メッサー(MS)

ページ名:メッサー_MS_

登録日:2021/10/09 Sat 01:28:00
更新日:2024/06/06 Thu 10:54:36NEW!
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メッサー ms 閃光のハサウェイ フェンサー ゴルフ ガンダム 機動戦士ガンダム マフティー・ナビーユ・エリン マフティー アナハイム・エレクトロニクス社 ガウマン・ノビル エメラルダ・ズービン f01型 f02型 アナハイム・エレクトロニクス




巻き添えの方々の霊には、哀悼の意を表する。


勘弁してくれ……。



メッサーとは、小説及び劇場アニメ映画『機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ』に登場する機体。


《諸元》

型式番号:Me02R
頭頂高:23.0m
本体重量:31.0t
全備重量:68.8t
ジェネレーター出力:3,340kw
スラスター総推力:80,000kg


《搭乗者》

エメラルダ・ズービン(1番機)
ガウマン・ノビル(2番機)
フェンサー(3番機)
ゴルフ(4番機)
ウェッジ(5番機)
ハーラ・モーリー(6番機)
ロッド・ハイン(7番機)
ビランテス・スエッケン
ドラブ・リッド
ドメステ
ハサウェイ・ノア



《機体解説》

反地球連邦政府組織マフティー・ナビーユ・エリンが運用する主力MSで、劇中では最低でも18機の存在が確認されている。
この時期における一般的なMSのサイズ(18m)よりも大きい、23mという巨体が特徴。
ただし基本性能は極めて高く、ガンダムタイプにも匹敵するとされているグスタフ・カールと同等である。


製造はアナハイム・エレクトロニクス社が秘密裏に行い、ジオン公国軍の機体特徴を色濃く反映させている。
そのためギラ・ドーガの系譜に連なる機体でもあり、モノアイ・タイプのメインカメラや丸みを帯びた装甲形状などからも窺える。またサザビーと同じくコクピットは頭部に存在する。
加えて連邦系デザインも兼ねており、胸部のエア・インテークや武装はその意匠が見られる。
ただし、本来テロリスト集団であるマフティー・ナビーユ・エリンとの関係性を地球連邦軍に疑われてはいけないため、外装には徹底的な隠蔽工作が施されている。
運用方針が地上を想定されていたため、脚部を中心にしたスラスター配置やハイジャンプが可能になる背部のメインスラスターを装備。
ジオン公国軍系統に点在するスパイク・アーマーが本機にも採用されているように、格闘戦を得意とする調整がされており、
23mという巨躯をしても連邦軍MSとの殴り合いで圧倒する実力を見せつけた事もあった。
またギャルセゾンとの連携を前提としたゲリラ戦も行える。


デザインは小説版・Gジェネ版・劇場版でそれぞれ異なっている。
ただGジェネ版と劇場版はそれほどデザイン差は無く、小説版もスリムで鋭角が目立つ体格というだけで他2つと大きく違うわけではない。
コミカライズ版では小説と劇場版のデザインを折中したようなデザインになっている。
劇場版ではコックピットが頭部にあるのに対し、小説版・コミカライズ版では腹部になっている。


《武装》

バルカン砲

小説版では頭部左側に3門、ゲーム版では両側に計6門内蔵されている。


ビームサーベル

ジェガンA型と同じものを脇に収納している。
HGUCガンプラではシールド裏に2本、右肩のスパイク・ショルダー・アーマー内部に1本装備になっている。


ロング・ビーム・ライフル

射程距離と貫通力に特化した長銃身の専用ライフル。銃身下部のEパックはジェガンA型と同規格のものを並列で2つ装備する。


スパイク・ショルダー・アーマー

右肩に装備された格闘用装備。内部にビームサーベルを格納している。


シールド

ビームの直撃にも耐えうる防御性能と、ビームライフルのEパックの予備やビームサーベルを収納するウェポンラックとしても扱える。


33mmファランクス

シールド表面に2門装備。正面に対する牽制やミサイル等への迎撃に扱える。小説版及びゲーム版では実装されていない。
またHGUCガンプラでは砲門らしきものすら存在していない。



劇中での活躍

+ 小説版-

調査局の取り調べなどもあって不本意ながらダバオに逗留しているハサウェイを脱出させる目的で、3機が夜間に乗じて出撃。
表向きは連邦軍基地への攻撃と政府高官の宿泊しているホテルへの攻撃で、緒戦は目的通りに達成する。しかし前日に基地司令となったケネス・スレッグの対応があまりに早かったため、ハサウェイが脱出できないまま連邦軍に包囲されてしまう。
逃走する民間人への被害を鑑みない攻撃にガウマンが驚愕するのも束の間、ペーネロペーが強襲を仕掛けてくる。空戦では圧倒的不利であり、地上での交戦で頭部を蹴飛ばされたうえで無力化され鹵獲されてしまう。


マフティーの拠点であるロドイセヤ周辺に哨戒任務のためうろついていた潜水艦を撃沈。やむを得ないとはいえ基地を放棄せざるを得なくなり、更に増援部隊の派遣を受けてしまう。
Ξガンダムの空中受領では、海に落下した予備パーツを回収するために多数が出撃。カーゴ・ピサから投下された物資の半分は確保できていた。


オエンベリでの連邦軍との交戦、キルケ―部隊によるヴァリアントへの襲撃などでは善戦したが、後者は特に多くの機体を失う損害を出してしまう。
アデレードでの交戦では、ガウマン機がペーネロペーを損傷させるが、フェンサーやゴルフ機が核爆発を起こして撃墜され、エメラルダ機もファンネルミサイルで撃破されるなど被害が多くなる。


ハサウェイ処刑後は組織含めどうなったかは不明。



+ 劇場版-

小説版(上)と話の流れは同じだが、細部に変更が見られる。
ガウマン機のメッサーF01型は、ペーネロペーを相手に翻弄こそされたものの撃墜までは至らず、右手とビームライフルをバルカン砲で叩き落されたに過ぎない。低空のグスタフ・カールからの攻撃でメインスラスターを損傷し不時着した後、格闘戦で一機は圧倒するも挟撃に会い機能停止に追い込まれた。
フェンサー及びゴルフ機はF02型マインレイヤーに変更。基地への攻撃も爆撃を行った。
Ξガンダムの空中受領ではネイキッド型がカーゴ・ピサのキャッチを担当していた。



《バリエーション》

小説版とゲーム版では無かったが、劇場版にて幾つか追加されている。

メッサーF型 ネイキッド

右肩のショルダー・アーマーなどのオプションパーツを装備していない基本形態。


メッサーF型 ネイキッド指揮官機

型式番号がMe02R-Fcになり、頭部にブレード・アンテナが増設されている。Ξガンダムを受領する前のハサウェイ専用機で、後にエメラルダに譲渡され改良後メッサーF02型指揮官機に変更される。
カラーリングは紫と紺色を中心にしており、イメージ的にはバウンド・ドックに近しい。


メッサーF01型

形式番号はMe02R-F01。背部に高高度ロケット・ブースーターを、臀部に落下時のエアブレーキや姿勢制御を担当するベクタード・テール・スタビライザーを装備している。また右肩にショルダー・アーマーも装備。
劇場版ではハイジャンプと自由落下を繰り返す戦闘を繰り広げ、多数のグスタフ・カール相手に引けを取らなかった。しかし中盤に高高度ロケット・ブースターの片方を損傷してしまった事で機動性を大きく欠損し、鹵獲に繋がってしまう。
デザインはゲーム版を基準としている。


メッサーF02型

型式番号はMe02R-F02。脚部にホバー走行の時間上昇を図るリフティング・フレアが増設されている。
小説版を意識したデザインで構成されている。


メッサーF02型マインレイヤー

型式番号はF02型と同じ。ベクタード・テール・スタビライザーに爆撃用マインレイヤー・ユニットを装備している。
劇場版では連邦軍基地にマインレイヤーによる爆撃を仕掛けたが、想定以上に基地側の対応が早く半分は空中で迎撃されていた。



《ゲームでの活躍》

SDガンダムGジェネレーションシリーズ

Fより参戦。
それに伴い他機体と同じくデザイン変更がなされ、以後長らく続く機体外見が完成する。
ゲームのシステム上、大きなボディが欠点となる事は無く、むしろ耐久値の多さやギャルセゾンとの連携攻撃が量産機にしては優秀なので使い勝手は良い。
ただし防御アビリティはシールド程度しか持たないため、ビームシールドなどにはだいぶ劣ってしまう。
良くも悪くも量産機の幅を出ない性能なため、使い続けるには愛が必須だろう。


ギレンの野望シリーズ

アクシズの脅威Vに登場。
ジオン系最強の量産MSであり驚異的なスペックを誇るのだが、普通にプレイしていると本機の開発プランが提案された頃には、既にエンディング直前だというケースが殆どだと思われる。
加えて生産するのに2ターンかかるというのも問題であり、1ターンで生産可能なギラ・ドーガの方が基本スペックはやや劣るものの、コストパフォーマンスに優れている。
残念ながら本機を活躍させるのは難しいだろう。


機動戦士ガンダム Extreme vs.シリーズ

操作機体としての参戦こそ無いものの、Ξガンダムのアシスト呼出コマンドで召喚される。その場でビーム三連射か突撃からのショルダーアタックをしてくれるが、弾数制限が無く無難な性能ながらに癖の無い攻撃なので中距離戦での攻め手として優れる。
EXVS2OBからはF02型がCPU専用機として登場。



《立体化》

BB戦士でΞガンダムが発売した時に、おまけパーツとして付属。
単色成形かつ単純構成のため肉抜きが目立つが、ギャルセゾンと一緒に立体化した。


劇場版公開に先駆けてガンプラでもF01型がHGUCで発売。
ポリキャップレス仕様でフレームは軟質プラ素材で構成。
23mという巨躯を1/144に落とし込んだ結果、並のMG級の大きさになって登場してしまった。
また価格もHG基準にしては高価格の部類で、商品箱も大きくスペースを取る。
しかしその分クオリティは高く、合わせ目は頭部に一部分とライフル程度にしか出ず、色分けもほぼ完全再現。可動域も相応に確保できているので、かなり満足のいく出来だといえる。
昨今のガンプラブームの中でもどこでも安定して買える商品として有名だったが、劇場版が公開されると一転して売り場から一掃され、逆に入手困難なキットとなってしまった。ガンダムベースでは店員のミスも相まった転売屋による買占行為が問題視され、以後に続く問題のターニングポイントとして見られる側面もあった。
プレミアムバンダイではF02型とF02型指揮官機(ネイキッド)が限定発売した。設定通りF02型は大腿部のボリュームが増え、指揮官機は上半身がスリムアップした印象を受ける。
ちなみに初版と再版版でランナーの構成が変更されており、初版はB2ランナーが2枚付属するが、再販品B2ランナーが1枚になった代わりにB3ランナーにパーツが追加されている。
この違いは組み立てるのに不要な余剰パーツの量に出ており、初版はB2ランナーのほとんどが余剰になる為、大量にパーツが余ることになる。
本体を組み上げるにあたっての支障はないものの、初版のほうがちょっとお得となっている。






追記・修正はペーネロペーを前にした時全てが霧散してからお願いします。


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  • 劇場版で一番株が上がった機体 -- 名無しさん (2021-10-09 10:26:31)
  • メッサーラの関連機体かと思ったら全然違った -- 名無しさん (2021-10-09 10:52:23)
  • グスタフ・カールがFD-03だからこっちが0102年製でグスタフが0103年製なんて考察もある -- 名無しさん (2021-10-09 20:58:07)
  • ↑2メッサーが進化するとメッサーラになり更に進化するとメッメドーザになるんだよ -- 名無しさん (2021-10-10 16:58:04)
  • HGがどこにも売ってない。転売ヤー共に買い占められてる・・・。 -- 名無しさん (2021-10-10 22:23:24)
  • クスィーもそうだけど、なんでアナハイムはこんな巨大で他の量産機と互換性のないMSをホイホイ作ってはテロリストに供給できるんだ...?マフティだってそんなに資金力のある組織じゃないだろうに -- 名無しさん (2021-10-11 15:01:19)
  • ↑戦乱によって軍縮回避or新型機を売り込めるチャンスとなれば、テロリスト相手でもほぼ無償で贈呈するメリットはあるんでしょう -- 名無しさん (2021-10-13 11:33:12)
  • ↑2ジオン系だからギラ・ドーガ/ズールと互換性があるかもしれないし、ズール後継でジオン残党に売り渡して紛争をコントロールする商売を続ける予定だったのが予想以上にジオン残党が衰退したから余った分をマフティーに在庫処分してるのかも -- 名無しさん (2021-10-18 16:01:19)
  • ザク&ギラドーガ系にあった腰パイプがないんだな -- 名無しさん (2023-01-30 07:24:01)
  • ジェガンやギラ・ドーガが20m超えてる時代に、一般的なMSのサイズが18mって言うのは無理がある -- 名無しさん (2024-06-02 01:07:07)

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