蟲奉行

ページ名:蟲奉行

登録日:2021/09/11 (土) 17:41:22
更新日:2024/06/03 Mon 13:53:54NEW!
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うむ、お主が来てくれたからな。




出典:ムシブギョー、10話『黒揚羽降臨』、2013年4月8日~9月30日まで放送。
セブン・アークス・ピクチャーズ、テレビ東京、dentsu、SEVEN・ARCS
©福田宏・小学館/ムシブギョー製作委員会・テレビ東京
dアニメストア、(C) NTT DOCOMO



『蟲奉行』とは、『常住戦陣!!ムシブギョー』及び『ムシブギョー』に登場するキャラクター。


CV:潘めぐみ


【概要】

新中町奉行所(蟲奉行所)を束ねる従二位・別格老中。
主人公である月島仁兵衛の上司なのだが、仁兵衛はしばらくの間その事実に気がついてはおらず『お付きの方』と呼んでいた。


作中においてはヒロインの一人であり、同時に物語の本筋において非常な重大な役割を持つキャラクターでもある。漫画のタイトルがタイトルなだけに当然ではあるのだが。


【人物】

会話で使う一人称は基本的に「妾(わらわ)」。


容姿は、美しい銀髪と細い身体の組み合わせで今にも消えてしまいそうな儚げな印象を持つ美少女。
作中の描写から察するに仁兵衛よりも幼く見えている(身長は140cm)らしく、「清楚な乙女」とも表現されていた。
幼い外見が示すように胸は貧乳気味であり、一定以上のサイズのおっぱいを誇る女性キャラが多いムシブギョーの世界観の中では逆に目立つ。


普段の服装は青色に近い白い着物を身に着けており、2つの鈴を下げた帽子を被っている。
大阪に囚われてからは黒い服装となっており、頭には蝶を模した髪飾りを付けている。


性格は大人しく感情表現が控えめであり、自由な立場ではない事や人間時代の経歴もあって諦観的な性格だった。
立場的にも自由もなく、畏敬と侮蔑の念を周囲から受け続けている。
しかし、仁兵衛と出会ったことで人生に対しての価値観が変化し、穏やかな表情を見せるようになっていった。


最終決戦後は仁兵衛と恋仲に発展したようで、原作最終回では仁兵衛の妻の一人として3人の子供(三太、六拓、九子)を授かっている。
蟲の力を失っているため、蟲奉行としては仁兵衛に役割を譲って引退している。
同じく仁兵衛の妻である火鉢やお春に対しては、正妻の座を巡って互いにピリピリした雰囲気を見せていた。


【正体】

蟲奉行は普通の人間では無く、特殊な力を持つ蟲人に変貌した存在。
幼さが残る外見に反して普通の人間よりも長く生きており、実年齢は100歳を超えている。


人間としての正体は、豊臣秀頼の娘である奈阿姫という女性。つまり、豊臣家の人間である。
虫が好きで人見知りという性格の少女として大阪城で暮らしていたが、その趣味から女中などには好かれていなかった。
紀州に行った際に芋虫の姿の常世の蟲を見つけて保護し、常世の蟲とのコミュニケーションを取ったことで好感を抱かれる。
しかし、不気味な虫を戯れるその姿は蟲奉行の家族以外の周囲からの好感度を一層下げ、彼女の人生を大きく変える不幸へと繋がることになる。


大坂の陣における豊臣家の敗北で逃亡する最中に女中の裏切りにも合い、徳川兵によって殺害される。
これを見た常世の蟲が覚醒したことで蟲人として蘇生されるが、その後に自身を迎えに来た父親の秀頼も彼に敵意を抱いた常世の蟲に与えられた毒の力で溶かして殺害してしまう。


秀頼の死後は徳川に保護されて東慶寺で孤独な生活を送っていたが、徳川吉宗に協力する形で江戸に移住して本編開始時点に至る。


◇黒揚羽



出典:ムシブギョー、10話『黒揚羽降臨』、2013年4月8日~9月30日まで放送。
セブン・アークス・ピクチャーズ、テレビ東京、dentsu、SEVEN・ARCS
©福田宏・小学館/ムシブギョー製作委員会・テレビ東京
dアニメストア、(C) NTT DOCOMO



とにかく白い印象の彼女だが、戦闘時に「黒揚羽」になるとその姿は一変。
髪は勿論服すらも黒く染まった姿と化し、巨大な黒い蝶の羽を背中に展開する。


強烈な毒を自在に操り、空気中の毒の濃度を高めながら敵の武装や障害物を溶かして戦う。
そのため他人に触れることが出来ず、彼女もそのことを気にしている様子。


戦闘力は抜群に高く、初登場時では蟲狩を圧倒。
紀州での戦闘の際も、仁兵衛を叩きのめした真田幸村を逆に圧倒してしまうほどだった。


この能力によって、作中では蟲人に対抗するための江戸の要という扱いとして重視されていた。


アニメ版では常世の井戸によって力を取り戻した際には、黒揚羽ではない形態へと変化している。
こちらは外観は通常のままに蝶の羽が生えているが、羽の色が白いために「白揚羽」とでも言うべき雰囲気である。


【関連作での活躍】

週刊少年サンデーS版

本誌連載版のプロトタイプとなる週刊少年サンデーS版の『ムシブギョー』でも登場。


色々とあって仁兵衛と花火を見ることとなり、仁兵衛に自身の所持していた鈴を渡した。
その鈴を売ってお金にするようにと仁兵衛に言ったが、仁兵衛はもらった鈴を大切にすると感謝していた。
鈍感な仁兵衛は、一緒に花火を見た少女が上司であることには気が付かなかった。


その後の仁兵衛は駕籠に乗っていて姿の見えない蟲奉行の姿を見かけ、市中見廻り組の仲間と頭を下げる。
しかし、その時に鈴の音がしたことで、仁兵衛は何か疑問を抱いた様子だった。


蟲奉行自身は仁兵衛と花火を見たことに満足した様子を見せていた。


アニメ版

アニメ版では7話から登場。初登場回はサンデーS版のエピソードがベースとなっている。
7話以降の活躍は基本的に原作と同じ流れなのだが、アニオリ最終回となった影響で紀州でのエピソードの結末が大きく異なる。
描写面でも細かい部分が微妙に改変されており、原作よりも仁兵衛に対する恋する女性としての雰囲気が多少強くなっている。


アニメ版の紀州編では常世の井戸に入るが、この常世の井戸の設定が原作と異なっており、力を取り戻す(原作と違いここで黒揚羽になっていない)とともに記憶を失う。
記憶を失ったことで闇堕ちし、想い人である仁兵衛のことすらも忘れて襲い掛かる。
しかし、仁兵衛が体を張った説得(というか抱擁)と、記憶を失う寸前に手に付けた「仁」の傷により記憶を取り戻した。
言ってしまえば互いの愛の力で復活したとも言えるため、完全にメインヒロインである。


その後は、原作と違って幸村を撃退したことによって江戸に帰れることになる。
帰路では自分の正体を明かそうとしたが、仁兵衛に遮られる形となって結局明かすことは無かった。


このようなアニオリのラスト展開や細かい描写の違いも重なり、アニメ版ではお春から完全にメインヒロインのポジションを奪っている。
原作でもメインヒロイン的な扱いを受けていた紀州編がアニメ版の中心なので、必然の流れとは言えるが…。


後にOVAとして制作された『学園ムシブギョー』のラストの描写では、原作と同様の囚われの身となっている。
原作に合わせる形でアニメ版のラストが無かったことになったのか、もしくはアニメ版最終回後に原作と似たような展開になったのかは不明。


ちなみに、アニメ版の次回予告ではとある発言によってキャラ崩壊レベルに仁兵衛にキレたことがある。


【カード化】

黒蟲奉行 P 闇文明 (7)
進化クリーチャー:パラサイトワーム 7000
墓地進化-闇のクリーチャーを1体自分の墓地から選び、このクリーチャーをその上に重ねつつバトルゾーンに出す。
このクリーチャーをバトルゾーンに出した時、相手の進化ではないクリーチャーを1体破壊する。
W・ブレイカー

蟲奉行様はなんとデュエル・マスターズのカードとしても登場している。
DMX-12における小学館雑誌で連載している漫画家とのコラボカードの1枚として蟲奉行様もカード化を果たした。
他TCGと比べるとDMでは多くない美少女カード(種族的に見ればなおさら)となっていたので、デュエリストから注目を集めた。


スペックは《暗黒の悪魔神ヴァーズ・ロマノフ》の相互互換。
ただし、種族が原作の設定に基づきパラサイトワームとなっている。
原作的にはこの設定は忠実なのだが、原作を知らない人からすればイラストとのギャップに戸惑ったはず。
普通に見ればヒューマノイドと判断する容姿なので…実際原作の経歴的にはヒューマノイドがあったとしても別に不思議ではないが。


DMD-25「マスターズ・クロニクル・デッキ「ロマノフ煉獄からの復活」」でも再録。
こちらは元がコラボカードだった影響なのか、イラストは新規の物に差し替えられた。
そちらのイラストは蟲奉行様を連想させるデザインを残しながらも従来のパラサイトワームと同じような姿と化したことからネタにされた。原作の世界にこの姿でいれば即座に討伐されそうなレベルである。


ゲーム的な性能や考察などの詳細は上記のリンク先を参照。


【余談】

  • プラムから1/7スケールのフィギュアが2014年10月に発売されている。価格は12,500円(税抜き)。
    翌年には同フィギュアの黒揚羽仕様が「ワンダーフェスティバル2015-冬-」などで販売された。
    現時点でムシブギョーの立体化展開はこのフィギュアのみとなっており、唯一の機会に選ばれた蟲奉行は優遇されていると言える。

  • アニメ放送当時、アニメ公式のTwitterアカウントではスクール水着姿の蟲奉行などのあざとい姿のイラストが提供されていることが話題を呼んだ。
    イラストの出来などからもアニメスタッフの蟲奉行への力の入れっぷりが伝わってくる。

  • 蟲奉行を演じた潘めぐみ氏は、蟲奉行と仁兵衛の関係性について「仁兵衛にとっての綺羅星が無涯なように蟲奉行にとっての綺羅星が仁兵衛だった」と評している。




…誰も間違えることなく、皆 追記・修正すればよいと思っています。


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  • 個人的に潘さんをしっかり把握することになったキャラだけにかなり思い出深い。黒揚羽のダークさと儚さを両立した姿が本当にきれいだった分、アニメでもう一回は見たかった。 -- 名無しさん (2021-09-11 17:56:18)
  • 「ぶぎょうさま なめたらきっとそぉだあじ」あの公式は色々とつっぱしっていた -- 名無しさん (2021-09-11 18:23:34)

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