鳥人族の住む惑星で、親を失い鳥人族に引き取られたサムスが青年期まで過ごした惑星。その高度な文明を求めて、襲来したスペースパイレーツに奪い取られ、パイレーツの本拠地である要塞惑星と化す。地表は硫酸の雨が降る等非常に環境が厳しく、生物の居住には適さない環境だが、岩盤が硬く地下要塞を建造しやすい作りになっている。そのため、パイレーツによって初めて注目されるまで、その詳しい惑星データは銀河連邦も認知していなかった。
要塞の中枢であるツーリアンにはパイレーツを統括するマザーブレインが据えられ、その入口には幹部であるブリンスタのクレイド、ノルフェアのリドリーによって守られている。一度サムスによって要塞を壊滅させられた後は、更に難破船にファントゥーン、マリーディアにドレイゴンを据えた。なお、各所に鳥人族が遺した遺跡や武器が点在する。サムスにとっては鳥人族に連れてこられ育った第二の故郷でもある。サムスの2度目の潜入の際、爆破された。



  • 惑星ターロンⅣ

プライム1』の舞台。主要惑星の一つ。ゼーベスと同じ恒星FS-176系の第5惑星。かつては鳥人族が暮らし、豊かな生態系が存在していた。
入植した時期は不明だが『プライム3』にて語られたエリシアンの記録からある程度絞ることはできる。
スキャンによるコレクション要素である「チョウゾロア」の記録から彼らの歴史を読み取ることができるが、惑星ゼーベスについて碑文で全く触れられていないことやメトロイドプライムの特異なポジションからファンの間では様々な見解が生じている。惑星ゼーベスと惑星ターロンⅣは同じ星系に属しているので何の交流も無かったとしたらそれはそれで不自然にも思えるが果たして……なので4作目での種明かしが期待されている
作中では、野放しにすれば銀河の脅威となる異常生命体メトロイドプライムを総力をかけて封印した後に滅亡したとされ、プライムを討つ戦士(=サムス)が来訪することを予知して武器を遺していた。
また、残留思念であるチョウゾゴーストは中ボスとして登場。彼らは敵味方の区別が付かなくなっており、スペースパイレーツだけでなくサムスにも襲いかかってくるが、ちゃっかりそれも試練だということになっている。
ちなみに隕石の落下およびプライムの出現は『プライム3』の50年前らしく、鳥人族全体の歴史の長さを鑑みると惑星ターロンⅣの鳥人族が姿を消したのは意外と最近だった模様。


  • 惑星エーテル

ルミナス族の本拠地で、『プライム2』の舞台である惑星。
鳥人族とルミナスは過去に交流があり、そのおかげかルミナスの装備は鳥人族製の装備と一部互換性がある。(まあ無かったとしてもモジュール機能は敵であるスペースパイレーツが開発した装備品ですら対応できるぐらいだし、問題なさそうだが)
彼らもまた滅亡寸前だったがサムスの活躍により救われ、以後は無事復興が進み銀河連邦に協力しているという。
考えようによっては鳥人族との親交が巡り巡って、鳥人族の後継者により友のルミナスを救ったといえる。


  • 惑星ブリオ

プライム3』に登場する惑星の一つ。テルリアン系の惑星。
この星に住んでいた種族であるブリオニアンは過去に宇宙進出した際鳥人族とルミナスとイーラ*1と出会い四種族での交流を行ったとか。
地下の氷雪地帯には当時のブリオニアンの指導者N'geと鳥人族の指導者De'laの出会いを表した巨大な像も存在し、スクリューアタックのアイテムが隠されている。
科学に振り切らずに自然と調和するバランスの重要性を理解していた鳥人族は文明の発展とともに驕り昂っていくブリオニアンに苦言を呈したこともあったようだが、ブリオニアンがそれを聞き入れることはなく、その末にもう一つの原住種族レプリティカスとの戦争に至り、資源枯渇と環境破壊の末に敗戦・絶滅してしまった。


  • 惑星エリシア

プライム3』に登場する惑星の一つで、ガス惑星。惑星ブリオと同じテルリアン系の惑星。
惑星ターロンⅣに移る前の一団が本編の約1500年前に訪れて分厚いガス状の雲の上に人工都市スカイタウンを建設しており、宇宙を観測する研究施設として利用していた。
スカイタウンの住民である機械生命体エリシアンは本編の1450.82年前(=おそらくエリシア歴0年)に鳥人族が自分達の意思を受け継ぐ形で作られた存在である。
エリシアン達はエリシア歴400年頃に鳥人族が去った後もスカイタウンを維持していたが、資源不足のためエリシア歴500年頃から休眠に入っており、エリシア歴1435年に銀河連邦に発見され目覚めてからは連邦と協力関係を築いている。
鳥人族が住んでいた頃に偶然ながらメトロイドプライムらフェイゾン生命体の生まれ故郷である惑星フェイザを観測しており、エリシアンはその再発見も使命としていたが…。

フェイゾンをめぐる戦いが終結した後、サムスは単身エリシアを訪れてヘルメットを脱ぎ物思いに耽っていた。
静かなチョウゾの廃都市はサムスにとって数少ない、束の間の休息を取り気を緩められる場所でもあった。
だがチョウゾどころか、彼らの遺したエリシアンも、今回の戦いで肩を並べた仲間達もすべて失った。
スカイタウンのどこか物悲しいなBGMも相まって、改めてサムスの孤独が印象付けられる。
その後すぐに立ち直り飛び立っていくサムスの姿も含め、一連のエンディングシーンはサムスの強さと優しさ、人生の過酷さをシンプルに表現した名シーンと名高い。


  • 惑星SR388

『Ⅱ』およびそのリメイクである『サムスリターンズ』の舞台でもある辺境にある未開の惑星。『フュージョン』にもちよっとだけ登場する。
『サムスリターンズ』では鳥人族の調査隊がSR388に降り立ち開拓していく様子から『ドレッド』の伏線までを描いたチョウゾメモリーを見ることができるほか、追加ボスとして鳥人族の遺した掘削用メカノイドの「ディガーノート」が登場する。
ソウハ族が寄生生命体Xを発見し、その脅威を抑えるべくメトロイドを生み出した地であるが、成長していくメトロイドはやがて鳥人族達にも制御不能となり階層ごとに封印が施されることとなった。
マオキン族はそのための増援として呼ばれたものと思われる。
さらに封印後は星ごと爆破させて脅威を消し去る予定であったようだが、メトロイドに目をつけたレイヴンビークが行動を起こしたことで未遂に終わってしまう。


なお、ソウハ族のSR388入植やメトロイドの発案・誕生がいつ頃なのかははっきりしていないが、レイヴンビークがゼーベスでサムスにDNAを提供しその経過も見届けている(=マオキン族のSR388行きはそれ以降の可能性が高い)ことから、メトロイドの封印に関してはそう大昔の話でもないようだ。


  • 惑星ZDR

ドレッド』の舞台である銀河連邦にとって未踏の惑星となっている場所。公式によると、環境的にはSR388とよく似ているという。
惑星SR388に出向いていたマオキン族がメトロイド捕獲の準備のため撤収した先であるが、それ以前から拠点の一つとしていたと思われる。
ゼーベス同様に広大な地下洞窟が存在しており、高温地帯であるカタリスのマグマのエネルギーを循環させることで各地の施設が維持されているほか、中層に存在するフェーレニアは神殿のような作りになっていてその真下のダイロンが研究ラボとなっている。
ソウハ族が主体ではないからなのか、どのエリアもゼーベスやターロンⅣと比べると人工物が多めな印象を受ける。尤もそれはエリアの大半を縦断するE.M.M.I.ゾーンによるところが大きいが。
レイヴンビーク率いるマオキン族はメトロイド封印後にソウハ族のうちクワイエットローブだけを攫って残りを皆殺しにしたが、その際マオキン族の兵士に一人だけXの擬態が紛れ込んでいたため、レイヴンビークとクワイエットローブ以外のマオキン族の手勢はあっさりとXに寄生され尽くして壊滅。
鳥人兵士の擬態全員を含む、Xの大群はフェーレニアに隣接するエルンに封印されている。


また、マオキン族が捕らえたクレイドも何の目的かカタリス深部で拘束・収監されている。



創造物

全て書いていたらキリがないので代表的なもののみ記載する。


鳥人族の言葉で「最強の戦士」を意味する、シリーズタイトルの由来となっているクラゲのような人工生命体。
詳しい説明は個別項目に譲るが、メトロイドはXの危険性を知った鳥人族がXの天敵として人工的に生み出した存在である。
……サラッと「生み出した」とは言ったものの、『細胞レベルでエネルギーを吸収するため、Xに寄生されることのない生命体*2』などという他に例のないものを創造できているあたり、その飛び抜けた技術力がうかがえる。


言わずと知れた『メトロイドシリーズ』の主人公。もうひとりの最強の戦士にして鳥人族の後継者。
もともと科学者の両親とともに採掘惑星コロニーK-2Lで暮らしていた地球人の少女だが、採掘資源アフローラルタイトを秘密裏に追跡していた当時のリドリーらスペースパイレーツの襲撃で両親を失い、グレイヴォイスに保護され惑星ゼーベスにやってきた。
その後、グレイヴォイスとレイヴンビークのDNAによりゼーベスの環境に適合し、鍛え抜かれた戦闘技能と鳥人族の技術の髄を集めたパワードスーツにより、銀河を守る最強のバウンティハンターに育った。パワードスーツの技術は銀河連邦を以てしても再現が困難な代物であり、『フェデレーションフォース』に登場した「メック」はかなり大型になっている。
詳しくは個別項目を参照。


  • マザーブレイン

惑星ゼーベスの中枢・ツーリアンにて、要塞を集中管理している機械生命体。通称「マザー」。初代と二世代目の二種が存在するが、共通して上部は人間の大脳部分に鉄の棘を何本も生やし、下部は導線が何本も繋がれ、繋ぎ目には一つ目といった外観である。
『初代/ゼロミッション』で登場した初代は鳥人族が開発したもので、『スーパー』登場した二世代目(改良型)はスペースパイレーツが修復・復活させたもので口が追加された。
『プライム3』では性質がよく似ている銀河連邦が開発した有機的スーパーコンピュータ「オーロラユニット」が出てくる他、『アザーエム』ではボトルシップで生物兵器の制御用に模倣再現を試みた「MB」など、リドリーほどではないがよく名前が出てくる。
また『ドレッド』にはマザーブレインそっくりな「セントラルユニット」が登場。
劇中E.M.M.Iの設計図やアダムの通信では全くセントラルユニットについて触れられていないことからE.M.M.Iの一部ではないことが推測できる。
おそらく、鹵獲したE.M.M.Iをハッキングするために後から創造されたか、あるいはZDRにあったものをE.M.M.I操縦用に転用したのだろう。
なお、鳥人族製のマザーブレインによく似ていることから、マザーブレインと同じ技術を使って製造された可能性が高い。


  • 鳥人像

多くの作品に登場する、体育座りをしながら武器や情報を保管・守護している人工生命体。
基本的に微動だにしない石像のようだがこう見えて生体としての性質も持っており、個体によっては動いて戦闘を行ったりサムスを運んでサポートしたりする。
しかし生体としての機能を持っていた事が仇となり、フュージョンにおいてXに寄生・擬態された事も。


  • 黄金の鳥人像

『スーパー』のノルフェア古代遺跡に登場する鳥人像。その名の通り金色であり、スーパーミサイルを掴み取って投げ返してきたり、ノーマルミサイルの連射は画面奥に移動して回避したりと、豪華な見た目に違わぬ凄まじい強さを誇る。
『フュージョン』にも登場するが、こちらはツタ状の植物に纏わりつかれてその核にされてしまっており、格闘による戦闘はしなく(できなく)なっている。像自体には切り札・プラズマビームを持ったコアXが寄生しており、戦うのは終盤となる。


  • エルダーの像

プライム』のチョウゾルーインズに安置されている、鳥人像のひとつ。その名の通り過去の鳥人族の長老を象っており、モーフボール状態のサムスをボウリング投げて転がすことで導く。
部屋そのものとの連動で複数の行き先を切り替え可能だったりと手が込んでいる。


  • ハイブトーテム

プライム』のチョウゾルーインズの中ボス。ミサイルのアイテムを守護しており、ブラッドワスプの群れを操ることで攻撃を仕掛けてくる。
形は一見まるっきり異なるが、その名の通り鳥人像のような頭部をトーテムポール状に積み上げたような外見をしており役割もアイテムの守護だったりと、やってることは警護機能が生きている鳥人像と同じようなものである。


  • サイファ
  • チョウゾアーティファクト

メトロイドプライムの潜む惑星ターロンⅣのインパクトクレーターを閉ざす封印機構。
12個のチョウゾアーティファクトが鍵となっており、それ以外の方法で侵入は不可能なほど厳重に閉ざされており、パイレーツがトンネルを掘ろうとしても徒労に終わったという。
未来予知の賜物なのか、アーティファクトの在処のヒントを示す碑文はたとえパイレーツの基地の中にたまたま紛れ込んだものであっても、かなり具体的な位置が都合良く記されている。
『リターンズ』における惑星SR388の階層を区切る封印装置も、サイファに比べると幾分小規模だが、メトロイド破壊によって回収したDNAを複数個装填することで解除される=キーアイテムの投入により封印が解除されるという形式自体は似通っている。


  • エリシアン

先述の通り、鳥人族が創り出した機械生命体。
しかし『プライム3』でフェイゾン隕石「リバイアサン」の落下とそれに伴うスペースパイレーツの襲撃により絶滅した。
ことごとくがフェイゾン汚染によって支配され、特に最初にして最後の一体はエリシアの大ボス「ヘリオス」となってしまったことが暗示されている。


  • セロニア式爆弾

エリシアに残されている、鳥人族またはエリシアン製の核融合爆弾
三つのパーツに分かれており、そのサイズゆえ組み立てにはスターシップサイズのグラップリングビームが必要となる。
パイレーツがフェイゾンシード防衛のため張ったエネルギーシールドを力強くで無力化できるほどの威力を有しており、かつてのチョウゾの技術力の高さが窺い知れる代物。


  • ディガーノート

SR388開拓にあたり製造された掘削用ロボット。
リターンズ』劇中ではサムスによって再起動され暴走状態になってしまうが、サムスに襲いかかるだけならまだしも鳥人像をやたらと破壊して暴れ回る。
置いていかれた恨みでもあるのだろうか……


  • ロボット鳥人兵士

ドレッド』に中ボスとして登場する、アームキャノンとブレードを装備したロボット。
クワイエットローブとレイヴンビークのどちらが作ったのか等の詳細は不明だが劇中では完全にレイヴンビークの配下であり、クワイエットローブを殺害したほか中ボスとしてもかなりの強さを誇る難敵としてプレイヤーを苦しめた。


余談

「ソウハ」の英語表記は「Thoha」、つまりハトのアナグラム。
「マオキン」は「猛禽」のもじりであり、それぞれ「タカ派」「ハト派」が由来と思われる。
メトロイドドレッドの随所にて見られる三角形のシンボルは鳥人族の言語文字の一種らしく、なんとTETRIS 99のコラボスキンにも使われていたことでファンからの解読が進められることに。


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追記・修正を入手した。

項目下部より使用可能。

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  • 種族で見ると絶滅だけど個人で生き残ってるのは割りといる、サイヤ人みたいな奴ら -- 名無しさん (2021-11-03 08:41:03)
  • 確かフュージョンのクリアオマケ絵で、サムスと会っている鳥人族がいるんよな。一応少数は生き残り居るっぽいか。後何の作品で言及されたか忘れたが、鳥人族(恐らくソウハ族)は「精神プロテクトをかけて自らの戦闘力を封じた(そういう行動を行うと苦痛を伴う)」って設定あったはず。 -- 名無しさん (2021-11-03 09:13:58)
  • ↑マガジンZのコミカライズね。グレイは我慢しながら戦ってた -- 名無しさん (2021-11-03 11:32:30)
  • いずれは鳥人族の母星に赴いて歴史を辿りながら冒険する様な事にもならないかな -- 名無しさん (2021-11-03 12:47:09)
  • 漫画版でのメトロイドのデモンストレーションの説明から察するに、メトロイドは細胞単位であらゆるエネルギーを吸収できる(プライムのパイレーツログにもこんな記述があった気が)→仮にXがメトロイドに寄生したとしても、生命エネルギーを吸い尽くされて逆にメトロイドに吸収されてしまう。というのがXに対抗できる理由だったと思う -- 名無しさん (2021-11-03 14:11:57)
  • 人物の名前の件、ドレッドでの会話中に名前が出てくる部分から「鳥人族の言語」では云々を考えるとどうなのか……と思って調べるうちにプライム3あたりの事情が違うところも知って混乱してしまった。 -- 名無しさん (2021-11-03 15:40:43)
  • 「古代に超文明を誇ったが没落」「基本的に平和主義者の集団だが一部の過激派が銀河征服を目論んだ」という点から「」 -- 名無しさん (2021-11-05 16:14:33)
  • ↑ミス失礼続き 「装甲騎兵ボトムズ」に登場するクエント人を思い出した。レイヴンビークはワイズマンっぽくも感じる。 -- 名無しさん (2021-11-05 16:17:49)
  • 実はキノピオとかとも交流していたり -- 名無しさん (2021-12-01 18:37:08)
  • ZDRが母星ってあるけどどこで言及されたっけ -- 名無しさん (2023-06-15 11:10:25)
  • ロボット鳥人兵の戦闘力からして、スーパーメトロイドがリメイクされた場合の鳥人像とかがなんかヤバくなりそうだなー… -- 名無しさん (2024-01-18 21:58:06)

#comment(striction)

*1 英語版プライム2とここでしか言及されていない詳細不明の種族
*2 メトロイド以外でXに寄生されないのは完全な機械のみ

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