メトロイドプライム3 コラプション

ページ名:メトロイドプライム3 コラプション

登録日:2017/03/01 Wed 23:44:45
更新日:2024/02/06 Tue 10:31:06NEW!
所要時間:約 20 分で読めます



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●概要

メトロイドプライム3 コラプション』(Metroid Prime 3: Corruption)とは、メトロイドシリーズのWii用ソフトである。
1作目、2作目に引き続き、開発はレトロスタジオ。


今作発売に伴い、ゲームキューブソフトの前2作を本作と同じ操作方法にしたWii版も発売。海外でもMetroid Prime Trilogyとして1本のソフトにまとめられた。


メトロイドプライムの「フェイゾン三部作」の完結篇であり、ほぼ設定のみの存在だった銀河連邦や他のバウンティハンターの存在について掘り下げるなど、新たな試みが多く盛り込まれている。
Wiiリモコンのモーションセンサーを利用した操作や、全編での英語フルボイス導入により、シリーズのウリである臨場感はさらに高まっている。


Wiiソフトの主力としてアメリカでは大いに宣伝され、一部の体験会でプレイできるほどに期待を集めていたが、開発の遅れもあって(曰くトワプリと同水準の完成度を求めて)Wiiと同時発売はされなかった。




●ストーリー

惑星エーテルの事件から6か月過ぎたある日、サムスは銀河連邦からの招集を受け、連邦の旗艦「オリンパス」に向かう。
そこには同じように招集を受けた3人の腕利きハンターと、連邦のカストール・デーン提督が待っていた。
デーン提督によると、4か月前に戦艦ヴァルハラがスペースパイレーツにより強襲、「オーロラユニット」を奪われてしまった事件を端に発し
宇宙中に配備されているオーロラユニットにフェイゾンウイルスの汚染を受け、機能不全に陥ってしまったという。
オーロラユニットは有機コンピューターであり、常に交信していることから宇宙全域で弊害が生じた。


サムス達に与えられた任務はユニットの汚染除去。そしてその隙をつき、襲撃してくるであろうパイレーツからの防衛。
サムスたちが集合してから間もなくオリンパス、そして目下の惑星ノリオンの銀河連邦基地が襲撃に曝される。
共に任務にあたるハンター達と共に、サムスは迎撃へ。


その最中、ノリオンに大量のフェイゾンを内包した隕石が迫っていることが判明。壊滅危機の中、サムス達は各々の技巧を使い奮戦。
そして迎撃衛星の再起動まで後少しという所まで行くも、突然ダークサムスが強襲。ハンター達を瞬く間に打ちのめしてしまった。


しかし、何故かトドメは刺さず撤退していくダークサムス。
サムスは力を振り絞り、設備を起動させたことで辛うじて隕石は破壊したものの、意識を失ってしまうのだった…。


ノリオン襲撃事件から一か月が経ち、サムスはオリンパスの一室で目覚める。
昏睡したハンター達をメディカルスタッフが検査した所、何故か体内でフェイゾンが生成されるようになっているという。
銀河連邦はそれを利用し、目覚めたハンター達にフェイゾンを使用して能力を飛躍的に高める機能を持つ強化装置…略称「PED」を提供。
そしてノリオン襲撃と同時に起きていた一連の隕石落下の調査を、先に目覚めたハンター達に依頼していたのだが…。
最悪の事態を心配するオーロラユニット242は新たな依頼を出し、サムスは了承。「PEDスーツ」という新たな姿で任務へ向かうのだった。





●用語

  • PED(Phazon Enhancement Device)

連邦が作った、フェイゾンによって戦闘能力を強化する装置。
前2作での最終バトルにのみ存在したギミックをより汎用的にした感じで、ログによると惑星エーテルの事件後、ルミナス族の技術協力を交えて開発されたらしい。
通常はフェイゾンを安全な形で保持し消費して発動するもので、プロローグにおいて選りすぐりの連邦精鋭兵が使用している。
まだ試験運用中らしいが、サムス達は思いがけない形でこの技術の恩恵に(強制的に)与ることとなる。


  • オーロラユニット

銀河連邦が開発した有機的スーパーコンピュータ。あちらと違って過剰な思想に目覚めたりはしていない。
個体によって「オーロラユニット〇〇〇」(〇には数字が入る)のように呼ばれ、様々な種族の要望に応えられるよう、男性・女性・中性の3種類の性別が用意されている。
精神交感能力により高度なネットワークが形成されているが、それが裏目に出てフェイゾン汚染で一斉に機能停止するハメになってしまった。(オーロラユニット217曰く「悪夢」)
マザーブレインに酷似している。

  • リバイアサン

フェイゾンを内包した隕石の正体。とある遠い星で生まれた巨大フェイゾン生命体。
前2作の舞台である惑星ターロンⅣや惑星エーテルにも同様のものが落下したとされている。
序盤、惑星ノリオン・惑星ブリオ・惑星エリシアに対して3体が同時に放たれた。
また、ノリオン攻略に先駆けてダークサムスの手によって惑星ウルトラガスに撃ち込まれている。
パイレーツはリバイアサンを改造し戦艦としても使用している。
惑星に隕石として落着した後はフェイゾンを撒き散らして惑星の環境を破壊させ、結果として最終的に惑星はフェイゾンそのものへと変貌してしまうとか。


  • ブリオジェル

惑星ブリオで特に大量に採掘される(海外版だと他の惑星でも少しだけ産出されるとか)、燃えやすさと凍りやすさを兼ね揃えた天然資源。
精製すれば燃料としての価値が高いので、銀河連邦の治める宙域では広く使われているという。


今回また新調された、サムスのスターシップなんかの燃料もこれ。
なお、精製前のものはスーツなどの金属に触れると発火しない程度の超高温になるということで、普通の装備ではダメージを加速度的に受ける溶岩的な扱いになっている。


  • フェイザイト

フェイゾン鉱石を加工した、超頑丈な物質。ただし、特定の周波数を持つビームは透過するという性質がある。
アーマーの素材として用いられ、パイレーツの精鋭であるコマンドパイレーツ部隊等が使用している。
鉱石同様に青色だが、高濃度のものは赤色。
コマンドパイレーツの隊長である「パイレーツコマンダー」の着用している赤色フェイザイトアーマーの硬度は青色のものを大きく上回り
事実上、ボスに相当するレベルで硬い。


  • メトロイド

今作ではこれまで以上にフェイゾンの影響が濃く、独自に進化を遂げたものが登場。
しかし、例によって耐性面が弱体化しているので相変わらず通常のビーム類でも倒せる。
また、強化を受けた個体としてメトロイドハッチャー等、変わった個体も登場する。
ハイパーモードでもなかなか倒せない厄介な敵だが、あるバイザーとビームでとある事をすると…?




●登場キャラ

ご存じ我らが主人公。本格的に宇宙の脅威となったフェイゾンに命懸けで立ち向かう。
基本的に孤独な戦いを続けてきたサムスだが、そんなサムスが他のハンターや銀河連邦と共同戦線を組むのはなかなか見られないことである。
なお今作中盤、まさかのゲロインになってしまう。


案の定生きていた黒いサムス。オープニングでいきなり復活する。
どこか生物としての面影があった前作と違って、今作はより機械然とした姿をしている。
復活ついでにフェイゾンでの洗脳能力を身に着け、パイレーツ達を従えている。
詳しくは項目を参照



◇バウンティハンター達

  • ランダス

招集されたハンターその1。
氷を操る能力を持つ種族の出身だが、それを戦闘に活かしバウンティハンターとして活躍しているのはランダスだけらしい。
空中に氷を出してサーフィンのように移動する姿は非常にかっこいい。
自分の戦闘力に絶対の自信を持ち、単独の任務を好む自信家だが、一方で強者にはそれなりの敬意を払う。
特にサムスの実力を認めており、サムス自身もランダスに何度か窮地を救われている。
クールに見えて意外と熱いナイスガイであり「正義は必ず勝つ」と、他のハンターを激励したりもした。
メトロイドファンの間ではアニキと呼ばれるほど高い人気を誇る。ハンター達とサムスの共闘を象徴するキャラであると言えよう。


  • ゴア

ハンターその2。
すでに体の9割以上が最新の機械に置き換えられたサイボーグ戦士だが、慈愛とユーモアも持ち合わせていて、ハンター稼業の報酬を全て被害者に与えることもあるという。
機械の扱いやハッキングにおいては他の追随を許さないが、個人の戦闘能力はあまり高くない。(未強化のパワービーム一発で吹っ飛ぶほど)
そのため、移動用のガンシップも兼ねる巨大バトルアーマーと融合することで圧倒的な戦闘力を発揮する。
ただし、その際は人格も変わり、粗暴で荒っぽい性格になる。


  • ガンドレイダ

ハンターその3。
変身能力と電撃を操る能力を持った、女性のような姿のエイリアン。
年齢不定だが、精神測定の結果は若者に近いらしい。
ハンター稼業をスポーツのように楽しんでおり、銀河最強と名高いサムスをライバルとみなすとともに、追い越すことを目標としている。
サムスのことは、親しげに「サミー」と呼ぶ。
変身能力を活かした潜入を得意とし、パイレーツの姿に化けるのはもちろんのこと、サムスにまで化けることができる。変身した相手の能力を模倣することもできる。
変身せずに戦うときは電撃チャクラムも使う。



以上の3人はサムス共々、ダークサムスの攻撃でフェイゾンを生成する体質になってしまう。

それぞれの行先で、彼らはフェイゾン汚染が極度に進行したことでダークサムスに完全に洗脳され、敵として戦う事になってしまう。
最終的にサムスに敗れるものの、いずれもフェイゾン汚染による能力の暴走の末*1、ダークサムスに吸収されるという悲惨な最期を迎えた。
拳を握りしめ、悔しがるサムスの姿は非常に印象的。



◇銀河連邦

  • カストール=デーン提督

銀河連邦第7艦隊司令官。
パイレーツ掃討の作戦に幾度も貢献してきた歴戦の提督で、銀河に数少ないサムスの理解者の一人。
ハンター達に任務を依頼する傍ら、自身も艦隊を率いて前線に立つ。
パイレーツの惨禍によって家族を失ったという噂がある。


  • オーロラユニット242

銀河連邦旗艦オリンパスに搭載されたオーロラユニット。
中性の人格を持つ。連邦の技術者によって開発されたワクチンプログラムでフェイゾン汚染から真っ先に解放されたので、最初からサムスを補助してくれる。


  • オーロラユニット217

惑星エリシアに配備されたオーロラユニット。
男性の人格を持つ。サムスにワクチンプログラムを届けられたことで復活し、242と共同してサムスをアシストする。



◇スペースパイレーツ

またも蘇ったサムスの宿敵。
今回も「メタリドリー」としての参戦であり、銀河連邦ノリオン基地襲撃の際にサムスを強襲する。
落下しながらの戦いは序盤の山場。
最後は至近距離で体内に直接攻撃を受け、散ったかに見えたが…?


前作の舞台・惑星エーテルから大量のフェイゾンをくすねることに成功したが、その帰りの船内でダークサムスが復活。
瞬く間に壊滅し、支配下に置かれることとなってしまう。
一方でパイレーツの舞台はそんなことも知らず惑星ウルトラガスに拠点を置いていたが、銀河連邦ノリオン基地ほどの設備を持たなかったために、隕石によるフェイゾン汚染を受けて全員がダークサムスに洗脳されてしまう。
以後、その技術力を遺憾なく発揮してダークサムスに門弟として仕えることとなる。


惑星ウルトラガスに乗り込むことで今回も「パイレーツログ」が読めるが、これまでとは別の意味でプレイヤーの笑いを誘った。


  • オーロラユニット313

銀河連邦戦艦ヴァルハラに搭載されていたオーロラユニット。
洗脳されたスペースパイレーツにより訓練中のヴァルハラが襲撃されて、ユニットが強奪されてしまった。
その後フェイゾンによる汚染をネットワークを介して他のユニットに広げた事がサムス達招集の発端となる。
現在はとある所でダークサムスにより"使用"されている。


  • ドレッド級タレット

存在のみパイレーツログから読み取れる、開発途上の兵器。
当時タイトルのみ明らかになっていた『メトロイドドレッド』の詳細について続報が無かったことから、該当ログを発見したプレイヤーの間では様々な憶測が飛び交ったが後に製作陣から偶然の一致であったことが明かされ、本級の存在は知る人ぞ知るネタとして悪い意味で有名になってしまっている。
ところが14年後……?




●世界観

今作ではサムスが宇宙中を巡って任務にあたる。
そのため、複数の惑星が舞台となっている。


  • 銀河連邦旗艦オリンパス

最初にだけ訪れるエリア。惑星ノリオンの連邦基地上空に待機している。
オーロラユニット搭載を前提とした最新鋭の旗艦であり、従来よりはるかに少ない人員での運用が可能となっている。


  • 惑星ノリオン

銀河連邦の勢力圏の端に位置する惑星であり、防衛の最前線とも言える惑星。
それゆえに大規模な基地が建設されている。自慢の衛星レーザーはリバイアサンをも粉砕する威力。
かつては荒廃した不毛の星だったが、オーロラユニット486によるテラフォーミング計画により現在の緑ある惑星になったようだ。


  • 惑星ブリオ

燃料資源ブリオジェルの採掘地として有名な惑星。温暖なジャングル地帯、ブリオジェルに覆われた地帯、雪の積もる寒冷地帯がある。
かつてはブリオニアンとレプティリカスという二つの種族が住んでいたが、両種族の戦争により前者は滅亡、後者は原始的に退化している。
ブリオニアンの遺跡の碑文からより詳しい歴史を見ることができる。

ブリオジェル施設を警護する目的で作られた個体のうち一つを、スペースパイレーツは奪い取ってリバイアサンコアの守護者としてにフェイゾン汚染・改造を実行。
前半の山場であり、ランダスと並ぶ難易度ハイパーの壁。


かつては鳥人族との交流もあったようで、寒冷地帯ではその名残が見られる。


  • 惑星エリシア

強酸性の雲に覆われたガス状惑星、なので舞台は空中都市スカイタウン。かなりの絶景スポットとして知られている。
鳥人族が研究の補佐と惑星の維持のために創り出したエリシアンというロボット達が住んでいたが、やがて彼らは資源不足により休眠に入る。
エリシアンはその間に起った出来事を「夢」として観測していたが、その間に創造主である鳥人族は滅んでしまう。
その無念から後に訪れた銀河連邦と同盟を築き、資源提供を受ける代わりに調査観測を続けていた。
しかし、フェイゾンの影響でオーロラユニット217が停止。孤立したところにパイレーツの襲撃を受けてしまう。

この記録では、過去に「生きた惑星」を偶然観測したことがあることと、エリシアを去った鳥人族が惑星ターロンⅣ(前前作の舞台)に移住していたことが記されている。


残念な事に最後の一人となった「彼」もまたフェイゾンの汚染を受け、リバイアサンコアの守護者として戦う事になってしまう。
フェイゾンの汚染による不安・恐怖、そして絶滅の悲哀を表すかのようなBGMが物悲しい…。(『チョウゾ文明への汚染』つながりなのか、一作目のフラーグラ戦のBGMも織り込まれている。)


また、スペースパイレーツによるメトロイドやフェイゾンの研究施設も建てられてしまっている。ホラーエリアその1。


  • 惑星ウルトラガス(英語版では惑星名無し。Pirate Homeworldと表示される。)

惑星ゼーベスを脱出し一部のパイレーツが新たな拠点としていた惑星。惑星ターロンⅣや惑星エーテルの事件以前からのパイレーツの拠点となっており、それらの惑星の基地のログにも「最高司令部」という間接的に登場している。
先述の通りダークサムスに乗っ取られているため、意図的にフェイゾン汚染が加速されている。
その影響でつねに強力な酸性雨が降っており、通常の装備ではまともに歩くことすらできない。
さらにリバイアサンコアに通じる通路も何重にも封鎖されており、サムス単独では突破不可能な防衛ラインが築かれている。
サムスの探索が進むと連邦軍の総攻撃が開始され、彼らによってシードへの道をこじ開けてもらうため、本格的な共闘をすることとなる。

惑星ノリオンにて散ったかと思われたリドリーが、フェイゾンによる再生強化とフェイザイトアーマーによる補強を施され、惑星ウルトラガスのリバイアサンコア守護者「オメガリドリー」として再び立ちはだかる。
空中戦を得意としていたリドリーであるが、フェイゾン汚染によって狂暴化した為か地上戦をメインにして猛攻を仕掛けてくる。


  • 銀河連邦戦艦ヴァルハラ

訓練中にパイレーツの襲撃を食らって轟沈した連邦の戦艦。物語後半から、他の惑星で集めてきた何かを元手にして訪れる事が出来る。ホラーエリアその2。
オリンパスと同型の戦艦だが荒れ果てており、内部はフェイゾン生命体で溢れかえっている。
最奥部ではオーロラユニット313の最後の記録を読むことができる。


  • 惑星フェイザ

全てのフェイゾンの発生源であり、ダークサムスことメトロイドプライムらフェイゾン生命体の故郷。上述した「フェイゾンそのものとなった惑星」というわけで、フェイザ自体もまた惑星規模の巨大フェイゾン生命体。
途方もなく遠い場所にあり、リバイアサンの作り出すワームホール以外では行き来できない。
大気から何から何までフェイゾンであるため、ただ立っているだけで普通の生物は瞬く間にフェイゾンに侵される。サムスはハイパーモードを永続化させて最後のその場しのぎをするハメになった。
奥深くにはリバイアサンの幼生や、メトロイドプライムの近種らしき生命体の死骸などが見つかる。
ダークサムスがスペースパイレーツを乗っ取った後は強奪してきたオーロラユニット313が深部に植え込まれ、これによって惑星そのものがダークサムスの意のままに動かされており、好きなようにリバイアサンを発射できるようになっている。
リバイアサンの成長が遅いので乱発はできないのがせめてもの救いだろうか。
かつてエリシアンが観測した「生きた惑星」の正体。名前だけ『プライム2』公式サイトの質問アンケートで明かされていた。





●サムスの装備

前2作と同じものは説明を省く。


◇パワードスーツ系

  • バリアスーツ(標準装備)

  • スペースジャンプ(標準装備)

  • スクリューアタック

  • PEDスーツ

今作オリジナル。今回のスーツのバリエーションはこれのみ。任意でエネルギータンク1個分のエネルギーを消費し、一時的にハイパーモードを発動できる。
外見はバリアスーツの胸部にPEDの装置が組み込まれた物。肩当て等の形状も少し変化している。
緊急時用にか、エネルギーを排出する機能も組み込まれている。
色はオレンジと白色であるが、ストーリーが進むにつれ「青色」に染められていく…。


ハイパーモード発動中は視界に青いフィルターを掛けたようなモノクロに染まり、ダメージを受けなくなる。攻撃は専用の装備に切り替わり、解除はエネルギーを使い尽くすか、任意・もしくはタイムリミットによる強制解除。
攻撃にはエネルギータンク一個分を変換したフェイゾンエネルギーを消費し、時間・残量が許す限り発動し続けることが可能。
フェイゾンエネルギーの特性で、フェイゾン生命体やハイパーモードを発動した敵*2に対し有効打となる。
攻撃時にタンク最大1個分を消費するというリスクはあるが、その消費に見合った強力なもの。また敵の攻撃を受ける分には消費はない。
エネルギーの残量がある状態でハイパーモードを終了するとエネルギータンクに還元される。タイムリミットを過ぎた場合は全て破棄される。


だが、ある程度ストーリーが進むとコラプションモードが発動するようになる。


ハイパーモードを10秒間発動し続けるとフェイゾンの残量ゲージが赤く点滅し始め、ゲージが自動に増え続けるようになり、エネルギーを使い尽くすかタイムリミットによる強制解除以外では解除できなくなってしまう。
さらにダメージを受けるようになってしまうが、この時ダメージ量に比例して残量ゲージが逆に増加。
一見、ハイパーモードの使用量が拡張される至れり尽くせりな機能だが、残量が満タンを超えた状態で5秒ほど経過するとダークサムスのフェイゾン汚染によりゲームオーバーとなってしまう。
即死の危険と隣り合わせとなるが、タンク1個分の使い切りであったハイパーモードをそれ以上の分量まで使用できるようになる、いわば諸刃の剣。


実はサムス達の体内で生成されるようになったフェイゾンは、ダークサムスによる洗脳の一環。「コラプション(汚染)」とはそういう事でもある。


そして、フェイゾン汚染によるゲームオーバー時には専用のムービーが挿入され…。


  • ハザードシールド

肩当てに装着され、全身にシールドを張り巡らせる。
惑星ウルトラガスのアシッドレインや、ブリオジェルの接触ダメージのような、有害物質の悪影響を無効化する。
敵の攻撃によるダメージを減らすことは出来ない。



◇ビーム系

前2作のような使い分けではなく、2D作品のようなパワーアップ方式となっている。


  • パワービーム(標準装備)

  • チャージビーム(標準装備)

  • プラズマビーム

チョウゾ製ではない為か、威力は1作目のものに劣るが、パワービームに合併される形式なので、連射力と射程が維持される。
敵を炎上させて持続ダメージを与える効果も健在。今回は溶接用工具として使う場面もある。


  • ノバビーム

ビームを特定の周波数にすることでフェイザイトを貫通できるようになったもの。炎上効果・溶接機能も継続。
色は緑で特性的に『スーパー』のプラズマビームに近い。
Xレイバイザーと併用すればフェイザイトで守られた敵の急所を攻撃できるようになる為、フェイゾンメトロイドやコマンドパイレーツ部隊、そしてあるボスといった一部の強敵を一撃で倒せるようになる。
元はパイレーツがフェイゾン採掘に利用していたもの。


  • ハイパービーム

ハイパーモード時のみ使用可能なフェイゾンエネルギーのビーム。
自分の体力を削るだけに、純粋な威力だけならノバビームやミサイルをも上回る。
チャージして放つと、長時間連射し続ける形のものに変化。
『スーパー』のものと同名ではあるが、性質は大きく異なり、『プライム』シリーズ最終盤のお約束を集約したかのような重要装備になっている。



◇バイザー系


  • コンバットバイザー(標準装備)

  • スキャンバイザー(標準装備)

  • Xレイバイザー

基本的に1作目のものと同じだが、ズーム機能が追加された。
ノバビームが弱点である敵はズームインされ、サーモグラフィーで示してくれる。


  • コマンドバイザー

これまでも何度かサムスがスターシップを操作するシーンはあったが、それがついにプレイヤー側に実装された。



◇シップ系

今作ではコマンドバイザーの使用でスターシップに指示を出して操作できる。


  • ランディング

各地の着地可能な場所にシップを呼び出す。遠出して別のランディングサイトで切り上げたいときに。


  • シップミサイル

航空支援。
スターシップが高威力の爆撃をしてくれる。
ただし、当然ながら天井のある場所(≒殆どの部屋)では使えないため、影が滅法薄い。


  • シップグラップリングビーム

スターシップサイズの巨大なグラップリングビームで重量物を運搬してくれる。
ただしその間他のコマンドは実行できない。



◇グラップリングビーム系

  • グラップリングビーム

お馴染みの装備だが、今回はヌンチャクを操作して繰り出すという仕様に合わせて、左手の甲に装備される。
序盤に手に入るが、今作では機能が数個に分割されているので、これだけではぶら下がることができない。
障害物や敵の盾をはぎ取ったりといったパワフルなアクションが行えるが、この要素は後の作品にも影響を与えている。


ちなみに英語名はGrapple Lasso(カウボーイの投げ縄)。


  • グラップリングスイング

今までのお馴染みのぶら下がり機能。移動範囲がぐんと広がる。


  • グラップリングボルテージ

グラップリングビームを打ち込んだ対象とエネルギーをやり取りする。
エネルギーを吸い取れば回復し、送り込めば機械が稼働したりする。
うまく使えば強力な回復ツールになる他、ノーマルモード限定でちょっとした工夫が効く。


  • ハイパーボルテージ

ハイパーモード時のみ使用可能な装備。
こちらは吸収が出来なくなったかわり、対象にフェイゾンを送り込んで崩壊させると攻撃に特化している。
最終局面での重要な回復手段の、その一つ。


◇ミサイル系

  • ミサイル

  • シーカーミサイル

性質は前作と全く同じだが、今作にはスーパーミサイルが無い為、多重ロックオンによる攻撃が戦闘における大きなダメージソースになってくれる。


  • アイスミサイル

フュージョンのようにミサイルをバージョンアップさせる形で登場。当たった相手を凍結させる効果を持つ。
今作ではアイスビームが登場しないので、ブリオジェルを凍らせて足場にしたりと使いどころは多い。
シーカーで5発同時に放つと迫力満点。


  • ハイパーミサイル

ハイパーモード時のみ使用可能なミサイル。ホーミングせず連射力の低さも相変わらずだが、
それを凄まじい弾速と威力で補っており、爆風で広めの範囲を吹き飛ばす。
その分、エネルギーの消費量はかなり多い。




◇モーフボール系

  • モーフボール(標準装備)

  • ボム(標準装備)

  • スプリングボール(標準装備)

  • ブーストボール

  • ハイパーボール

ハイパーモード時のみ使用可能な装備。周囲にフェイゾンエネルギーを放出する。
優れたホーミング性能があるので当てやすく、燃費もいい。




●余談

今でこそWiiリモコンの付属品として馴染み深いヌンチャクだが、実は任天堂のスタッフが今作の試作品を見たことで着想を得たという逸話がある。
メトロイドプライムシリーズが新機種に出されようとしていたからこそ、今の形のWiiリモコン&ヌンチャクが誕生したというわけである。


また、(色んな意味で)愛されているスペースパイレーツだが、今作の信者的に様変わりしたパイレーツログを真似た物が有志により作られていたりする。
気になる方は「偉大なるスペースパイレーツのログ」等を調べてみよう。…フェイゾンフレークは食べちゃダメだぞ?




追記・修正は、メタリドリー戦で一番下まで落下してしまった方にお願いします。


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  • ランダス兄貴との闘いがBGMと合わさってクソ燃える -- 名無しさん (2017-03-02 00:45:32)
  • ハンター3人衆のキャラが立ちすぎてて今作だけで退場は勿体無い -- 名無しさん (2017-03-02 01:25:18)
  • 今作のハンター達などキャラや各惑星の世界観がとても気に入った、新作が来ればまたこういうのが来ると嬉しい。 -- 名無しさん (2017-03-02 03:19:00)
  • デーン提督はフュージョンのあとサムスたちの事を恐らく連邦軍上層部で信じてくれるであろう数少ない人物 -- 名無しさん (2017-03-02 03:21:18)
  • PEDは「意識がないけど体内でフェイゾン生成できるようになってるから利用できるようにしよう!」な感じに勝手に付けられてたからなぁ。コレあったから助かったけどある意味黒い部分が見えた気がする。 -- 名無しさん (2017-03-02 07:57:25)
  • 唯一手を出したメトプラなんだがFPSのやりにくさがどうにも合わなくて序盤で積んでしまった ストーリーは把握しておきたいのだが -- 名無しさん (2017-03-02 20:09:11)
  • ↑ 視点変更を初心者向けのままでやるとクッソやりにくいから中級者向けに変えると一気にやりやすくなるぞ。あと難易度的に1と2プレイしてるの前提になってるからWii版の1あたりをやってみるといい -- 名無しさん (2017-03-02 23:38:57)
  • フェイゾンによってダークサムスが率いてる宗教じみたスペースパイレーツ。フェイゾン教と呼ぶべきか -- 名無しさん (2017-03-04 17:00:33)
  • 「偉大なるスペースパイレーツのログ」の他に、「スペースパイレーツにおける職の記録」「偉大なる門弟のログ」とかあったりする…。愛されてるね? -- 名無しさん (2017-03-04 23:35:23)
  • ↑職じゃねえ食だorz -- 名無しさん (2017-03-04 23:37:42)
  • この手の悪役にはよくある話だけど、洗脳なんて考えずにノリオンでサムスにトドメを刺していればダークサムスの完全勝利だったのに… -- 名無しさん (2019-01-11 19:28:54)
  • (;Y;)ぜったい勝てると思ったのに・・・ -- 名無しさん (2019-11-20 04:09:43)
  • オーロラユニットってドレッドの時代でも使われてるんだろうか… -- 名無しさん (2023-02-15 05:44:10)
  • 当時中学生だったけど、それまで孤独な戦いを強いられていた(本人はそう思ってないかもしれないけど)サムスが、初めて連邦軍やハンターたちと共闘する展開はガチで燃えた。特に惑星ノリオン防衛と惑星ウルトラガス突破のところ -- 名無しさん (2023-08-25 20:50:35)

#comment

*1 ランダスは自身が生成した氷柱で命を絶ち。ゴアはバトルアーマーの崩壊・爆発によって。ガンドレイダは制御できず様々な姿に変身を繰り返し、最後にはサムスの姿で苦しみ、まるでサムス自身の未来を写すかのように…。
*2 フェイゾンに汚染されているため、サムスだけではなくパイレーツの敵も発動してくる。最高難易度「ハイパー」だと一気に頻度が増える為、こちらのハイパーを如何に「無敵目当てで」使うかが攻略のカギ。

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